JPH06214346A - フィルムパトローネ - Google Patents

フィルムパトローネ

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JPH06214346A
JPH06214346A JP535093A JP535093A JPH06214346A JP H06214346 A JPH06214346 A JP H06214346A JP 535093 A JP535093 A JP 535093A JP 535093 A JP535093 A JP 535093A JP H06214346 A JPH06214346 A JP H06214346A
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JP
Japan
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film
leader
flange
spool shaft
cartridge
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Withdrawn
Application number
JP535093A
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English (en)
Inventor
Nobumasa Tanaka
信将 田中
Shinya Takahashi
真也 高橋
Tamotsu Koiwai
保 小岩井
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、スプールを回転させることによ
り、リーダーフィルムをフィルムパトローネから確実に
送り出すことができるフィルム送り出し機構を有するフ
ィルムパトローネを提供する。 【構成】遮光性を有するケース本体3と、このケース本
体に回転自在に収納されたスプール軸5と、このスプー
ル軸の少なくとも一端に設けられたフランジ4と、上記
スプール軸にロール状に巻き付けられたフィルム6と、
このフィルムのリーダー部1に設けられ、少なくとも一
方の側縁に沿って該フィルムよりも幅広に形成された幅
広部9a,9b,9cと、上記フランジの外周に設けら
れ、上記フィルムの幅広部と衝合してスプール軸の回転
時にフィルムを移送する係合部4a,4b,4cとを具
備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、フィルムパトロー
ネ、詳しくは、35mm幅等の写真フィルムをロール状
に収納したフィルムパトローネのフィルム送り出し機構
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、フィルムパトローネのフィルム送
り出し機構に関しては種々提案されている。例えば、特
開平3−80243号公報に開示されている送り出し機
構では、遮光性のパトローネ本体と、このパトローネ本
体内に回転自在に収納されたスプール軸と、このスプー
ル軸に巻かれた写真フィルムと、この写真フィルムの先
端に設けた幅広のリーダーフィルムとからなり、該リー
ダーフィルムの側縁に沿って形成した係合孔を上記スプ
ール軸の端部に設けた送り出し部材に一定ピッチで配列
した突起に係合させ、上記スプール軸をフィルム送り出
し方向に回転したときには該スプール軸に連動して上記
送り出し部材を回転させ、上記突起および係合孔を介し
て上記リーダーフィルムを上記パトローネ本体のフィル
ム出口から送り出すようにし、上記スプール軸がフィル
ム巻取り方向に回転したときには該スプール軸と送り出
し部材との連動を解除して該送り出し部材をフリーにし
てフィルムを上記パトローネ本体内に巻き戻すという提
案がされている。
【0003】また、特開平2−293742号公報に
は、フィルムパトローネ内のスプールにロール状に巻き
付けられた写真フィルムの先端に、該写真フィルムより
も剛性に富んでいて、同フィルムよりも幅を広くし、そ
の幅広となった一方の側縁に一定ピッチでパーフォレー
ションが形成されたリーダーフィルムを接着すると共
に、上記スプールの両端部に形成されたフランジの、上
記リーダーフィルム部のパーフォレーションが形成され
た一方側のフランジの周面に該パーフォレーションの配
列ピッチに対応した突起を形成し、写真フィルムを上記
スプール軸に、また上記リーダーフィルムをそのパーフ
ォレーションが上記フランジの突起に係合した状態でフ
ランジの上に巻付けて、これをフィルムパトローネ内に
収納するようにし、フィルム引き出し時には上記スプー
ルを回転して、スプールと一体のフランジの突起を介し
てリーダーフィルムをフィルムパトローネ内から押し出
すようにしたものが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特開平
3−80243号公報に開示されている技術手段では、
上記スプールの端部に設けた送り出し部材に一定ピッチ
で配列した突起に係合させるための係合孔をリーダーフ
ィルムに穿設するために、リーダーフィルムの幅が写真
フィルムの幅よりも広くなり、また、上記リーダーフィ
ルムが送り出し部材に2重に巻かれると、2周目では該
送り出し部材の突起と上記リーダーフィルムの係合孔と
の係合が浅くなり、確実に係合しなくなるという問題点
がある。
【0005】また、上記特開平2−293742号公報
に開示されている技術手段も、リーダーフィルムのパー
フォレーションがフランジの突起に係合してフランジの
上に巻かれる場合、1周目では上記パーフォレーション
がフランジの突起に十分係合しているが、2周目になる
と上記パーフォレーションのフランジの突起への係合が
浅くなるために、該フランジの突起によるリーダーフィ
ルムの送り出しが不確実になるという欠点がある。
【0006】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、リーダーフィルムの、フランジへの係合部をフラ
ンジの周囲に2周以上巻き付けても、スプールを回転さ
せることによりリーダーフィルムをフィルムパトローネ
から確実に送り出すことができるフィルム送り出し機構
を有するフィルムパトローネを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のフィルムパトロ
ーネは、遮光性を有するケース本体と、このケース本体
に回転自在に収納されたスプール軸と、このスプール軸
の少なくとも一端に設けられたフランジと、上記スプー
ル軸にロール状に巻き付けられたフィルムと、このフィ
ルムのリーダー部に設けられ、少なくとも一方の側縁に
沿って該フィルムよりも幅広に形成された幅広部と、上
記フランジの外周に設けられ、上記フィルムの幅広部と
係合してスプール軸の回転時にフィルムを移送する係合
部とを具備することを特徴とする。
【0008】
【作用】スプール軸にロール状に巻き付けられたフィル
ムのリーダー部に設けられた幅広部が、上記スプール軸
の一端に設けられたフランジの外周に形成された係合部
に衝合されていて、スプールが回転することにより係合
部によってフィルムが送り出される。
【0009】
【実施例】以下、図示の一実施例によって本発明を説明
する。図1〜図7に示すように、本実施例のフィルムパ
トローネ2は、プラスチック成形により、両端開口面が
それぞれ閉蓋された筒体形状に形成された遮光性のパト
ローネ本体3と、このパトローネ本体3の内部に回転自
在に配設され、周面に写真フィルム6(図3参照)と同
フィルムの先端部に形成されているリーダーフィルム1
とをロール状に巻き付ける管軸で形成されたスプール軸
5(図3,図6,図7参照)と、上記スプール軸5の両
端に一体に形成されたフランジ4(図3,図6,図7参
照)とから構成されている。
【0010】上記スプール軸5の両端部には、カメラが
わのフィルム巻取部材に係合する開口部が形成され、同
開口部内には、キー部5aが形成されている。上記キー
部5aは図示されないカメラ本体に設けられたフィルム
巻取部材のフォーク等に係合して、その回転により上記
キー部5aを介して上記スプール軸5が回転する。
【0011】図3,図6,図7に示すように、上記スプ
ール軸5の両端部には、上述したフランジ4が、一体に
形成されている。このフランジ4の径は、該スプール軸
5に上記写真フィルム6の全長を巻き付けたときの巻径
よりも幾分大きく形成されており、さらに上記フランジ
4は、その周囲の3等分位置を、上記リーダーフィルム
1の厚さ以上の深さに切欠くことによって突出するよう
に形成されたフィルムリーダー部の係合部4a,4b,
4c(図4参照)が形成されている。
【0012】また、上記写真フィルム6の終端部6b
は、従来のフィルムパトローネと同様に上記スプール軸
5に接着テープ10(図3参照)で貼り付けられて固定
されている。そして、上記写真フィルム6の先端部6a
とリーダーフィルム1の後端部とは接着テープ10A
(図5参照)により接着されて接続されている。
【0013】また、上記パトローネ本体3には上記リー
ダーフィルム1および写真フィルム6を出し入れするた
めに、リーダーフィルム1の幅より若干長いフィルム引
出口8(図1参照)が形成されており、該フィルム引出
口8の内側には、フィルムパトローネ内部の光密性を保
つための外光入射防止用のテレンプ布7等の周知の遮光
部材が貼られている。また、上記フィルム引出口8の内
部後方の下部の、写真フィルムの露光面を傷つけない位
置には、上記リーダーフィルム1の先端部をロール状の
巻回部から分離して上記フィルム引出口8に導くための
フィルム先端導出用の突起部14が上記スプール軸5に
巻回された上記リーダーフィルム1の近傍に後方に向け
てパトローネ本体3に一体に形成されている。
【0014】上記リーダーフィルム1は(90±30)
μm程度の厚さを有するポリエチレンテレフタレート
(PET)またはポリエステル等で形成され、写真フィ
ルム6よりも剛性に富んでいる。
【0015】このリーダーフィルム1は上記フランジ4
と係脱する係合式のリーダーフィルムであって、該リー
ダーフィルム1の幅は上記写真フィルム6の幅よりも広
くなっており、図5に示すように、該リーダーフィルム
1の両側縁部には上記写真フィルム6のパーフォレーシ
ョン6aと同様にパーフォレーション1bが穿設されて
いる。また、上記リーダーフィルム1の先端中央部近傍
には、図示されないカメラ本体の巻取りスプールに係着
するための2つのリーダ係合孔1aが、リーダーフィル
ム1の移動方向に並んで形成されている。そして、この
リーダーフィルム1の長さは、少なくとも上記フィルム
パトローネを図示されないカメラ本体のパトローネ室に
装填したときの、該フィルムパトローネのフィルム出入
口から該カメラ本体の巻取りスプールに達する長さを有
している。また、上記リーダーフィルム1の先端部1c
は斜めに形成されている。
【0016】そして、上記リーダーフィルム1の両側縁
部には、上述したフィルムリーダー部の係合部4a,4
b,4cにそれぞれ衝合する3個の幅広部9a,9b,
9cが形成されている。この幅広部9a,9b,9c
は、上記写真フィルム6よりも幅広く突出し、係合部4
a,4b,4cに1つおきに衝合させるために、隣接す
るそれぞれの該係合部4a,4b,4cの周上における
離間距離の略2倍の間隔で配置されている。
【0017】図5は、上記リーダーフィルム1の幅広部
9a,9b,9cと、上記フランジ4の係合部4a,4
b,4cとが係合した状態を展開して示している。リー
ダーフィルム1の先端部は斜めに形成されており、幅広
部9a,9b,9cは2/3周間隔で係合部4a,4
c,4bに衝合している。上記幅広部9a,9b,9c
は強度を確保するのに必要最小限の長さとし、その幅広
部9a,9b,9c以外は上記写真フィルム6の幅以下
に形成されている。
【0018】図6は、上記リーダーフィルム1の幅広部
の1つが上記フランジ4の係合部4aに衝合している状
態を示しており、上記スプール軸5の両端部に一体に形
成されているフランジ4の間隔は上記写真フィルム6の
幅よりも若干広くなっていて、両端の該フランジ4によ
り該写真フィルム6の巻回される位置を規制している。
また、上記パトローネ本体の内壁面には、リング状の案
内リブ11が上端面寄りと下端面寄りの2箇所に一体に
設けられている。この案内リブ11は、その先端部が上
記フランジ4の最外径よりも内方に突出し、上記フラン
ジ4の近傍に形成されている。
【0019】図7は、上記リーダーフィルム1の2箇所
の幅広部が上記係合部4aの最外周部に乗り上がった状
態を示しており、この場合、パトローネ本体3の内壁と
係合部4aの最外周部との間隙に上記リーダーフィルム
1の2箇所の幅広部が挟み込まれて、該リーダーフィル
ム1の送り出しができなくなるばかりか、上記幅広部9
a,9b,9cが破損する恐れがある。このような挟み
込みを防止するために、両端のフランジ4の外周部に対
向する上記パトローネ本体3の内壁面に、凹状のくぼみ
からなるリーダーフィルム逃げ部15が形成されてい
る。
【0020】次に、このように構成された本実施例のフ
ィルムパトローネのフィルム送り出し機構の作用を説明
する。図1〜図3において、上記フィルムパトローネ2
を図示されないカメラ本体のパトローネ室に装填する
と、該カメラ本体のフィルム巻取部材のフォークが上記
フィルムパトローネ2のキー部5aに係合する。そし
て、カメラの裏蓋を閉じると、該カメラに内蔵されてい
る、フィルムを給送するための駆動機構が駆動されて、
上記フォークが回転する。すると、上記キー部5aを介
し、上記スプール軸5が矢印r(図1,図3参照)の方
向に回転すると、上記フランジ4も上記矢印rの方向に
回転する。そして、該フランジ4の係合部4a,4b,
4cとリーダーフィルムの幅広部9a,9b,9cとが
衝合していることにより、リーダーフィルム1はパトロ
ーネ本体3のフィルム引出口8に向けて押し出され、該
リーダーフィルム1は引出口8から矢印s(図1,図3
参照)の方向へ送り出される。
【0021】また、撮影終了後には撮影済みの写真フィ
ルム6およびリーダーフィルム1はパトローネ本体3の
内部へ巻き戻されて収納される。この巻き戻しは、図示
されないカメラのフィルム巻戻部材により、上記スプー
ル軸5を矢印rとは反対の方向へ回転させることにより
行われる。
【0022】上記リーダーフィルム1が給送され、フィ
ルム巻取用スプール(図示されず)に達すると、該フィ
ルム巻取用スプールの係止爪が上記リーダーフィルム1
のリーダ係合孔1aに係合する。巻取用スプールは、上
記フィルムパトローネ2のスプール軸5と同方向に回転
しているので、上記リーダーフィルム1が送り出されて
図示されないカメラのアパーチャと圧板との間隙を通過
して、上記フィルム巻取用スプールに到達すると、上記
リーダーフィルム1は該フィルム巻き取りスプールに巻
き取られる。
【0023】本実施例では、上記リーダー係合孔1aを
利用して、リーダーフィルムの先端をカメラの巻取用ス
プールに係合させて、フィルムを巻取用スプールに巻き
取らせているが、上記パーフォレーション1bを利用し
て巻き取らせても良い。この場合、上記リーダ係合孔1
aは必要がなくなるので形成しなくても良い。また、上
記リーダーフィルム1に上記パーフォレーション1bお
よびリーダ係合孔1aが形成されていなくても、カメラ
の巻取用スプールに上記リーダーフィルム1を巻き取る
ことが可能なカメラでは、上記パーフォレーション1b
およびリーダ係合孔1aは不要となる。
【0024】上記フランジ4の係合部4a,4b,4c
の径は上記写真フィルム6の巻き取り径より大きく形成
されているので、上記リーダーフィルム1の幅広部9
a,9b,9cは該係合部4a,4b,4cに衝合する
ことができる。
【0025】図5に示すように、上記リーダーフィルム
1の幅広部9a,9b,9c以外の部分は、両フランジ
4の内側面の間隔よりも狭くなっていて、上記フランジ
4の最外周部に乗り上げることはないので、上記リーダ
ーフィルム1の幅広部9a,9b,9cは上記係合部4
a,4b,4cに衝合し、また、上記リーダーフィルム
1の幅広部9a,9b,9cは1つおきに上記係合部4
a,4b,4cに係合するため、上記リーダーフィルム
が2周巻かれても該リーダーフィルム1の幅広部9a,
9b,9cが重なって上記係合部4a,4b,4cに衝
合することはない。
【0026】上記案内リブ11は、図6に示すように、
上記リーダーフィルム1の幅広部9a,9b,9cを上
記フランジ4の外周部に押圧する役目をしているので、
上記リーダーフィルム1の幅広部9a,9b,9cは上
記係合部4a,4b,4cに衝合しやすくなっている。
【0027】図7は、上記フランジ4の外周部に上記リ
ーダーフィルムの2箇所の幅広部が乗り上がった状態を
示したものであるが、この場合には、上記リーダーフィ
ルム逃げ部15があるので、上記フランジ4は空転し
て、つぎに出会う係合部に幅広部が衝合して、上記リー
ダーフィルム1が送り出される。また、この場合、該リ
ーダーフィルム1を一度巻き戻してから、再び送り出し
を行うことができる。
【0028】本実施例では、写真フィルム6の先端部と
リーダーフィルム1の後端部とを接着テープ10Aによ
り接着して、リーダーフィルムを写真フィルムに接続し
ているが、リーダーフィルムを写真フィルムと同一材質
で一体に形成しても良い。また、リーダーフィルムを写
真フィルムに重ねて、この重なった部分を接着剤等で接
着してもよい。さらに、リーダーフィルムの先端部を斜
めに形成しているが、この先端部は平行でも良いし、ま
た、その他の形状でも良い。
【0029】図8,図9は、上記実施例の変形例を示し
ており、上記実施例との相違点は、フランジ4Aの係合
部4d,4e,4f,4gが該フランジ4Aの周辺部を
4等分した4箇所に形成されており、またリーダーフィ
ルム1Aの幅広部9d,9e,9f,9gが隣接する上
記係合部の周辺距離の3倍の距離の間隔を有して両側縁
の4箇所に形成されている。このように形成すると、上
記係合部に衝合するときに、上記幅広部どうしが重なら
ないようになる。その他の構成および作用は上記実施例
と同様である。
【0030】このように、フランジの係合部は3箇所に
限ることなく、4箇所またはそれ以上でも良い。そのと
き、リーダーフィルムは、2周以上巻かれたときに幅広
部どうしが重ならないで係合部に衝合するように、該幅
広部をリーダーフィルムに形成すれば良い。
【0031】以上のように本実施例によると、リーダー
フィルムの幅をあまり広くすることなしに、また、リー
ダーフィルムをスプールに2周以上巻付けても、スプー
ルの係合部にリーダーフィルムの幅広部が確実に衝合し
て、リーダーフィルムをフィルムパトローネから確実に
送り出すことができる。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、リーダーフィルムの幅
広部とスプールのフランジに設けられた係合部とが確実
に衝合して、リーダーフィルムを確実に送り出すことが
でき、リーダーフィルムの幅広部にパーフォレーション
を設ける従来のものに比べてリーダーフィルムの最大幅
を短くできるので、フィルムパトローネを小型化にする
ことができる。また、リーダーフィルムの幅広部とフラ
ンジの係合部とが衝合しない位置に巻かれていても、パ
トローネ本体の内壁とフランジ最外周部との間に幅広部
が挟まってスプールが駆動できなくなるようなことがな
いフィルムパトローネを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すフィルム送り出し機構
を有するフィルムパトローネの斜視図。
【図2】上記実施例のフィルムパトローネからリーダー
フィルムを引き出した状態を示す正面図。
【図3】上記実施例のフランジ側から見たフィルム送り
出し機構を示すフィルムパトローネの拡大断面図。
【図4】上記実施例のフランジの形状を示す平面図。
【図5】上記実施例のフィルムパトローネにおけるリー
ダーフィルムと係合部との衝合状態と、リーダーフィル
ムと写真フィルムとの接続態様とを示す展開正面図。
【図6】上記実施例のフィルムパトローネのリーダーフ
ィルムとフランジとが係合している状態を示す縦断面
図。
【図7】上記実施例のフィルムパトローネのリーダーフ
ィルムの幅広部がフランジの係合部の最外周部に乗り上
がった状態を示す縦断面図。
【図8】上記実施例の変形例を示すスプールにリーダー
フィルムおよび写真フィルムが巻回している状態の斜視
図。
【図9】上記図8の変形例のリーダーフィルムとフラン
ジとの係合状態を示すフランジ側から見た正面図。
【符号の説明】
1 ‥‥‥‥リーダーフィルム(リーダ
部) 3 ‥‥‥‥パトローネ本体(ケース本
体) 4 ‥‥‥‥フランジ 4a,4b,4c ‥‥‥‥係合部 5 ‥‥‥‥スプール軸 6 ‥‥‥‥写真フィルム(フィルム) 9a,9b,9c ‥‥‥‥幅広部 11 ‥‥‥‥突出部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】また、上記特開平2−293742号公報
に開示されている技術手段も、リーダーフィルムのパー
フォレーションがフランジの突起に係合してフランジの
上に巻かれる場合、内周では上記パーフォレーションが
フランジの突起に十分係合しているが、外周になると
記パーフォレーションのフランジの突起への係合が浅く
なるために、該フランジの突起によるリーダーフィルム
の送り出しが不確実になるという欠点がある。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遮光性を有するケース本体と、 このケース本体に回転自在に収納されたスプール軸と、 このスプール軸の少なくとも一端に設けられたフランジ
    と、 上記スプール軸にロール状に巻き付けられたフィルム
    と、 このフィルムのリーダー部に設けられ、少なくとも一方
    の側縁に沿って該フィルムよりも幅広に形成された幅広
    部と、 上記フランジの外周に設けられ、上記フィルムの幅広部
    と係合してスプール軸の回転時にフィルムを移送する係
    合部と、 を具備することを特徴とするフィルムパトローネ。
  2. 【請求項2】 上記フィルムの幅広部は複数箇所に設け
    られており、該フィルムがスプール軸に巻回された状態
    で、内周側の幅広部は外周側の幅広部に重合しないよう
    に配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の
    フィルムパトローネ。
  3. 【請求項3】 上記ケース本体の内周面に設けられ、上
    記スプール軸のフランジ外周より該スプール軸に向けて
    内側に突出する突出部を設けたことを特徴とする、請求
    項1に記載のフィルムパトローネ。
JP535093A 1993-01-14 1993-01-14 フィルムパトローネ Withdrawn JPH06214346A (ja)

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