JPH0380243A - 写真フイルムパトローネ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は３５ｍｍ等の写真フィルムをロール状に収納す
る写真フィルムパトローネに関するものである。

〔従来の技術〕

写真フィルムで最も広く利用されている１３５フイルム
は、一般にｒｌｓＯ１００７−１９７９年版」で規格化
されたパトローネと共に用いられている。このパトロー
ネは金属性の遮光容器で、その中にスプール軸に巻きつ
けたフィルムが収納されており、フィルムの先端部はカ
メラに設けられたスプロケット等の初期送り機構に係合
させるためにフィルム出口から少し引き出されている。

このため、パトローネをカメラに装填する際には、この
先端部の取り扱いが特に初心者にとって面倒であるとい
う問題があった。

このような事情から、本出願人は特願平１−１１３０５
７号で、スプロケット等の初期送り機構、を別設するこ
となく、スプール軸を回転させるだけでフィルム先端部
をフィルム巻き取り室まで送り込むことができるように
した新規なフィルムパトローネを提案している。このフ
ィルムパトローネは、スプール軸に巻きつけた状態で遮
光性のパトローネ本体内に収納されたフィルムの先端に
幅広で剛性をもったリーグーフィルム等のリーグ部を接
続し、このリーグ部の少なくとも一方の側縁にはパーフ
ォレージジンを形成しておき、このパーフォレーション
をスプール軸に一体化した送り出し部材の周面に設けた
突起と係合させ、スプール軸の回転によってリーグ部を
パトローネ本体から送り出すようにしたものである。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところが、生産時や巻き戻し時等でパトローネ本体内に
フィルムを収納する際に、例えばスプール軸に巻きつけ
られたフィルムの巻き締まり具合のばらつき等により、
リーグ部に形成されたパーフォレーションと送り出し部
材に設けた突起との同期がとれず、これらの保合が確実
に行われ難いという問題があった。

〔発明の目的〕

本発明は以上のような背景に鑑みてなされたもので、フ
ィルムパトローネのスプール軸を回転させるだけで確実
にフィルムをフィルム出口から送り出すことができると
ともに、生産時やフィルム巻き戻し時に、確実にフィル
ムリーダ部と送り出し部材とを係合させることができる
ようにしたフィルムパトローネを提供することを目的と
する。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は上記目的を達成するために、フィルムの先端に
、これより幅広のフィルムリーダ部を設け、このフィル
ムリーダ部の少なくとも一方の側縁にフィルム側肩部か
ら一定ピッチで係合孔を配列するとともに、スプール軸
をフィルム送り出し方向に回転したときにスプール軸に
連動して回転する送り出し部材をスプール軸端部に設け
、この送り出し部材の周面に前記係合孔に係合する突起
を配設する。そして、スプール軸がフィルム巻き取り方
向に回転されたときにはスプール軸と送り出し部材との
連動を解除して送り出し部材をフリーにする伝達解除手
段を設けるようにしたものである。

〔作用〕

スプール軸をフィルム送り出し方向に回転させると、送
り出し部材の突起とこれに係合されたフィルムリーダ部
の開口を介してスプール軸の回転力が送り出し部材に伝
わり、送り出し部材が回転される。これによって、フィ
ルムリーダ部がフィルム出口から送り出される。また、
スプール軸をフィルム巻き戻し方向に回転させたときに
は、伝達解除手段によりスプール軸の回転力は送り出し
部材に伝達されず、送り出し部材はフリー状態となる。

スプール軸の回転によってフィルムがスプール軸に巻か
れていくと、フィルムリーダ部のフィルム側肩部は送り
出し部材の突起に当接し、これを押し始めるので、送り
出し部材は回転されるようになる。フィルムリーダ部に
は係合孔がフィルム側肩部から一定ピッチで配列されて
いるから、スプール軸が回転されるに従って、送り出し
部材の突起にフィルムリーダ部の係合孔がフィルム側の
端から順に係合されてゆく。こうして、フィルムリーダ
部は送り出し部材の周面に沿って巻かれながらパトロー
ネ本体内に収納される。

以下、図面にしたがって本発明の実施例について説明す
る。

〔実施例〕

本発明の一実施例を示す第１図において、フィルムパト
ローネ１は、遮光性のプラスチックで成形された円筒状
ケース２と、側蓋３，４と、その中に回転自在に設けら
れたスプール５と、スプール５に巻きつけられた画像が
記録される写真フィルム６と、その先端に接着されたリ
ーダーフィルム７とからなる。

前記リーダーフィルム７は、写真フィルム６よりも剛性
に冨んだ例えばＰＥＴ　（ポリエチレンテレフタレート
）で構成されている。リーダーフィルム７の幅は写真フ
ィルム６よりも例えば両側で２〜３ｍｍ程度広くなって
おり、その幅広となった一方の側縁には一定ピッチｌで
パーフォレーション７ａが形成されている。ここで、リ
ーダーフィルム７の端部７ｂと写真フィルム６側に最も
近いパーフォレーション７ａとの距離も、前記ヒツチｌ
と同一に設定されている。また、このリーダーフィルム
７の長さは、このフィルムパトローネ１を使用するカメ
ラのパトローネ装填室とフィルム巻き取り室との間の距
離以上にしておくのが望ましい。

前記スプール５は、第２図に示すように、フランジ１０
ａを一体に備えたスプール軸１０と、このスプール軸１
０に遊嵌された可動フラ、ンジ１１とからなる。このス
プール軸１０と可動フランジ１１の遊嵌部には、第３図
に示すように、スプール軸１０側に植毛１２が、可動フ
ランジ１１側に植毛１３が設けられている。

植毛１２．１３は方向性を有しており、スプール軸１０
をフィルム送り出し方向（図で時計方向）に回転させた
ときには植毛１２．１３が互いに噛み合い、スプール軸
１０の回転力が可動フランジ１１に伝達され、可動フラ
ンジ１１はスプール軸１０と一体的に回転される。また
、スプール軸ｌＯをフィルム巻き戻し方向（図で反時計
方向）に回転させたときには、植毛１２．１３が互いに
滑ってスプール軸ＩＯの回転力が可動フランジ１１に伝
達されず、可動フランジ１１はフリー状態となる。

前記可動フランジ１１の周面には、前記パーフォレーシ
ョン７ａの配列ピッチｌに対応してパーフォレーション
７ａに係合する複数の爪１１ａが形成されている。なお
、フランジ１０ａ及び可動フランジ１１は、写真フィル
ム６の全長用を巻きつけたときの巻径よりもやや大径で
あり、相互間隔は写真フィルム６の幅とほぼ等しく、写
真フィルム６の両側縁を位置規制する。

写真フィルム６の後端は、スプール軸１０に係止され、
スプール軸１０を巻き戻し方向に回転させることによっ
て、これを円筒状ケース２内に巻き取ることができる。

スプール軸１０の両端に各々設けられたキー１０ａは側
蓋３，４の外部に露出しており、これをカメラ側のフォ
ーク等に係合させることによりスプール軸１０はカメラ
側の機構により駆動可能となっている。第３図に示した
ように、リーダーフィルム７まで円筒状ケース２内に巻
き込まれている状態では、写真フィルム６はスプール軸
１０に、またリーダーフィルム７はフランジ１０ａ及び
可動フランジ１１の上に巻かれ、パーフォレーション７
ａには爪１１ａが係合した状態となっている。

そして、円筒状ケース２には、リーダーフィルム７の幅
に応じた長さでフィルムボート１５が形成され、ここを
通してリーダーフィルム７、写真フィルム６を送り出す
ことができる。また、フィルムポート１５゛の奥には、
リーダーフィルム７の引き込みを阻止する係止突起１６
が形成されている。なお、このフィルムボート１５付近
の内面には、テレンプ材等の周知の遮光部材１７が設け
られ、フィルムポート１５を通して外光が円筒状ケース
２内に入り込まないようになっている。

リーダーフィルム７の先端部は斜めにカットされ、型押
しによって形成された折り曲げ部１８が設けられている
。この折り曲げ部１８の近傍には、前記係止突起１６と
係合する穴１９が形成され、また折り曲げ部１８の突端
は「へ」字形にカットされている。

上記フィルムパトローネ１の作用について以下に説明す
る。

フィルムパトローネ１は、第３図に示したようにリーダ
ーフィルム７の先端も円筒状ケース２内に引き込まれた
状態でユーザーに供給される。カメラ（図示せず）にフ
ィルムパトローネ１を装填すると、パトローネ装填室に
設けられたフォークがキー１０ａと係合する。そして、
カメラの裏蓋を閉じるとカメラ側の給送機構が作動を開
始し、フォークを介してスプール軸１０は図中時計方向
に駆動される。こうしてスプール軸ｌＯが回転すると、
植毛１２．１３が噛み合ってスプール軸１０と一体に可
動フランジ１１も回転され、爪１１ａを介してリーダー
フィルム７は円筒状ケース２から押し出される。

円筒状ケース２から押し出されたリーダーフィルム７は
、周知のプレッシャープレートとプレッシャープレート
レールとの間に挿通される。リーダーフィルム７の先端
が巻き取り室に達すると、リーダーフィルム７は巻き取
りスプールに浦捉され、巻き取られる。そして、リーダ
ーフィルム７が円筒状ケース２から引き出された後には
、これに引き続いて写真フィルム６が引き出される。

撮影完了後には、撮影済みの写真フィルム６゜リーダー
フィルム７は円筒状ケース２に巻き戻される。この巻き
戻しはスプール軸１０を反時計方向に回転させることで
行われるが、このとき可動フランジ１１は植毛１２．１
３が互いに滑って回転されない。

フィルムボート１５からリーダーフィルム７が円筒状ケ
ース２内に引き込まれてゆき、リーダーフィルム７の端
部７ｂが爪１１ａに当接すると、爪１１ａは端部７ｂに
よって押され、可動フランジ１１は反時計方向に回転さ
れるようになる。＠部７ｂとパーフォレーション７ａと
の距離及ヒハーフォレーション７ａの配列ピッチは、そ
れぞれ爪１１ａの間隔ｌと同一であるから、可動フラン
ジ１１が回転されるにつれて、第３図に示したように、
パーフォレーション７ａは爪１１ａに入り込む。

リーダーフィルム７の折り曲げ部１８がフィルムボー）
１５に達すると、第３図に示すように穴１９が上に持ち
上げられるから、係止突起１６が穴１９に入り込み、リ
ーダーフィルム７の引き込みは阻止される。このように
、リーダーフィルム７の先端をフィルムポート１５の近
傍で停止させておけば、単にスプール軸１０を時計方向
に回動させるだけでリーダーフィルム７の先端を円筒状
ケース２から鍔出させることができるから、現像処理時
には円筒状ケース２を分解することなく簡単に写真フィ
ルム６を引き出すことができるようになる。

第４図は本発明の他の実施例を示す。このフィルムパト
ローネ２１は、前実施例の植毛１２，１３の替わりに一
方向クラッチ２３を用いたものである。この一方向クラ
ッチ２３は、よく知られているように、スプール軸１０
側に固着されたギア２４と、可動フランジ１１の側面に
回動自在に設けられ、バネ２５によって反時計方向に付
勢されたギア規制部材２６とからなる。これによって、
スプール軸１０を時計方向に回転させたときのみ、可動
フランジ１１はスプール軸１０と一体に回転される。

なお、写真フィルム６の巻き戻し時に可動フランジ１１
に伝わるわずかな回転力を止めるために、側Ｍ４もしく
は円筒状ケース２と可動フランジ１１との間に常時軽い
ブレーキ効果を与えるように、例えば側蓋４の内壁に突
起を設け、この突起の先端が可動フランジ１１の側壁と
軽く接触するようにしてもよい。また、パーフォレーシ
ョン７ａは、リーダーフィルム７の側端まで切り欠いた
開口でもよい。

〔発明の効果〕

以上に説明したように、本発明のフィルムパトローネに
よれば、フィルムの先端に、これより幅広のフィルムリ
ーダ部を設け、このフィルムリーダ部の少なくとも一方
の側縁にフィルム側肩部から一定ピッチで係合孔を配列
するとともに、スプール軸をフィルム送り出し方向に回
転したときにスプール軸に連動して回転する送り出し部
材をスプール軸端部に設け、この送り出し部材の周面に
前記係合孔に係合する突起を配設する。そして、スプー
ル軸がフィルム巻き取り方向に回転されたときにはスプ
ール軸と送り出し部材との連動を解除して送り出し部材
をフリーにする伝達解除手段を設けるようにしたので、
フィルムパトローネのスプール軸を回転させるだけで確
実にフィルムをフィルム出口から送り出すことができる
とともに、生産時やフィルム巻き戻し時に、確実にフィ
ルムリーダ部と送り出し部材とを係合させることができ
るようになる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を用いたフィルムパトローネの一実施例
を示す斜視図である。 第２図は第１図に示したフィルムパトローネの縦断面図
である。 第３図は第１図に示したフィルムパトローネの横断面図
である。 第４図は本発明を用いたフィルムパトローネの他の実施
例を示す斜視図である。 １．２１　　・　・ ２　・　・　・　・　・ ５　・　・　・　・　・ ６　・　・　・　・　・ ７　・　・　・　・　・ ７　ａ　・　・　・　・ ｌ　Ｏ・　・　・　・ １０ａ　　・　・　・ ｌ　１　・　・　・　・ １１ａ　　・　・　・ １２．１３　　・ ２３　・　・　・　・ ・フィルムパトローネ ・円筒状ケース ・スプール ・写真フィルム ・リーダーフィルム ・パーフォレーション ・スプール軸 ・フランジ ・可動フランジ ・爪 ・植毛 ・一方向クラッチ。 第 図 １３ｆｆｌ 】（ノクルｂＪＹトＵ−イリ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）遮光性のパトローネ本体、このパトローネ本体内
   に回転自在に収納されたスプール軸、スプール軸に巻か
   れた写真フィルム、写真フィルムの先端に設けた幅広の
   フィルムリーダ部とからなり、フィルムリーダ部の側縁
   に沿って形成した係合孔をスプール軸の端部に設けた送
   り出し部材に一定ピッチで配列した突起に係合させ、ス
   プール軸をフィルム送り出し方向に回転したときにはス
   プール軸に連動して前記送り出し部材を回転させ、前記
   突起及び係合孔を介してフィルムリーダ部をパトローネ
   本体のフィルム出口から送り出すようにした写真フイル
   ムパトローネにおいて、 前記係合孔をフィルムリーダ部の写真フィルム側肩部か
   ら一定ピッチで配列するとともに、スプール軸がフィル
   ム巻き取り方向に回転されたときにはスプール軸と送り
   出し部材との連動を解除して送り出し部材をフリーにす
   る伝達解除手段を設けたことを特徴とする写真フイルム
   パトローネ。