JPH0621410A - 固体撮像装置およびその製造方法 - Google Patents

固体撮像装置およびその製造方法

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JPH0621410A
JPH0621410A JP4178421A JP17842192A JPH0621410A JP H0621410 A JPH0621410 A JP H0621410A JP 4178421 A JP4178421 A JP 4178421A JP 17842192 A JP17842192 A JP 17842192A JP H0621410 A JPH0621410 A JP H0621410A
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JP
Japan
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film
solid
protective film
light
less
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Pending
Application number
JP4178421A
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English (en)
Inventor
Mamoru Yamanaka
衛 山中
Toshihiro Kuriyama
俊寛 栗山
Shigenori Matsumoto
茂則 松本
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electronics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画質の改善を図る。 【構成】 遮光膜8の形成後に、ステップカバレッジが
80%以上を実現しうるプラズマCVD装置を用いて、
全面に膜厚200nm以下の保護膜10aを形成してい
る。保護膜10aを膜厚200nm以下のステップカバ
レッジの良好な膜にすることにより、受光領域がひろが
り、遮光膜8の側壁部の受光膜10aから受光部9の中
心部までの距離が遠くなるとともに、遮光膜8の側壁の
カバレッジが良くなり、受光部9の両サイドの保護膜1
0aの形状劣化による入射光の乱反射を防止することが
できる。保護膜10aを形成する際、基板温度を300
℃以下にし、高周波電力を100W以下の低パワーにす
ることで、保護膜10a中にH原子を多く取り込みシリ
コンのダングリングボンドを終端できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光信号を検出する固
体撮像装置およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、固体撮像装置は画素数をより多く
してダイナミックレンジの改善と低照度及び高照度での
画質の向上がなされている。以下に従来の固体撮像装置
について説明する。図3は従来の固体撮像装置の単位画
素の断面図を示すものである。図3において、1はN型
シリコン基板である。2はP型ウェルである。3は電荷
を蓄積するN+ 層のフォトダイオード部である。4は他
の画素とのクロストーキングをさけるために形成される
+ 層のチャンネルストッパーである。5は電荷を転送
するN+ 層の埋め込みチャンネルである。6は転送クロ
ックを送る転送ゲートである。7は絶縁層で、8が受光
部9の領域を決定する遮光膜で、従来Al−Si系材料
が用いられている。10は保護膜であり、分光感度を考
慮して従来から300nm以上のシリコンオキサイド
膜,PSG膜やシリコンナイトライド膜が用いられてい
る。
【0003】以上のように構成された固体撮像装置につ
いて、以下その動作について説明する。まず、保護膜1
0を介して受光部9から入射した光はその光量に応じて
フォトダイオード部3のN+ 層とP型ウェル2により形
成されるPN接合の空乏層において光電変換が行なわ
れ、生成した電荷が蓄積される。そしてその電荷は、転
送ゲート6に埋め込みチャンネル5側のポテンシャルを
下げる電圧を加えることでフォトダイオード部3から埋
め込みチャンネル5へ転送される。次に、断面手前方向
にポテンシャルを順々に変える転送クロックを送り、各
ラインの信号を順次転送する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、保護膜10の膜厚は下地の段差をカバレ
ッジするため300nm以上の膜厚を必要としていた。
そのため、受光部9の両サイド(遮光膜8の側壁)に合
わせて600nm以上の受光部9の領域と違った屈折率
と分光感度を持つ膜が構成され、乱反射による影響を受
ける領域が受光部9の中心部にちかづいてしまう。この
入射光の乱反射により信号量のばらつきが発生し、画質
にばらつきが生じ、感度が低下する。
【0005】また、フォトダイオード部3を形成してい
るシリコン表面は、シリコンのダングリングボンドを完
全に終端できずキャリアの発生要因となり、画面上で白
いきずとなってしまう。この発明は上記従来の問題点を
解決し、画質の改善を図ることのできる固体撮像装置お
よびその製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の固体撮像
装置は、遮光膜の上に全面を覆うように形成した保護膜
のステップカバレッジを80%以上にするとともに膜厚
を200nm以下にしたことを特徴とする。請求項2記
載の固体撮像装置は、請求項1記載の固体撮像装置にお
いて、保護膜を多層の薄膜からなる保護膜にしている。
【0007】請求項3記載の固体撮像装置の製造方法
は、保護膜を、基板温度を300℃以下とし高周波電力
100W以下のプラズマCVD法により成膜することを
特徴とする。
【0008】
【作用】この発明の固体撮像装置によれば、保護膜のス
テップカバレッジを80%以上にすることにより保護膜
の形状劣化による入射光の乱反射を防ぐとともに、保護
膜の膜厚を200nm以下にすることにより、感光部上
の受光領域を広くとることができ、この受光領域の両サ
イドから感光部の中心部に入射する乱反射成分が低減さ
れ、信号量のばらつきを低減し、画質を改善することが
できる。
【0009】さらに、保護膜を多層の薄膜からなる保護
膜とすることにより、応力の緩和が図れ、ヒロックの発
生を低減し、より画質の向上を図ることができる。ま
た、この発明の固体撮像装置の製造方法によれば、保護
膜を、基板温度を300℃以下の低温とし、高周波電力
を100W以下の低パワーのプラズマCVD法により成
膜することにより、保護膜中にH原子を多く取り込みシ
リコンのダングリングボンドを終端し、局所に発生する
白きずを低減でき、画質の改善を図ることができる。ま
た、低パワー化は、プラズマ粒子衝撃によるフォトダイ
オード部表面の加熱効果を抑え、成膜時のプラズマ粒子
被爆による損傷を低減することができる。さらに、電極
材料のスパッタリングによる不純物混入を抑えることが
できる。
【0010】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。 〔第1の実施例〕この発明の第1の実施例における固体
撮像装置の断面図を図1に示す。図1において、1はN
型シリコン基板(半導体基板)、2はP型ウェル、3は
電荷を蓄積するN+ 層のフォトダイオード部(感光
部)、4は他の画素とのクロストーキングをさけるため
に形成されるP+ 層のチャンネルストッパー、5は電荷
を転送するN+ 層の埋め込みチャンネル、6は転送クロ
ックを送る転送ゲート、7は絶縁層、8は遮光膜、9は
受光部であり、これらは従来例の図3と同様のものであ
る。10aは膜厚200nm以下でステップカバレッジ
の良好なシリコンナイトライド膜からなる保護膜であ
る。
【0011】この固体撮像装置は、遮光膜8の形成後
に、ステップカバレッジが80%以上を実現しうるプラ
ズマCVD装置を用いて、全面に膜厚200nm以下の
保護膜10aを形成している。この保護膜10aを形成
する際、基板温度を300℃以下にし、RF POWE
R(高周波電力)を100W以下の低パワーにする。さ
らに、膜厚を200nm以下にすることで成膜時間の低
減を行い、下地への影響を低減する。
【0012】この実施例によれば、保護膜10aを膜厚
200nm以下のステップカバレッジの良好な膜にする
ことにより、受光領域がひろがり、遮光膜8の側壁部の
受光膜10aから受光部9の中心部までの距離が遠くな
るとともに、遮光膜8の側壁のカバレッジが良くなり、
受光部9の両サイドの保護膜10aの形状劣化による入
射光の乱反射を防止することができる。すなわち、受光
部9の中心部では均一な分光感度を実現できるため、信
号量のばらつきを抑え、画質を改善することができる。
【0013】また、保護膜10aのプラズマCVD形成
条件として、基板温度を300℃以下の低温にし、RF
POWERを100W以下の低パワーにすることで、
保護膜10a中にH原子を多く取り込みシリコンのダン
グリングボンドを終端でき、キャリアの発生を抑えられ
る。また、低パワー化は、プラズマ粒子衝撃によるフォ
トダイオード部3表面の加熱効果を抑え、成膜時のプラ
ズマ粒子被爆による損傷を低減する。さらに、電極材料
のスパッタリングによる不純物混入を抑える。したがっ
て、画面上での白いきず等の発生が減少する。なお、使
用するプラズマCVD装置およびガス流量に依存性はあ
るが、100Wを境として急激に白いきずは減少する。
【0014】〔第2の実施例〕この発明の第2の実施例
における固体撮像装置の断面図を図2に示す。図2にお
いて、1〜9は従来例および第1の実施例と同様のもの
であり、それらの説明は省略する。10bはステップカ
バレッジの良好なPSGの保護膜、10cはステップカ
バレッジの良好なシリコンナイトライド膜からなる保護
膜である。
【0015】この固体撮像装置は、第1の実施例の保護
膜10aの代わりに、2層の保護膜10b,10cを形
成している。この保護膜10b,10cは受光部9の中
心部での入射光の乱反射の影響を低減するため屈折率の
高い膜であり、さらに、下層の保護膜10bには遮光膜
8の側壁を応力緩和できるとともにアルカリ金属をトラ
ップできる膜を用いている。その他の構成は第1の実施
例と同様である。すなわち、遮光膜8の形成後に、ステ
ップカバレッジが80%以上を実現しうるプラズマCV
D装置を用いて、全面に膜厚100nm以下の保護膜1
0bと、その上に膜厚100nm以下の保護膜10cと
を形成し、保護膜10bと保護膜10cを合わせた膜厚
を200nm以下にしている。これらの保護膜10b,
10cを形成する際、第1の実施例同様、基板温度を3
00℃以下にし、RF POWER(高周波パワー)を
100W以下の低パワーにした。さらに、合わせた膜厚
を200nm以下にしたことで成膜時間の低減を行い、
下地への影響を低減した。
【0016】この実施例によれば、第1の実施例の効果
に加え、遮光膜8を覆う膜を薄膜化された2層の保護膜
10b,10cとしてあり、この薄膜化、積層構造の応
力緩和によりヒロックの発生を低減し、さらに、ヒロッ
クによる加工バラツキの影響をなくし、より画質を向上
させることができる。また、保護膜10b中にH原子を
多くトラップすることは、Hのアウトディフュージョン
を無くし、シリコンのダングリングボンドの経時変化を
しにくくするとともにシリコン表面の準位を安定化する
ものである。
【0017】なお、この実施例では、2層からなる保護
膜10b,10cとしたが、3層以上からなる保護膜と
してもよい。上記第1,第2の実施例によれば、保護膜
(10a,10b,10c)のステップカバレッジの向
上がそのまま加工精度の改善となり、画質の均一性とダ
イナミックレンジが向上がなされる。
【0018】なお、上記実施例からもわかるように、保
護膜(10a,10b,10c)の成長にはステップカ
バレッジの良好な膜を形成するプラズマCVD装置が必
要であり、画質のさらなる向上にはプラズマ条件の低温
化,低パワー化により実現できる。
【0019】
【発明の効果】この発明の固体撮像装置によれば、保護
膜のステップカバレッジを80%以上にすることにより
保護膜の形状劣化による入射光の乱反射を防ぐととも
に、保護膜の膜厚を200nm以下にすることにより、
感光部上の受光領域を広くとることができ、この受光領
域の両サイドから感光部の中心部に入射する乱反射成分
が低減され、信号量のばらつきを低減し、画質を改善す
ることができる。
【0020】さらに、保護膜を多層の薄膜からなる保護
膜とすることにより、応力の緩和が図れ、ヒロックの発
生を低減し、より画質の向上を図ることができる。ま
た、この発明の固体撮像装置の製造方法によれば、保護
膜を、基板温度を300℃以下の低温とし、高周波電力
を100W以下の低パワーのプラズマCVD法により成
膜することにより、保護膜中にH原子を多く取り込みシ
リコンのダングリングボンドを終端し、局所に発生する
白きずを低減でき、画質の改善を図ることができる。ま
た、低パワー化は、プラズマ粒子衝撃によるフォトダイ
オード部表面の加熱効果を抑え、成膜時のプラズマ粒子
被爆による損傷を低減することができる。さらに、電極
材料のスパッタリングによる不純物混入を抑えることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例における固体撮像装置
の断面図である。
【図2】この発明の第2の実施例における固体撮像装置
の断面図である。
【図3】従来の固体撮像装置の断面図である。
【符号の説明】
1 N型シリコン基板(半導体基板) 3 フォトダイオード部(感光部) 5 埋め込みチャンネル 6 転送ゲート 7 絶縁層 8 遮光膜 9 受光部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板表面に形成した電荷を蓄積す
    る感光部と、この感光部で発生した電荷を転送する埋め
    込みチャンネルと、前記埋め込みチャンネル上に絶縁膜
    を介して形成した転送ゲートと、前記感光部を避けて形
    成した遮光膜と、この遮光膜の上に全面を覆うように形
    成した保護膜とを備えた固体撮像装置であって、 前記保護膜のステップカバレッジを80%以上にすると
    ともに膜厚を200nm以下にしたことを特徴とする固
    体撮像装置。
  2. 【請求項2】 保護膜を多層の薄膜からなる保護膜にし
    た請求項1記載の固体撮像装置。
  3. 【請求項3】 半導体基板表面に形成した電荷を蓄積す
    る感光部と、この感光部で発生した電荷を転送する埋め
    込みチャンネルと、前記埋め込みチャンネル上に絶縁膜
    を介して形成した転送ゲートと、前記感光部を避けて形
    成した遮光膜と、この遮光膜の上に全面を覆うように形
    成した保護膜とを備えた固体撮像装置の製造方法であっ
    て、 前記保護膜を、基板温度を300℃以下とし高周波電力
    100W以下のプラズマCVD法により成膜することを
    特徴とする固体撮像装置の製造方法。
JP4178421A 1992-07-06 1992-07-06 固体撮像装置およびその製造方法 Pending JPH0621410A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100437977C (zh) * 2005-01-27 2008-11-26 索尼株式会社 制造固态成像器件的方法和固态成像器件及照相机

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100437977C (zh) * 2005-01-27 2008-11-26 索尼株式会社 制造固态成像器件的方法和固态成像器件及照相机

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