JPH06213933A - デジタルオシロスコープ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】デジタルオシロスコープにおいて入力信号が複
数ある場合にも任意の信号を選択し、自動設定が行える
デジタルオシロスコープを実現すること。 【構成】複数の入力チャネルと、自動設定機能を選択
し、かつ選択した状態を電気信号として出力することが
できる機能選択手段と、前記機能選択手段からの信号を
入力し、自動設定機能を動作させる際に、どの入力チャ
ネルからの信号を自動設定機能の基礎となる信号とする
かを選択するための入力チャネル選択手段と、前記入力
チャネル選択手段により入力された信号をアナログ／デ
ジタル変換し、そのデジタルデータを演算処理する手段
を有することを特徴とするデジタルオシロスコープであ
る

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、デジタルオシロスコー
プにおける自動設定機能の改善に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のオシロスコープの自動設定機能
（いわゆるオートセットアップ機能）においては、その
自動設定を行うという機能のみが重視され、どの入力信
号を基準として、この自動設定を行うかということは重
視されていなかった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このため、自動設定機
能を動作させるにあたっては、複数の信号が入力されて
いる場合どの信号で自動設定されるかが定かではなかっ
た。従って、従来からの構成では、自動設定機能を動作
させる際には自動設定されたくない信号は入力端子に入
力させない等の処理が必要であり操作性が悪いという問
題がある。具体的に説明するならと、例えば、チャンネ
ル毎に独立して自動設定を行いたい場合には、このよう
な構成では不便である。本発明はこの課題を解決し、任
意の入力信号を選択して自動設定が行えるデジタルオシ
ロスコープを実現することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、複数の入力チ
ャネルを有するデジタルオシロスコープにおいて、自動
設定機能を選択し、かつ選択した状態を電気信号として
出力することができる機能選択手段と、前記機能選択手
段からの信号を入力し、自動設定機能を動作させる際
に、どの入力チャネルからの信号を自動設定機能の基礎
となる信号とするかを選択するための入力チャネル選択
手段と、前記入力チャネル選択手段により入力された信
号をアナログ／デジタル変換し、そのデジタルデータを
演算処理することで、表示及び入力信号のサンプリング
のための時間軸、電圧軸を自動的に設定すると時間軸が
共通のためを特徴とすることを特徴とするデジタルオシ
ロスコープである。

【０００５】

【作用】自動設定機能を選択すると同時にどの信号を用
いて自動設定を行うか選択することが可能となるため他
のチャネルの設定に影響を与えるということなしに任意
の入力に最適な自動設定を実行できる。また従来、複数
の信号で自動設定をすると時間軸が共通のため最も遅い
信号を基準として時間軸を設定していたのが、任意の信
号を基準として選択できることが可能となった。

【０００６】

【実施例】図１に本発明の基本的構成図を示す。図にお
いて、１は機能選択手段で、自動設定機能を選択し、か
つ選択した状態を電気信号として出力することができ
る。２は入力チャネル選択手段で、機能選択手段１から
の信号を入力し、自動設定機能を動作させる際に、どの
入力チャネルからの信号を自動設定機能の基礎となる信
号とするかを選択する。３は演算処理手段で、入力チャ
ネル選択手段２により入力された信号をアナログ／デジ
タル変換し、そのデジタルデータを演算処理すること
で、表示及び入力信号のサンプリングのための時間軸、
電圧軸を自動的に設定する。

【０００７】このような構成の具体的実現方法および動
作を以下に説明する。まず機能選択手段１について説明
する。これは、いわゆる、オートセットアップモード
（自動設定機能）選択キーといったようなものである。
オートセットアップモード選択様のメカニカルなボタン
があることもあれば、ソフトで画面上に表示されている
部分を選択することによる手段も考えられる。従って、
ユーザ（デジタルオシロスコープの使用者）が機能選択
手段１によって、自動設定機能の動作を指示すること
で、割り込み信号等が発生し、この信号を受け取ってＣ
ＰＵ等では、入力チャネルを選択できる状態をセットす
る。

【０００８】このように、入力チャネルを選択できる状
態になることで、入力チャネル選択手段２が実行され
る。これは、いわゆる、チャネル選択選択キーといった
ようなものである。ボタンがあることもあれば、ソフト
で画面上に表示されている部分を選択することによる手
段も考えられる。入力チャネルを選択できる状態になっ
たところで、入力チャネル選択手段２によってチャネル
を選択することができる。すなわち、機能選択手段１に
より自動設定機能の動作を指示することで、チャネルを
選択するための割り込み信号が受付可能となる。

【０００９】入力チャネル選択手段２によってチャネル
が選択され、その選択されたチャネルの入力信号をピー
クホールド回路に入力して最大値最小値を検出する。こ
こで検出された最大値最小値によって、選択されたチャ
ネルの電圧軸のみが設定が設定される。従って、選択さ
れたチャネル以外の電圧軸等は変動せずに、選択された
チャネルのみ自動設定を行うことができる。

【００１０】このことを、従来の自動設定機能との差異
において説明する。従来のオシロスコープにおいては、
自動設定機能を動作させると、画面の設定、電圧軸の設
定、時間軸の設定といった一連の設定がひとまとまりと
してなされていた。例えば、入力された全ての端子にお
ける最大最小値に基づいて、電圧軸を各々に定め、その
表示位置までが自動的に定められてしまう。これは、従
来では自動設定機能の選択に対し、画面表示等に関し一
の測定条件あるいは画面設定のみが行われるようになっ
ていることに他ならない。

【００１１】すなわち、本発明によれば、機能選択手段
１により、自動設定を行いたい入力端子のみに対してそ
の機能を実行させることができるようにすることが可能
となる。動作としては、通常のデジタルオシロスコープ
にて、人によりその選択したチャネルの設定を行う動作
を、自動的に適格に設定しすることにある。すなわち、
選択した入力信号のみをピークホールド回路に入力すべ
く、接合関係若しくはデータの入力関係を設定し、一定
期間入力した信号の、電圧データに基づいて、電圧軸及
びアッテネータ等の減衰比を求めて自動的に設定し、カ
ウンタ等で入力した信号の周期を検出することで、サン
プリングのタイミングすなわち時間軸を設定することに
なる。

【００１２】上述の演算は、演算処理手段３にて行われ
る。演算処理手段３にて、画面および、アッテネータ減
衰比が設定が定められ、機能選択手段１にて選択された
信号に関する設定を自動的に行う。

【００１３】

【発明の効果】なお、本発明により、複数の入力端子を
有する場合にも、任意の入力に対しての最適の最適な自
動設定が他のチャネルの設定に影響を与えないで行うこ
とが可能となる。ただし、時間軸の設定に関しては各チ
ャネル共通であるがこれも任意の入力を基準として選べ
るという利点が本発明により生じる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の基本的構成図である。

【符号の説明】

１ 機能選択手段 ２ 入力チャネル選択手段 ３ 演算処理手段

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複数の入力チャネルを有するデジタルオシ
   ロスコープにおいて、 自動設定機能を選択し、かつ選択した状態を電気信号と
   して出力することができる機能選択手段と、 前記機能選択手段からの信号を入力し、自動設定機能を
   動作させる際に、どの入力チャネルからの信号を自動設
   定機能の基礎となる信号とするかを選択するための入力
   チャネル選択手段と、 前記入力チャネル選択手段により入力された信号をアナ
   ログ／デジタル変換し、そのデジタルデータを演算処理
   することで、表示及び入力信号のサンプリングのための
   時間軸、電圧軸を自動的に設定することを特徴とするデ
   ジタルオシロスコープ。