JPH0621364B2 - 耐電性手袋の製造法 - Google Patents
耐電性手袋の製造法Info
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- JPH0621364B2 JPH0621364B2 JP30297189A JP30297189A JPH0621364B2 JP H0621364 B2 JPH0621364 B2 JP H0621364B2 JP 30297189 A JP30297189 A JP 30297189A JP 30297189 A JP30297189 A JP 30297189A JP H0621364 B2 JPH0621364 B2 JP H0621364B2
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- Japan
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- latex
- rubber latex
- rubber
- gloves
- glove
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-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A41—WEARING APPAREL
- A41D—OUTERWEAR; PROTECTIVE GARMENTS; ACCESSORIES
- A41D19/00—Gloves
- A41D19/0055—Plastic or rubber gloves
- A41D19/0058—Three-dimensional gloves
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Textile Engineering (AREA)
- Gloves (AREA)
- Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は耐電性手袋の製造法に関し、特に布つきで防水
性を有する耐電性手袋の製造法に関する。
性を有する耐電性手袋の製造法に関する。
<従来の技術> 耐電性手袋は、電気回路作業用の手袋として用いられて
いる。電気回路作業用の手袋には、通常、下記のような
条件が要求される。
いる。電気回路作業用の手袋には、通常、下記のような
条件が要求される。
(a)指先で部品を摘んだり、引張ったりする作業が容易
であること。
であること。
(b)防水性があること。
(c)常時感電等を防止しうること。
前記(a)の要件を満たす為には、柔らかい素材を使用
し、薄くすること、(b)の要件を満たす為には、製造工
程中でゴムラテックス中に浸漬する工程を採用し、全表
面に継目のない被膜を形成させること、(c)の要件を満
たす為には、水中であっても耐電性が低下しないこと等
が必要である。従来、前記(a)の要件を具体化させよう
として、メリヤス編みの伸縮性布帛からなる手袋の全表
面にゴムラテックスを薄く付着させようとする方法、
(b)の要件を具体化させようとしてゴムラテックス中に
浸漬して継目のない被膜を全表面に形成しようとする方
法、(c)の要件を具体化させようとして、前記(a),(b)
の要件をも考慮しつつ、天然ゴムラテックス,クロロプ
レンゴムラテックス,スチレンブタジエン共重合ゴムラ
テックス等の使用する方法が考えられ、又実施されてい
る。
し、薄くすること、(b)の要件を満たす為には、製造工
程中でゴムラテックス中に浸漬する工程を採用し、全表
面に継目のない被膜を形成させること、(c)の要件を満
たす為には、水中であっても耐電性が低下しないこと等
が必要である。従来、前記(a)の要件を具体化させよう
として、メリヤス編みの伸縮性布帛からなる手袋の全表
面にゴムラテックスを薄く付着させようとする方法、
(b)の要件を具体化させようとしてゴムラテックス中に
浸漬して継目のない被膜を全表面に形成しようとする方
法、(c)の要件を具体化させようとして、前記(a),(b)
の要件をも考慮しつつ、天然ゴムラテックス,クロロプ
レンゴムラテックス,スチレンブタジエン共重合ゴムラ
テックス等の使用する方法が考えられ、又実施されてい
る。
<発明が解決しようとする課題> しかしながら、前記(a),(b)の要件を具体化させる方法
には、以下のような欠点があった。
には、以下のような欠点があった。
メリヤス編みの伸縮性布帛からなる布手袋にはかなり大
きな編目の孔がある。これを手型に被装してラテックス
に浸漬すれば、ラテックスの目洩れは避けられない。ラ
テックスの目洩れは布手袋の伸縮性を阻害して使用時の
屈曲抵抗を増し、ゴム手袋の作業性を著しく阻害する。
きな編目の孔がある。これを手型に被装してラテックス
に浸漬すれば、ラテックスの目洩れは避けられない。ラ
テックスの目洩れは布手袋の伸縮性を阻害して使用時の
屈曲抵抗を増し、ゴム手袋の作業性を著しく阻害する。
特に、一般の作業軍手では、手型に被装すると少なくと
も0.3〜0.5mm程度の編目の孔があり、ラテックス
被膜自体にピンホールが生じるのは避けられない。
も0.3〜0.5mm程度の編目の孔があり、ラテックス
被膜自体にピンホールが生じるのは避けられない。
従来、ラテックス浸漬法で作成した布つき防水ゴム手袋
が実用化しにくいのは、この問題のためである。
が実用化しにくいのは、この問題のためである。
又、前記(c)の要件を具体化させる方法には以下のよう
な欠点があった。
な欠点があった。
クロロプレンゴムラテックスは補強剤等を配合しなくて
も、流延して乾燥した被膜が強く、ラテックス自体も安
定していて取扱い易いが高価格であり、又、スチレンブ
タジエン共重合ゴムラテックスは流延して乾燥した被膜
を強くするには、補強剤等を多量配合しなければなら
ず、その結果、ラテックスの安定性が悪くなり取扱いに
くく、被膜も外観が良好なものが得にくく、その上硬く
なる等の欠点があった。
も、流延して乾燥した被膜が強く、ラテックス自体も安
定していて取扱い易いが高価格であり、又、スチレンブ
タジエン共重合ゴムラテックスは流延して乾燥した被膜
を強くするには、補強剤等を多量配合しなければなら
ず、その結果、ラテックスの安定性が悪くなり取扱いに
くく、被膜も外観が良好なものが得にくく、その上硬く
なる等の欠点があった。
これに対し、天然ゴムラテックスは補強剤等を配合しな
くても流延して乾燥した被膜が強く、ラテックス自体も
安定性があり、外観が良好な被膜が得られ易く、得られ
た被膜も柔軟であり、価格もさほど高くもない等の長所
が数多くあるため、最も多く使用されている。
くても流延して乾燥した被膜が強く、ラテックス自体も
安定性があり、外観が良好な被膜が得られ易く、得られ
た被膜も柔軟であり、価格もさほど高くもない等の長所
が数多くあるため、最も多く使用されている。
天然ゴムラテックスは、前記のように数多くの特長を有
しているけれども、常用のゴムラテックス用配合剤を使
用したコンパウンドのままで電気回路作業用の手袋に適
用した場合、水中での耐電性が悪くなる傾向が散見さ
れ、感電事故に遭遇する虞れがあった。
しているけれども、常用のゴムラテックス用配合剤を使
用したコンパウンドのままで電気回路作業用の手袋に適
用した場合、水中での耐電性が悪くなる傾向が散見さ
れ、感電事故に遭遇する虞れがあった。
本発明は、布手袋の目洩れないし目止めの問題を解決し
てラテックス浸漬法で薄い天然ゴム被膜を形成させ、し
かもこの天然ゴム被膜に水中での耐電性を付与しようと
するものである。
てラテックス浸漬法で薄い天然ゴム被膜を形成させ、し
かもこの天然ゴム被膜に水中での耐電性を付与しようと
するものである。
<課題を解決するための手段> 本発明は、前記課題を解決するために、手型に被装した
布手袋に凝固剤を含有せしめ、これを起泡したゴムラテ
ックスに浸漬して布手袋外面に発泡ゴムラテックスの凝
固層を形成した後、35〜65重量%の天然ゴムラテックス
と65〜35重量%のイソプレンゴムラテックスとよりなる
ゴムラテックスに浸漬して外面に固状ゴム被膜を形成
し、乾燥することを特徴とする耐電性手袋の製造法を提
供したものである。
布手袋に凝固剤を含有せしめ、これを起泡したゴムラテ
ックスに浸漬して布手袋外面に発泡ゴムラテックスの凝
固層を形成した後、35〜65重量%の天然ゴムラテックス
と65〜35重量%のイソプレンゴムラテックスとよりなる
ゴムラテックスに浸漬して外面に固状ゴム被膜を形成
し、乾燥することを特徴とする耐電性手袋の製造法を提
供したものである。
前記イソプレンゴムラテックスは、イソプレンモノマー
をアルキルリチウム系,アルキルアルミニウム・四塩化
チタン系,アルキルアルミニウムの代わりにアルミニウ
ムハイドライド誘導体を使用するSNAM系等の重合触
媒で重合したシス1・4構造92〜98%,トランス3・4
構造8〜2%よりなるポリマーのラテックスが使用され
る。
をアルキルリチウム系,アルキルアルミニウム・四塩化
チタン系,アルキルアルミニウムの代わりにアルミニウ
ムハイドライド誘導体を使用するSNAM系等の重合触
媒で重合したシス1・4構造92〜98%,トランス3・4
構造8〜2%よりなるポリマーのラテックスが使用され
る。
イソプレンゴムラテックスには、通常は天然ゴムラテッ
クスに使用される配合剤が用いられる。しかしながら、
化学的安定性が天然ゴムラテックスに較べていくらか低
いため、アニオン系,カチオン系,または両性の安定剤
が使用される。例えば、アルキルナフタリンスルホン酸
ソーダ,KOH、アンモニウムカゼイン等がよく使用さ
れる。天然ゴムラテックスとイソプレンゴムラテックス
とよりなるブレンドゴムラテックスを得るには、先ず、
前記安定剤で所要のゴムラテックス用配合剤を含んだ配
合イソプレンゴムラテックスを安定な状態にしておき、
この配合イソプレンゴムラテックスに、所要のゴムラテ
ックス配合剤を含んだ配合天然ゴムラテックスを少量づ
つ撹拌しながら、添加していくことが望ましい。この順
序を逆にすると、イソプレンゴムラテックス中の石ケン
がとられ、増粘又はゲル化を起こすことがあるので注意
しなければならない。
クスに使用される配合剤が用いられる。しかしながら、
化学的安定性が天然ゴムラテックスに較べていくらか低
いため、アニオン系,カチオン系,または両性の安定剤
が使用される。例えば、アルキルナフタリンスルホン酸
ソーダ,KOH、アンモニウムカゼイン等がよく使用さ
れる。天然ゴムラテックスとイソプレンゴムラテックス
とよりなるブレンドゴムラテックスを得るには、先ず、
前記安定剤で所要のゴムラテックス用配合剤を含んだ配
合イソプレンゴムラテックスを安定な状態にしておき、
この配合イソプレンゴムラテックスに、所要のゴムラテ
ックス配合剤を含んだ配合天然ゴムラテックスを少量づ
つ撹拌しながら、添加していくことが望ましい。この順
序を逆にすると、イソプレンゴムラテックス中の石ケン
がとられ、増粘又はゲル化を起こすことがあるので注意
しなければならない。
このようにして得られた配合ブレンドゴムラテックスは
例えば他物品の表面に均一に流延し、又は浸漬法等によ
り被覆して適宜の形状に成形し、乾燥し、加硫すること
によってゴム被膜等が得られるが、適正な加硫を得るた
めには、イソプレンゴムラテックス中にはタンパク質,
レシチン,アミノ酸樹脂のような非ゴム成分が含まれな
いので、加硫促進剤,加硫活性剤,老化防止剤等を若干
多く配合する必要がある。加硫剤は硫黄又はテトラメチ
ルチウラム系化合物が使用され、後者は耐熱性が付与さ
れる。
例えば他物品の表面に均一に流延し、又は浸漬法等によ
り被覆して適宜の形状に成形し、乾燥し、加硫すること
によってゴム被膜等が得られるが、適正な加硫を得るた
めには、イソプレンゴムラテックス中にはタンパク質,
レシチン,アミノ酸樹脂のような非ゴム成分が含まれな
いので、加硫促進剤,加硫活性剤,老化防止剤等を若干
多く配合する必要がある。加硫剤は硫黄又はテトラメチ
ルチウラム系化合物が使用され、後者は耐熱性が付与さ
れる。
前記製法を実施することにより、水中でも耐電性がある
ゴム製品が得られるが、更にこの性質を確実にし、又は
向上させるためには、水洗工程を設けなければならな
い。
ゴム製品が得られるが、更にこの性質を確実にし、又は
向上させるためには、水洗工程を設けなければならな
い。
水洗工程により、ラテックス成形物中の石ケン,カゼイ
ン等の親水性物質を溶出し、より耐電性を向上させるこ
とができる。
ン等の親水性物質を溶出し、より耐電性を向上させるこ
とができる。
この水洗工程は、加硫前に行う方法と加硫後に行う方法
とがある。前者の場合がより効率的であるが、成形物の
形状が複雑な場合は形くずれを起こす虞れがあり、後者
の場合は形くずれを起こす虞はないけれども効率的でな
く、水洗時間が長くなる。
とがある。前者の場合がより効率的であるが、成形物の
形状が複雑な場合は形くずれを起こす虞れがあり、後者
の場合は形くずれを起こす虞はないけれども効率的でな
く、水洗時間が長くなる。
従って、成形物の形状に応じ、何れかの方法が選ばれ
る。尚、親水性物質の中にはイソプレンゴムの適正加硫
を若干阻害する物質もあるので、適正加硫を得るという
観点から考慮するならば、後者による方が好ましい。
る。尚、親水性物質の中にはイソプレンゴムの適正加硫
を若干阻害する物質もあるので、適正加硫を得るという
観点から考慮するならば、後者による方が好ましい。
<実施例> 交流300V以下の電気回路の作業に使用する電気用低
圧ゴム手袋(以下、「ゴム手袋」という)を製造する場
合について説明する。
圧ゴム手袋(以下、「ゴム手袋」という)を製造する場
合について説明する。
尚、作業者が電気回路の作業に於いて、着用した手袋が
濡れた状態であっても感電事故から免れるためには、ゴ
ム手袋は後記水中試験で電極間電圧750Vでの充電電
流(60HZ)が少なくとも10.0mA以下でなけれ
ばならないとされているので、本実施例ではこの数値を
目標とした。
濡れた状態であっても感電事故から免れるためには、ゴ
ム手袋は後記水中試験で電極間電圧750Vでの充電電
流(60HZ)が少なくとも10.0mA以下でなけれ
ばならないとされているので、本実施例ではこの数値を
目標とした。
先ず、第1図に示すように、木製手型(4)に、第2図に
示すような綿糸40番手引揃えのメリヤス編みした手袋
(1)をかぶせた。ここで、第2図の手袋(1)の各部の寸法
(mm)は下表の通りであった。
示すような綿糸40番手引揃えのメリヤス編みした手袋
(1)をかぶせた。ここで、第2図の手袋(1)の各部の寸法
(mm)は下表の通りであった。
1.厚さを除く各部位の寸法は上表を標準とし、許容誤
差は±10% とする。
差は±10% とする。
2.指の太さ(I.J.K.L.M )は指の中央部分で設定す
る。
る。
3.※印の寸法は偏平にした時の寸法を示す。この手袋
(1)を硝酸カルシウムの50%メタノールの凝固剤溶液
に浸漬し、70℃の乾燥室に15分間入れて乾燥し、室
温に10分間静置後、下記配合の配合天然ゴムラテック
ス(ミキサーにて3.5〜4.0倍に泡立てたもの)中
に1分間浸漬し引上げる。
(1)を硝酸カルシウムの50%メタノールの凝固剤溶液
に浸漬し、70℃の乾燥室に15分間入れて乾燥し、室
温に10分間静置後、下記配合の配合天然ゴムラテック
ス(ミキサーにて3.5〜4.0倍に泡立てたもの)中
に1分間浸漬し引上げる。
天然ゴムラテックス(固形分60%) 100 重量部チウラム 系加硫剤分散体* 10 〃 50% NONOXWSL乳化液** 1 〃 ペレックスTA*** 2 〃 10%サボニン 水溶液 10 〃 *:テトラメチルチウムラジスルフイド 15 〃 亜鉛華
15 〃 活性化テトラメチルチウムラジスルフイド 5 〃 ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛 5 〃 分散剤及び水 56 〃 **:I.C.I(米国)の商品名 ***: 花王(株)の商品名 ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム 布手袋の表面に配合ラテックスが発泡した状態で 0.5mm
程度の凝固層(2) を形成しており、その上に未凝固の起
泡ラテックスがくっついた状態で引上げられるので、未
凝固の起泡ラテックスを空気で吹き飛ばしたり、水シャ
ワーで洗い落としたり、或いは水中に浸漬して除去す
る。手型(4) に被装した布手袋(1) は手型によくなじま
せるため或る程度引張っているので、編目が開いてお
り、少なくとも 0.3mm〜0.5 mm程度、場所によりそれ以
上の寸法の孔がある。普通の配合ラテックスに浸漬する
と水圧により必ず全面に目洩れして布手袋の裏までラテ
ックスが侵入し、布手袋の風合を悪くするばかりか、手
袋の編目を漬して屈曲抵抗を増し、柔軟性を失わせるの
であるが、本実施例では、発泡ラテックス凝固層(2) は
布手袋(1) の編目に橋かけした状態で存在し、編目の孔
から布手袋の裏まで侵入した箇所はなかった。発泡ラテ
ックス凝固層(2) の厚みは浸漬時間により調節される。
15 〃 活性化テトラメチルチウムラジスルフイド 5 〃 ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛 5 〃 分散剤及び水 56 〃 **:I.C.I(米国)の商品名 ***: 花王(株)の商品名 ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム 布手袋の表面に配合ラテックスが発泡した状態で 0.5mm
程度の凝固層(2) を形成しており、その上に未凝固の起
泡ラテックスがくっついた状態で引上げられるので、未
凝固の起泡ラテックスを空気で吹き飛ばしたり、水シャ
ワーで洗い落としたり、或いは水中に浸漬して除去す
る。手型(4) に被装した布手袋(1) は手型によくなじま
せるため或る程度引張っているので、編目が開いてお
り、少なくとも 0.3mm〜0.5 mm程度、場所によりそれ以
上の寸法の孔がある。普通の配合ラテックスに浸漬する
と水圧により必ず全面に目洩れして布手袋の裏までラテ
ックスが侵入し、布手袋の風合を悪くするばかりか、手
袋の編目を漬して屈曲抵抗を増し、柔軟性を失わせるの
であるが、本実施例では、発泡ラテックス凝固層(2) は
布手袋(1) の編目に橋かけした状態で存在し、編目の孔
から布手袋の裏まで侵入した箇所はなかった。発泡ラテ
ックス凝固層(2) の厚みは浸漬時間により調節される。
水道水にて10秒間水洗いし、常温風乾燥後下記配合ブ
レンドゴムラテックスに10秒間2回浸漬に引き上げ
る。
レンドゴムラテックスに10秒間2回浸漬に引き上げ
る。
当初、布手袋に含有させた凝固剤の効力により、発泡ラ
テックス凝固層(2) の表面に0.4- 0.5mm厚の固状ゴム被
膜(3) が形成される。
テックス凝固層(2) の表面に0.4- 0.5mm厚の固状ゴム被
膜(3) が形成される。
若し、凝固剤を補いたいときは、再度、凝固剤溶液に浸
漬,乾燥させて発泡ラテックス凝固層の表面に凝固剤を
付着せしめても良いが、通常は、この工程は不必要であ
る。あと、段階的に 100℃まで昇温して乾燥させる。次
いで、100℃の間接加硫缶中にて50分間加硫し、型
抜き後、先ずNo.1〜No.5配合を用いて、製造した手袋
をなるべく良好な洗條条件例えば75℃の水中にて3時
間洗條し(このような洗條を以下「二次抽出」とい
う)、その後70℃の乾燥室にて6時間乾燥後、JIS
T8010-1979.4 記載の試験装置を用い、各手袋を2〜
6時間水中に浸漬後引上げ、直ちに充電電流(電極間電
圧は交流750V(60H Z)とした)を測定し、そ
の結果を第1表に示した。次に本発明の所期の目的に叶
った配合と思料されるNo.3配合を用いて製造した手袋
の二次抽出条件を変えて洗條の影響を調べた結果を第2
表に示した。
漬,乾燥させて発泡ラテックス凝固層の表面に凝固剤を
付着せしめても良いが、通常は、この工程は不必要であ
る。あと、段階的に 100℃まで昇温して乾燥させる。次
いで、100℃の間接加硫缶中にて50分間加硫し、型
抜き後、先ずNo.1〜No.5配合を用いて、製造した手袋
をなるべく良好な洗條条件例えば75℃の水中にて3時
間洗條し(このような洗條を以下「二次抽出」とい
う)、その後70℃の乾燥室にて6時間乾燥後、JIS
T8010-1979.4 記載の試験装置を用い、各手袋を2〜
6時間水中に浸漬後引上げ、直ちに充電電流(電極間電
圧は交流750V(60H Z)とした)を測定し、そ
の結果を第1表に示した。次に本発明の所期の目的に叶
った配合と思料されるNo.3配合を用いて製造した手袋
の二次抽出条件を変えて洗條の影響を調べた結果を第2
表に示した。
<発明の効果> 本発明は手型に被装した布手袋が凝固剤を含有し、これ
を起泡したラテックス中に浸漬するので、ラテックスは
布手袋の外面に泡構造のまま凝固する。即ち、発泡ゴム
の凝固層が形成される。この凝固層は、1つは、手型を
泡の中に浸漬するので通常の液状ラテックスと異なり水
圧が低いため目洩れせず、2つは、泡構造のラテックス
が孔の中に浸透し難い性質をもっているので目洩れしな
い。
を起泡したラテックス中に浸漬するので、ラテックスは
布手袋の外面に泡構造のまま凝固する。即ち、発泡ゴム
の凝固層が形成される。この凝固層は、1つは、手型を
泡の中に浸漬するので通常の液状ラテックスと異なり水
圧が低いため目洩れせず、2つは、泡構造のラテックス
が孔の中に浸透し難い性質をもっているので目洩れしな
い。
かくて、両々相俟って、たとえ 0.3 〜 0.5mm程度の編
目の孔があっても、発泡ゴムの凝固層は目洩れしないた
め、布手袋の伸縮性を阻害せず、製品の柔軟性や作業性
が保たれる。同時に凝固層は次いで浸漬されるゴムラテ
ックスの目止めの役割を果たし、固状ゴム被膜のピンホ
ール発生の不安をなくするので固状被膜は安全度をみて
必要以上に厚く形成しておく必要はなく、柔軟性,作業
性の向上に寄与する。外層の固状ゴム被膜はラテックス
浸漬で作成されるから、薄く形成可能である。加えて、
布手袋と固状ゴム被膜との間に発泡ゴム層があるため、
固状ゴム被膜の屈曲は構造的に緩衝されて、より柔軟な
感覚のゴム手袋となりうる。更に又、固状ゴム被膜を35
〜65重量%の天然ゴムラテックスと65〜35重量%のイソ
プレンゴムラテックスとよりなるブレンドゴムラテック
スより形成し、そしてその工程中で洗條さえ充分に行え
ば、長時間水にさらされた場合であっても耐電性の低下
が少なく、又その上、表面の外観が良好で柔らかい耐電
性ゴムを得ることができる。
目の孔があっても、発泡ゴムの凝固層は目洩れしないた
め、布手袋の伸縮性を阻害せず、製品の柔軟性や作業性
が保たれる。同時に凝固層は次いで浸漬されるゴムラテ
ックスの目止めの役割を果たし、固状ゴム被膜のピンホ
ール発生の不安をなくするので固状被膜は安全度をみて
必要以上に厚く形成しておく必要はなく、柔軟性,作業
性の向上に寄与する。外層の固状ゴム被膜はラテックス
浸漬で作成されるから、薄く形成可能である。加えて、
布手袋と固状ゴム被膜との間に発泡ゴム層があるため、
固状ゴム被膜の屈曲は構造的に緩衝されて、より柔軟な
感覚のゴム手袋となりうる。更に又、固状ゴム被膜を35
〜65重量%の天然ゴムラテックスと65〜35重量%のイソ
プレンゴムラテックスとよりなるブレンドゴムラテック
スより形成し、そしてその工程中で洗條さえ充分に行え
ば、長時間水にさらされた場合であっても耐電性の低下
が少なく、又その上、表面の外観が良好で柔らかい耐電
性ゴムを得ることができる。
かかる物性を有する故、本発明は感電防止用電気回路作
業手袋に適用されると効果を充分に発揮しうる。
業手袋に適用されると効果を充分に発揮しうる。
第1図は本発明の実施例を示す一部欠切側面図、第2図
は実施例に使用する手袋の平面図を示す。 1……布手袋,2……凝固層,3……ゴム被膜,4……
手型,A.B.C〜M……各部の寸法を示す記号。
は実施例に使用する手袋の平面図を示す。 1……布手袋,2……凝固層,3……ゴム被膜,4……
手型,A.B.C〜M……各部の寸法を示す記号。
Claims (1)
- 【請求項1】手型に被装した布手袋に凝固剤を含有せし
め、これを起泡したゴムラテックスに浸漬して布手袋外
面に発泡ゴムラテックスの凝固層を形成した後、35〜65
重量%の天然ゴムラテックスと65〜35重量%のイソプレ
ンゴムラテックスとよりなるゴムラテックスに浸漬して
外面に固状ゴム被膜を形成し、乾燥することを特徴とす
る耐電性手袋の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30297189A JPH0621364B2 (ja) | 1989-11-20 | 1989-11-20 | 耐電性手袋の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30297189A JPH0621364B2 (ja) | 1989-11-20 | 1989-11-20 | 耐電性手袋の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03161501A JPH03161501A (ja) | 1991-07-11 |
JPH0621364B2 true JPH0621364B2 (ja) | 1994-03-23 |
Family
ID=17915370
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30297189A Expired - Fee Related JPH0621364B2 (ja) | 1989-11-20 | 1989-11-20 | 耐電性手袋の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH0621364B2 (ja) |
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