JPH06212785A - 建築型枠用の合成樹脂製単位枠 - Google Patents

建築型枠用の合成樹脂製単位枠

Info

Publication number
JPH06212785A
JPH06212785A JP5024677A JP2467793A JPH06212785A JP H06212785 A JPH06212785 A JP H06212785A JP 5024677 A JP5024677 A JP 5024677A JP 2467793 A JP2467793 A JP 2467793A JP H06212785 A JPH06212785 A JP H06212785A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit frame
synthetic resin
face plate
size
mold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5024677A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Nakao
治 中尾
Susumu Kamei
進 亀井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHINKO KIGYO KK
Original Assignee
SHINKO KIGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SHINKO KIGYO KK filed Critical SHINKO KIGYO KK
Priority to JP5024677A priority Critical patent/JPH06212785A/ja
Publication of JPH06212785A publication Critical patent/JPH06212785A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
    • E04GSCAFFOLDING; FORMS; SHUTTERING; BUILDING IMPLEMENTS OR AIDS, OR THEIR USE; HANDLING BUILDING MATERIALS ON THE SITE; REPAIRING, BREAKING-UP OR OTHER WORK ON EXISTING BUILDINGS
    • E04G9/00Forming or shuttering elements for general use
    • E04G9/02Forming boards or similar elements
    • E04G2009/028Forming boards or similar elements with reinforcing ribs on the underside

Landscapes

  • Forms Removed On Construction Sites Or Auxiliary Members Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 型枠の長辺寸法の整数分の1のサイズを有す
る単位枠を合成樹脂材によって一体成形し、使用時にこ
れを連結することによって容易に定形寸法の型枠を組み
立てることができる単位枠を提供する。 【請求項1】 合成樹脂による一体成型品であって、短
辺が300mm,長辺が600mmの寸法を有する長方形状
の面板(1)によって構成され、該面板(1)の表面(1a)がフ
ラットな面で形成され、裏面(1b)が凹凸リブ又は隔壁を
隔てた多数の凹穴によって補強されている構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、コンクリート打設工事
等において使用される建築用型枠(土木工事用型枠を含
む)の構成ユニットとなる合成樹脂製単位枠に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の型枠として汎用されている
ものは、硬質かつ厚手の木質合板もしくは鋼板を面板と
し、その周縁部等からフランジ(角材を含む)やリブ
(角材を含む)を立設した構造である。
【0003】したがって従来の型枠は、一般に重量が相
当に大で取扱が必ずしも楽でなく、木製のものにあって
は特に吸水による重量増加と、吸水・乾燥の反復による
早期劣化など、耐久性にも問題があった。しかも硬化し
たコンクリートの表層部が鋼板や木板に付着するから型
枠撤去後のコンクリート表面には不規則な凹凸を生じる
のみならず、該型枠表面に付着したコンクリートを次回
使用の前に取り除かねばならない。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】そのため、軽量化を意
図してアルミニウム材を押出し又は引抜き法により断面
「ハーモニカ」形のものとする試みも一部ではなされて
いるが、型枠のような大寸の異形構造材を押出し又は引
抜くことは決して容易でなく、敢えてこれを実施すれば
製造コストの高騰を招くことになる。更に、アルミニウ
ムは鋼や木材同様、コンクリートに対し親和性があるか
ら硬化したコンクリートがアルミ製型枠の表面に付着す
る、という問題は未解決のまま残る。
【0005】そこで本考案は、軽量で十分な強度をも
ち、且つ型枠の長辺寸法の整数分の1のサイズを有する
単位枠を合成樹脂材によって一体成形し、使用時にこれ
を連結することによって容易に定形寸法の型枠を組み立
てることができる単位枠を提供することにより従来の諸
問題を一挙に解消しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為に
本考案では次のような技術的手段を講じた。即ち、本考
案にあっては、合成樹脂による一体成型品であって、短
辺が300mm,長辺が600mmの寸法を有する長方形状
の面板(1)によって構成されている構造としたものであ
る。
【0007】上記の面板(1)の表面(1a)はフラットな面
で形成され、裏面(1b)は凸条リブ又は隔壁を隔てた多数
の凹穴によって補強されている。
【0008】
【作用】上記のごとく構成された単位枠(A)は、その短
辺寸法が、汎用されている型枠の慣用寸法、即ち600
mm×1800mmサイズ並びに600mm×1500mmサイ
ズの長辺寸法の最大公約数である300mmで形成されて
いるから、上記何れのサイズの型枠も組成することがで
きる。また、一般に土木工事等においては300mmの倍
数の寸法が用いられることが多いので、工事途中での寸
法変更も同様に300mm単位で行わうことができて便利
である。また合成樹脂製の面板はコンクリートの離型性
がよいため美麗なコンクリート面を形成できると共に、
付着コンクリートを剥がすという従来の余分な作業も不
要となる。特に重要な利点は、例えば縦600▲▼×横
1800▲▼といった大寸の型枠を一体ものとして射出
成形する場合に比べ、その数分の一のサイズの金型でよ
いから製作容易であり、かつ軽量でコンパクトであるか
ら搬送、組立て並びに分解が容易である。
【0009】
【実施例】以下、横1800▲▼×縦600▲▼の長方
形をなす定形型枠(B)を作成するための単位枠(A)の一実
施例について、図面に基づき説明する。図1乃至図5に
おいて、この単位枠(A)はポリプロピレン樹脂を溶融押
出成形してなる面板(1)を含む。この面板(1)の厚さは一
例として12▲▼で形成されているが、これより薄く、
又は厚くてもよい。
【0010】この単位枠(A)は、その長辺が型枠(B)の短
辺の長さと同じ長さの600mmで形成され、その短辺が
型枠長辺の長さ1800mmの6分の1である300mmで
形成されている。
【0011】各単位枠(A)の面板(1)の表面(1a)は、実質
的にコンクリート打設面であってフラットな面で形成さ
れており、裏面(1b)(図面では上面となっている)は隔
壁を隔てた多数の平面視六角形の凹穴(2)…によって形
成されるハニカム構造で構成されている。
【0012】この凹穴(2)の孔径は図5に示すように、
現場で型枠を組み立てる時に使用されるホームタイ(5)
が陥没しない程度の穴径で形成することが必要である。
そのために該孔径は一般的なホームタイの座径23〜4
0mmより小さい20mm以下で形成される。また凹穴(2)
の底厚はコンクリート打設時の圧力に十分耐えるような
厚みで構成することが必要であり、例えば3mm程度が好
ましい。又、凹穴(2)の底角部は図5に示すように丸み
を持たせて形成するのがよい。これにより、凹穴部の洗
浄が容易となる。
【0013】前記面板(1)の長辺側の端面には上下に通
じる多数の微細な溝(6)…が形成されている。この溝(6)
…は互いに面板(1)同士を長辺側端面で接合したとき
に、通気性、通水性は保持されるが打設される生コンク
リートが溝に流入しない程度の寸法が要求される。これ
により打設コンクリートの乾燥硬化を促進することがで
きる。尚、この微細な溝(6)…は図4に示すように短辺
側の端面に設けてもよいことは勿論である。
【0014】単位枠(A)の材料としての合成樹脂は、離
型性かつ耐久性にすぐれた適宜のもの、例えば、ポリプ
ロピレン樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂あ
るいはFRPなどの中から選択すればよい。
【0015】上記の単位枠(A)は複数個、例えば6個を
互いに長辺側の側端縁を隣接させた状態で連結して60
0mm×1800mmの寸法を持つ一つの型枠を形成する。
前記6個に代えて5個連結すれば600mm×1500mm
サイズの型枠が形成される。この連結には図2で示すよ
うな長短の木質角材(3)、(4)が用いられる。この木質角
材(3)、(4)は組成される型枠の凹穴面の端縁部に載置さ
れクギ打ち等の手段で結合される。このように単位枠
(A)は、その短辺寸法が、前記したように汎用されてい
る型枠の慣用寸法、即ち600mm×1800mmサイズ並
びに600mm×1500mmサイズの長辺寸法の最大公約
数である300mmで形成されているから、上記何れのサ
イズの型枠も組成することができる。また、一般に土木
工事等においては300mmの倍数の寸法が用いられるこ
とが多いので、工事途中での寸法変更も同様に300mm
単位で行わうことができて便利である。
【0016】上記実施例では、面板(1)の裏面(1b)が隔
壁を隔てた多数の平面視六角形の凹穴(2)…によって形
成されるハニカム構造で構成された例を示したが、三角
形や四角形等の多角形、又は円形の凹穴によるハニカム
類似構造で構成することも可能である。
【0017】図6〜図11は本考案にかかる単位枠(A)
の他の実施例を示すものであって、面板(1)の裏面(1b)
は前記凹穴(2)…に代えて多数の凸条リブ(7)、(8)、(9)に
よって補強されている。前記凸条リブのうち、(8)、(9)
は実質的に単位枠(A)の長辺側板並びに短辺側板を形成
し、中間部分の凸条リブ(7)…より高く形成されてい
る。尚、前記側板となる凸条リブ(8)、(9)の高さは50m
mで、中間の凸条リブ(7)…は12mmが好ましい。
【0018】短辺側板となる凸条リブ(9)、(9)の下端部
分には木質角材載置用の鍔状部(10)、(10)が外方向に張
り出して形成されている。そしてこの鍔状部(10)、(10)
には図10並びに図11で示すように木質角材(11)が載
置され、鍔状部(10)にあけたクギ穴(12)から(13)でクギ
止めされて図8で示すような6個の単位枠が連結された
型枠(B)が組み立てられる。そして建築現場において図
11に示すように、側板となる凸条リブ(9)、(9)の内方
から長尺のクギ(14)が打ち込まれて隣接する型枠同士
(A)、(A)が連結される。
【0019】このクギ(14)の打ち込みを容易にするため
に、図に示す実施例では、側板となる凸条リブ(9)、(9)に
は上方に開校した切開部(15)が設けられている。
【0020】更に、本実施例では、単位枠(A)同士を連
結するための手段として、長辺側設けられて側板となる
凸条リブ(8)、(8)にキー溝(16)が設けられており、この
キー溝(16)に図8及び図9で示すような中央が縊れたキ
ー(17)を挿入することによって相互の単位枠が連結でき
るように形成されている。
【0021】又、面板(1)の裏面中間部分にはセパレー
ター端部挿通用の穴を貫設できるような、例えば30▲
▼φの凸台(18)が形成されている。この凸台(18)の高さ
は中間凸条リブ(7)も高さと同じ12mmとしてある。
【0022】この実施例においても、図9に示すよう
に、単位枠(A)の長辺側の端面に通水用の微細な溝(6)…
を形成しておくのがよい。この溝(6)…は図12で示す
ように短辺側の端面に形成してもよいことは勿論であ
る。
【0023】また、単位枠の強度を一層高めるために、
中間の低い凸条リブのうち、その一部を図13に示すよ
うに同心的な複数の環状リブ(7a)で形成しておくのもよ
い。
【0024】以上本考案の代表的と思われる実施例につ
いて説明したが、本考案は必ずしもこれらの実施例構造
のみに限定されるものではなく、本考案の構成要件を備
え、かつ本考案の目的を達成し、下記の効果を奏する範
囲内において適宜改変して実施できるものである。
【0025】
【考案の効果】本考案に係る合成樹脂製単位枠は、その
短辺寸法が、前記したように汎用されている型枠の慣用
寸法、即ち600mm×1800mmサイズ並びに600mm
×1500mmサイズの長辺寸法の最大公約数である30
0mmで形成されているから、上記何れのサイズの型枠も
組成することができる。また、一般に土木工事等におい
ては300mmの倍数の寸法が用いられることが多いの
で、工事途中での寸法変更も同様に300mm単位で行わ
うことができて便利である。また合成樹脂製の面板はコ
ンクリートの離型性がよいため美麗なコンクリート面を
形成できると共に、付着コンクリートを剥がすという従
来の余分な作業も不要となる。特に重要な利点は、例え
ば縦600▲▼×横1800▲▼といった大寸の型枠を
一体ものとして射出成形する場合に比べ、その数分の一
のサイズの金型でよいから製作容易であり、かつ軽量で
コンパクトであるから搬送、組立て並びに分解が容易で
ある。
【0026】さらに、通常の型枠は反復使用によって両
端部分、特にコーナー部分に損傷が生じ易く、このよう
な場合、型枠全体を廃棄しなければ成らないが、本考案
のように単位枠を組み合わせて型枠を形成した場合は、
損傷した部分の単位枠を交換するだけでよいから経済的
であり、また連結される単位枠の数によって型枠寸法の
調節が可能であるから作業性がよい等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る単位枠の一実施例を示す全体斜視
図。
【図2】上記単位枠を複数個連結する状態を示す斜視
図。
【図3】上記単位枠の一部の拡大斜視図。
【図4】上記単位枠に若干の修正を加えた図3同様の斜
視図。
【図5】上記単位枠とホームタイとの関係を示す断面
図。
【図6】本考案に係る単位枠の他の実施例を示す平面
図。
【図7】図6におけるIーI線に沿った断面図。
【図8】上記の単位枠を連結した状態を示す平面図。
【図9】上記の単位枠の一部の拡大斜視図。
【図10】上記の単位枠に角材を載せた状態を示す側面
図。
【図11】単位枠によって組成された型枠同士を連結し
たときの状態を示す要部の断面図。
【図12】本考案に係る単位枠の他の実施例を示す図9
同様の平面図。
【図13】本考案に係る単位枠の更に他の実施例を示す
図9同様の斜視図である。
【符号の説明】
(1) 面板 (1a) 表面 (1b) 裏面
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年12月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 建築型枠用の合成樹脂製単位枠
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート打設工事
等において使用される建築用型枠(土木工事用型枠を含
む)の構成ユニットとなる合成樹脂製単位枠に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の型枠として汎用されている
ものは、硬質かつ厚手の木質合板もしくは鋼板を面板と
し、その周縁部等からフランジ(角材を含む)やリブ
(角材を含む)を立設した構造である。
【0003】したがって従来の型枠は、一般に重量が相
当に大で取扱が必ずしも楽でなく、木製のものにあって
は特に吸水による重量増加と、吸水・乾燥の反復による
早期劣化など、耐久性にも問題があった。しかも硬化し
たコンクリートの表層部が鋼板や木板に付着するから型
枠撤去後のコンクリート表面には不規則な凹凸を生じる
のみならず、該型枠表面に付着したコンクリートを次回
使用の前に取り除かねばならない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そのため、軽量化を意
図してアルミニウム材を押出し又は引抜き法により断面
「ハーモニカ」形のものとする試みも一部ではなされて
いるが、型枠のような大寸の異形構造材を押出し又は引
抜くことは決して容易でなく、敢えてこれを実施すれば
製造コストの高騰を招くことになる。更に、アルミニウ
ムは鋼や木材同様、コンクリートに対し親和性があるか
ら硬化したコンクリートがアルミ製型枠の表面に付着す
る、という問題は未解決のまま残る。
【0005】そこで本発明は、軽量で十分な強度をも
ち、且つ型枠の長辺寸法の整数分の1のサイズを有する
単位枠を合成樹脂材によって一体成形し、使用時にこれ
を連結することによって容易に定形寸法の型枠を組み立
てることができる単位枠を提供することにより従来の諸
問題を一挙に解消しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為に
本発明では次のような技術的手段を講じた。即ち、本発
明にあっては、合成樹脂による一体成型品であって、短
辺が300mm,長辺が600mmの寸法を有する長方
形状の面板(1)によって構成されている構造としたも
のである。
【0007】上記の面板(1)の表面(1a)はフラッ
トな面で形成され、裏面(1b)は凸条リブ又は隔壁を
隔てた多数の凹穴によって補強されている。
【0008】
【作用】上記のごとく構成された単位枠(A)は、その
短辺寸法が、汎用されている型枠の慣用寸法、即ち60
0mm×1800mmサイズ並びに600mm×150
0mmサイズの長辺寸法の最大公約数である300mm
で形成されているから、上記何れのサイズの型枠も組成
することができる。また、一般に土木工事等においては
300mmの倍数の寸法が用いられることが多いので、
工事途中での寸法変更も同様に300mm単位で行わう
ことができて便利である。また合成樹脂製の面板はコン
クリートの離型性がよいため美麗なコンクリート面を形
成できると共に、付着コンクリートを剥がすという従来
の余分な作業も不要となる。特に重要な利点は、例えば
縦600mm×横1800mmといった大寸の型枠を一
体ものとして射出成形する場合に比べ、その数分の一の
サイズの金型でよいから製作容易であり、かつ軽量でコ
ンパクトであるから搬送、組立て並びに分解が容易であ
る。
【0009】
【実施例】以下、横1800mm×縦600mmの長方
形をなす定形型枠(B)を作成するための単位枠(A)
の一実施例について、図面に基づき説明する。図1乃至
図5において、この単位枠(A)はポリプロピレン樹脂
を溶融押出成形してなる面板(1)を含む。この面板
(1)の厚さは一例として12mmで形成されている
が、これより薄く、又は厚くてもよい。
【0010】この単位枠(A)は、その長辺が型枠
(B)の短辺の長さと同じ長さの600mmで形成さ
れ、その短辺が型枠長辺の長さ1800mmの6分の1
である300mmで形成されている。
【0011】各単位枠(A)の面板(1)の表面(1
a)は、実質的にコンクリート打設面であってフラット
な面で形成されており、裏面(1b)(図面では上面と
なっている)は隔壁を隔てた多数の平面視六角形の凹穴
(2)…によって形成されるハニカム構造で構成されて
いる。
【0012】この凹穴(2)の孔径は図5に示すよう
に、現場で型枠を組み立てる時に使用されるホームタイ
(5)が陥没しない程度の穴径で形成することが必要で
ある。そのために該孔径は一般的なホームタイの座径2
3〜40mmより小さい20mm以下で形成される。ま
た凹穴(2)の底厚はコンクリート打設時の圧力に十分
耐えるような厚みで構成することが必要であり、例えば
3mm程度が好ましい。又、凹穴(2)の底角部は図5
に示すように丸みを持たせて形成するのがよい。これに
より、凹穴部の洗浄が容易となる。
【0013】前記面板(1)の長辺側の端面には上下に
通じる多数の微細な溝(6)…が形成されている。この
溝(6)…は互いに面板(1)同士を長辺側端面で接合
したときに、通気性、通水性は保持されるが打設される
生コンクリートが溝に流入しない程度の寸法が要求され
る。これにより打設コンクリートの乾燥硬化を促進する
ことができる。尚、この微細な溝(6)…は図4に示す
ように短辺側の端面に設けてもよいことは勿論である。
【0014】単位枠(A)の材料としての合成樹脂は、
離型性かつ耐久性にすぐれた適宜のもの、例えば、ポリ
プロピレン樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂
あるいはFRPなどの中から選択すればよい。
【0015】上記の単位枠(A)は複数個、例えば6個
を互いに長辺側の側端縁を隣接させた状態で連結して6
00mm×1800mmの寸法を持つ一つの型枠を形成
する。前記6個に代えて5個連結すれば600mm×1
500mmサイズの型枠が形成される。この連結には図
2で示すような長短の木質角材(3)、(4)が用いら
れる。この木質角材(3)、(4)は組成される型枠の
凹穴面の端縁部に載置されクギ打ち等の手段で結合され
る。このように単位枠(A)は、その短辺寸法が、前記
したように汎用されている型枠の慣用寸法、即ち600
mm×1800mmサイズ並びに600mm×1500
mmサイズの長辺寸法の最大公約数である300mmで
形成されているから、上記何れのサイズの型枠も組成す
ることができる。また、一般に土木工事等においては3
00mmの倍数の寸法が用いられることが多いので、工
事途中での寸法変更も同様に300mm単位で行わうこ
とができて便利である。
【0016】上記実施例では、面板(1)の裏面(1
b)が隔壁を隔てた多数の平面視六角形の凹穴(2)…
によって形成されるハニカム構造で構成された例を示し
たが、三角形や四角形等の多角形、又は円形の凹穴によ
るハニカム類似構造で構成することも可能である。
【0017】図6〜図11は本発明にかかる単位枠
(A)の他の実施例を示すものであって面板(1)の裏
面(1b)は前記凹穴(2)…に代えて多数の凸条リブ
(7)、(8)、(9)によって補強されている。前記
凸条リブのうち、(8)、(9)は実質的に単位枠
(A)の長辺側板並びに短辺側板を形成し、中間部分の
凸条リブ(7)…より高く形成されている。尚、前記側
板となる凸条リブ(8)、(9)の高さは50mmで、
中間の凸条リブ(7)…は12mmが好ましい。
【0018】短辺側板となる凸条リブ(9)、(9)の
下端部分には木質角材載置用の鍔状部(10)、(1
0)が外方向に張り出して形成されている。そしてこの
鍔状部(10)、(10)には図10並びに図11で示
すように木質角材(11)が載置され、鍔状部(10)
にあけたクギ穴(12)から(13)でクギ止めされて
図8で示すような6個の単位枠が連結された型枠(B)
が組み立てられる。そして建築現場において図11に示
すように、側板となる凸条リブ(9)、(9)の内方か
ら長尺のクギ(14)が打ち込まれて隣接する型枠同士
(A)、(A)が連結される。
【0019】このクギ(14)の打ち込みを容易にする
ために、図に示す実施例では、側板となる凸条リブ
(9)、(9)には上方に開校した切開部(15)が設
けられている。
【0020】更に、本実施例では、単位枠(A)同士を
連結するための手段として、長辺側設けられて側板とな
る凸条リブ(8)、(8)にキー溝(16)が設けられ
ており、このキー溝(16)に図8及び図9で示すよう
な中央が組れたキー(17)を挿入することによって相
互の単位枠が連結できるように形成されている。
【0021】又、面板(1)の裏面中間部分にはセパレ
ーター端部挿通用の穴を貫設できるような、例えば30
mmφの凸台(18)が形成されている。この凸台(1
8)の高さは中間凸条リブ(7)も高さと同じ12mm
としてある。
【0022】この実施例においても、図9に示すよう
に、単位枠(A)の長辺側の端面に通水用の微細な溝
(6)…形成しておくのがよい。この溝(6)…は図1
2で示すように短辺側の端面に形成してもよいことは勿
論である。
【0023】また、単位枠の強度を一層高めるために、
中間の低い凸条リブのうち、その一部を図13に示すよ
うに同心的な複数の環状リブ(7a)で形成しておくの
もよい。
【0024】以上本発明の代表的と思われる実施例につ
いて説明したが、本発明は必ずしもこれらの実施例構造
のみに限定されるものではなく、本発明の構成要件を備
え、かつ本発明の目的を達成し、下記の効果を奏する範
囲内において適宜改変して実施できるものである。
【0025】
【発明の効果】本発明に係る合成樹脂製単位枠は、その
短辺寸法が、前記したように汎用されている型枠の慣用
寸法、即ち600mm×1800mmサイズ並びに60
0mm×1500mmサイズの長辺寸法の最大公約数で
ある300mmで形成されているから、上記何れのサイ
ズの型枠も組成することができる。また、一般に土木工
事等においては300mmの倍数の寸法が用いられるこ
とが多いので、工事途中での寸法変更も同様に300m
m単位で行わうことができて便利である。また合成樹脂
製の面板はコンクリートの離型性がよいため美麗なコン
クリート面を形成できると共に、付着コンクリートを剥
がすという従来の余分な作業も不要となる。特に重要な
利点は、例えば縦600mm×横1800mmといった
大寸の型枠を一体ものとして射出成形する場合に比べ、
その数分の一のサイズの金型でよいから製作容易であ
り、かつ軽量でコンパクトであるから搬送、組立て並び
に分解が容易である。
【0026】さらに、通常の型枠は反復使用によって両
端部分、特にコーナー部分に損傷が生じ易く、このよう
な場合、型枠全体を廃棄しなければ成らないが、本発明
のように単位枠を組み合わせて型枠を形成した場合は、
損傷した部分の単位枠を交換するだけでよいから経済的
であり、また連結される単位枠の数によって型枠寸法の
調節が可能であるから作業性がよい等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る単位枠の一実施例を示す全体斜視
図。
【図2】上記単位枠を複数個連結する状態を示す斜視
図。
【図3】上記単位枠の一部の拡大斜視図。
【図4】上記単位枠に若干の修正を加えた図3同様の斜
視図。
【図5】上記単位枠とホームタイとの関係を示す断面
図。
【図6】本発明に係る単位枠の他の実施例を示す平面
図。
【図7】図6におけるI−I線に沿った断面図。
【図8】上記の単位枠を連結した状態を示す平面図。
【図9】上記の単位枠の一部の拡大斜視図。
【図10】上記の単位枠に角材を載せた状態を示す側面
図。
【図11】単位枠によって組成された型枠同士を連結し
たときの状態を示す要部の断面図。
【図12】本発明に係る単位枠の他の実施例を示す図9
同様の平面図。
【図13】本発明に係る単位枠の更に他の実施例を示す
図9同様の斜視図。
【符号の説明】 (1) 面板 (1a) 表面 (1b) 裏面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂による一体成型品であって、短
    辺が300mm,長辺が600mmの寸法を有する長方形状
    の面板(1)によって構成され、該面板(1)の表面(1a)がフ
    ラットな面で形成され、裏面(1b)が凹凸リブ又は隔壁を
    隔てた多数の凹穴によって補強されていることを特徴と
    する建築型枠用の合成樹脂製単位枠。
JP5024677A 1993-01-19 1993-01-19 建築型枠用の合成樹脂製単位枠 Pending JPH06212785A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5024677A JPH06212785A (ja) 1993-01-19 1993-01-19 建築型枠用の合成樹脂製単位枠

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5024677A JPH06212785A (ja) 1993-01-19 1993-01-19 建築型枠用の合成樹脂製単位枠

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06212785A true JPH06212785A (ja) 1994-08-02

Family

ID=12144779

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5024677A Pending JPH06212785A (ja) 1993-01-19 1993-01-19 建築型枠用の合成樹脂製単位枠

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06212785A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011015660A1 (de) * 2009-08-07 2011-02-10 Hofin Gmbh Betonierungs-schaltafel

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011015660A1 (de) * 2009-08-07 2011-02-10 Hofin Gmbh Betonierungs-schaltafel

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4773199A (en) Reinforcing frame work for constructing reinforced concrete structure
JPH06212785A (ja) 建築型枠用の合成樹脂製単位枠
JP3230107B2 (ja) 建築型枠用の合成樹脂製単位枠
JP3184926B2 (ja) 建築型枠用の合成樹脂製単位枠
JPH06212792A (ja) 建築型枠用の合成樹脂製単位枠
JP3225305B2 (ja) 建築型枠用の合成樹脂製単位枠
JPH07224530A (ja) コーナー用型枠
JP2566079Y2 (ja) 建築型枠用の合成樹脂製単位枠における連結構造
JPH082312Y2 (ja) 建築用の合成樹脂製型枠
US20040069925A1 (en) Concrete forming panel and method for making same
JP3184925B2 (ja) 合成樹脂製建築用型枠
JPH11148226A (ja) コンクリート型枠およびその締結金具
JPH07224531A (ja) コンクリート型枠
JP2555352Y2 (ja) 平板状補強リブを有するコンクリート型枠
US4041666A (en) Modular concrete building components for a light-weight structure system
KR960002475Y1 (ko) 건축용 패널
KR102076778B1 (ko) 유로폼 및 시스템 타입 거푸집
JPH07224532A (ja) コンクリート型枠
KR20020005146A (ko) 패널 보강구조
TWM626563U (zh) 模板
JPH0715968Y2 (ja) 合成樹脂発泡体製型枠
JPS5983605A (ja) コンクリ−トブロツク成形用の型枠積層構造体
JP2000303688A (ja) 型枠のモジュラーコーディネーション
JPH0226999Y2 (ja)
JP2000303687A (ja) 型枠のモジュラーコーディネーション