JPH06212220A - 高炉用冷却盤への冷却水供給方法 - Google Patents
高炉用冷却盤への冷却水供給方法Info
- Publication number
- JPH06212220A JPH06212220A JP30796992A JP30796992A JPH06212220A JP H06212220 A JPH06212220 A JP H06212220A JP 30796992 A JP30796992 A JP 30796992A JP 30796992 A JP30796992 A JP 30796992A JP H06212220 A JPH06212220 A JP H06212220A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cooling
- blast furnace
- cooling water
- disk
- water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Blast Furnaces (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高炉用冷却盤への冷却水供給量を適正な値に
する。 【構成】 冷却盤への冷却水量をレイノルズ数3500
0以上として与えることを特徴とする高炉用冷却盤への
冷却水供給方法。
する。 【構成】 冷却盤への冷却水量をレイノルズ数3500
0以上として与えることを特徴とする高炉用冷却盤への
冷却水供給方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高炉用冷却盤への冷却水
供給方法に関するものである。
供給方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高炉炉体冷却用に用いる銅鋳物等からな
る冷却盤は、2000℃以上に達する高炉炉内にあって
高炉本体の鉄皮あるいは耐火物を冷却保護する極めて重
要な冷却設備である。ところが、この冷却盤の冷却に用
いる冷却水には、外部からあるいは冷却盤内で発生する
気泡を混入した状態となる場合があり、これが冷却盤内
に残存すると冷却盤の伝熱能力すなわち冷却能力を著し
く悪化せしめ、ついには冷却盤温度が融点以上の状態と
なり破損に至ることになる。冷却盤が破損すると内部の
冷却水が高炉内に漏洩して高炉操業に支障をきたすこと
は周知の通りであるが、従来の検出方法としては炉頂ガ
ス中の水素分の変化、冷却水の給排水の圧力変化、温度
変化を計測する方法および排水中の気泡量を測定する方
法が知られており、また排水中のガスを分離してガス成
分を分析することにより破損を検出することも知られて
いる(特公昭52−1363号公報参照)。
る冷却盤は、2000℃以上に達する高炉炉内にあって
高炉本体の鉄皮あるいは耐火物を冷却保護する極めて重
要な冷却設備である。ところが、この冷却盤の冷却に用
いる冷却水には、外部からあるいは冷却盤内で発生する
気泡を混入した状態となる場合があり、これが冷却盤内
に残存すると冷却盤の伝熱能力すなわち冷却能力を著し
く悪化せしめ、ついには冷却盤温度が融点以上の状態と
なり破損に至ることになる。冷却盤が破損すると内部の
冷却水が高炉内に漏洩して高炉操業に支障をきたすこと
は周知の通りであるが、従来の検出方法としては炉頂ガ
ス中の水素分の変化、冷却水の給排水の圧力変化、温度
変化を計測する方法および排水中の気泡量を測定する方
法が知られており、また排水中のガスを分離してガス成
分を分析することにより破損を検出することも知られて
いる(特公昭52−1363号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特公昭52−1363
号公報等で公知の方法は冷却盤が破損した後の検知方法
であって、事前にそれを検知するものではない。冷却盤
の破損を防止するには、一般的には冷却水量を増加させ
ればよいが、必要とする冷却水量についてはこれまで科
学的根拠に基づくものはなかった。
号公報等で公知の方法は冷却盤が破損した後の検知方法
であって、事前にそれを検知するものではない。冷却盤
の破損を防止するには、一般的には冷却水量を増加させ
ればよいが、必要とする冷却水量についてはこれまで科
学的根拠に基づくものはなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は冷却水中に混入
した気泡を冷却盤内に残存させないことによって冷却盤
の破損を防止することを目的とするものであって、冷却
盤への冷却水量をレイノルズ数35000以上として与
えることを特徴とする高炉用冷却盤への冷却水供給方法
を要旨とするものである。
した気泡を冷却盤内に残存させないことによって冷却盤
の破損を防止することを目的とするものであって、冷却
盤への冷却水量をレイノルズ数35000以上として与
えることを特徴とする高炉用冷却盤への冷却水供給方法
を要旨とするものである。
【0005】
【作用】本発明を図面とともに説明する。図2に冷却盤
本体3の例としての水路形状を示すが、この冷却水路4
には様々な形がある。ここで冷却水路4の代表的断面を
図3に示すが、この水路高さ1と水路幅2により決定さ
れる断面形状により、冷却盤内の冷却水の流動状態は支
配される。ここで、水路の壁面に気泡が付着した状態を
考えるに、この気泡を壁面に残存させることなく、壁面
から剥離させるためには、冷却水の流量を流体慣性力と
流体粘性力との比、すなわち(1)式に示すレイノルズ
数Reを所定の値以上にすることにより与えればよい。
このレイノルズ数として種々の形状の冷却盤について実
験したところ35000以上あればよいことがわかっ
た。 Re=流路径×流速×流体密度/流体粘度 ・・・・・ (1)
本体3の例としての水路形状を示すが、この冷却水路4
には様々な形がある。ここで冷却水路4の代表的断面を
図3に示すが、この水路高さ1と水路幅2により決定さ
れる断面形状により、冷却盤内の冷却水の流動状態は支
配される。ここで、水路の壁面に気泡が付着した状態を
考えるに、この気泡を壁面に残存させることなく、壁面
から剥離させるためには、冷却水の流量を流体慣性力と
流体粘性力との比、すなわち(1)式に示すレイノルズ
数Reを所定の値以上にすることにより与えればよい。
このレイノルズ数として種々の形状の冷却盤について実
験したところ35000以上あればよいことがわかっ
た。 Re=流路径×流速×流体密度/流体粘度 ・・・・・ (1)
【0006】
【実施例】各種水路形状を備えた冷却盤に外部より強制
的に気泡を混入せしめ冷却水量を変化させて気泡の排出
状況を確認するモデル試験を行なった。図1はそのテス
ト結果を示すグラフであるが、種々異なる水路形状を有
する冷却盤においても、レイノルズ数が35000以上
の水路内冷却水流動状態にあれば冷却盤内部に気泡が残
存あるいはさらに成長することなく、これにより安定し
た冷却盤の冷却能力を確保できることがわかった。した
がって、このレイノルズ数を35000以上とすれば、
どのような水路形状を有する冷却盤であっても必要な冷
却水量を決定することができる。本発明により、冷却盤
の必要水量を設計し、実高炉に適用した結果によると、
従来みられた気泡残存による冷却盤冷却能力低下による
冷却盤破損は無くなり、本発明による冷却盤破損防止策
が極めて有効であることが確認された。
的に気泡を混入せしめ冷却水量を変化させて気泡の排出
状況を確認するモデル試験を行なった。図1はそのテス
ト結果を示すグラフであるが、種々異なる水路形状を有
する冷却盤においても、レイノルズ数が35000以上
の水路内冷却水流動状態にあれば冷却盤内部に気泡が残
存あるいはさらに成長することなく、これにより安定し
た冷却盤の冷却能力を確保できることがわかった。した
がって、このレイノルズ数を35000以上とすれば、
どのような水路形状を有する冷却盤であっても必要な冷
却水量を決定することができる。本発明により、冷却盤
の必要水量を設計し、実高炉に適用した結果によると、
従来みられた気泡残存による冷却盤冷却能力低下による
冷却盤破損は無くなり、本発明による冷却盤破損防止策
が極めて有効であることが確認された。
【0007】
【発明の効果】本発明により冷却盤の破損防止策をとれ
ば、冷却盤破損品交換の整備費削減と高炉操業の安定化
を確保することにより、工業上極めて優れた効果がもた
らされる。
ば、冷却盤破損品交換の整備費削減と高炉操業の安定化
を確保することにより、工業上極めて優れた効果がもた
らされる。
【図1】冷却水量とレイノルズ数との関係を示すグラフ
【図2】冷却盤を例示する断面図
【図2】冷却水路を例示する断面図
3 冷却盤本体 4 水路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年12月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】冷却水量とレイノルズ数との関係を示すグラフ
【図2】冷却盤を例示する断面図
【図3】冷却水路を例示する断面図
【符号の説明】 3 冷却盤本体 4 水路
Claims (1)
- 【請求項1】 冷却盤への冷却水量をレイノルズ数35
000以上として与えることを特徴とする高炉用冷却盤
への冷却水供給方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30796992A JPH06212220A (ja) | 1992-10-23 | 1992-10-23 | 高炉用冷却盤への冷却水供給方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30796992A JPH06212220A (ja) | 1992-10-23 | 1992-10-23 | 高炉用冷却盤への冷却水供給方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06212220A true JPH06212220A (ja) | 1994-08-02 |
Family
ID=17975348
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30796992A Pending JPH06212220A (ja) | 1992-10-23 | 1992-10-23 | 高炉用冷却盤への冷却水供給方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06212220A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5867808A (ja) * | 1981-10-19 | 1983-04-22 | Nisshin Steel Co Ltd | 溶鉱炉の炉体冷却方法 |
JPS5938312A (ja) * | 1982-08-27 | 1984-03-02 | Nippon Kokan Kk <Nkk> | 高炉々壁の冷却方法 |
-
1992
- 1992-10-23 JP JP30796992A patent/JPH06212220A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5867808A (ja) * | 1981-10-19 | 1983-04-22 | Nisshin Steel Co Ltd | 溶鉱炉の炉体冷却方法 |
JPS5938312A (ja) * | 1982-08-27 | 1984-03-02 | Nippon Kokan Kk <Nkk> | 高炉々壁の冷却方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA1283288C (en) | Metallurgical discharge sleeves | |
FI69975B (fi) | Bottengjutkaerl foer smaelt metall | |
EP0347884A2 (en) | Process for vacuum degassing and decarbonization with temperature drop compensating feature | |
AU720828B2 (en) | Refractory assemblies | |
KR0173457B1 (ko) | 용탕과 슬래그의 연속배출방법과 장치 | |
JPH06212220A (ja) | 高炉用冷却盤への冷却水供給方法 | |
US4792126A (en) | Blow lance for treating molten metal in metallurgical vessels | |
DE59608182D1 (de) | Vorrichtung zum Flüssigmetall-Transport in der Giesshalle eines Schachtofens und Verfahren zum Betrieb dieser Vorrichtung | |
JP2005179126A (ja) | スクリューフィーダ先端部の冷却方法および装置 | |
US5820816A (en) | Purging device and method of making same | |
RU2238984C2 (ru) | Способ продувки металла | |
RU2310689C1 (ru) | Газлифт для обработки жидкого металла | |
CN101538639B (zh) | 含铬熔液的精炼装置 | |
JPH1171609A (ja) | ポーラスプラグ | |
JP3599571B2 (ja) | 溶銑または溶鋼処理設備 | |
JPH10152717A (ja) | 溶融金属炉用ガス吹き込みノズルおよびその損耗管理 方法 | |
JPH09280739A (ja) | 窒素ガス雰囲気加熱炉 | |
JPS63226589A (ja) | 長軸流動層炉の流動均一化方法 | |
SU1049171A1 (ru) | Устройство дл продувки расплавленного металла | |
JPH0254715A (ja) | 溶鋼の脱ガス処理方法 | |
SU1343222A1 (ru) | Устройство дл охлаждени узлов металлургических агрегатов | |
KR19990054416A (ko) | 박판 주조시 분위기 가스 공급시스템 | |
JP2009228039A (ja) | 底吹転炉のガス流量制御方法 | |
JPS58207317A (ja) | 連続製鋼設備 | |
JPS6075508A (ja) | 連続製鋼炉における排ガス処理装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19971028 |