JP2005179126A - スクリューフィーダ先端部の冷却方法および装置 - Google Patents

スクリューフィーダ先端部の冷却方法および装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ガラス溶融炉に原料を供給するスクリューフィーダ先端部が溶融炉内の輻射熱で加熱されるのを抑える。
【解決手段】ホッパー内の原料を、外筒2内に組み込まれたスクリューによって外筒先端部3の排出口14からガラス溶融炉内に供給するスクリューフィーダの外筒先端部3の冷却方法であって、ガラス溶融炉内に配置する外筒先端部3の、実質的に排出口14を除く部分をカバー4で包囲して外筒先端部3との間に密閉された間隙部15を形成し、この間隙部15に空気を供給して外筒先端部3を冷却する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ガラス溶融炉に原料を供給するスクリューフィーダの、高温の溶融炉内に配置する外筒先端部の冷却に関し、特に外筒先端部を空気により冷却する方法と装置に関する。
ガラス原料を溶融炉に供給する装置としてスクリューフィーダは広く使用されている。このスクリューフィーダはスクリューが組み込まれた外筒の先端部を溶融炉内に配置し、スクリューの回転によりガラス原料を先端に向かって送り、外筒の先端に設けられている排出口から溶融炉に供給する。この場合、溶融炉内に配置された外筒先端部は、高温の雰囲気に曝されるため、原料が外筒の排出口に焼きつくという問題がある。また、外筒先端部を高温から護り強度の保持と腐食の防止を図る必要もある。
従来、かかるスクリューフィーダ先端部の高温対策として、例えば特許文献1には排出口が設けられる外筒先端部を二重構造にして水冷ジャケットを設け水冷する方法が記載されている。
実公平1−33612号公報
しかしながら、外筒先端部をこのように水冷する方法は、冷却効果に優れているものの次のような問題があった。すなわち、溶融炉を重油の燃焼により加熱してガラス原料を溶融するために、重油中の硫黄分の一部が硫酸ガスとなって外筒先端部の金属部分を腐食し、この腐食により水冷ジャケット部に破損が生じて、多量の水が溶融炉内に浸入する惧れがあった。そして、一旦このような事態が発生すると、ガラス原料の溶融に多大な影響を与えるばかりでなく、装置の復旧に長時間を要するために作業が中断し、生産性が大きく低下するという問題があった。
本発明が解決しようとする課題は、ガラス原料を溶融炉に供給するスクリューフィーダの溶融炉内に配置する外筒先端部の冷却において、外筒先端部が重油中の硫黄分により発生する硫酸ガスで腐食される事態が起こっても、従来の水冷方法ほど大きな問題が生じない、または問題が生じてもその影響が軽微で済む、スクリューフィーダの外筒先端部の冷却方法およびその装置を提供することである。
また、本発明はスクリューフィーダの外筒先端部を硫酸ガスに対し耐食性のある材質にすることにより、外筒先端部の冷却効果と合わせて外筒先端部の腐食が原因で発生する問題を解消できるスクリューフィーダの外筒先端部の冷却方法およびその装置を提供することである。
本発明は、前記課題を解決するために種々検討した結果、冷却媒体として従来の水の代わりに空気を用いることにより、外筒先端部が硫酸ガスの腐食を受けて仮に空気が炉内に漏れても水に比べて問題が少ないこと、空気は水ほど冷却効果が大きくないが、ガラス原料を常に供給することにより、高温に曝される外筒先端部はガラス原料によって冷却されるため、空気を用いても冷却不足による装置の異常は発生しないことを見出し得られたものである。すなわち、本発明は次のスクリューフィーダ先端部の冷却方法およびその装置を提供する。
(1)ホッパー内の原料を、外筒内に組み込まれたスクリューによって外筒先端部の排出口からガラス溶融炉内に供給するスクリューフィーダの外筒先端部の冷却方法であって、前記溶融炉内に配置する外筒先端部の外側を実質的に排出口を除いてカバーで包囲して外筒先端部との間に密閉された間隙部を形成し、この間隙部に空気を供給して外筒先端部を冷却することを特徴とするスクリューフィーダ先端部の冷却方法。
(2)外筒の筒先部を閉鎖して排出口を下方に開口して設け、外筒先端部の上側および筒先部の外側をカバーで包囲して外筒先端部との間に密閉された間隙部を形成し、空気を筒先部の外側に形成されている間隙部の下半部から供給して外筒先端部を冷却した後、外筒先端部の上側に形成されている間隙部から取り出す上記(1)のスクリューフィーダ先端部の冷却方法。
(3)外筒の筒先部を閉鎖して排出口を下方に開口して設けた外筒を2本横方向に並列して設け、これら外筒の外筒先端部の上側および筒先部をカバーで包囲して外筒先端部との間に密閉された間隙部を形成し、筒先部の外側に形成されている間隙部の下部中央から供給された空気を両側に分けて間隙部内を流通させることにより両外筒の外筒先端部を冷却し、冷却後の空気を外筒先端部の上側に形成されている間隙部から取り出す上記(1)または(2)のスクリューフィーダ先端部の冷却方法。
(4)外筒の筒先部を上側より下側が突出する傾斜面に形成し、この傾斜面に沿って間隙部を形成する上記(1)〜(3)のいずれかのスクリューフィーダ先端部の冷却方法。
(5)外筒先端部の冷却する部分の表面温度が200〜800℃である上記(1)〜(4)のいずれかのスクリューフィーダ先端部の冷却方法
(6)ガラス溶融炉がガラス繊維用溶融炉である上記(1)〜(5)のいずれかのスクリューフィーダ先端部の冷却方法。
(7)ホッパー内の原料を、外筒内に組み込まれたスクリューによって外筒先端部の排出口からガラス溶融炉内に供給するスクリューフィーダの外筒先端部の冷却装置であって、前記外筒先端部の実質的に排出口を除く部分がカバーで包囲されて、外筒先端部とカバーとの間に密閉された間隙部が形成されており、該間隙部は空気を導入するための空気導入管と導入された空気を取り出すための空気排出管とを具備し、該空気導入管から供給された空気が前記間隙部内を流通する間に外筒先端部を冷却するように構成されていることを特徴とするスクリューフィーダ先端部の冷却装置。
(8)外筒の筒先部を閉鎖して排出口が外筒先端部の下側に開口して設けられており、該外筒先端部の上側と筒先部の外側にはカバーで包囲することにより空気を流通させるための密閉された間隙部が形成されており、空気導入管が筒先部の外側に形成された該間隙部の下半部に、空気排出管が外筒先端部の上側に形成された該間隙部にそれぞれ設けられている上記(7)のスクリューフィーダ先端部の冷却装置。
(9)前記外筒が2本横方向に近接して並設され、これら外筒の外筒先端部には両外筒先端部をカバーで包囲することにより密閉された一つの間隙部が形成されており、空気導入管を両外筒の間に形成される下側凹部に配置して筒先部の外側に形成した前記間隙部の下部中央に接続し、空気排出管を両外筒の間に形成される上側凹部に配置して外筒先端部の上側に形成された前記間隙部に接続してなる上記(7)または(8)のスクリューフィーダ先端部の冷却装置。
(10)外筒の筒先部が上側より下側が突出する傾斜面に形成されており、該傾斜面に沿って間隙部が形成されている上記(7)〜(9)のいずれかのスクリューフィーダ先端部の冷却装置。
(11)外筒の筒先部の下端部にリブ状の突起を設け、該突起で下端を支持した断熱材により筒先部の外側が覆われている上記(7)〜(10)のいずれかのスクリューフィーダ先端部の冷却装置。
(12)外筒先端部およびカバーが、主成分がNi61.5質量%、Cr29.0質量%、Fe9.0質量%であるNi合金によって形成されている上記(7)〜(11)のいずれかのスクリューフィーダ先端部の冷却装置。
本発明は、ガラス溶融炉内に配置するスクリューフィーダの外筒先端部の外側を実質的に排出口を除いてカバーで包囲して外筒先端部との間に密閉された間隙部を形成し、この間隙部に空気を供給して外筒先端部を冷却することにより、燃焼ガス中の硫酸ガスによってカバーで包囲された外筒先端部が腐食され、万一空気が漏れることがあっても、従来の水が漏れる場合に比べてその影響度は極めて小さい。これにより、ガラス溶融作業が大きな損害を受けたり、長く中断されるのを防止できる。また、空冷方式であるので装置を簡素化でき、簡単な操作で外筒先端部を所定の温度に冷却できる。
また、本発明の好ましい実施形態では外筒先端部の筒先部を閉鎖して排出口を下側に開口して設け、外筒先端部の外側を実質的に排出口を除いてカバーで包囲して前記間隙部を形成しているので、排出口が上方向および横方向からの輻射などによる高温を受け難くすることができる。そして、外筒先端部の筒先部を下側が上側より外方向に突出する傾斜面にし、この傾斜面に沿って前記間隙部を形成することにより、原料を適度に拡散させながら炉内に供給することができ、上方向への原料の飛散を抑えることができる。
さらにまた、本発明の他の好ましい実施形態ではスクリューが組み込まれた2本の外筒を横方向に近接して並設し、スクリューフィーダを構成しているので、ガラス原料の供給量が増えたときでも、ガラス原料の飛散を抑えて安定して供給できる。
本発明のスクリューフィーダは、ガラス溶融炉(以下、溶融炉ということもある)にガラス原料を供給するフィーダで、溶融炉内に配置される外筒先端部は高温と硫酸ガスに曝される。このフィーダとしては種々のガラス溶融炉にガラス原料を供給するスクリューフィーダが対象になるが、特にガラス繊維用溶融炉のように比較的小型の溶融炉に一定量のガラス原料を連続して供給するフィーダとして好ましく使用できる。
次に、本発明の好ましい実施形態を図面に従って説明する。しかし、本発明はかかる実施形態および図面に限定されない。図1は、本発明の一つの実施形態に係わるガラス溶融炉用スクリューフィーダ(本装置)の全体を概略的に示す正面図である。図1に示す如くスクリューフィーダの本体部は、ガラス原料を投入するためのホッパー1と該ホッパー1の出口に設けられるスクリュー9とで構成され、基台8上に設置されている。前記スクリュー9はホッパー1の下部に形成されているハウジング13とこのハウジング13に水平方向に延在して設けた外筒2の内部に組み込まれており、そのスクリュー軸7は図示しない駆動装置により回転される。ホッパー1内のガラス原料は、スクリュー9の回転によりハウジング13から外筒2内に送られ、更に外筒2内を外筒先端部3(以下、先端部ということもある)に向かって進み、溶融炉12の内部に配置した外筒先端部3の排出口から溶融炉内に連続して供給される。
図1では明らかでないが、ハウジング13には2本の外筒2が横方向に近接して並設されており、スクリューフィーダはこれら各外筒2に装入された2本のスクリュー9によって形成されている。このようにガラス原料を2本のスクリュー9で溶融炉内に供給することによる利点として、以下のことが挙げられる。それは、溶融炉内へ供給するガラス原料の供給量を大幅に増加させようとした場合、1本のスクリューでも外筒とスクリューの径を大きくして供給量を増加させることは可能であるが、ガラス原料がガラス素地面に落下する位置が高くなり、周辺部への原料の飛散が増大してしまう。しかし、2本のスクリューを並設して供給量を増加させる場合、原料がガラス素地面に落下する位置は小径の1本のスクリューの場合と同じであり、周辺部への原料の飛散が増大することなく、さらに原料の散布する範囲が水平方向に広がることによりガラス原料の供給量が増大しても、原料の供給が一ヶ所に集中することがないため、原料を安定して炉内に供給することができる。小型の溶融炉で原料の供給量が比較的少ないときには、小径のスクリューで原料を供給できるので単一のスクリューでよい。
また、本装置では、外筒2のホッパー側と炉内に配置される先端側とを異なる材質にし、または細長い外筒2の製造加工を容易にするために、外筒2を便宜的に二分割して製作した後フランジ19で連結しているが、外筒2は連続する筒体にすることもできる。さらに、外筒2を分割した場合、そのホッパー側はハウジング13と一体に形成してもよい。前記基台8は、底部に設けた輪車23により、スクリューフィーダの外筒先端部3を溶融炉12に出し入れするとき、またはその位置を調節するとき容易に移動できる。また、図1には示してないが、ホッパー1の出口部には多くのスクリューフィーダで採用されているようにアジテータが内臓されており、原料をこのアジテータで攪拌することにより詰まりを防止し、一定量の原料がホッパーからスクリューに円滑かつ確実に供給できるようになっている
次に、上記スクリューフィーダの外筒先端部の空気による冷却について図面を参照して説明する。図2は、外筒2の正面図であり、図3はその平面図、図4はその右側面図、図5はその左側面図である。また、図6および図7はそれぞれ図2のA−A部およびB−B部の断面図を示す。これらの図から明らかのように、外筒2は2本横方向に近接して並列されている。これらの外筒2は同一形体に形成されており、高温の炉内に配置される外筒先端部3に排出口14を有し、他端はフランジ19に固定されている。フランジ19に固定された外筒2は、この状態でフランジ19に設けたボルト孔20(図5参照)によってハウジング側の外筒2に連結される。
図2および図6に示す如く外筒先端部3には、その下側の一部を切り欠くとともに筒先部18を閉鎖することにより、排出口14が下側に開口して設けられている。このように排出口14を下側に開口して設けることにより、排出口14が上方向および横方向からの高温を受けないようにできるので、排出口14に原料がガラス化して付着することを防止できる。また、筒先部18は図2に示すように上側より下側が突出する傾斜面に形成されている。この傾斜角θは特定されないが、10〜60°程度が好ましい。筒先部18がこの範囲の傾斜角度であれば、原料を溶融炉内に円滑に供給しかつ原料を適度に拡散させることができ、上方向への飛散を抑えることができる。
本発明は、高温の溶融炉内に配置される外筒先端部3の外側をカバー4で包囲して、外筒2との間に密閉された間隙部15を形成し、この間隙部15に空気を供給して外筒先端部3を冷却することを特長とする。外筒先端部3においてカバー4で包囲する部分は、外筒先端部3の実質的に排出口14を除く部分である。具体的には高温に曝される外筒先端部3の筒先部18と排出口14の上部に相当する上側部分が、カバー4で包囲する部分として例示できる。外筒先端部3の側部は、必要に応じて上側部分の一部としてカバー4で包囲することができる。なお、間隙部15には後述するように空気導入管と空気排出管が設けられるので、本発明において前記の密閉された間隙部はこれら空気導入管と空気排出管の各開口部を除く部分が密閉されていることを意味する。
本例では2本の外筒2の筒先部18と外筒先端部3の上側をカバー4で包囲し、外筒2との間に一つの密閉された間隙部15を形成している。外筒2の筒先部18の外側に形成する間隙部15aは、空気がこの間隙部を筒先部18に沿って一様に流通できるように、筒先部18の傾斜面に沿って形成されるのが好ましい。また、該間隙部15aの幅(筒先部18とカバー4との間隔)は、外筒2の太さ、空気の流量、炉内温度などにより適宜決められるが、通常は5〜20mm程度が好ましく、より好ましくは7〜13mm程度である。間隙部15aの幅がこの範囲にあれば、間隙部15aに十分な空気を供給して外筒先端部3を冷却できる。
前記間隙部15には、図2に示すように空気を供給するための空気導入管5と取り出すための空気排出管6が設けられる。空気導入管5は、並列する2本の外筒2の間にできる下部凹部に配置して外筒先端部3の筒先部18の外側に形成した間隙部15aに導き、該間隙部の下部中央に連結されている(図4参照)。また、空気排出管6は並列する2本の外筒2の上部凹部に配置して、外筒先端部3の上側に形成した間隙部15bに連結している。空気導入管5および空気排出管6をこのように2本の外筒2の間にできる凹部に配設することにより、外筒2の冷却構造を簡単化できる。しかし、空気導入管5および空気排出管6の形体や配設の仕方は、これに限定されないで適宜変えられる。
前記空気導入管5は送風機またはコンプレッサー(不図示)に連結されており、間隙部15には空気が該空気導入管5により間隙部15aの下部中央(図4の空気導入管5の位置)から供給される。間隙部15aの下半部に供給された空気は、図4に矢印で示すように両側に分配されて筒先部18の外側に形成された間隙部15a内を上半部に向かって流通した後、外筒先端部3の上側に形成された間隙部15b(図6参照)に流入し、外筒2とカバー4との間を通って空気排出管6から取り出される。なお、間隙部15の下部中央から供給された空気を両側に均等に分配し、あるいは間隙部15内を均一に流通させるために、必要に応じて間隙部15内に空気案内板24(図4参照)を設けることができる。
高温の溶融炉内に配置された外筒先端部3は、間隙部15に供給された空気が間隙部15を流通する間に、カバー4で包囲した部分が前記空気によって冷却される。その際、カバー4も当然に冷却される。したがって、本発明において
外筒先端部3が冷却されるというときにはカバー4の冷却をも含んでいる。さらに、供給中の原料自体が冷却媒体として作用するため、外筒先端部3はこの原料からも冷却作用を受ける。その結果、作動中のスクリューフィーダの外筒先端部3は、空気と原料とによる冷却で過熱が防止され、所定の温度に保持される。
なお、本例では図2および図3に示すように外筒先端部3の上部に防熱板16をカバー4に隣接して設け、外筒先端部3と空気排出管6を高温および外力から保護している。この防熱板16は、ねじ21で押え板17を介在して外筒2に固定されており、必要に応じ外筒2に溶接して取り付けることができる。
本発明において、外筒先端部3の冷却する部分は表面温度を200〜800℃に維持するのが好ましい。この表面温度は200〜500℃であればより好ましく、200〜300℃が最も好ましい。重油の燃焼により溶融炉内に生成する燃焼ガス中には、重油に含まれる硫黄分に由来する硫酸ガスが含まれる。溶融炉内における燃焼ガス中の硫酸ガスの露点は概して200℃より低い温度であり、例えば燃焼ガス中の水分濃度が10質量%、硫酸ガス濃度が30ppmの場合、生成される硫酸の露点は約130〜150℃である。したがって、表面温度を200℃以上に維持しておくと、外筒先端部3(カバー4を含む)の硫酸露点腐食を防止できる。一方、前記表面温度が800℃を超えると、外筒先端部の空冷部を形成している金属合金がクリープを発生しやすくなる。したがって、本発明は外筒先端部3を空気によって前記表面温度に冷却するのが好ましい。
また、外筒の表面温度の過熱を防止するために、温度計を外筒先端部3あるいはカバー4に設けて温度を測定、監視し、または間隙部15あるいは空気排気管6の出口などにおける空気の温度を測定、監視し、空気導入管5に送る空気の流量や温度などをこの測定結果に従って適宜変更して対応するのが好ましい。なお、前記温度計には、測定する部位、温度範囲、感度、精度などにより、熱電対温度計、抵抗温度計、放射温度計などの温度計を適宜選択して用いることができる。
さらに、本発明は溶融炉中に配置される外筒先端部3およびカバー4を、多くの湿潤腐食媒体と高温雰囲気において耐食性に優れる高CrのNi合金で形成するのが好ましい。かかるNi合金としては、例えばインコネル アロイ690(大同インコアロイ(株)製)が好ましく使用できる。この合金は主成分が質量%で、Ni61.5%、Cr29.0%、Fe9.0%からなり、高温で組織が安定し、加工性もよいので、外筒2(外筒先端部3)およびカバー4の材質として特に好適する。
図8は本発明の他の実施形態である外筒の先端部の正面図であり、図9は図8の右側面図、図10は図8のC−C部における断面図である。理解しやすくするために、前記した図2と同一の部材には同一符号を付している。本例はスクリューフィーダを単一のスクリューで構成する場合の冷却構造であり、該スクリューを組み込む外筒2の形体は、図2の外筒2の一つと実質同じである。外筒先端部3の実質的に排出口14を除く部分は、同様にカバー4で包囲して外筒先端部3とカバー4との間に密閉された間隙部15が形成されている。本例において空気導入管5は図9および図10に示すように外筒2の両側部に配設されており、両空気導入管5、5’の先端は図9に示す如く筒先部18の外側に形成した間隙部15aに開口している。また、その後端は一つに集結されて空気送り管22に連結されており、空気送り管22から送られてくる空気を2本の空気導入管5、5’に分配して間隙部15aの下半部に両側から供給するようになっている。この場合、空気を間隙部15aのできるだけ下側から供給できるように、空気導入管5、5’は排出口14に近い位置に配置するのが好ましい。
一方、空気排出管6は外筒2の上部に配置して外筒先端部3の上側に形成された間隙部15bに連結されており、空気導入管5から間隙部15に供給された空気を、外筒先端部3を冷却した後にまとめて取り出す。
図11は本発明の他の好ましい実施形態を示す。本例は外筒先端部3の筒先部18の外側を断熱材11で覆い、該断熱材により筒先部18が溶融炉内の輻射熱で加熱されるのを更に抑えるものである。すなわち、図11に示す如く外筒先端部3の筒先部18の下端部、正確には筒先部18の外側を包囲しているカバー4の下端部にリブ状の突起10を設けて該突起10で断熱材11の下端を支持し、筒先部18もしくはカバー4の外側を該断熱材11で覆って熱を遮蔽する。この場合、例示するように突起10を筒先部18の傾斜面に対し直角に設けると、断熱材11を確実に支持することができ、これにより断熱材11が溶融炉内へ落下するのを防いでいる。しかし、必要あれば断熱材11はカバー4に係止手段で固定してもよい。また、断熱材11は本例のように筒先部18の全面を覆うように設けるのが好ましい。上記断熱材としては、不定形状のキャスタブル材や断熱レンガ、耐火煉瓦などを用いることができる。この筒先部18の外側を断熱材11で覆う方法は、単一または2本の外筒の外筒先端部および筒先部が傾斜面を有していない外筒先端部等のいずれにも適用できる
本発明のスクリューフィーダ先端部の冷却方法によれば、ガラス溶融炉内に配置される、スクリューフィーダの外筒先端部を空気で冷却するので、外筒先端部が万一燃焼ガスで腐食して空気が漏洩しても、従来の水で冷却する場合に比べて大きな問題が発生しない利点があり、小型のガラス溶融炉にガラス原料を供給するスクリューフィーダ先端部の冷却方法として有用であり、特にガラス繊維用溶融炉にガラス原料を連続して供給するスクリューフィーダ先端部の冷却に適している。
本発明の一実施形態に係わるスクリューフィーダの全体を概略的に示す正面図。 図1のスクリューフィーダの外筒の、一部を切り欠いて断面で示した正面図。 図2の外筒の平面図。 図2の外筒の右側面図。 図2の外筒の左側面図。 図2のA−A部における断面図。 図2のB−B部における断面図。 本発明の他の実施形態に係わるスクリューフィーダの外筒の正面図。 図8の外筒の右側面図。 図8のC−C部における断面図。 本発明の他の実施形態に係わる外筒先端部の、一部を切り欠いて断面で示した正面図。
符号の説明
1:ホッパー、2:外筒、3:外筒先端部、4:カバー、5:空気導入管、6:空気排出管、7:スクリュー軸、
8:基台、9:スクリュー、10:突起、11:断熱材、12:溶融炉、
13:ハウジング、14:排出口、15:間隙部、16:防熱板、
17:押え板、18:筒先部、19:フランジ、20:ねじ孔、21:ボルト
22:空気送り管、23:輪車、24:空気案内板

Claims (12)

  1. ホッパー内の原料を、外筒内に組み込まれたスクリューによって外筒先端部の排出口からガラス溶融炉内に供給するスクリューフィーダの外筒先端部の冷却方法であって、前記溶融炉内に配置する外筒先端部の外側を実質的に排出口を除いてカバーで包囲して外筒先端部との間に密閉された間隙部を形成し、この間隙部に空気を供給して外筒先端部を冷却することを特徴とするスクリューフィーダ先端部の冷却方法。
  2. 外筒の筒先部を閉鎖して排出口を下方に開口して設け、外筒先端部の上側および筒先部の外側をカバーで包囲して外筒先端部との間に密閉された間隙部を形成し、空気を筒先部の外側に形成されている間隙部の下半部から供給して外筒先端部を冷却した後、外筒先端部の上側に形成されている間隙部から取り出す請求項1に記載のスクリューフィーダ先端部の冷却方法。
  3. 外筒の筒先部を閉鎖して排出口を下方に開口して設けた外筒を2本横方向に並列して設け、これら外筒の外筒先端部の上側および筒先部をカバーで包囲して外筒先端部との間に密閉された間隙部を形成し、筒先部の外側に形成されている間隙部の下部中央から供給された空気を両側に分けて間隙部内を流通させることにより両外筒の外筒先端部を冷却し、冷却後の空気を外筒先端部の上側に形成されている間隙部から取り出す請求項1または2に記載のスクリューフィーダ先端部の冷却方法。
  4. 外筒の筒先部を上側より下側が突出する傾斜面に形成し、この傾斜面に沿って間隙部を形成する請求項1〜3のいずれかに記載のスクリューフィーダ先端部の冷却方法。
  5. 外筒先端部の冷却する部分の表面温度が200〜800℃である請求項1〜4のいずれかに記載のスクリューフィーダ先端部の冷却方法。
  6. ガラス溶融炉がガラス繊維用溶融炉である請求項1〜5のいずれかに記載のスクリューフィーダ先端部の冷却方法。
  7. ホッパー内の原料を、外筒内に組み込まれたスクリューによって外筒先端部の排出口からガラス溶融炉内に供給するスクリューフィーダの外筒先端部の冷却装置であって、前記外筒先端部の実質的に排出口を除く部分がカバーで包囲されて、外筒先端部とカバーとの間に密閉された間隙部が形成されており、該間隙部は空気を導入するための空気導入管と導入された空気を取り出すための空気排出管とを具備し、該空気導入管から供給された空気が前記間隙部内を流通する間に外筒先端部を冷却するように構成されていることを特徴とするスクリューフィーダ先端部の冷却装置。
  8. 外筒の筒先部を閉鎖して排出口が外筒先端部の下側に開口して設けられており、該外筒先端部の上側と筒先部の外側にはカバーで包囲することにより空気を流通させるための密閉された間隙部が形成されており、空気導入管が筒先部の外側に形成された該間隙部の下半部に、空気排出管が外筒先端部の上側に形成された該間隙部にそれぞれ設けられている請求項7に記載のスクリューフィーダ先端部の冷却装置。
  9. 前記外筒が2本横方向に近接して並設され、これら外筒の外筒先端部には両外筒先端部をカバーで包囲することにより密閉された一つの間隙部が形成されており、空気導入管を両外筒の間に形成される下側凹部に配置して筒先部の外側に形成した前記間隙部の下部中央に接続し、空気排出管を両外筒の間に形成される上側凹部に配置して外筒先端部の上側に形成された前記間隙部に接続してなる請求項7または8に記載のスクリューフィーダ先端部の冷却装置。
  10. 外筒の筒先部が上側より下側が突出する傾斜面に形成されており、該傾斜面に沿って間隙部が形成されている請求項7〜9のいずれかに記載のスクリューフィーダ先端部の冷却装置。
  11. 外筒の筒先部の下端部にリブ状の突起を設け、該突起で下端を支持した断熱材により筒先部の外側が覆われている請求項7〜10のいずれかに記載のスクリューフィーダ先端部の冷却装置。
  12. 外筒先端部およびカバーが、主成分がNi61.5質量%、Cr29.0質量%、Fe9.0質量%であるNi合金によって形成されている請求項7〜11のいずれかに記載のスクリューフィーダ先端部の冷却装置。
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