JPH09280739A - 窒素ガス雰囲気加熱炉 - Google Patents

窒素ガス雰囲気加熱炉

Info

Publication number
JPH09280739A
JPH09280739A JP8857496A JP8857496A JPH09280739A JP H09280739 A JPH09280739 A JP H09280739A JP 8857496 A JP8857496 A JP 8857496A JP 8857496 A JP8857496 A JP 8857496A JP H09280739 A JPH09280739 A JP H09280739A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nitrogen gas
flow rate
furnace
oxygen concentration
supplied
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8857496A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Tsukagoshi
英治 塚越
Taro Matsuoka
太郎 松岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP8857496A priority Critical patent/JPH09280739A/ja
Publication of JPH09280739A publication Critical patent/JPH09280739A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tunnel Furnaces (AREA)
  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 窒素ガス雰囲気加熱炉を高酸素濃度で運転す
る場合に、窒素ガスの供給流量を安定限界流量より少な
くした状態で、炉内酸素濃度を安定させること。 【解決手段】 窒素ガスの供給流量が安定限界流量を下
回るときにのみ、炉内に供給する窒素ガスに空気を添加
する空気添加システム33を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント配線板に
電子部品を半田付けにより実装する場合などに使用され
る窒素ガス雰囲気加熱炉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プリント配線板に電子部品を半田付けに
より実装する場合には、プリント配線板のパッド上にク
リーム半田を塗布し、その上に電子部品を搭載したもの
を、加熱炉(リフロー炉)に通し、クリーム半田を溶融
させてパッドと部品リードの半田付けを行う。このと
き、加熱炉内には窒素ガスを供給し、炉内を低酸素濃度
に保って、プリント配線板や電子部品などの酸化を防止
している。
【0003】従来の窒素ガス雰囲気加熱炉を図3に示
す。この加熱炉は、内部に面状ヒーター11やファン
(図示せず)などが設置された加熱炉本体13と、入口
通路15と、出口通路17とを備えており、その中を被
加熱物品19(電子部品を搭載したプリント配線板な
ど)がチェーンコンベア21に支持された状態で走行す
るようになっている。炉内には、加圧窒素ガス源23か
ら、流量調節弁25、噴出管27を経て窒素ガスが供給
される。窒素ガスの供給流量は、外部からの空気の流入
を防止するため、入口通路15および出口通路17から
常に窒素ガスが外部へ流出するように調節される。
【0004】シール性を向上し、窒素ガスが外部に流出
する量を少なくするため(窒素ガスの消費量を少なくす
るため)、入口通路15および出口通路17の上下に
は、被加熱物品19の走行方向に所定の間隔をおいて多
数のシール板29が設置されている。これにより入口通
路15および出口通路17を通って流れ出す窒素ガスに
抵抗を与え、窒素ガスの消費量を少なくしている。
【0005】なお図3の例では、窒素ガス噴出管27を
出口通路17内に設置したが、窒素ガス噴出管17は加
熱炉本体13内に設置される場合もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】同じ種類の被加熱物品
を加熱するときは、炉内の酸素濃度をほぼ一定に保つこ
とが要求される。要求される炉内の酸素濃度は、クリー
ム半田中に含まれるフラックスの活性力、固形分量など
によって異なり、およそ100〜1000ppmの範囲
にある。このように窒素ガス雰囲気加熱炉は、炉内を比
較的低酸素濃度にして運転する場合、比較的高酸素濃度
にして運転する場合、その中間の酸素濃度で運転する場
合があるので、そのいずれの場合にも対応できるように
する必要がある。
【0007】外部から炉内に流入する空気を利用する
と、炉内の酸素濃度は供給する窒素ガスの流量によって
調節できる。すなわち、窒素ガスの供給流量を多くすれ
ば炉内の酸素濃度は低くなり、窒素ガスの供給流量を少
なくすれば炉内の酸素濃度は高くなる。例えば出願人の
旧型の加熱炉では、炉内の酸素濃度を100ppmに保
つためには170リットル/分の窒素ガスを供給する必
要があるが、1000ppmに保つ場合は120リット
ル/分の窒素ガスを供給すればよい。窒素ガスの供給流
量が多い場合も少ない場合も、被加熱物品などと共に炉
内に入り込む空気の量はほぼ同じである。これをグラフ
で示すと図4(a)のようになる。
【0008】一方、ある酸素濃度を維持するために必要
な窒素ガスの供給流量は、入口通路および出口通路のシ
ール性能によって異なる。入口通路および出口通路のシ
ール性が高ければ、被加熱物品などと共に炉内に入り込
む空気の量が少なくなるため、窒素ガス供給流量を少な
くしても所望の酸素濃度を維持することができる。例え
ば入口通路および出口通路のシール性を向上させた出願
人の新型の加熱炉では、炉内の酸素濃度を100ppm
に保つために必要な窒素ガス供給流量は100リットル
/分であり、1000ppmに保つために必要な窒素ガ
ス供給流量は60リットル/分である。炉内に入り込む
空気の量は旧型の加熱炉より大幅に少なくなる。これを
グラフで示すと図4(b)のようになる。
【0009】このように入口通路および出口通路のシー
ル性を向上させれば、窒素ガスの使用量が少なくて済
み、ランニングコストの低減を図ることができる。しか
しながら窒素ガスの供給流量が少なくなり過ぎると次の
ような問題が生じる。すなわち、窒素ガスの供給流量が
少なくなり過ぎると、入口通路から被加熱物品が外部空
気を多量に巻き込みながら入ってきた時、あるいは炉外
の空気の流れの影響で流入空気量が極端に減った時のよ
うな外乱に対して、炉内の酸素濃度が非常に不安定にな
るという問題がある。前述した窒素ガス供給流量のみで
炉内酸素濃度を調整するタイプの従来の加熱炉では、こ
のような外乱に対して炉内の酸素濃度を安定に保つた
め、窒素ガスの供給流量が炉内酸素濃度を安定に保てる
限界のガス供給流量(安定限界流量)を下回らないよう
にする必要がある。安定限界流量は加熱炉のタイプやサ
イズによって異なるが、出願人の加熱炉の場合は、例え
ば約80リットル/分程度である(図4の破線のレベ
ル)。
【0010】このため窒素ガス供給流量のみで炉内酸素
濃度を調整するタイプの従来の加熱炉では、通路のシー
ル性向上によるランニングコスト低減を十分に図ること
ができない。すなわち、高酸素濃度で運転するときで
も、外乱に対して酸素濃度が不安定にならない量の窒素
ガスを供給することとし、その分、通路のシール性を低
くしていた。シール性を高めることにより窒素ガスの供
給流量を減らしても目標とする酸素濃度が得られること
が分かっているにもかかわらず、酸素濃度を安定させる
ために意図的にシール性を低くし、窒素ガスの供給流量
を増やして、常時安定限界流量以上に保つことは、窒素
ガスの消費量を増やすことになり、不経済である。
【0011】本発明の目的は、以上のような問題点に鑑
み、高酸素濃度で運転する場合でも窒素ガスの供給流量
を安定限界流量より少なくでき、しかも酸素濃度を安定
させることができる窒素ガス雰囲気加熱炉を提供するこ
とにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、炉内に窒素ガスを供給し、供給された窒素ガ
スを被加熱物品の入口通路と出口通路から流出させるこ
とにより炉内を窒素ガス雰囲気に保つと共に、炉内に供
給する窒素ガスの流量によって炉内の酸素濃度を所望の
濃度に保つようにした窒素ガス雰囲気加熱炉において、
窒素ガスの供給流量が安定限界流量(以下、炉内酸素濃
度を安定に保てる限界の全ガス供給流量の意味で用い
る)を下回るときにのみ、炉内に供給する窒素ガスに空
気又は酸素を添加する添加システムを設けたことを特徴
とする。
【0013】このような構成にすると、窒素ガスの供給
流量が安定限界流量を下回る場合には、窒素ガスに空気
又は酸素が添加されるので、供給されるガスの総量が増
加すると共に、酸素濃度の高い低純度の窒素ガスが供給
されることになる。このため窒素ガスの供給流量を増や
さなくても外乱に対し酸素濃度を安定に保つことができ
る。窒素ガスの供給流量が安定限界流量を下回るという
ことは、目標とする酸素濃度が高い場合であるので、空
気を添加して窒素ガスの純度を下げても差し支えない。
また窒素ガスの供給流量が安定限界流量以上である場合
には、空気を添加しない高純度の窒素ガスが供給される
ので、窒素ガスの供給流量は酸素濃度の見合った流量で
よく、窒素ガスの消費量が少なくて済む。
【0014】
【発明の実施の形態】
〔実施形態1〕図1は本発明の一実施形態を示す。図1
において、先に説明した図3と同一部分には同一符号を
付してある。この加熱炉が図3の加熱炉と異なる点は、
加圧窒素ガス源23と流量調節弁25の間に圧力調整弁
31を設置したことと、圧力調整弁31と流量調節弁2
5の間に、空気添加システム33を接続したことであ
る。空気添加システム33は、加圧空気源35と、減圧
弁37と、絞り弁39と、逆止弁41とから構成され
る。
【0015】圧力調整弁31は炉内へ供給する窒素ガス
の圧力を例えば0〜0.4MPaの範囲で調整するもの
である。圧力調整弁31の2次側圧力(A点)と窒素ガ
ス供給流量との間には図2に示すようにほぼ比例関係が
ある。加熱炉については酸素濃度を安定に保つことので
きる窒素ガスの限界流量を予め実験により求め、それを
下回らない圧力を図2から求める。ここでは例えば安定
限界流量が80リットル/分で、その流量を保つための
圧力が0.2MPaであるとする。この圧力を空気添加
システム33の減圧弁37に設定する。すなわち減圧弁
37の2次側圧力(B点)は0.2MPaに保たれる。
【0016】このようにしておくと、例えば加熱炉を高
酸素濃度で運転するため、圧力調整弁31により窒素ガ
スの供給圧力が0.2MPa以下に設定された場合に
は、A点とB点の差圧により空気が添加されることにな
る。空気の添加量は絞り弁39により決定される。その
結果、供給されるガスの総量が増加すると共に、酸素濃
度の高い低純度の窒素ガスが供給されるため、窒素ガス
の供給流量を増やさなくても外乱に対し酸素濃度を安定
に保つことができる。
【0017】また圧力調整弁31により窒素ガスの供給
圧力が0.2MPa以上に設定された場合(目標とする
酸素濃度が低い場合)には、逆止弁41が閉じるので、
空気が添加されなくなり、窒素ガスのみが供給されるこ
とになる。
【0018】〔その他の実施形態〕実施形態1では、窒
素ガスの供給圧力に応じて空気が添加される構成とした
が、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば窒
素ガスの供給流量を検出し、それに応じて空気が添加さ
れるようにすることもできる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、加
熱炉が高酸素濃度で運転される場合は、窒素ガスの供給
流量が安定限界流量を下回ると空気又は酸素が添加さ
れ、供給されるガスの総量が増加すると共に、酸素濃度
の高い窒素ガスが供給されるので、窒素ガスの供給流量
を増やすことなく酸素濃度を安定に保つことができる。
また加熱炉が低酸素濃度で運転される場合は、空気を添
加しない高純度の窒素ガスを酸素濃度に見合った流量
(安定限界流量以上)で供給されるため、酸素濃度が安
定し、窒素ガスの消費量が少なくて済む。したがって高
酸素濃度でも低酸素濃度でも酸素濃度の安定性を維持し
た上で、加熱炉のシール性向上、窒素ガスの消費量低減
を実現でき、ランニングコストを低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る窒素ガス雰囲気加熱炉の一実施
形態を示す説明図。
【図2】 窒素ガス雰囲気加熱炉における窒素ガス供給
圧力と窒素ガス流量の関係を示すグラフ。
【図3】 従来の窒素ガス雰囲気加熱炉を示す説明図。
【図4】 加熱炉内の酸素濃度と窒素ガス供給流量との
関係を示すグラフ。
【符号の説明】
13:加熱炉本体 15:入口通路 17:出口通路 19:被加熱物品 21:チェーンコンベア 23:加圧窒素ガス源 25:流量調節弁 27:窒素ガス噴出管 29:シール板 31:圧力調整弁 33:空気添加システム 35:加圧空気源 37:減圧弁 39:絞り弁 41:逆止弁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炉内に窒素ガスを供給し、供給された窒素
    ガスを被加熱物品の入口通路(15)と出口通路(1
    7)から流出させることにより炉内を窒素ガス雰囲気に
    保つと共に、炉内に供給する窒素ガスの流量によって炉
    内の酸素濃度を所望の濃度に保つようにした窒素ガス雰
    囲気加熱炉において、窒素ガスの供給流量が炉内酸素濃
    度を安定に保てる限界の流量を下回るときにのみ、炉内
    に供給する窒素ガスに空気又は酸素を添加する添加シス
    テム(33)を設けたことを特徴とする窒素ガス雰囲気
    加熱炉。
  2. 【請求項2】被加熱物品の入口通路(15)および出口
    通路(17)の上下には、被加熱物品の走行方向に所定
    の間隔をおいて炉外に流出する窒素ガスに抵抗を与える
    多数のシール板(29)が設置されていることを特徴と
    する請求項1記載の窒素ガス雰囲気加熱炉。
JP8857496A 1996-04-10 1996-04-10 窒素ガス雰囲気加熱炉 Pending JPH09280739A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8857496A JPH09280739A (ja) 1996-04-10 1996-04-10 窒素ガス雰囲気加熱炉

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8857496A JPH09280739A (ja) 1996-04-10 1996-04-10 窒素ガス雰囲気加熱炉

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09280739A true JPH09280739A (ja) 1997-10-31

Family

ID=13946635

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8857496A Pending JPH09280739A (ja) 1996-04-10 1996-04-10 窒素ガス雰囲気加熱炉

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09280739A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000032961A1 (fr) * 1998-11-30 2000-06-08 Nhk Spring Co., Ltd. Tensionneur pour conferer une tension a un element transmettant une force

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000032961A1 (fr) * 1998-11-30 2000-06-08 Nhk Spring Co., Ltd. Tensionneur pour conferer une tension a un element transmettant une force

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110874106B (zh) 用于回流焊炉的气体控制系统和方法
SE9901200L (sv) Metod för matning och styrning av reaktionsgas och stoff in i en smältugn och en multireglerbar brännare utformad för detta ändamål
US9617491B2 (en) Coal deactivation treatment device
US6591851B1 (en) Seal-gas valve device
KR950704568A (ko) 오존 표백 공정의 제어 방법
HK1073364A1 (en) Apparatus for control of differential pressure in a heating and cooling system
JPH09280739A (ja) 窒素ガス雰囲気加熱炉
JP3420283B2 (ja) 不活性雰囲気はんだ付け装置における酸素濃度制御方法およびその装置
US4493635A (en) Oxygen-enriched air ratio control device for combustion apparatus
JP4382558B2 (ja) リフロー装置
JPS6232991Y2 (ja)
JPH06109369A (ja) 窒素ガス雰囲気加熱装置
JPH06323757A (ja) 窒素ガス雰囲気加熱装置
JPH01262055A (ja) 連続鋳造方法
KR20000048325A (ko) 습윤재 건조 방법
KR100633876B1 (ko) 상압형 연료 전지 장치
JPH06323756A (ja) 加熱炉用膜分離型窒素ガス供給装置の制御方法
KR910000615Y1 (ko) 연소 제어장치
JPH06323754A (ja) 窒素ガス雰囲気加熱装置
JPH02280775A (ja) 供給空気量制御式酸素富化機
JPH07198268A (ja) 窒素ガス雰囲気加熱装置
JPH06226439A (ja) 加熱装置
JP2907311B2 (ja) 合金化炉の温度制御方法および装置
JPS6026220A (ja) 空燃比自動調節機構付燃焼装置
JPH083606A (ja) 粉粒体搬送方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040217