JPH06212097A - 粉体塗料用樹脂組成物 - Google Patents
粉体塗料用樹脂組成物Info
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- JPH06212097A JPH06212097A JP14286193A JP14286193A JPH06212097A JP H06212097 A JPH06212097 A JP H06212097A JP 14286193 A JP14286193 A JP 14286193A JP 14286193 A JP14286193 A JP 14286193A JP H06212097 A JPH06212097 A JP H06212097A
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- JP
- Japan
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- resin composition
- powder coating
- acid
- curing agent
- glycol
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- Pending
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G18/00—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
- C08G18/06—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
- C08G18/28—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the compounds used containing active hydrogen
- C08G18/40—High-molecular-weight compounds
- C08G18/42—Polycondensates having carboxylic or carbonic ester groups in the main chain
- C08G18/4236—Polycondensates having carboxylic or carbonic ester groups in the main chain containing only aliphatic groups
- C08G18/4238—Polycondensates having carboxylic or carbonic ester groups in the main chain containing only aliphatic groups derived from dicarboxylic acids and dialcohols
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G2150/00—Compositions for coatings
- C08G2150/20—Compositions for powder coatings
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 塗料化の作業性や塗料組成物の貯蔵安定性を
損なうことなく、平滑性の良好な硬化塗膜を与える粉体
塗料用樹脂組成物を提供する。 【構成】 炭素原子数4〜22の直鎖脂肪族ジカルボン酸
から選ばれた1種が全酸成分の70〜100 モル%を占める
酸成分と炭素原子数2〜10の直鎖脂肪族グリコールから
選ばれた1種が全グリコール成分の70〜100 モル%を占
めるグリコール成分とからなり、融点が50〜130 ℃、水
酸基価が15〜100KOHmg/g、平均分子量が1000〜7000で
ある結晶性ポリエステル樹脂にヒドロキシル基と反応す
る硬化剤を配合した組成物。
損なうことなく、平滑性の良好な硬化塗膜を与える粉体
塗料用樹脂組成物を提供する。 【構成】 炭素原子数4〜22の直鎖脂肪族ジカルボン酸
から選ばれた1種が全酸成分の70〜100 モル%を占める
酸成分と炭素原子数2〜10の直鎖脂肪族グリコールから
選ばれた1種が全グリコール成分の70〜100 モル%を占
めるグリコール成分とからなり、融点が50〜130 ℃、水
酸基価が15〜100KOHmg/g、平均分子量が1000〜7000で
ある結晶性ポリエステル樹脂にヒドロキシル基と反応す
る硬化剤を配合した組成物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は粉体塗料用樹脂組成物に
関するものである。
関するものである。
【0002】
【従来の技術】粉体塗料は、従来の溶剤型塗料と比較し
て、無公害であること、幾層もの塗装を必要としないこ
と、塗料の回収使用が可能であること等数々の利点を持
っている。そして、特にポリエステル樹脂系粉体塗料は
耐候性、耐薬品性、機械的強度等に優れたバランスのと
れた塗料として知られており、家電、建材を始め多くの
分野で使用されている。しかしながら、粉体塗料は、塗
膜表面の平滑性の点では溶剤型塗料に劣っているのが現
状である。
て、無公害であること、幾層もの塗装を必要としないこ
と、塗料の回収使用が可能であること等数々の利点を持
っている。そして、特にポリエステル樹脂系粉体塗料は
耐候性、耐薬品性、機械的強度等に優れたバランスのと
れた塗料として知られており、家電、建材を始め多くの
分野で使用されている。しかしながら、粉体塗料は、塗
膜表面の平滑性の点では溶剤型塗料に劣っているのが現
状である。
【0003】従来、粉体塗料の塗膜表面の平滑性を改良
する方法としては、塗料の主成分であるポリエステル樹
脂の平均分子量を小さくしたり、柔軟性を付与する成分
を共重合することによってポリエステル成分のガラス転
移点を下げたりする方法等が採られてきた。しかしなが
ら、これらの方法はいずれもポリエステル樹脂の軟化点
やガラス転移点を低下させることになり、樹脂及び塗料
の貯蔵安定性(耐ブロッキング性)が悪くなるという問
題があった。
する方法としては、塗料の主成分であるポリエステル樹
脂の平均分子量を小さくしたり、柔軟性を付与する成分
を共重合することによってポリエステル成分のガラス転
移点を下げたりする方法等が採られてきた。しかしなが
ら、これらの方法はいずれもポリエステル樹脂の軟化点
やガラス転移点を低下させることになり、樹脂及び塗料
の貯蔵安定性(耐ブロッキング性)が悪くなるという問
題があった。
【0004】塗膜の平滑性と塗料の貯蔵安定性の両方を
兼ね備えた粉体塗料として、融点よりも低い温度での貯
蔵安定性が良好で、かつ、溶融時の粘度が極端に低い、
結晶性ポリエステル樹脂を使用したものが試みられてき
た(特開昭62−240368号、米国特許第4442270号等)。
兼ね備えた粉体塗料として、融点よりも低い温度での貯
蔵安定性が良好で、かつ、溶融時の粘度が極端に低い、
結晶性ポリエステル樹脂を使用したものが試みられてき
た(特開昭62−240368号、米国特許第4442270号等)。
【0005】しかしながら、これらの結晶性ポリエステ
ル樹脂は、酸成分として、テレフタル酸、イソフタル酸
等の芳香族ジカルボン酸を主体とするものを用いている
ために分子構造が剛直で硬く、ポリエステル樹脂の融点
が高くなりすぎたり、ポリエステル樹脂及び塗料組成物
の微粉砕化が困難になる等塗料化の作業性上の問題があ
った。
ル樹脂は、酸成分として、テレフタル酸、イソフタル酸
等の芳香族ジカルボン酸を主体とするものを用いている
ために分子構造が剛直で硬く、ポリエステル樹脂の融点
が高くなりすぎたり、ポリエステル樹脂及び塗料組成物
の微粉砕化が困難になる等塗料化の作業性上の問題があ
った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、塗料化の作
業性や塗料組成物の貯蔵安定性を損なうことなく、平滑
性が良好な塗膜を与える粉体塗料用樹脂組成物を提供し
ようとするものである。
業性や塗料組成物の貯蔵安定性を損なうことなく、平滑
性が良好な塗膜を与える粉体塗料用樹脂組成物を提供し
ようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
を解決するために研究を重ねた結果、特定のジカルボン
酸成分及びグリコール成分を主体とするポリエステル樹
脂を用いることによって塗料化時の作業性に優れ、ま
た、夏期の高温下でもブロッキングすることなく、平滑
性に優れた塗膜を与える粉体塗料用樹脂組成物が得られ
ることを見出し、本発明に到達した。
を解決するために研究を重ねた結果、特定のジカルボン
酸成分及びグリコール成分を主体とするポリエステル樹
脂を用いることによって塗料化時の作業性に優れ、ま
た、夏期の高温下でもブロッキングすることなく、平滑
性に優れた塗膜を与える粉体塗料用樹脂組成物が得られ
ることを見出し、本発明に到達した。
【0008】すなわち、本発明は、炭素原子数4〜22の
直鎖脂肪族ジカルボン酸から選ばれた1種が全酸成分の
70〜100 モル%を占める酸成分と炭素原子数2〜10の直
鎖脂肪族グリコールから選ばれた1種が全グリコール成
分の70〜100 モル%を占めるグリコール成分とからな
り、融点が50〜130 ℃、水酸基価が15〜100KOHmg/g、
平均分子量が1000〜7000である結晶性ポリエステル樹脂
にヒドロキシル基と反応する硬化剤を配合した粉体塗料
用樹脂組成物を要旨とするものである。
直鎖脂肪族ジカルボン酸から選ばれた1種が全酸成分の
70〜100 モル%を占める酸成分と炭素原子数2〜10の直
鎖脂肪族グリコールから選ばれた1種が全グリコール成
分の70〜100 モル%を占めるグリコール成分とからな
り、融点が50〜130 ℃、水酸基価が15〜100KOHmg/g、
平均分子量が1000〜7000である結晶性ポリエステル樹脂
にヒドロキシル基と反応する硬化剤を配合した粉体塗料
用樹脂組成物を要旨とするものである。
【0009】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明におけるポリエステル樹脂を構成する酸成分は、炭
素原子数4〜22の直鎖脂肪族ジカルボン酸から選ばれた
1種が70〜100 モル%を占めることが必要である。この
直鎖脂肪族ジカルボン酸の1種が70モル%未満である
と、得られるポリエステル樹脂が結晶性を示さず、低融
点、低ガラス転移点のものとなって、ポリエステル樹脂
及び塗料組成物を粉体化することが困難になったり、塗
料の耐ブロッキング性が著しく低下する場合がある。
発明におけるポリエステル樹脂を構成する酸成分は、炭
素原子数4〜22の直鎖脂肪族ジカルボン酸から選ばれた
1種が70〜100 モル%を占めることが必要である。この
直鎖脂肪族ジカルボン酸の1種が70モル%未満である
と、得られるポリエステル樹脂が結晶性を示さず、低融
点、低ガラス転移点のものとなって、ポリエステル樹脂
及び塗料組成物を粉体化することが困難になったり、塗
料の耐ブロッキング性が著しく低下する場合がある。
【0010】〔ポリエステル樹脂の結晶性は、DSC
(示差走査型熱量計)での測定で確認することができ、
結晶性のものは融点ピークを発現する。また、樹脂の失
透化等によっても確認できる。〕
(示差走査型熱量計)での測定で確認することができ、
結晶性のものは融点ピークを発現する。また、樹脂の失
透化等によっても確認できる。〕
【0011】また、この直鎖脂肪族ジカルボン酸の1種
が70モル%未満で他のカルボン酸成分が芳香族ジカルボ
ン酸であると、芳香族ジカルボン酸の影響によってポリ
エステル樹脂の主鎖が剛直になって高融点となったり、
樹脂及び塗料組成物の粉砕性が低下する等、塗料化の作
業性が損なわれる場合もあるので好ましくない。
が70モル%未満で他のカルボン酸成分が芳香族ジカルボ
ン酸であると、芳香族ジカルボン酸の影響によってポリ
エステル樹脂の主鎖が剛直になって高融点となったり、
樹脂及び塗料組成物の粉砕性が低下する等、塗料化の作
業性が損なわれる場合もあるので好ましくない。
【0012】直鎖脂肪族ジカルボン酸の具体例として
は、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン
二酸、エイコサン二酸等が挙げられる。
は、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン
二酸、エイコサン二酸等が挙げられる。
【0013】直鎖脂肪族ジカルボン酸と共に、必要に応
じて他の多価カルボン酸成分、例えば、テレフタル酸、
イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸等の芳香
族ジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸等
の脂環式ジカルボン酸、少量のトリメリット酸、ピロメ
リット酸、トリメシン酸等の3価以上のカルボン酸を併
用してもよい。
じて他の多価カルボン酸成分、例えば、テレフタル酸、
イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸等の芳香
族ジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸等
の脂環式ジカルボン酸、少量のトリメリット酸、ピロメ
リット酸、トリメシン酸等の3価以上のカルボン酸を併
用してもよい。
【0014】次に、本発明におけるポリエステル樹脂を
構成するグリコール成分は、炭素原子数2〜10の直鎖脂
肪族グリコールから選ばれた1種が70〜100 モル%を占
めることが必要である。この直鎖脂肪族グリコールが70
モル%未満であると、得られるポリエステル樹脂が結晶
性を示さず、低融点、低ガラス転移点になってポリエス
テル樹脂及び塗料組成物を粉体化するのが困難になった
り、塗料の耐ブロッキング性が著しく低下する場合があ
る。
構成するグリコール成分は、炭素原子数2〜10の直鎖脂
肪族グリコールから選ばれた1種が70〜100 モル%を占
めることが必要である。この直鎖脂肪族グリコールが70
モル%未満であると、得られるポリエステル樹脂が結晶
性を示さず、低融点、低ガラス転移点になってポリエス
テル樹脂及び塗料組成物を粉体化するのが困難になった
り、塗料の耐ブロッキング性が著しく低下する場合があ
る。
【0015】直鎖脂肪族グリコールの具体例としては、
エチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘ
キサンジオール、1,9−ノナンジオール等が挙げられ
る。
エチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘ
キサンジオール、1,9−ノナンジオール等が挙げられ
る。
【0016】直鎖脂肪族グリコールと共に、必要に応じ
て他の多価アルコール、例えば、ネオペンチルグリコー
ル、ジエチレングリコール、少量のグリセリン、トリメ
チロールプロパン、ペンタエリスリトール等の3価以上
のアルコールを併用してもよい。
て他の多価アルコール、例えば、ネオペンチルグリコー
ル、ジエチレングリコール、少量のグリセリン、トリメ
チロールプロパン、ペンタエリスリトール等の3価以上
のアルコールを併用してもよい。
【0017】さらに、酸成分及びグリコール成分と共
に、p−オキシ安息香酸、酒石酸のようなオキシカルボ
ン酸成分を少量併用してもよい。
に、p−オキシ安息香酸、酒石酸のようなオキシカルボ
ン酸成分を少量併用してもよい。
【0018】本発明におけるポリエステル樹脂は、上記
のような原料成分から常法によってエステル化又はエス
テル交換反応を行った後、重縮合反応を行い、高重合度
のポリエステルとした後、多価アルコールを加えて解重
合反応を行うことによって得ることができる。
のような原料成分から常法によってエステル化又はエス
テル交換反応を行った後、重縮合反応を行い、高重合度
のポリエステルとした後、多価アルコールを加えて解重
合反応を行うことによって得ることができる。
【0019】ポリエステル樹脂は、融点が50〜130 ℃の
範囲内のものであることが必要である。融点が50℃未満
のものでは、樹脂及び塗料組成物を粉体化できなかった
り、粉体化できても再凝集して塊状化しやすく、耐ブロ
ッキング性が劣る。一方、融点が130 ℃を超えるもので
は、塗料調製時の混練温度を高くすることが必要とな
り、塗料化時に硬化反応が進み、結果として塗膜の平滑
性が低下したり、一部ゲル化した塗料が塗膜に異物とし
て出現するので好ましくない。
範囲内のものであることが必要である。融点が50℃未満
のものでは、樹脂及び塗料組成物を粉体化できなかった
り、粉体化できても再凝集して塊状化しやすく、耐ブロ
ッキング性が劣る。一方、融点が130 ℃を超えるもので
は、塗料調製時の混練温度を高くすることが必要とな
り、塗料化時に硬化反応が進み、結果として塗膜の平滑
性が低下したり、一部ゲル化した塗料が塗膜に異物とし
て出現するので好ましくない。
【0020】また、ポリエステル樹脂は、水酸基価が15
〜100KOHmg/gのものであることが必要である。水酸基
価が 15KOHmg/g未満のものでは、十分な架橋密度が得
られないために塗膜強度が低く、100KOHmg/gを超える
ものでは、架橋密度が高くなり、塗膜の加工性が低下す
るので好ましくない。
〜100KOHmg/gのものであることが必要である。水酸基
価が 15KOHmg/g未満のものでは、十分な架橋密度が得
られないために塗膜強度が低く、100KOHmg/gを超える
ものでは、架橋密度が高くなり、塗膜の加工性が低下す
るので好ましくない。
【0021】さらに、ポリエステル樹脂は、平均分子量
が粉体化が可能な1000〜7000の範囲のものであることが
必要である。
が粉体化が可能な1000〜7000の範囲のものであることが
必要である。
【0022】本発明の粉体塗料用樹脂組成物の一成分で
ある硬化剤としては、ポリエステル樹脂の末端ヒドロキ
シル基と反応して硬化し得る化合物であれば特に限定さ
れないが、次のような化合物が好適に用いられる。
ある硬化剤としては、ポリエステル樹脂の末端ヒドロキ
シル基と反応して硬化し得る化合物であれば特に限定さ
れないが、次のような化合物が好適に用いられる。
【0023】(イ) ブロックドイソシアネート化合物、
例えば、ε- カプロラクタムでブロックされたイソホロ
ンジイソシアネート (ヒュルス社製 B 1065、B 1530)
等。 (ロ) テトラアルコキシメチルグリコールウリル、例え
ば、テトラメトキシメチルグリコールウリル (アメリカ
ンサイアナミッド社製 POWDERLINK 1174) 等。 (ハ) ヘキサアルコキシメチルメラミン、例えば、ヘキ
サメトキシメチルメラミン及びヘキサブトキシメチルメ
ラミン (三井サイアナミッド社製サイメル 303及びサイ
メル 1156)等。 (ニ) 内部ブロックドイソシアネート化合物、例えば、
ウレトジオン結合型の内部ブロックドイソシアネート化
合物(ヒュルス社製 BF 1540) 等。
例えば、ε- カプロラクタムでブロックされたイソホロ
ンジイソシアネート (ヒュルス社製 B 1065、B 1530)
等。 (ロ) テトラアルコキシメチルグリコールウリル、例え
ば、テトラメトキシメチルグリコールウリル (アメリカ
ンサイアナミッド社製 POWDERLINK 1174) 等。 (ハ) ヘキサアルコキシメチルメラミン、例えば、ヘキ
サメトキシメチルメラミン及びヘキサブトキシメチルメ
ラミン (三井サイアナミッド社製サイメル 303及びサイ
メル 1156)等。 (ニ) 内部ブロックドイソシアネート化合物、例えば、
ウレトジオン結合型の内部ブロックドイソシアネート化
合物(ヒュルス社製 BF 1540) 等。
【0024】硬化剤の配合量は、ポリエステル樹脂のヒ
ドロキシル基量にほぼ対応する官能基量となるようにす
ることが必要であり、ヒドロキシル基と官能基との当量
比が1.0:0.8〜1.0:1.2の範囲となるようにすることが
好ましい。
ドロキシル基量にほぼ対応する官能基量となるようにす
ることが必要であり、ヒドロキシル基と官能基との当量
比が1.0:0.8〜1.0:1.2の範囲となるようにすることが
好ましい。
【0025】本発明の粉体塗料用樹脂組成物は、上記条
件を満たすポリエステル樹脂と硬化剤、さらに必要に応
じて、一般的に使用される二酸化チタン、カーボンブラ
ック、沈降性硫酸バリウム等の顔料や充填剤、シリコー
ン樹脂等のフロー調整剤、スルホンイミド化合物、有機
錫化合物等の硬化触媒等の添加剤を加え、加熱可能なニ
ーダー又はロールを用いて、70〜140 ℃で混練すること
により調製することができる。
件を満たすポリエステル樹脂と硬化剤、さらに必要に応
じて、一般的に使用される二酸化チタン、カーボンブラ
ック、沈降性硫酸バリウム等の顔料や充填剤、シリコー
ン樹脂等のフロー調整剤、スルホンイミド化合物、有機
錫化合物等の硬化触媒等の添加剤を加え、加熱可能なニ
ーダー又はロールを用いて、70〜140 ℃で混練すること
により調製することができる。
【0026】なお、本発明の粉体塗料用樹脂組成物は、
特に顔料を添加しないクリアー塗料としたとき、平滑性
において非常に優れた塗膜を与える。
特に顔料を添加しないクリアー塗料としたとき、平滑性
において非常に優れた塗膜を与える。
【0027】
【作用】本発明の樹脂組成物は、主成分であるポリエス
テル樹脂が直鎖脂肪族ジカルボン酸及び直鎖脂肪族グリ
コールを主体とする結晶性の樹脂であるため、粉砕性等
の塗料化の作業性、塗料の貯蔵安定性に優れ、かつ平滑
性の良好な硬化塗膜とすることができる。
テル樹脂が直鎖脂肪族ジカルボン酸及び直鎖脂肪族グリ
コールを主体とする結晶性の樹脂であるため、粉砕性等
の塗料化の作業性、塗料の貯蔵安定性に優れ、かつ平滑
性の良好な硬化塗膜とすることができる。
【0028】
【実施例】次に、実施例及び比較例によって、本発明を
具体的に説明する。なお、例中の樹脂特性及び塗膜性能
は、以下に示す方法によって求めたものである。 (a) 平均分子量 ゲルパーミエーションクロマトグラフ法で求めた。 (b) 水酸基価 ベンジルアルコールとクロロホルムとの等量混合溶媒 1
00mlにポリエステル2g及び無水酢酸0.2ml を加えてポ
リエステルをアセチル化した後、 1/2規定の水酸化カリ
ウムベンジルアルコール溶液で滴定して求めた。 (c) 融点 セイコー電子工業社製DSC-20型示差走査型熱量計を用
い、昇温速度10℃/分で求めた。 (d) 軟化点 オイルバスで加熱し、目視により求めた。 (e) 外観 目視により判断した。 (f) 溶融粘度 ブルックフィールド溶融粘度計RVタイプを用い、 150
℃での値を求めた。 (g) 60度鏡面光沢度 JIS K 5400に準じて求めた。 (h) 十点平均粗さRz JIS B 0601に準じて求めた。(値が小さいほど塗膜の平
滑性が良好) (i) 耐衝撃性 JIS K 5400に準じて求めた。(直径 1/2インチ、500
g) (j) 耐ブロッキング性 140メッシュのふるいを通過した塗料組成物を10cm×3c
mφの試験管に高さ5cmまで充填し、40℃の恒温器中に7
2時間放置した後、ブロッキングのあるものは×、無い
ものは○として目視で判定した。
具体的に説明する。なお、例中の樹脂特性及び塗膜性能
は、以下に示す方法によって求めたものである。 (a) 平均分子量 ゲルパーミエーションクロマトグラフ法で求めた。 (b) 水酸基価 ベンジルアルコールとクロロホルムとの等量混合溶媒 1
00mlにポリエステル2g及び無水酢酸0.2ml を加えてポ
リエステルをアセチル化した後、 1/2規定の水酸化カリ
ウムベンジルアルコール溶液で滴定して求めた。 (c) 融点 セイコー電子工業社製DSC-20型示差走査型熱量計を用
い、昇温速度10℃/分で求めた。 (d) 軟化点 オイルバスで加熱し、目視により求めた。 (e) 外観 目視により判断した。 (f) 溶融粘度 ブルックフィールド溶融粘度計RVタイプを用い、 150
℃での値を求めた。 (g) 60度鏡面光沢度 JIS K 5400に準じて求めた。 (h) 十点平均粗さRz JIS B 0601に準じて求めた。(値が小さいほど塗膜の平
滑性が良好) (i) 耐衝撃性 JIS K 5400に準じて求めた。(直径 1/2インチ、500
g) (j) 耐ブロッキング性 140メッシュのふるいを通過した塗料組成物を10cm×3c
mφの試験管に高さ5cmまで充填し、40℃の恒温器中に7
2時間放置した後、ブロッキングのあるものは×、無い
ものは○として目視で判定した。
【0029】参考例1〜6 表1に示した化合物を撹拌翼を有するステンレス製反応
缶に採り、240 ℃で5時間加熱撹拌し、生成した水を連
続的に反応系外に除去した。続いて重縮合反応触媒とし
てテトラブチルチタネートを1.0g加え、減圧度を0.5mm
Hg以下に保って260℃で3〜4時間重縮合反応を行い、
高重合度のポリエステルを得た。得られたポリエステル
に表2に示した化合物を加え、260 ℃で密閉下で1時間
解重合反応を行って、ポリエステル樹脂1〜6を得た。
缶に採り、240 ℃で5時間加熱撹拌し、生成した水を連
続的に反応系外に除去した。続いて重縮合反応触媒とし
てテトラブチルチタネートを1.0g加え、減圧度を0.5mm
Hg以下に保って260℃で3〜4時間重縮合反応を行い、
高重合度のポリエステルを得た。得られたポリエステル
に表2に示した化合物を加え、260 ℃で密閉下で1時間
解重合反応を行って、ポリエステル樹脂1〜6を得た。
【0030】参考例7〜9 表1に示した化合物を撹拌翼を有するステンレス製反応
缶に採り、260 ℃で5時間加熱撹拌し、生成した水を連
続的に反応系外に除去した。続いて重縮合反応触媒とし
て三酸化アンチモンを0.9g加え、減圧度を0.5mmHg以下
に保って 280℃で4時間重縮合反応を行い、高重合度の
ポリエステルを得た。得られたポリエステルに表2に示
した化合物を加え、 270℃で密閉下で1時間解重合反応
を行って、ポリエステル樹脂7〜9を得た。ポリエステ
ル樹脂1〜9の特性値を表3に示す。
缶に採り、260 ℃で5時間加熱撹拌し、生成した水を連
続的に反応系外に除去した。続いて重縮合反応触媒とし
て三酸化アンチモンを0.9g加え、減圧度を0.5mmHg以下
に保って 280℃で4時間重縮合反応を行い、高重合度の
ポリエステルを得た。得られたポリエステルに表2に示
した化合物を加え、 270℃で密閉下で1時間解重合反応
を行って、ポリエステル樹脂7〜9を得た。ポリエステ
ル樹脂1〜9の特性値を表3に示す。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】
【表3】
【0034】ポリエステル樹脂8及び9は、示差走査型
熱量計での融点測定において融点ピークが検出されず、
また、外観も透明であり、結晶性を示さなかった。
熱量計での融点測定において融点ピークが検出されず、
また、外観も透明であり、結晶性を示さなかった。
【0035】実施例1〜9及び比較例1〜7 ポリエステル樹脂、B 1530 (ヒュルス社製ブロックドイ
ソシアナート系硬化剤) 、POWDERLINK 1174(アメリカン
サイアナミッド社製テトラメトキシメチルグリコールウ
リル系硬化剤) 、POWDERLINK MTSI(アメリカンサイアナ
ミッド社製トリメチルスルホンイミド系硬化触媒) 、サ
イメル303(三井サイアナミッド社製メラミン系硬化剤)
、BF 1540 (ヒュルス社製内部ブロックドイソシアナ
ート系硬化剤) 、パラトルエンスルホン酸、アクロナー
ル 4F (バスフ社製ブチルポリアクリレート系レベリン
グ剤) 、ベンゾイン及び二酸化チタンを表4に示す割合
で採り、ドライブレンドした後、ブラベンダープラスチ
コーダー(ブラベンダー社製)を用いて、80〜120℃で
溶融混練し、冷却、粉砕後、140メッシュのふるいで分
級し、140メッシュ以下の粉体塗料を得た。ただし、比
較例1〜4及び6では、微粉砕が困難であり、粉体塗料
化することができなかった。得られた粉体塗料をリン酸
亜鉛処理鋼板上に膜厚が40〜50μm になるように静電塗
装して、200 ℃ (実施例5のみ 180℃) で20分間焼付け
を行った。塗膜性能を評価した結果を表5に示す。
ソシアナート系硬化剤) 、POWDERLINK 1174(アメリカン
サイアナミッド社製テトラメトキシメチルグリコールウ
リル系硬化剤) 、POWDERLINK MTSI(アメリカンサイアナ
ミッド社製トリメチルスルホンイミド系硬化触媒) 、サ
イメル303(三井サイアナミッド社製メラミン系硬化剤)
、BF 1540 (ヒュルス社製内部ブロックドイソシアナ
ート系硬化剤) 、パラトルエンスルホン酸、アクロナー
ル 4F (バスフ社製ブチルポリアクリレート系レベリン
グ剤) 、ベンゾイン及び二酸化チタンを表4に示す割合
で採り、ドライブレンドした後、ブラベンダープラスチ
コーダー(ブラベンダー社製)を用いて、80〜120℃で
溶融混練し、冷却、粉砕後、140メッシュのふるいで分
級し、140メッシュ以下の粉体塗料を得た。ただし、比
較例1〜4及び6では、微粉砕が困難であり、粉体塗料
化することができなかった。得られた粉体塗料をリン酸
亜鉛処理鋼板上に膜厚が40〜50μm になるように静電塗
装して、200 ℃ (実施例5のみ 180℃) で20分間焼付け
を行った。塗膜性能を評価した結果を表5に示す。
【0036】
【表4】
【0037】
【表5】
【0038】
【発明の効果】本発明の粉体塗料用樹脂組成物は、樹脂
として、直鎖脂肪族ジカルボン酸及び直鎖脂肪族グリコ
ールを主成分とする比較的融点の低い、結晶性ポリエス
テルを使用しているので、本発明によれば、塗料化時の
作業性や塗料組成物の貯蔵安定性を損なうことなく、平
滑性の良好な硬化塗膜となし得る粉体塗料を与える樹脂
組成物を得ることができる。
として、直鎖脂肪族ジカルボン酸及び直鎖脂肪族グリコ
ールを主成分とする比較的融点の低い、結晶性ポリエス
テルを使用しているので、本発明によれば、塗料化時の
作業性や塗料組成物の貯蔵安定性を損なうことなく、平
滑性の良好な硬化塗膜となし得る粉体塗料を与える樹脂
組成物を得ることができる。
Claims (5)
- 【請求項1】 炭素原子数4〜22の直鎖脂肪族ジカルボ
ン酸から選ばれた1種が全酸成分の70〜100 モル%を占
める酸成分と炭素原子数2〜10の直鎖脂肪族グリコール
から選ばれた1種が全グリコール成分の70〜100 モル%
を占めるグリコール成分とからなり、融点が50〜130
℃、水酸基価が15〜100KOHmg/g、平均分子量が1000〜
7000である結晶性ポリエステル樹脂にヒドロキシル基と
反応する硬化剤を配合した粉体塗料用樹脂組成物。 - 【請求項2】 硬化剤がブロックドイソシアネート化合
物である請求項1記載の粉体塗料用樹脂組成物。 - 【請求項3】 硬化剤がテトラアルコキシメチルグリコ
ールウリルである請求項1記載の粉体塗料用樹脂組成
物。 - 【請求項4】 硬化剤がヘキサアルコキシメチルメラミ
ンである請求項1記載の粉体塗料用樹脂組成物。 - 【請求項5】 硬化剤が内部ブロッグドイソシアネート
化合物である請求項1記載の粉体塗料用樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14286193A JPH06212097A (ja) | 1992-06-30 | 1993-05-20 | 粉体塗料用樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19637992 | 1992-06-30 | ||
JP4-196379 | 1992-11-30 | ||
JP34323092 | 1992-11-30 | ||
JP4-343230 | 1992-11-30 | ||
JP14286193A JPH06212097A (ja) | 1992-06-30 | 1993-05-20 | 粉体塗料用樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06212097A true JPH06212097A (ja) | 1994-08-02 |
Family
ID=27318525
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14286193A Pending JPH06212097A (ja) | 1992-06-30 | 1993-05-20 | 粉体塗料用樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06212097A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011506754A (ja) * | 2007-12-18 | 2011-03-03 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | 熱硬化性ポリエステル粉末塗料組成物 |
-
1993
- 1993-05-20 JP JP14286193A patent/JPH06212097A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011506754A (ja) * | 2007-12-18 | 2011-03-03 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | 熱硬化性ポリエステル粉末塗料組成物 |
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