JPH06211764A - 湿潤剤として有用なヨウ素化された芳香族化合物及びそれを含むx線造影組成物 - Google Patents

湿潤剤として有用なヨウ素化された芳香族化合物及びそれを含むx線造影組成物

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JPH06211764A
JPH06211764A JP5286332A JP28633293A JPH06211764A JP H06211764 A JPH06211764 A JP H06211764A JP 5286332 A JP5286332 A JP 5286332A JP 28633293 A JP28633293 A JP 28633293A JP H06211764 A JPH06211764 A JP H06211764A
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bis
acetylamino
triiodophenyl
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Gregory L Mcintire
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C233/00Carboxylic acid amides
    • C07C233/01Carboxylic acid amides having carbon atoms of carboxamide groups bound to hydrogen atoms or to acyclic carbon atoms
    • C07C233/45Carboxylic acid amides having carbon atoms of carboxamide groups bound to hydrogen atoms or to acyclic carbon atoms having the nitrogen atom of at least one of the carboxamide groups bound to a carbon atom of a hydrocarbon radical substituted by carboxyl groups
    • C07C233/53Carboxylic acid amides having carbon atoms of carboxamide groups bound to hydrogen atoms or to acyclic carbon atoms having the nitrogen atom of at least one of the carboxamide groups bound to a carbon atom of a hydrocarbon radical substituted by carboxyl groups with the substituted hydrocarbon radical bound to the nitrogen atom of the carboxamide group by a carbon atom of a six-membered aromatic ring
    • C07C233/54Carboxylic acid amides having carbon atoms of carboxamide groups bound to hydrogen atoms or to acyclic carbon atoms having the nitrogen atom of at least one of the carboxamide groups bound to a carbon atom of a hydrocarbon radical substituted by carboxyl groups with the substituted hydrocarbon radical bound to the nitrogen atom of the carboxamide group by a carbon atom of a six-membered aromatic ring having the carbon atom of the carboxamide group bound to a hydrogen atom or to a carbon atom of a saturated carbon skeleton
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 X線造影組成物に湿潤剤として特に有用であ
るヨウ素化された芳香族化合物を提供する。 【構成】 上記化合物は、下記構造を有する。 【化1】 上式中、(Z)−COOは、ヨウ素化された芳香族酸の
残基であり、Mは、H、カチオン、-(CH2CH2O)m H 及び
-(CH2CH(OH)O)p H であり、 mは、1〜150 までの整
数であり、pは、1〜50までの整数であり、そしてL
は、アルキレン、シクロアルキレン、アリーレン、アリ
ーレンアルキレン及びアルキレンアリーレンより選ばれ
る1つ以上の二価連結基である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、湿潤剤として特に有用
であるヨウ素化された芳香族化合物に関する。
【0002】
【従来の技術】X線イメージングは、人体の様々な病状
を早期検出及び診断するための周知且つ極めて価値のあ
る手段である。医療用X線画像形成方法において、画像
を強調するために造影剤を使用することが広まってい
る。D.P. Swanson他, Pharmaceuticals in Medical Ima
ging, 1990, MacMillan Publishing Company,による
と、医療用イメージングのためのヨウ素化された造影剤
及び別の造影剤は優れたバックグラウンドを提供する。
【0003】EP-A 498,482は、医療用イメージングに極
めて有用であることが証明されたナノ粒子状X線造影組
成物を記載する。これらの粒子は、非架橋表面修飾剤を
吸着せしめた溶解性の乏しい診断薬から成り、そして約
400(nm)未満の平均粒度を有する。本発明は、ナノ粒
子製剤の表面修飾剤として特に有用である新しいヨウ素
化された界面活性剤に向けられている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、X線造影
組成物における湿潤剤として特に有用である新規のヨウ
素化された芳香族化合物を発見し且つ製造した。より詳
細には、本発明に従って、下記構造Iを有する新規化合
物を提供する。
【0005】
【化3】
【0006】上式中、(Z)−COOは、ヨウ素化され
た芳香族酸の残基であり、Mは、H、カチオン、-(CH2C
H2O)m H 及び -(CH2CH(OH)O)p H であり、mは、1〜15
0 までの整数であり、pは、1〜50までの整数であり、
そしてLは、アルキレン、シクロアルキレン、アリーレ
ン、アリーレンアルキレン及びアルキレンアリーレンよ
り選ばれる1つ以上の二価連結基である。
【0007】X線造影組成物のために、コントラスト強
調に寄与するヨウ素化された湿潤剤を提供することが、
本発明の有利な特徴である。本発明の湿潤剤を生体内で
使用すると、粒子と細網内皮系の相互作用が変わり、従
って、粒子を血液貯留もしくは標的とする特定の器官に
保留せしめることが可能になることが、別の有利な特徴
である。本発明の湿潤剤を使用すると、2つの特異な生
物学的分布、即ち、受動的腫瘍ターゲティング及び増強
された薬剤的安定性を示す非常に小さい粒子、例えば、
サイズが約 100nm未満のものを得ることができること
が、また別の有利な特徴である。
【0008】
【具体的な態様】本発明の化合物は、本明細書では、主
にそれらの好ましい用途、即ち、粒子状X線造影剤用の
湿潤剤としての用途に関連して記載される。しかしなが
ら、また化合物が、治療薬及び各種の別の適用における
湿潤剤としても有用であると考えられる。
【0009】上記構造式Iでは、(Z)−COOはヨウ
素化された芳香族酸の残基である。ヨウ素化された芳香
族酸は、1分子当たり1つ、2つ、3つ、もしくはそれ
以上のヨウ素原子を含むことができる。好ましい種は、
1分子当たり少なくとも2つのヨウ素原子を含み、そし
てより好ましくは、1分子当たり少なくとも3つのヨウ
素原子を含む。ヨウ素化された化合物は、化合物のコン
トラスト強調能力に悪影響を及ぼすことのない置換基を
含有できる。
【0010】適当な芳香族酸の具体例としては、ジアト
リゾ酸、メトリゾ酸、ウロコン酸、イオタラム酸、トリ
メシン酸、イオキサグル酸(ヘキサブリックス)、イオ
キシタラム酸、テトラヨードテレフタル酸及びイオジパ
ミドなどが挙げられる。好ましい態様では、(Z)−C
OOが、置換トリヨード安息香酸、例えば、アシル、カ
ルバミル及び/又はアシルアミノ置換トリヨード安息香
酸の残基である。
【0011】特に好ましい態様では、Zは次式で表され
る。
【化4】
【0012】上式中、n=1、2もしくは3であり、各
々Rは、独立して、H、C1 −C18アルキルもしくはC
1 −C18フルオロアルキルであり、そしてR1 及びR2
は、独立して、HもしくはC1 −C18アルキルである。
【0013】Mは、H;カチオン、例えば、アルカリも
しくはアルカリ土類カチオン、例えば、Na+ 、K+
Li+ 、Ca++、Ba++、もしくはアンモニウムカチオ
ン、例えば、NH4 + 及びテトラメチルアンモニウムな
ど;-(CH2CH2O)m H 又は -(CH2CH(OH)O)p H (式中、m
=1〜150 までの整数であり、そしてp=1〜50までの
整数である)である。
【0014】Lは、1〜20個、好ましくは1〜8個の炭
素原子を含有するアルキレン、例えば、メチレン、エチ
レン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン、ヘキシレン
及びヘプチレンなど;好ましくは3〜12個の炭素原子を
含有するシクロアルキレン、例えば、シクロプロピレ
ン、シクロブチレン、シクロペンチレン及びシクロヘキ
シレンなど;好ましくは6〜10個の炭素原子を含有する
アリーレン、例えば、フェニレン及びナフチレン;アリ
ーレンアルキレン(そのアルキレン及びアリーレン部分
は先に記載した通りである);並びにアルキレンアリー
レン(そのアルキレン及びアリーレン部分は先に記載し
た通りである)より好ましくは選ばれる二価連結基を表
す。
【0015】上記構造式Iにおけるアルキレン、シクロ
アルキレン、アリーレン、アルキレンアリーレン及びア
リーレンアルキレン基は、非置換であるか、又は化合物
の安定性及び効力に悪影響を及ぼさない種々置換基で置
換されていてもよい。適する置換基としては、アルキ
ル、フルオロアルキル、シクロアルキル、アリール、ア
ラルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、アリールオキシ、
アシルオキシ、ハロゲン、アシルアミノ、カルボアルコ
キシ及びカルバミルなどが挙げられる。しかしながら、
反応性置換基は、エステル基に隣接する炭素原子には好
ましくない。
【0016】本発明の化合物は、ヨウ素化された芳香族
酸のカルボン酸塩を、式 X-L-CO2M(式中、Xは脱離基
であり、そしてL及びMは上記定義の通りである)で示
される機能化された酸と、適当な溶剤中で反応せしめる
ことにより製造できる。適する脱離基としては、ハロゲ
ン、例えば、Br、I及びCl、並びにスルホニルオキ
シ、例えば、メタンスルホニルオキシ及びトルエンスル
ホニルオキシが挙げられる。本発明の化合物の製造に際
して出発物質として有用なヨウ素化された芳香族酸のカ
ルボン酸塩及び機能化された酸は、既知化合物である
か、及び/又は当該技術分野で周知である方法により製
造できる。例えば、適する酸としては、市販のブロモ酸
及びクロロ酸が挙げられる。一般的な反応スキームは以
下の通りである。
【0017】
【化5】
【0018】反応は、−78℃〜 100℃、そして好ましく
は−40℃〜50℃の範囲内の色々な温度で実施できる。便
宜上、反応は周囲圧力で実施できるが、しかしながらよ
り高圧及び低圧が考えられる。
【0019】あるいは、本発明の化合物は、M=Hもし
くはカチオンである場合には、2段階合成で製造でき
る。Bacon 他により1992年12月16日に出願された「ヨウ
素化されたアロイルオキシエステル(Iodinated Aroylo
xy Esters)」という名称の米国特許出願番号第
号明細書又はSingh 他により1992年12月14日に出願され
た「ヨウ素化された芳香族化合物(Iodinated Aromatic
Compounds) 」という名称の米国特許出願番号第
号明細書に記載されるように、最初に、ヨウ素化され
た芳香族酸のカルボン酸塩を機能化されたエステルと反
応せしめる。上記明細書の開示は、すべて引用すること
により本明細書に組み入れられる。その後、当該技術分
野で周知である技法を用いて、加水分解によりエステル
を対応する酸に変換できる。
【0020】以下は、製造された本発明の好ましい化合
物の特定の具体例である。5−〔(3′,5′−ビス
(アセチルアミノ)−2′,4′,6′−トリヨードフ
ェニル)カルボニルオキシ〕ペンタン酸(WIN 68040)、
6−〔(3′,5′−ビス(アセチルアミノ)−2′,
4′,6′−トリヨードフェニル)カルボニルオキシ〕
ヘキサン酸(WIN 68056)、7−〔(3′,5′−ビス
(アセチルアミノ)−2′,4′,6′−トリヨードフ
ェニル)カルボニルオキシ〕ヘプタン酸(WIN 68167)、
8−〔(3′,5′−ビス(アセチルアミノ)−2′,
4′,6′−トリヨードフェニル)カルボニルオキシ〕
オクタン酸(WIN 68237)、及び4−〔(3′,5′−ビ
ス(アセチルアミノ)−2′,4′,6′−トリヨード
フェニル)カルボニルオキシメチル〕安息香酸(WIN 68
016)。
【0021】上記構造式I(式中、Zがジアトリゾ酸の
残基であり、そしてM=Hである)を有する本発明の好
ましい化合物を、以下に記載する。
【0022】
【化6】
【0023】X線造影組成物に湿潤剤として使用される
場合には、本発明の化合物は、約40重量%までもしくは
それ以上のヨウ素を含むことができる。好ましい態様で
は、本発明の化合物を、粒子状X線造影組成物に湿潤剤
として、好ましくは EPO 498,482に記載されるようなナ
ノ粒子状X線造影組成物に表面修飾剤として処方でき
る。その開示は、引用することによりすべて本明細書に
組み入れられる。そのようなナノ粒子状組成物は、溶解
性の乏しいX線造影剤を液状分散媒に分散せしめ、そし
て硬質粉砕媒体及び本発明の湿潤剤の存在下で薬剤を湿
式粉砕してナノ粒子を形成することにより製造できる。
あるいは、磨砕の後に湿潤剤を造影剤と接触せしめるこ
とができる。
【0024】粒子状のX線造影剤及び湿潤剤の相対量は
広範に変更でき、そして湿潤剤の最適な量は、例えば、
選択される特定の造影剤及び湿潤剤、湿潤剤の親水性親
油性バランス、その水溶性、及び湿潤剤の水溶液の表面
張力に依存する。湿潤剤は、粒子状造影剤及び湿潤剤の
乾燥重量を合わせた総量に基づいて、 0.1〜90重量%、
好ましくは1〜75重量%、より好ましくは2〜50重量
%、そして最も好ましくは2〜25重量%で存在せしめる
ことができる。
【0025】本発明のX線造影組成物は、好ましくは粒
子状造影剤用の湿潤剤として、上記化合物及びそのため
の生理学的に許容される担体を含む。例えば、粒子は、
X線造影剤用の担体として役立つ水性液体に分散せしめ
ることができる。別の適当な担体としては、液状担体、
例えば、混合された水性及び非水性溶剤、例えば、アル
コール、ゲル、ガス、例えば、空気、そして粉末が挙げ
られる。
【0026】X線造影組成物は、約1〜99.9重量%、好
ましくは2〜45重量%そしてより好ましくは10〜25重量
%の上記粒子を含むことができ、組成物の残りは、担体
及び添加剤などである。組成物が凍結乾燥された状態で
ある場合には、約 100重量%までの粒子を含む組成物が
考えられる。投与しようとする造影剤の用量は、十分な
コントラスト強調作用が得られるように、当業者らに既
知である技術に従って選択できる。典型的な用量は、多
数のイメージング適用について、被検体の体重1キログ
ラム当たりヨウ素50〜350 mgの範囲でありうる。幾つか
の適用、例えば、リンパ管造影法では、低い用量、例え
ば、I 0.5〜20mg/kg が有効でありうる。
【0027】X線造影組成物は、X線造影剤の性質を調
節及び/又は増強するために使用される1つ以上の従来
の添加剤を含有できる。例えば、増粘剤(例えば、デキ
ストランもしくはヒト血清アルブミン)、緩衝剤、粘度
調整剤、懸濁化剤、解膠剤、抗凝固剤、混合剤及び別の
薬剤などを添加できる。ある種の特異的な添加剤を部分
的に列挙すると、ゴム類、糖類、例えば、デキストラ
ン、ヒト血清アルブミン、ゼラチン、アルギン酸ナトリ
ウム、寒天、デキストリン、ペクチン及びカルボキシメ
チルセルロースナトリウムが挙げられる。このような添
加剤、界面活性剤及び保存剤などは、本発明の組成物に
組み入れることができる。
【0028】本発明に従う医療処置の際に使用するため
の診断画像の形成方法は、X線検査の必要な試験被検体
の体に、有効コントラスト生成量の上記X線造影組成物
を投与することを含んでなる。ヒトの患者に加えて、試
験被検体としては、哺乳類種、例えば、ウサギ、イヌ、
ネコ、サル、ヒツジ、ブタ、ウマ及びウシなどの動物が
挙げられる。従って、少なくとも投与された造影剤を含
んでいる体の部分をX線に暴露して、造影剤の存在に対
応するX線画像パターンを形成する。次いで画像パター
ンを映像化できる。例えば、いずれかのX線映像化技
術、好ましくは硬調技術、例えば、コンピュータ断層撮
影法(CT)が従来のように適用できる。あるいは、X
線感受性リン光スクリーン−ハロゲン化銀写真フィルム
を併用することにより画像パターンを直接観察できる。
【0029】本発明の組成物は、方法のタイプ及び検査
されるこの組織の解剖学的方向定位(orientation)によ
って種々の経路で投与できる。適当な投与経路として
は、カテーテルによる脈管内(動脈内もしくは静脈内)
投与、静脈内注射、直腸投与、皮下投与、筋肉内投与、
病巣内投与、髄腔内投与、槽内投与、経口投与、吸入に
よる投与並びに体腔への直接投与、例えば、関節造影法
などが挙げられる。
【0030】好ましい適用、即ち、血液貯留、肝臓、膵
臓及びリンパ節のイメージングに加えて、本発明のX線
造影組成物は、いかなる器官もしくは体腔に対しても造
影剤として有用であると予想される。例えば、本発明の
組成物が、血管造影剤、尿路造影剤、脊髄造影剤、胃腸
造影剤、胆嚢及び胆管造影剤、関節造影剤、子宮卵管造
影剤、経口造影剤及び気管支造影剤として有用であると
予想される。
【0031】
【実施例】以下の例は、本発明を更に具体的に説明する
ものである。実施例1 WIN 68016 の調製 水 100mL及びメタノール50mL中、上記Singh 他により記
載されたように、ジアトリゾ酸ナトリウムと4−ブロモ
メチル安息香酸エチルを反応させることにより調製した
WIN 67923 、即ち、3,5−ビス(アセチルアミノ)−
2,4,6−トリヨード安息香酸4−(エトキシカルボ
ニル)フェニル(11.8g, 15.2ミリモル)、及び水酸化
ナトリウム( 0.8g, 20.0ミリモル)の混合物を、5時
間攪拌及び加熱還流した。メタノールを減圧下で除去
し、そして残った溶液を濾過して若干の不溶性固体を除
去した。濾液を濃HCl で酸性にすると、白色固体が沈殿
した。沈殿を採取し、水洗し、そして真空下80℃〜85℃
で乾燥すると、白色顆粒状固体,mp 289〜292 ℃(分
解),CI−MS:MH+ 749 ,が得られた。 1H−N
MR(300 MHz )スペクトルデータは、所望の生成物と
一致した。C19H15I3N2O6についての計算値:C) 30.51,
H) 2.02, I) 50.89,N)3.74;実験値:C) 30.35,
H) 1.91, I) 51.05,N) 3.62 。
【0032】実施例2 WIN 68056 の調製 水25mL中、上記Bacon 他により記載されたように調製し
たエステル、WIN 67722 、即ち、3,5−ビス(アセト
アミド)−2,4,6−トリヨード安息香酸6−エトキ
シ−6−オキソヘキシル( 5.6g, 7.3ミリモル)、及
び粉末状の95%水酸化カリウム( 1.6g,24.1ミリモ
ル)の混合物を、15分間蒸気浴上で加熱した。冷却した
後、得られた溶液を濾過し、そして氷酢酸で酸性化し
た。生成した沈殿を採取し、エタノール−エチルエーテ
ル(1:1)の溶液で洗浄し、そして乾燥すると、粗生
成物(93%)が得られた。DMFより再結晶すると、分
析的に純粋な物質,mp 251〜255 ℃(分解),CI−M
S:MH+ 729 ,が得られた。 1H−NMR(300 MHz
)スペクトルデータは、所望の物質と一致した。C17H
19I3N2O6についての計算値:C) 28.05,H) 2.63, I)
52.29,N)3.85;実験値:C) 28.05,H) 2.63, I) 5
2.39,N) 3.78 。
【0033】実施例3 X線ナノ粒子用の湿潤剤 WIN 68056 を、濃度 0.5〜3%でWIN 67722 と、そして
WIN 67722 の10%懸濁液を調製するのに十分な水と共に
混合した。7日間粉砕後に、標準光散乱方法により粒度
を測定すると約 110〜130 nmに低減していた。
【0034】実施例4 X線ナノ粒子用の湿潤剤 上記のようにWIN 68016 をWIN 67722 で処理し、そして
標準光散乱方法により粒度を測定すると平均粒子径が 1
10nm未満の粒子を得た。
【0035】特定の態様及び実施例を包含する前記明細
書は、本発明を具体的に説明することを意図するもので
あって、限定しようとするものではない。数多くの別の
変更及び修正が、本発明の精神及び範囲を外れることな
く可能である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記構造 【化1】 (上式中、 (Z)−COOは、ヨウ素化された芳香族酸の残基であ
    り、 Mは、H、カチオン、-(CH2CH2O)m H 及び -(CH2CH(OH)
    O)p H であり、 mは、1〜150 までの整数であり、 pは、1〜50までの整数であり、そしてLは、アルキレ
    ン、シクロアルキレン、アリーレン、アリーレンアルキ
    レン及びアルキレンアリーレンより選ばれる1つ以上の
    二価連結基である)を有する化合物。
  2. 【請求項2】 (Z)−COOが、ジアトリゾ酸、メト
    リゾ酸、ウロコン酸、イオタラム酸、トリメシン酸、イ
    オキサグル酸、イオキシタラム酸、テトラヨードテレフ
    タル酸及びイオジパミドより選ばれるヨウ素化された芳
    香族酸の残基である請求項1の化合物。
  3. 【請求項3】 (Z)−COOがジアトリゾ酸の残基で
    ある請求項1の化合物。
  4. 【請求項4】 5−〔(3′,5′−ビス(アセチルア
    ミノ)−2′,4′,6′−トリヨードフェニル)カル
    ボニルオキシ〕ペンタン酸、 6−〔(3′,5′−ビス(アセチルアミノ)−2′,
    4′,6′−トリヨードフェニル)カルボニルオキシ〕
    ヘキサン酸、 7−〔(3′,5′−ビス(アセチルアミノ)−2′,
    4′,6′−トリヨードフェニル)カルボニルオキシ〕
    ヘプタン酸、 8−〔(3′,5′−ビス(アセチルアミノ)−2′,
    4′,6′−トリヨードフェニル)カルボニルオキシ〕
    オクタン酸、及び4−〔(3′,5′−ビス(アセチル
    アミノ)−2′,4′,6′−トリヨードフェニル)カ
    ルボニルオキシメチル〕安息香酸、からなる群より選ば
    れる請求項1の化合物。
  5. 【請求項5】 Zが、次式 【化2】 (上式中、 n=1、2もしくは3であり、 各々Rは、独立して、H、C1 −C18アルキルもしくは
    1 −C18フルオロアルキルであり、そしてR1 及びR
    2 は、独立して、HもしくはC1 −C18アルキルであ
    る)で表される請求項1の化合物。
  6. 【請求項6】 請求項1の化合物を含むX線造影組成
    物。
  7. 【請求項7】 更に医薬的に許容される担体を含む請求
    項6のX線造影組成物。
JP5286332A 1992-12-16 1993-11-16 湿潤剤として有用なヨウ素化された芳香族化合物及びそれを含むx線造影組成物 Pending JPH06211764A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US07/991,640 US5346688A (en) 1992-12-16 1992-12-16 Iodinated wetting agents
US991640 1992-12-16

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06211764A true JPH06211764A (ja) 1994-08-02

Family

ID=25537417

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5286332A Pending JPH06211764A (ja) 1992-12-16 1993-11-16 湿潤剤として有用なヨウ素化された芳香族化合物及びそれを含むx線造影組成物

Country Status (16)

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US (1) US5346688A (ja)
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