JPH06209749A - 窒素封入コーヒー豆等焙煎装置及び冷却装置 - Google Patents
窒素封入コーヒー豆等焙煎装置及び冷却装置Info
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- JPH06209749A JPH06209749A JP2330493A JP2330493A JPH06209749A JP H06209749 A JPH06209749 A JP H06209749A JP 2330493 A JP2330493 A JP 2330493A JP 2330493 A JP2330493 A JP 2330493A JP H06209749 A JPH06209749 A JP H06209749A
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- Japan
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- nitrogen
- roasting
- coffee beans
- cooling
- kiln
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- Apparatuses For Bulk Treatment Of Fruits And Vegetables And Apparatuses For Preparing Feeds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 コーヒー豆等穀類又は茶類を焙煎、冷却する
段階で気体窒素を吹き付け、気体窒素の雰囲気のもとコ
ーヒー豆等を焙煎、冷却し、コーヒー豆等自体に窒素を
充分に含有させ、豆等の酸化を防ぎ、風味を良好に保
ち、商品価値を向上させる。 【構成】 コーヒー豆等穀類A又は茶類の回転式又は熱
風加熱式焙煎窯1、1′において、気体窒素供給源2よ
り気体窒素供給管3を窯内に臨ませ、供給管に気体窒素
温度調節装置4を設け、又コーヒー豆等冷却装置10に
気体窒素噴出装置11を配置する。
段階で気体窒素を吹き付け、気体窒素の雰囲気のもとコ
ーヒー豆等を焙煎、冷却し、コーヒー豆等自体に窒素を
充分に含有させ、豆等の酸化を防ぎ、風味を良好に保
ち、商品価値を向上させる。 【構成】 コーヒー豆等穀類A又は茶類の回転式又は熱
風加熱式焙煎窯1、1′において、気体窒素供給源2よ
り気体窒素供給管3を窯内に臨ませ、供給管に気体窒素
温度調節装置4を設け、又コーヒー豆等冷却装置10に
気体窒素噴出装置11を配置する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はコーヒー豆、カカオ
豆、大豆、落花生、ナッツ、麦等穀類又は茶類の商品の
酸化を防止し風味を良好とする窒素封入コーヒー豆等焙
煎装置及び冷却装置に関する。
豆、大豆、落花生、ナッツ、麦等穀類又は茶類の商品の
酸化を防止し風味を良好とする窒素封入コーヒー豆等焙
煎装置及び冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コーヒー豆等を回転ドラムに投入
して回転しながら焙煎する回転式焙煎窯、或いは焙煎室
内の網上にコーヒー豆等を投入し、下方より熱風を吹き
上げて焙煎する熱風加熱式焙煎窯で焙煎し、焙煎後冷却
装置で冷却して包装時に袋内に窒素を入れて封をしてコ
ーヒー豆等の酸化の防止を図っている。
して回転しながら焙煎する回転式焙煎窯、或いは焙煎室
内の網上にコーヒー豆等を投入し、下方より熱風を吹き
上げて焙煎する熱風加熱式焙煎窯で焙煎し、焙煎後冷却
装置で冷却して包装時に袋内に窒素を入れて封をしてコ
ーヒー豆等の酸化の防止を図っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術では焙煎し
て膨らませたコーヒー豆が冷却装置で冷却する時に豆内
の多気孔に空気(酸素)が入って収縮してしまうため、
包装時に窒素を袋内に封入してもコーヒー豆自体の内部
には窒素は入りにくく、コーヒー豆の酸化が生じ、風味
の劣化を招く原因となっていた。
て膨らませたコーヒー豆が冷却装置で冷却する時に豆内
の多気孔に空気(酸素)が入って収縮してしまうため、
包装時に窒素を袋内に封入してもコーヒー豆自体の内部
には窒素は入りにくく、コーヒー豆の酸化が生じ、風味
の劣化を招く原因となっていた。
【0004】又、包装袋内に窒素を入れてもコーヒー豆
が袋内に重なり合っているために各コーヒー豆に窒素を
含有させることは頗る困難であった。
が袋内に重なり合っているために各コーヒー豆に窒素を
含有させることは頗る困難であった。
【0005】包装段階で窒素を封入する手段ではコーヒ
ー豆の包装時に1袋づつ窒素を封入しなければならない
ので手数がかかり、かつ気密袋に窒素を封入するので包
装袋が膨らんで容積が大きくなり、又包装袋は破損する
ことがあり、圧入した気体窒素が袋から漏れ出てコーヒ
ー豆の品質劣化を生ずる。
ー豆の包装時に1袋づつ窒素を封入しなければならない
ので手数がかかり、かつ気密袋に窒素を封入するので包
装袋が膨らんで容積が大きくなり、又包装袋は破損する
ことがあり、圧入した気体窒素が袋から漏れ出てコーヒ
ー豆の品質劣化を生ずる。
【0006】更に従来深煎り(ハイロースト)の焙煎豆
が炭化して煙(スモーク)臭が伴う仕上りになり、コー
ヒーの抽出液も煙(スモーク)臭が強くでるため、商品
価値の低下をもたらす等の問題があった。
が炭化して煙(スモーク)臭が伴う仕上りになり、コー
ヒーの抽出液も煙(スモーク)臭が強くでるため、商品
価値の低下をもたらす等の問題があった。
【0007】この発明はコーヒー豆等穀類又は茶類を焙
煎、冷却する段階で気体窒素を吹き付け、焙煎窯内、冷
却室内の酸素を窒素に置換し、かかる雰囲気でコーヒー
豆等を焙煎、冷却し、煎り上げたコーヒー豆等自体に窒
素を充分に含有させて酸化防止を図り、風味を良好に保
つことができる窒素封入コーヒー豆等焙煎装置及び冷却
装置を提供することを目的とする。
煎、冷却する段階で気体窒素を吹き付け、焙煎窯内、冷
却室内の酸素を窒素に置換し、かかる雰囲気でコーヒー
豆等を焙煎、冷却し、煎り上げたコーヒー豆等自体に窒
素を充分に含有させて酸化防止を図り、風味を良好に保
つことができる窒素封入コーヒー豆等焙煎装置及び冷却
装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の窒素封入コー
ヒー豆等焙煎装置はコーヒー豆等穀類A又は茶類を焙煎
する回転式又は熱風加熱式焙煎窯1、1′において、窒
素供給源2より気体窒素供給管3を窯内の適所に臨ま
せ、かつ、該供給管3の途中に気体窒素の温度を調節す
る気体窒素温度調節装置4を設け、コーヒー豆等穀類又
は茶類の焙煎時に気体窒素を所定温度として吹き付け焙
煎する技術手段である。
ヒー豆等焙煎装置はコーヒー豆等穀類A又は茶類を焙煎
する回転式又は熱風加熱式焙煎窯1、1′において、窒
素供給源2より気体窒素供給管3を窯内の適所に臨ま
せ、かつ、該供給管3の途中に気体窒素の温度を調節す
る気体窒素温度調節装置4を設け、コーヒー豆等穀類又
は茶類の焙煎時に気体窒素を所定温度として吹き付け焙
煎する技術手段である。
【0009】回転式焙煎窯1の場合、気体窒素供給管3
は回転ドラム5の開口部6に臨ませて気体窒素を窯内に
供給するか、或いは、回転ドラム5の回転軸7端部に臨
ませるとともに回転軸7の周面に多数の噴出孔8を穿
ち、気体窒素を回転軸より放射状に供給するようにな
す。
は回転ドラム5の開口部6に臨ませて気体窒素を窯内に
供給するか、或いは、回転ドラム5の回転軸7端部に臨
ませるとともに回転軸7の周面に多数の噴出孔8を穿
ち、気体窒素を回転軸より放射状に供給するようにな
す。
【0010】熱風加熱式焙煎窯1′の場合、気体窒素供
給管3を焙煎室9内に臨ませて気体窒素を室内に供給す
る。
給管3を焙煎室9内に臨ませて気体窒素を室内に供給す
る。
【0011】窒素封入コーヒー豆等冷却装置は焙煎窯
1、1′で焙煎したコーヒー豆等穀類A又は茶類を排出
して攪拌冷却するコーヒー豆冷却装置10の上部に気体
窒素を噴出する噴出孔12を有する気体窒素噴出装置1
1を配置し、コーヒー豆等穀類A又は茶類の冷却時に気
体窒素を吹き付ける技術手段である。
1、1′で焙煎したコーヒー豆等穀類A又は茶類を排出
して攪拌冷却するコーヒー豆冷却装置10の上部に気体
窒素を噴出する噴出孔12を有する気体窒素噴出装置1
1を配置し、コーヒー豆等穀類A又は茶類の冷却時に気
体窒素を吹き付ける技術手段である。
【0012】
【作用】この発明によれば回転式焙煎窯の場合、バーナ
により窯を所定の温度に加熱してからホッパーより供給
通路を介して回転ドラム5内にコーヒー豆等穀類Aを投
入して回転ドラム5を回転して焙煎する。この焙煎する
コーヒー豆等に窒素供給源2より気体窒素温度調節装置
4で所定温度に調節した気体窒素を吹き付け、膨らんで
無数の気孔ができたコーヒー豆等の内部に気体窒素を入
り込ませ、焙煎後そのコーヒー豆等を冷却するとコーヒ
ー豆の気孔に窒素が入ったまま収縮させて窒素を封入し
たコーヒー豆等を製造できる。
により窯を所定の温度に加熱してからホッパーより供給
通路を介して回転ドラム5内にコーヒー豆等穀類Aを投
入して回転ドラム5を回転して焙煎する。この焙煎する
コーヒー豆等に窒素供給源2より気体窒素温度調節装置
4で所定温度に調節した気体窒素を吹き付け、膨らんで
無数の気孔ができたコーヒー豆等の内部に気体窒素を入
り込ませ、焙煎後そのコーヒー豆等を冷却するとコーヒ
ー豆の気孔に窒素が入ったまま収縮させて窒素を封入し
たコーヒー豆等を製造できる。
【0013】又熱風加熱式焙煎窯の場合は、焙煎窯にコ
ーヒー豆等を投入して熱風でそのコーヒー豆等を吹き上
げて焙煎する際に前記と同様に上方より所定温度に調節
した気体窒素を吹き付け、コーヒー豆等を気体窒素の雰
囲気内で煎り上げ、前記のように気体窒素を封入したコ
ーヒー豆等を製造できる。
ーヒー豆等を投入して熱風でそのコーヒー豆等を吹き上
げて焙煎する際に前記と同様に上方より所定温度に調節
した気体窒素を吹き付け、コーヒー豆等を気体窒素の雰
囲気内で煎り上げ、前記のように気体窒素を封入したコ
ーヒー豆等を製造できる。
【0014】更にコーヒー豆等冷却装置において、焙煎
窯で焙煎したコーヒー豆等を冷却皿に排出し攪拌する際
にもコーヒー豆等は膨らんだ状態にあるので、これに気
体窒素噴出装置11より気体窒素を吹き付けることによ
り、コーヒー豆等の気孔に窒素を入り込ませ冷却により
収縮させるとコーヒー豆等に窒素を封入できる。
窯で焙煎したコーヒー豆等を冷却皿に排出し攪拌する際
にもコーヒー豆等は膨らんだ状態にあるので、これに気
体窒素噴出装置11より気体窒素を吹き付けることによ
り、コーヒー豆等の気孔に窒素を入り込ませ冷却により
収縮させるとコーヒー豆等に窒素を封入できる。
【0015】
【実施例】図1乃至図5において、1は回転式焙煎窯
で、器体13に一端を開口部6と内部に攪拌用羽根14
を設けた回転ドラム5の回転軸7を器体13に支承した
軸34にベアリング35で回転自由に支承し、駆動装置
15により回転駆動するように備え、回転ドラム5の下
方にバーナ装置16、上部に排煙装置17、開口側にコ
ーヒー豆Aの投入用ホッパー18、供給通路19を設
け、かつ、窯1の開閉蓋20よりコーヒー豆Aを排出樋
33を介して排出冷却する冷却装置10を隣設してあ
る。
で、器体13に一端を開口部6と内部に攪拌用羽根14
を設けた回転ドラム5の回転軸7を器体13に支承した
軸34にベアリング35で回転自由に支承し、駆動装置
15により回転駆動するように備え、回転ドラム5の下
方にバーナ装置16、上部に排煙装置17、開口側にコ
ーヒー豆Aの投入用ホッパー18、供給通路19を設
け、かつ、窯1の開閉蓋20よりコーヒー豆Aを排出樋
33を介して排出冷却する冷却装置10を隣設してあ
る。
【0016】前記回転式焙煎窯において、図1乃至図3
の実施例では窒素供給源2、例えば、窒素ボンベより気
体窒素温度調節装置4を介して気体窒素供給管3をホッ
パー18の供給通路19の側面開口を貫通して挿入し、
回転ドラム5の開口部6に回転の邪魔にならないように
臨ませる。
の実施例では窒素供給源2、例えば、窒素ボンベより気
体窒素温度調節装置4を介して気体窒素供給管3をホッ
パー18の供給通路19の側面開口を貫通して挿入し、
回転ドラム5の開口部6に回転の邪魔にならないように
臨ませる。
【0017】気体窒素温度調節装置4は気体窒素供給管
3を屈曲し、電熱コイル21を巻付けて、気体窒素を例
えば約100℃ぐらいに加熱して窒素の容積を増加させ
て回転ドラム5へ供給する。気体窒素を所定温度に加熱
すると、容積を増加させて窒素の使用量を少なくするこ
とができる。又、気体窒素温度調節装置4の出口付近に
温度計22を設ける。
3を屈曲し、電熱コイル21を巻付けて、気体窒素を例
えば約100℃ぐらいに加熱して窒素の容積を増加させ
て回転ドラム5へ供給する。気体窒素を所定温度に加熱
すると、容積を増加させて窒素の使用量を少なくするこ
とができる。又、気体窒素温度調節装置4の出口付近に
温度計22を設ける。
【0018】なお、図中23は回転ドラム5の端面24
の排煙用孔、25は排煙通路、26は排煙用ダンバー、
27は排煙用ブロアーである。
の排煙用孔、25は排煙通路、26は排煙用ダンバー、
27は排煙用ブロアーである。
【0019】図4に示す実施例は気体窒素供給管3の挿
入位置を変えたものである。即ち、気体窒素供給管3を
前記供給通路19の側面開口を通じ回転軸7の軸端に回
転の邪魔とならないように挿入して臨ませ、かつ、回転
軸7の周面に多数の噴出孔8を穿ち、気体窒素を回転軸
端よりベアリングの隙間を通じて回転軸7に送り、噴出
孔8より回転ドラム5全体にほぼ均等に噴出させる。
入位置を変えたものである。即ち、気体窒素供給管3を
前記供給通路19の側面開口を通じ回転軸7の軸端に回
転の邪魔とならないように挿入して臨ませ、かつ、回転
軸7の周面に多数の噴出孔8を穿ち、気体窒素を回転軸
端よりベアリングの隙間を通じて回転軸7に送り、噴出
孔8より回転ドラム5全体にほぼ均等に噴出させる。
【0020】図5に前記回転式焙煎窯1にコーヒー豆冷
却装置10を隣設した実施例を示す。冷却装置10は冷
却皿28にコーヒー豆Aを載せる網29を設け、冷却皿
28の中央の回転軸の上部に攪拌具30を備え、かつ、
底部に熱気を排出する排気路31を設け、ブロアー32
で強制排気するようになし、焙煎窯1の開閉蓋20を開
いて冷却皿28に焙煎したコーヒー豆Aを排出し、攪拌
具30の回転で攪拌させ、かつ、ブロアー32で熱気を
排出させて冷却する。
却装置10を隣設した実施例を示す。冷却装置10は冷
却皿28にコーヒー豆Aを載せる網29を設け、冷却皿
28の中央の回転軸の上部に攪拌具30を備え、かつ、
底部に熱気を排出する排気路31を設け、ブロアー32
で強制排気するようになし、焙煎窯1の開閉蓋20を開
いて冷却皿28に焙煎したコーヒー豆Aを排出し、攪拌
具30の回転で攪拌させ、かつ、ブロアー32で熱気を
排出させて冷却する。
【0021】この冷却装置10の上部に気体窒素を噴出
する噴出孔12を有する気体窒素噴出装置11を配置
し、該噴出装置11に窒素供給源2を連絡し、コーヒー
豆の上方より気体窒素を供給する。
する噴出孔12を有する気体窒素噴出装置11を配置
し、該噴出装置11に窒素供給源2を連絡し、コーヒー
豆の上方より気体窒素を供給する。
【0022】図6は別の熱風加熱式焙煎窯1′を示す。
この実施例の場合には、窒素供給源2より気体窒素温度
調節装置4を介して焙煎室9内の上方に気体窒素供給管
3を臨ませて、コーヒー豆の上方より気体窒素を供給す
る。
この実施例の場合には、窒素供給源2より気体窒素温度
調節装置4を介して焙煎室9内の上方に気体窒素供給管
3を臨ませて、コーヒー豆の上方より気体窒素を供給す
る。
【0023】この発明の焙煎装置によれば、焙煎窯1を
バーナ装置で約180℃に温めてからホッパー19より
コーヒー豆Aを供給通路20を通じて回転ドラム5に入
れ、窯は豆の投入により一旦は冷えるが、180℃に加
熱してコーヒー豆がはじける直前にボンベより減圧し、
かつ、気体窒素温度調節装置4で約100℃に温めた気
体窒素を開口部6又は回転軸7端部より回転ドラム内に
供給し、回転ドラム5内の空気を窒素と置換し、窒素の
雰囲気のもと煎り上げ、羽根で攪拌しながら気体窒素を
吹き込んで、はじけ豆状態となり無数の気孔が生じたコ
ーヒー豆全体に窒素を平均的に含有させる。煎り上げを
終ると窒素の供給を止める。なお、気体窒素を焙煎の始
めから供給してもよいが、豆が膨らんでいないうちに供
給しても窒素が無駄となる。
バーナ装置で約180℃に温めてからホッパー19より
コーヒー豆Aを供給通路20を通じて回転ドラム5に入
れ、窯は豆の投入により一旦は冷えるが、180℃に加
熱してコーヒー豆がはじける直前にボンベより減圧し、
かつ、気体窒素温度調節装置4で約100℃に温めた気
体窒素を開口部6又は回転軸7端部より回転ドラム内に
供給し、回転ドラム5内の空気を窒素と置換し、窒素の
雰囲気のもと煎り上げ、羽根で攪拌しながら気体窒素を
吹き込んで、はじけ豆状態となり無数の気孔が生じたコ
ーヒー豆全体に窒素を平均的に含有させる。煎り上げを
終ると窒素の供給を止める。なお、気体窒素を焙煎の始
めから供給してもよいが、豆が膨らんでいないうちに供
給しても窒素が無駄となる。
【0024】焙煎後、窯1の開閉蓋20を開くことによ
り冷却装置10の冷却皿28に排出し、冷却装置10で
煎り上げたコーヒー豆を冷却することにより、コーヒー
豆を窒素を含有した状態で収縮させ、コーヒー豆の酸化
防止を図る。
り冷却装置10の冷却皿28に排出し、冷却装置10で
煎り上げたコーヒー豆を冷却することにより、コーヒー
豆を窒素を含有した状態で収縮させ、コーヒー豆の酸化
防止を図る。
【0025】熱風加熱式焙煎窯1′の場合も同様に18
0℃の熱風でコーヒー豆Aを吹き上げながら焙煎する際
に同様にコーヒー豆がはじける直前に約100℃に温め
た気体窒素をコーヒー豆に吹き付け、気体窒素の雰囲気
のもとで煎り上げる。焙煎後は、前記と同様に冷却装置
に排出して冷却して、窒素を含有したままコーヒー豆を
収縮させる。
0℃の熱風でコーヒー豆Aを吹き上げながら焙煎する際
に同様にコーヒー豆がはじける直前に約100℃に温め
た気体窒素をコーヒー豆に吹き付け、気体窒素の雰囲気
のもとで煎り上げる。焙煎後は、前記と同様に冷却装置
に排出して冷却して、窒素を含有したままコーヒー豆を
収縮させる。
【0026】コーヒー豆冷却装置10に気体窒素噴出装
置11を設けることにより、焙煎窯1で煎り上げたコー
ヒー豆Aは膨らんだ状態で冷却皿28に排出されるの
で、そこに気体窒素を吹き付けることにより膨らんだ豆
の無数の気孔に窒素が入り、冷却により収縮させてコー
ヒー豆に窒素を封入させることができる。
置11を設けることにより、焙煎窯1で煎り上げたコー
ヒー豆Aは膨らんだ状態で冷却皿28に排出されるの
で、そこに気体窒素を吹き付けることにより膨らんだ豆
の無数の気孔に窒素が入り、冷却により収縮させてコー
ヒー豆に窒素を封入させることができる。
【0027】図5の実施例に示すように焙煎窯で焙煎時
に気体窒素を吹き付けて焙煎して膨らんだコーヒー豆に
窒素を含ませるとともに冷却装置でも冷却時に気体窒素
を吹き付ければコーヒー豆に確実に窒素を含有させるこ
とができ、酸化を防止できる。
に気体窒素を吹き付けて焙煎して膨らんだコーヒー豆に
窒素を含ませるとともに冷却装置でも冷却時に気体窒素
を吹き付ければコーヒー豆に確実に窒素を含有させるこ
とができ、酸化を防止できる。
【0028】
【発明の効果】この発明によれば、焙煎窯における焙煎
時に所定温度に温めた気体窒素を吹き付けるだけで、煎
り上げて膨らんだコーヒー豆等穀類又は茶類の内部に窒
素を入れ、冷却装置の冷却皿で冷却させてコーヒー豆等
を収縮させ、窒素を含有させたコーヒー豆等を製造で
き、豆の酸化防止を図り、風味の良好な焙煎コーヒーが
得られる。
時に所定温度に温めた気体窒素を吹き付けるだけで、煎
り上げて膨らんだコーヒー豆等穀類又は茶類の内部に窒
素を入れ、冷却装置の冷却皿で冷却させてコーヒー豆等
を収縮させ、窒素を含有させたコーヒー豆等を製造で
き、豆の酸化防止を図り、風味の良好な焙煎コーヒーが
得られる。
【0029】コーヒー豆等冷却装置において気体窒素を
吹き付ければ、焙煎窯で煎り上げて膨らませたコーヒー
豆等に冷却中に窒素を含ませることができるから、豆の
酸化を防ぎ、風味の劣化を防ぐことができる。
吹き付ければ、焙煎窯で煎り上げて膨らませたコーヒー
豆等に冷却中に窒素を含ませることができるから、豆の
酸化を防ぎ、風味の劣化を防ぐことができる。
【0030】焙煎コーヒー豆の煎り上りの色調の調整を
窯内の空気と窒素の置換の度合によって調整が可能であ
る。
窯内の空気と窒素の置換の度合によって調整が可能であ
る。
【0031】従来、深煎りの焙煎豆が炭化して煙臭が伴
なう仕上りになり、コーヒーの抽出液も煙臭が強く出る
が、この発明の装置によれば、同等の時間、温度で焙煎
しても窒素の調整吹込みによる雰囲気での処理により、
コーヒー豆の炭化現象が良質な炭化の仕上りとなり、上
等な深煎りコーヒー豆が得られる。従って抽出コーヒー
液は色調の優れたものが得られる。
なう仕上りになり、コーヒーの抽出液も煙臭が強く出る
が、この発明の装置によれば、同等の時間、温度で焙煎
しても窒素の調整吹込みによる雰囲気での処理により、
コーヒー豆の炭化現象が良質な炭化の仕上りとなり、上
等な深煎りコーヒー豆が得られる。従って抽出コーヒー
液は色調の優れたものが得られる。
【図1】この発明のコーヒー豆焙煎装置を示す一部破断
正面図である。
正面図である。
【図2】同一部破断側面図である。
【図3】要部拡大断面図である。
【図4】別の実施例の要部拡大断面図である。
【図5】コーヒー豆焙煎装置とコーヒー豆冷却装置を示
す一部破断正面図である。
す一部破断正面図である。
【図6】熱風加熱式焙煎窯の概略説明図である。
1 回転式焙煎窯 1′ 熱風加熱式焙煎窯 2 窒素供給源 3 気体窒素供給管 4 気体窒素温度調節装置 5 回転ドラム 6 開口部 7 回転軸 8 噴出孔 9 焙煎室 10 コーヒー豆等冷却装置 11 気体窒素噴出装置 12 噴出孔
Claims (5)
- 【請求項1】 コーヒー豆等穀類(A)又は茶類を焙煎
する回転式又は熱風加熱式焙煎窯(1)(1′)におい
て、窒素供給源(2)より気体窒素供給管(3)を窯内
の適所に臨ませ、かつ、該供給管(3)の途中に気体窒
素の温度を調節する気体窒素温度調節装置(4)を設
け、コーヒー豆等穀類又は茶類の焙煎時に気体窒素を所
定温度として吹き付け焙煎することを特徴とする窒素封
入コーヒー豆等焙煎装置。 - 【請求項2】 気体窒素供給管(3)を回転式焙煎窯
(1)の回転ドラム(5)の開口部(6)に臨ませた請
求項1記載の窒素封入コーヒー豆等焙煎装置。 - 【請求項3】 気体窒素供給管(3)を回転式焙煎窯
(1)の回転ドラム(5)の回転軸(7)端部に臨ませ
るとともに回転軸(7)の周面に多数の噴出孔(8)を
穿ち、気体窒素を回転軸より放射状に供給するようにし
た請求項1記載の気体窒素封入コーヒー豆等焙煎装置。 - 【請求項4】 気体窒素供給管(3)を熱風加熱式焙煎
窯(1′)の焙煎室(9)内に臨ませた窒素封入コーヒ
ー豆等焙煎装置。 - 【請求項5】 焙煎窯(1)(1′)で焙煎したコーヒ
ー豆等穀類(A)又は茶類を排出して攪拌冷却するコー
ヒー豆等冷却装置(10)の上部に気体窒素を噴出する
噴出孔(12)を有する気体窒素噴出装置(11)を配
置し、該噴出装置(11)に窒素供給源(2)を連絡
し、コーヒー豆等穀類(A)又は茶類の冷却時に気体窒
素を吹き付けることを特徴とする窒素封入コーヒー豆等
冷却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2330493A JPH06209749A (ja) | 1993-01-18 | 1993-01-18 | 窒素封入コーヒー豆等焙煎装置及び冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2330493A JPH06209749A (ja) | 1993-01-18 | 1993-01-18 | 窒素封入コーヒー豆等焙煎装置及び冷却装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06209749A true JPH06209749A (ja) | 1994-08-02 |
Family
ID=12106870
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2330493A Pending JPH06209749A (ja) | 1993-01-18 | 1993-01-18 | 窒素封入コーヒー豆等焙煎装置及び冷却装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH06209749A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100379664B1 (ko) * | 2001-04-26 | 2003-04-11 | 김용환 | 곡물볶음장치 |
WO2009049860A1 (en) * | 2007-10-17 | 2009-04-23 | Bratos S.R.L. | Machine and process for roasting alimentary grains |
CN106387954A (zh) * | 2016-08-30 | 2017-02-15 | 李文庆 | 一种烤咖啡豆机 |
CN106666787A (zh) * | 2017-03-01 | 2017-05-17 | 徐亮 | 一种苦苦菜烘干装置 |
CN107166954A (zh) * | 2017-07-05 | 2017-09-15 | 天津巴莫科技股份有限公司 | 利用液氮汽化冷却物料循环降耗的冷却设备 |
KR20180053002A (ko) * | 2016-11-11 | 2018-05-21 | 경일대학교산학협력단 | 공정이 간소화된 진공식 커피 로스터 |
KR102004953B1 (ko) * | 2018-07-20 | 2019-10-01 | 삼정엔지니어링 주식회사 | 곡물 로스팅장치 및 곡물의 로스팅 방법 |
JP2022015107A (ja) * | 2020-07-08 | 2022-01-21 | エジソンハード株式会社 | 焙煎装置 |
CN114698858A (zh) * | 2022-04-08 | 2022-07-05 | 众地食品有限公司 | 一种防坚果损伤的明火焦糖化加工装置 |
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1993
- 1993-01-18 JP JP2330493A patent/JPH06209749A/ja active Pending
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CN114698858B (zh) * | 2022-04-08 | 2024-04-02 | 青岛众地坚果食品有限公司 | 一种防坚果损伤的明火焦糖化加工装置 |
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