JPH06209405A - 読み取り装置 - Google Patents

読み取り装置

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JPH06209405A
JPH06209405A JP5003094A JP309493A JPH06209405A JP H06209405 A JPH06209405 A JP H06209405A JP 5003094 A JP5003094 A JP 5003094A JP 309493 A JP309493 A JP 309493A JP H06209405 A JPH06209405 A JP H06209405A
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JP
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type linear
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JP5003094A
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English (en)
Inventor
Akihiro Asada
昭宏 朝田
Naohiro Iwata
直宏 岩田
Michio Kasuya
通夫 糟谷
Hirotsugu Nakano
裕嗣 中野
Shinichiro Otsuki
伸一郎 大月
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】密着型リニアイメージセンサを備えた読み取り
装置において、読み取り面(受光素子列)が強い外光の
被爆などの影響により経時劣化することを防止する。 【構成】装置本体に配設された密着型リニアイメージセ
ンサ3aに対して読取媒体を押圧並びに搬送させつつ所
定読み取りを行う読み取り装置であって、押圧並びに搬
送のための第1位置に保持されるとともに、押圧状態を
解除するために必要距離分(1mm)だけが密着型リニ
アイメージセンサ3aから離間される第2位置に移動さ
れる作動部材3b,3d,3e,2gと、密着型リニア
イメージセンサの読み取り部に対して開閉されるととも
に、作動部材3e,に対して作用して第1位置と第2位
置とに設定する作用部2mを有した蓋部材2nとを具備
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は読み取り装置に係り、例
えば、卓上に置かれるファクシミリ装置に好適に適用さ
れる読み取り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリ装置における近年の傾向と
して、より多くの機能を取り込みながら従来と同程度の
大きさを保つことで高機能化を指向し、かつまた従来と
同じ機能をより小型の筐体に押し込めるようにしてい
る。
【0003】このように小型の筐体に従来と同じ機能を
内蔵する方法としては密着型リニアイメージセンサを採
用することが挙げられる。この密着型リニアイメージセ
ンサは従来の一次元CCD(電荷結合素子)を使った縮
小光学系に比べて結像用のレンズとその光路がないこと
から、これらに要する体積分だけ筐体内に占める空間を
小さくすることができる。このことから、このセンサを
用いた読取部を設けて原稿(読取媒体)の読取りを行な
うことが提案されている。
【0004】ただし、以上の利点を備える密着型リニア
イメージセンサにも使用上において都合の悪い点があ
る。その第1の短所としては被写界深度が浅く、従来の
電荷結合素子を用いた光学読取系が0.5〜1(mm)
程度であるのに対して密着型リニアイメージセンサの被
写界深度は0.03〜0.2(mm)と極めて小さい点
である。
【0005】この問題を解決するために、密着型リニア
イメージセンサを用いる読取系においてはセンサの受光
素子の列(ファクシミリでは通常受光素子の配列は一次
元である)に原稿を密着させるための圧接部材を原稿通
過面の対向部に配する構成が知られており、被写界深度
が小さい点をカバーしている。
【0006】また、第2の短所は受光素子が読取原稿搬
送系の通過面に存在する点である。即ち、原稿搬送系は
原稿を損なうことなく搬送するように設計されているも
のの、ジャミングなどの発生は皆無ではないことから、
原稿搬送系の通過面は使用者が任意に「解放」して原稿
を除去できるように設計されることになる。この場合の
「解放」とは原稿通過面をただ広げるだけではなく、原
稿を搬送するローラなどの搬送体の搬送力を除去するこ
とを含んでおり、通常のローラの摩擦に基づく搬送にお
いてはローラに対する原稿の圧接を解放することを意味
するものである。したがって、この「解放」には密着型
リニアイメージセンサに対向して設けられる圧接部材の
解除も含まれることになる。
【0007】そこで、「解放」してから、使用者がジャ
ミングなどした原稿の除去作業を容易に行えるように図
る場合において、解放された後の原稿搬送系の通過面は
使用者が見えるようにすることで、作業性も改善される
ことになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、使用者
に原稿搬送系の通過面を見えるようにすることは外光に
対して密着型リニアイメージセンサの読み取り面(受光
素子列)をも同時に暴露することになる。つまり、密着
型リニアイメージセンサはその構造上から受光素子列に
近接させて増幅用のトランジスタなどのセンサに付随す
る回路が存在しており、強い外光に弱いとされている。
【0009】この強い外光を阻止するために、被爆時間
を最小限に押さえる工夫が必要になるが、従来の方法は
密着型リニアイメージセンサへの圧接部材が解放される
と、原稿通過面とともに読み取り面(受光素子列)も解
放されるものであった。
【0010】この結果、使用者が故意に閉じるまでは密
着型リニアイメージセンサの読み取り面(受光素子列)
は暴露された状態になってしまい、強い外光被爆などの
影響による密着型リニアイメージセンサの経時変化に対
する保証ができない問題点があった。
【0011】したがって、本発明の読み取り装置は、上
述の問題点に鑑みて成されたものであり、その目的は密
着型リニアイメージセンサを備えた読み取り装置におい
て、読み取り面(受光素子列)が強い外光の被爆などの
影響により経時劣化することを防止する点にある。
【0012】また、さらなる目的は密着型リニアイメー
ジセンサ他から構成される読み取り装置における原稿な
どの読取媒体のトラブル発生時における復帰及び点検作
業を行い易くすることにある。
【0013】
【発明の解決しようとする課題】及び
【作用】上述した課題を解決し、目的を達成するため
に、本発明の読み取り装置は、装置本体に配設された密
着型リニアイメージセンサに対して読取媒体を押圧並び
に搬送させつつ所定読み取りを行う読み取り装置であっ
て、押圧並びに搬送のための第1位置に保持されるとと
もに、押圧状態を解除するために必要距離分だけが密着
型リニアイメージセンサから離間される第2位置に移動
される作動部材と、密着型リニアイメージセンサの読み
取り部に対して開閉されるとともに、作動部材に対して
作用して第1位置と第2位置とに設定する作用部を有し
た蓋部材とを具備することで、第1位置において所定読
み取りを行う一方、第2位置において読取媒体の除去作
業、作動部材の清掃作業を行うように働く。
【0014】また、好ましくは、作動部材は搬送を行う
ために読み取り部に対する付勢状態で回動軸支される弾
性ローラと、弾性ローラの回動軸心において回動支持さ
れるとともに作用部により所定押圧されるアーム部とを
有した作用部材とからなり、蓋部材は装置本体に一端が
支持されてなり開閉により第1位置と第2位置とに設定
されることで、第1位置において所定読み取りを行う一
方、第2位置において読取媒体の除去作業、作動部材の
清掃作業を行うように働く。
【0015】また、好ましくは、蓋部材は開閉行程中の
位置で第2位置において保持する固定部を備えること
で、読取媒体の除去作業を行い易くするように働く。
【0016】そして、好ましくは、固定部は蓋部材を更
に開くために保持状態を解除する固定解除部を備えるこ
とで、作動部材の清掃作業を行えるように働く。
【0017】
【実施例】以下に本発明の実施例につき、図面を参照し
て説明する。図1は本発明の実施例の外観斜視図であ
り、同図において手前側は使用者のいる方向を示してお
り、この先に使用者が机の前に座って操作するという前
提がある。この前提のため、使用者が立って操作する場
合に比べ使用者の行動範囲、すなわち手の届く範囲が制
限されることになる。この制約により、記録紙の交換が
しにくい、原稿をセットするときに中腰に立たなければ
出来ない、操作部のキーが押しにくい、受信した記録紙
が取りにくい、などの使用上の不具合が生じやすくな
る。
【0018】したがって、ファクシミリ装置のレイアウ
トを行う場合には、その制限された範囲内に効率よく、
かつ使いやすくそれぞれの機能を配置し、かつ設置床面
積をなるべく小さくするようにファクシミリ装置を設計
しなければならないが、以上の条件を満足した実施例に
つき以下に述べる。
【0019】図1において、装置1は幅寸法が330か
ら400mm,奥行寸法が300から400mmに設定
されており、設置面積を極力少なくできるようにしてい
る。この装置1の上面には使用者側から見て最も近い位
置に操作部10が設けられており、この操作部10の上
にはダイヤル用のテンキーを始めとするキー類と装置側
からの情報を表示する表示部10dが設けられている。
【0020】この表示部10dは自照式ではない反射式
の液晶表示ユニットであって、液晶は角度が適切でない
と見にくいものを用いる場合においても、同図の実施例
では操作部10全体が手前に向かって傾いていることか
ら使用者はごく自然な方向でキー類を押すことができ、
しかも表示部10dに対する視線の角度も40〜60度
程度とごく自然な角度に設定できるようになっている。
【0021】この操作部10の下方には、装置1の奥側
から手前側に向かって図中の破線で示された原稿Gを矢
印S方向に搬送する搬送系が設けられている。この搬送
系には複数枚の送信原稿Gが一度にセットされた場合で
も一枚ずつに分離して搬送するためのADF(自動原稿
給送、後述する)機構が設けられている。
【0022】一方、装置1は筐体7上において操作部1
0とカバー5を開閉自在に設けており、操作部10の開
閉を行なうことで原稿読み取り部の清掃、原稿ジャムの
復旧を行なえるようにする一方、カバー5の開閉を行な
うことにより感熱式の記録紙Kをロール状に巻いた最大
100メートル長のロール紙を交換可能にしている。こ
のようにセットされた記録紙Kは筐体7の前方の下方に
設けられた前面開口部7bから装置1の下方に向けて矢
印A方向に所定寸法に切断された後に排出される。ま
た、カバー5上には原稿Gの幅寸法に会わせて調整され
る原稿ガイド5aが設けられている。
【0023】次に、図2は装置1の前部分の横断面図で
あり、操作部10と記録部の様子を示している。本図に
おいて、自動原稿給送装置であるADFを構成するため
に原稿の有無を検出する原稿センサ2aと予備分離を行
う圧接板2bと予備搬送ローラ2cと摩擦片2dと分離
ローラ2eが設けられている。
【0024】そして、下流側には原稿Gの先端または後
端を検出するための原稿端部センサ2fと原稿Gを読取
部に搬送するための一対の給送ローラ2gとバックアッ
プコロ2hが夫々設けられている。
【0025】そして原稿G上の画情報を読み取るための
密着型リニアイメージセンサ3aは図中の上方に付勢力
を読取面(図中上面)の背面からバネ3cによって5〜
20(ニュートン)程度の押圧で背景ローラ3bに押し
つけられている。
【0026】以上のようにして、密着型リニアイメージ
センサ3aはその対向部において原稿Gを密着型リニア
イメージセンサ3aに対して密着させ、同時に挟まれた
原稿Gを搬送する背景ローラ3bに常時密着する状態に
している。また、さらに下流には読取後の原稿Gを排出
する一対の排出ローラ2jとバックアップコロ2kなど
が設けられている。
【0027】以上説明の構成の搬送系により原稿Gは装
置1の奥側から手前側に搬送されるが、最初に原稿が挿
入される場所は操作部10のすぐ後方の、本体中央部の
上面カバー5の最も手前側に設けられたV字谷状の原稿
ガイド5aを設けられた部位であって、実質的に操作部
10より手のひら一つ分程度奥の位置になる。
【0028】この結果、操作部10に容易に触れること
ができる位置にファクシミリ装置が置かれていれば原稿
Gのセットも体をひねる程度の作業で届くことになり、
至極簡単に原稿セットが可能となる。
【0029】また、装置1の前面から図中の矢印B方向
に十分な落差を保って排出された原稿Gはファクシミリ
装置1の手前側の机上に積載されることになる。ここ
で、送信を行う際には通常は、使用者が近くにいる(机
に座っている場合も含む)か、もしくは居ない場合(時
刻指定送信や、ポーリング送信など限られた条件の時の
み使用者が居なくても送信できる)においても、一度に
ADF機構に給紙できる枚数以上の送信は原理的に積載
しないので、排出された原稿Gを溜めておくための大掛
かりなトレイやスタッカは必要なくなる。
【0030】次に、図3の装置後半の横断面図をさらに
参照して、送信する原稿Gをセットするための載置台と
なる部位は装置1の筐体7に対して開閉自在に設けられ
たカバー5の表面の一部を図示のように用いている。
【0031】一方、このカバー5の内部には記録紙Kの
ロールKRが筐体7のセット部7s上において回動自在
に置かれる。このロールKRを補給ないしは交換する場
合には支点5aにおいて開閉自在に設けられているカバ
ー5を大きく上方に向けて開けてから行うようにしてい
る。
【0032】このようにしてセットされた記録紙Kはこ
のロールKRから巻きほどかれ、図2に示されたように
セットされる。即ち、バネにより圧力を得たサーマルプ
リントヘッド6aとプラテンローラ6bから構成される
記録部に挟まれてから、切断装置6cの間を通過し、上
述した原稿搬送系の下を通過しながら案内部材6dなど
にガイドされて下方に向かい、記録紙排出ローラ6eと
そのバックアップローラ6fによって矢印A方向に案内
され、筐体7の前面開口部7bにおいて矢印A方向に排
出されて所定長さに切断される。
【0033】このようにして排出された記録紙Kは排出
された原稿Gと同じ机上DTに置かれることになるが、
排出される位置は互いに前後100(mm)程度異なっ
ているので、これらを仕分ける作業はさほど困難ではな
くなる。しかも使用者が机の前に座っているときならば
送信後の原稿Gや受信後の記録紙Kを直ちに回収するこ
とができる。
【0034】一方、記録紙Kは図4の要部破断の側面図
に示した様に、ファクシミリ装置1を構成する部品以外
の机面DTに向かって排出されるが、机面DTの材質は
多種多様であり、紙が滑りにくいゴムなどの材料で造ら
れていたり、机面DT上に傷などがあって、排出された
記録紙Kの先端が引っかかる可能性がある。
【0035】これを回避するために、図5に図示の要部
断側面図に示した様に、記録紙Kの排出方向Aを机面D
Tに対して平行に近付くように変化させて引っかかりを
防止する案内部材6gを設けている。再度、図2及び図
3において、上述の原稿搬送系および記録部に設けられ
たローラ類を駆動するための駆動装置は紙面表裏方向に
側面に設けられている。そして、これらの装置へ電力を
供給する電源12(図中には電源のプリント基板のみ記
載)は筐体7の最も後方に設けられている。電源12を
この位置に設けた第1の理由は上述したサーマルプリン
トヘッドほか熱源を分散して装置全体の温度上昇の均一
化を図る点である。また、第2の理由は放熱対策であ
る。即ち、ファクシミリ装置を構成する部品の中で発熱
量の大きいものは主として、電源、モータなどの駆動装
置、およびサーマルプリントヘッドなどの印字部の3つ
である。
【0036】これらの発する熱が一か所に集中すれば特
定の箇所が高温になりすぎ、例えば樹脂成形品からなる
筐体7を軟化させて筐体の強度低下を招くことになる。
この対策には、熱源を筐体の内部で分散配置してやるこ
とが最も効果的である。
【0037】一方、それぞれの熱源の放熱を良くして熱
をこもらせないことも重要であり、仮に筐体7の中央に
熱源を置き、周囲を他の部品で固めてしまっては熱は逃
げられなくなってしまう。そこで、熱源はなるべく筐体
7の外郭部に置き、強制的に風を送って冷却するかまた
は自然に風が流れるようにルーバ(放熱孔)を適当な場
所に設けることが必要となる。
【0038】このために、図3において電源12の下面
部の外装に下側のルーバ7aを設ける一方、原稿の設置
台としても機能するカバー5の背面部に上側のルーバ5
bを設け、自然対流を発生させて自然空冷を行ってい
る。ここで、原稿Gの紙葉体はある程度の腰(曲げ弾
性)を有しているのでカバー5の上に原稿Gがかぶさる
ように載っていてもその背面に原稿が密着してルーバ5
bを塞ぐ可能性は少ないので、空冷に支障を来すことは
ない。
【0039】次に、マイクロプロセッサ、メモリ、入出
力回路などのシステムコントロール用の電子回路および
回線網の制御回路(NCU)はロールKRの下方に配置
されており、これらのメンテナンスは筐体7の下面から
行うようにしている。このために、筐体7の底面には開
閉または着脱自在の蓋部材が設けられている。
【0040】以上説明の構成の装置1を机上で使用した
場合の使用者との相関関係を図6と図7に示された側面
図に基づき述べる。両図において、机の大きさは一般的
な事務机と同じく高さ約700(mm)、奥行き約70
0(mm)、幅は重要な要素ではないが900〜150
0(mm)程度とした。腕の長さは600(mm)とし
た。
【0041】使用者の身長は1600〜1800(m
m)、腕の長さは600(mm)としている。両図にお
いて、作業者は操作部10のキー操作と送信原稿GをV
字谷状の領域5aにセットしている様子が示されてい
る。また、送信済み原稿Gの回収、および受信記録紙K
の回収はこれより手前で行えるのでさらに容易である。
この作業は一日に十〜数10回と頻繁に行われる作業で
あるが、この場合には作業者はほとんど姿勢を崩さずに
行える。
【0042】原稿Gを送信するためには図6の姿勢で原
稿をセットし、図7の姿勢で電話をかける。逆に電話だ
けかけて原稿を送信しないことは考えられるので、図7
の姿勢を取る頻度のほうが図6の姿勢を取る頻度よりも
多いのは自明である。また、図6に示される様子の作業
は肩を回すか、前かがみになっており、図7の姿勢より
も僅かに手先を前に出す必要があることがわかる。
【0043】一方、図示しないが記録紙KのロールKR
の交換はカバー5を開けて行うため必然的に立ち姿勢で
行うことになる。
【0044】以上説明のように、使用頻度の高い順に楽
な姿勢で行える。また、記録部を原稿読み取り部のほぼ
下方に設けるととともに駆動部を側面にまた、制御部を
ロールKRの下方に設けるようにするなどして、装置の
設置占有面積を極力少なくしている。
【0045】次に、原稿搬送系であって、密着型リニア
イメージセンサと背景ローラ3bとから構成される原稿
読み取り部の構成について、図8から図14の動作説明
図に基づき説明する。
【0046】この原稿読み取り部は原稿のジャミング、
或いは原稿搬送途中で急に送信を中止したくなった場
合、および密着型リニアイメージセンサに対向する背景
ローラ3bの清掃のために原稿の通過経路(以下原稿パ
スと呼ぶ)を広げて使用者が内部に挟まっている原稿な
どに直接触れるようにする機能を備えている。
【0047】以下に原稿読み取り部において「解放」自
在に設けられる原稿ガイドが必要な理由について簡単に
説明すると、背景ローラ3bは密着型リニアイメージセ
ンサが原稿の画情報を読み取る時の背景、および原稿が
ない場合には密着型リニアイメージセンサの白色基準電
位を校正するための基準色を提供する機能を有してい
る。このために、ローラ外周の表面にひどい汚れや深い
傷などがあると画質に影響がでることになる。また、ボ
ールペンや鉛筆など汚れが転写しやすい筆記具で書かれ
た原稿Gを通過させれば背景ローラ3bは次第に汚れる
ことになる。そして、ステープラやクリップを付けた状
態のまま原稿Gを通せば密着型リニアイメージセンサ3
aの表面や背景ローラ3bに傷を付けることもある。
【0048】以上の理由から、良好な読み取り画質を維
持するために適時、背景ローラ3bの表面を観察して、
汚れがある場合には清掃を行う一方、傷が発見された
り、また汚れがどうしても除去できない場合には背景ロ
ーラ3bの交換を保守会社などに依頼しなければならな
いことになる。
【0049】一方、鉛筆原稿やステープラ付きの原稿を
使用者は絶対に通さないという前提に基づいて読み取り
装置を設計しないかわりに、使用者には清掃と若干の保
守点検が義務付けられる。すなわち、原稿と読み取り面
とが互いに擦れ合う以上、汚れと傷は必ず発生するもの
と想定し、かつ使用者は若干の清掃点検作業を行うよう
にしている。同様のことは密着型リニアイメージセンサ
の読取部にもいえる。さて、図1に示した装置1は原稿
搬送系の上半分(以下上原稿ガイドと呼ぶ)と操作部1
0が一体になって筺体7から延設された回動支点10a
を中心にして回動するように設けられており、筺体7内
に設けられた密着型リニアイメージセンサ3a間の相対
位置精度を確保している。この上原稿ガイドが上方に解
放されるとき、圧接板2b、摩擦片2d、給紙バックア
ップコロ2h、排紙バックアップコロ2kなども付随し
て動くように構成されている。
【0050】これらのADF構成部品、搬送用部品も原
稿Gと接触などして汚れや傷が付くことになるが、よほ
どひどいものでないかぎり性能や画質には影響せず、通
常の使用状態では製品寿命の期間内で問題になることは
ごく稀であることから、これらの構成部品に対する使用
者のアクセスに関しては特に配慮していない。
【0051】次に、背景ローラ3bは上原稿ガイドと連
動するが付随しては動かないように設けられいるが、そ
の理由は付随して「解放」させると上原稿ガイドを開け
てから使用者が故意に閉めようとするまでの間は密着型
リニアイメージセンサ3aと背景ローラ3bの間が大き
く開くことになり密着型リニアイメージセンサの受光部
に外光が入射する危険があることから、劣化を招くこと
になる。
【0052】ここで、背景ローラ3bには密着型リニア
イメージセンサの白色基準を決定する役割と、原稿を密
着型リニアイメージセンサに密着させながら密着型リニ
アイメージセンサ表面を滑らかに原稿を通過させるとい
う2つの役目を有している。そして前者の役目のために
圧接部材は白色系の色をしている。また後者の実現のた
めには2つの方法があり、ひとつはポリエステルなどの
高摺動性の高分子材料を用いたシートを圧接させる方
法、もうひとつはゴムローラを圧接させて強制的に搬送
する方法であるが、現在の技術では密着性、原稿の搬送
性の点から後者の方法が採られており、本実施例におい
ても同方法を用いている。
【0053】また、密着型リニアイメージセンサを長時
間暴露しないようにするために上原稿ガイドの開閉回動
角を必要最小限に抑えるようにして、原稿パスを閉じた
状態であって原稿が搬送できる状態においては、外光が
入射しても入射角を浅く設定して全反射するようにすれ
ば良い。
【0054】一方、原稿Gを途中で引き抜く場合には搬
送のための圧接力のみが解放されれば良いことから、上
記の圧接板2b、摩擦片2d、給紙バックアップコロ2
h、排紙バックアップコロ2kがそれぞれ対向する部材
から離れるのに必要な最小距離分だけを上原稿ガイドが
開くように設定すれば良い。
【0055】また、上原稿ガイド2nが必要最小距離分
だけ離れて密着型リニアイメージセンサ3aの背景ロー
ラ3bの間の圧接状態が解除され、両手を使えるなら
ば、片方の手で上原稿ガイドを保持しつつ他方の手で原
稿Gを引き抜くようにできる。上述の前提に基づき、密
着型リニアイメージセンサ3aと背景ローラ3bの間に
おいて、上原稿ガイドが解放される動作に連動して自動
的に隙間を発生させるCS解除機構の構成動作について
以下に述べる。
【0056】再度、図1において、上原稿ガイドには回
動支点10aにより一端を支持されるとともに原稿Gの
上側(原稿面の裏側)を案内するための上原稿ガイド2
nが設けられている。そして、この上原稿ガイド2nの
側面部位には台形状のアクチュエータ2mが一体的に設
けられており、上原稿ガイドが解放される動作に連動し
て自動的に隙間を発生させる部材として機能するように
されている。
【0057】図8から図14はCS解除機構の要部構成
を閉〜開〜閉の順に示したものであり、各図において、
密着型リニアイメージセンサ3aの受光素子列であっ
て、図中の一点鎖線で示された中心線と、背景ローラ3
bの中心線から密着型リニアイメージセンサの受光面に
降ろした垂線の足とはほぼ一致する位置関係に設定され
ている。このために、密着型リニアイメージセンサ3a
と背景ローラ3bどうしが所定以上の押圧力によって押
しつけられていれば、シリコンゴムなどの弾性体から造
られる背景ローラ3bの圧接部分はこの押圧力によって
弾性変形し、ある程度の幅を持って密着型リニアイメー
ジセンサ3aに密着することになる。
【0058】例えば10(N)の押圧力、外径φ14
(mm)、芯金径φ8(mm)、ローラのゴム硬度が5
0度で背景ローラ3bの真直度および円筒度、密着型リ
ニアイメージセンサ3aの受光面の平面度を理想的な状
態と仮定し、芯金の押圧による変形が無いとした場合に
おいては、密着する範囲の長さは1.6(mm)程度に
なる。これに対して受光素子の大きさはわずか0.12
5(mm)四方程度であることから、密着型リニアイメ
ージセンサ3aの受光素子に入射する外光は背景ローラ
3bによってほぼ完璧に遮断できることが分かる。
【0059】以上説明の構成において、先ず図8は閉状
態、即ち原稿を搬送できる状態を示したものであり、上
述の上原稿ガイド2nは図中において一点鎖線で示され
ており、上原稿ガイドが閉じた状態になっている。本図
において、この状態では台形状のアクチュエータ2m
は、背景ローラ3bの軸に対して回動軸支されたCS解
除部品3dに対する下方に位置しており、CS解除部品
3dには干渉していない状態になっている。
【0060】次に、図9において、上原稿ガイド2nは
図8に示した閉状態から回動支点10aを中心に5度分
開かれた状態を示しており、この状態において、初めて
台形状のアクチュエータ2mとCS解除部品3dとが接
触する状態になる。このようにある程度開くまでは、C
S解除機構を連動させないものであるがその理由につい
ては後述する。
【0061】さらに、図9に図示の状態から、図10に
図示の状態になるように11度分開かれると、アクチュ
エータ2mがCS解除機構のアーム3eを押し上げる状
態になる結果、背景ローラ3bの回転中心を支点にして
梃子の原理で密着型リニアイメージセンサ3aを押し下
げる状態になり、約1mm分の間隙が発生する。この状
態において、ジャミングなどした原稿を本体の前方に抜
き取りできるようにしている。
【0062】一方、密着型リニアイメージセンサ3a
は、給紙ローラ2gに一端が引っかけられ、この部位を
回動中心として背景ローラ3bに対して押圧ばね3c
(図1を参照)によって5〜20(N)程度の力で常に
背景ローラ3bに押しつけられていることから、CS解
除部品3dが密着型リニアイメージセンサ3aを押し下
げる動きはこの押圧力に逆らって行われることになる。
【0063】換言すれば、使用者が上原稿の上原稿ガイ
ド2nを開けようとする作業を途中で中断しても、上原
稿ガイド2nの台形状のアクチュエータ2mが、少なく
とも図10に示される状態まで戻されるならば、CS解
除部品3dは初期状態、すなわち図8と同じ位置にまで
戻ることが出来ることから、密着型リニアイメージセン
サ3aと背景ローラ3bとの間には隙間が出来ないこと
になる。
【0064】以上の説明の状態から、さらに上原稿ガイ
ド2nが開かれて、12度以上に開かれて全開状態にな
ると、図11に示されるように、アクチュエータ2mの
CS解除部品3dに対する係止状態が外れて、背景ロー
ラ3bに対して密着型リニアイメージセンサ3aが押圧
される状態に戻る。この結果、上原稿ガイド2nが開ら
かれた場合において、密着型リニアイメージセンサ3a
の読み取り面(受光素子列)が強い外光に被爆する事態
を防止できるので、外光などの影響により経時劣化する
ことを防止できる。
【0065】次に、図12から図14は一旦開かれた上
原稿ガイド2nを閉じる様子を示しており、先ず、図1
2において、図11に示した状態から上原稿ガイド2n
が閉じられて回動支点10aを中心に9度分閉じられる
と、アクチュエータ2mとCS解除部品3dとが再び接
触する状態になる。この後に、さらに上原稿ガイド2n
が閉じられて、5度まで閉じられる状態になると、図1
3に図示のように、アクチュエータ2mがアーム3eの
先端に連続形成して設けられたバネ部3fの反発力に抗
してCS解除部品3dを下方に押し下げる。
【0066】そして、最後まで閉じられると、図13の
状態が解除されて図14に示されるようにアクチュエー
タ2mがCS解除部品3dの下方に位置する状態にな
り、景ローラ3bと密着型リニアイメージセンサ3aと
が互いに押圧される状態に復帰する。
【0067】以上のようにして、上原稿ガイド2n及び
このガイドを一体的に設けた操作部10が大きく開かれ
ても、密着型リニアイメージセンサ3aと背景ローラ3
bの間は最大でも1mmしか離れないことになり密着型
リニアイメージセンサの受光部に外光が入射する危険が
防止され密着型リニアイメージセンサの劣化防止を図る
ことができる。
【0068】次に、使用者が上原稿ガイドを開ける作業
を中断したときに、上原稿ガイド2nは自重によって下
方向に回転して閉状態に戻ろうとするが、この時に、操
作部10の上に手を添えて下に押しつけるように上原稿
上原稿ガイド2nを確実に閉める場合にはとくに問題は
発生しないが、開けた状態から手を離すようにして閉め
ようとした場合には、丁度、自動車のエンジンルームの
ボンネットの開閉時に良く経験するように、そのときの
位置エネルギによりある程度の速度が付いていないと完
全に閉状態に戻らないことがある。
【0069】この原因としては開閉行程の途中には後述
するロックと呼ばれる部材と上原稿上原稿ガイド2nが
干渉するところが何カ所かあり、それがブレーキとなっ
ている点があげられる。したがって、このブレーキ部分
は上原稿ガイド2nをある程度以上の力で押し込むか、
または加速による運動エネルギを有していないと乗り越
えられないことになる。
【0070】以下に、上原稿ガイド2nを確実に閉じる
ようにする機構につき説明する。上述のように給紙ロー
ラ2gや排紙ローラ2jにはこれらの相手部品となる給
紙バックアップコロ2h、排紙バックアップコロ2k、
さらには圧接板2bや摩擦片2dが取り付けてある。こ
れらの内、給紙バックアップコロ2h、排紙バックアッ
プコロ2kの押圧力はそれぞれ10(N)程度であり、
後者の押圧力はあわせて数(N)程度である。これだけ
の押圧力である反発力に抗して上原稿ガイド2nを正規
の閉位置(閉状態)にまで戻すためには上原稿ガイド2
n及び操作部10の自重のみでは軽すぎる。そこで、重
りを付けて自重を増すようにした場合には、上原稿ガイ
ドを持ち上げにくくなる不都合が生じる。さらに、装置
全体の重量も増して持ち運びにも不便になる。
【0071】そこで、図1に示したように上原稿ガイド
2nは筺体7に対しロック機構で固定できるようにして
ある。このロック機構は図15の要部破断側面図に示す
ように上原稿ガイドの一部に設けられたロック爪2pと
筺体7側に取り付けられた板ばね2qによって構成され
ている。このロック爪2pには弾性は必要なく、上原稿
ガイドとともに回動支点10aを中心に、同図の一点鎖
線の軌跡に示すように回動するように設けられている。
【0072】そして、この板ばね2qにはロック爪2p
と噛み合うように爪部材2rが取り付けてあり、この部
材はポリアセタール系などの摺動性の高い樹脂から旺盛
されており、ロック爪2pとの摺動性を良くして操作性
が向上されている。また、同様の効果を得るために、例
えばバネ用燐青銅板のような金属の板ばね材の表面に高
摺動性の塗料を塗ったり、板バネそのものをポリアセタ
ール系の樹脂で成形しても一向に構わない。
【0073】この爪部材2rには2カ所の突起部が設け
られており、下側の突起2sは上原稿上原稿ガイド2n
を閉状態になるように固定することで、原稿パスの高さ
を所定の位置に保持し、搬送性能を安定化させるための
ものである。
【0074】以上説明の構成において、図15はロック
爪2pが下側の突起2sの下部に引っかかった状態を示
す。この位置では板ばね2qの根元に近いので爪部材2
rは比較的強い力でロック爪2pを後方(図中右側)に
押さえつけ、その接触点に発生する分力でロック爪2p
を押圧することから上原稿ガイド2nは所定位置に固定
される。ただし、このロック状態では斜めに噛み合って
いるだけなので何処で噛み合うかは厳密には規定できな
い。従って、上原稿ガイドの位置も厳密には実験上、
0.5(mm)程度の誤差を含むことになるが、性能を
安定させたい給紙ローラ2gや分離ローラ2eの回動支
点10aからの距離はロック爪2pのそれに比べて1/
3〜1/2になっているので、梃子の原理によりそれら
の位置の上下の誤差は0.2〜0.3(mm)となり、
部品の製造上の精度誤差と大差が無いため実使用上は問
題にはならない。
【0075】次に、図16に図示のように爪部材の上側
の突起2tに引っかかったロック爪2pはそれ以上開け
ようと常識的な力で引っ張っても外れない様に、互いに
ガッチリと噛み合うような形状になっている。このロッ
ク爪2pがこの位置に来たときの上原稿ガイド2nの角
度はCS解除部品3dが密着型リニアイメージセンサ3
aと背景ローラ3bとの隙間を最大に開ける位置に近く
なるように設定されている。
【0076】次に、図16に図示の位置よりさらに上原
稿ガイド2n及び操作得部10を開けると上述したCS
解除部品3dの作用により、外光から密着型リニアイメ
ージセンサを保護するために隙間を閉じることになる。
このCS解除部品3dが隙間を最大にする角度範囲はそ
れほど広くないので使用者がその位置に上原稿ガイドを
保持することは困難となる。
【0077】そこで、この問題を解決するために上側の
突起2tが設けられており、この上側の突起2tにロッ
ク爪2pを突き当てるように上原稿ガイド2nを持ち上
げると、図16に図示のようにロック爪2pが上側の突
起に引っかかってそれ以上上がらない状態に保持でき
る。この状態を保持して、使用者は容易にCS解除部品
3dが密着型リニアイメージセンサ3aと背景ローラ3
bの間を最大最適位置に上原稿ガイドを保持できるよう
になる。
【0078】次に、上述したように背景ローラ3bの清
掃保守を行う場合には、図16に示された角度よりさら
に開ける必要がある。このために板ばね2qは、図17
に示したように使用者が指を差し込んで上側の突起2t
の上端部を引っかけて図16に図示の係止状態の解除が
できるようになっている。すなわち、ロック爪2pが上
側の突起2tに突き当たっている状態において、使用者
は上原稿ガイドを軽く上に押しながら左右2カ所の板ば
ね2qをそれぞれの指で同時に手前下(図中の矢印)方
向に引くと、ロック爪2pが上側の突起2tから外れ、
上原稿ガイド2nはさらに上方向に回転できるようにな
る。このときCS解除部品3dは前述のように密着型リ
ニアイメージセンサ3aの受光素子の保護のために背景
ローラ3bとの隙間を閉じる状態になる。
【0079】この状態が図18に示された状態であり、
上原稿ガイド2nはストッパベルト2uと呼ばれる紐が
張り切るまで開けることができる。このストッパベルト
2uは使用者が上原稿ガイド2nを開けられる角度を、
手を離したら上原稿ガイド2nが自重により速やかに回
動支点10aを中心として落下して、原稿パスを閉じる
ことができる範囲に限定するための効果と必要以上に開
かれることを防止する効果がある。以上の構成により、
密着型リニアイメージセンサ3aが不用意に外光に暴露
される危険を最小限に抑えることができる。
【0080】ここで、板ばね2qの下側の突起2sと上
側の突起2tはある程度勢いが付いていないと乗り越え
られない場合があり、この対策のためにこれらの突起の
上側にロック爪2pが乗った位置ではCS解除機構は密
着型リニアイメージセンサ3aと背景ローラ3bの間に
隙間を作らないように設定されている。これを実現する
ために図8から図9の範囲では上原稿ガイドの台形状の
アクチュエータ2mとCS解除部品3dとが干渉しない
ようにしてあり、かつ上側の突起2tにロック爪2pが
引っかかった状態(隙間が最大)の直上であって、図1
2の状態で隙間を閉じるようにしてある。
【0081】またCS解除部品3dは背景ローラ3bの
保守を行ったあとに解除動作を作動させなければならな
い可能性は低いので、一旦上側の突起2tをロック爪2
pが乗り越えたあとで閉める場合には、密着型リニアイ
メージセンサ3aと背景ローラ3bとの間に隙間を作る
必要はない。本例のCS解除機構ではこれを考慮して図
12〜14の様に閉める過程ではCS解除機構が働かな
いようにして、密着型リニアイメージセンサ3aと背景
ローラ3bの間に隙間を作らないようにしている。万が
一隙間を開けたいような場合には一旦閉じたあと再度上
側の突起2tに引っかかるまで上原稿ガイドを引き上げ
れば問題なく作動する。
【0082】以上説明したように、本実施例によれば、
密着型リニアイメージセンサを備えた読み取り装置にお
いて、読み取り面が強い外光の被爆などの影響により経
時劣化することを防止することができ、例えばファクシ
ミリ装置において、好適に適用できる。また、読み取り
途中などにおける原稿などの読取媒体のトラブル発生時
における復帰及び点検清掃作業を行い易くできる。
【0083】
【発明の効果】以上説明のように、本発明によれば、密
着型リニアイメージセンサを備えた読み取り装置におい
て、読み取り面(受光素子列)が強い外光の被爆などの
影響により経時劣化することを防止することができる。
【0084】また、密着型リニアイメージセンサ他から
構成される読み取り装置における読取媒体のトラブル発
生時における復帰及び点検作業を行い易くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のファクシミリ装置の外観斜視図であ
る。
【図2】図1の前半分の要部破断面側面図である。
【図3】図1の後半分の要部破断面側面図である。
【図4】図1の要部破断面側面図である。
【図5】図1の要部破断面側面図である。
【図6】装置1の使用状態の側面図である。
【図7】装置1の使用状態の側面図である。
【図8】、
【図9】、
【図10】CS解除機構の要部構成による開く場合の動
作説明図である。
【図11】、
【図12】、
【図13】、
【図14】CS解除機構の要部構成による閉じる場合の
動作説明図である。
【図15】、
【図16】、
【図17】、
【図18】上原稿ガイド2nと操作部10が開かれる場
合の動作説明図である。
【符号の説明】
1 ファクシミリ装置、 2b 圧接ローラ、 2d 摩擦板、 2m アクチュエータ、 2n 上原稿ガイド、 2g 給紙ローラ、 3a 密着型リニアイメージセンサ、 3b 背景ローラ 3d CS解除部品、 3e アーム、 7 筐体、 10 操作部、 10a回動支点、 G 原稿である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中野 裕嗣 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 大月 伸一郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】装置本体に配設された密着型リニアイメー
    ジセンサに対して読取媒体を押圧並びに搬送させつつ所
    定読み取りを行う読み取り装置であって、 前記押圧並びに搬送のための第1位置に保持されるとと
    もに、前記押圧状態を解除するために必要距離分だけが
    前記密着型リニアイメージセンサから離間される第2位
    置に移動される作動部材と、 前記密着型リニアイメージセンサの読み取り部に対して
    開閉されるとともに、前記作動部材に対して作用して前
    記第1位置と前記第2位置とに設定する作用部を有した
    蓋部材とを具備することを特徴とする読み取り装置。
  2. 【請求項2】前記作動部材は前記搬送を行うために前記
    読み取り部に対する付勢状態で回動軸支される弾性ロー
    ラと、 該弾性ローラの回動軸心において回動支持されるととも
    に前記作用部により所定押圧されるアーム部とを有した
    作用部材とからなり、 前記蓋部材は前記装置本体に一端が支持されてなり前記
    開閉により前記第1位置と前記第2位置とに設定される
    ことを特徴とする請求項1に記載の読み取り装置。
  3. 【請求項3】前記蓋部材は開閉行程中の位置で前記第2
    位置において保持する固定部を備えることを特徴とする
    請求項1乃至2に記載の読み取り装置。
  4. 【請求項4】前記固定部は、前記蓋部材を更に開くため
    に前記保持状態を解除する固定解除部を備えることを特
    徴とする請求項3に記載の読み取り装置。
JP5003094A 1993-01-12 1993-01-12 読み取り装置 Pending JPH06209405A (ja)

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JP5003094A JPH06209405A (ja) 1993-01-12 1993-01-12 読み取り装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6801344B2 (en) 1998-10-05 2004-10-05 Canon Kabushiki Kaisha Image reading device
JP2007293794A (ja) * 2006-03-31 2007-11-08 Nidec Sankyo Corp 情報処理装置

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US6801344B2 (en) 1998-10-05 2004-10-05 Canon Kabushiki Kaisha Image reading device
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Effective date: 20020607