JPH06209278A - 移動体通信装置 - Google Patents

移動体通信装置

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Publication number
JPH06209278A
JPH06209278A JP50A JP240593A JPH06209278A JP H06209278 A JPH06209278 A JP H06209278A JP 50 A JP50 A JP 50A JP 240593 A JP240593 A JP 240593A JP H06209278 A JPH06209278 A JP H06209278A
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JP
Japan
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zone
communication device
mobile communication
station
zones
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Application number
JP50A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Futaki
宏之 二木
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W36/00Hand-off or reselection arrangements
    • H04W36/04Reselecting a cell layer in multi-layered cells

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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 移動体通信装置において、大ゾーン方式の利
点と小ゾーン方式の利点を併せ持つ装置を得る。 【構成】 高出力を持つ無線基地局10,12,14,
16,18が担当する大ゾーン9,11,13,15,
17と、低出力を持つ無線基地局2,4,6,8が担当
する小ゾーン1,3,5,7とを設け、低出力を持つ無
線基地局を制御する基地局に、ハンド・オーバー頻度を
検出する手段を設け、ハンド・オーバー頻度に応じて、
大ゾーンと小ゾーンを切替えるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、移動体通信装置に関
し、特に大ゾーン方式と小ゾーン方式の利点を両立でき
るように、そのゾーン構成方式の改良を図ったものに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】移動体通信装置は、所定のゾーンごとに
設けられ当該ゾーンの通信を受け持つ固定の通信局であ
る基地局と、移動体に搭載された移動局、あるいは所持
者により携帯された移動局との間で通信を行なうもので
あり、移動局が移動することにより、ある基地局のゾー
ンから別の基地局のゾーンに入ると先の基地局との接続
を切断して今回の基地局との接続に切り換えることによ
り、移動体のなかから、あるいは所持者の移動先から外
部への通信を可能とするものである。なお、この基地局
には各局毎に互いに異なる周波数が割当てられる。
【0003】この移動体通信にはそのゾーン構成方式と
して、基地局が狭いゾーンを受け持つ小ゾーン方式と、
基地局が広いゾーンを受け持つ大ゾーン方式の2種類が
ある。
【0004】このうち、基地局が送信する送信電力が小
さい小ゾーン方式はその移動局を収容できるゾーンが狭
いため、移動局の移動にともなってハンド・オーバー(H
and-over) 、即ち、基地局を変更するために生じる周波
数切替の頻度が上がるという欠点はあるが、多数の基地
局を収容できるため、移動局が歩行携帯機等である場合
に適する方式である。
【0005】これに対し、基地局が送信する送信電力が
大きい大ゾーン方式は移動機の収容数は少ないが、広域
をカバーできるため、移動局が高速で移動する自動車電
話等である場合に適する方式である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の移動体通信装置
におけるゾーン構成方式は、以上のように構成されてお
り、その収容ゾーンが予め固定的に決定されているの
で、例えば小ゾーン方式で大量に収容した移動局が静止
状態または低速移動で通信を行なっている場合は上述の
ようなハンド・オーバー頻度は少なく、従って、その切
替制御負荷も低いが、移動局が高速移動を始めた場合
は、基地局のハンド・オーバーが頻繁に発生し、切換制
御負荷が高くなってしまうという問題があった。
【0007】この発明は、上記のような従来のものの問
題点を解消するためになされたもので、多数の移動局の
収容を可能とし、かつその移動局の高速移動を許容して
もその切換制御負荷が増大するのを防止できる移動体通
信装置を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る移動体通
信装置は、高出力を持つ無線基地局が担当する広い大ゾ
ーンと低出力無線基地局が担当する狭い小ゾーンとが並
存するように構成したものである。
【0009】また、この発明に係る移動体通信装置は、
互いに隣接して環状になるように配置された複数の大ゾ
ーンの中央部に、互いに隣接して円状になるように複数
の小ゾーンを配置するようにしたものである。
【0010】また、この発明に係る移動体通信装置は、
互いに隣接して円状になるように配置された複数の大ゾ
ーンの1つの中央部に、互いに隣接して円状になるよう
に複数の小ゾーンを配置するようにしたものである。
【0011】また、この発明に係る移動体通信装置は、
複数の基地局を制御する交換局に、そのゾーン切替えの
頻度を検出するゾーン切替頻度検出手段を設けるように
したものである。
【0012】また、この発明に係る移動体通信装置は、
ゾーン切替えの頻度が大きくなった場合に、移動局と基
地局との交信を大ゾーンに属するチャンネルで交信を行
なうように、即ち、基地局を制御する交換局は高速で移
動する移動局に対して、所定の通信規約であるプロトコ
ールを介して、大ゾーンと交信するように指令すること
ができるように構成したものである。
【0013】また、この発明に係る移動体通信装置は、
複数の基地局を制御する交換局に、その移動局の電波を
受信した基地局の受信感度を検出する受信感度検出手段
を設けるようにしたものである。
【0014】また、この発明に係る移動体通信装置は、
移動局が一つの大ゾーンに長く滞留する場合、小ゾーン
の基地局はその移動局の電波を受信し、その受信感度を
交換局へ伝送し、交換局は受信レベルの最も高い基地局
を選定して、その小ゾーンに属する基地局へ、その移動
局と交信することを指示するように構成したものであ
る。
【0015】また、この発明に係る移動体通信装置は、
複数の基地局を制御する交換局同士を、局間伝送路を介
して互いに接続するように構成したものである。
【0016】また、この発明に係る移動体通信装置は、
交換局同士の境界には、各々の交換局が制御する大ゾー
ンを互いに接するように配置したものである。
【0017】さらに、この発明に係る移動体通信装置
は、大ゾーンと小ゾーンに割当てられるべき通信用キャ
リアを、同一周波数帯域でそれぞれに割当るように構成
したものである。
【0018】
【作用】この発明においては、移動局の収容ゾーンを固
定的に割当てておくのではなく、大ゾーンと小ゾーン
を、これらが並存するように配置したので、移動局の収
容力が大きい小ゾーン方式と、高速移動する移動局を収
容できる大ゾーン方式の双方の利点を活かした移動体通
信装置を構築できる。
【0019】また、この発明においては、移動局の収容
ゾーンを固定的に割当てておくのではなく、互いに隣接
して環状になるように配置された複数の大ゾーンの中央
部に、互いに隣接して円状になるように複数の小ゾーン
を配置するようにしたので、停止あるいは低速で移動中
の携帯無線機等の移動体を小ゾーンに割り当てることに
より、小ゾーン化による周波数の繰り返し利用、即ち、
同一周波数を異なるゾーンで同時に利用することが可能
となり、周波数の有効利用(収容加入者増)が可能とな
る。
【0020】また、この発明においては、互いに隣接し
て円状になるように配置された複数の大ゾーンの1つの
中央部に、互いに隣接して円状になるように複数の小ゾ
ーンを配置するようにしたので、停止あるいは低速で移
動中の自動者電話等の移動体を小ゾーンに割り当てるこ
とにより、小ゾーン化による周波数の繰り返し利用、即
ち、同一周波数を異なるゾーンで同時に利用することが
可能となり、周波数の有効利用(収容加入者増)が可能
となる。
【0021】また、この発明においては、複数の基地局
を制御する交換局に、そのゾーン切替えの頻度を検出す
るゾーン切替頻度検出手段を設けることにより、真に大
ゾーンに収容するのが適切である移動局に関しては、こ
れをその必要が生じた時点で動的に判断できる。
【0022】また、この発明においては、ゾーン切替え
の頻度が大きくなった場合に、移動局と基地局との交信
を大ゾーンに属するチャンネルで交信を行なうように、
基地局を制御する交換局は高速で移動する移動局に対し
て、プロトコールを介して、大ゾーンと交信するように
指令することができるように構成したので、小ゾーン化
による周波数繰り返し利用、即ち、同一周波数を異なる
ゾーンで同時に利用することにより、周波数の有効利用
(収容加入者増)が可能となると同時に、真に大ゾーン
に収容するのが適切である移動局に関しては、これをそ
の必要が生じた時点で動的に判断でき、高速移動体に対
してはその通信のゾーン切り替えの回数を減少でき、交
換機の負荷を減少できる。
【0023】また、この発明においては、複数の基地局
を制御する交換局に、その移動局の電波を受信した基地
局の受信感度を検出する受信感度検出手段を設けるよう
にしたので、交換局において、基地局の受信感度を検知
することにより、移動局と基地局間の距離を間接的に検
出することができる。
【0024】また、この発明においては、移動局が一つ
の大ゾーンに長く滞留する場合、小ゾーンの基地局はそ
の移動局の電波を受信し、その受信感度を交換局へ伝送
し、交換局は受信レベルの最も高い基地局を選定して、
その小ゾーンに属する基地局へ、その移動局と交信する
ことを指示するように構成したので、移動局がこれと最
も接近した基地局と交信でき、その受信感度を一定以上
に保持できる。
【0025】また、この発明においては、複数の基地局
を制御する交換局同士を、局間伝送路を介して互いに接
続するようにしたので、1つの交換局ではカバーできな
い広域においても、各交換局において大ゾーンと小ゾー
ンが並存するという利点を有する移動体通信装置を実現
できる。
【0026】また、この発明においては、交換局同士の
境界には、各々の交換局が制御する大ゾーンを、互いに
接するように配置したので、局間のプロトコールのやり
取りの時間に余裕を持たせることができる。
【0027】さらに、この発明においては、大ゾーンと
小ゾーンに割当てられるべき通信用キャリアを、同一周
波数帯域でそれぞれに割当てるようにしたので、これら
を別々に割当てた場合に要する移動局のハードウエアの
増加をなくすることができる。
【0028】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1はこの発明の一実施例による移動体通信装置
の移動通信ゾーン構成方式を示すものである。
【0029】図において、1,3,5,7はそれぞれそ
の中央に小電力の無線基地局2,4,6,8が配された
小ゾーン、9,11,13,15,17はそれぞれその
中央に大電力の無線基地局10,12,14,16が配
された大ゾーンを示すものである。この移動通信ゾーン
構成方式はこの複数個の小ゾーン1,3,5,7から構
成された小ゾーン群およびこの小ゾーン群を囲むように
配置された複数個の大ゾーン9,11,13,15,1
7から構成された大ゾーン群から構成されている。
【0030】この実施例では、小ゾーン群は例えば高速
移動体が入って来れない場所に割り当てているものであ
り、大ゾーンは高速移動体が通行する領域に割り当てて
いるものである。
【0031】この実施例では、以上のように構成するこ
とにより、都心部のビル街の道路や駅構内等、移動体が
入って来れなかったり低速の移動を余儀なくされる場所
であり、かつ多数の移動局を収容する必要がある場所に
は、低出力の無線基地局が担当する小ゾーン群を割り当
てるとともに、郊外等、移動体が高速で移動可能な地域
には高出力の無線基地局が担当する大ゾーン群を割り当
てているので、携帯無線機の移動局が停止状態あるいは
低速で移動する都心部等では小ゾーン群で多数の移動局
を収容でき、かつ都心部等に比べ単位時間当たりに通過
する移動局の個数が少ない郊外等では大ゾーン群で実際
にこれを通過する移動局を収容でき、かつ大ゾーン群で
は移動局が高速で移動することによってもハンド・オー
バーは頻発しない。
【0032】実施例2.図2はこの発明の第2の実施例
による移動体通信装置の移動通信ゾーン構成方式を示す
ものである。
【0033】図において、31,33,35,37はそ
れぞれその中央に小電力の無線基地局32,34,3
6,38が配された小ゾーン、39,41,43,4
5,47はそれぞれその中央に大電力の無線基地局4
0,42,44,46が配された大ゾーンを示すもので
ある。この移動通信ゾーン構成方式はこの複数個の小ゾ
ーン31,33,35,37から構成された小ゾーン群
およびこの小ゾーン群を囲むように配置された1つの大
ゾーン39およびこの大ゾーン39を囲むように配置さ
れた大ゾーン41,43,45,47から構成された大
ゾーン群から構成されている。
【0034】この実施例2は、小ゾーン群は例えば高速
移動体である自動車が低速移動を余儀なくされる都心部
にこれを割当てているものであり、大ゾーンは高速移動
体が高速で移動可能な郊外に、小ゾーン群を囲むように
これを割り当てるとともに、実施例1の小ゾーン1,
3,5,7群に相当する小ゾーン31、33、35、3
7と並存してこれを囲むように一つの大ゾーン39を割
当てるようにしている。
【0035】この実施例2においては、小ゾーン31,
33,35,37に属する移動局が移動を開始すると、
この小ゾーンを制御している交換局は、そのゾーン交換
の頻度をカウントし、これが所定のスレッショルドを越
えると小ゾーンによる通信を大ゾーン39による交信に
切り替えるようにしている。これは、小ゾーン31,3
3,35,37に収容された移動局はこれが高速で移動
する確率は低いものの、実際に小ゾーン31,33,3
5,37内で高速に移動を開始するとハンド・オーバー
が頻発するため、このような移動局に関しては、これを
小ゾーン31,33,35,37をカバーする大ゾーン
39にその接続を切替えることにより、そのゾーン切り
替えの回数を減少させるようにしたものである。
【0036】実施例3.図3は本発明の第3の実施例に
よる移動体通信装置の構成を示す図であり、実施例1お
よび実施例2の無線基地局を制御する2つの交換局の構
成を示す。
【0037】図3において、61は基地局伝送路64で
接続された無線基地局2,4,6,8および基地局伝送
路65で接続された無線基地局10,12,14,1
6,18を収容する交換局A、62は基地局伝送路66
で接続された無線基地局42,44,46,48,5
0,40および基地局伝送路67で接続された無線基地
局32,34,…を収容する交換局Bである。また、6
3はこの交換局Aおよび交換局Bとを接続する局間伝送
路である。
【0038】次に動作について説明する。無線基地局
2,4,6,8でカバーする小ゾーン1,3,5,7と
無線基地局10,12,14,16,18がカバーし小
ゾーン1,3,5,7を取り巻く大ゾーン9,11,1
3,15,17は局間伝送路64,65により、同一の
交換局A61が制御する。即ち、小ゾーン1,3,5,
7内で移動局が低速で移動している場合には、交換局A
61は移動局のゾーンの移動に伴って基地局2,4,
6,8にそれぞれ移動局との接続を行なわせるようにそ
の制御を行なう。また、大ゾーン9,11,13,1
5,17内で移動局が高速で移動している場合には、交
換局A61は移動局のゾーンの移動に伴って基地局1
0,12,14,16,18にそれぞれ移動局との接続
を行なわせるようにその制御を行なう。
【0039】また、無線基地局32,34,36,38
がカバーする別の小ゾーン31,33,35,37と無
線基地局40,42,44,46,48,50がカバー
する別の大ゾーン39,41,43,45,47,49
の組は局間伝送路66,67により、別の交換局B62
が制御する。即ち、小ゾーン31,33,35,37内
で移動局が低速で移動している場合には、交換局B62
は移動局のゾーンの移動に伴って基地局32,34,3
6,38にそれぞれ移動局との接続を行なわせるように
その制御を行なう。また、大ゾーン39,41,43,
45,47,49内で移動局が高速で移動している場合
には、交換局B62は移動局のゾーンの移動に伴って基
地局40,42,44,46,48,50にそれぞれ移
動局との接続を行なわせるようにその制御を行なう。
【0040】従って、移動局が例えば交換局Aが制御す
る範囲内にあり、停止または低速で移動している場合に
は、実施例2と同様に小エリアの基地局と交信し、その
ハンド・オーバー頻度が所定の回数を上回った場合に
は、交換局は自身に内蔵されたゾーン切替頻度検出手段
によりこれを検出して大エリアの基地局と交信し、大エ
リア方式と小エリア方式の相反する制約である、基地局
の収容能力と交信可能なエリアのうちの利点のみを活か
しつつ移動体通信を行なうことができる。
【0041】そして、この実施例では、各交換局が制御
する範囲内にとどまらず、この二つの範囲を越えてゾー
ンを変更する移動局が通話断となることなく移動できる
ようにするために、交換局A,B同士を局間伝送路63
を介して互いに接続し、かつ交換局A,Bのエリアの境
界には、それぞれの交換局A,Bが担当する大ゾーンを
互いに接するように配置している。
【0042】このようにしておけば、交換局A,Bの担
当するエリアの境界を越えて移動局が移動をした場合に
もそれぞれのエリアで通話を行なうことができ、また、
交換局A,Bの担当するエリアの境界に小ゾーンを配置
した場合に比べハンド・オーバーの頻度が少なくなるの
で、局間のプロトコールのやり取りの時間の余裕を期待
でき、交換局A,Bの担当するエリアの境界を越える際
にも途切れることのない通話を実現できる。
【0043】なお、交換局A,B間の距離が長い場合に
は、交換局A,B間を局間伝送路により接続するのでは
なく、交換局A,Bからそれぞれ延びた伝送路の先に、
公衆回線との交換を行なう交換局を別途設け、その間を
公衆回線で接続することが考えられるが、この場合は交
換局A,B間を直接局間伝送路により接続した上記の場
合に比べ局間のプロトコールのやり取りの時間がさらに
増大することとなる。
【0044】従って、このような場合においても、上述
のように交換局A,Bの担当するエリアの境界に大ゾー
ンを配置することにより、局間のプロトコールのやり取
りの時間に余裕を持たせることが有効である。
【0045】実施例4.なお、上記実施例2および実施
例3では、ハンド・オーバーの頻度を検出して大ゾーン
と小ゾーンを切替えるようにしたが、複数の基地局を制
御する交換局に、その移動局の電波を受信した基地局の
受信感度を検出する手段を設け、その検出感度に応じて
ゾーンを切替えるようにしてもよい。
【0046】即ち、移動局が例えば図2に示すような小
ゾーン31,33,35,37の中に存在する場合、そ
の電波を受信した基地局の受信感度を交換局で検出すれ
ば、受信中の基地局と移動局との距離を概略的に把握で
きる。従って、この把握した距離が一定の状態が長く続
いたことを交換局で検出すれば、交換局は受信感度が最
大となる小ゾーンの基地局を選択してこれと通信を行な
うように、基地局を介して移動局に指示する。これによ
り、常に一定以上のレベルの感度を確保でき、通信を安
定して行なうことができる。
【0047】実施例5.さらに、大ゾーンと小ゾーンに
割当てられるべき通信用キャリアを、同一周波数帯域で
それぞれに割当てるようにすることにより、仮に、これ
らを別々に割当てた場合に要する移動局のハードウエア
の増加をなくすることができる。
【0048】ところで、本件出願人は本発明の先行技術
について鋭意調査を行なったが、大ゾーンと小ゾーンを
併存させたり、移動体の速度によってゾーンの大きさを
変えることをその要旨とする特許公報はこれを見出すこ
とができなかったものである。
【0049】即ち、本発明と同様の技術分野である移動
体通信に属するものとして、例えば、特開平3−269
7924号公報,特開平2−186845号公報,特開
昭64−41529号公報を見出したが、これらの公報
は、いずれも本発明の特徴とするところの、半径が相異
なるゾーンを並存させるという点に関しては開示も示唆
もされていないものである。
【0050】例えば、この特開平3−2697924号
公報は、受信レベル毎にチャネルを割り当てる方式が記
載されてはいるが、上述のような半径が相異なるゾーン
を並存させるという点についてはこれを示唆するもので
はない。
【0051】また、特開平2−186845号公報には
一つのゾーンで割り当てられたキャリアは、その周囲の
ゾーンには割り当てを行なわないことにより、その移動
体が隣接ゾーンへ移動する際に周波数を変更しないでよ
いことを特徴とする発明が記載されているが、この公報
もそのゾーンの半径を一定とすることが記載されている
にすぎず、本発明の特徴とするところの、半径が相異な
るゾーンを並存させるという点を示唆するものではな
い。
【0052】さらに、特開昭64−41529号公報は
ゾーンを越えて移動する移動体にTDMAの一つのスロ
ットを割当て、ゾーンを越えても、そのスロットを同一
周波数の他のスロットに変更し、他の周波数に変更しな
いでも通信が継続できるようにすることを特徴とする
が、この公報も、その半径が相異なるゾーンを並存させ
るという点を示唆するものではない。
【0053】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る移動体通
信装置によれば、移動局の収容ゾーンを固定的に割当て
ておくのではなく、大ゾーンと小ゾーンが並存するよう
に配置するようにしたので、移動局の収容力が大きい小
ゾーン方式と、高速移動する移動局を収容できる大ゾー
ン方式の双方の利点を活かした移動体通信装置を構築で
きる効果がある。
【0054】また、この発明に係る移動体通信装置によ
れば、移動局の収容ゾーンを固定的に割当てておくので
はなく、互いに隣接して環状になるように配置された複
数の大ゾーンの中央部に、互いに隣接して円状になるよ
うに複数の小ゾーンを配置するようにしたので、停止あ
るいは低速で移動中の移動体を小ゾーンに割り当てるこ
とにより、小ゾーン化による周波数の繰り返し利用、即
ち、同一周波数を異なるゾーンで同時に利用することが
可能となり、周波数の有効利用(収容加入者増)が可能
となる効果がある。
【0055】また、この発明に係る移動体通信装置によ
れば、互いに隣接して円状になるように配置された複数
の大ゾーンの1つの中央部に、互いに隣接して円状にな
るように複数の小ゾーンを配置するようにしたので、停
止あるいは低速で移動中の移動体を小ゾーンに割り当て
ることにより、小ゾーン化による周波数の繰り返し利
用、即ち、同一周波数を異なるゾーンで同時に利用する
ことが可能となり、周波数の有効利用(収容加入者増)
が可能となる効果がある。
【0056】また、この発明に係る移動体通信装置によ
れば、複数の基地局を制御する交換局に、そのゾーン切
替えの頻度を検出するゾーン切替頻度検出手段を設ける
ようにしたので、真に大ゾーンに収容するのが適切であ
る移動局に関しては、これをその必要が生じた時点で動
的に判断できる効果がある。
【0057】また、この発明に係る移動体通信装置によ
れば、ゾーン切替えの頻度が大きくなった場合に、移動
局と基地局との交信を大ゾーンに属するチャンネルで交
信を行なうように、基地局を制御する交換局は高速で移
動する移動局に対して、プロトコールを介して、大ゾー
ンと交信するように指令することができるように構成し
たので、周波数の繰り返し利用、即ち、同一周波数を異
なるゾーンで同時に利用することにより、周波数の有効
利用(収容加入者増)が可能となると同時に、真に大ゾ
ーンに収容するのが適切である移動局に関しては、これ
をその必要が生じた時点で動的に判断でき、高速移動体
に対してはその通信のゾーン切り替えの回数を減少で
き、交換機の負荷を減少できる効果がある。
【0058】また、この発明に係る移動体通信装置によ
れば、複数の基地局を制御する交換局に、その移動局の
電波を受信した基地局の受信感度を検出する受信感度検
出手段を設けるようにしたので、交換局において、基地
局の受信感度を検知することにより、移動局と基地局間
の距離を間接的に検出することができる効果がある。
【0059】また、この発明に係る移動体通信装置によ
れば、移動局が一つの大ゾーンに長く滞留する場合、小
ゾーンの基地局はその移動局の電波を受信し、その受信
感度を交換局へ伝送し、交換局は受信レベルの最も高い
基地局を選定して、その小ゾーンに属する基地局へ、そ
の移動局と交信することを指示するように構成したの
で、移動局がこれと最も接近した基地局と交信でき、そ
の受信感度を一定以上に保持できる効果がある。
【0060】また、この発明に係る移動体通信装置によ
れば、複数の基地局を制御する交換局同士を、局間伝送
路を介して互いに接続するようにしたので、1つの交換
局ではカバーできない広域においても、各交換局におい
て大ゾーンと小ゾーンが並存するという利点を有する移
動体通信装置を実現できる効果がある。
【0061】また、この発明に係る移動体通信装置によ
れば、交換局同士の境界には、各々の交換局が制御する
大ゾーンを、互いに接するように配置したので、局間の
プロトコールのやり取りの時間に余裕を持たせることが
できる効果がある。
【0062】さらに、この発明にに係る移動体通信装置
によれば、大ゾーンと小ゾーンに割当てられるべき通信
用キャリアを、同一周波数帯域でそれぞれに割当てるよ
うにしたので、これらを別々に割当てた場合に要する移
動局のハードウエアの増加をなくすることができる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による移動体通信装置を示
す図である。
【図2】この発明が図1の実施例とは別の状況に対し実
施された場合の、本発明の第2の実施例を示す図であ
る。
【図3】交換機を含む、この発明の第3の実施例の全体
構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1,3,5,7,9,11,13,15,17 ゾーン 2,4,6,8,10,12,14,16,18 無線
基地局 31,33,35,37,39,41,43,45,4
7,49 ゾーン 32,34,36,38,40,42,44,46,4
8,50 無線基地局 61,62 交換局 63 局間伝送路 64,65,66,67 基地局伝送路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々の無線ゾーンの中心に複数の無線基
    地局を持つセルゾーンシステムにおいて、 高出力を持つ無線基地局が担当する広いゾーン(以下、
    大ゾーンと称す)と、低出力無線基地局が担当する狭い
    ゾーン(以下、小ゾーンと称す)とが並存するように配
    置したことを特徴とする移動体通信装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の移動体通信装置におい
    て、 互いに隣接して環状となるように配置された複数の上記
    大ゾーンは、その中央部に、互いに隣接して円状となる
    ように複数の上記小ゾーンが円状に配置されることを特
    徴とする移動体通信装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の移動体通信装置におい
    て、 互いに隣接して円状となるように配置された複数の上記
    大ゾーンは、その中央部の1つの大ゾーン内に、互いに
    隣接して円状になるように複数の上記小ゾーンが配置さ
    れることを特徴とする移動体通信装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の移
    動体通信装置において、 上記複数の基地局を制御する交換局は、そのゾーンの切
    替えの頻度を検出するゾーン切替頻度検出手段を有する
    ことを特徴とする移動体通信装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の移動体通信装置におい
    て、 上記基地局は、ゾーン切替の頻度が大きくなった場合、
    移動局と基地局との交信を大ゾーンに属するチャンネル
    で交信することを特徴とする移動体通信装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の移
    動体通信装置において、 上記複数の基地局を制御する交換局は、その移動局の電
    波を受信した基地局の受信感度を検出する受信感度検出
    手段を有することを特徴とする移動体通信装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の移動体通信装置におい
    て、 一つの大ゾーンに長く滞留する移動局が交信する基地局
    を変更しない場合に、変更を制御する交換局が、移動局
    が同時に小ゾーンに存在する範囲にあれば、その交信を
    小ゾーンに属するチャネルで交信することを指示する交
    換局を有することを特徴とする移動体通信装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに記載の移
    動体通信装置において、 上記複数の基地局を制御する交換局同士は局間伝送路を
    介して互いに接続されていることを特徴とする移動体通
    信装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の移動体通信装置におい
    て、 上記交換局同士の境界には、各々の交換局が制御する大
    ゾーンを互いに接するように配置することを特徴とする
    移動体通信装置。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれかに記載の
    移動体通信装置において、 大ゾーンと小ゾーンに割当てられるべき通信用キャリア
    が同一周波数帯域でそれぞれに割当てられていることを
    特徴とする移動体通信装置。
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