JP2737773B2 - 移動無線通信方式 - Google Patents
移動無線通信方式Info
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- JP2737773B2 JP2737773B2 JP2688696A JP2688696A JP2737773B2 JP 2737773 B2 JP2737773 B2 JP 2737773B2 JP 2688696 A JP2688696 A JP 2688696A JP 2688696 A JP2688696 A JP 2688696A JP 2737773 B2 JP2737773 B2 JP 2737773B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動無線通信方式
に関し、特に、非常用に展開される移動用双方向通信シ
ステムにおいて、通信のハンドオーバーを確実に実施す
るための通信技術に関する。
に関し、特に、非常用に展開される移動用双方向通信シ
ステムにおいて、通信のハンドオーバーを確実に実施す
るための通信技術に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、マルチチャネルアクセス方式
(FDMA方式)の移動無線通信方式では、移動極(M
S)がハンドオーバーを行う際、今までそのMSが存在
していた無線ゾーンの基地局(BS)とその周辺のBS
がMSの電界強度を測定して、一番強い信号を受信した
BSが統制局から新たな周波数を割り当てられ、当該B
SがMSの存在する新しい無線ゾーンを形成している。
つまり、このような移動無線方式では、ハンドオーバー
の際、統制局において電界強度を測定する基地局を選定
する処理が必要である。
(FDMA方式)の移動無線通信方式では、移動極(M
S)がハンドオーバーを行う際、今までそのMSが存在
していた無線ゾーンの基地局(BS)とその周辺のBS
がMSの電界強度を測定して、一番強い信号を受信した
BSが統制局から新たな周波数を割り当てられ、当該B
SがMSの存在する新しい無線ゾーンを形成している。
つまり、このような移動無線方式では、ハンドオーバー
の際、統制局において電界強度を測定する基地局を選定
する処理が必要である。
【0003】ここで、図5を参照して、従来のBSにつ
いて概説する。
いて概説する。
【0004】BSは複数の通話チャネルCH1乃至CH
n(nは2以上の整数)を備えるとともに電界強度測定
専用チャネルCHを備えている。
n(nは2以上の整数)を備えるとともに電界強度測定
専用チャネルCHを備えている。
【0005】各通話チャネルCH1乃至CHnにはそれ
ぞれ受信系統及び送信系統が備えられ、各受信系統には
図示のように復調器及び電界強度測定器が備えられてい
る(なお、送信系統の詳細な図示は省略する)。さら
に、各受信系統にはシンセサイザ部が備えられており、
このシンセサイザ部は図示のように制御部によって制御
される。
ぞれ受信系統及び送信系統が備えられ、各受信系統には
図示のように復調器及び電界強度測定器が備えられてい
る(なお、送信系統の詳細な図示は省略する)。さら
に、各受信系統にはシンセサイザ部が備えられており、
このシンセサイザ部は図示のように制御部によって制御
される。
【0006】電界強度測定専用チャネルCHにおいて
は、図示のように、電界強度検出器及びシンセサイザ部
が備えられ、このシンセサイザ部は、制御部によって制
御される。
は、図示のように、電界強度検出器及びシンセサイザ部
が備えられ、このシンセサイザ部は、制御部によって制
御される。
【0007】いま、通話チャネルCH1において、受信
電界強度が予め定められた閾値未満となると、電界強度
測定器からアラーム等が発せられ、このアラームは統制
局に与えられる。統制局では、例えば、制御部を制御し
て電界強度測定専用チャネルCHを用いて通話チャネル
CH1を用いて通話中のMSの電界強度を測定する。
電界強度が予め定められた閾値未満となると、電界強度
測定器からアラーム等が発せられ、このアラームは統制
局に与えられる。統制局では、例えば、制御部を制御し
て電界強度測定専用チャネルCHを用いて通話チャネル
CH1を用いて通話中のMSの電界強度を測定する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、非常用に展
開される移動無線システムでは、基地局の数及び配置等
がその状況により異なる。従って、上述のような基地局
選定処理を自動的に行うことは困難である。
開される移動無線システムでは、基地局の数及び配置等
がその状況により異なる。従って、上述のような基地局
選定処理を自動的に行うことは困難である。
【0009】加えて、非常用の移動無線システムの場合
には、BS配置が必ずしも固定的でなく、しかも通信に
最適の環境整備を行うことが困難であることを考慮する
と、一般に、通信環境が劣悪である。この結果、適当な
ハンドオーバー先の無線ゾーンが迅速に見つからない場
合がある。
には、BS配置が必ずしも固定的でなく、しかも通信に
最適の環境整備を行うことが困難であることを考慮する
と、一般に、通信環境が劣悪である。この結果、適当な
ハンドオーバー先の無線ゾーンが迅速に見つからない場
合がある。
【0010】このような場合には、複数のBSによって
MSの電界強度測定を継続的に実施する必要があり、こ
の結果、長時間に亘ってBSの監視チャネルを占有して
しまうことがある。
MSの電界強度測定を継続的に実施する必要があり、こ
の結果、長時間に亘ってBSの監視チャネルを占有して
しまうことがある。
【0011】さらに、非常用移動無線システムの場合に
は、一般にBSが移動式であり、チャネル数及び周波数
が限定・固定的となる。このため、BS当たりのチャネ
ル数の増減及び周波数の増減等の融通性には限界があ
る。
は、一般にBSが移動式であり、チャネル数及び周波数
が限定・固定的となる。このため、BS当たりのチャネ
ル数の増減及び周波数の増減等の融通性には限界があ
る。
【0012】一方、特開平3−268697号公報に記
載された移動無線方式では、MSにいくつかのBSの周
波数を捜索させて、最適ハンドオーバー先BSを選定さ
せるようにしている。
載された移動無線方式では、MSにいくつかのBSの周
波数を捜索させて、最適ハンドオーバー先BSを選定さ
せるようにしている。
【0013】しかしながら、非常用移動無線システムの
ように、BSの配置が固定的でない場合には、BSの電
波捜索の範囲を限定することは難しく、しかも、MSに
おける処理能力が過大となってしまう。
ように、BSの配置が固定的でない場合には、BSの電
波捜索の範囲を限定することは難しく、しかも、MSに
おける処理能力が過大となってしまう。
【0014】さらに、特開平5−252100号公報に
記載された移動体無線方式では、MSが空間ダイバーシ
ティ受信方式である際、使用されていない側の受信系統
を用いてハンドオーバー先BSの電波を受信することが
示されている。
記載された移動体無線方式では、MSが空間ダイバーシ
ティ受信方式である際、使用されていない側の受信系統
を用いてハンドオーバー先BSの電波を受信することが
示されている。
【0015】しかしながら、非常用移動無線システムの
場合、前述したように、劣悪な電波伝搬路状況であるこ
とが多く、しかも、ハンドオーバーを必要とするような
悪伝搬路状況の際には必然的にダイバーシティ受信を行
わなければならず、この結果、実行中の通信が切断され
る恐れが大きい。
場合、前述したように、劣悪な電波伝搬路状況であるこ
とが多く、しかも、ハンドオーバーを必要とするような
悪伝搬路状況の際には必然的にダイバーシティ受信を行
わなければならず、この結果、実行中の通信が切断され
る恐れが大きい。
【0016】加えて、非常用移動無線システムには、通
信中のチャネルの電界強度が閾値以下になると、ハンド
オーバー先のBSのチャネル空き状況に関係なくハンド
オーバー処理を実施するようにしたシステムも知られて
いる。
信中のチャネルの電界強度が閾値以下になると、ハンド
オーバー先のBSのチャネル空き状況に関係なくハンド
オーバー処理を実施するようにしたシステムも知られて
いる。
【0017】しかしながら、このようなシステムでは、
ハンドオーバー先のBSのチャネルが輻輳している場合
には、その通信が切断されてしまうという問題点があ
る。
ハンドオーバー先のBSのチャネルが輻輳している場合
には、その通信が切断されてしまうという問題点があ
る。
【0018】本発明の目的は、基地局が移動式である移
動用無線通信システムにおいて、移動局の移動に伴う通
信のハンドオーバーを確実に迅速に実施するとともに伝
送を効率的として操作性・運用性を向上することのでき
る移動無線通信方式を提供することにある。
動用無線通信システムにおいて、移動局の移動に伴う通
信のハンドオーバーを確実に迅速に実施するとともに伝
送を効率的として操作性・運用性を向上することのでき
る移動無線通信方式を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明では、MSは、通
信中のチャネルの電波強度を継続的に測定しその強度の
平均的な値があるしきい値以下になると、送信中のチャ
ネルを一時的に中断し予め定められた周波数でMS識別
等の情報を含むハンドオーバー要求を一定時間送出す
る。さらに、MSではハンドオーバー要求を送出してか
ら、予め定められた時間後に受信系を切り替えて、ハン
ドオーバー情報(指令)を受信・解読して所要の制御を
行う。
信中のチャネルの電波強度を継続的に測定しその強度の
平均的な値があるしきい値以下になると、送信中のチャ
ネルを一時的に中断し予め定められた周波数でMS識別
等の情報を含むハンドオーバー要求を一定時間送出す
る。さらに、MSではハンドオーバー要求を送出してか
ら、予め定められた時間後に受信系を切り替えて、ハン
ドオーバー情報(指令)を受信・解読して所要の制御を
行う。
【0020】BSでは、空きチャネルの送受信系統を定
められた周波数に設定し、MSからバースト的に送信さ
れた信号を受信し、電波強度を測定するとともに受信し
たハンドオーバー要求を解読して、そのチャネルを確保
するとともに統制局に対して電波強度等の情報を送信す
る。また、BSでは、統制局からハンドオーバー要求を
受け入れるよう指示がきた場合には、予め定められたタ
イミング・周波数で当該MS宛にハンドオーバー指令を
送出する。
められた周波数に設定し、MSからバースト的に送信さ
れた信号を受信し、電波強度を測定するとともに受信し
たハンドオーバー要求を解読して、そのチャネルを確保
するとともに統制局に対して電波強度等の情報を送信す
る。また、BSでは、統制局からハンドオーバー要求を
受け入れるよう指示がきた場合には、予め定められたタ
イミング・周波数で当該MS宛にハンドオーバー指令を
送出する。
【0021】このように、各BS共通の周波数によるハ
ンドオーバー要求とBSの空きチャネル利用の要求受信
・応答機能によって、必然的に受信可能なBSが信号処
理・応答することになる。この結果、統制局による近傍
BS選定・MS電波受信指示、通信中BS・新BS・通
信中チャネル利用のMSへ情報伝達、BSにおける電波
強度測定専用受信機準備、MSにおける複数BS電波検
索・比較等の必要がなく、統制局、BS及びMSの機能
を比較的簡単にできるとともにハンドオーバー処理を迅
速にできる。
ンドオーバー要求とBSの空きチャネル利用の要求受信
・応答機能によって、必然的に受信可能なBSが信号処
理・応答することになる。この結果、統制局による近傍
BS選定・MS電波受信指示、通信中BS・新BS・通
信中チャネル利用のMSへ情報伝達、BSにおける電波
強度測定専用受信機準備、MSにおける複数BS電波検
索・比較等の必要がなく、統制局、BS及びMSの機能
を比較的簡単にできるとともにハンドオーバー処理を迅
速にできる。
【0022】さらに、BSの配置、サービスエリア(無
線ゾーン)の重複状況、BSの空きチャネル状況に応じ
てハンドオーバー動作が柔軟に対応できる。言い換える
と、システム運営者にとっては、例えば、BS輻輳地域
に重複してBSサービスエリアを配置する等の対策を迅
速・容易に実施できる。
線ゾーン)の重複状況、BSの空きチャネル状況に応じ
てハンドオーバー動作が柔軟に対応できる。言い換える
と、システム運営者にとっては、例えば、BS輻輳地域
に重複してBSサービスエリアを配置する等の対策を迅
速・容易に実施できる。
【0023】MSにおいて、ハンドオーバー処理は時間
的に断続して行うので、スペースダイバーシティ機能を
有している場合、ハンドオーバー段階においても片方の
受信系統をハンドオーバー処理に占有させることがな
く、良好な通信維持が容易である。
的に断続して行うので、スペースダイバーシティ機能を
有している場合、ハンドオーバー段階においても片方の
受信系統をハンドオーバー処理に占有させることがな
く、良好な通信維持が容易である。
【0024】新BSからの電波受信タイミングをハンド
オーバー送信時から分離し、かつ一定時間後に設定・可
変できることにより、非常用通信システムのように、B
S〜統制局間の通信路が、有線・多重無線等の種類、リ
ンク・ノード等の数・長さ等において大きく変化する場
合でも、送信及び受信のそれぞれの所要時間を最低限に
短縮できるとともに状況に柔軟に対応できる。
オーバー送信時から分離し、かつ一定時間後に設定・可
変できることにより、非常用通信システムのように、B
S〜統制局間の通信路が、有線・多重無線等の種類、リ
ンク・ノード等の数・長さ等において大きく変化する場
合でも、送信及び受信のそれぞれの所要時間を最低限に
短縮できるとともに状況に柔軟に対応できる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下本発明について図面を参照し
て説明する。
て説明する。
【0026】まず、図1を参照して、図示の移動無線シ
ステムは、緊急用に展開する大ゾーン方式で周波数分割
多元接続(FDMA)方式のディジタル移動通信システ
ムであり、基地局(BS)におけるチャネル数(周波
数)が限定かつ固定的である。図示の移動無線システム
は、例えば、非常用として用いられる。この移動無線シ
ステムは複数の基地局BS1乃至BSnを備えており、
各基地局BS1乃至BSnは統制局1に接続されてい
る。基地局BS1乃至BSnは移動可能であり、基地局
BS1乃至BSnによって実線円で示す無線ゾーンが形
成される。移動局MSはこれら無線ゾーンに亘って移動
し、BS1乃至BSnのいずれかと通信を行う。
ステムは、緊急用に展開する大ゾーン方式で周波数分割
多元接続(FDMA)方式のディジタル移動通信システ
ムであり、基地局(BS)におけるチャネル数(周波
数)が限定かつ固定的である。図示の移動無線システム
は、例えば、非常用として用いられる。この移動無線シ
ステムは複数の基地局BS1乃至BSnを備えており、
各基地局BS1乃至BSnは統制局1に接続されてい
る。基地局BS1乃至BSnは移動可能であり、基地局
BS1乃至BSnによって実線円で示す無線ゾーンが形
成される。移動局MSはこれら無線ゾーンに亘って移動
し、BS1乃至BSnのいずれかと通信を行う。
【0027】なお、図1には一つの移動局MSのみが示
されているが実際には複数の移動局MSが存在する。
されているが実際には複数の移動局MSが存在する。
【0028】図2を参照して、移動局MSは復調器11
及び変調器12を備えており、復調器11は中間周波増
幅器(IFAMP)11a、バンドパスフィルタ(BP
F)11b、乗算器11c、及びBPF11dを介して
アンテナ13に接続されている。一方、変調器12はB
PF12a、乗算器12b、BPF12c、及び電力増
幅器(PWAMP)12dを介してアンテナ13に接続
されている。
及び変調器12を備えており、復調器11は中間周波増
幅器(IFAMP)11a、バンドパスフィルタ(BP
F)11b、乗算器11c、及びBPF11dを介して
アンテナ13に接続されている。一方、変調器12はB
PF12a、乗算器12b、BPF12c、及び電力増
幅器(PWAMP)12dを介してアンテナ13に接続
されている。
【0029】移動局MSはさらに、制御部20、電解強
度測定器21、シンセサイザー22及び24、デコーダ
20a、及びエンコーダ20bを備えており、変調器1
2はスイッチ23によって選択的にエンコーダ20b又
は通話入力に接続される。同様に、復調器11はスイッ
チ25によって選択的にデコーダ20a又は通話出力に
接続される。
度測定器21、シンセサイザー22及び24、デコーダ
20a、及びエンコーダ20bを備えており、変調器1
2はスイッチ23によって選択的にエンコーダ20b又
は通話入力に接続される。同様に、復調器11はスイッ
チ25によって選択的にデコーダ20a又は通話出力に
接続される。
【0030】図3を参照して、基地局BS1の構成につ
いて説明する。なお、基地局BS2乃至BSnの構成も
基地局BS1の構成と同様である。基地局BS1は複数
の通話チャネルCH1、CH2、…を備えており、各通
話チャネル毎に送信系及び受信系が備えられている。
いて説明する。なお、基地局BS2乃至BSnの構成も
基地局BS1の構成と同様である。基地局BS1は複数
の通話チャネルCH1、CH2、…を備えており、各通
話チャネル毎に送信系及び受信系が備えられている。
【0031】通話チャネルCH1に注目して、受信系
は、復調部14を備えており、この復調器14にはBP
F14a、乗算器14b、BPF14c、及びIFAM
P14dを介して受信入力が与えられ、復調部14から
は通話信号が出力される。
は、復調部14を備えており、この復調器14にはBP
F14a、乗算器14b、BPF14c、及びIFAM
P14dを介して受信入力が与えられ、復調部14から
は通話信号が出力される。
【0032】一方、送信系は、変調部15を備えてお
り、変調部15から変調信号は、BPF15a、乗算器
15b、及びBPF15cを介して送信出力として送出
される。図示のように各通話チャネル毎にシンセサイザ
16が備えられており、これらシンセサイザ16の出力
は乗算器14b及び15bに与えられる。
り、変調部15から変調信号は、BPF15a、乗算器
15b、及びBPF15cを介して送信出力として送出
される。図示のように各通話チャネル毎にシンセサイザ
16が備えられており、これらシンセサイザ16の出力
は乗算器14b及び15bに与えられる。
【0033】図示のように、基地局BS1は、制御部3
0、デコーダ30a、エンコーダ30b、及び電界強度
測定器30cを備えており、各復調部14の出力はデコ
ーダ30aを介して制御部30に与えられる。また、制
御部30からの制御信号はエンコーダ30bを介して各
変調部15に与えられる。電界強度測定器30cは各I
FAMP14dに接続されており、電界強度測定器30
cの出力は制御部30に与えられる。
0、デコーダ30a、エンコーダ30b、及び電界強度
測定器30cを備えており、各復調部14の出力はデコ
ーダ30aを介して制御部30に与えられる。また、制
御部30からの制御信号はエンコーダ30bを介して各
変調部15に与えられる。電界強度測定器30cは各I
FAMP14dに接続されており、電界強度測定器30
cの出力は制御部30に与えられる。
【0034】ここで、図1乃至図3を参照して、移動局
MS1は基地局BS1と通信中において、電界強度をモ
ニターしている。いま、移動局MS1が基地局BS1の
無線ゾーンを移動等して、電界強度が低下すると、つま
り、制御部20が、電界強度検出器21から出力される
通信中の受信電界強度の平均的値が所定の閾値値を下回
ったと判定すると、制御部20シンセサイザ22を制御
して送信周波数を予め定められた周波数に設定するとと
もにスイッチ23を通話路から制御部側に切り替えてハ
ンドオーバー要求信号を送出する。このハンドオーバー
要求信号は変調器12を介して予め定められた送信周波
数で送出される。そして、ハンドオーバー要求信号後、
制御部20はスイッチ23を元の状態、つまり、通話路
側に切り替える。
MS1は基地局BS1と通信中において、電界強度をモ
ニターしている。いま、移動局MS1が基地局BS1の
無線ゾーンを移動等して、電界強度が低下すると、つま
り、制御部20が、電界強度検出器21から出力される
通信中の受信電界強度の平均的値が所定の閾値値を下回
ったと判定すると、制御部20シンセサイザ22を制御
して送信周波数を予め定められた周波数に設定するとと
もにスイッチ23を通話路から制御部側に切り替えてハ
ンドオーバー要求信号を送出する。このハンドオーバー
要求信号は変調器12を介して予め定められた送信周波
数で送出される。そして、ハンドオーバー要求信号後、
制御部20はスイッチ23を元の状態、つまり、通話路
側に切り替える。
【0035】制御部20はクロック発生部(図示せず)
を有しており、ハンドオーバー要求信号を送出後、クロ
ック発生部からクロックを用いて時間の計時を行う。そ
して、予め設定された時間が経過すると、制御部20は
シンセサイザ24及びスイッチ25を制御して受信系統
によって基地局BS1乃至BSnからの応答電波を待ち
受ける。そして、いずれかの基地局から応答電波を受信
すると、内容を解読して、制御部20は通信のための送
受信周波数の設定・通信接続動作等を行う。
を有しており、ハンドオーバー要求信号を送出後、クロ
ック発生部からクロックを用いて時間の計時を行う。そ
して、予め設定された時間が経過すると、制御部20は
シンセサイザ24及びスイッチ25を制御して受信系統
によって基地局BS1乃至BSnからの応答電波を待ち
受ける。そして、いずれかの基地局から応答電波を受信
すると、内容を解読して、制御部20は通信のための送
受信周波数の設定・通信接続動作等を行う。
【0036】一方、基地局では、複数の通信系統(通話
チャネル)に対して電界強度測定経路31、シンセサイ
ザオーバーライド設定経路32、及び通信/制御切り替
え経路33及び34がマトリクス的に接続できるように
構成されており、例えば、最初に受信入力も送信出力も
検出されなくなった通信系統において、スイッチ(図示
せず)が制御系統に接続されるように動作する。
チャネル)に対して電界強度測定経路31、シンセサイ
ザオーバーライド設定経路32、及び通信/制御切り替
え経路33及び34がマトリクス的に接続できるように
構成されており、例えば、最初に受信入力も送信出力も
検出されなくなった通信系統において、スイッチ(図示
せず)が制御系統に接続されるように動作する。
【0037】制御部30は、接続された通信を実施して
いない系統の送受信周波数をシンセサイザ16を制御し
て予め設定された周波数に設定する。そして、移動局M
S1からこの予め設定された周波数によってハンドオー
バー要求信号を受信すると、制御部30は、その内容を
解読し電界強度情報とともに統制局に送出する。
いない系統の送受信周波数をシンセサイザ16を制御し
て予め設定された周波数に設定する。そして、移動局M
S1からこの予め設定された周波数によってハンドオー
バー要求信号を受信すると、制御部30は、その内容を
解読し電界強度情報とともに統制局に送出する。
【0038】統制局では、複数の基地局からの同様な情
報を処理して、最適ハンドオーバー先の基地局を選定
し、該当する基地局にその旨通知する。
報を処理して、最適ハンドオーバー先の基地局を選定
し、該当する基地局にその旨通知する。
【0039】通知を受けた基地局は、移動局MS1にお
ける統制情報待ち受けタイミングにあわせてハンドオー
バー要求信号を受信した空き通話チャネルからハンドオ
ーバー先BSとの通信チャネル周波数等の情報を送信す
るとともに当該移動局MS1との通信チャネル確立動作
をする。
ける統制情報待ち受けタイミングにあわせてハンドオー
バー要求信号を受信した空き通話チャネルからハンドオ
ーバー先BSとの通信チャネル周波数等の情報を送信す
るとともに当該移動局MS1との通信チャネル確立動作
をする。
【0040】なお、各基地局及び統制局との通信の時間
が通信網の構成状況等により変動しかつ長時間かかるこ
とがある場合を考慮し、移動局がハンドオーバー要求の
ための統制用電波を発射したのち、基地局からのハンド
オーバー指令を受信するまでの時間は、システム全体と
して可変できる。
が通信網の構成状況等により変動しかつ長時間かかるこ
とがある場合を考慮し、移動局がハンドオーバー要求の
ための統制用電波を発射したのち、基地局からのハンド
オーバー指令を受信するまでの時間は、システム全体と
して可変できる。
【0041】また、本発明では、通信中の通話等が短時
間中断するが、その時間は数m秒から数十m秒と見積も
られ、通話には特に処置しなくとも影響は少なく、デー
タ通信の場合にはバッファを用いる方式等により影響を
回避できる。
間中断するが、その時間は数m秒から数十m秒と見積も
られ、通話には特に処置しなくとも影響は少なく、デー
タ通信の場合にはバッファを用いる方式等により影響を
回避できる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、ハン
ドオーバー要求が移動局の通信中のチャネル状況のみの
監視にもとづき行われ、この要求・指示がシステムに共
通の周波数に短時間切り替えて実施され、基地局で空き
チャネルを自動的にハンドオーバー要求を処理するチャ
ネルとして設定するようにしたから、より迅速に必然的
にハンドオーバー可能基地局候補が絞られるとともに空
きチャネルが確保される。そして、BSの配置が変化し
ても処理手順が変わらない。
ドオーバー要求が移動局の通信中のチャネル状況のみの
監視にもとづき行われ、この要求・指示がシステムに共
通の周波数に短時間切り替えて実施され、基地局で空き
チャネルを自動的にハンドオーバー要求を処理するチャ
ネルとして設定するようにしたから、より迅速に必然的
にハンドオーバー可能基地局候補が絞られるとともに空
きチャネルが確保される。そして、BSの配置が変化し
ても処理手順が変わらない。
【0043】従って、移動局における複数の基地局電波
の検索・比較、基地局における通信中の同時複数チャネ
ルの電界強度測定及び統制局指示による専用チャネルに
よる電界強度測定、統制局におけるハンドオーバー状況
の移動局が存在する基地局からの要請にもとづく複数基
地局選定処理とそれらへの電界強度測定指示、最適基地
局決定後の統制専用チャネルを用いた移動局への通知、
統制局からの周波数の割り当て等の処理が削減され、各
局における情報処理量、統制用通信量等が軽減され、総
合的にハンドオーバーの迅速化と通信装置の簡素化が実
現でき、非常用通信システムなどの臨時に通信組織を構
成するようなシステムの運用が容易になる。
の検索・比較、基地局における通信中の同時複数チャネ
ルの電界強度測定及び統制局指示による専用チャネルに
よる電界強度測定、統制局におけるハンドオーバー状況
の移動局が存在する基地局からの要請にもとづく複数基
地局選定処理とそれらへの電界強度測定指示、最適基地
局決定後の統制専用チャネルを用いた移動局への通知、
統制局からの周波数の割り当て等の処理が削減され、各
局における情報処理量、統制用通信量等が軽減され、総
合的にハンドオーバーの迅速化と通信装置の簡素化が実
現でき、非常用通信システムなどの臨時に通信組織を構
成するようなシステムの運用が容易になる。
【0044】さらに、本発明では、サービスエリア(無
線ゾーン)がオーバーラップしている場合に、上述のよ
うな動作によって、電波伝搬状況がよい方の基地局のチ
ャネルが輻輳中でもその基地局はハンドオーバー候補と
はなりえず、別に電波伝搬が可能な基地局で空きチャネ
ルのある基地局があればそれにハンドオーバーされる。
このことは、システム運用者としても、面倒な配慮をし
なくとも輻輳状況の基地局に重畳して別の基地局のサー
ビスエリアを設けることでそのような状況を解決できる
ことになる。従って、ハンドオーバーが基地局の輻輳等
により失敗することが少なくなる。
線ゾーン)がオーバーラップしている場合に、上述のよ
うな動作によって、電波伝搬状況がよい方の基地局のチ
ャネルが輻輳中でもその基地局はハンドオーバー候補と
はなりえず、別に電波伝搬が可能な基地局で空きチャネ
ルのある基地局があればそれにハンドオーバーされる。
このことは、システム運用者としても、面倒な配慮をし
なくとも輻輳状況の基地局に重畳して別の基地局のサー
ビスエリアを設けることでそのような状況を解決できる
ことになる。従って、ハンドオーバーが基地局の輻輳等
により失敗することが少なくなる。
【0045】また、ハンドオーバー時は通信状況が悪化
した状況であるのが通常であり、ダイバーシティ受信に
おいて瞬間的に使われない受信系統を用いるような手法
でなく、本発明では、時間的に同時にダイバーシティに
関係する以降の受信系統を切り替えているから、ダイバ
ーシティの機能を最大限有効に使用でき良好な通信を確
保できる。
した状況であるのが通常であり、ダイバーシティ受信に
おいて瞬間的に使われない受信系統を用いるような手法
でなく、本発明では、時間的に同時にダイバーシティに
関係する以降の受信系統を切り替えているから、ダイバ
ーシティの機能を最大限有効に使用でき良好な通信を確
保できる。
【図1】本発明による移動無線通信システムの一例を示
す図である。
す図である。
【図2】図1に示す移動局の一例を示すブロック図であ
る。
る。
【図3】図1に示す基地局の一例を示すブロック図であ
る。
る。
【図4】図1に示す移動無線通信システムシステムの動
作を説明するための図である。
作を説明するための図である。
【図5】従来の移動無線通信システムにおける基地局の
構成例を示す図である。
構成例を示す図である。
20,30 制御部 21,30c 電界強度測定器 22,24 シンセサイザ 23,25 スイッチ 32 シンセサイザオーバライド設定経路 33,34 通信/制御切替え経路
Claims (4)
- 【請求項1】 複数の移動局及び複数の基地局と、該複
数の基地局が接続された統制局とを備え、前記基地局毎
に無線ゾーンが規定され、周波数分割多元接続を用いて
無線通信を行う移動無線通信方式であって、前記移動局
の各々には前記基地局のいずれかと通信中である際、受
信電界強度を測定する測定手段と、該移動局が前記無線
ゾーンの一つから別の前記無線ゾーンのハンドオーバー
を行う際該受信電界強度の平均的値が予め設定された閾
値未満となると該通信を中断して前記複数の基地局に共
通して規定された統制用周波数で所定のハンドオーバー
要求を発信する発信手段とが備えられ、前記基地局の各
々には、前記ハンドオーバー要求を受信しかつ自局に空
きチャネルある際受信電界強度を測定して該電界強度測
定情報と前記ハンドオーバー要求を送信情報として前記
統制局に送信する送信手段が備えられ、統制局には前記
送信情報に応じて最適ハンドオーバー先基地局を選定基
地局として選定して該選定基地局に選定情報を通知する
通知手段が備えられ、前記基地局には前記選定通知を受
けた際空きチャネルを確保するとともに予め定められた
タイミング・周波数の制御電波で前記ハンドオーバー要
求を送出した移動局にハンドオーバー情報を送信する送
信手段が備えられ、前記移動局には前記予め定められた
タイミング・周波数で前記ハンドオーバー情報を受ける
と前記通話中のチャネルを中断して該ハンドオーバー情
報に従って前記選定基地局とのチャネルに切り替える制
御手段が備えられていることを特徴とする移動無線通信
方式。 - 【請求項2】 請求項1に記載された移動無線通信方式
において、前記ハンドオーバー要求を送信した移動局
は、前記選定情報を所定の時間内に受信しないともとの
通信状態に復帰するとともに予め定められた時間おきに
前記ハンドオーバー要求を送出するようにしたことを特
徴とする移動無線通信方式。 - 【請求項3】 請求項1に記載された移動無線通信方式
において、前記基地局の各々には、通信用の空きチャネ
ルの受信系統の少なくとも一つに前記ハンドオーバー要
求を前記送信手段に与える切り替え手段が備えられてい
ることを特徴とする移動無線通信方式。 - 【請求項4】 請求項1に記載された移動無線通信方式
において、前記通信中の基地局では前記空きチャネルの
有無にかかわらず前記ハンドオーバー要求を受信して電
界強度を測定し前記送信情報として前記統制局に送信し
ており、前記統制局では前記通信中の基地局以上に伝搬
路状況のよい基地局がないと、前記通信中の基地局に対
して前記ハンドオーバー要求を送出した移動局との通信
を継続するように制御することを特徴とする移動無線通
信方式。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2688696A JP2737773B2 (ja) | 1996-02-14 | 1996-02-14 | 移動無線通信方式 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2688696A JP2737773B2 (ja) | 1996-02-14 | 1996-02-14 | 移動無線通信方式 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09219879A JPH09219879A (ja) | 1997-08-19 |
JP2737773B2 true JP2737773B2 (ja) | 1998-04-08 |
Family
ID=12205756
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2688696A Expired - Fee Related JP2737773B2 (ja) | 1996-02-14 | 1996-02-14 | 移動無線通信方式 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2737773B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002232929A (ja) | 2001-02-01 | 2002-08-16 | Ntt Docomo Inc | ハンドオーバ制御方法、移動局及び通信制御装置 |
CN101395933B (zh) * | 2006-03-01 | 2012-09-05 | 日本电气株式会社 | 通信终端、接入点切换方法和接入点切换控制程序 |
JP4800875B2 (ja) * | 2006-08-11 | 2011-10-26 | 京セラ株式会社 | チャネル割当方法およびそれを利用した基地局装置 |
-
1996
- 1996-02-14 JP JP2688696A patent/JP2737773B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09219879A (ja) | 1997-08-19 |
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