JPH06209214A - 直線偏波ラジアルラインスロットアンテナ - Google Patents

直線偏波ラジアルラインスロットアンテナ

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Publication number
JPH06209214A
JPH06209214A JP10234392A JP10234392A JPH06209214A JP H06209214 A JPH06209214 A JP H06209214A JP 10234392 A JP10234392 A JP 10234392A JP 10234392 A JP10234392 A JP 10234392A JP H06209214 A JPH06209214 A JP H06209214A
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JP
Japan
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slot
slots
quadrants
quadrant
semi
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Application number
JP10234392A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Okazaki
康弘 岡崎
Masanori Suzuki
正則 鈴木
Hisashi Yoshimoto
尚志 吉本
Yuji Numano
雄司 沼野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Priority to JP10234392A priority Critical patent/JPH06209214A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 垂直偏波,水平偏波を共用し、衛星通信に適
用し得ると共に、給電部への反射損失がなくアンテナの
開口効率が向上し、各スロットから自由空間に放射され
る電波の性能を改善する。 【構成】 スロット導体板を4分割し、第1、第2の象
限はVR1n=ρ+nλg+F(n)、第3、第4象限
はVR2n=ρ+(n+1/2)λg+F(n)の半円
弧上に角度θ1でスロットを配列し、第1、第4象限に
はHR1n=ρ+(n+1/4)λg+F(n)、第
2、第3象限にはHR2n=ρ+(n+3/4)λg+
F(n)の半円弧で角度θ2のスロットを配列すると共
に、角度θ1を第1、第3象限でマイナスに、第2、第
4象限でプラスに、角度θ2は第1、第3象限でプラス
に、第2、第4象限でマイナスにする。ρは定数、λg
は管内波長,F(n)は補正関数で半円弧の位置をλg
に対して補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、平面アンテナに係り、
特に垂直偏波と水平偏波の双方を使用する偏波共用で衛
星通信等に適用するに好適な直線偏波ラジアルラインス
ロットアンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】図8は従来の直線偏波ラジアルラインス
ロットアンテナのスロット導体板の一例であり、米国特
許2,929,064号に開示されたPENCIL BEAM SLOT
ANTENNAのスロット構造を示すものである。図示のよう
にスロット12aは半円弧13と、半円弧13から1/
2λgだけ半径方向にずれた半円弧14と、更にそれか
ら1/2λgだけ半径方向に順次ずれた半円弧15,1
6・・・等に沿って角度ψだけ傾斜して配列する。この
構造のスロット導体板8aは、垂直偏波(y軸方向)し
か放射することが出来ない。水平偏波(x軸方向)を放
射するには、このスロット導体板8aを図の位置から9
0°回転した形状のスロット導体板を用いることが必要
である。一方、衛星通信においては、奇数チャンネル
(ch)の垂直偏波(V偏波)と偶数チャンネル(c
h)の水平偏波(H偏波)とを同時に使用する偏波共用
方式のものが採用される。そのため、スロット導体板の
スロットからは垂直偏波および水平偏波が放射されるこ
とが必要になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特願平3−23610
号に開示するラジアルラインスロットアンテナは垂直偏
波および水平偏波を放射し得る一例を示すものであり、
発明者が先に開発したものある。図9に示すように同技
術のスロット導体板8bには、管内波長λg分だけ半径
方向に離れた多数個の同心円上に十字形スロット17が
配列される。中心Oに取り付けられる偏波共用の正方形
導波管給電部(図略)からのTE10波あるいは円形導波
管給電部からのTE11波をラジアル導波路を介してスロ
ット導体板8bに導くことにより、十字形スロット17
から垂直偏波および水平偏波を放射する。なお、同技術
には十字形スロット17を図示のものから角度45度だ
け回転して配列したものも開示されている。
【0004】前記したように、米国特許2,929,0
64号公報に開示するアンテナのスロット導体板8aで
は垂直偏波又は水平偏波のいずれかの偏波しか放射する
ことが出来ないためマルチチャンネルの衛星通信に使用
することが出来ない。一方、特願平3−23610号で
起案したスロット導体板8bのスロット構造の場合に
は、垂直偏波および水平偏波を放射することが出来る。
しかしながら、このタイプのアンテナの場合には次のよ
うな問題点がある。円形導波管から給電されたTE11
等の電波(伝送波)はスロット導体板8bの十字形スロ
ット17を励振することにより自由空間へ放射される。
しかしながら、十字形スロット17の励振の際に円形導
波管からの電波の一部が十字形スロット17により反射
され反射波となって給電部(中心O)に戻る。十字形ス
ロット17は前記したように管内波長λgの間隔で同心
円上に配列されているため、各同心円上の多数個の十字
形スロット17から一斉に反射波が給電部側に戻り、給
電部側からの伝送波の進行を阻害する。そのため、定在
波(進行しない波)が発生しアンテナの開口効率を大巾
に低下させる問題点がある。
【0005】本発明は、以上の問題点を解決するもの
で、反射損失が極めて少なくアンテナ効率が向上すると
共に、スロット導体板のスロットから垂直偏波および水
平偏波が放射され、かつスロット導体板の全面から同位
相で同振幅の電波が放射され性能の向上が図れる直線偏
波ラジアルラインスロットアンテナを提供することを目
的とする。勿論、送信アンテナとしてだけでなく受信ア
ンテナとしても同様に機能し得るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の目的を
達成するために、中心に配置される円形導波管等の給電
部と、該管から半径方向に広がって配設されるラジアル
導波路と、その表面に敷設され多数個のスロットを形成
してなるスロット導体板等を備え、波長λの偏波共用波
を管内波長λgで前記スロットを介して放射するラジア
ルラインスロットアンテナであって、前記スロットが、
x,y軸で4分割された第1乃至第4象限のうち、第1
象限と第2象限ではVRn=ρ+nλg+F(n)の半
円弧上に半径方向に対して角度θ1だけ傾斜して配列さ
れ、第3象限と第4象限ではVR2n=ρ+(n+1/
2)λg+F(n)の半円弧上に角度θ1で配列され、第
1象限と第4象限ではHR1n=ρ+(n+1/4)λ
g+F(n)の半円弧上に角度θ2で配列され、第2象限
と第3象限ではHR2n=ρ+(n+3/4)λg+F
(n)の半円弧上に角度θ2で配列されると共に、前記角
度θ1は第1象限と第3象限でマイナス方向に形成さ
れ、第2象限と第4象限ではプラス方向に形成され、角
度θ2は第1象限と第3象限でプラス方向に形成され、
第2象限と第4象限ではマイナス方向にそれぞれ形成さ
れてなる直線偏波ラジアルラインスロットアンテナを構
成する。また、スロットの半径方向に対する角度θ1
よびθ2をそれぞれ45度に形成してなる直線偏波ラジ
アルラインスロットアンテナを構成するものである。
【0007】
【作用】図5および図6を参照して、まず動作原理を説
明する。スロット導体板8cの中心OからHR1の半径
の円弧上に形成されるスロットS1とHR1とλg/2だ
け離れた半径の円弧上に形成されるスロットS2とにお
ける電波の磁界成分H,電界成分Eについては次のよう
になる。すなわち、スロットS1で反射して給電部2側
に戻る反射波とスロットS2で反射して給電部2側に戻
る反射波はスロットS1とスロットS2がλg/2だけ離
れているため反射波の位相がλg/2だけずれる。その
ため反射波が互いにキャンセルし合うため、給電部2側
への反射波がなく反射損失が最小になる。また、図6に
示すように、ある時刻におけるスロットS1を励振する
磁界方向を+(プラス)とし左回転方向とすると、λg
/2だけ離れたスロットS2の磁界方向は−(マイナ
ス)となり右回転方向となる。そのため、スロットS1
における磁界ベクトルH1は上向きとなる。従って、ス
ロットS2における磁界ベクトルH2も上向きとなリ、ス
ロットS1およびスロットS2から自由空間に放射される
電界ベクトルE1,E2はx軸の+方向を向く。時間がT
/4(T:λgの周期)だけ進むと、スロットS1,S2
での磁界はいずれも0となり、磁界ベクトルH1,H2
電界ベクトルE1,E2はいずれも0となる。更に、時間
がT/4だけ進むと、スロットS1,S2での磁界方向は
図6とは逆向きとなり、スロットS1の磁界方向が−
(マイナス,すなわち右回転)にスロットS2の磁界方
向が+(プラス,すなわち左回転)となり、H1が下向
きH2が上向きとなり、電界ベクトルE1,E2はいずれ
もx軸の(マイナス)方向となる。更に、時間がT/4
だけ進むとス、ロットS1,S2での磁界はいずれも0と
なり磁界ベクトルH1,H2、電界ベクトルE1,E2もい
ずれも0となる。磁界ベクトルH1とH2とが同一の値の
場合、電界ベクトルE1とE2とは同一の値となる。その
ため、スロットS1,スロットS2から同位相,同振幅の
直線偏波が放射される。
【0008】一方、本発明では前記原理を応用し、かつ
スロット導体板に垂直偏波用と水平偏波用のスロットを
同時に形成する構造とした。すなわち各スロットはVR
1n,VR2n,HR1n,HR2nのそれぞれの半径方向
に対し、角度θ1,θ2だけ傾斜して配列される。スロッ
トが角度θ1,θ2で傾斜して配列されると共に図5およ
び図6を用いて説明した前記原理により、VR1nとV
2nの半円弧上に配列されるスロットでは水平偏波が
互いにキャンセルされ垂直偏波のみが同位相,同振幅で
放射され、一方、HR1nとHR2nの半円弧上に配列さ
れるスロットでは垂直偏波が互いにキャンセルされ水平
偏波のみが同位相,同振幅で放射される。以上により交
差偏波性能を大巾に向上することが出来る。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明
する。
【0010】図4に本発明の適用される直線偏波ラジア
ルラインスロットアンテナ1の具体的な構造を示す。垂
直偏波と水平偏波の共用に有利な導波管給電を採用して
いる。送信装置及び/又は受信装置等の給電部2に連通
し中央に配置される円形導波管3はコニカルホーン4を
介し中空円板状のフレーム5と一体的に連結して形成さ
れる。また、フレーム5とコニカルホーン4間にはチョ
ーク溝6が形成される。給電部2から波長λで送られる
TE11波はコニカルホーン4により拡散される。また、
チョーク溝6はTE11波の放射波をビーム成形し円形導
波管3の放射波を放射軸と直交する平面上でその断面形
状を円形にするためのものである。フレーム5内にはラ
ジアル導波路7が配設され、円形導波管3からの伝送波
を中心から周辺部へと放射状に導く。ラジアル導波路7
の上方側にはスロット導体板8が敷設され、その上方に
は高発泡誘導体のスペーサ9が充填される。また、スペ
ーサ9は、フレーム5にその周縁を嵌着するレドーム1
0により被包される。レドーム10は内部構成部品を降
雨雪等より保護するものである。また、フレーム5の外
縁には周辺保護用のゴムリング11が挿着される。ま
た、円形導波管3内には偏波切換器19が介設される。
そのため、給電部2からの偏波共用のTE11波は偏波切
換器19により垂直偏波と水平偏波に予めわけることが
出来、ラジアル導波路7側に垂直偏波と水平偏波を選択
的に伝送することが出来る。スロット導体板8には後述
する多数個のスロット12が形成される。給電部2から
円形導波管3内に送られる波長λのTE11波はラジアル
導波路7およびスペーサ9を通って大気中に放射される
際に短縮され、λgの管内波長となる。図4においてス
ロット導体板8の中央部には下方に円錐状に突出する導
体円錐ブロック18が形成されている。これは円形導波
管3から給電されたTE11波が円形導波管3側に反射し
てラジアル導波路7への伝送が減少するのを防止するも
のである。
【0011】図1を参照し、補正関数F(n)の変数n
を1としたVR11,VR21,HR11,HR21(以下、V
1,VR2,HR1,HR2という)の半円弧上に配列さ
れるスロットについて説明する。勿論、nが2,3・・
・のF(n)値を有するVR1n,VR2n,HR1n,
HR2nについても同様である。ここで、中心に最も近
い位置に配列されるスロットの半円弧は中心から所定距
離ρだけはなれている。図1に示すように、VR1の半
円弧上にはその第1象限にスロットSV1が配列され、
第2象限にスロットSV2が配列される。また、VR2
半円弧上には第3象限にスロットSV3が配列され、第
4象限にスロットSV4が配列される。なお、VR1とV
2はλg/2だけ半径方向に位相が離れている。ま
た、スロットSV1とスロットSV3は半径方向に対し−
45度だけ傾斜して配列され、スロットSV2とスロッ
トSV4は半径方向に対し+45度だけ傾斜して配列さ
れる。一方、HR1はVR1に対しλg/4だけ半径方向
に離れた位置に形成され、それと相対向する位置にVR
2とλg/4だけ半径方向に離れたHR2が形成される。
HR1の第1象限にはスロットSH1が配列され、第4象
限にはスロットSH4が配列される。また、HR2の第2
象限にはスロットSH2が配列され、第3象限にはスロ
ットSH3が配列される。スロットSH1とスロットSH
3は半径方向に対し+45度だけ傾斜して配列され、ス
ロットSH2とスロットSH4は−45度傾斜して配列さ
れる。なお、スロット形状は図示の矩形に限らず六角形
等であってもよい。
【0012】次に、本実施例の動作について説明する。
図2はスロットSV1,SV2,SV3,SV4から垂直
(y軸方向)偏波が放射されることを説明するためのも
のである。スロットSV1とスロットSV2から放射され
る電波の電界ベクトルEは矢印のようにスロットSV1
およびスロットSV2の長手直角方向に向いている。電
界ベクトルEをx,y軸方向に分解すると、スロットS
1にはベクトル(−x)とベクトル(+y)が生じ、
スロットSV2にはベクトル(+x)とベクトル(+
y)が生じる。ベクトル(−x)とベクトル(+x)と
は逆向きのため互いに相殺されベクトル(+y),(+
y)は加算される。以上により、スロットSV1,SV2
からは合成されたベクトル(+2y)の垂直偏波が放射
される。一方、前記と同様にスロットSV3からはベク
トル(−x)とベクトル(+y)が生じ、スロットSV
4にはベクトル(+x)とベクトル(+y)が生じる。
その結果、スロットSV3,SV4からも合成されたベク
トル(+2y)の垂直偏波が放射される。また、前記し
たように、スロットSV1とSV2の半円弧VR1とスロ
ットSV3とSV4の半円弧VR2はλg/2だけ離れて
いるため、スロットSV1とSV2からの反射波とスロッ
トSV3とSV4からの反射波は相殺され、反射損失が低
減し性能を大巾に向上することが出来る。以上のことか
ら、VR1,VR2の半円弧上に形成されたスロットSV
1とSV2およびSV3とSV4からは同位相で同振幅の垂
直偏波が放射され、性能を大巾に向上することが出来る
と共にアンテナの開口効率を大巾に向上する。
【0013】図3はスロットSH1,SH2,SH3,S
4から水平(x軸方向)偏波が放射されることを説明
するためのものである。スロットSH1から放射される
電波の電界ベクトルEはベクトル(+x)とベクトル
(−y)に分解される。また、スロットSH4における
電界ベクトルはベクトル(+x)とベクトル(+y)に
分解される。また、スロットSH1とSH4の形成される
半円弧HR1とλg/2だけ離れた半円弧HR2上のスロ
ットSH2およびスロットSH3における電界ベクトルE
はベクトル(+x)とベクトル(+y)およびベクトル
(+x)とベクトル(−y)に分解される。ベクトル
(+y)とベクトル(−y)とは互いに相殺されベクト
ル(+x)とベクトル(+x)が合成され、ベクトル
(+2x)の水平偏波がSH1とSH4およびSH2とS
3からそれぞれ放射される。以上により前記の垂直偏
波の場合と同様に交差偏波性能およびアンテナの開口効
率を大巾に向上することが出来る。
【0014】前記したように、スロットSV1とSV2
が配列される半円弧VR1と、スロットSH1とSH4
配列される半円弧HR1とはλg/4だけ離れて配置さ
れる。また、スロットSV3とSV4の配列される半円弧
VR2と、スロットHR2とHR3の配列される半円弧H
2もλg/4だけ離れて配置される。そのため、スロ
ットが励振される時間にT/4(Tは周期)だけの位相
ずれが生ずる。管内波長λgの電波がT/4だけ位相が
ずれると、一方の電波が最大の場合に他方の電波は最小
になる。すなわち、垂直偏波が最大の場合には水平偏波
は最小になる。その結果、半円弧VR1,VR2上のスロ
ットSV1乃至SV4から垂直偏波が放射されている際に
は半円弧HR1,HR2上のスロットSH1乃至SH4から
の水平偏波は放射されない。逆に、スロットSH1乃至
SH4から水平偏波が放射されている際にはスロットS
1乃至SV4から垂直偏波が放射されない。また、前記
したように放射される垂直偏波および水平偏波はベクト
ル(+2y)およびベクトル(+2x)の加算された高
出力の電波が放射される。
【0015】前記実施例はVR1n,VR2n,HR
1n,HR2nの変数nを1にし、補正関数F(n)=F
(1)の場合におけるVR1,VR2,HR1,HR2上に
配列したスロットSV1乃至SV4およびSH1乃至SH4
についてのみ説明したが、変数nを2,3・・・とし、
それに対応する補正関数F(2),F(3)・・・によ
り調整されたVR12,VR13・・・,HR12,HR13
・・等の半円弧上に前記実施例と同様にスロットを配列
することにより図7に示すようなスロット配列のスロッ
ト導体板8dが得られる。スロット導体板8dから同位
相,同振幅の垂直偏波および水平偏波が放射される。
【0016】図7に示したスロット導体板8dを有する
直線偏波ラジアルラインスロットアンテナにおいては、
その中心から放射状に周辺に向かう円筒波(励振波)に
よってそれぞれのスロットが励振されるため、給電され
る中心部から外周に進むにつれて電界振幅が小さくな
る。また、図7に示すように、中心から周辺に向かって
スロット数が急増するために電界振幅は更に減少する。
スロットの開口分布を一様にし、スロット導体板8dの
中心から周辺に沿って電波出力が一様になるようにスロ
ットパターンを形成する必要がある。
【0017】具体的には、中心から周辺に向かってスロ
ット長(L)を30%から50%まで順次増加させるこ
とが必要となる。また、スロット導体板8dの中心から
周辺に向かってラジアル導波路8d内の管内波長λgが
減少するため、同位相にするためにはスロットの配置さ
れる半円弧の径方向の間隔(Sρ)を90%程度まで順
次減少させてλgと一致するように狭めることが必要に
なる。以上の関係が図10に示されている。以上によ
り、図7に示したスロット導体板8dのスロットパター
ンは、中心から周辺に向かうにつれてスロット長を長く
すると共に、スロットの配列される半円弧VR1n,V
2n,HR1n,HR2nの間隔を漸減するように補正
関数F(n)の値を設定して形成する。
【0018】以上に説明した実施例は送信系として説明
したが、“可逆の理”で受信系に対しても全く同一のこ
とが成立する。例えば、垂直偏波および水平偏波が混在
した到来波はスロット導体波8dのスロット12によ
り、垂直偏波および水平偏波の受信波となり、給電部2
の受信装置側に伝達される。
【0019】以上の実施例において、角度θ1,θ2を4
5度としたが、これは垂直偏波および水平偏波の出力を
最大にするためのものであるがそれに限定するものでは
ない。また、スロットSV1,SH1等の形状を図1に示
したようなものとしたが、図示のものに限定するもので
はない。また、本実施例のスロットSV1等はエッチン
グ加工等の技術により容易に形成される。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、次のような顕著な効果
を奏する。 (1)VR1nとVR2nおよびHR1nとHR2nとがλ
g/2だけ離れて配置されているため、スロットの反射
波がラジアル導波管内で相殺される。その結果、給電部
での反射損失が無くなりアンテナの開口効率を最大にす
ることが出来る。 (2)給電部からの偏波共用波が選択的に垂直偏波およ
び水平偏波として伝送されるため、衛星通信に適用され
る。 (3)各スロットから自由空間に放射される電波は、ス
ロット導体板のスロット開口面全体にわたり同位相,同
振幅で放射され、平面アンテナの性能を最大にすること
が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のスロット配置を示す平面図
である。
【図2】図1におけるスロットSV1,SV2,SV3
SV4の垂直偏波の放射状態を説明するための平面図で
ある。
【図3】図1におけるスロットSH1,SH2,SH3
SH4の水平偏波の放射状態を説明するための平面図で
ある。
【図4】本発明の適用される直線偏波ラジアルラインス
ロットアンテナの概要構造を示す軸断面図である。
【図5】本実施例の動作原理を説明するための斜視図で
ある。
【図6】図5と同様に動作原理を説明するための平面図
である。
【図7】本発明にかかるスロット導体板のスロットパタ
ーン全体配列を示す平面図である。
【図8】従来のラジアルラインスロットアンテナのスロ
ット導体板を示す平面図である。
【図9】先に開発されたラジアルラインスロットアンテ
ナのスロット導体板を示す平面図である。
【図10】スロットの径方向配列間隔及びスロット長の
変化を示すグラフである。
【符号の説明】
1 直線偏波ラジアルラインスロットアンテナ 2 給電部 3 円形導波管 4 コニカルホーン 5 フレーム 6 チョーク溝 7 ラジアル導波路 8 スロット導体板 8a スロット導体板 8b スロット導体板 8c スロット導体板 8d スロット導体板 9 スペーサ 10 レドーム 11 ゴムリング 12 スロット 13 半円弧 14 半円弧 15 半円弧 16 半円弧 17 スロット 18 導体円錐ブロック 19 偏波切換器
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年10月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のスロット配置を示す平面図
である。
【図2】図1におけるスロットSV,SV,S
,SV,の垂直偏波の放射状態を説明するための
平面図である。
【図3】図1におけるスロットSH,SH,S
,SHの水平偏波の放射状態を説明するための平
面図である。
【図4】本発明の適用される直線偏波ラジアルラインス
ロットアンテナの概要構造を示す軸断面図である。
【図5】本実施例の動作原理を説明するための斜視図で
ある。
【図6】図5と同様に動作原理を説明するための平面図
である。
【図7】本発明に係るスロット導体板のスロットパター
ン全体配列を示す平面図である。
【図8】従来のラジアルラインスロットアンテナのスロ
ット導体板を示す平面図である。
【図9】先に開発されたラジアルラインスロットアンテ
ナのスロット導体板を示す平面図である。
【図10】スロットの径方向配列間隔及びスロット長の
変化を示すグラフである。
【符号の説明】 1 直線偏波ラジアルラインスロットアンテナ 2 給電部 3 円形導波管 4 コニカルホーン 5 フレーム 6 チョーク溝 7 ラジアル導波路 8 スロット導体板 8a スロット導体板 8b スロット導体板 8c スロット導体板 8d スロット導体板 9 スペーサ 10 レドーム 11 ゴムリング 12 スロット 13 半円弧 14 半円弧 15 半円弧 16 半円弧 17 スロット 18 導体円錐ブロック 19 偏波切換器
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
フロントページの続き (72)発明者 沼野 雄司 東京都台東区台東一丁目5番1号凸版印刷 株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心に配置される給電部と、該給電部か
    ら半径方向に広がって配設されるラジアル導波路と、そ
    の表面に敷設され多数個のスロットを形成してなるスロ
    ット導体板を備え、波長λの偏波共用の波を管内波長λ
    gで前記スロットを介して送受信するラジアルラインス
    ロットアンテナであって、前記スロットが、x,y軸で
    4分割された第1乃至第4象限のうち、第1象限と第2
    象限ではVR1n=ρ+nλg+F(n)の半円弧上に半
    径方向に対して角度θ1だけ傾斜して配列され、第3象
    限と第4象限ではVR2n=ρ+(n+1/2)λg+
    F(n)の半円弧上に角度θ1で配列され、第1象限と第
    4象限ではHR1n=ρ+(n+1/4)λg+F(n)
    の半円弧上に角度θ2で配列され、第2象限と第3象限
    ではHR2n=ρ+(n+3/4)λg+F(n)の半円
    弧上に角度θ2で配列されると共に、前記角度θ1は第1
    象限と第3象限でマイナス方向に形成され、第2象限と
    第4象限ではプラス方向に形成され、角度θ2は第1象
    限と第3象限でプラス方向に形成され、第2象限と第4
    象限ではマイナス方向にそれぞれ形成されることを特徴
    とする直線偏波ラジアルラインスロットアンテナ。但
    し、ρは定数、F(n)は補正関数で、n=1,2,3・
    ・・に対しF(1),F(2),F(3)・・・とな
    り、前記VR1n,VR2n,HR1n,HR2nの半円弧
    半径を管内波長λgの変化に対して補正するものであ
    る。
  2. 【請求項2】 前記角度θ1および角度θ2が45度であ
    る請求項1に記載の直線偏波ラジアルラインスロットア
    ンテナ。
JP10234392A 1992-03-30 1992-03-30 直線偏波ラジアルラインスロットアンテナ Pending JPH06209214A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017506471A (ja) * 2014-02-19 2017-03-02 カイメタ コーポレイション 可動円筒フィード式ホログラフィックアンテナのための動的偏波及び結合制御

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JP2017506471A (ja) * 2014-02-19 2017-03-02 カイメタ コーポレイション 可動円筒フィード式ホログラフィックアンテナのための動的偏波及び結合制御

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