JPH07142926A - アンテナ - Google Patents

アンテナ

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Publication number
JPH07142926A
JPH07142926A JP33916793A JP33916793A JPH07142926A JP H07142926 A JPH07142926 A JP H07142926A JP 33916793 A JP33916793 A JP 33916793A JP 33916793 A JP33916793 A JP 33916793A JP H07142926 A JPH07142926 A JP H07142926A
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JP
Japan
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polarization
antenna
polarization direction
polarized wave
radiating element
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Application number
JP33916793A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Kamiya
嘉明 神谷
Takayasu Shiokawa
孝泰 塩川
Gunkichi Sato
軍吉 佐藤
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KDDI Corp
Original Assignee
Kokusai Denshin Denwa KK
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Application filed by Kokusai Denshin Denwa KK filed Critical Kokusai Denshin Denwa KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一種類のアンテナで、どの地域にも設置でき
る可搬型の衛星地球局用アンテナを提供すること。 【構成】 基板10上に、素子アンテナ1a〜1dおよ
び2a〜2dが配置されている。これらの素子アンテナ
は、可変電力分配器5に接続された給電回路3、4から
給電される。素子アンテナ1a〜1dの偏波方向と、素
子アンテナ2a〜2dの偏波方向とは、互いに直交する
ように、前記給電回路3、4の給電点が定められてい
る。このような構成のアンテナにおいて、可変電力分配
器5により給電回路3、4に分配する電力の比率を変え
ると、このアンテナの偏波方向を任意に変えることがで
きる。したがって、このアンテナの特定方向を衛星の軌
道方向に合わせ、可変電力分配器5により電力の分配比
率を調節して、偏波方向を衛星の偏波方向に合わせるこ
とにより、異なる広い地域で使用することが可能にな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアンテナに関し、特に衛
星通信に用いて好適な送受信が可能な直線偏波用アンテ
ナおよび直線偏波/円偏波切替アンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】衛星通信が広く普及するにつれ、アンテ
ナの利用形態は、機動性の要求されるSNG (Satellite N
ews Gathering) や、狭い空間に簡易に設置した固定通
信などと多様化しつつある。このような用途に対し、従
来から、機動性、可搬性、あるいは簡易性に優れる分割
・組立の可能な軽量の直線偏波用平面アンテナが検討さ
れている。
【0003】図5は、その一例の2×2素子からなるマ
イクロストリップパッチアレイである。このアンテナ
は、基板10と、その上面に配置されたマイクロストリ
ップパッチ11a〜11dと、該マイクロストリップパ
ッチ11a〜11dに給電する給電回路12とから構成
されている。
【0004】さらに詳細な構成を図6を参照して説明す
る。同図(a) は前記マイクロストリップパッチ11a〜
11dのうちの一つのマイクロストリップパッチ11a
の断面図、同図(b) は平面図である。同図(a) におい
て、10aは誘電体基板、10bは誘電体基板10a上
に積層された例えば銅の薄板であり、マイクロストリッ
プ線路の基板10を構成している。11aは例えば銅箔
によって構成された円形状のマイクロストリップパッ
チ、12aは同軸線路からなる給電回路、12bはマイ
クロストリップパッチ11a上の一点である給電点であ
る。アンテナの偏波方向は、同図(b) から明らかなよう
に、該給電点12bとマイクロストリップパッチ11の
中心11bとを結ぶ方向(B−B’方向)に決まる。
【0005】いま、図5のアレイアンテナの基板10が
XY平面内にあったとすると、給電回路12から給電さ
れた時、このアンテナから発射される電波の偏波方向は
B−B’方向であり、その進行方向は基板10に垂直な
Z方向となる。
【0006】さて、周知のように、静止衛星は一つの軌
道上に多数個存在し、各々がそれぞれの役割を果たして
いる。このため、地上と静止衛星との交信が、他の静止
衛星に妨害を与えてはならない。従来は、軌道上の他の
静止衛星への不要放射を防ぐために、アレイ配列の特定
方向(例えば図5のA−A’方向)を衛星の軌道方向に
合わせて用いている。さらに衛星通信では、衛星の偏波
方向とアンテナの偏波方向を一致させる必要がある。す
なわち、衛星通信では、アレイ配列の特定方向を衛星の
軌道方向に合わせ、かつアレイの偏波方向を衛星の偏波
方向に合わせる必要がある。
【0007】このため、従来の直線偏波用平面アンテナ
では、アレイの設置方向(図5のA−A’方向)とアレ
イの偏波方向(図5のB−B’方向)に予めオフセット
角θを設けている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、アレイの設
置方向すなわち衛星の軌道方向と、アレイの偏波方向す
なわち衛星の偏波方向とは札幌と鹿児島などの地域によ
って異なるため、図5のオフセット角θが固定されたア
ンテナは、同じ場所もしくは限られたエリアでしか用い
ることができない。すなわち、前述のような機動的、可
搬的用途においては、使用される地域ごとにオフセット
角θの異なるアンテナを用意する必要が生じる。日本国
内のみならず海外でもこのアンテナを利用する場合に
は、より一層数多くのオフセット角θを有するアンテナ
が必要となる。
【0009】また、従来から、手軽に、任意の場所に搬
送して使用できる直線偏波アンテナと円偏波アンテナと
が求められているが、これに答えるアンテナが従来は存
在しなかった。
【0010】本発明の目的は、上記のような事情に鑑み
てなされたものであり、一種類のアンテナでどの地域に
も設置できる、換言すれば設置される地域を選ばない可
搬型の衛星地球局用アンテナを提供することにある。
【0011】また、他の目的は、どの地域にも設置でき
かつ搬送の容易な、円偏波アンテナとしても使用できる
可搬型の衛星地球局用アンテナを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明のアンテナは、第1の偏波方向に直線偏波
を放射する少なくとも1以上の素子で構成される第1の
放射素子群と、第1の放射素子を第1の偏波方向に直線
偏波励振するための第1の給電回路と、第1の偏波方向
に直交する第2の偏波方向に直線偏波を放射する少なく
とも1以上の素子で構成される第2の放射素子群と、第
2の放射素子を第2の偏波方向に直線偏波励振するため
の第2の給電回路と、第1の給電回路と第2の給電回路
に接続され分配比を変えて電力2分配を行う電力分配器
から構成されたことを特徴とする。
【0013】また、本発明のアンテナは、前記第1の給
電回路と第2の給電回路のいずれか一方に、90度の位
相差を付与する可変移相器を接続した点に特徴がある。
【0014】さらに、本発明のアンテナは、前記第1の
給電回路と第2の給電回路に、偏波制御回路を接続した
点に特徴がある。
【0015】
【作用】本発明によれば、前記電力分配器で電力の分配
比率を変えると、前記第1の放射素子群から出力される
電波の偏波方向と、前記第2の放射素子群から出力され
る電波の偏波方向との合成で決まるアンテナの偏波方向
を変えることができる。このため、このアンテテナを地
球上の任意の位置に搬送し、素子アンテナのアレイ配列
の特定方向を衛星の軌道方向に合わせ、前記電力分配器
で電力の分配比率を変えて、衛星の偏波方向と合わせる
ことにより、衛星地球局用アンテナを提供することがで
きる。
【0016】また、本発明によれば、前記電力分配器で
電力の分配比率を1:1とし、前記可変移相器の位相を
±90度とすることにより、円偏波アンテナとしても使
用できる可搬型の衛星地球局用アンテナを提供すること
ができる。
【0017】さらに、本発明によれば、前記偏波制御回
路の移相器の位相量を変えることにより、アンテナの偏
波方向を変えることができる。また、該偏波制御回路は
直交偏波分離回路としても動作するので、同時に送受信
できるアンテナを提供することができる。
【0018】
【実施例】以下に、図面を参照して本発明を詳細に説明
する。図1は本発明の第1実施例のマイクロストリップ
パッチアレイアンテナの構成図を示す。
【0019】図において、1a〜1dは直接給電により
ある方向(A−A’)に直線偏波励振する素子アンテナ
(マイクロストリップパッチ)群、2a〜2dは直接給
電によりA−A’に直交する方向(B−B’)に直線偏
波励振する素子アンテナ(マイクロストリップパッチ)
群、3は素子アンテナ1a〜1dの同軸給電回路、4は
素子アンテナ2a〜2dの同軸給電回路、5は可変電力
分配器である。
【0020】以上の構成で、給電回路3と給電回路4は
素子アンテナ群1a〜1dの合成ビームパターンおよび
素子アンテナ群2a〜2dの合成ビームパターンが同じ
になるように設定されている。ここで、素子アンテナ1
a〜1dおよび2a〜2dが等位相で給電された場合、
全素子アンテナの合成ビームは直線偏波になり、その偏
波方向は給電回路3および給電回路4への電力分配比に
よって定められる。例えば1:1分配のときには、A−
A’およびB−B’の2等分方向C−C’となる。一
方、この分配比を1:2、1:3、…と変えていけば、
直線偏波方向は前記2等分方向C−C’からB−B’方
向に近付けることができる。なお、偏波の制御範囲は電
力分配比の可変範囲に依存するが、可変電力分配器5で
電力分配比を、1:∞から∞:1まで可変できれば、ア
レイの偏波方向は、方向A−A’とB−B’に挟まれる
範囲内で、任意に設定できる。
【0021】したがって、本実施例のアンテナによれ
ば、可変電力分配器の電力分配比のみ制御すれば、アレ
イの設置方向にかかわらずアレイの偏波方向が任意の方
向になるように制御することができ、どの地域にも設置
することができる。
【0022】次に、本発明の第2実施例を、図2を参照
して説明する。図2(a) において、6a〜6dは素子ア
ンテナ、Q1 、Q2 は素子アンテナ6aの給電点を示
す。なお、他の符号は、図1と同一または同等物を示
す。また、同図(b) は、素子アンテナ6aの平面図を示
す。
【0023】図2のアンテナは、一つの素子アンテナに
対して、2つの給電点Q1 、Q2 があり、かつこれらの
給電点Q1 、Q2 は、同図(b) から明らかなように、各
々の給電点と素子アンテナの中心とを結ぶと互いに直交
する線上に配置されている。また、給電回路3および4
は、それぞれ、給電点Q1 、Q2 と接続されている。
【0024】上記のような構成を有するアンテナにおい
て、可変電力分配器5の電力分配比を変え、給電回路3
および4に供給する電力の大きさに差をつけると、アレ
イの偏波方向が任意の方向になるようにすることができ
る。
【0025】本実施例によれば、少数の素子アンテナ
で、第1実施例と同様の効果を得ることができる。な
お、この実施例では、一つの素子アンテナに対して2個
の給電点を設けたが、2個に限定されず、3個以上の給
電点を設け、それぞれに供給する電力比を調節してアレ
イの偏波方向を任意の方向に設定するようにしてもよ
い。
【0026】次に、本発明の第3実施例を、図3を参照
して説明する。図において、7は可変移相器であり、他
の符号は図1と同一または同等物を示す。各素子アンテ
ナ1a〜1dおよび2a〜2dの各給電点の位置は、図
1のそれと同じである。
【0027】本実施例によれば、一つのアレイアンテナ
で、偏波方向を任意の方向に変えることができる直線偏
波アンテナと、円偏波アンテナとを実現することができ
る。すなわち、直線偏波アンテナとして使用する場合に
は、前記可変移相器7の位相量を0に設定し、可変電力
分配器5の電力分配比を任意の大きさに設定する。これ
により、第1実施例と同様の構成になり、直線偏波方向
を任意の方向に変えることができる。一方、円偏波アン
テナとして使用する場合には、可変移相器7を+90度
または−90度に設定する。また、可変電力分配器5の
電力分配比は、1:1に設定する。
【0028】本実施例のアンテナによれば、第1実施例
のアンテナに可変移相器7を追加するだけで、偏波方向
を任意に変えられる直線偏波アンテナと、円偏波アンテ
ナとに共用できるアンテナを実現することができ、多目
的のアンテナを提供することができる。
【0029】次に、本発明の第4実施例を、図4を参照
して説明する。この実施例は、図2のアンテナの給電回
路4に、可変移相器7を接続したものである。この実施
例のアンテナを直線偏波アンテナとして使用する場合に
は、第3実施例と同様に、可変移相器7の位相量を0に
設定し、可変電力分配器5の電力分配比を任意の大きさ
に設定する。一方、円偏波アンテナとして使用する場合
には、可変移相器7を+90度または−90度に設定す
る。また、可変電力分配器5の電力分配比は、1:1に
設定する。
【0030】この実施例によれば、少ない素子アンテナ
を有するアンテナにおいて、偏波方向を任意に変えられ
る直線偏波アンテナと、円偏波アンテナとに使用でき
る、多目的のアンテナを提供することができる。
【0031】なお、第3、第4実施例において、可変移
相器7を+90度又は−90度に設定し、可変電力分配
器5の電力分配比を、1:1以外に設定すれば、楕円偏
波アンテナとして使用することができることは、当然で
ある。
【0032】次に、本発明の第5実施例を、図7を参照
して説明する。図において、21は偏波制御回路、21
a〜21dは該偏波制御回路21の接続端子、22は送
信機、23は受信機であり、他の符号は図1と同一また
は同等物を示す。
【0033】前記偏波制御回路21の一具体例を、図8
のブロック図を参照して説明する。図示されているよう
に、偏波制御回路21は、端子21c、21dを有する
第1の90度ハイブリッド24と、可変移相器25と、
端子21a、21bを有する第2の90度ハイブリッド
とから構成されている。
【0034】次に、前記偏波制御回路21の動作を、図
9および図10を参照して説明する。図9は、偏波制御
回路21の端子21cに交流信号cos(ωt) を入力した
時の動作を示すものである。また、図10は、偏波制御
回路21の端子21dに交流信号cos(ωt) を入力した
時の動作を示すものである。
【0035】図9において、端子21cに交流信号cos
(ωt) が入力してくると、90度ハイブリッド24か
ら信号cos(ωt) と信号cos(ωt+90) (=−sin(ω
t) )が出力される。後者の信号−sin(ωt) は、可変
移相器25によりθ度移相され、−sin(ωt+θ) とな
る。前記90度ハイブリッド24からの出力信号cos(ω
t) と、前記可変移相器25からの出力信号−sin(ωt
+θ) とが第2の90度ハイブリッド26に入力する
と、該第2の90度ハイブリッド26の端子21aに
は、信号cos(ωt) と−sin(ωt+θ+90) の和であ
る下記の信号Ax が得られる。
【0036】Ax =2*sin(θ/ 2)*sin(ωt+θ/ 2)
…(1) ここに、*は乗算を示す。以下の式おいても同様
である。
【0037】一方、端子21bには、信号−sin(ωt+
θ) とcos(ωt+90) の和である下記の信号Ay が得
られる。Ay =−2*cos(θ/ 2)*sin(ωt+θ/ 2) …
(2)同様に、図10において、端子21dに交流信号cos
(ωt) が入力してくると、第2の90度ハイブリッド
26の出力端子である端子21a、21bには、それぞ
れ、下記の信号Bx およびBy が得られる。
【0038】Bx =−2*cos(θ/ 2)*sin(ωt+θ/ 2)
…(3)By =−2*sin(θ/ 2)*sin(ωt+θ/ 2) …
(4)次に、本実施例の動作を、図7を参照して説明す
る。図7の送信機22に信号cos(ωt) を入力したとす
ると、偏波制御回路21の端子21a、21bには、そ
れぞれ前記(1) 式、(2) 式で表される信号Ax およびA
y が生じる。この信号Ax およびAy は、式を見れば明
らかなように、ωtに関して同相であり、位相量θを変
えることにより、Ax /Ay が変化する。換言すれば、
偏波制御回路21はその中の可変移相器25の位相量θ
を変えることにより、可変電力分配器として動作する。
したがって、本実施例によれば、前記位相量θを変えて
電力分配比を任意に設定することにより、アレイの偏波
方向を方向A−A’とB−B’に挟まれる範囲内で、任
意に設定できる。
【0039】したがって、本実施例のアンテナにおい
て、偏波制御回路21の可変移相器25の位相量θを変
えて電力分配比を制御すれば、アレイの設置方向にかか
わらずアレイの偏波方向が任意の方向になるように制御
することができ、地球上のどの地域にも設置することが
できるようになる。なお、上記の説明は、送信機22か
ら信号cos(ωt) を出力した場合であったが、受信機2
3が接続されている端子21dに信号cos(ωt) を入力
した場合でも同様である。
【0040】次に、本実施例のアンテナは、同時に送受
信できるアンテナとして使用することができる。その理
由を以下に説明する。前記(1) 〜(4) 式を用いると、下
記の関係が成立する。Ax *Bx +Ay *By =0この
式から、ベクトルAとベクトルBは直交することがわか
る。
【0041】したがって、直交2偏波による送受信通信
において、例えば受信信号が端子21dのみに出力され
るようにθを調整して偏波整合を行ったとすると、端子
21cに送信信号を入力することで、受信信号と直交す
る偏波で送信することができる。すなわち、前記偏波制
御回路21は、可変電力分配器として動作すると同時
に、直交偏波分離回路として動作させることができる。
【0042】次に、本発明の第6実施例を、図11に示
す。この実施例は、図2のアンテナの給電回路3、4
に、偏波制御回路21を接続したものである。なお、こ
の実施例の動作および効果は、第5実施例と同等である
ので、説明を省略する。
【0043】以上の各実施例においては、素子アンテナ
は直接給電されるタイプを用いて説明したが、本発明は
これに限定されず、該素子アンテナの給電点に対応する
基板10の位置にスロットをあけ、該スロットを介して
電磁的に給電する電磁結合給電としてもよい。また、給
電回路は同軸線である必要はなく、平面線路としてもよ
い。本発明のアンテナは、送信用としてばかりでなく、
受信用としても使用することができるのは明らかであ
る。
【0044】また、前記の各実施例においては、可変電
力分配器はアンテナ全体で1個だけ設けられているが、
本発明はこれに限定されず、1素子アンテナごとに1つ
ずつ設けてもよい。
【0045】また、素子アンテナの形状は円形である必
要はなく、正方形や6角形などの多角形であってもよ
い。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1、2の発
明によれば、2組の放射素子群への電力分配比を可変す
ることで、アンテナの設置方向にかかわらず直線偏波の
偏波方向を制御することが可能になる。これにより同一
のアンテナを、衛星の軌道方向と衛星の偏波方向の異な
る広い地域で使用することが可能になる。
【0047】また、請求項3、4の発明によれば、直線
偏波用アンテナとしてだけでなく、円偏波用アンテナと
しても用いることができ、多目的に使用することができ
る。このため、使用者にとって、非常に使いやすく、か
つ有用性の大きいアンテナを提供することができる。
【0048】さらに、請求項5、6の発明によれば、偏
波制御回路の移相器の位相量を変えることにより、アン
テナの偏波方向を変えることができる。また、該偏波制
御回路は直交偏波分離回路としても動作するので、同時
に送受信できるアンテナを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例のアンテナの構成を示す
図である。
【図2】 本発明の第2実施例のアンテナの構成を示す
図である。
【図3】 本発明の第3実施例のアンテナの構成を示す
図である。
【図4】 本発明の第4実施例のアンテナの構成を示す
図である。
【図5】 従来のアンテナの構成を示す図である。
【図6】 図5の一部の断面図および平面図である。
【図7】 本発明の第5実施例のアンテナの構成を示す
図である。
【図8】 第5実施例の偏波制御回路の一具体例を示す
ブロック図である。
【図9】 前記偏波制御回路の動作を説明するためのブ
ロック図である。
【図10】 前記偏波制御回路の動作を説明するための
ブロック図である。
【図11】 本発明の第6実施例のアンテナの構成を示
す図である。
【符号の説明】
1a〜1d、2a〜2d、6a〜6d…素子アンテナ、
3、4…給電回路、5…可変電力分配器、7…可変移相
器、21…偏波制御回路、22…送信機、23…受信
機、24、26…第1、第2の90度ハイブリッド、2
5…可変移相器。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の偏波方向に直線偏波を放射する少
    なくとも1以上の素子で構成される第1の放射素子群
    と、第1の放射素子のそれぞれに接続され、該放射素子
    を第1の偏波方向に直線偏波励振するための第1の給電
    回路と、前記第1の偏波方向に直交する第2の偏波方向
    に直線偏波を放射する少なくとも1以上の素子で構成さ
    れる第2の放射素子群と、第2の放射素子のそれぞれに
    接続され、該放射素子を第2の偏波方向に直線偏波励振
    するための第2の給電回路と、前記第1の給電回路と第
    2の給電回路に接続され分配比を変えて電力2分配を行
    う可変電力分配器とを具備したことを特徴とする直線偏
    波用アンテナ。
  2. 【請求項2】 第1の偏波方向とこれに直交する第2の
    偏波方向に直線偏波を放射する少なくとも1以上の素子
    で構成される放射素子群と、前記放射素子のそれぞれに
    接続され、該放射素子を第1の偏波方向に直線偏波励振
    する第1の給電回路と、前記放射素子のそれぞれに接続
    され、該放射素子を第2の偏波方向に直線偏波励振する
    第2の給電回路と、前記第1の給電回路と第2の給電回
    路に接続され分配比を変えて電力2分配を行う可変電力
    分配器とを具備したことを特徴とする直線偏波用アンテ
    ナ。
  3. 【請求項3】 第1の偏波方向に直線偏波を放射する少
    なくとも1以上の素子で構成される第1の放射素子群
    と、前記第1の放射素子のそれぞれに接続され、該放射
    素子を第1の偏波方向に直線偏波励振するための第1の
    給電回路と、前記第1の偏波方向に直交する第2の偏波
    方向に直線偏波を放射する少なくとも1以上の素子で構
    成される第2の放射素子群と、第2の放射素子のそれぞ
    れに接続され、該放射素子を第2の偏波方向に直線偏波
    励振するための第2の給電回路と、前記第1または第2
    の給電回路に接続され、90度の位相差を付与する可変
    移相器と、前記可変移相器と、該可変移相器の接続され
    ない第1または第2の給電回路に接続される可変電力分
    配器とを具備したことを特徴とする直線偏波/円偏波切
    替アンテナ。
  4. 【請求項4】 第1の偏波方向とこれに直交する第2の
    偏波方向に直線偏波を放射する少なくとも1以上の素子
    で構成される放射素子群と、前記放射素子のそれぞれに
    接続され、該放射素子を第1の偏波方向に直線偏波励振
    する第1の給電回路と、前記放射素子のそれぞれに接続
    され、該放射素子を第2の偏波方向に直線偏波励振する
    第2の給電回路と、前記第1または第2の給電回路に接
    続され、90度の位相差を付与する可変移相器と、前記
    可変移相器と、該可変移相器の接続されない第1または
    第2の給電回路に接続される可変電力分配器とを具備し
    たことを特徴とする直線偏波/円偏波切替アンテナ。
  5. 【請求項5】 第1の偏波方向に直線偏波を放射する少
    なくとも1以上の素子で構成される第1の放射素子群
    と、第1の放射素子のそれぞれに接続され同放射素子を
    第1の偏波方向に直線偏波励振するための第1の給電回
    路と、前記第1の偏波方向に直交する第2の偏波方向に
    直線偏波を放射する少なくとも1以上の素子で構成され
    る第2の放射素子群と、第2の放射素子のそれぞれに接
    続され、該放射素子を第2の偏波方向に直線偏波励振す
    るための第2の給電回路と、前記第1の給電回路と第2
    の給電回路に接続され分配比を変えて電力2分配を行う
    と同時に、直交する2偏波をそれぞれ別々の端子に分離
    する偏波制御回路とを具備したことを特徴とする直線偏
    波用アンテナ。
  6. 【請求項6】 第1の偏波方向とこれに直交する第2の
    偏波方向に直線偏波を放射する少なくとも1以上の素子
    で構成される放射素子群と、前記放射素子のそれぞれに
    接続され、該放射素子を第1の偏波方向に直線偏波励振
    する第1の給電回路と、前記放射素子のそれぞれに接続
    され、該放射素子を第2の偏波方向に直線偏波励振する
    第2の給電回路と、第1の給電回路と第2の給電回路に
    接続され分配比を変えて電力2分配を行うと同時に、直
    交する2偏波をそれぞれ別々の端子に分離する偏波制御
    回路とを具備したことを特徴とする直線偏波用アンテ
    ナ。
  7. 【請求項7】 前記請求項5または6記載の直線偏波用
    アンテナにおいて、前記偏波制御回路は、第1の90度
    ハイブリッドと、該第1の90度ハイブリッドの一方の
    端子に接続された可変移相器と、前記第1の90度ハイ
    ブリッドの他方の端子と前記可変移相器とに接続された
    第2の90度ハイブリッドとからなることを特徴とする
    直線偏波用アンテナ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08340209A (ja) * 1995-06-14 1996-12-24 Jisedai Eisei Tsushin Hoso Syst Kenkyusho:Kk アレーアンテナ
JP2009049608A (ja) * 2007-08-16 2009-03-05 Kobe Steel Ltd アンテナ装置,アンテナ装置の制御方法
JP2009074918A (ja) * 2007-09-20 2009-04-09 Nec Corp 合成開口レーダ及びコンパクト・ポラリメトリsar処理方法、プログラム
KR101231514B1 (ko) * 2011-01-06 2013-02-07 주식회사 에이스테크놀로지 안테나로부터 편파들이 개별적으로 발생되도록 상기 안테나로 전력을 전달하는 파워 쉬프터

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