JPH06208923A - 磁性多層膜 - Google Patents

磁性多層膜

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JPH06208923A
JPH06208923A JP1926793A JP1926793A JPH06208923A JP H06208923 A JPH06208923 A JP H06208923A JP 1926793 A JP1926793 A JP 1926793A JP 1926793 A JP1926793 A JP 1926793A JP H06208923 A JPH06208923 A JP H06208923A
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Masakatsu Senda
正勝 千田
Osamu Ishii
修 石井
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y25/00Nanomagnetism, e.g. magnetoimpedance, anisotropic magnetoresistance, giant magnetoresistance or tunneling magnetoresistance
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F10/00Thin magnetic films, e.g. of one-domain structure
    • H01F10/32Spin-exchange-coupled multilayers, e.g. nanostructured superlattices
    • H01F10/324Exchange coupling of magnetic film pairs via a very thin non-magnetic spacer, e.g. by exchange with conduction electrons of the spacer
    • H01F10/3254Exchange coupling of magnetic film pairs via a very thin non-magnetic spacer, e.g. by exchange with conduction electrons of the spacer the spacer being semiconducting or insulating, e.g. for spin tunnel junction [STJ]

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ノイズフィルタ用磁性材料において、インピ
ーダンスおよび抵抗が低い点を解決し、高インピーダン
ス,高抵抗を示す磁性多層膜を提供すること。 【構成】 基板3上にシート状磁性体1とシート状非磁
性絶縁体2とを交互に積層した磁性多層膜において、磁
性体1の厚さは、表皮深さの10分の1〜10倍の厚さ
であり、かつ非磁性絶縁体の厚さは、磁性体1間の電気
的絶縁を保ち得る厚さ以上である磁性多層膜。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はノイズフィルタ用磁性材
料に関する。
【0002】
【従来の技術】磁性材料の比透磁率μr(f)はμr′
(f)−j・μr″(f)で表され、μr′は実効的な
比透磁率,μr″は損失に対応する。ここでj=(−
1)1/2,fは周波数である。磁性材料を用いたノイズ
フィルタは磁性材料の損失によるノイズ抑制効果を利用
したものである。ノイズフィルタとしては、インピーダ
ンスおよび抵抗が大きいことが要求されるため、ノイズ
フィルタ用磁性材料としては、|μr|およびμr″が
大きいことが必要となる。電磁環境問題では、特にテレ
ビの放送周波数にあたる30〜300MHzのノイズが
問題視されており、この周波数帯で優れたノイズ抑制効
果を持つフィルタの実現が望まれている。従来材料であ
るMn−Znフェライト{μr′(0)=1500}に
おける比透磁率の周波数特性、およびインピーダンスの
周波数特性を図8,図9に示す(上遠野準之助:「電磁
環境工学情報」p.152、H4.6.30発行、号
外、ミマツデータシステム)。図8においては横軸に周
波数、縦軸に比透磁率をとっており、図9においては横
軸に周波数、縦軸にインピーダンスをとってある。|Z
|はインピーダンス、Rは抵抗、XL はリアクタンスで
あり、材料特性値(Ω/m)で表示した。従来材料で
は、μr′(0)が小さく、また周波数の上昇に伴いμ
r′,μr″が減少するため、|Z|,Rはさほど高い
値にはならない。そのため、十分なノイズ抑制効果を得
るには、磁性材料の体積を大きくする必要があり、部品
サイズが大型化するという問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の欠点を
改善するために提案されたもので、その目的は、従来の
ノイズフィルタ用磁性材料においてインピーダンスおよ
び抵抗が低い点を解決した、高インピーダンス,高抵抗
性を示す磁性多層膜を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は基板上に、シート状磁性体と、同じくシー
ト状非磁性絶縁体とを交互に積層してなる磁性多層膜に
おいて、前記磁性体の厚さが表皮深さの10分の1から
10倍の厚さであり、かつ前記非磁性絶縁体の厚さが前
記磁性体間の電気的絶縁を保ち得る厚さ以上であること
を最も主要な特徴とする。ここに表皮深さδは δ={2ρm/(2πf・μr’・μ0 )}1/2 (2) ここで、ρmは磁性体の抵抗率、fは周波数、μ0 は真
空の透磁率である。従来の材料とは、材料構成および構
造が異なるものである。
【0005】
【作用】本発明によれば、磁性体の厚さを表皮深さの1
0分の1から10倍とすることによって、渦電流損失に
よるノイズ抑制効果を最大限に利用することができる。
【0006】
【実施例】次に本発明の実施例について説明する。図1
は本発明の磁性多層膜の実施例を示す図であって、基板
3上に、シート状磁性体1と、同じくシート状非磁性絶
縁体2とが交互に積層した多層膜構造を成している。磁
性体の厚さは表皮深さの10分の1から10倍の厚さ
に、一方、非磁性絶縁体の厚さは磁性体間の電気的絶縁
を保ち得る厚さ以上に設定されている。
【0007】次に具体的実験例を示す。図2に、比透磁
率(μr′,μr″)のtm/δ依存性を示す。図2に
おいて、横軸にtm/δをとり、縦軸に比透磁率をとっ
てある。磁性体としてはμr′(0)=5000,抵抗
率(ρm)=120μΩcmを持つCoZr非晶質合金
を使用した。tmは磁性体厚さ、δは表皮深さである。
δはρm,真空の透磁率μ0 を用いて、 δ=〔2ρm/{2πfμr′(0)μ0 }〕1/2 (1) で表される。μr′,μr″はいずれもμr′(0)で
規格化してある。μr″はtm/δが0.1から10の
範囲で渦電流損失により大きな値となる。このことか
ら、tmをδの10分の1から10倍程度の厚さに設定
することにより、大きなノイズ抑制効果が得られること
がわかる。
【0008】非磁性絶縁体の厚さが薄い場合、絶縁破壊
などによって磁性体層間に電流が流れ、磁性体層厚は上
記の設定値より見かけ上厚くなり、十分なノイズ抑制効
果を得ることができなくなる。そのため、非磁性絶縁体
の厚さは磁性体間の電気的絶縁を保ち得る厚さ以上に設
定する必要がある。非磁性絶縁体としてSiO2 を使用
した場合の実験結果を以下に示す。図3は比透磁率の周
波数特性を示したものであり、磁性体としては50nm
厚のNiFe合金を使用した。この周波数範囲において
表皮深さδは0.16〜1.6μmであり、NiFe層
厚に比べ十分厚い。従って、SiO2 層がNiFe層間
の電気的絶縁を保っていれば、NiFeの強磁性共鳴周
波数650MHz付近まで、μr′は一定、μr″は低
い値となるはずである。SiO2 層厚5nmでは、30
MHz付近からμr′の低下、μr″の急増が生じ、電
気的絶縁が不完全となっていることがわかる。一方、S
iO2 層厚50nmでは、強磁性共鳴周波数650MH
z付近までμr′は一定、μr″の増加は抑えられ、電
気的絶縁はほぼ保たれていることがわかる。SiO2
厚100nmでは絶縁効果は一層、確実となる。以上、
非磁性絶縁体としてSiO2 を使用した場合には、層厚
を数十nm以上とすることにより、磁性体間の電気的絶
縁をほぼ完全に保ち得ることがわかる。
【0009】次に磁性体としてμr′(0)=500
0,ρm=120μΩcmを持つCoZrNb非晶質合
金を、非磁性絶縁体としてSiO2 を使用した磁性多層
膜における実験結果を示す。表皮深さδは30〜300
MHzで0.4〜1.4μmである。SiO2 層厚とし
ては、磁性体間の電気的絶縁を保ち得る厚さ0.1μm
に設定した。CoZrNb層厚tmとして、δ/10≦
tm≦10δを満たす2μmに設定した場合の比透磁率
の周波数特性、およびインピーダンスの周波数特性を図
4,図5に示す。図4においては横軸に周波数、縦軸に
比透磁率をとり、図5においては横軸に周波数、縦軸に
インピーダンスをとってある。図8,図9の従来材料に
おける値と比較すると、μr′(0)の値が大きく、ま
た周波数の上昇に伴うμr′,μr″の減少も緩やかで
ある。そのため、30〜300MHzで|μr|,μ
r″が大きな値をとり、|Z|,Rも大きな値となる。
この例では、従来材料に比較し、一桁程度大きな|Z|
の値が得られている。tmをδ/10≦tm≦10δの
範囲外である0.04μm,14μmとして場合のイン
ピーダンスの周波数特性を各々図6,図7に示す。図6
および図7は、いずれも横軸に周波数、縦軸にインピー
ダンスをとってある。tm=0.04μmでは|Z|は
大きいがRが小さく、一方、tm=14μmでは|Z
|,Rとも小さな値となって、ともに十分なノイズ抑制
効果が期待できない。
【0010】なお、磁性体としては、Fe,Ni,Co
をベースとした合金系磁性体を、一方、非磁性絶縁体と
しては、SiO2 ,AlN,Al2 3 ,BN,Ti
N,SiCを各々使用しても上記と同様の効果を得るこ
とができる。以上、本発明による磁性多層膜では、従来
材料に比べ、高インピーダンス,高抵抗性を示すという
改善があった。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による磁性
多層膜は、電磁環境問題において問題視されている数十
MHzから数百MHzの周波数帯域において、インピー
ダンスおよび抵抗が高く、ノイズ抑制効果に優れるとい
う利点がある。従って、本磁性多層膜は、ノイズフィル
タ用磁性材料として有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す図である。
【図2】CoZrNbにおける比透磁率の磁性体層厚依
存性を示す図である。
【図3】SiO2 厚を変化させた場合の比透磁率の周波
数特性を示す図である。
【図4】CoZrNb/SiO2 (2μm/0.1μ
m)多層膜における比透磁率の周波数特性を示す図であ
る。
【図5】CoZrNb/SiO2 (2μm/0.1μ
m)多層膜におけるインピーダンスの周波数特性を示す
図である。
【図6】CoZrNb/SiO2 (0.04μm/0.
1μm)多層膜におけるインピーダンスの周波数特性を
示す図である。
【図7】CoZrNb/SiO2 (14μm/0.1μ
m)多層膜におけるインピーダンスの周波数特性を示す
図である。
【図8】従来材料(Mn−Znフェライト)における比
透磁率の周波数特性を示す図である。
【図9】従来材料(Mn−Znフェライト)におけるイ
ンピーダンスの周波数特性を示す図である。
【符号の説明】
1 磁性体 2 非磁性絶縁体 3 基板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、シート状磁性体と、同じくシ
    ート状非磁性絶縁体とを交互に積層してなる磁性多層膜
    において、前記磁性体の厚さが表皮深さの10分の1か
    ら10倍の厚さであり、かつ前記非磁性絶縁体の厚さが
    前記磁性体間の電気的絶縁を保ち得る厚さ以上であるこ
    とを特徴とする磁性多層膜。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5248092A (en) * 1975-10-15 1977-04-16 Hitachi Ltd Method of wire connection between a flat cable and a connector
JPS6187477U (ja) * 1984-11-13 1986-06-07

Patent Citations (2)

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