JPH06208240A - 静電荷像用トナー - Google Patents

静電荷像用トナー

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JPH06208240A
JPH06208240A JP5002912A JP291293A JPH06208240A JP H06208240 A JPH06208240 A JP H06208240A JP 5002912 A JP5002912 A JP 5002912A JP 291293 A JP291293 A JP 291293A JP H06208240 A JPH06208240 A JP H06208240A
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JP
Japan
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toner
particles
particle size
roundness
less
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Pending
Application number
JP5002912A
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English (en)
Inventor
Masatake Inoue
雅偉 井上
Koichi Tsuyama
浩一 津山
Takeshi Arakawa
健 荒川
Yoshiteru Hatase
芳輝 畑瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 この静電荷像用トナーは、定着用樹脂中に着
色剤及び電荷制御剤を含有するトナーであって、コール
ターカウンターで測定して6乃至10μm の平均粒径
と、5μm 以下のものが3%以下及び20μm 以上のも
のが2%以下となる粒度分布とを有し、粒子全体につい
ての真円度の平均値が0.87乃至0.93の範囲にあるこ
とを特徴とする。 【効果】 実質的に小粒径の粒子からなっているために
高画質の画像を形成することが可能となり、しかもその
真円度を一定の範囲に調整することにより、小粒径トナ
ーが基本的に有する流動性及びクリーニング性の問題を
有効に解決できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法に用いる静
電荷像用トナーに関する。
【0002】
【従来の技術】複写機に代表される電子写真装置におい
て、最近では高画質の画像が要求されており、これに関
連して、静電荷像用トナーとして小粒径のトナーが多く
使用されている。
【0003】また一般的なトナーの製法としては、定着
樹脂と着色剤等のトナー配合剤とを混練し、これを粉砕
してトナーとする粉砕法と、定着樹脂形成用の単量体の
重合をトナー配合剤の存在下で行って定着樹脂の製造と
同時にトナーを得る重合法とが知られている。
【0004】ところで、粉砕法で製造された小粒径のト
ナーは、粒子形状が不定形であるため、クリーニング性
は良好であるが流動性が悪いという問題がある。一方、
重合法で製造されたトナーでは、トナー粒子が真円度の
高い球形であるため流動性に優れているものの、球形で
あるために感光体との付着力が高く、クリーニング性が
不十分である。また重合に起因して界面活性剤等の極性
基を有する化合物がトナー中に混入するため、耐湿性に
問題を生じ、環境変化の影響によってスペントトナー
(キャリヤに対するトナーの付着)を発生し、トナーの
帯電特性が損なわれるいう問題が新たに生じる。特開昭
60−123857号公報には、上述した問題が解消さ
れたトナーとして、球形粒子と不定形粒子とを混合した
トナーが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、上記先行
技術に開示されたトナーにおいては、不定形粒子が存在
しているため、流動性の改善効果が十分でなく、また球
形粒子と不定形粒子との配合割合も明確に決定すること
ができないという点で未だ改善の余地がある。
【0006】従って本発明の目的は、流動性が良好であ
り、スペントトナーを生じにくく、しかも優れたクリー
ニング性を有する小粒径のトナーを提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、定着用
樹脂中に着色剤及び電荷制御剤を含有する静電荷像用ト
ナーであって、コールターカウンターで測定して6乃至
10μm の平均粒径と、5μm 以下のものが3%以下及
び20μm 以上のものが2%以下となる粒度分布とを有
し、粒子全体についての真円度の平均値が0.87乃至0.
93の範囲にあることを特徴とする静電荷像用トナーが
提供される。
【0008】
【作用】即ち、本発明は、トナー粒子の粒度分布と真円
度とが一定の関係を満足するように設定することによっ
て上述した課題を達成することに成功したものである。
【0009】例えば、コールターカウンター法で測定し
たトナーの平均粒径が10μm よりも大きいと十分な解
像度の高画質の画像を得ることができず、6μm よりも
小さいと、トナーの流動性やクリーニング性が不満足な
ものとなってしまう。
【0010】本発明においては、上記のように粒度分布
を調整するとともに、全体としての平均の真円度を0.8
7乃至0.93の範囲に設定することが重要である。即
ち、小粒径のトナーでは特に流動性が問題となり、例え
ば平均の真円度が0.87よりも小さいと流動性の低下が
著しい。また0.93よりも高いと、クリーニング性が悪
いという球形トナーの欠点が著しくなるし、更にこのよ
うな真円度の高いトナーは、一般的に重合法で得られる
ために耐湿性にも問題を生じる。
【0011】尚、本明細書において、トナーの真円度と
は、下記式: 真円度=4πA/(PRM)2 式中、Aは粒子の透過像を画像解析装置で測定して得ら
れる粒子面積であり、PRMは上記の測定で得られる粒
子周囲長である、で定義される。
【0012】また本発明では、5μm 以下の微粒のトナ
ー粒子の含有量を3%以下とし、且つ20μm 以上の大
径のトナー粒子の含有量を2%以下に調整することも極
めて重要である。即ち、5μm 以下の粒径のトナー粒子
が3%よりも多量に存在すると、平均粒径を6乃至10
μm の範囲に調整したとしても、かぶりの発生や流動性
の低下を生じてしまう。さらに、20μm 以上の粒径の
トナー粒子が2%よりも多量に含まれていると、トナー
の凝集が発生し、結局十分な解像度の画像を得ることが
できない。
【0013】さらに本発明においては、5μm 以下の微
粒のトナー粒子の真円度を0.82乃至0.87の範囲に調
整し、該トナー粒子を0.5乃至3%の量で含有させるこ
とにより、クリーニング性、流動性が著しく改善され、
しかもスペントトナーの発生かぶり等を有効に回避する
上で極めて望ましい。このような微粒のトナー粒子を微
量含有させることによって得られる利点は、多くの実験
によって現象として見出されたものであるが、元々トナ
ー粒子径が小さい程、流動性やクリーニング性が低く、
しかもスペントトナーやかぶりを発生しやすい傾向にあ
ることを考えれば、このような本発明の利点は極めて意
外なことである。この理由は明確ではないが、おそらく
多量に存在する球形度の高いトナー粒子の間に、それよ
りも球形度の低い微粒のトナー粒子が微量存在している
ことにより、該微粒のトナー粒子が潤滑剤的な作用を示
し、この結果としてクリーニング性、流動性が改善さ
れ、しかもスペントトナーの発生が回避されるのではな
いかと考えられる。例えば、この5μm 以下の微粒のト
ナー粒子の真円度が0.82よりも低いと、トナーの流動
性やクリーニング性が損なわれる。一方、その真円度が
0.87よりも高いと、元々帯電量(q/m)が高いた
め、現像されずにキャリヤに蓄積(スペント)されやす
いという微粒トナーの欠点が発現し、その結果かぶり等
の不都合も生じるようになる。
【0014】
【発明の好適態様の説明】上述した粒度分布及び真円度
を有する本発明のトナーは、所謂粉砕法及び重合法の何
れによっても製造することができる。
【0015】例えば、粉砕法で製造する場合は、トナー
配合剤と予め製造された定着樹脂とを溶融混練した後、
通常の粉砕法により真円度が0.82乃至0.87の範囲と
なるようにに粉砕する。この場合、真円度の調整は、粉
砕条件や、装置の配管長さ等を調整することによって行
われる。次いで、平均粒径が6乃至10μm で、且つ2
0μm 以上の粒径のものが2%以下となるように粒度調
整を行い、更に5μm以下の粒子を風力分級等により分
級する。
【0016】次いで5μm 以上のトナー粒子について、
球形化処理を行って真円度を平均で0.87乃至0.93の
範囲に調整する。この球形化は、それ自体公知の方法で
行うことができ、例えば熱気流中で球形化を行う方法
や、トナー粒子同士の衝突により球形化を行う方法(特
開昭59−212848号公報参照) 等により行われる。商品化
されている球形化装置としては、ホソカワミクロン製熱
風式球形化装置や奈良機械製作所製ハイブリダイザー等
がある。この球形化されたトナーに、先の行程で分級さ
れた5μm 以下のトナーを、0.5乃至3%の範囲でまぶ
し混合することにより本発明のトナーを得ることができ
る。
【0017】また重合法で本発明のトナーを製造する場
合には、トナー用配合剤の存在下で単量体の重合を行っ
て定着樹脂の製造とトナー配合剤の分散とを一挙に行
う。この場合、重合法としては、塊状重合、懸濁重合、
溶液重合等の任意の方法で行なうことができるが、一般
的には懸濁重合が好適である。次いで得られたトナーを
先の粉砕法と同様、粉砕(球形化)、粒度調整、5μm
以下の粒子の分級、5μm 以上の粒子の球形化、5μm
以下の粒子の混合の各行程を行うことにより、本発明の
トナーを得ることができる。
【0018】本発明に用いるトナーは、顕電性、着色性
及び定着性を有するそれ自体公知の組成のトナーであ
り、定着用樹脂媒質中に着色剤及び電荷制御剤或いは更
にそれ自体周知のトナー用配合剤を含有するものであ
る。
【0019】先ず定着用樹脂媒体としては、熱可塑性樹
脂や、未硬化或いは初期縮合物の形の熱硬化性樹脂が何
れも使用され、例えばポリスチレン等のビニル芳香族樹
脂、アクリル樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリエ
ステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、石油樹
脂、ポリオレフィン樹脂等が挙げられ、これらの内でも
スチレン系樹脂、アクリル系樹脂或いはスチレン−アク
リル系共重合体樹脂が好適に使用される。
【0020】樹脂中に含有させる着色剤としては、例え
ば次に示す無機または有機の顔料や染料等が単独または
2種以上の組合せで使用されるが、勿論これに限定され
るものではない。ファーネスブラック、チャンネルブラ
ック等のカーボンブラック;四三酸化鉄等の鉄黒;ルチ
ル型またはアナターゼ型等の二酸化チタン;フタロシア
ニンブルー;フタロシアニングリーン;カドミウムイエ
ロー;モリブレンオレンジ;ピラゾロンレッド;ファス
トバイオレットB等。
【0021】電荷制御剤としては、それ自体公知の任意
の電荷制御剤、例えば、ニグロシンベース(CI50415)、オ
イルブラック(CI20150) 、スピロンブラック等の油溶性
染料や、1:1型或いは2:1型金属錯塩染料、ナフテ
ン酸金属塩、脂肪酸や石鹸、樹脂酸石鹸等が使用され
る。
【0022】上述した本発明のトナーは、四三酸化鉄等
の磁性体を含有する一成分系磁性トナーとして、単独で
使用することもできるが、本発明では、非磁性トナーを
使用し、磁性キャリアーとに組み合わせで二成分現像剤
として用いるのが好ましい。
【0023】上記磁性キャリヤとしては、四三酸化鉄、
フェライト、鉄粉等のそれ自体公知のものが使用され
る。特にフェライト系の磁性キャリヤが好適である。用
いるキャリヤは、無コートキャリヤでもよく、また、そ
れ自体公知の樹脂、例えば、シリコーン樹脂、アクリル
樹脂、エポキシ樹脂、フッ素樹脂等でコートされた樹脂
コートキャリヤであってもよい。
【0024】かかるキャリアーは、平均粒子径が30乃
至200μm、好ましくは50乃至150μmで、粒径
50μm以下のものが全体の1重量%以下の粒度分布を
有していることが好適である。磁性キャリヤの密度は、
キャリヤ濃度C/Dにも依存するが、一般に密度ρc が
2.0乃至8.0g/cm3 のものが好ましく、キャリヤの
飽和磁化は30乃至70emu/gの範囲にあるのが望
ましい。磁性キャリヤは、上記条件を満足するフェライ
トキャリヤ、特に球状のフェライトキャリヤが好適なも
のである。その粒度分布は、前述した条件を満足するも
のであるが、正規分布或いはこれに近い分布を有するも
のが好ましい。
【0025】二成分系現像剤中のトナー重量分率T/D
は一般に2.0乃至10%、特に3.0乃至6.0%の範囲内
とするのがよい。また、現像剤全体としての電気抵抗
は、1×10-7乃至1×1011Ω・cmの範囲にあるの
がよい。
【0026】上述した本発明のトナーを用いた現像剤
は、これを感光体表面に摺擦し、帯電、画像露光等によ
り該感光体表面に形成された静電潜像の現像に極めて有
用である。この感光体としては、例えば、セレン感光
体、非晶質シリコン感光体、酸化亜鉛感光体、セレン化
カドミウム感光体、硫化カドミウム感光体、機能分離積
層型或いは単一層型の各種有機感光体等、任意の感光体
を使用することができる。形成されたトナー像は、それ
自体公知の方法で所定の用紙に転写、定着され、また現
像後の感光体は、除電され、ブレード、ファブラシ、磁
気ブラシ等を用いてのクリーニングにより残存するトナ
ーが除去され、次の画像形成に使用される。
【0027】
【実施例】本発明を次の例で更に具体的に説明する。
尚、以下の例において,「部」は、特記しないかぎり、
「重量部」を示すものとする。
【0028】 トナー処方(実施例1〜3,比較例1〜3,5); (1) スチレン−アクリル共重合体樹脂(積水化学製) 100部 (2) プリンテックスL(デグサ製) 10部 (3) スピロンブラックTRH(保土ヶ谷化学製) 2部 (4) ビスコール550P(三洋化成製) 3部
【0029】実施例1 下記の工程にしたがって、トナーを調製した。 (工程1):上記処方をヘンシェルミキサーにより20
分間混合する。 (工程2):上記混合物を二軸押出機を用いて混練す
る。 (工程3):上記混練物をフェザーミルで約50μm の
粒径に粗粉砕する。 (工程4):粗粉砕物を、ジェットミルを用いて真円度
0.85に粉砕した。 (工程5):5μm 以下の粒子はアルピネで分級した。 (工程6):5μm 以上の粒子を熱風式球形化装置を用
いて真円度0.94に球形化処理を行った。 (工程7):工程5及び6で得られた粒子をアルピネを
用いて分級し、下記の粒度分布に調整した。 中心粒径;9.8μm ,5μm 以下;2.8%,20μm 以
上;1.6% (工程8):上記工程7品を疎水性シリカR972(デ
グサ製)とをヘンシェルミキサーを用いて5分間混合
し、トナーとした。
【0030】得られたトナーの粒度分布及び真円度を表
1に示す。上記のトナーについて、以下の方法で流動性
を測定し、且つ複写試験を行って、クリーニング性、解
像度、かぶり、スペント率及び画像濃度を測定し、その
結果を表2に示した。尚、複写試験に用いた現像剤及び
複写機は次の通りである。
【0031】現像剤;上記で得られたトナー3.5重量部
を、磁性フェライト粉キャリヤ100重量部と混合し、
2成分系現像剤として用いた。複写機 ;感光体としてセレン−ヒ素感光体が使用され、
ブレードクリーニング方式を採用した三田工業社製の複
写機DC−4585を用いた。
【0032】流動性 ローレット加工が施された金属製ローラ(直径:20mm,
長さ:135mm)を容器下部に有する落下量試験機にトナー
20gを投入し、上記ローラを5分間回転させ、その時
の落下量により流動性の評価を行った。落下量が多いほ
ど、流動性が優れていることを示している。
【0033】クリーニング性 複写試験を行ない、クリーニング工程後の感光体ドラム
表面を目視観察してクリーニング性の評価を行った。評
価基準は次の通りである。 ○:トナーが付着していない ×:トナーが付着している
【0034】解像度 解像度評価用複写原稿(電子写真学会)を複写し、得ら
れた画像をマイクロデンシトメータ(小西六社製)で測
定し、ピーク値が0.8以上で基底値が0.4以下であり、
且つピーク値と基底値との差が0.6以上である本数を数
えた。
【0035】かぶり 反射濃度計(東京電色製のTC−6D)を用いて、複写
画像の余白部の濃度を測定することにより評価した。
【0036】スペント率 複写前後の現像剤をブローすることによってトナーを除
去し、それぞれについて、炭素量分析装置(堀場製作所
製「カーボンアナライザー」)を用いてキャリヤに含ま
れる含有炭素量(重量%)を測定し、下記式によりスペ
ント率を算出した。 スペント率(重量%)=複写後の含有炭素量−複写前の
含有炭素量
【0037】画像濃度(ID) 前記反射濃度計を用いて、複写画像の黒べた部の濃度を
測定することにより評価した。
【0038】実施例2 下記の工程にしたがって、トナーを調製した。 (工程1):前記処方をヘンシェルミキサーにより20
分間混合する。 (工程2):上記混合物を二軸押出機を用いて混練す
る。 (工程3):上記混練物をフェザーミルで約50μm の
粒径に粗粉砕する。 (工程4):粗粉砕物を、ジェットミルを用いて真円度
0.82に粉砕した。 (工程5):5μm 以下の粒子はアルピネで分級した。 (工程6):5μm 以上の粒子を熱風式球形化装置を用
いて真円度0.93に球形化処理を行った。 (工程7):工程5及び6で得られた粒子をアルピネを
用いて分級し、下記の粒度分布に調整した。 中心粒径;6.5μm ,5μm 以下;2.9%,20μm 以
上;1.3% (工程8):上記工程7品を疎水性シリカR972(デ
グサ製)とをヘンシェルミキサーを用いて5分間混合
し、トナーとした。
【0039】得られたトナーの粒度分布及び真円度を表
1に示す。上記のトナーについて、実施例1と同様の方
法で流動性を測定し、且つ複写試験を行って、クリーニ
ング性、解像度、かぶり、スペント率及び画像濃度を測
定し、その結果を表2に示した。
【0040】実施例3 下記の工程にしたがって、トナーを調製した。 (工程1):前記処方をヘンシェルミキサーにより20
分間混合する。 (工程2):上記混合物を二軸押出機を用いて混練す
る。 (工程3):上記混練物をフェザーミルで約50μm の
粒径に粗粉砕する。 (工程4):粗粉砕物を、ジェットミルを用いて真円度
0.85に粉砕した。 (工程5):5μm 以下の粒子はアルピネで分級した。 (工程6):5μm 以上の粒子を熱風式球形化装置を用
いて真円度0.93に球形 化処理を行った。 (工程7):工程5及び6で得られた粒子をアルピネを
用いて分級し、下記の粒度分布に調整した。 中心粒径;8.2μm ,5μm 以下;2.8%,20μm 以
上;1.9% (工程8):上記工程7品を疎水性シリカR972(デ
グサ製)とをヘンシェルミキサーを用いて5分間混合
し、トナーとした。
【0041】得られたトナーの粒度分布及び真円度を表
1に示す。上記のトナーについて、実施例1と同様の方
法で流動性を測定し、且つ複写試験を行って、クリーニ
ング性、解像度、かぶり、スペント率及び画像濃度を測
定し、その結果を表2に示した。
【0042】比較例1 下記の工程にしたがって、トナーを調製した。 (工程1):前記処方をヘンシェルミキサーにより20
分間混合する。 (工程2):上記混合物を二軸押出機を用いて混練す
る。 (工程3):上記混練物をフェザーミルで約50μm の
粒径に粗粉砕する。 (工程4):粗粉砕物を、ジェットミルを用いて真円度
0.80に粉砕した。 (工程5):5μm 以下の粒子はアルピネで分級した。 (工程6):5μm 以上の粒子を熱風式球形化装置を用
いて真円度0.91に球形化処理を行った。 (工程7):工程5及び6で得られた粒子をアルピネを
用いて分級し、下記の粒度分布に調整した。 中心粒径;8.2μm ,5μm 以下;2.5%,20μm 以
上;1.5% (工程8):上記工程7品を疎水性シリカR972(デ
グサ製)とをヘンシェルミキサーを用いて5分間混合
し、トナーとした。
【0043】得られたトナーの粒度分布及び真円度を表
1に示す。上記のトナーについて、実施例1と同様の方
法で流動性を測定し、且つ複写試験を行って、クリーニ
ング性、解像度、かぶり、スペント率及び画像濃度を測
定し、その結果を表2に示した。
【0044】比較例2 下記の工程にしたがって、トナーを調製した。 (工程1):前記処方をヘンシェルミキサーにより20
分間混合する。 (工程2):上記混合物を二軸押出機を用いて混練す
る。 (工程3):上記混練物をフェザーミルで約50μm の
粒径に粗粉砕する。 (工程4):粗粉砕物を、ジェットミルを用いて真円度
0.80に粉砕した。 (工程5):アルピネで分級し、下記の粒度分布に調整
した。 中心粒径;8.2μm ,5μm 以下;2.0%,20μm 以
上;1.8% (工程6):上記工程5品を疎水性シリカR972(デ
グサ製)とをヘンシェルミキサーを用いて5分間混合
し、トナーとした。
【0045】得られたトナーの粒度分布及び真円度を表
1に示す。上記のトナーについて、実施例1と同様の方
法で流動性を測定し、且つ複写試験を行って、クリーニ
ング性、解像度、かぶり、スペント率及び画像濃度を測
定し、その結果を表2に示した。
【0046】比較例3 下記の工程にしたがって、トナーを調製した。 (工程1):前記処方をヘンシェルミキサーにより20
分間混合する。 (工程2):上記混合物を二軸押出機を用いて混練す
る。 (工程3):上記混練物をフェザーミルで約50μm の
粒径に粗粉砕する。 (工程4):粗粉砕物を、ジェットミルを用いて真円度
0.85に粉砕した。 (工程5):アルピネで分級し、下記の粒度分布に調整
を行った。中心粒径;8.2μm ,5μm 以下;2.8%,
20μm 以上;1.5% (工程6):上記工程5品を疎水性シリカR972(デ
グサ製)とをヘンシェルミキサーを用いて5分間混合
し、トナーとした。
【0047】得られたトナーの粒度分布及び真円度を表
1に示す。上記のトナーについて、実施例1と同様の方
法で流動性を測定し、且つ複写試験を行って、クリーニ
ング性、解像度、かぶり、スペント率及び画像濃度を測
定し、その結果を表2に示した。
【0048】比較例4 下記の工程にしたがって、トナーを調製した。 (工程1):前記処方をヘンシェルミキサーにより20
分間混合する。 (工程2):上記混合物を二軸押出機を用いて混練す
る。 (工程3):上記混練物をフェザーミルで約50μm の
粒径に粗粉砕する。 (工程4):粗粉砕物を、ジェットミルを用いて真円度
0.85に粉砕した。 (工程5):アルピネで分級し、下記の粒度分布に調整
を行った。中心粒径;9.8μm ,5μm 以下;0.3%,
20μm 以上;1.3% (工程6):上記工程5品を疎水性シリカR972(デ
グサ製)とをヘンシェルミキサーを用いて5分間混合
し、トナーとした。
【0049】得られたトナーの粒度分布及び真円度を表
1に示す。上記のトナーについて、実施例1と同様の方
法で流動性を測定し、且つ複写試験を行って、クリーニ
ング性、解像度、かぶり、スペント率及び画像濃度を測
定し、その結果を表2に示した。
【0050】実施例4 3リットルのステンレスビーカ中にグラフト化カーボン
のペースト〔スチレンモノマーを40%含むグラフトカ
ーボンGP−E−2(菱有工業製)〕100gに、重合
性単量体としてスチレン400g、アクリル酸ブチル1
20g、過酸化ベンゾイル12g及び連鎖移動剤として
tert−ドデシルメルカプタン0.6gを配合し、高速剪断
分散機(TKホモミキサー)を用いて3000rpm で30分
間、混合分散させた。次いでイオン交換水650g、ヒ
ドロキシアパタイト(日本化学製)650g及びドデシ
ルベンゼンスルホン酸ナトリウム(花王アトラス製)0.
024gを加え、高速剪断分断機で更に500rpm で3
0分間分散させ、懸濁液を得た。次に、攪拌装置、窒素
導入口、温度計、コンデンサの付いた3リットルの四つ
口セパラブルフラスコに懸濁液を移し、窒素気流下でフ
ラスコ温度を80℃にして5時間重合し、冷却してスラ
リーを得た。このスラリーを脱水した後、1NのHCl
溶液で2回洗浄し、更にイオン交換水で2回洗浄し、そ
の後乾燥機で30〜50℃の温度で乾燥し、トナーの素
粒子(50μm )を得た。
【0051】上記トナー粒子をジェットミルで真円度0.
82に粉砕し、5μm 以下をアルピネで分級し、また5
μm 以上を熱風式球形化装置を用いて真円度0.92に球
形化処理を行った。これらの工程で得られた粒状物をア
ルピネにて分級し、下記の粒度分布に調整を行った。 中心粒径;8.2μm ,5μm 以下;2.7%,20μm 以
上;1.8% これを疎水性シリカR972(デグサ製)とをヘンシェ
ルミキサーを用いて5分間混合し、トナーとした。
【0052】得られたトナーの粒度分布及び真円度を表
1に示す。上記のトナーについて、実施例1と同様の方
法で流動性を測定し、且つ複写試験を行って、クリーニ
ング性、解像度、かぶり、スペント率及び画像濃度を測
定し、その結果を表2に示した。
【0053】比較例5 3リットルのステンレスビーカ中にグラフト化カーボン
のペースト〔スチレンモノマーを40%含むグラフトカ
ーボンGP−E−2(菱有工業製)〕100gに、重合
性単量体としてスチレン400g、アクリル酸ブチル1
20g、過酸化ベンゾイル12g及び連鎖移動剤として
tert−ドデシルメルカプタン0.6gを配合し、高速剪断
分散機(TKホモミキサー)を用いて3000rpm で30分
間、混合分散させた。次いでイオン交換水650g、ヒ
ドロキシアパタイト(日本化学製)650g及びドデシ
ルベンゼンスルホン酸ナトリウム(花王アトラス製)0.
024gを加え、高速剪断分断機で更に10000rpmで30
分間分散させ、懸濁液を得た。次に、攪拌装置、窒素導
入口、温度計、コンデンサの付いた3リットルの四つ口
セパラブルフラスコに懸濁液を移し、窒素気流下でフラ
スコ温度を80℃にして5時間重合し、冷却してスラリ
ーを得た。このスラリーを脱水した後、1NのHCl溶
液で2回洗浄し、更にイオン交換水で2回洗浄し、その
後乾燥機で30〜50℃の温度で乾燥し、トナーの素粒
子(50μm )を得た。上記トナー粒子をアルピネにて
分級し、下記の粒度分布に調整を行った。 中心粒径;8.2μm ,5μm 以下;2.7%,20μm 以
上;1.5% これを疎水性シリカR972(デグサ製)とをヘンシェ
ルミキサーを用いて5分間混合し、トナーとした。
【0054】得られたトナーの粒度分布及び真円度を表
1に示す。上記のトナーについて、実施例1と同様の方
法で流動性を測定し、且つ複写試験を行って、クリーニ
ング性、解像度、かぶり、スペント率及び画像濃度を測
定し、その結果を表2に示した。
【0055】
【表1】
【0056】
【表2】
【0057】
【発明の効果】本発明のトナーは、実質的に小粒径の粒
子からなっているために高画質の画像を形成することが
可能となり、しかもその真円度を一定の範囲に調整する
ことにより、小粒径トナーが基本的に有する流動性及び
クリーニング性の問題を有効に解決できる。また一定の
真円度を有する微粒分を僅かの量で含有させることによ
り、流動性及びクリーニング性の改善効果は顕著なもの
となり、またスペントトナーの発生やかぶり等も有効に
回避される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 畑瀬 芳輝 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 定着用樹脂中に着色剤及び電荷制御剤を
    含有する静電荷像用トナーであって、コールターカウン
    ターで測定して6乃至10μm の平均粒径と、5μm 以
    下のものが3%以下及び20μm 以上のものが2%以下
    となる粒度分布とを有し、粒子全体についての真円度の
    平均値が0.87乃至0.93の範囲にあることを特徴とす
    る静電荷像用トナー。
  2. 【請求項2】 5μm 以下の粒子が0.5乃至3%の量で
    含まれ且つその真円度が0.82乃至0.87の範囲にある
    請求項1に記載の静電荷像用トナー。
JP5002912A 1993-01-11 1993-01-11 静電荷像用トナー Pending JPH06208240A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0869399A2 (en) * 1997-04-04 1998-10-07 Canon Kabushiki Kaisha Toner for forming an image, image forming method and heat-fixing method
EP0982636A3 (en) * 1998-08-27 2000-08-09 Ricoh Company, Ltd. Toner for use in electrophotography, image formation method using the toner, method of producing the toner, and apparatus for producing the toner

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0869399A2 (en) * 1997-04-04 1998-10-07 Canon Kabushiki Kaisha Toner for forming an image, image forming method and heat-fixing method
EP0869399A3 (en) * 1997-04-04 1999-01-07 Canon Kabushiki Kaisha Toner for forming an image, image forming method and heat-fixing method
EP0982636A3 (en) * 1998-08-27 2000-08-09 Ricoh Company, Ltd. Toner for use in electrophotography, image formation method using the toner, method of producing the toner, and apparatus for producing the toner

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