JPH09211887A - 静電荷像現像用トナー、その製造方法、それを用いた静電潜像現像剤及び画像形成方法 - Google Patents

静電荷像現像用トナー、その製造方法、それを用いた静電潜像現像剤及び画像形成方法

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JPH09211887A
JPH09211887A JP1626696A JP1626696A JPH09211887A JP H09211887 A JPH09211887 A JP H09211887A JP 1626696 A JP1626696 A JP 1626696A JP 1626696 A JP1626696 A JP 1626696A JP H09211887 A JPH09211887 A JP H09211887A
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JP1626696A
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Yasuhiro Oya
康博 大矢
Haruhide Ishida
晴英 石田
Takashi Yamamuro
隆 山室
Koichi Hamano
弘一 濱野
Yusaku Shibuya
裕作 澁谷
Jun Igarashi
潤 五十嵐
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流動性、耐ケーキング性及び帯電性に優れ、
長期に亘る複写においても安定した画像が得られ、感光
体へのフィルミングが発生し難い静電荷像現像用トナー
及び静電潜像現像剤を提供する。 【解決手段】 結着樹脂及び着色剤を含有する静電荷像
現像用トナーにおいて、トナー粒子100重量部に、カ
ーボンブラックを0.1ないし1.0重量%外部添加さ
れてなり、外部添加後のトナー組成物の26μm以上の
凝集粒子が0.1重量%未満であることを特徴とする。
また、結着樹脂及び着色剤よりなるトナー粒子と樹脂被
覆層を有するキャリアとからなる静電潜像現像剤であっ
て、該トナー粒子100重量部に、カーボンブラックを
0.1ないし1.0重量部外部添加されてなり、外部添
加後のトナー組成物の26μm以下の凝集粒子が0.1
重量%未満であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法、静電記録
法等において静電潜像を現像して画像を形成するために
使用する静電荷像現像用トナー及びそれらを用いる画像
形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真法としては、米国特許第
2297691号明細書、特公昭42−23910号公
報及び特公昭43−24748号公報等に記載されてい
る。これらの方法は、光導電性物質を利用して感光体上
に静電潜像を形成し、トナーで現像し、必要に応じて紙
等にトナー像を転写した後、加熱或いは溶剤蒸気等によ
り定着し、コピー像を得るものである。静電潜像をトナ
ーを用いて可視化する方法としては、例えば、米国特許
第2674063号明細書に記載されている磁気ブラシ
法、米国特許第2616552号明細書に記載されてい
るカスケード法及び米国特許第2221776号明細書
に記載されている粉末法等が知られている。
【0003】このような電子写真法によってコピー操作
を行う場合、使用する現像剤がそのプロセスに適合する
ためには、現像剤は、流動性、耐ケーキング性、帯電性
及び耐感光体汚染性等の諸特性に優れていることが必要
である。また、現像剤には、流動性及び耐ケーキング性
を向上させるとともに、帯電性を安定させて画像濃度の
低下を防止するために、シリカ微粒子及びカーボンブラ
ックを特定の割合で添加する方法が多数提案されている
(特開昭60−205461号公報、特開昭63−25
7763号公報、特開平1−297661号公報)。
【0004】しかしながら、現像剤の帯電量をコントロ
ールするために、カーボンブラックを単に添加するのみ
では、カーボンブラックは、その強い凝集性に起因し
て、トナーの数十ないし数百ミクロンの凝集体を形成し
てしまうため、従来のカーボンブラックを外部添加した
トナーは、粗粒カブリ、感光体へのフィルミング及び長
期に亘る複写により帯電分布がブロード化することによ
るカブリ等の不都合が発生するという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の技術
における上記した実状に鑑みてなされたものである。す
なわち、本発明の目的は、流動性、耐ケーキング性及び
帯電性に優れ、長期に亘る複写においても安定した画像
が得られ、感光体へのフィルミングが発生し難い静電荷
像現像用トナーを提供することにある。また、本発明の
他の目的は、そのトナーを含有する静電潜像現像剤及び
それを用いた画像形成方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の静電荷像現像用
トナーは、結着樹脂及び着色剤を含有する静電荷像現像
用トナーにおいて、トナー粒子100重量部に、カーボ
ンブラックを0.1ないし1.0重量部外部添加されて
なり、外部添加後のトナー組成物の26μm以上の凝集
粒子が0.1重量%未満であることを特徴とする。本発
明の静電荷像現像用トナーの製造方法は、結着樹脂及び
着色剤を含有する静電荷像現像用トナーの製造方法にお
いて、トナー粒子を形成する工程、該トナー粒子に、カ
ーボンブラック及び無機酸化物を媒体を用いて外部混合
する工程を有することを特徴とする。また、本発明の静
電荷像現像用トナーの製造方法は、結着樹脂及び着色剤
を含有するトナー粒子を形成する工程、該トナー粒子の
一部に、カーボンブラック及び無機酸化物を外部添加す
る工程、及び該外部添加されたトナー粒子にその他のト
ナー粒子を添加し混合する工程を有することを特徴とす
る。
【0007】また、本発明の静電潜像現像剤は、結着樹
脂及び着色剤よりなるトナー粒子と、樹脂被覆層を有す
るキャリアとからなる静電潜像現像剤であって、該トナ
ー粒子100重量部に、カーボンブラック0.1ないし
1.0重量部を外部添加されてなり、外部添加後のトナ
ー組成物の26μm以上の凝集粒子が0.1重量%未満
であることを特徴とする。さらに、本発明の画像形成方
法は、潜像担持体上に潜像を形成する工程、該潜像を現
像剤を用いて現像する工程、現像されたトナー像を転写
体上に転写する工程、転写体上にトナー像を加熱定着す
る定着工程を有する画像形成方法において、該現像剤と
して、上記した静電潜像現像剤を用いることを特徴とす
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。本発明の静電荷像現像用トナーは、
結着樹脂及び着色剤を含有するトナー粒子に、少なくと
も特定のカーボンブラックが外部添加されているもので
ある。トナー粒子に用いられる結着樹脂としては、例え
ば、スチレン、クロロスチレン等のスチレン類;エチレ
ン、プロピレン、ブチレン、イソブチレン等のモノオレ
フィン類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、安息香酸
ビニル等のビニルエステル類;アクリル酸メチル、アク
リル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸オクチ
ル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸フェニル、メタク
リル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチ
ル、メタクリル酸ドデシル等のα−メチレン脂肪族モノ
カルボン酸エステル類;ビニルメチルエーテル、ビニル
エチルエーテル、ビニルブチルエーテル等のビニルエー
テル類;ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、
ビニルイソプロペニルケトン等のビニルケトン類等の単
独重合体、またはこれらの共重合体を例示することがで
きる。
【0009】特に代表的な結着樹脂としては、ポリスチ
レン、スチレン−アクリル酸アルキルエステル共重合
体、スチレン−メタクリル酸アルキルエステル共重合
体、ポリエチレン、ポリプロピレン等を挙げることがで
きる。さらに、スチレン−アクリロニトリル共重合体、
スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイ
ン酸共重合体、ポリエステル、ポリウレタン、エポキシ
樹脂、シリコーン樹脂、ポリアミド、変性ロジン等を挙
げることもできる。
【0010】また、トナー粒子に用いられる着色剤とし
ては、カーボンブラック、ニグロシン染料、アニリンブ
ルー、カルコイルブルー、クロムイエロー、ウルトラマ
リンブルー、デュポンオイルレッド、キノリンイエロ
ー、メチレンブルークロリド、フタロシアニンブルー、
マラカイトグリーンオキサレート、ランプブラック、ロ
ーズベンガル、C.I.ビグメント・レッド48:1、
C.I.ビグメント・レッド57:1、C.I.ビグメ
ント・レッド122、C.I.ビグメント・イエロー1
2、C.I.ビグメント・イエロー97、C.I.ビグ
メント・ブルー15:1、C.I.ビグメント・ブルー
15:3等を代表的なものとして例示することができ
る。
【0011】また、磁性トナーとして用いる場合には、
上記着色剤の一部または全部を磁性粉に置き換えればよ
い。このような磁性粉としては、マグネタイト、フェラ
イト、鉄粉、ニッケル等を挙げることができる。本発明
に用いるトナー粒子の粒径は、平均粒子径3〜10μm
の範囲にあるものが好ましい。粒子径が3μm未満で
は、通常用紙に複写した際、紙の繊維にトナー粒子が埋
まり、ソリッド画像が荒れた感じとなり、10μmより
大きいと階調性、細線再現性が悪くなるため、上記範囲
にあることが適当である。
【0012】本発明のトナー粒子に外添されるカーボン
ブラックは、市販のものが使用できる。ただ、水を媒体
として粒状に成形した、いわゆるビーズタイプのカーボ
ンブラックは、凝集体の比率を少なくすることは可能で
あるが、その使用は不利であり、フラッフィータイプ
(造粒されていない型)のカーボンブラックを使用する
ことが望ましい。用いられるカーボンブラックとして
は、例えば、キャボット社製のMONARCH130
0、MOGUL−L、REGAL330R、コロンビア
・カーボン社のConductex SC、Raven
5750及び三菱化学社の#25等が挙げられる。ま
た、使用するカーボンブラックの平均一次粒径として
は、5〜500nmの範囲であることが好ましい。カー
ボンブラックの添加量としては、トナー粒子100重量
部に対して、0.1〜1.0重量部の範囲であることが
必要であるが、好ましくは0.2〜0.8重量部、より
好ましくは0.3〜0.5重量部の範囲である。それ以
下では、添加した効果が小さく、また、それを超えると
帯電が低すぎてカブリが生じることになる。
【0013】本発明において、トナー粒子にカーボンブ
ラックを外部添加するには、トナー粒子に、1〜20m
mの鉄球やガラスビーズ、めのう球等の媒体を使用して
カーボンブラックを添加すると、希釈されて凝集粒子が
ほぐされるため、分散性が良好となり、カーボンブラッ
クの凝集体を充分に分散させることができ、結果とし
て、トナー粒子の凝集体の形成を抑制することができ
る。また、トナー粒子にカーボンブラック及び無機酸化
物の微粒子を添加する際には、トナー粒子を形成した
後、その使用するトナー粒子の一部に、カーボンブラッ
ク及び無機酸化物を添加混合し、次に、得られた混合物
にその他のトナー粒子を添加混合することにより、トナ
ー粒子に良好な外部添加を達成することができる。トナ
ー粒子の凝集体の測定方法は、目開き26μmのふるい
網を使用し、下方から空気を吸引しながら、ふるい網上
にトナーを10g静かに投入し、残量を測定し、算出し
たものである。
【0014】本発明の外部添加後のトナーは、26μm
以上の凝集粒子が0.1重量%未満のものであることが
必要であるが、好ましくは0.05重量%以下、より好
ましくは0.01重量%以下のものである。その凝集粒
子が、0.1重量%以上現像剤中にあると、粗粒カブリ
および感光体へのカブリが発生する。
【0015】本発明のトナー粒子に外添される無機酸化
物の微粒子としては、例えば、SiO2 、TiO2 、A
2 3 、CuO、ZnO、SnO2 、CeO2 、Fe
2 3 、MgO、BaO、CaO、K2 O、Na2 O、
ZrO2 、CaO・SiO2、K2 O・(Ti
2 、Al2 3 ・2SiO2 、CaCO3 、Mg
CO3、BaSO、MgSO4 等の微粉末が挙げられ
る。これらの微粒子の中で、シリカ、チタニア、アルミ
ナが好ましく用いられるが、シリカ微粒子が特に好まし
い。これらの無機酸化物の微粒子は、通常、平均一次粒
子径が5〜500mmのものが用いられ、また、その使
用量としては、トナー粒子に対し、0.1〜10重量%
の範囲で添加することができる。また、この微粒子は、
未処理のものでも、あるいはシランカップリング剤等の
疎水化剤で疎水化処理されたものや第四級アンモニウム
塩またはシリコーンオイル等で表面処理されたものでも
使用することができる。
【0016】外添剤をトナー粒子表面に保持させる手段
としては、通常の混合機、例えば、ボールミル、V型混
合機等も使用できるが、この際、2〜3mmの鉄球やガ
ラスビーズ等を媒体として全体の容積の1/5〜1/3
の量混入し、混合することが好ましい。また、いわゆる
高速流動攪拌機、例えば、ヘンシェルミキサー、メカノ
フュージョンシステム(細川ミクロン社製)ナラハイブ
リタイゼーションシステム(奈良機械製作所製)、メカ
ノミル(岡田精工社製)等を希釈混合用として使用して
もよい。
【0017】本発明の静電荷像現像用トナーには、所望
により、電荷制御剤、離型剤等の添加剤を含有させるこ
とができる。また、二成分現像剤からなる静電潜像現像
剤として使用する場合、キャリアとしては、鉄粉、ガラ
スビーズ、フェライト粉、ニッケル粉、或いはこれらの
表面に樹脂コーティングを施したもの等が使用され、特
に、帯電の安定性という観点からすると、樹脂被覆キャ
リアを用いることが好ましい。
【0018】
【実施例】以下、実施例により具体的に説明するが、本
発明はこれらの実施例によって限定されるものではな
い。 実施例1 ポリエステル樹脂 88重量部 (Mw=1.8×105 、Mn=3.5×103 、Tg=61℃) カーボンブラック 6重量部 (BPL、キャボット社製) 低分子ポリプロピレンワックス 6重量部 (ビスコール660P、三洋化成工業社製) 上記成分をコンティニュアスミキサーで溶融混練した。
その後、圧延冷却し、ハンマーミルで粗粉砕し、さらに
ジェットミルで微粉砕して、これを風力分級機で分級す
ることにより、体積平均粒径9.0μmのトナー粒子を
得た。このトナー粒子100重量部に、カーボンブラッ
ク(MOGUL−L、キャボット社製)2重量部、疎水
性シリカ(TS720、キャボット社製)1.75重量
部及び直径3mmの鉄球150重量部を添加し、V型ブ
レンダーを用いて、40rpm回転で1時間混合するこ
とにより、前処理トナーを得、この前処理トナー100
重量部に、その他のトナー粒子386重量部とをヘンシ
ェルミキサーにより希釈混合し、静電荷像現像用トナー
を得た。
【0019】このトナー粒子6部と、スチレン−メチル
メタクリレートー共重合体によって被覆(被覆率1.5
重量%)されたフェライトキャリヤ(粒径50μm)9
4部とを混合して静電潜像現像剤とした。上記で得られ
た静電荷像現像用トナーにおける26μm以上の凝集粒
子の占める割合は、0.001重量%であった。また、
静電潜像現像剤におけるカーボンブラックの外部添加量
は、0.4重量%であり、疎水性シリカ微粒子の外部添
加量は、0.36重量%であった。
【0020】実施例2 実施例1において、カーボンブラック(MOGUL−
L、キャボット社製)2重量部に代えて、カーボンブラ
ック(ConducTex SC、コロンビア・カーボ
ン社製)2重量部とし、また、混合機として、V型ブレ
ンダーに代えてボールミルを用いて2時間混合した以外
は、実施例1と同様にして、静電荷像現像用トナー及び
静電潜像現像剤を得た。このトナーにおける26μm以
上の凝集粒子の占める割合は、0.005重量%であっ
た。
【0021】実施例3 実施例1において、カーボンブラック(MOGUL−
L、キャボット社製)2重量部を、4重量部に代えた以
外は、実施例1と同様にして、静電荷像現像用トナー及
び静電潜像現像剤を得た。このトナーにおける26μm
以上の凝集粒子の占める割合は、0.05重量%であっ
た。また、この現像剤におけるカーボンブラックの外部
添加量は、0.8重量%であった。
【0022】実施例4 実施例1において、カーボンブラック(MOGUL−
L、キャボット社製)2重量部を、0.5重量部に代え
た以外は、実施例1と同様にして、静電荷像現像用トナ
ー及び静電潜像現像剤を得た。このトナーにおける26
μm以上の凝集粒子の占める割合は、0.001重量%
であった。また、この現像剤におけるカーボンブラック
の外部添加量は、0.1重量%であった。
【0023】比較例1 V型ブレンダーによる前処理を行うことなく、トナー粒
子100重量部に、カーボンブラック(MOGUL−
L、キャボット社製)0.4重量部及び疎水性シリカ
(TS720、キャボット社製)0.36重量部をヘン
シェルミキサーで混合したこと以外は、実施例1と同様
にして、静電荷像現像用トナー及び静電潜像現像剤を得
た。このトナーにおける26μm以上の凝集粒子の占め
る割合は、0.1重量%であった。
【0024】比較例2 カーボンブラック(MOGUL−L、キャボット社製)
2重量部を、12重量部に代えたこと以外は、実施例1
と同様にして、静電荷像現像用トナー及び静電潜像現像
剤を得た。このトナーにおける26μm以上の凝集粒子
の占める割合は、0.08重量%であるが、トナーへの
カーボンブラックの外部添加量は、1.2重量%であっ
た。 比較例3 カーボンブラックを使用しないこと以外は、実施例1と
同様にして、静電荷像現像用トナー及び静電潜像現像剤
を得た。
【0025】[評価試験]上記実施例1〜4及び比較例
1〜3により得られた現像剤を、複写機(ABLE13
01α:富士ゼロックス社製)の第1現像機(赤色現像
剤用のもの)に入れて、複写画像を作成し、その各種の
測定及び評価試験を行った。また、10万枚複写した後
の各種の測定及び評価試験耐久テストも合せて行った。
その結果を表1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】表中において、「濃度」は、マクベス濃度
計により測定した値である。また、「カブリ」、「粗粒
カブリ」及び「感光体へのフィルミング」に関しては、
いずれも目視により判定したものであり、その評価基準
として、G1は良好であること、G2は概ね良好である
が一部が悪いこと、G3は悪いこと、の3段階で表し
た。なお、「粗粒カブリ」とは、粒子の大きいカーボン
凝集体によるカブリを意味する。表に示すように、各実
施例のトナーを用いた場合には、粗粒カブリがなく、ま
た、10万枚複写後においても、画像濃度維持性、カブ
リ、粗粒カブリ、感光体へのフイルミング性が良好であ
り、比較例のトナーと比べて優れていることは明らかで
ある。
【0028】
【発明の効果】本発明は、トナー粒子に外部添加するカ
ーボンブラックを特定することにより、従来除去困難と
されていた粗粒カブリ、長期複写後のカブリ、感光体へ
のフィルミングの原因を除くことができるとともに、流
動性、耐ケーキング性、帯電性、画質維持性及び耐感光
体フィルミングに優れた静電荷像現像用トナー及び静電
潜像現像剤を得ることができるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 濱野 弘一 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 澁谷 裕作 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 五十嵐 潤 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】結着樹脂及び着色剤を含有する静電荷像現
    像用トナーにおいて、トナー粒子100重量部に、カー
    ボンブラックを0.1ないし1.0重量部外部添加して
    なり、外部添加後のトナー組成物の26μm以上の凝集
    粒子が0.1重量%未満であることを特徴とする静電荷
    像現像用トナー。
  2. 【請求項2】結着樹脂及び着色剤を含有する静電荷像現
    像用トナーの製造方法において、トナー粒子を形成する
    工程、該トナー粒子に、カーボンブラック及び無機酸化
    物を媒体を用いて外部混合する工程を有することを特徴
    とする静電荷像現像用トナーの製造方法。
  3. 【請求項3】結着樹脂及び着色剤を含有する静電荷像現
    像用トナーの製造方法において、トナー粒子を形成する
    工程、該トナー粒子の一部に、カーボンブラック及び無
    機酸化物を外部混合する工程、及び該外部添加されたト
    ナー粒子にその他のトナー粒子を添加し混合する工程を
    有することを特徴とする静電荷像現像用トナーの製造方
    法。
  4. 【請求項4】結着樹脂及び着色剤よりなるトナー粒子と
    樹脂被覆層を有するキャリアとからなる静電潜像現像剤
    において、該トナー粒子100重量部に、カーボンブラ
    ックを0.1ないし1.0重量部外部添加されてなり、
    外部添加後のトナーの26μm以上の凝集粒子が0.1
    重量%未満であることを特徴とする静電潜像現像剤。
  5. 【請求項5】潜像担持体上に潜像を形成する工程、該潜
    像を現像剤を用いて現像する工程、現像されたトナー像
    を転写体上に転写する工程、転写体上にトナー像を加熱
    定着する定着工程を有する画像形成方法において、該現
    像剤として、請求項4に記載の静電潜像現像剤を用いる
    ことを特徴とする画像形成方法。
JP1626696A 1996-02-01 1996-02-01 静電荷像現像用トナー、その製造方法、それを用いた静電潜像現像剤及び画像形成方法 Pending JPH09211887A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001154402A (ja) * 1999-11-26 2001-06-08 Nippon Zeon Co Ltd トナーの梱包方法、梱包装置およびトナー

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001154402A (ja) * 1999-11-26 2001-06-08 Nippon Zeon Co Ltd トナーの梱包方法、梱包装置およびトナー

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