JPH0620770A - 高周波加熱装置 - Google Patents

高周波加熱装置

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JPH0620770A
JPH0620770A JP28264891A JP28264891A JPH0620770A JP H0620770 A JPH0620770 A JP H0620770A JP 28264891 A JP28264891 A JP 28264891A JP 28264891 A JP28264891 A JP 28264891A JP H0620770 A JPH0620770 A JP H0620770A
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case
power converter
magnetron
high frequency
frequency heating
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JP28264891A
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English (en)
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Naoyoshi Maehara
直芳 前原
Daisuke Betsusou
大介 別荘
Yuji Nakabayashi
裕治 中林
Makoto Shibuya
誠 渋谷
Shiro Takeshita
志郎 竹下
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Control Of High-Frequency Heating Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 マグネトロン、電力変換器、冷却ファンを含
む一体型電源装置により、高密度、コンパクト、低価格
な高周波加熱装置を得ることを目的とする。 【構成】 商用電源より電力を受ける入力端子50、5
1と、入力端子50、51より供給される電力を高周波
電力に変換する電力変換器37と、電力変換器37の出
力により付勢されるマグネトロン31と、電力変換器3
7に所定の制御信号を供給する信号端子と、電力変換器
37とマグネトロン31を冷却する冷却ファン40と、
これらを一つの構造体内部に包含し非磁性金属材料より
成るケース30とを備え、電源装置を高密度、高効率、
高品質でコンパクトな一部品化を可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子レンジなどの誘電
加熱を利用した高周波加熱装置に関し、さらに詳しくは
その電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高周波加熱装置の電源装置は、い
わゆる鉄共振型トランスを用いたものが長い間用いられ
ていた。しかし近年では、半導体技術の進歩により大電
力を扱う電力変換器が比較的低価格で実用に供され得る
ようになり、20kHz程度の高周波インバータを用い
たものが実用化されている。しかしながら、このような
インバータ電源を用いた電源装置は、高周波スイッチン
グに起因する電磁界ノイズが発生するため、情報化社会
の進展とともにそのノイズ抑制が強く要望されるように
なってきた。また、高周波加熱装置のさらなる高密度
化、低コスト化および高品質化のために、インバータ電
源のさらなる小型化、低コスト化および高信頼性化が強
く望まれている。
【0003】このような背景のなかで、図4に示すよう
な高周波加熱装置(電子レンジ)の電源装置が提案され
ている。以下、その構成について説明する。
【0004】図に示すように、電源装置は、マグネトロ
ンブロック1、電源ブロック2、およびファインブロッ
ク3が、これらを相互に結合するビス4、5および6に
より結合されている。マグネトロンブロック1は、アン
テナ7、カソード8を有するアノードブロック9と、永
久磁石10、11と、アノードブロック9を冷却する複
数個の冷却フィン12と、永久磁石10、11の磁路を
形成する継鉄13とにより構成されており、継鉄13は
マグネトロンブロック1のケースを兼ねている。また、
カソード8には高周波ノイズ防止用のフィルタを構成す
るチョークコイル8a、8b、および貫通コンデンサ
(図示せず)がカソードケース8c内に収納されてマグ
ネトロンブロックの一部を形成している。電源ブロック
2は、いわゆるインバータ電源であり、トランジスタ1
4、ダイオード15を取りつけた放熱フィン16、高周
波昇圧トランス17、コンデンサ18などを搭載したプ
リント基板19が電源部ケース20内に取付け部21、
22によって取りつけられている。また、ファンブロッ
ク3は、ファンケース23内に冷却ファン24およびフ
ァンモータ25を収納した構成となっている。
【0005】このような構成により、高周波加熱装置の
電源装置を形成するマグネトロン、マグネトロン駆動電
源、およびそれらの冷却ファンを1つのブロック部品と
して扱うことができ、組み立て作業が容易になる上、フ
ァンブロック3によりマグネトロンブロック1と電源ブ
ロック2の冷却を確実に行うことができ、高信頼性の電
源装置を実現できるなどの特長を有していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の高周波加熱装置では、マグネトロン、インバ
ータ電源、冷却ファンのそれぞれを個別のケースに収納
し、相互に結合する構成であるため、冷却ファンによる
冷却風の通路の構成が面倒であり、しかも風路抵抗がど
うしても大きくなってしまうので冷却ファンの能力が大
きなものになってしまうという欠点があった。また、高
周波ノイズの抑制手段をそれぞれのブロックごとに施す
必要がある上、ブロック相互間の電力や信号の伝送が面
倒で、かつこれらの伝送部からのノイズ発生を抑制する
ことが必要となるので、これらに対しても高周波ノイズ
抑制手段を施すことが不可欠であった。さらに、図4か
ら明らかなように、個別のブロックを結合して電源装置
を構成すると、どうしても不要な空間が生じざるを得
ず、コンパクトな電源装置にすることが困難であった。
さらに、このようなブロックごとのケーシングや高周波
ノイズ抑制手段を施さねばならないため、どうしても高
価格なものになるという問題を有していた。
【0007】本発明は上記課題を解決するもので、マグ
ネトロン、電力変換器および冷却ファンを含む一体型電
源装置により、高密度、コンパクトで、低価格にするこ
とを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、商用電源、蓄電池などより電力を受ける入
力端子と、前記入力端子より供給される電力を高周波電
力に変換する電力変換器と、前記電力変換器の出力によ
り付勢されるマグネトロンと、前記電力変換器に所定の
制御信号を供給する信号端子と、前記電力変換器とマグ
ネトロンを冷却する冷却ファンと、これらを一つの構造
体内部に包含するケースとを備え、前記ケースを非磁性
金属材料により構成したことを第1の課題解決手段とし
ている。
【0009】また、マグネトロンの継鉄部を磁性金属材
料で構成し、ケースの内側に配設したことを第2の課題
解決手段としている。
【0010】さらに、ケースの所定の位置に電力変換器
の出力調節用開口部を設けたことを第3の課題解決手段
としている。
【0011】そして、入力端子および信号端子の少なく
とも一方がケースの輪郭内に位置する構成とし、前記ケ
ースを平面上に任意の方向に載置したとき前記入力端子
および信号端子の少なくとも一方が前記平面に非接触状
態となる構成としたことを第4の課題解決手段としてい
る。
【0012】また、出力調整用開口部をマイクロ波遮断
が可能な構造としたことを第5の課題解決手段としてい
る。
【0013】さらに、電力変換器の出力により冷却ファ
ンを駆動する構成としたことを第6の課題解決手段とし
ている。
【0014】また、電力変換の出力を整流して得られる
直流電力によりモータを付勢して冷却ファンを駆動する
構成としたことを第7の課題解決手段としている。
【0015】
【作用】本発明は上記した第1の課題解決手段により、
高周波加熱装置の電源装置の一部品化を可能とし、非磁
性材料の特性に基づく効果的な高周波ノイズの抑制を実
現できる。さらに、共通のケースに収納することによる
高周波ノイズの抑制手段の共用化および収納容積のコン
パクト化が可能となる上に、低価格化が可能となる。
【0016】また、第2の課題解決手段により、マグネ
トロンの磁気回路を確保しつつ共通のケースに一体化収
納することができ、電源装置の小型、コンパクト、低コ
スト化と高周波ノイズの抑制を容易にできる。
【0017】さらに、第3の課題解決手段により、一体
収納ケースに収納した状態で電力変換器の定格出力(し
たがって電波出力)の大きさやそのばらつきの調整を行
うことができる。
【0018】そして、第4の課題解決手段により、ケー
スを平面上に任意の方向に載置したとき、入力端子また
は信号端子が平面に接触してこれらの端子が破損するの
を防止できるとともに、電源装置の運搬や組み立て作業
を容易にできる。
【0019】また、第5の課題解決手段により、従来設
けられていたマグネトロン専用のフィルタ回路をそのカ
ソード部分に設けることなく一体構成のコースに収納で
き、かつ前述の定格出力の調整が可能となる。
【0020】さらに、第6の課題解決手段により、冷却
ファン駆動用電力を一体収納ケースに供給する必要がな
くなり、入力端子の数の削減ができる上に、高周波ノイ
ズ抑制手段の構成の簡素化を実現でき、さらに電力変換
器の動作状態(出力の大きさなど)に応じた冷却能力の
設定が容易となる。また、商用電源などの外部からの供
給電源の変動などによる冷却能力変動を防止でき、安定
な冷却能力を維持できる。
【0021】また、第7の課題解決手段により、ファン
の回転数の調節と設定が容易な冷却手段を実現でき、商
用電源などの外部電源の周波数の違い(50Hz/60
Hz)などによる冷却能力の変動も防止することができ
安定な冷却系を実現できる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1を参照しなが
ら説明する。
【0023】図に示すように、ケース30は、アルミニ
ウムなどの非磁性材料で構成されており、このケース3
0の内部には、マグネトロン31と、昇圧トランス3
2、トランジスタ33、トランジスタ33の放熱フィン
34、出力調節用可変抵抗器35、高圧回路36などよ
りなる電力変換器(インバータ電源)37が構成された
プリント基板38と、このプリント基板38上に配置さ
れた直流モータ39およびこの直流モータ39により駆
動される冷却ファン40とが一体に収納されている。マ
グネトロン31は、永久磁石41、41と、その磁路を
形成する強磁性材料で構成された継鉄42と、アンテナ
43、カソード4を有するアノードブロック45と、ア
ノードブロックの冷却フィン46により構成されてい
る。カソード44には従来例のような高周波ノイズフィ
ルタは設けられておらず、高圧回路36は高圧電力およ
びヒータ電力供給のためのみの目的で構成されている。
また、アンテナ43の付け根にはガスケット47を設
け、オーブンまたは導波管に対してケース30を固定部
48、49にて固定するとき、その隙間からマイクロ波
が漏洩するのを防止するようにしている。
【0024】また、マイクロ波やその高調波、または電
力変換器37が発生する電磁ノイズが入力端子50、5
1や信号端子(図示せず)から漏洩するのを防止するた
めに、フィルタ回路53を設けている。このため、マグ
ネトロン31と電力変換器37が発生する高周波ノイズ
が一つのフィルタ回路53により抑制されるので、従来
のようにそれぞれ個別にノイズ防止手段を設ける必要が
ない。入力端子50、51や信号端子は、同図に示すよ
うにケース30の外郭の輪郭から突出しない構成となっ
ている。これは図の上面を下にして工場の作業台上など
に置いた場合などに、端子の破損が生じるなどの不都合
を防止するとともに、一つの部品としてこのケース30
内に収納された電源装置を扱う場合に扱いやすい構造と
し、生産、搬送の効率を向上するためである。
【0025】直流モータ39は、プリント基板38上に
設け、かつ、昇圧トランス32の出力を整流した直流電
圧により駆動されるよう結線されている。冷却ファン4
0が直流モータ39により駆動されると、同図の矢印の
ようにケース30の右側面に設けた吸気口54から冷却
空気が吸引され、冷却ファン40のケース55の吸気口
56より冷却ファン40に吸いこまれる。そして冷却風
の吐出口57から、トランジスタ33の放熱フィン3
4、昇圧トランス32、マグネトロン31などにその冷
却風を吹きつけて効果的にこれらを冷却する構成となっ
ている。すなわち、このような一体構成とすることによ
り、冷却風速が非常に高い位置にトランジスタ33や昇
圧トランス32を配置することができるので、比較的少
ない風量で効果的な冷却を行うことができる。したがっ
て、冷却ファン40および直流モータ39の能力を低く
押さえた冷却系とすることができ、小型、コンパクトで
低コストな電源装置を実現できる。また、冷却ファン4
0の下部のプリント基板38上に部品を配置することが
可能となるので、トータルの体積を一層小型、コンパク
トとすることができる。また、58、59は、プリント
基板38を固定する台であり、60は仕切り板であっ
て、いずれも樹脂材料で構成され、冷却ファン40によ
って送られる冷却空気のケース30内部での循環を防止
し、効果的冷却を促進するものである。
【0026】トランジスタ33や昇圧トランス32を冷
却した冷却風は、マグネトロン31を冷却して、ケース
30の左側面に設けた吐出口61からケース30の外部
に吐出される。この吐出口61と吸気口54の開口は約
5mm程度またはそれ以下の直径の円形開口であり、マ
グネトロン31の発生する高周波ノイズ、特にカソード
44からの高周波ノイズが漏洩しない程度の大きさに構
成されている。
【0027】調整口62は、ケース30の外部からドラ
イバーなどを図中の矢印のように挿入し、可変抵抗器3
5を調整するためのものであり、このようにマグネトロ
ン31、電力変換器37および冷却ファン39などを一
体に収納する構成としても、容易に電力変換器37の定
格出力の大きさやそのばらつきを外部から自由に調節で
きるようにしている。このように構成することにより、
一体収納型の電源装置の工場における生産上の自由度を
高く保ち、かつ、再調整や故障修理などのサービス性を
高いものにすることができる。また、この調整口62
は、開口面積に対して所定の深さを持つ構成としている
ので、高周波電波ノイズに対するチョーク構造となって
いる。このため、比較的大きなドライバーなどの挿入が
可能な開口面積であってもマグネトロン31の高周波ノ
イズなどの漏洩を防止することができる。
【0028】図2は回路図であり、図1と同じ構成のも
のは同一符号を付している。図2において、商用電源6
3から供給される電力は、入力端子50、51よりフィ
ルタ回路53を介して電力変換器37に供給される。電
力変換器37は、ダイオードブリッジ64、チョークコ
イル65、コンデンサ66、共振コンデンサ67、昇圧
トランス32の一次巻線68、トランジスタ33、ダイ
オード69、制御回路70などよりなる共振型インバー
タ回路と、昇圧トランス32の二次巻線71、三次巻線
72の出力をマグネトロン31に供給する高圧回路36
とから構成されている。高圧回路は、ダイオード73、
74、コンデンサ75よりなる高圧整流回路と、共振コ
ンデンサ76、共振用インダクタ77、78よりなるヒ
ータ共振回路とよりなり、マグネトロン31のカソード
44a、44bには、高周波ノイズ防止用のフィルタは
特別には設けていない。なお、79、80は、それぞれ
アノード電流および入力電流を検知する電流トランスで
あり、制御回路70に対してその検知信号を送るもので
ある。
【0029】昇圧トランス32の四次巻線81は、共振
コンデンサ82、共振インダクタ83よりなる共振回路
と、ダイオード84、コンデンサ85よりなる整流回路
にその出力を送り、直流モータ39に直流電圧を供給す
る構成となっている。したがって、電力変換器37の動
作により直流モータ39が付勢され、ファン40は商用
電源63の電圧変動などの影響を受けることなく、所定
の能力を電力変換器37の動作により発揮することがで
きる。
【0030】電力変換器37を構成するインバータ回路
は、いわゆる電圧共振型インバータ回路である。したが
って、図3(a)、(b)および(c)に示すような動
作波形で動作する。すなわち、図3(a)、(b)、
(c)は、それぞれトランジスタ33およびダイオード
69の電圧Vce、電流Icd、駆動電圧Vgであり、
制御回路70は、コンデンサ66の電圧VccとVce
の交点を検出し、Td時間後にVgを出力するようなタ
イミング制御を行い、零電圧スイッチング動作を実現し
ている。また、トランジスタ33のTonの長さを前述
の電流トランス79、80の信号に基づいて制御し、所
定の定格出力で動作するよう制御する。
【0031】このような高周波スイッチング(たとえば
100kHz〜200kHz)動作を行うことにより、
昇圧トランス32の一次巻線68には高周波交流電力を
発生することができる。また、このような高周波スイッ
チングノイズやマグネトロン31のカソード44からの
漏洩電波ノイズを防止するために、ケース30は非磁性
材料で構成することが不可欠であり、この構成とするこ
とにより、高周波ノイズを防止することができる。ま
た、昇圧トランス32などの発生する高周波磁界による
ケース30の誘電加熱も防止し、高効率な電力変化が可
能となる。
【0032】図2において、信号端子86、87には、
高周波加熱装置の加熱制御部88から出力制御指令が供
給される。この信号は、フィルタ回路89を介して制御
回路70に送られる構成となっており、加熱制御部88
の指令に基づいた出力でインバータ電源が動作する構成
である。出力調整用可変抵抗器35は、加熱制御部88
の所定の指令信号に対して、定められた出力になるよう
電力変換器37の動作を調節するものであり、定格出力
値の調節や、ばらつき調節などを容易に行うことができ
る。また、フィルタ回路89は、信号端子86、87か
ら高周波ノイズが漏洩するのを防止するものである。
【0033】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように本発明
によれば、入力端子、電力変化器、マグネトロン、信号
端子、冷却ファンおよびこれらを一つの構造体内部に包
含するケースを備え、前記ケースを非磁性金属材料によ
り構成したから、効果的な高周波ノイズの抑制ができ、
かつ高周波漏洩磁束による誘導加熱が少なく、したがっ
て、高周波加熱装置の電源部を高品質かつ高性能な1つ
の部品として構成することができる。特に、共通のケー
スに収納し一部品化することにより、高周波ノイズの抑
制手段の共用化および収納容積のコンパクト化が可能と
なり、したがって低価格化も可能となる。また、一体構
成のケース内に収納することで、パワー半導体などを低
圧損かつ高風速で冷却することができ、一層のコンパク
ト化、低価格化、低騒音化が可能な一部品構成にするこ
とができる。
【0034】また、マグネトロンの継鉄部を磁性金属材
料で構成し、ケースの内側に配設したから、マグネトロ
ンの磁気回路を確実に確保しつつ共通のケースに一体化
収納することができ、かつ従来のノイズ防止フィルタボ
ックスを除去することができる。したがって、高周波ノ
イズの確実な抑制を容易に実現しつつ小型、コンパク
ト、低コスト化を可能とする。
【0035】さらに、ケースの所定の位置に電力変換器
の出力調節用開口部を設けたから、一体収納ケースに収
納した状態で電力変換器の定格出力(したがって電波出
力)の大きさやそのばらつきの調整が容易にできる。こ
のため、生産工程における定格出力の調整や、故障時の
修理調整などがケースを分解することなく容易に行える
ので、生産効率やサービス性をきわめて高くできる。
【0036】そして、入力端子および信号端子の少なく
とも一方がケースの輪郭内に位置する構成としたから、
ケースを平面上に任意の方向に載置したとき、前記入力
端子および信号端子の少なくとも一方が前記平面に接触
してこれらの端子が破損するのを防ぐとともに、運搬や
組み立て作業をきわめて容易にできる。
【0037】また、出力調整用開口部をマイクロ波遮断
が可能な構造としたから、従来設けられていたマグネト
ロン専用のフィルタ回路をマグネトロンのカソード部分
に設けることなく一体構成のケースに収納でき、高周波
ノイズの漏洩が小さく、コンパクト、低価格であり、か
つ、定格出力の調整をきわめて容易にできる。
【0038】さらにまた、電力変換器の出力により冷却
ファンを駆動する構成としたから、冷却ファン駆動用電
力をケース外から供給する必要がなく、入力端子の数が
少なく、またこのため高周波ノイズ抑制手段の構成を簡
単にできる。さらに電力変換器の動作状態(出力の大き
さなど)に応じた冷却能力の設定が容易であり、商用電
源などの外部からの供給電源の変動などによる冷却能力
変動をも防止でき、安定な冷却能力を維持することがで
き、高効率で低騒音の冷却が可能となる。
【0039】そしてまた、電力変換器の出力を整流して
得られる直流電力によりモータを付勢して冷却ファンを
駆動する構成としたから、小型で低価格であり、かつフ
ァンの回転数の調節と設定が容易となり、特に、商用電
源などの外部電源の周波数の違い(50Hz/60H
z)などの諸条件による冷却能力の変動も防止すること
ができるので、安定な冷却系を実現でき、したがって、
一層、コンパクト、低価格、低騒音にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の一実施例の高周波加熱装置の側
面断面図 (b)同高周波加熱装置の正面断面図
【図2】同高周波加熱装置の回路図
【図3】(a)〜(c)同高周波加熱装置の要部電圧、
電流波形図
【図4】従来の高周波加熱装置の断面図
【符号の説明】
30 ケース 31 マグネトロン 37 電力変換器 39 直流モータ(モータ) 40 冷却ファン 50 入力端子 51 入力端子 63 商用電源 86 信号端子 87 信号端子
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】本発明の一実施例の高周波加熱装置の側面断面
図および正面断面図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渋谷 誠 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 竹下 志郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】商用電源、蓄電池などより電力を受ける入
    力端子と、前記入力端子より供給される電力を高周波電
    力に変換する電力変換器と、前記電力変換器の出力によ
    り付勢されるマグネトロンと、前記電力変換器に所定の
    制御信号を供給する信号端子と、前記電力変換器とマグ
    ネトロンを冷却する冷却ファンと、これらを一つの構造
    体内部に包含するケースとを備え、前記ケースを非磁性
    金属材料により構成した高周波加熱装置。
  2. 【請求項2】マグネトロンの継鉄部を磁性金属材料で構
    成し、ケースの内側に配設した請求項1記載の高周波加
    熱装置。
  3. 【請求項3】ケースの所定の位置に電力変換器の出力調
    節用開口部を設けた請求項1記載の高周波加熱装置。
  4. 【請求項4】入力端子および信号端子の少なくとも一方
    がケースの輪郭内に位置する構成とし、前記ケースを平
    面上に任意の方向に載置したとき前記入力端子および信
    号端子の少なくとも一方が前記平面に非接触状態となる
    構成とした請求項1記載の高周波加熱装置。
  5. 【請求項5】出力調整用開口部をマイクロ波遮断が可能
    な構造とした請求項3記載の高周波加熱装置。
  6. 【請求項6】電力変換器の出力により冷却ファンを駆動
    する構成とした請求項1記載の高周波加熱装置。
  7. 【請求項7】電力変換器の出力を整流して得られる直流
    電力によりモータを付勢して冷却ファンを駆動する構成
    とした請求項6記載の高周波加熱装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100512031B1 (ko) * 2002-09-14 2005-09-02 삼성전자주식회사 전자레인지의 마그네트론 구동 회로 기판
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