JP2538049Y2 - 電磁誘導加熱式調理器のワークコイル - Google Patents

電磁誘導加熱式調理器のワークコイル

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JP2538049Y2
JP2538049Y2 JP1993005156U JP515693U JP2538049Y2 JP 2538049 Y2 JP2538049 Y2 JP 2538049Y2 JP 1993005156 U JP1993005156 U JP 1993005156U JP 515693 U JP515693 U JP 515693U JP 2538049 Y2 JP2538049 Y2 JP 2538049Y2
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induction heating
magnetic
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coil
heating cooker
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均 安田
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日新電工株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、電磁誘導加熱式調理器
のワークコイルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電磁誘導加熱式調理器の
ワークコイルとしては、円盤状の耐熱樹脂成形体の片面
に、四本の高周波用フェライト棒を放射状に配置して貼
り付け、他の片面に、リッツ線を用いた渦巻状コイルを
貼り付けたものを利用することが知られている。
【0003】この種のワ−クコイルでは、電磁誘導加熱
式調理器の匡体内で発生させた電源で渦巻状コイルを駆
動させ、また該コイルは高周波電力増幅器の共振コイル
として動作しているため、渦巻状コイルと電源を含む制
御回路との間に、磁気遮蔽と静電遮蔽とが充分に達成さ
ければ、渦巻状コイルから制御回路への帰還により調理
器動作が誤動作し、初期の目的を達成することが困難で
ある。即ち、4本の高周波用磁性体棒を介在させるだけ
では磁気遮蔽と磁気抵抗の軽減が若干可能であっても、
正常な動作をさせるために必要で充分な磁気遮蔽が困難
であり、まして静電遮蔽は殆ど実施されていないため、
電磁誘導加熱式調理器が指定通りの作動をしないことが
多々あった。
【0004】そのうえ渦巻状コイルで発生するジュ−ル
熱の放熱が耐熱樹脂成形物により熱絶縁されているため
不十分であるため、強力な冷却を実施する必要があっ
た。即ち、渦巻状コイルには数10Aと言った大電流が
流れるので、渦巻状コイルで多量のジュ−ル熱が発生し
ても、耐熱樹脂成形体により熱絶縁されるため、電磁誘
導加熱式調理器の匡体内の調理領域外で低温に保持され
るべき部分の温度が異常に上昇するため、これを防止す
るために冷却用ファンモ−タの風量を増加させる必要が
あり、電磁誘導加熱式調理器の小型化とコスト低減を計
ることを困難にしている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、従来の上記
問題的に鑑み、小型で軽量で、しかも磁気遮蔽と静電遮
蔽とを充分に行い、制御回路への帰還を無くして安定し
た電磁誘導加熱を行うことができ、また渦巻状コイルで
発生した熱量は効率よく放熱出来るようにして、調理器
の調理領域外の温度を低くし、機器が局所的に高温にな
り破損や、動作不良になることを極力防止することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、少なくとも四本以上のフエライト棒など
高周波用磁性体棒を収縮ビニルチューブなど電気絶縁体
で被覆して該高周波用磁性体棒を放射状に配置し、該電
気絶縁体を介して、該磁性体棒の一面側にアルミ板など
非磁性体金属板を固定し、該磁性体棒の他面側にリッツ
線を用いた渦巻状コイルを固定してなる構成を採用する
ものである。
【0007】
【作用】本考案によれば、渦巻状コイルで発生する電磁
界は、静電遮蔽用の非磁性体金属板と磁気遮蔽用の高周
波用磁性体棒により遮蔽されるため、該電磁界が渦巻状
コイルから制御回路へ伝播されないことになり、渦巻状
コイルから制御回路基板への帰還がなくなる。高周波用
磁性体棒は磁気漏洩を極力防止するために径の細いもの
を多数個、少なくとも4本以上使用されることが好まし
い。このように構成することによって、制御回路での異
常発振を防止するだけでなく、制御信号に乗る誤信号、
即ち雑音をも軽減でき、電磁誘導加熱式調理器を指定通
りに正常に作動させることができる。また、渦巻状コイ
ルで発生する熱量は熱伝導の良い上記非磁性体金属板に
容易に伝達され、表面積の大きい該金属板から熱放射が
行われるため渦巻状コイルとその周辺の温度上昇を抑え
ることが出来る。そのため、渦巻状コイルとその周辺の
温度上昇を抑えるための強制空冷の風量を少なくでき、
省エネルギにも貢献する。
【0008】さらに本考案によれば、静電遮蔽用の非磁
性体金属板は電磁誘導加熱式調理器匡体の天井や側板、
または底板として利用することができ、小型化と価格軽
減化にも貢献するものである。
【0009】
【実施例】図1及び図2において、高周波用磁性体棒1
としては、例えばラジオ受信機などで使われるバーアン
テナ用のフェライト棒が用いられ、これらの磁性体棒1
をその一端側を収束させて放射状に配置し、これらの放
射状に配置された高周波磁性体棒1の一面側に、例えば
板厚2mmのアルミ板からなる非磁性体金属板2をシリコ
ン接着剤4により固定する。また高周波用磁性体棒1の
他面側にリッツ線を用いた渦巻状コイル3をシリコン接
着剤5にて固定して、ワークコイルを形成し、電磁誘導
加熱式調理器の匡体上部に配置して使用する。
【0010】上記の非磁性体金属板としては静電遮蔽を
良好に達成する材料、例えばアルミ材の他、ステンレ
ス、銅、真鍮材などで、容易に撓まない厚みのものが望
ましい。
【0011】また、高周波用磁性体棒は径の細いものを
多数個使用されることにより、非磁性体金属板への漏洩
磁束による電力損失を減少させ、電磁誘導加熱式調理器
の効率向上に役立つ。
【0012】また、渦巻状コイルに高周波大電流が流れ
るので、一般にはリッツ線が用いられ、さらに効率を上
げるために、撚り線外径の大なるものを用いることが望
ましい。
【0013】そして本考案の特徴とする点は、次のとお
りである。即ち、電磁誘導加熱式調理器動作時、渦巻状
コイル3は100V−1500Vの高電位になるので、
特に高周波用磁性体棒1として導電性のあるものを用い
るときは、リッ線のエナメル被覆だけでは、絶縁耐力
がないので、図2に示すように、高周波用磁性体棒1
に、熱収縮性ビニルチューブなどの電気絶縁体6を被覆
して、該電気絶縁体6を介して磁性体棒1に非磁性体金
属板2と渦巻状コイル3とをシリコン接着剤4,5によ
って一体的に固定することによって、上記のような高電
圧のもとでも、電気絶縁が保たれる。
【0014】
【考案の効果】本考案によれば、アルミ板など非磁性体
金属板を必要寸法に裁断したものに、四本以上のフェラ
イトなど高周波用磁性体棒を放射状に配置して接着固定
し、その上にリッツ線を用いた渦巻状コイルを接着固定
する簡単な作業によって、渦巻状コイルとこれにつなが
る制御回路との間の磁気遮蔽と静電遮蔽を良好に達成し
て調理器の性能に変動を来すことがなく、また調理器内
部の冷却作用も良好に維持することができる。
【0015】同時に、アルミ板など非磁性体金属板を電
磁誘導加熱式調理器の匡体の一部、たとえば天板として
利用することにより、機器構成の簡素化が計れる。
【0016】また本考案によれば、高周波用磁性体棒と
渦巻状コイルとの間にに電気絶縁物を介在させるため、
導電性の有無に関係なく使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す平面図である。
【図2】同要部縦断拡大側面図である。
【符号の説明】
1 高周波用磁性体棒 2 非磁性体金属板 3 渦巻状コイル 4 接着剤 5 接着剤 6 電気絶縁体

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも四本以上のフエライト棒など
    高周波用磁性体棒を収縮ビニルチューブなど電気絶縁体
    で被覆して該高周波用磁性体棒を放射状に配置し、該電
    気絶縁体を介して、該磁性体棒の一面側にアルミ板など
    非磁性体金属板を固定し、該磁性体棒の他面側にリッツ
    線を用いた渦巻状コイルを固定してなる電磁誘導加熱式
    調理器のワ−クコイル。
JP1993005156U 1993-02-18 1993-02-18 電磁誘導加熱式調理器のワークコイル Expired - Lifetime JP2538049Y2 (ja)

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