JPH0620748Y2 - スパイラル振動コンベヤの洗浄装置 - Google Patents

スパイラル振動コンベヤの洗浄装置

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JPH0620748Y2
JPH0620748Y2 JP10664489U JP10664489U JPH0620748Y2 JP H0620748 Y2 JPH0620748 Y2 JP H0620748Y2 JP 10664489 U JP10664489 U JP 10664489U JP 10664489 U JP10664489 U JP 10664489U JP H0620748 Y2 JPH0620748 Y2 JP H0620748Y2
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cleaning
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pressure
spiral
vibration conveyor
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武男 前田
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、スパイラル振動コンベヤを洗浄して、そこに
付着した粉体等を除去するための洗浄装置に関する。
[従来の技術] スパイラル振動コンベヤのような振動コンベヤは、高純
度が要求される様な粉体の輸送に使用される。ここで、
振動コンベヤ内の空気中の湿度によって、コンベヤの各
部に粉体が付着して固定(固着)してしまうことがあ
る。このように粉体が固着すると振動コンベヤによる輸
送効率が悪化し、また固着した粉体が空気中の不純物を
吸着してその成分が変化することがある、という不都合
が生ずる。そのため、従来はスパイラル振動コンベヤを
運転する際に、一週間に一度程度の割合でその運転を停
止し、保全点検員が点検孔からホースにより蒸留水を流
出して、洗浄を行っていた。
[考案が解決しようとする課題] しかし、ホースから流出する蒸留水すなわち洗浄水の流
出圧力が比較的低圧であり洗浄力が弱いので、大量の洗
浄水を使用しても固着した粉体を十分に除去することは
できない、という問題点がある。そして、洗浄効率が非
常に悪く、1台のコンベヤの洗浄に丸1日(約8時間)
を費やしてしまう。
また、取り扱う粉体が例えば硝酸銀である場合には、洗
浄作業の際に硝酸銀の粉体が保全作業員に付着して危険
な状態となる恐れがある。
さらに従来のような洗浄方式では、洗浄が可能な部分が
点検孔周辺の領域に限定されてしまう。
本考案は上記した従来技術の問題点に鑑みて提案された
もので、洗浄効果が非常に良好で且つ自動運転が可能な
スパイラル振動コンベヤの洗浄装置の提供を目的として
いる。
[課題を解決するための手段] 本考案のスパイラル振動コンベヤの洗浄装置は、洗浄用
ノズルと、該ノズルを支持する洗浄用ノズルホルダと、
該ノズルへ高圧の洗浄用液を供給する手段とを備え、ス
パイラル振動コンベヤの外胴を角柱形状に構成し、その
隅部に洗浄用ノズルホルダを案内するガイドを設け、洗
浄用ノズルからの洗浄液の噴出及び洗浄用ノズルホルダ
の移動を制御する制御手段を設けている。
ここで、洗浄用ノズルへ洗浄用液を供給する手段とし
て、高圧水ホースリールを振動コンベヤの外胴の上部に
設置するのが好ましい。高圧水ホースリールとしては、
4連式のものを1基設置するか、或いは小型の高圧水ホ
ースリールを外胴の隅部に1基ずつ設置することができ
る。
また、高圧水を高圧水ホースリールから洗浄用ノズルへ
供給する高圧ホースを洗浄する、高圧ホース洗浄装置を
振動コンベヤの外胴の上部に設置するのが好ましい。
本考案の実施に際して、前記洗浄用ノズルはスパイラル
の傾斜に沿って広い範囲に亘って洗浄液を噴出すること
ができるタイプのノズル、例えば扇形ノズルを使用する
のが好ましい。
さらに、本考案の実施に際して、角柱形状に構成された
外胴は四角柱形状であるのが好ましい。外胴を四角柱形
状にすると製造及び設置スペースの点で有利だからであ
る。
なお、洗浄用ノズルからの洗浄液の噴出及び洗浄用ノズ
ルホルダの移動を制御する制御手段は、電気的或いは電
子的な制御手段、機械的な制御手段、保全作業員が操作
する操作盤、集積回路から成るもの、その他必要な制御
を為し得る手段から構成されている。
[作用] 上記のように構成された本考案のスパイラル振動コンベ
ヤの洗浄装置によれば、洗浄用ノズルへ供給される洗浄
液の圧力が高いので、洗浄力が非常に強く、コンベヤに
固着した粉体を確実に除去することができる。また、洗
浄用ノズルからの洗浄液の噴出及び洗浄用ノズルホルダ
の移動を制御する制御手段を設けているので、洗浄作業
を自動化することができ、硝酸銀のような取り扱いが危
険な粉体の場合でも保全作業員の安全が保証される。
ここで、スパイラルの傾斜に沿って広い範囲に亘って洗
浄液を噴出することができるタイプのノズル、例えば扇
形ノズルを使用すれば、振動コンベヤの全面に洗浄液が
噴射されてコンベヤ全体を洗浄される。
さらに、本考案のスパイラル振動コンベヤの洗浄装置に
よれば、洗浄能率及び洗浄速度が大幅に向上する。
[実施例] 以下、添付図面を参照して、本考案の実施例について説
明する。
第1図及び第2図において、スパイラル振動コンベヤ1
0は外胴12を備えている。そして、第2図から理解さ
れるように、外胴12はその平面形状が正方形であり、
全体として四角柱形状となっている。外胴12の4隅部
C…には、それぞれガイド14、14が設けられ、ガイ
ド14は洗浄用扇形ノズル16及び該ノズルを支持する
洗浄用ノズルホルダ18が上下方向(第1図中矢印UD
方向、第2図中図面に垂直な方向)に移動するのを案内
している。この洗浄用扇形ノズル16は、スパイラル2
0の傾斜に沿って広い範囲に亘って洗浄液を噴出するこ
とができる扇形ノズルであり、スパイラル20の巻き方
向が右側に捩じれているか左側に捩じれているかによ
り、或いはその捩じれ角度によって、洗浄液Lの噴出範
囲等が調節できるようになっている。
外胴12の上部には4連式の高圧水ホースリール22が
設置されており、該ホースリールは図示しないモータか
ら動力を伝達されて正転或いは逆転するようになってお
り、且つ高圧管24を介して図示しない高圧洗浄液供給
源(高圧ポンプ)に接続されている。図示しない高圧ポ
ンプから高圧水ホースリール22へ供給された高圧洗浄
液は、4本の高圧ホース26…を介して洗浄用扇形ノズ
ル16に到達して、そこからスパイラル振動コンベヤ1
0の表面へ噴出される。
高圧水ホースリール22から洗浄用扇形ノズル16に至
る途中で、高圧ホース26はガイドローラ28により案
内され、高圧ホース洗浄装置30によって洗浄される。
第1図において、符号32は高圧ホース洗浄装置30に
水道水を供給するためのホースであり、符号34は排気
ベント配管を示している。
第3図及び第4図は、洗浄用ノズルホルダ18の詳細を
示している。後述するように、洗浄用ノズルホルダ18
はガイド14に案内されて上下方向へ昇降するが、下降
は該ホルダ18自体の重量によって行う。そのため、洗
浄用ノズルホルダ18の重量は8〜15Kgと比較的重
く設計されているが、重量不足の場合に備えて錘を取り
付けるためのネジ穴38が形成されている。また、この
洗浄用ノズルホルダ18には高圧ホース接続用ネジ穴4
0及び予備用ノズル孔42が形成されている。
スパイラル20の巻き方向或いはその捩じれ角度に対応
して、洗浄用扇形ノズル16からの洗浄液Lの噴出範囲
等を調節するに際しては、噴出洗浄液がスパイラル20
と平行になるように頭部46を回転すれば良い。
次に、この実施例の作用について説明する。
スパイラル振動コンベヤ10の洗浄を開始する際には、
洗浄用扇形ノズル16及び洗浄用ノズルホルダ18は外
胴12の最上部に位置している。そして、図示しない制
御手段からの指令信号により高圧ポンプから高圧洗浄液
が高圧管24を介して高圧水ホースリール22へ供給さ
れる。そして、供給された高圧洗浄液は、高圧ホース2
6及び洗浄用扇形ノズル16を介してスパイラル振動コ
ンベヤ10の表面に噴出される。ここで、図示しないタ
イマ等により高圧洗浄液の噴流が安定するのに必要な時
間(極めて短時間である)が経過したことを検知する
と、図示しない制御手段が図示しないモータに指令信号
を出力して、高圧水ホースリール22を回転し高圧ホー
ス26を繰り出す。高圧ホース26が繰り出されると、
洗浄用ノズルホルダ18は自重により下降する。ここ
で、下降している間も洗浄用扇形ノズル16からは高圧
洗浄液が噴出しており、スパイラル振動コンベヤ10の
表面が連続的に洗浄される。
高圧水ホースリール22が所定数だけ回転し、図示しな
い制御手段が洗浄用扇形ノズル16及び洗浄用ノズルホ
ルダ18が最下部まで達したと判断したら、該制御手段
は図示しないモータに再び指令信号を出力してこれを逆
転せしめ、高圧ホース26を高圧水ホースリール22に
巻き付かせる。これにより洗浄用扇形ノズル16及び洗
浄用ノズルホルダ18は上昇する。上昇している間も、
洗浄用扇形ノズル16からは高圧洗浄液が噴出してお
り、スパイラル振動コンベヤ10の表面は連続的に洗浄
される。ここで、洗浄用扇形ノズル16及び洗浄用ノズ
ルホルダ18の下降及び上昇の際に、高圧ホース26に
付着した粉体は、高圧ホース洗浄装置30によって洗浄
される。
以下、洗浄用扇形ノズル16及び洗浄用ノズルホルダ1
8の下降と上昇を繰り返す。繰り返し回数は、スパイラ
ル振動コンベヤ10の表面に粉体が残留しているか否か
を外胴12の点検窓から保全作業員が観察して決定す
る。そして、洗浄、除去された粉体は、図示しない排出
処理装置によって処理されるのである。
図示の実施例によれば洗浄能率及び洗浄速度が非常に向
上する。例えば、従来約8時間を費やしていた洗浄作業
が、図示の実施例では約10分に短縮されている。
なお、本考案はトラフ(振動コンベヤ)の側溝ノズルに
よる洗浄、パドルドライヤクーラの洗浄にも適用可能で
ある。
[考案の効果] 以上説明した本考案のスパイラル振動コンベヤの洗浄装
置の作用効果を列挙すると次の通りである。
(1)洗浄用ノズルへ供給される洗浄液の圧力が高いの
で、洗浄力が非常に強く、スパイラル振動コンベヤに固
着した粉体を確実に除去することができる。
(2)洗浄作業の自動化を容易に行うことができる。
(3)取り扱いが危険な粉体の場合でも、保全作業員の
安全が保たれる。
(4)外胴が角柱形状となっているので、点検窓等の気
密性を保つことが容易であり、且つ外胴の製造も容易と
なる。
(5)洗浄能率及び洗浄速度が大幅に向上する。
(6)スパイラルの傾斜に沿って広い範囲に亘って洗浄
液を噴出することができるタイプのノズル、例えば扇形
ノズルを使用することにより、振動コンベヤの全面に洗
浄液が噴射されてコンベヤ全体を洗浄される。そのた
め、従来の洗浄装置とは異なり、点検窓から離れた箇所
に付着した粉体も洗浄除去される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のスパイラル振動コンベヤの洗浄装置の
1実施例を示す正面図、第2図は第1図の実施例の平面
図、第3図は第1図の実施例で用いられる洗浄用ノズル
及び洗浄用ノズルホルダの詳細を示す正面図、第4図は
第3図で示す洗浄用ノズル及び洗浄用ノズルホルダの平
面図である。 10…スパイラル振動コンベヤ、12…外胴、14…ガ
イド、16…洗浄用扇形ノズル、18…洗浄用ノズルホ
ルダ、22…高圧水ホースリール

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】洗浄用ノズルと、該ノズルを支持する洗浄
    用ノズルホルダと、該ノズルへ高圧の洗浄用液を供給す
    る手段とを備え、スパイラル振動コンベヤの外胴を角柱
    形状に構成し、その隅部に洗浄用ノズルホルダを案内す
    るガイドを設け、洗浄用ノズルからの洗浄液の噴出及び
    洗浄用ノズルホルダの移動を制御する制御手段を設けた
    ことを特徴とするスパイラル振動コンベヤの洗浄装置。
JP10664489U 1989-09-13 1989-09-13 スパイラル振動コンベヤの洗浄装置 Expired - Lifetime JPH0620748Y2 (ja)

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