JPH06207119A - 金属塩で処理したアルミニウムフレーク顔料およびそれを含むコーティング - Google Patents

金属塩で処理したアルミニウムフレーク顔料およびそれを含むコーティング

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JPH06207119A JP5292261A JP29226193A JPH06207119A JP H06207119 A JPH06207119 A JP H06207119A JP 5292261 A JP5292261 A JP 5292261A JP 29226193 A JP29226193 A JP 29226193A JP H06207119 A JPH06207119 A JP H06207119A
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Clint W Carpenter
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Lynne G Bemer
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐環境侵食性にすぐれたコーティング組成物
およびそれによりコーティングした物品。 【構成】 遷移金属および希土類金属の塩およびそれら
の混合物から選択された金属塩により表面変性されたア
ルミニウムフレーク顔料粒子を含んでなることを特徴と
する組成物およびその製造法と当該組成物でコーティン
グされた物品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の分野 本発明は、遷移金属塩、希土類金属塩またはそれらの混
合物で処理することにより耐侵食性を付与したアルミニ
ウムフレーク顔料の分野に関する。また、本発明はその
処理したアルミニウムフレーク顔料を含むコーティング
組成物にも関する。
【0002】発明の背景 アルミニウムフレーク顔料は、コーティング組成物に広
く使用されている。アルミニウムフレーク顔料は、塩基
性pHを有する水性環境、例えば水性コーティング組成
物、の中で僅かな反応性を示す。アルミニウムは水と反
応して水素ガスおよび水酸化アルミニウムを生じる。ア
ルミニウム顔料では、小粒子の表面対重量の比が高いた
めに、水酸化アルミニウムの形成が比較的急速に起こ
る。反応は侵食の形で起こり、顔料用途には不適当な水
和酸化物に顔料を変換する。鏡状の粒子のメタリック着
色特性が破壊されるからである。侵食の量は、ある一定
の時間内に発生する水素ガスの量により測定される。水
中におけるアルミニウムの反応によりH+ およびOH-
イオンが連続的に形成されるので、侵食は悪化して行
く。H+ イオンはアルミニウムを攻撃して侵食し、OH
- イオンは環境のpHをさらに増加させる。塗布する前
に、顔料を含むコーティングは6か月またはそれより長
く貯蔵されることが多いので、コーティング組成物中で
はアルミニウム顔料と環境の接触は長期間にわたって連
続的に起こる。これらの反応の、または関与するいずれ
かの部分的な過程の速度を低下させることができれば、
侵食を抑制することができる。
【0003】遷移金属塩および希土類金属塩は塩基性の
水性環境でアルミニウムフレーク顔料粒子の侵食を抑制
することが分かった。アルミニウムフレーク顔料の表面
上で希土類金属酸化物および水酸化物の緻密な被膜が自
然の酸化アルミニウム被膜に置き換わるために、これら
の金属塩は侵食を抑制すると考えられている。遷移金属
または希土類金属の酸化物/水酸化物被膜が表面上の局
所的なカソード性サイト(cathodic site )で生じ、そ
こで酸素還元反応により発生したアルカリ性条件により
アルミニウム酸化物が溶解して、遷移金属または希土類
金属酸化物が析出する、という仮説が立てられている。
【0004】さらに、遷移金属および/または希土類金
属の塩で処理したアルミニウムフレーク顔料は、水使用
コーティング組成物中で顔料粒子の侵食を抑制する効果
が高いことが発見されている。今日使用されている水使
用コーティング組成物は塩基性pHを有するので、このこ
とは重要である。アクリル性コーティング組成物のpHは
一般的に8.0〜9.0であり、ポリウレタンコーティ
ング組成物のpHは一般的に7.5〜8.0である。水使
用コーティング系の高pHは、アルミニウムの水和酸化物
を形成する反応速度を増加し、メタリックコーティング
に使用されるアルミニウムフレーク顔料の深刻な劣化ま
たは侵食を引き起こす。
【0005】遷移金属および希土類金属の塩で処理した
顔料は、コーティング中で優れた分散性を示す。処理し
たアルミニウム顔料の使用により、他の層に対する密着
性の低下、あるいはコーティング層中の凝集欠陥が起き
ることはない。このコーティングは自動車用コーティン
グ用途に特に有用である。
【0006】発明の概要 本発明は、クロム酸塩または他の侵食抑制剤で被覆また
は表面処理していない、「裸の」アルミニウムと呼ばれ
ることもあるアルミニウムフレーク顔料粒子は、溶液中
で遷移金属塩および/または希土類金属塩で処理するこ
とにより塩基性pH環境中の水素ガス発生が低下すること
により立証される様に、侵食を阻止することができると
いう発見に関連している。特に有用な遷移金属および希
土類金属の塩には、原子番号が21〜28、39〜4
2、57および72〜74である遷移金属、および原子
番号が58〜71であるランタニド系列の希土類金属の
塩がある。
【0007】アルミニウムフレーク顔料は、アルミニウ
ム顔料および金属塩の溶液、水および溶剤のスラリーを
形成することにより、金属塩で処理する。顔料をその溶
液との混合物の状態で1時間〜6日間保持することによ
り、アルミニウムフレーク顔料の上に保護性の希土類金
属コーティングが形成される。
【0008】別の実施態様では、顔料はリン酸塩官能性
化合物、シラン官能性化合物またはそれらの混合物を有
する重合体分散物で処理して、侵食からさらに保護し、
コーティング組成物中の顔料の分散性を改良することも
できる。
【0009】本発明の、金属塩で処理したアルミニウム
フレーク顔料粒子は、水使用コーティング組成物に使用
される。特に、アクリル性またはポリウレタン樹脂であ
るフィルム形成樹脂を含むコーティング組成物が好まし
い。
【0010】発明の具体的説明 本発明の目的は、遷移金属塩および/または希土類金属
塩で処理したアルミニウムフレーク顔料粒子を含んでな
る組成物、アルミニウムフレーク顔料の処理方法、およ
びその処理した顔料を含んでなるコーティング、を提供
することである。
【0011】本発明によるアルミニウムフレーク顔料
は、クロム酸塩または他の侵食抑制剤では被覆または表
面処理していない。この理由から、未処理のアルミニウ
ム顔料は、「裸の」アルミニウムと呼ばれることがあ
る。顔料はサプライヤーからミネラルスピリットの溶液
中で送られる。ミネラルスピリットは、顔料を希土類金
属塩で処理する際に顔料から除去される。本発明で使用
しようとするアルミニウム粒子は、表面積がアルミニウ
ム1gあたり約0.05〜約15 m2 でよい。本発明で
特に好ましいアルミニウム粒子はアルミニウムのフレー
ク、粉末および顆粒である。アルミニウムフレーク顔料
は水使用ベースコート組成物に特に好ましい。アルミニ
ウムの表面積は約2〜約14.5 m2 /gが好ましい。ア
ルミニウムフレーク顔料の平均粒子径は好ましくは1〜
70ミクロン、より好ましくは5〜50ミクロン、であ
る。
【0012】市販アルミニウムフレーク顔料ペースト
は、米国ペンシルバニア州タマカ、シルバーライン、米
国ペンシルバニア州ピッツバーグ、アルミム・カンパニ
ー・オブ・アメリカ、米国オハイオ州ペインズビル、オ
ブロン・アトランティック・コーポレーション、米国バ
ージニア州リッチモンド、レイノルズ・メタル・カンパ
ニーおよび大阪府東区東洋アルミニウム(株)、のよう
な会社から様々な等級、タイプおよび粒子径で市販され
ている。ある種の水使用塗料用途、例えば自動車ベース
コート、には、ノンリーフィング型のアルミニウムフレ
ーク顔料、例えばシルバーラインから市販の商品名「ス
パークル・シルバー 5245AR 」アルミニウムペースト、
またはオブロン・アトランティック・コーポレーション
から市販の8160 AR アルミニウムペースト、が使用され
ている。
【0013】本発明により、アルミニウムフレーク顔料
は、原子番号が21〜28、39〜42、57および7
2〜74である遷移金属の塩、および原子番号が58〜
71であるランタニド系列の希土類金属の塩からなる群
から選択された塩を含んでなる、遷移金属および/また
は希土類金属の塩の溶液で処理される。好ましくはアル
ミニウム顔料の処理に使用する塩はセリウム、イットリ
ウムおよびランタン塩の3価または4価の塩である。こ
れらの例には、硫酸セリウム、三酢酸セリウム、セリウ
ムイソプロポキシド、硝酸セリウムアンモニウム、三酢
酸イットリウム、三酢酸ランタン、および二酸化セリウ
ムがある。金属塩は、顔料の総重量に対して0.15〜
10.0重量%の量で使用される。
【0014】特に4価のセリウム塩は一般的にCe+4
オンとして、あるいは水酸化セリウムCe(OH)4
形で溶液から沈殿するので、これが本発明で有効な侵食
抑制剤になるとはまったく予期せぬことである。
【0015】塩溶液は、好ましくは脱イオン水および溶
媒、例えばブチルセロソルブ、n−プロパノール、プロ
ピレングリコールモノメチルエーテルまたはプロピレン
グリコールモノブチルエーテル、を含む。この水は存在
して金属塩を溶解させる。この溶剤は存在して、顔料粒
子を効率的に分散させ、顔料粒子を塩溶液と最大限に接
触させる。
【0016】アルミニウムフレーク顔料と塩溶液を組み
合わせてスラリーを形成させる。スラリーは5.0〜2
0重量%の量で存在するアルミニウムフレーク顔料、
0.3〜1.0重量%の量で存在する金属塩、2.0〜
80重量%の量で存在する水、および5.0〜80重量
%の量で存在する溶剤を含んでなる(すべてアルミニウ
ムスラリーの総重量に対する割合である)。アルミニウ
ム顔料は塩溶液と0.5時間〜6日間接触させておかれ
る。接触時間は、アルミニウムフレーク顔料上に希土類
金属または遷移金属の酸化物コーティングが形成される
のに十分な時間でなければならない。続いてアルミニウ
ムフレーク顔料を濾過し、乾燥させて、遷移金属または
希土類金属で処理したアルミニウムフレーク顔料組成物
を得る。
【0017】別の実施態様では、上記のアルミニウムフ
レーク顔料スラリーは分散剤化合物、例えばカーペンタ
ーらの米国特許第5,156,677号明細書に記載さ
れているもの、を含むこともできる。分散剤はさらに水
素ガス発生を低下させ、顔料を顔料ペーストまたはコー
ティング組成物中に分散させるのにも役立つ。分散剤化
合物は少なくとも2個の異なった置換基を有する重合体
骨格を有する。第一の置換基は末端官能性、すなわちシ
ランまたはリン官能性化合物、を有する。シランまたは
リン官能性化合物は金属顔料の表面と相互作用する。第
二の置換基は、アルミニウム表面への水の移動を抑制す
るための疎水性部分、および顔料を水性環境中に分散し
易くするための末端親水性部分を有する。
【0018】分散剤の重合体骨格は、例えばアクリル
系、ウレタン、ポリエステル、アルキド、またはエポキ
シ重合体またはオリゴマーでよい。アクリル系およびウ
レタン骨格が好ましい。合成された時点で、重合体骨格
は、その上に少なくとも2個のイソシアネート基または
潜在的なイソシアネート基を有する。これは、重合体骨
格中にイソシアネートまたは潜在的イソシアネート官能
性を有するモノマーを共重合させるか、あるいはイソシ
アネートまたは潜在的イソシアネート官能性を有する基
を重合体上に反応させること、により達成される。イソ
シアネートまたは潜在的イソシアネート官能基と、第一
置換基または第二置換基のイソシアネートと反応性の官
能基との反応により、好適な結合基が形成される。
【0019】分散剤の、イソシアネートまたは潜在的イ
ソシアネート官能性ウレタン骨格の例は、末端にイソシ
アネートまたは潜在的イソシアネート官能性を有するウ
レタン重合体である。ウレタン重合体は、公知の技術、
例えば塊状重合または、好ましくは溶液重合、により、
ポリイソシアネート、および例えばポリオール、ポリア
ミン、およびアミノアルコールを含む、ポリイソシアネ
ートと反応性の多官能性化合物から合成されるが、ただ
し使用されるイソシアネートおよび潜在的イソシアネー
ト基の当量の合計は、ポリイソシアネートと反応し得る
多官能性化合物の使用される当量を超えていなければな
らない。ポリイソシアネートは、例えばイソホロンジイ
ソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、ビフ
ェニル4,4' −ジイソシアネート、メタ−キシレンジ
イソシアネート、トルエンジイソシアネート、3,3'
−ジメチル−4,4' −ビフェニレンジイソシアネー
ト、1,4−テトラメチレンジイソシアネート、1,6
−ヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリ
メチルヘキサン−1,6−ジイソシアネート、1,3−
ビス−[2−(−(イソシアナト)プロピル]ベンゼン
(テトラメチルキシリルジイソシアネート、TMXDI
としても知られている)、メチレンビス−(フェニルイ
ソシアネート)、1,5−ナフタレンジイソシアネー
ト、ビス−(フマル酸イソシアナートエチル)、メチレ
ンビス−(4−シクロヘキシルイソシアネート)、およ
びこれらのビウレットまたはイソシアヌレートでよい。
【0020】ポリイソシアネートと反応性の多官能性化
合物には、(イ)ジオール、トリオール、または官能性
のより高いアルコール、例えばエチレングリコール、プ
ロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6
−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、トリメ
チロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリ
スリトール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポ
リオールその他、(ロ)ポリアミン、例えばエチレンジ
アミンおよびジエチレントリアミン、あるいは(ハ)ア
ミノアルコール、例えばジエタノールアミンおよびエタ
ノールアミン、がある。
【0021】好ましくは、ポリイソシアネートまたはポ
リイソシアネートと反応性の多官能性化合物のうちの一
方は、2を超える官能性(潜在的官能性を含む)を有す
る。反応体は、ポリウレタン共重合体が末端イソシアネ
ート官能基を有し、重量平均分子量が好ましくは少なく
とも1000、より好ましくは1000〜20,00
0、となる様に量を定める。重量平均分子量は、ポリス
チレン標準を使用して、ゲル浸透クロマトグラフィーに
より測定する。
【0022】イソシアネートまたは潜在的イソシアネー
ト官能性アクリルの説明に役立つ例は、イソシアネート
または潜在的イソシアネート基を含むエチレン性不飽和
モノマーの共重合体である。これらの共重合体は、フリ
ーラジカル重合、カチオン重合またはアニオン重合の様
な通常の技術を使用し、例えばバッチまたは準バッチ製
法により製造することができる。例えば、重合は、バッ
チ製法ではエチレン性不飽和モノマーを塊状で、または
有機溶液中で、フリーラジカル供給源、例えば有機過酸
化物またはアゾ化合物、および所望により連鎖移動剤、
の存在下で加熱することにより、あるいは準バッチ製法
ではモノマーおよび開始剤を加熱した反応容器中に制御
された速度で供給することにより行なうことができる。
【0023】特に好ましい実施態様では、イソシアネー
ト基を含むエチレン性不飽和モノマーはメタ−イソプロ
ペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアネートであ
る。メタ−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジル
イソシアネートは、米国ニュージャージー州ウェイン、
アメリカン・シアナミド・カンパニーから“TMI(メ
タ)不飽和脂肪族イソシアネート”の商品名で市販され
ており、アメリカン・シアナミド・カンパニーの文献
“TMI(メタ)不飽和脂肪族イソシアネート”、文献
番号2−849 1/88に記載されている。他の共重
合可能なモノマーは、アクリロニトリル、アクリル酸ま
たはメタクリル酸、アクリル酸またはメタクリル酸のア
ルキルエステル、例えばアクリル酸エチル、アクリル酸
ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸
メチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸プロピル、
メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸2−エチルヘキシ
ルその他、およびビニルモノマー、例えばスチレン、ビ
ニルトルエン、無水マレイン酸、プロピオン酸ビニルそ
の他、のである。モノマーがイソシアネート基と反応性
がある基を含んでいなければ、モノマーの選択は重要で
はない。
【0024】分散剤共重合体を形成するための重合反応
は、両立性の溶剤、例えばトルエン、キシレン、酢酸エ
チル、アセトン、メチルイソブチルケトン、メチルエチ
ルケトン、メチルプロピルケトン、メチルアミルケト
ン、ミネラルスピリット、エチレンまたはプロピレング
リコールエーテルアセテート、その他、を使用して溶液
中で行うフリーラジカル重合であってよい。好ましい溶
剤はケトンである。代表的なフリーラジカル源は、過酸
化ジアルキル、ペルオキシエステル、ペルオキシジカー
ボネート、(イ)有機過酸化物、例えば過酸化ジアシ
ル、ヒドロペルオキシド、およびペルオキシケタール、
および(ロ)アゾ化合物、例えば2,2' −アゾビス
(2−メチルブタンニトリル)および1,1' −アゾビ
ス(シクロヘキサンカルボニトリル)、である。代表的
な連鎖移動剤は、(イ)メルカプタン、例えばオクチル
メルカプタン、n−またはtert−ドデシルメルカプ
タン、チオサリチル酸、メルカプト酢酸、およびメルカ
プトエタノール、(ロ)ハロゲン化合物、および(ハ)
二量化アルファ−メチルスチレン、である。
【0025】フリーラジカル重合は通常約20℃〜約2
00℃、好ましくは120℃〜160℃、の温度で行
う。一般的に、付加重合体中に配合できるメタ−イソプ
ロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアネートの
量は、反応温度の増加と共に増加する。反応は、溶剤ま
たは溶剤混合物が還流する温度で行うのが有利である
が、還流が反応に必要という訳ではない。開始剤は、反
応を行う温度に適合し、その反応温度における開始剤の
半減期が好ましくは30分間を超えないように選択すべ
きである。
【0026】一般的に溶剤または溶剤混合物を反応温度
に加熱し、モノマーおよび開始剤を通常2〜6時間の間
に制御した速度で加える。連鎖移動剤または追加の溶剤
は、モノマーおよび開始剤と同時に添加することができ
る。添加した後、反応が完了するまでの時間、混合物は
通常その反応温度に保持される。所望により、転換が確
実に完了する様に、添加工程の後半の段階で、あるいは
添加が完了した後、追加の開始剤を加えることもでき
る。アクリル共重合体は、重量平均分子量が好ましくは
少なくとも1000で、より好ましくは2000〜5
0,000、である。重量平均分子量は、ポリスチレン
標準を使用してゲル浸透クロマトグラフィーにより測定
する。
【0027】分散剤を形成するために、イソシアネート
官能性重合体骨格にシランまたはリン第一置換基および
親水性および疎水性部分を含む第二置換基を付加させ
る。第一置換基は、顔料の表面に重合体をしっかり固定
するのに十分な量で含まれる。この量はファクター、例
えば金属粒子の大きさおよび性質、に依存して、当業者
なら容易に決定することができる。存在する第二置換基
の量を、選択して処理フレークの分散性およびおよび耐
ガス発生性を最適化する。
【0028】本発明のシラン置換基は、イソシアネート
と反応性の基を有するシラン含有物質を重合体骨格のイ
ソシアネート基と反応させることにより形成される。イ
ソシアネートと反応し得る基は、ヒドロキシ、アミノ、
メルカプト、またはオキシラン官能基から選択される。
上記の要件を満たす置換基の形成に有用な、その様な物
質の例は、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3
−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−(N−メチ
ルアミノ)プロピルトリメトキシシラン、3−メルカプ
トプロピル=トリメトキシシラン、および(3−グリシ
ドオキシプロピル)メチルジエトキシシランその他、で
ある。好ましい化合物はアミノ官能性シラン、特に3−
アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピ
ルトリエトキシシラン、および3−(N−メチルアミ
ノ)プロピルトリメトキシシランである。本発明の化合
物の製造に使用できるシラン含有物質は、例えば米国ニ
ュージャージー州ピスカタウェイ、ヒュールス・アメリ
カ・インコーポレーテッド、または米国ミシガン州ミッ
ドランド、ダウ・コーニング・コーポレーション、また
は米国オネチカット州ダンベリー、ユニオン・カーバイ
ド・コーポレーションから市販されている。
【0029】第一置換基がリン化合物である場合、それ
は水酸基、および重合体骨格上のイソシアネートまたは
潜在的イソシアネート官能基と反応し得る少なくとも1
種の他の基を含む物質と反応することにより重合体骨格
に付加する。これらの基を含む物質は、1〜12個の炭
素原子を有する直鎖または分枝鎖化合物である。イソシ
アネートまたは潜在的イソシアネート官能基と反応し得
る基は水酸基、アミノ基またはメルカプト基であり、こ
れらの基は反応によりそれぞれ−O−、−NA5 −、お
よび−S−の基を形成する。有用な物質の例としては、
(イ)ジオール、トリオール、および官能性のより高い
ポリオール、例えばエチレングリコール、プロピレング
リコール、ブチレングリコール、ネオペンチルグリコー
ル、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、
1,6−ヘキサンジオール、およびペンタエリスリトー
ル、(ロ)メルカプトアルコール、例えばメルカプトエ
タノール、メルカプトプロパノール、メルカプトブタノ
ール、メルカプトフェノール、または3−メルカプト−
1,2−プロパンジオール、および(ハ)アミノアルコ
ール、例えばジエタノールアミン、メチルエタノールア
ミン、および6−アミノ−1−ヘキサノール、がある。
好ましくは、イソシアネートとの反応にはアミノ基また
は水酸基を選択する。アミノアルコールが特に効果的で
ある。
【0030】アミノアルコールは最初に重合体骨格上の
イソシアネート官能基と反応する。アミノ基は、水酸基
よりも、イソシアネートに対して反応性が高い。この反
応性の違いにより、重合体骨格間の架橋が最少に抑えら
れる。アミノ基とイソシアネート基の反応は穏やかな条
件下、例えばこれら2つを室温で5分間攪拌するなど、
で達成される。
【0031】残りのアルコール基は、様々な反応機構、
例えばポリリン酸、リン酸、亜リン酸、または五酸化リ
ン、あるいは1〜10個の炭素原子を有するアルキル、
1〜10個の炭素原子を有するアルコキシ、2〜10個
の炭素原子を有するアルコキシアルコキシ、2〜10個
の炭素原子を有するアルカノイルオキシ、またはハロゲ
ン、で一置換したリン原子を有する類似体との反応、に
より所望のリン酸エステルに変換できる。好ましい一方
法は、約25℃〜約200℃の温度で行なうポリリン酸
の付加である。五塩化リンまたはオキシ塩化リンの様な
物質を使用する、他の良く知られた方法もある。
【0032】第二置換基は、疎水性のポリエステルまた
はポリアミド残基および親水性のポリエチレンオキシド
またはポリエチレンオキシド/ポリアルキレンオキシド
共重合体の両方を有する構造である。第二置換基は重合
体骨格上のイソシアネート基との反応により重合体骨格
に結合している。
【0033】第二置換基は、ラクトン、ラクタム、アミ
ノ酸、またはヒドロキシ酸、またはこれらのいずれかを
使用して形成される重合体と、アルコキシポリ(オキシ
アルキレン)アルコールまたはアルコキシポリ(オキシ
アルキレン)アミンとの反応により形成することができ
る。
【0034】第二置換基は、例えばε−カプロラクトン
をアルコキシポリ(オキシアルキレン)アルコール上に
重合させることにより形成することができる。特に好ま
しい実施態様では、1当量のアルコキシポリ(オキシア
ルキレン)アルコールを20〜50当量のε−カプロラ
クトンと反応させる。重合温度は一般的に100℃〜1
50℃である。エステル化反応に有効であることが分か
っている多くの触媒、例えばチタン酸テトラブチルまた
はチタンジイソプロポキシド−ビス(2,4−ペンタン
ジオネート)、のどれを使用してもよい。例えば、チタ
ン酸テトラブチルは、反応体の重量に対して0.05〜
0.5%の量で効果的に使用できる。反応は溶剤の存在
下、または不存在下で行なうことができる。(イ)ラク
タム、例えばカプロラクタム、(ロ)ヒドロキシ酸12
−ヒドロキシステアリン酸、または(ハ)アミノ酸、例
えば12−アミノプラストのドデカン酸を使用する置換
基、は、この分野で良く知られた方法を使用して同様の
方法で製造することができる。
【0035】使用するアルコキシポリ(オキシアルキレ
ン)アルコールまたはアルコキシポリ(オキシアルキレ
ン)アミンは、エチレンオキシドまたはエチレンオキシ
ドと10個までの炭素原子を有する他のエポキシド、例
えばプロピレンオキシドまたはブチレンオキシド、との
混合物、のアルコキシルにより開始される重合により形
成される。重合は、アジリジン、例えばプロピレンアジ
リジン、の添加により停止させ、アルコキシポリ(オキ
シアルキレン)アミンを形成することができる。化合物
中に含まれるアルコキシポリ(オキシアルキレン)アル
コールまたはアミンの残基はアルコキシポリオキシエチ
レンまたはアルコキシポリオキシエチレン/ポリオキシ
アルキレン共重合体である。
【0036】第一および第二置換基が反応して重合体骨
格上に導入される順序は重要ではなく、一般的に、2種
類の置換基が同時に、あるいは順次付加するかは、選択
した具体的な官能基により異なる。潜在的イソシアネー
ト基、例えばブロックドイソシアネート基、の場合は、
イソシアネート官能基が発生し得る条件が必要である。
第一および第二置換基を形成し、それらを重合体骨格上
に付加させる反応は、溶剤なしに、または溶液中で行う
ことができる。粘度が高すぎて十分な混合ができない場
合は、不活性溶剤を加えるのが好ましい。水酸基および
他の活性水素を含む溶剤は好ましくない。有用な溶剤に
は、芳香族および脂肪族の炭化水素、エステル、エーテ
ル、およびケトンがある。トルエン、キシレン、酢酸エ
チル、アセトン、メチルイソブチルケトン、メチルエチ
ルケトン、メチルプロピルケトン、メチルアミルケト
ン、ミネラルスピリット、エチレンまたはプロピレング
リコールエーテルアセテート、および他の両立性の溶
剤、のような洗剤が有用である。
【0037】第一および第二置換基を反応させて重合体
骨格上に導入する代わりに、シランまたはリン官能性化
合物である第一置換基または第二置換基の一方を重合体
骨格の重合の際に導入し、その後で他方を重合体官能基
上に付加させることができる。本発明の化合物は、メタ
リックフレーク顔料および官能性化合物の総重量に対し
て1〜40重量%、好ましくは10〜30重量%、の量
でアルミニウムフレーク顔料に対する分散剤として効果
的である。シラン官能性およびリン官能性化合物を組み
合わせてアルミニウムフレーク顔料の処理に使用するの
が特に有利である。
【0038】シランおよびリン官能性化合物を一緒に使
用することは、異なった様式で金属表面と相互作用する
ために、有益な効果を有すると考えられる。シラン官能
性およびリン化合物を一緒に使用する場合、それぞれを
約等モル量で使用するのが好ましい。シラン官能性化合
物およびリン官能性化合物は、アルミニウムフレーク顔
料の総重量に対してそれぞれ1.0〜40%、好ましく
はそれぞれ10〜30%、の量で使用することができ
る。
【0039】本発明のコーティング組成物で使用する場
合、使用するシランおよびリン官能性化合物の総量は、
コーティング組成物の総重量に対して1.0〜10重量
%である。これらの化合物を一緒に使用する場合、それ
ぞれ等モル量で使用するのが好ましい。
【0040】本発明では、遷移金属塩、希土類金属塩ま
たはそれらの混合物の溶液で処理したアルミニウム顔料
を、耐侵食性の改良を測定するために試験する。侵食性
試験は、未処理のアルミニウムフレーク顔料の試料、金
属塩だけで処理した試料、および金属塩およびシラン官
能性とリン官能性化合物の両方で処理した試料に対して
行なった。耐侵食性は、pH約8.0の四ホウ酸ナトリウ
ムNa2 4 7 (ボラックス)の塩基性溶液中で、未
処理顔料と比較した、処理した顔料により発生する水素
ガス量の低下により決定される。この方法を以下に説明
し、本発明のアルミニウムフレーク顔料に対するガス発
生結果を表1〜5に示す。
【0041】アルミニウムフレーク顔料の試料における
ガス発生の測定方法では、四ホウ酸ナトリウムの溶液を
ガス発生容器に入れる。本発明の目的に対しては、ホウ
酸塩溶液の濃度は0.0103M〜0.0110Mの範
囲である。ガス発生装置は、2つのチャンバーを有する
気泡カウンターに取り付けた250mlの洗気ビンであ
る。下側のチャンバーには気泡カウンターの側方口から
水が満たしてある。アルミニウムと水の反応からのH+
イオンの放出により形成された水素ガスは、水を気泡カ
ウンターの下側チャンバーから上側チャンバーに圧迫す
る。下側チャンバーから排除された水の体積が発生した
水素ガスの体積に等しい。
【0042】溶液は熱的に60℃の平衡状態に置かれ
る。次にアルミニウムフレーク顔料を加え、60℃に平
衡化する。次いでガスの放出を約1〜6時間測定する。
【0043】詳細な説明の項に続く表に示す様に、金属
塩で処理した顔料は未処理顔料よりもガス発生が少な
い。金属塩および分散剤組成物の両方で処理した顔料が
ガス発生に関して最良の結果を示した。
【0044】遷移金属および/または希土類金属の塩で
処理したアルミニウムフレーク顔料は水性コーティング
組成物に有用である。アルミニウムフレーク顔料は、フ
ィルム形成樹脂および水と組み合わせて、水使用塗料組
成物を形成させることができる。この分野で、その様な
組成物に有効であることが良く知られている他の成分、
たとえば架橋剤および他の樹脂、可塑剤、組成物を安定
化および塗布し易くするための追加の共溶剤、レオロジ
ー調整剤、他の顔料、UV光安定剤、酸化防止剤、触
媒、殺菌剤、その他を含むこともできる。
【0045】好適なフィルム形成樹脂は、水分散性また
は水溶性のイオン系または非イオン系樹脂である。トッ
プコート用途には陰イオン系または非イオン系樹脂が好
ましい。樹脂は、アクリル系、ビニル、ポリウレタン、
ポリエステル、アルキド、エポキシ、または他の、フィ
ルムに有効であることが分かっている重合体でよい。ト
ップコート用の水分散性重合体の例は、ここに参考とし
て含める米国特許第4,794,147号、第4,79
1,168号、および4,518,724号各明細書に
記載されている。その様な系は一般的に、フィルム形成
樹脂上にある架橋反応のための官能性に応じて、架橋
剤、例えばアミノプラスト樹脂、ポリアミン、ブロック
ドポリイソシアネート等、も含む。たとえば、ヒドロキ
シル官能性アクリル系またはポリウレタン樹脂は、アミ
ノプラスト樹脂を使用して硬化させることができる。こ
の目的には、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂が特に好
ましい。意図された種類のメラミン−ホルムアルデヒド
樹脂は、たとえば米国ミズリー州セントルイス、モンサ
ント・カンパニー、および米国ニュージャージー州ウェ
イン、アメリカン・シアナミドから、市販されている。
特にフィルム形成樹脂が陰イオン的に安定化されている
場合、重合体型メラミンを使用することができる。その
様な重合体型メラミンは強酸触媒を必要としない。フィ
ルム形成樹脂が非イオン的に安定化されている場合、重
合体メラミンまたは単量体メラミンを、スルホン酸また
はブロックドスルホン酸の様な強酸触媒と共に使用する
ことができる。
【0046】フィルム形成樹脂または架橋剤は、硬化工
程の際に本発明の化合物上にある反応性基と反応し得る
官能基を含むことができる。そこで、硬化の際に形成さ
れる重合体状網目構造は、重合体状網目構造に共有結合
した本化合物の残基を含むことになる。化合物の、硬化
工程で反応する能力は、メタリックフレーク顔料の表面
変性におけるその機能とは無関係である。
【0047】組成物を安定化および塗布し易くするため
に、共溶剤を加えることができる。より好ましい溶剤
は、(イ)酢酸エステル、例えば酢酸ブチル、酢酸ヘキ
シル、および酢酸オクチル、(ロ)グリコールエーテル
およびグリコールエーテルアセテート、例えばプロピレ
ングリコールエーテルおよびプロピレングリコールモノ
メチルエーテルアセテート、(ハ)ケトン、例えばメチ
ルプロピルケトン、メチルイソブチルケトン、およびメ
チルヘキシルケトン、である。グリコールエーテルおよ
びグリコールエーテルアセテートが特に好ましい。
【0048】他の顔料を使用するならば、この分野で良
く知られている方法により、練肉樹脂(grinding resi
n)または顔料分散剤を使用して製造されたペーストま
たは分散液として配合するのが好ましい。「顔料」の用
語は、着色物質、充填材、フレーク物質、およびこの分
野で通常顔料と呼ばれている種類の他の物質である有機
および無機化合物を含むものとする。遷移金属または希
土類金属の塩で処理したアルミニウムフレーク顔料以外
の顔料を含む場合、一般的に反応体の総固体重量に対し
て1%〜200%の量で使用する。本発明により使用す
る表面変性したメタリックフレーク顔料は、一般的に反
応体の総固体重量に対して1%〜30%の量で使用す
る。
【0049】少量のレオロジー調整剤、例えばヒューム
ドシリカ、ヘクトライトクレー、ベントナイトクレー、
または酢酸酪酸セルロースの様なセルロース性物質を含
むのが好ましい場合がある。通常、その様な物質は反応
体の総固体重量に対して10%未満の量で使用する。レ
オロジー調整剤は、塗布および硬化工程中の、組成物の
流動性および平滑性を調整するのに使用される。レオロ
ジー調整剤は、コーティングのメタリック外観を調整す
るのにも効果的である。その様な物質は、顔料フレーク
表面をコーティング表面と平行に整列させて「固定」
し、正面から見た時の明るさおよび、斜めに見た時の暗
さを最大限にするのに役立つ。
【0050】製造したコーティング組成物は、通常の方
法、たとえばスプレー、刷毛塗り、浸漬または流し塗
り、のいずれかで基材に塗布する。好ましい塗布方法
は、スプレーまたは静電スプレーである。これらの方法
は、特に自動車用コーティングの塗布に広く使用されて
いる。たとえば、コーティングは、モデル62サイホン
スプレーガン(米国イリノイ州フランクリン・パーク、
ビンクス・マニュファクチュアリング・コーポレーショ
ンから市販)を使用し、噴霧空気圧50〜80 psiで塗
布することができる。
【0051】本発明のコーティング組成物を塗布すべき
基材は、たとえば金属、セラミック、プラスチック、ガ
ラス、紙、または木でよい。また、基材はこのコーティ
ング組成物または他のコーティング組成物で予め塗装さ
れた上記の物質のいずれであってもよい。本発明のコー
ティング組成物は、自動車用途の、予め被覆された鋼ま
たはプラスチック基材上に特に有用であることが分かっ
た。これらの組成物は、プライマー処理した自動車用基
材上のトップコート組成物として、あるいはクリアコー
ト組成物で上塗りするベースコート組成物として、特に
好適である。
【0052】コーティング組成物を基材に塗布した後、
好ましくは反応性基のすべて、またはほとんどすべてを
変換させるのに十分な温度で、十分な時間加熱すること
により、コーティングを硬化させる。硬化温度は通常1
15℃〜180℃であり、硬化時間は通常15〜60分
間である。好ましくはコーティングは120〜150℃
で、20〜30分間硬化させる。硬化したコーティング
の厚さは1〜150ミクロンでよいが、自動車用のトッ
プコートまたはベースコートとして使用する場合は、コ
ーティングの厚さは一般的に10〜70ミクロンであ
る。
【0053】本発明の好ましい実施態様では、本発明の
コーティング組成物はベースコートとして使用し、この
分野で一般的にクリアコートとして知られる透明なトッ
プコート層で上塗りする。ベースコートはクリアコート
を塗布する前に硬化させてもよいし、ベースコート上に
クリアコートをウエット−オン−ウエット塗布すること
もできる。用語「ウエット−オン−ウエット」とは、ベ
ースコートを塗布した後、それをフラッシュまたは乾燥
させてベースコート中に含まれる水および他の溶剤の大
部分を除去するが、クリアコート組成物を塗布するまで
は硬化させない方式を意味する。クリアコート組成物を
塗布した後、それをフラッシュまたは乾燥させ、次いで
ベースコートおよびクリアコートを一緒に硬化させる。
【0054】クリアコートは、本発明によるコーティン
グ組成物でも、あるいはこの分野でクリアコートとして
有用性をもつ他の組成物でも良い。クリアコートは、ベ
ースコートで使用する硬化機構を必ずしも使用しなくて
もよいが、使用する硬化機構同士は相互に妨害してはな
らない。
【0055】ベースコートは1層に、または間に短い時
間をおいて溶剤または水を蒸発させ(「フラッシュ」時
間と呼ぶ)て2層に塗布することができる。塗布後、ク
リアコート組成物を塗布する前に120°Fのオーブン
中の様なやや高い温度で、5〜20分間ベースコートを
さらに乾燥させることができる。クリアコート組成物は
好ましくはスプレーにより1層に、または好ましくは層
間にフラッシュして2層に塗布する。クリアコート組成
物は常温または加熱条件下で、1〜20分間フラッシュ
させる。次いで未硬化のコーティングを、上記の熱硬化
方法により硬化させる。その結果、優れた外観および物
理特性が得られる。
【0056】本発明により製造し、エナメル基剤に塗布
したアルミニウムフレーク含有コーティング組成物をガ
ス発生について試験し、コーティングの塩基性pH環境に
おけるアルミニウムフレーク顔料の耐侵食性を測定し
た。結果を表6に示す。
【0057】コーティング組成物を上記のガス発生装置
中でガス発生について試験した。アルミニウムフレーク
を含むエナメルの試料250mlを洗気ビンに入れる。フ
レークを含む組み立てた装置を40℃の浴中に置き、6
0分間平衡化する。平衡化した後、ねじ蓋を堅く締め
る。試料を40℃水浴中で24時間間隔で試験し、発生
した水素ガスの量を測定する。発生ガスの許容できる最
大量は30日後に4milsである。
【0058】下記の実施例により本発明を説明する。
【0059】
【実施例】すべての例で、アルミニウム顔料は米国オハ
イオ州ペインズビル、オブロン・アトランティック・コ
ーポレーションから入手した。
【0060】例1 硫酸セリウムアンモニウム(セリウムIV)で処理したア
ルミニウムフレーク顔料 硫酸セリウムアンモニウム(NH4 )Ce(SO4 3
10グラムを脱イオン水1000.0グラムに溶解させ
た。この混合物に攪拌しながらブチルカルビトール10
0.1グラムを加えた。この混合物に、1時間攪拌しな
がら、市販の、ミネラルスピリット中のアルミニウムフ
レーク顔料160グラムを加えてスラリーを形成させた
(不揮発成分65%)。次いでスラリーを濾過して溶剤
および水を除去し、アルミニウムフレーク顔料をオーブ
ン乾燥させた。
【0061】例2 硫酸セリウムで処理したアルミニウムフレーク顔料 この製造方法では、アルミニウムフレークをセリウム塩
で処理する前に市販のアルミニウムフレーク顔料中に存
在するミネラルスピリットをアルミニウムから除去す
る。
【0062】硫酸セリウムアンモニウム(NH4 )Ce
(SO4 3 10グラムを脱イオン水1000.0グラ
ムに溶解させた。ブチルカルビトール100.1グラム
およびミネラルスピリット中のアルミニウムフレーク顔
料(不揮発成分65%)160.1グラムからスラリー
を形成させた。次いでセリウム塩溶液をアルミニウムス
ラリーに加え、0.5時間攪拌した。スラリーを濾過し
て溶剤および水を除去し、アルミニウムフレーク顔料を
オーブン乾燥させた。
【0063】例3 未処理アルミニウムフレーク顔料スラリー(比較) ブチルカルビトール100.1グラム、脱イオン水10
00.0グラムおよびミネラルスピリット中のアルミニ
ウムフレーク顔料(不揮発成分65%)160.1グラ
ムからスラリーを形成させた。次いでスラリーを濾過し
て溶剤および水を除去し、アルミニウムフレーク顔料を
オーブン乾燥させた。
【0064】例4 三酢酸セリウム(セリウムIII )で処理したアルミニウ
ムフレーク顔料 三酢酸セリウムCe(OAc)3 1.0グラムを脱イオ
ン水25グラムに溶解させた。別の容器中で、ミネラル
スピリット中のアルミニウムフレーク顔料(不揮発成分
65%)80グラムをブチルセロソルブ200グラム中
に分散させた。セリウム塩溶液をアルミニウムスラリー
に加え、24時間攪拌した。混合物を濾過し、トルエン
で洗浄してミネラルスピリットを除去し、6時間オーブ
ン乾燥させた。
【0065】例5 非イオン系セリウムイソプロポキシドで処理したアルミ
ニウムフレーク顔料 セリウムイソプロポキシド1.0グラムを脱イオン水6
グラムに溶解させた。別の容器中で、ミネラルスピリッ
ト中のアルミニウムフレーク顔料(不揮発成分65%)
80グラムをブチルセロソルブ180グラム中に分散さ
せた。セリウム塩溶液をアルミニウムスラリーに加え、
24時間攪拌した。混合物を濾過し、トルエンで洗浄し
てミネラルスピリットを除去し、6時間オーブン乾燥さ
せた。
【0066】例6 陰イオン系硝酸セリウムアンモニウムで処理したアルミ
ニウムフレーク顔料 硝酸セリウムアンモニウム(NH4 2 Ce(NO3
6 1.0グラムを脱イオン水23グラムに溶解させた。
別の容器中で、ミネラルスピリット中のアルミニウムフ
レーク顔料(不揮発成分65%)80グラムをブチルセ
ロソルブ175グラム中に分散させた。セリウム塩溶液
をアルミニウムスラリーに加え、24時間攪拌した。混
合物を濾過し、トルエンで洗浄してミネラルスピリット
を除去し、6時間オーブン乾燥させた。
【0067】例4A〜6A 例4〜6で処理したアルミニウム顔料を濾過に先立って
2つに分割した。半分を比較用として保持し、残りの半
分を下記の様に処理した。
【0068】例4A 例4から得た試料を、実施例11に記載するリン含有化
合物1.67グラム、例12に記載するシラン含有化合
物1.67グラム、およびブチルプロポルソルブ(butyl
propolsolve) 25グラムと混合した。次いでこの混合
物を濾過し、トルエンで洗浄してミネラルスピリットを
除去し、6時間オーブン乾燥させた。
【0069】例5A 例5から得た試料を、例11に記載するリン含有化合物
1.67グラム、例12に記載するシラン含有化合物
1.67グラム、およびブチルプロポルソルブ25グラ
ムと混合した。次いでこの混合物を濾過し、トルエンで
洗浄してミネラルスピリットを除去し、6時間オーブン
乾燥させた。
【0070】例6A 例6から得た試料を、例11に記載するリン含有化合物
1.67グラム、例12に記載するシラン含有化合物
1.67グラム、およびブチルプロポルソルブ25グラ
ムと混合した。次いでこの混合物を濾過し、トルエンで
洗浄してミネラルスピリットを除去し、6時間オーブン
乾燥させた。
【0071】例7 金属塩を含まないリン酸塩およびシラン化合物で処理し
たアルミニウムフレーク顔料 ミネラルスピリット中のアルミニウムフレーク顔料(不
揮発成分65%)40グラムを、例11に記載するリン
含有化合物1.67グラム、例12に記載するシラン含
有化合物1.67グラム、およびブチルセロソルブ10
0グラムと混合した。次いでこの混合物を濾過し、トル
エンで洗浄してミネラルスピリットを除去し、6時間オ
ーブン乾燥させた。
【0072】例8 三酢酸イットリウムで処理したアルミニウムフレーク顔
料 三酢酸イットリウム0.5グラムを脱イオン水10グラ
ムに溶解させた。別の容器中で、ミネラルスピリット中
のアルミニウムフレーク顔料40グラム(不揮発成分6
5%)をブチルセロソルブ100グラム中に分散させ
た。セリウム塩溶液をアルミニウムスラリーに加え、1
44時間攪拌した。混合物を濾過し、トルエンで洗浄し
てミネラルスピリットを除去し、6時間オーブン乾燥さ
せた。
【0073】例9 三酢酸ランタンで処理したアルミニウムフレーク顔料 三酢酸ランタン0.5グラムを脱イオン水10グラムに
溶解させた。別の容器中で、ミネラルスピリット中のア
ルミニウムフレーク顔料40グラム(不揮発成分65
%)をブチルセロソルブ100グラム中に分散させた。
セリウム塩溶液をアルミニウムスラリーに加え、144
時間攪拌した。混合物を濾過し、トルエンで洗浄してミ
ネラルスピリットを除去し、6時間オーブン乾燥させ
た。
【0074】例10 二酸化セリウムで処理したアルミニウムフレーク顔料 二酸化セリウム0.5グラムを脱イオン水10グラムに
溶解させた。別の容器中で、ミネラルスピリット中のア
ルミニウムフレーク顔料40グラム(不揮発成分65
%)をブチルセロソルブ100グラム中に分散させた。
セリウム塩溶液をアルミニウムスラリーに加え、144
時間攪拌した。混合物を濾過し、トルエンで洗浄してミ
ネラルスピリットを除去し、6時間オーブン乾燥させ
た。
【0075】例11 リン酸塩官能性化合物の製造 工程A.重合体骨格の合成 熱電対、滴下漏斗、および乾燥管を備えたフリードリッ
ヒ冷却器を取り付けた反応器にメチルプロピルケトン2
99.5グラムを入れ、攪拌しながら還流(102℃)
するまで加熱した。次いで、反応器の中身を還流させな
がら、商品名「TMI」(米国ニュージャージー州ウェ
イン、アメリカン・シアナミド・カンパニー)241.
5グラム、スチレン187.5グラム、メタクリル酸ブ
チル426.6グラム、および商品名「ルパーゾル」 5
75-M75(米国ペンシルバニア州、フィラデルフィア、エ
ルフ・アトケム・ノースアメリカ・インコーポレーテッ
ド)42.8グラムの混合物を約3.5時間かけて加え
た。混合物を加えた後の還流温度は105℃であり、さ
らに30分間還流を続けた。メチルプロピルケトン9
4.7グラムおよびルパーゾル 575-M75 21.4グラ
ムの混合物を20分間かけて加えた。添加が終わった
後、反応物を1時間還流させた。生成物は理論固体含有
量が68.8%で、測定イソシアネート含有量が0.8
3ミリ当量/グラム(meq/g) であった。
【0076】工程B.リン酸塩官能性化合物の合成 反応器にAから得た重合体骨格89.8グラムおよび例
12−工程Bからのポリエステル/ポリエーテル置換基
117.2グラムを入れた。最初の理論的イソシアネー
ト含有量は0.38 meq/gであった。測定したイソシア
ネート含有量が0.18 meq/gになるまでフラスコの中
身を約95℃に維持した。次いで反応混合物を39℃に
冷却し、エタノールアミン2.3グラムを加え、30分
間攪拌した。反応器にバーレット(Barret)型受け器を
取り付け、ポリリン酸3.2グラムおよびトルエン10
2.6グラムを加えた。反応器の中身を1時間還流させ
た。水約0.2mlおよび溶剤25.7グラムを除去し
た。不揮発成分は62.2%と測定された。
【0077】例12 シラン官能性化合物の製造 工程A.重合体骨格の合成 反応器にメチルアミルケトン216.0グラムを入れ、
攪拌しながら還流(152℃)するまで加熱した。次い
で、反応器の中身を還流させながら、商品名「TMI」
(米国ニュージャージー州ウェイン、アエリカン・シア
ナミド・カンパニー)302.1グラム、スチレン5
2.1グラム、アクリル酸ブチル193.1グラム、メ
タクリル酸ブチル213.6グラム、および過酢酸t−
ブチルの芳香族溶剤(沸点162℃)中50%溶液7
6.0グラムの混合物を約3時間かけて加えた。混合物
を加えた後の還流温度は153℃であり、さらに30分
間還流を続けた。メチルアミルケトン57.9グラムお
よび過酢酸t−ブチルの芳香族溶剤中50%溶液38.
4グラムの混合物を30分間かけて加えた。添加が終わ
った後、反応物を1時間半還流させた。生成物の測定し
た固体含有量は69.3%で、測定イソシアネート含有
量は1.21ミリ当量/グラム(meq/g) であった。
【0078】工程B.ポリエステル/ポリエーテル置換
基の合成 反応器にMPEG2000(分子量2000、米国ミシ
ガン州ワイアンドット、BASFコーポレーションから
入手)325.0グラム、ε−カプロラクトン649.
9グラム、およびリン酸2.0mlを入れた。この混合物
を140℃に加熱し、その温度に約8時間保持した後、
測定された不揮発成分は99.6%であった。理論的分
子量は6000ダルトンであった。
【0079】工程C.シラン官能性化合物の合成 反応器に工程Aから得た重合体骨格972.8グラムお
よび工程Bから得たポリエステル/ポリエーテル置換基
674.0グラムを入れた。反応器の中身を117℃に
加熱し、ジラウリン酸ジブチルスズのメチルプロピルケ
トン中1%溶液6.7グラムを加えた。フラスコの中身
をさらに150℃に加熱し、10分間保持し、次いで室
温まで冷却した。イソシアネート含有量は0.547 m
eq/gと測定された。この生成物605.0グラムを清浄
で、乾燥した反応器に入れ、3−アミノプロピルトリエ
トキシシラン7.3グラムを加えた。8分間攪拌した
後、エタノールアミン18.2グラムを加えた。この混
合物をさらに20分間攪拌し、続いてトルエン224.
7グラムを加えた。不揮発成分は60.5%と測定され
た。
【0080】例13 三酢酸セリウムで処理したアルミニウムフレーク顔料を
含むコーティング組成物 工程1 顔料ペースト 最初に、顔料ペーストを下記の様に製造した。三酢酸セ
リウム0.2グラムを脱イオン水20.0グラムに加
え、溶解するまで約5分間攪拌した。別の容器中で、酢
酸メトキシプロパノール14.0グラムを40℃に加熱
した。次いでこの溶剤に例11のリン官能性化合物7.
3グラムおよび例12に記載のシラン化合物6.8グラ
ムを加え、溶解するまで5分間攪拌した。次いでセリウ
ム溶液を混合物に加えた。次に、この混合物にミネラル
スピリット中の未処理アルミニウムフレーク顔料a (6
5%NV)153.8グラムを加え、15分間攪拌し
た。得られた混合物は、コーティング組成物に加える顔
料ペーストとなった。
【0081】工程2 スラリー 下記の成分を攪拌しながら混合した。 商品名「サイメル」327 b 20.6g ブチルセロソルブ 17.0g 商品名「プルリコール」c 15.8g 工程1の顔料ペースト 62.3g この混合物を15分間攪拌した。
【0082】工程3 次いで、下記の成分を以下に記載する様に加えた。 アクリル性エマルジョン樹脂d 181.5g ジメチルエタノールアミン(5%) 10.6g 商品名「ビスカレックス」-HV30 e 5.0g 脱イオン水 55.0g ブチルセロソルブ 72.0g 最初にジメチルエタノールアミンをエマルジョン樹脂と
混合してpHを8.0に調節した。脱イオン水およびビス
カレックスを混合し、エマルジョン混合物に徐々に、攪
拌しながら加えた。この混合物に、ブチルセロソルブ7
2グラムおよびジメチルエタノールアミン(5%)1
8.7gを加えてpHを7.9にした。脱イオン水21
6.8グラムを加えて所望の粘度、#2フィッシャーカ
ップで57秒間を達成した。
【0083】a 米国ハイオ州ペンシルバニア、オブロ
ン・アトランティック・コーポレーションから供給のア
ルミニウムフレーク顔料。b 米国ニュージャージー州ウェイン、アメリカン・シ
アナミド・カンパニーから「サイメル」の商品名で市販
のメチル化メラミンホルムアルデヒド樹脂。c 英国ミシガン州ワイアンドット、BASFコーポレ
ーションから市販の界面活性剤。d アクリル系非架橋コア−シェル重合体エマルジョン
樹脂、不揮発成分45%。e 米国バージニア州サフォーク、アライド・コロイツ
・インコーポレーテッドから「ビスカレックス」の商品
名で市販のレオロジー調整剤。
【0084】例14 三酢酸セリウムで処理したアルミニウムフレーク顔料を
含むコーティング組成物 スラリーを 1. サイメル327 b 25.8g 2. 2−エチルヘキサノール 21.3g 3. 三酢酸セリウム 0.25g 4. 脱イオン水 15.0g 5. 未処理アルミニウムフレーク顔料 36.5g ミネラルスピリット中(65%NV)b 6. 例11からのリン酸塩化合物 9.1g 7. 例12からのシラン化合物 8.5g から製造した。
【0085】三酢酸セリウムおよび脱イオン水を混合
し、溶解するまで攪拌した。次いでセリウム溶液をサイ
メル327 および2−エチルヘキサノールに加え、1分間
攪拌した。この混合物にアルミニウムフレーク顔料を加
え、30分間攪拌した。次いでこの混合物にシランおよ
びリン酸塩化合物を加え、15分間攪拌した。エマルジ
ョン樹脂混合物は、 アクリル性エマルジョン樹脂c 226.4g ジメチルエタノールアミン 13.4g ビスカレックス-HV30 d 8.4g 脱イオン水 92.5g プロピレングリコールプロピルエーテル 90g
【0086】最初に5%ジメチルエタノールアミン(D
MEA)を加えることにより、エマルジョン樹脂を中性
化した。別の容器中で弱く攪拌しながらビスカレックス
と脱イオン水を混合した。このビスカレックス混合物を
エマルジョン樹脂および5%DMEAに徐々に加えた。
次いでこの混合物にプロピレングリコールプロピルエー
テルを加えた。
【0087】次いで、このエマルジョン樹脂混合物に攪
拌しながらスラリーを徐々に加えた。5%DMEA2
9.7gを加えてpHを8にした。脱イオン水170.2
グラムを加えてボーリン V-88 粘度計で77.5cPの粘
度を得た。
【0088】a 米国ニュージャージ州ウェイン、アメ
リカン・シアナミド・カンパニーから「サイメル」の商
品名で市販のメチル化メラミンホルムアルデヒド樹脂。b 米国オハイオ州ペインズビル、オブロン・アトランテ
ィック・コーポレーションから供給のアルミニウムフレ
ーク顔料。c アクリル系非架橋コア−シェル重合体エマルジョン
樹脂、不揮発成分45%。d 米国バージニア州サフォーク、アライド・コロイド
・インコーポレーテッドから「ビスカレックス」の商品
名で市販のレオロジー調整剤。
【0089】例15 三酢酸セリウムをリン酸塩官能性およびシラン官能性化
合物と共に含むコーティング組成物 三酢酸セリウムで処理したアルミニウムフレーク顔料を
含むコーティング組成物 スラリーを 1. サイメル327 b 25.8g 2. 2−エチルヘキサノール 21.3g 3. 三酢酸セリウム 0.25g 4. 脱イオン水 15.0g 5. 未処理アルミニウムフレーク顔料 36.5g ミネラルスピリット中(65%NV)b 6. 例11からのリン酸塩化合物 4.55g 7. 例12からのシラン化合物 4.25g から製造した。
【0090】三酢酸セリウムおよび脱イオン水を混合
し、溶解するまで間攪拌した。次いでセリウム溶液をサ
イメル327 および2−エチルヘキサノールに加え、1分
間攪拌した。この混合物にアルミニウムフレーク顔料を
加え、2時間15分攪拌した。次いでこの混合物にシラ
ンおよびリン酸塩化合物を加え、15分間攪拌した。エ
マルジョン樹脂混合物は、 アクリル性エマルジョン樹脂c 226.4g ジメチルエタノールアミン 13.4g ビスカレックス-HV30 d 8.4g 脱イオン水 92.5g プロピレングリコールプロピルエーテル 90g
【0091】最初に5%ジメチルエタノールアミン(D
MEA)を加えることにより、エマルジョン樹脂を中性
化した。別の容器中で弱く攪拌しながらビスカレックス
と脱イオン水を混合した。このビスカレックス混合物を
エマルジョン樹脂および5%DMEAに徐々に加えた。
次いでこの混合物にプロピレングリコールプロピルエー
テルを加えた。
【0092】次いで、このエマルジョン樹脂混合物に攪
拌しながらスラリーを徐々に加えた。5%DMEA2
7.3gを加えてpHを8にした。脱イオン水160.9
グラムを加えてボーリン V-88 粘度計で100.7cPの
粘度を得た。
【0093】a 米国ニュージャージ州ウェイン、アメ
リカン・シアナミド・カンパニーから「サイメル」の商
品名で市販のメチル化メラミンホルムアルデヒド樹脂。b 米国オハイオ州ペインズビル、オブロン・アトランテ
ィック・コーポレーションから供給のアルミニウムフレ
ーク顔料。c アクリル系非架橋コア−シェル重合体エマルジョン
樹脂、不揮発成分45%。d 米国バージニア州サフォーク、アライド・コロイヅ
・インコーポーレテッドから「ビスカレックス」の商品
名で市販のレオロジー調整剤。
【0094】 表1 例1の硫酸セリウムアンモニウム(NH4 2 Ce(SO4 3 で処理したAl 顔料の、Na2 4 7 の0.011M溶液中のガス発生結果 試料 重量% 1時間b あたりの水素ガス(ml) a 0.5 Hr 1.25 Hr 3.25 Hr 5.25 Hr 5.75 Hr 1 9.6 3 5 6 7 7 2 9.6 2 3 6 11 143(比較) --- 2 5 8 17 22 a 重量%は顔料の総重量に対して。b ガス発生容器に試料を封入してから測定した時間
【0095】 表2 例4〜6により三酢酸セリウムで処理したAl顔料の、Na2 4 7 の0.0 103M溶液中のガス発生結果 試料 重量% 塩a 1時間b あたりの水素ガス(ml) 0.1 Hr 0.3 Hr 0.45 Hr 0.55 Hr 4 1.9 1 6 18 33 5 1.9 1.5 7 18 32 6 1.9 4 24 48 72(比較) --- 3.5 16 37 58 a 重量%は顔料の総重量に対して。b ガス発生容器に試料を封入してから測定した時間
【0096】 表3 例4A〜6Aにより三酢酸セリウムおよびシラン官能性およびリン官能性化合物 で処理したAl顔料の、Na2 4 7 の0.0103M溶液中のガス発生結果 試料 重量% 塩a 1時間b あたりの水素ガス(ml) 0.22 Hr 0.5 Hr 0.75 Hr 1.0 Hr 4A 1.9 1 6.0 13.0 25.5 5A 1.9 2 6.0 13.5 30.0 6A 1.9 1 6.5 14.0 27.0 7 --- 3 6.5 16.5 33.0(比較) --- 9 48.0 120.0 206.0 a 重量%は顔料の総重量に対して。b ガス発生容器に試料を封入してから測定した時間
【0097】 表4 例4A〜6Aにより三酢酸セリウムおよびシラン官能性およびリン官能性化合物 で処理したAl顔料の、Na2 4 7 の0.0103M溶液中のガス発生結果 試料 重量% 1時間b あたりの水素ガス(ml) a 0.08 Hr 0.3 Hr 0.6 Hr 0.9 Hr 1.1 Hr 4A 1.9 2.5 8 28 80 15d 5A 1.9 2.0 7 27 72 48 6A 1.9 3.0 11 35 86 48 7c --- 2.5 8 34 96 48 a 重量%は顔料の総重量に対して。b ガス発生容器に試料を封入してから測定した時間c 試料7はシランおよびリン官能性化合物を含むが、セ
リウム塩は含まない。d 試料4Aのみに0.91時間に100mgの三酢酸セリ
ウムを追加した。
【0098】 表5 例8〜10により他の金属塩で処理したAl顔料の、Na2 4 7 の0.01 03M溶液中のガス発生結果 試料 塩 1時間あたりの水素ガス(ml) 1.9 重量%a 0.13 Hr 0.27 Hr 0.33 Hr 例8 Y(OAc)3 0.5 0.5 0.5 例9 La(OAc)3 1.0 2.0 4.0 例10 CeO2 12.0 34.0 50比較 --- 17.0 48.0 72 a 重量%は顔料の総重量に対してであり、試料8〜10で同じである。
【0099】 表6 例15により製造した、Al顔料を含むコーティングのガス発生結果 試料 塩 重量% 塩a 時間あたりの水素ガス(ml) 4日 7日 30日 例13 Ce(OAc) 3 b 0.02% 23 --- --- 例14 Ce(OAc) 3 b 0.03% 23 --- --- 例15 Ce(OAc) 3 b 0.03% 0 0 0 a 重量%はコーティング組成物の総重量に対してである。b Ce(OAc)3 は三酢酸セリウムである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 リン、ジー、ベマー アメリカ合衆国ミシガン州、ノースビル、 アイアンサイド、ドライブ、21975

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遷移金属および希土類金属の塩およびそれ
    らの混合物から選択された金属塩により表面変性された
    アルミニウムフレーク顔料粒子を含んでなることを特徴
    とする組成物。
  2. 【請求項2】金属塩が、原子番号21〜28、39〜4
    2、57および72〜74の遷移金属、および原子番号
    58〜71のランタニド系列の希土類金属の塩から選択
    される、請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】金属塩が、3価のセリウム、イットリウム
    およびランタンの塩および4価のセリウム塩から選択さ
    れる、請求項1または2に記載の組成物。
  4. 【請求項4】金属塩が、硫酸セリウム、三酢酸セリウ
    ム、セリウムイソプロポキシド、硝酸セリウムアンモニ
    ウム、三酢酸イットリウム、三酢酸ランタン、および二
    酸化セリウムから選択される、請求項1〜3のいずれか
    1項に記載の組成物。
  5. 【請求項5】金属塩が、塩基性pHを有する水性環境中で
    アルミニウムフレーク顔料粒子の表面を侵食から保護す
    るのに有効な量で存在することを特徴とする、請求項1
    〜4のいずれか1項に記載の組成物。
  6. 【請求項6】金属塩が、顔料の総重量に対して0.15
    〜10.0重量%の量で存在する、請求項1〜5のいず
    れか1項に記載の組成物。
  7. 【請求項7】さらに、重合体骨格および少なくとも2個
    の異なった置換基を含み、第一の置換基がシランまたは
    リン官能性化合物である末端官能基を有し、第二の置換
    基が疎水性部分および末端親水性部分を有する顔料分散
    剤を含んでなる、請求項1〜6のいずれか1項に記載の
    組成物。
  8. 【請求項8】分散剤が、組成物の総重量に対して1.0
    〜40.0重量%の量で存在する、請求項7に記載の組
    成物。
  9. 【請求項9】請求項1〜8のいずれか1項に記載のアル
    ミニウムフレーク顔料粒子の製造法であって、アルミニ
    ウムフレーク顔料粒子を遷移金属および希土類金属の塩
    からなる群から選択された塩で処理し、アルミニウムフ
    レーク顔料粒子、金属塩、水、および有機溶剤のスラリ
    ーを形成させ、分散剤の存在が必要な場合は顔料分散剤
    を加え、前記分散剤が重合体骨格および少なくとも2個
    の異なった置換基を含み、第一の置換基がシランまたは
    リン官能性化合物である末端官能基を有し、第二の置換
    基が疎水性部分および末端親水性部分を有することを特
    徴とする方法。
  10. 【請求項10】a.請求項1〜8のいずれか1項に記載
    の少なくとも1種の化合物で表面変性したアルミニウム
    フレーク顔料、 b.少なくとも1種の水と両立性の重合体、および c.架橋剤を含むことを特徴とする水性コーティング組
    成物。
  11. 【請求項11】a.遷移金属または希土類金属の塩で表
    面変性したアルミニウムフレーク顔料をアルミニウムフ
    レーク顔料をこの塩と混合することにより製造する工
    程、および b.表面変性したアルミニウムフレーク顔料、水、およ
    び少なくとも1種の水と両立性の重合体を組合せる工程
    を含んでなることを特徴とする水性コーティング組成物
    の製造法。
  12. 【請求項12】基剤およびその上のコーティングを含ん
    でなる被覆物品であって、このコーティングが請求項1
    0に記載のコーティングであることを特徴とする物品。
JP5292261A 1992-11-27 1993-11-22 金属塩で処理したアルミニウムフレーク顔料およびそれを含むコーティング Pending JPH06207119A (ja)

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