JPH06205903A - 脱水剤組成物、及びそれを用いて水分を除去する方法 - Google Patents

脱水剤組成物、及びそれを用いて水分を除去する方法

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JPH06205903A
JPH06205903A JP1927593A JP1927593A JPH06205903A JP H06205903 A JPH06205903 A JP H06205903A JP 1927593 A JP1927593 A JP 1927593A JP 1927593 A JP1927593 A JP 1927593A JP H06205903 A JPH06205903 A JP H06205903A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 界面活性剤(特に、オキシアルキレン基を有
するアミン又はアンモニウム、このアミン又はアンモニ
ウムと特定の有機酸との塩等からなる群より選ばれた少
なくとも1種)をCn m 2n+2-mの脂肪族フッ化炭化
水素に添加した脱水剤組成物。 【効果】 脱水性能に優れ、しかもオゾン破壊性の少な
い脱水剤を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は脱水剤組成物に関し、例
えば、金属材料、プラスチック材料、ガラス材料、セラ
ミック材料、その他有機質または無機質材料よりなる製
品もしくは部品などの固体表面から水分を速やかに除去
するための新規な脱水剤組成物に関し、さらに具体的に
は、優れた水除去効果を有する脂肪族フッ化炭化水素と
界面活性剤とを含む脱水剤組成物、及びそれを用いて水
分を除去する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、クロロフルオロエタン系化合
物であるCFC113は、不燃性で、生体毒性が低く、
プラスチック、ゴムなどの高分子物質を侵さず、油脂、
グリース、ワックスなどを溶解する選択的溶解性に優れ
ている等の利点を有しており、単独あるいは他の有機溶
剤との混合物として、溶剤、洗浄剤、脱水剤などとして
広く使用されている。
【0003】しかしながら、CFC113は、成層圏の
オゾン層を破壊し、人類を含む地球上の生態系に重大な
悪影響を及ぼす危険性が指摘されている。従って、オゾ
ン層破壊の危険性の高いCFC113については、国際
的な取決めにより、使用及び生産が制限されるに至って
おり、代替ハロゲン化炭化水素による溶剤、洗浄剤、脱
水剤の開発が望まれている。
【0004】また、ハロゲン化炭化水素系溶剤に、ある
種の界面活性剤を含有する組成物が、脱水剤として使用
されることは公知である。
【0005】このような脱水剤が具備すべき性質として
は、固体表面から水分を迅速かつ完全に除去し得る(脱
水性能が優れている)こと、及び、除去された水を溶剤
とエマルジョン相を形成することなしに迅速かつ完全に
分離し得る(水分離性が優れている)ことである。さら
には、界面活性剤が水に溶解しがたく、かつ、その性能
が長時間持続することである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、特定
の脂肪族フッ化炭化水素に対し界面活性剤を組合わせる
ことによって、オゾン層破壊が少なくて脱水性能、更に
は水分離能に優れる脱水剤組成物、及びそれを用いて水
分を除去する方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意検討を
加えた結果、一般式: Cn m 2n+2-m (但し、この一般式中、n及びmはそれぞれ 4≦n≦
6、2n−3≦m<2n+2の正の整数である。)で表
される脂肪族フッ化炭化水素と界面活性剤とを含有する
脱水剤組成物が上記目的を効果的に実現することを見出
し、本発明に到達したものである。
【0008】本発明の脱水剤組成物において、界面活性
剤が、(a) オキシアルキレン基を有するアミン、(b) こ
のアミンと、一般式:R1COOH、HOOCR2COOH、R1SO3H、R1
OSO3H 、 R1OPO3H 又は(R1O)2PO2H (但し、この一般式中、R1 はヒドロキシ基で置換され
ていてもよい炭素数1〜20のアルキル基又はアルキルフ
ェニル基、R2 は炭素数1〜10のアルキレン基であ
る。)で表される有機酸との塩、及び(c) オキシアルキ
レン基を有するアンモニウムと、前記有機酸の酸根とか
らなる第4アンモニウム塩からなる群より選ばれた少な
くとも1種であることが望ましい。
【0009】また、本発明の脱水剤組成物は、上記した
界面活性剤を0.05〜10重量%含有することが望ましい。
【0010】本発明はまた、上記した本発明の脱水剤組
成物を用いて固体表面から水分を除去する水分除去方法
も提供するものである。
【0011】本発明に用いられる上記脂肪族フッ化炭化
水素としては、C4F6H4、C4F7H3、C4F8H2、C4F9H 、C5F8
H4、C5F9H3、C5F10H2 、C5F11H、C6F9H5、C6F10H4 、C6
F11H3 、C6F12H2 、C6F13H等が挙げられる。
【0012】この脂肪族フッ化炭化水素の好ましい化合
物を以下に例示する(但し、かっこ内は略称)。 1,1,1,2,3,3,4−ヘプタフルオロブタン:CF3CFHCF2CFH2 (347mec) 1,1,1,2,4,4,4−ヘプタフルオロブタン:CF3CFHCH2CF3 (347mef) 1,1,2,2,3,4,4−ヘプタフルオロブタン:HCF2CF2CFHCF2H (347pce) 1,1,2,3,4,4−ヘキサフルオロブタン:HCF2CFHCFHCF2H (356pee) 1,1,1,2,3,4,4−ヘプタフルオロブタン:CF3CFHCFHCF2H (347mee) 1,1,1,2,2,4,4−ヘプタフルオロブタン:CF3CF2CH2CF2H (347mcf) 2−トリフルオロメチル−1,1,1,3-テトラフルオロプロパン:(CF3)2CHCFH2 (347mmq) 1,1,1,2,2,4,4,4−オクタフルオロブタン:CF3CF2CH2CF3 (338mcf) 1,1,1,2,2,3,3,4−オクタフルオロブタン:CF3CF2CF2CFH2 (338mcc) 1,1,2,2,3,3,4,4−オクタフルオロブタン:HCF2CF2CF2CF2H (338pcc) 1,1,1,2,3,3,4,4−オクタフルオロブタン:CF3CFHCF2CF2H (338mec) 2−トリフルオロメチル−1,1,2,3,3-ペンタフルオロプロパン:(CF2H)2CFCF3 (338mpp) 2−トリフルオロメチル−1,1,1,3,3-ペンタフルオロプロパン:(CF3)2CHCF2H (338mmp) 1,1,1,2,2,3,3,4,4−ノナフルオロブタン:CF3CF2CF2CF2H (329mcc) 1,1,1,2,2,5,5,5−オクタフルオロペンタン:CF3CF2CH2CH2CF3 (459mff) 1,1,1,2,3,3,5,5,5−ノナフルオロペンタン:CF3CFHCF2CH2CF3 (449mec) 1,1,2,2,3,3,4,4,5−ノナフルオロペンタン:HCF2CF2CF2CF2CFH2 (449qcc) 1,1,1,2,2,3,5,5,5−ノナフルオロペンタン:CF3CF2CFHCH2CF3 (449mfe) 1,1,1,2,2,4,5,5,5−ノナフルオロペンタン:CF3CF2CH2CFHCF3 (449mef) 1,1,1,2,2,4,4,5,5−ノナフルオロペンタン:CF3CF2CH2CF2CF2H (449pcf) 2−トリフルオロメチル− 1,1,1,2,4,4−ヘキサフルオロブタン:(CF3)2CFCH2CF2H (449nmyf) 1,1,1,2,2,3,4,5,5,5−デカフルオロペンタン:CF3CF2CFHCFHCF3 (4310mes) 1,1,1,2,2,4,4,5,5,5−デカフルオロペンタン:CF3CF2CH2CF2CF3 (4310mcf) 1,1,1,2,2,3,3,4,5,5−デカフルオロペンタン:CF3CF2CF2CFHCF2H (4310pec) 2−トリフルオロメチル− 1,1,1,3,4,4,4−ヘプタフルオロブタン:(CF3)2CHCFHCF3 (4310mmze) 2−トリフルオロメチル− 1,1,1,2,3,3,4,4−オクタフルオロブタン:(CF3)2CFCF2CF2H (4211mmyc) 2−トリフルオロメチル− 1,1,1,3,3,4,4,4−オクタフルオロブタン:(CF3)2CHCF2CF3 (4211mmzc) 1,1,2,2,3,3,4,4,5,6,6−ウンデカフルオロヘキサン:HCF2CF2CF2CF2CFHCF2H (5411pcc) 1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6−ドデカフルオロヘキサン:HCF2(CF2)4CF2H (5312pcc) 2−トリフルオロメチル−1,1,1,2,3,4,5,5,5 −ノナフルオロペンタン: (CF3)2CFCFHCFHCF3 (5312mmye) 2−トリフルオロメチル−1,1,1,3,4,4,5,5,5 −ノナフルオロペンタン: (CF3)2CHCFHCF2CF3 (5312mmze) 2−トリフルオロメチル−1,1,1,2,4,4,5,5,5 −ノナフルオロペンタン: (CF3)2CFCH2CF2CF3 (5312mmyf) 1,1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6−トリデカフルオロヘキサン:CF3(CF2)4CF2H (5213pcc)
【0013】本発明に用いる上記の脂肪族フッ化炭化水
素は、分子中に塩素を含まず、水素を含むものであるた
め、オゾン層を破壊する危険性がなく、かつ、フッ素の
含有によって溶解性能を示すものである。そして、これ
と界面活性剤との組み合わせで、更に脱水性能を向上さ
せることができたのである。
【0014】本発明に好ましく用いられる上記界面活性
剤において、「オキシアルキレン基を有する」とは、モ
ノまたはポリオキシアルキレン基が含まれることを意味
する。
【0015】オキシアルキレン基を有するアミンとして
は、
【化1】 (但し、この一般式I中、R3 は炭素数6〜15のアルキ
ル基であって直鎖または分岐鎖のいずれであってもよ
く、R4 およびR5 は水素原子またはメチル基であり、
mおよびnはゼロまたは1〜5の整数であってmとnが
同時にゼロであることはなく、かつ、mとnとの和は1
〜10である。)で示されるモノおよびポリオキシアルキ
レンアルキルアミンが挙げられる。
【0016】また、
【化2】 (但し、この一般式II中、R3 とR4 は前記と同じであ
り、R6 は炭素数1〜15のアルキル基、pは1〜5の整
数である。)で示されるモノまたはポリオキシアルキレ
ンジアルキルアミンも挙げられる。
【0017】そして、前記一般式(I)及び(II)のア
ミンと、一般式:R1COOH、HOOCR2COOH、R1SO3H、R1OSO3
H 、R1OPO3H 又は(R1O)2PO2Hで示される前記した特定の
有機酸との塩(中和生成物)が好ましいものとして例示
される。
【0018】また、オキシアルキレン基を有するアンモ
ニウムと前記した特定の有機酸の酸根とからなる第4ア
ンモニウム塩としては、
【化3】 (但し、この一般式III 中、R3 、R4 、R5 及びR6
は前記と同じであり、qおよびrは1〜5の整数であっ
てqとrの 和は2〜6であり、また、酸根とは前記し
た特定の有機酸の酸根である。)で示される化合物が好
ましいものとして例示される。
【0019】前記した「アミンまたは塩」の代表例とし
ては、例えば、モノオキシエチレンラウリルアミン、ジ
オキシエチレンジラウリルアミン、ジオキシエチレンラ
ウリルエチルアミン、ジオキシエチレンラウリルアミン
ジブチルリン酸塩、モノオキシプロピレンオクチルアミ
ンオクチル酸塩、ジオキシエチレンジラウリルアミンノ
ニルベンゼンスルホン酸塩、ジ(ジオキシエチレン)オ
クチルラウリルアミンカプリン酸塩、モノオキシエチレ
ンジオキシエチレンジオクチルアミンジオクチルリン酸
塩などを挙げることができる。
【0020】また、前記した「第4アンモニウム塩」の
代表例としては、例えば、ジオキシエチレンジラウリル
アンモニウムオクチル酸塩、モノオキシエチレンモノオ
キシプロピレンジラウリルアンモニウムカプリン酸塩、
ジオキシエチレンラウリルアンモニウムジオクチルリン
酸塩、モノオキシエチレンモノオキシプロピレンラウリ
ルエチルアンモニウム−2−エチル酪酸塩、ジ(ジオキ
シエチレン)パルミチルプロピルアンモニウムオクチル
酸塩などを挙げることができる。
【0021】これらのアンモニウム塩の製造例として
は、例えば、ジアルキルアミンに必要量のアルキレンオ
キサイドを反応させてモノ(またはポリ)オキシアルキ
レンジアルキルアミンを得、ついでこれを所望の酸で中
和したのち、さらに必要量のアルキレンオキサイドを反
応させて製造する方法が挙げられる。
【0022】以上のような界面活性剤を上記の脂肪族フ
ッ化炭化水素に配合する割合としては、0.05〜10重量%
がよく、更に好ましくは、 0.1〜3重量%程度に選ぶの
が適当であり、これによって脱水剤組成物の水との界面
張力を6dyn/cm以下(20℃)に下げることができる。
【0023】配合割合として、上記界面活性剤が上記範
囲より少ないと、界面張力が十分に下がらず、脱水効果
を発揮することが困難となり、逆に、多い場合には、除
去された水と脱水剤がエマルジョンを形成し易く、迅速
かつ完全に分離することが困難となったり、界面活性剤
が被処理物の表面に多量に残留し、その除去のために煩
雑な手数を要し易い。
【0024】本発明の脱水剤組成物は、各種の目的に応
じて、炭化水素類、アルコール類、安定剤を添加して用
いることも有用である。
【0025】上記の界面活性剤の脂肪族フッ化炭化水素
への溶解性を高めるために、炭化水素類やアルコール類
を添加してもよい。このような具体例としては、ヘキサ
ン、2−メチルペンタン、3−メチルペンタン、ヘプタ
ン、オクタン、イソオクタン、シクロペンタン、メチル
シクロペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサ
ン、トルエン、キシレン、メタノール、エタノール、イ
ソプロパノールなどが挙げられ、これらの併用は、脱水
性能や脱脂性能の向上にも有用である。
【0026】これらの有機溶剤は、上記の脂肪族フッ化
炭化水素と共沸を形成するとより好ましく、また、その
使用量は通常、1〜20重量%程度とするのが好ましい。
【0027】本発明の脱水剤組成物は化学的安定性に優
れているが、さらに安定性を改善するために公知の安定
剤を添加してもよい。このような安定剤の具体例として
は、ニトロメタン、ニトロエタン、ニトロプロパン、ニ
トロベンゼン、ニトロスチレンなどのニトロ化合物;3
−メチル−1−ブチン−3−オール、3−メチル−1−
ペンチン−3−オールなどのアセチレンアルコール類;
グリシドール、メチルグリシジルエーテル、アリルグリ
シジルエーテル、フェニルグリシジルエーテル、1,2
−ブチレンオキシド、シクロヘキセンオキシド、エピク
ロルヒドリンなどのエポキシド類;ジメトキシメタン、
1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、1,
3,5−トリオキサンなどのエーテル類;ヘキセン、ヘ
プテン、オクテン、2,4,4−トリメチル−1−ペン
テン、ペンタジエン、オクタジエン、シクロヘキセン、
シクロペンテンなどの不飽和炭化水素類;アリルアルコ
ール、1−ブテン−3−オール、3−メチル−1−ブテ
ン−3−オールなどのオレフィン系アルコール類;アク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、
メタクリル酸ビニルなどのアクリル酸エステル類などが
挙げられ、これらは単独で使用しても良く、或いは2種
以上を併用してもよい。
【0028】さらに、上記の安定剤と下記のような安定
剤とを併用することにより、相乗的に一層改善された安
定化効果が達成される。このような安定剤としては、フ
ェノール、トリメチルフェノール、チモール、2,6−
ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、ブチルヒドロ
キシアニソール、イソオイゲノールなどのフェノール
類;ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−
5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、クロロベ
ンゾトリアゾールなどのトリアゾール類などが挙げられ
る。
【0029】これら安定剤は、上記の脂肪族フッ化炭化
水素と共沸物を形成するとより好ましく、また、その使
用量は安定剤の種類などにより異なるが、脱水効果に支
障のない程度で、通常、 0.1〜5重量%程度とするのが
好ましい。
【0030】本発明の脱水剤組成物で処理される物品と
しては、上記の脂肪族フッ化炭化水素に不溶性の固体物
品であれば特に制限はないが、ボールベアリング、バル
ブ、コックなどの各種機械部品、モーター、半導体素
子、プリント配線板、端子などの電気、電子部品などが
代表的なものとして挙げられる。
【0031】また、それらの材質としては、例えば、
鉄、ステンレス、ニッケル、ニッケル合金、クロム、ク
ロム合金、銅、真鍮、ブロンズ、アルミニウム、亜鉛、
マグネシウムなどの金属材料、シリコン、ゲルマニウム
などの半導体材料をはじめ、ガラス、セラミックなどの
無機材料、ポリアミド、ポリエステル、ポリエチレン、
ポリアセタール、ポリカーボネートなどのプラスチック
材料などが挙げられる。
【0032】これら物品の表面に付着する水は、薄層状
のもの、種々の大きさの水滴状のものなどがあり、その
ような水は純水だけでなく、清浄剤や石鹸の希薄な水溶
液であってもよい。
【0033】本発明の洗浄剤組成物を用いて、上記の物
品に付着する水を除去する方法については、公知の方法
が採用できる。即ち、該物品の表面を本発明の組成物で
処理すればよく、そのような処理手段としては、例え
ば、本組成物中に物品を浸漬したり、スプレー、ブラッ
シング、或いはその他の表面処理方法が採用できる。ま
た、その際、必要に応じて、攪拌、振とう、超音波照射
などにより水除去効果を助長してもよい。
【0034】処理温度は特に制限はないが、通常、10℃
程度から組成物の沸点までの範囲の中から、所望に応じ
て選択される。また、処理時間は、水が除去される程度
に選べばよく、通常、数秒から数分程度で充分である。
【0035】処理後の物品の表面は、界面活性剤を除去
する必要があるなら、上記の脂肪族フッ化炭化水素又は
他のハロゲン化炭化水素その他の溶剤類で洗浄すればよ
い。
【0036】
【発明の作用効果】本発明の脱水剤組成物は、Cn m
2n+2-mで表される特定の脂肪族フッ化炭化水素と界面
活性剤(特にオキシアルキレン基を有するアミン又はア
ンモニウム、このアミン又はアンモニウムと特定の有機
酸との塩等からなる群より選ばれた少なくとも1種)と
を含有しているので、脱水性能に優れ、しかもオゾン破
壊性の少ない脱水剤を提供することができる。
【0037】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明するが、以下の
実施例は本発明を限定するものではなく、その技術的思
想に基いて種々変形が可能である。
【0038】下記表−1に示すように、脂肪族フッ化炭
化水素に各種界面活性剤を各濃度で添加し、得られた組
成物の沸点を測定した。
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】脱水試験 鉄製テストピース(30mm×30mm×2mmt 、中央に直径7
mmの穴あき)を水中に浸漬し、次いで表−1に示される
組成の処理液に30秒間浸漬した後、所定量の無水メタノ
ールで洗った。この洗液(メタノール)中の水分をカー
ルフィッシャー法により分析した(A値)。
【0043】ブランクテストとして、前記処理液の使用
を省略したほかは同様にして水分量を求めた(B値)。
【0044】次式に従って水分除去率(%)を計算し
た。 水分除去率(%)=(B−A)/B×100 なお、処理液の温度は20℃で行った。結果を下記の表−
2に示す。
【0045】
【0046】表−2より、本発明の脱水剤組成物が脱水
性能に優れていることがわかる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 高広 大阪府摂津市西一津屋1の1 ダイキン工 業株式会社淀川製作所内 (72)発明者 青山 博一 大阪府摂津市西一津屋1の1 ダイキン工 業株式会社淀川製作所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式: Cn m 2n+2-m (但し、この一般式中、n及びmはそれぞれ 4≦n≦
    6、2n−3≦m<2n+2の正の整数である。)で表
    される脂肪族フッ化炭化水素と界面活性剤とを含有する
    脱水剤組成物。
  2. 【請求項2】 界面活性剤が、 (a) オキシアルキレン基を有するアミン、 (b) このアミンと、一般式:R1COOH、HOOCR2COOH、R1SO
    3H、R1OSO3H 、 R1OPO3H 又は(R1O)2PO2H (但し、この一般式中、R1 はヒドロキシ基で置換され
    ていてもよい炭素数1〜20のアルキル基又はアルキルフ
    ェニル基、R2 は炭素数1〜10のアルキレン基であ
    る。)で表される有機酸との塩、及び (c) オキシアルキレン基を有するアンモニウムと、前記
    有機酸の酸根とからなる第4アンモニウム塩からなる群
    より選ばれた少なくとも1種である、請求項1に記載し
    た脱水剤組成物。
  3. 【請求項3】 界面活性剤を0.05〜10重量%含有する、
    請求項1又は2に記載した脱水剤組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載した脱水
    剤組成物を用いて固体表面から水分を除去する水分除去
    方法。
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