JPH0620583Y2 - 可塑化スクリューの位置調整機構 - Google Patents

可塑化スクリューの位置調整機構

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JPH0620583Y2
JPH0620583Y2 JP8037390U JP8037390U JPH0620583Y2 JP H0620583 Y2 JPH0620583 Y2 JP H0620583Y2 JP 8037390 U JP8037390 U JP 8037390U JP 8037390 U JP8037390 U JP 8037390U JP H0620583 Y2 JPH0620583 Y2 JP H0620583Y2
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screw
plasticizing
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adjusting rod
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操 藤川
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Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この考案は、射出成形機に可塑化スクリューの軸方向位
置の調整機構に関するもので、スクリューを回転駆動す
る回転駆動装置と軸方向に進退させる軸方向駆動装置と
を備えたスクリューの基準位置の調整機構に関するもの
である。
《従来の技術》 インラインスクリュー式の射出成形機では、スクリュー
の後退量によって溶融樹脂を計量し、スクリューを前進
させて金型内に射出する。またプリプラ式の射出成形機
において、射出プランジャが射出動作を行うときに、可
塑化スクリューを前進させてその先端で可塑化ケーシン
グと射出ケーシングを繋ぐ樹脂流路を閉鎖する構造の射
出成形機がこの考案の出願人によって提唱されている
(特願平1−236647号)。
このように可塑化スクリューを後退させる構造の装置で
は、スクリューを回転させる回転駆動装置の他に、スク
リューを進出方向に移動させる軸方向駆動装置が必要で
ある。この軸方向駆動装置としては通常油圧ピストンが
用いられ、この油圧ピストンは、通常、可塑化スクリュ
ーの基端と回転駆動装置の出力軸とを繋ぐ繋ぎ軸にベア
リングを介して回転自在に装着されている。そして従来
の装置では、この繋ぎ軸の先端と可塑化スクリューの基
端とは、回転方向を固定するスプラインと軸方向を固定
するカップリングなどにより一体化された構造となって
いる。
《考案が解決しようとする課題》 インラインスクリュー式射出成形機における可塑化スク
リューの後退端の検出や前進端の検出は、可塑化スクリ
ューの基端や繋ぎ軸の移動量を検出することによって行
われるのが普通である。またプリプラ式のものでは、可
塑化スクリューの回転中は、スクリューの軸方向位置を
一定位置に保持しておく必要があり、前記油圧ピストン
をストローク端に当接させて可塑化スクリューの先端が
可塑化ケーシングの先端から僅かに後退した位置で可塑
化スクリューが保持されるようにしている。
ところがこのような構造では、可塑化スクリューの先端
の位置をスクリュー基端の繋ぎ軸や油圧ピストンで規定
しているため、各部品の誤差の累積がスクリュー先端の
位置誤差となって表れる。インラインスクリュー式のも
のは、スクリュー内での逆流に起因する溶融樹脂の計量
誤差が相当にあるので、このスクリュー先端の位置誤差
はあまり問題にならないかもしれない。しかしながらプ
リプラ式のものは、溶融樹脂の射出量を正確に計量でき
る点に特徴があり、スクリュー先端の位置誤差による溶
融樹脂の計量誤差を避ける必要がある。
特に可塑化スクリューの先端を可塑化ケーシングの先端
に押接させて可塑化ケーシングから射出ケーシングに至
る樹脂流路を閉鎖する構造のものでは、樹脂流路を閉鎖
するためにスクリューを先進させたときにその先端の樹
脂が射出ケーシング側に流れるとともにその一部が逆流
し、この逆流量はスクリュー内の樹脂の状態によってか
なりばらつきが生ずるので、スクリューの前進量が大き
いと計量誤差が生じてくる。そのため、可塑化スクリュ
ーの先端をできるだけ可塑化ケーシングの先端に近い一
定の位置で保持することが望ましい。この考案は、この
要求を満足させることができる簡単な機構を得ることを
課題としてなされたものである。
《課題を解決するための手段》 この考案では、スクリュー7の基端と繋ぎ軸17とをス
プライン20などによって軸方向移動可能かつ相対回転
不能に接続するとともに、繋ぎ軸17の軸心に雌ネジ部
29を備えた貫通孔30を設けている。雌ネジ部29
は、貫通孔30の全長にわたって設けられていてもよ
い。そして雄ネジ部31を備えた調整ロッド32を上記
雌ネジ部29に螺合して設け、調整ロッド32の両方の
端部40、33を上記貫通孔30の両端から突出させた
状態で、その回転駆動装置14側の端部33にゆるみ止
め具34を設けて調整ロッド32のゆるみを防止すると
ともに上記可塑化スクリュー7の基端を調整ロッド32
のもう一方の端部40に当接させる構造を採用してい
る。
《作用》 上記機構で繋ぎ軸17と可塑化スクリュー7とを連結し
た構造では、溶融樹脂の圧力や流路閉鎖時に可塑化ケー
シング6から与えられる反力によって可塑化スクリュー
7の基端が調整ロッド32の可塑化スクリュー側端部4
0に当接した状態で、可塑化スクリュー7の軸方向位置
が規定される。一方繋ぎ軸17の反対端には、回転駆動
装置14の出力軸22が嵌装されているが、回転駆動装
置14を取り外すことによって、調整ロッド32の回転
駆動装置側端部33とゆるみ止め具34とは操作可能な
状態となる。従って回転駆動装置14を取り外し、ゆる
み止め具34を緩め、調整ロッド32を回転させること
により、調整ロッド32を繋ぎ軸17の中心で進退させ
て可塑化スクリュー7の軸方向位置を調整することがで
きる。具体的には、ゆるみ止め具34を緩めて調整ロッ
ド32を可塑化スクリュー7側にいっぱいに進出させ
(このとき可塑化スクリュー7の先端は、可塑化ケーシ
ング6の先端に当接する。一方繋ぎ軸17は、これに装
着されたピストン15がその後退端を規定するストッパ
28に当接するまで後退する。)、その状態から調整ロ
ッド32を一定量だけ後退方向に回転させ、その状態で
ゆるみ止め具34を締結して調整ロッド32を固定す
る。以上の操作により、可塑化スクリュー7が後退した
ときの可塑化スクリューの先端と可塑化ケーシングの先
端との間隙は、部品の寸法誤差や摩耗量に係わりなく、
調整ロッド32の後退方向の回転角によって規定される
一定の値に正確に設定される。
《実施例》 図はこの考案の調整機構を備えたプリプラ式射出成形機
の可塑化射出ユニットを示した図で、第1図は要部の拡
大断面図、第2図はユニット全体を模式的に示す断面図
である。第2図において、1は射出ケーシング、2は射
出プランジャ、3は射出シリンダ、4はノズル、5はシ
ャットオフバルブ、6は可塑化ケーシング、7は可塑化
スクリュー、8は可塑化ケーシングから射出ケーシング
に連なる樹脂流路であり、可塑化スクリュー7を軸方向
に進出させることにより、可塑化スクリューの先端9が
弁体となり、可塑化ケーシングの先端10が弁座となっ
て、樹脂流路8を閉鎖する弁が形成される。11は可塑
化ケーシング6の基端に一定に固定されたシリンダケー
ス、12はシリンダケース11にボルト13で締結され
たケースカバー、14はケースカバー12に図示しない
ボルトで固定されたスクリュー回転駆動用の油圧モー
タ、15はシリンダケース11とケースカバー12とに
よって両端を支持されてシリンダケース11に形成され
たシリンダ16に嵌装されているピストン、17はベア
リング、18、19によってピストン15の軸心に回転
自在に支持されている繋ぎ軸、20は繋ぎ軸の先端と可
塑化スクリュー7の基端とを回転方向に固定しているス
プライン、21は繋ぎ軸17の後端と油圧モータ14の
出力軸22とを回転方向に固定しているスプラインであ
る。26は油圧供給ポート、27はドレンポート、28
はピストン15の後退端を規定しているストッパであ
る。
繋ぎ軸17の軸心には、雌ネジ部29を有する貫通孔3
0が設けられ、雌ネジ部29に螺合する雄ネジ部31を
有する調整ロッド32が該雌ネジ部29と雄ネジ部31
とを螺合して装着されている。調整ロッド32は、装着
状態において、可塑化スクリュー7側の端部40と油圧
モータ14側の端部33とが貫通孔30から突出する長
さを有しており、油圧モータ14側の端部33には雄ネ
ジが設けられ、該雄ネジにゆるみ止め具34として、例
えばロックナットが螺合されている。このロックナット
は六角ナットである。さらに調整ロッド32の油圧モー
タ14側の端部33には、プラスドライバの先端と係合
する十字穴が設けられている。
第3図は調整ロッド32を回動させる工具を示したもの
で、先端をロックナット34に嵌合される六角形のボッ
クスに形成した外筒35の中心に先端をプラスドライバ
としたドライバシャフト36を軸方向移動自在かつ回動
自在に設け、外筒35とドライバシャフト36の基端に
それらを各独立に回動させるハンドル37、38を設け
たものである。
以上の構成において、可塑化ユニットの組立時には、油
圧モータ14を取り付ける前に、第3図に示す工具39
を油圧モータ14側のスプライン孔41に差し込んでド
ライバシャフト36を回して調整ロッド32を可塑化ス
クリュー7側にいっぱいに進出させ、それからドライバ
シャフト36を一定量逆に回動した状態で外筒35を回
してロックナト34で調整ロッド32を固定する。この
とき繋ぎ軸17は回転しないように固定されていなけれ
ばならない。以上のようにして調整ロッド32を固定し
た後、油圧モータ14を装着してやれば、スクリュー7
を回転して樹脂を可塑化する際には、その樹脂の反力に
よってスクリュー7の基端は調整ロッド32の先端に押
接され、可塑化スクリューの先端9と可塑化ケーシング
の先端10との間の間隙は、設定値に正確に設定され
る。
また使用によりスクリューの先端9や可塑化ケーシング
の先端10が摩耗して、スクリューの先端と可塑化ケー
シングの先端との間の間隙が広くなった場合には、油圧
モータ14を取り外し、工具39を用いてロックナット
34を緩め、以下組立時に行った操作と同様な操作を行
うことにより、スクリューの先端と可塑化ケーシングの
先端の間隙を再設定することができる。
《考案の効果》 以上説明したように、この考案の調整機構を用いれば、
部品の寸法誤差や部品の摩耗があっても、可塑化スクリ
ューの先端と可塑化ケーシングの先端の間隙を正確に設
定することが可能であり、特に可塑化スクリューを前進
させて可塑化ケーシングから射出ケーシングに至る樹脂
流路を閉鎖する形式のプリプラ式射出成形機の可塑化射
出ユニットにおいて、樹脂の計量を正確にすることが可
能になる。さらにこの考案の構造は、簡単で装置コスト
を上昇させることがなく、調整操作も簡単で熟練を必要
としないという特徴がある。
【図面の簡単な説明】
図はこの考案の一実施例を示したもので、第1図は要部
の断面図、第2図はこの考案の機構を用いたプリプラ式
射出成形機の可塑化射出ユニットを示す断面図、第3図
は調整作業用の工具を示す断面図である。 図中、 7:可塑化スクリュー、14:油圧モータ 17:繋ぎ軸、20,21:スプライン 29:雌ネジ、30:貫通孔 31:雄ネジ、32:調整ロッド 33:油圧モータ側の端部、34:ロックナット 40:油圧モータ側の反対側の端部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】可塑化スクリュー(7)とその回転駆動装置
    (14)とを繋ぐ繋ぎ軸(17)を備え、可塑化スクリュー(7)
    の基端と繋ぎ軸(17)とを軸方向移動可能かつ相対回転不
    能に接続した射出成形機の可塑化ユニットにおいて、 繋ぎ軸(17)の軸心に雌ネジ部(29)を備えた貫通孔(30)が
    設けられ、雄ネジ部(31)を備えた調整ロッド(32)が上記
    雌ネジ部(29)に螺合してその両方の端部(40)、(33)を上
    記貫通孔(30)の両端から突出させた状態で装着され、こ
    の調整ロッドの回転駆動装置(14)側の端部(33)にゆるみ
    止め具(34)を設けて調整ロッド(32)のゆるみを防止する
    とともに上記可塑化スクリュー(7)の基端を調整ロッド
    (32)のもう一方の端部(40)に当接させることを特徴とす
    る、射出成形機の可塑化ユニットにおける可塑化スクリ
    ューの位置調整機構。
JP8037390U 1990-07-27 1990-07-27 可塑化スクリューの位置調整機構 Expired - Lifetime JPH0620583Y2 (ja)

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JPH0438412U JPH0438412U (ja) 1992-03-31
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JP5657049B2 (ja) * 2013-03-28 2015-01-21 株式会社ソディック 射出装置におけるスクリュ位置調整装置
JP2017113922A (ja) * 2015-12-22 2017-06-29 豊興工業株式会社 射出成形機

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