JPH0620568Y2 - 合成樹脂製品用成形型の突出し装置 - Google Patents
合成樹脂製品用成形型の突出し装置Info
- Publication number
- JPH0620568Y2 JPH0620568Y2 JP1988078217U JP7821788U JPH0620568Y2 JP H0620568 Y2 JPH0620568 Y2 JP H0620568Y2 JP 1988078217 U JP1988078217 U JP 1988078217U JP 7821788 U JP7821788 U JP 7821788U JP H0620568 Y2 JPH0620568 Y2 JP H0620568Y2
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- mold
- heat exchange
- pin
- molding
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Description
【考案の詳細な説明】 A.考案の目的 (1)産業上の利用分野 本考案は合成樹脂製品用成形型の突出し装置に関する。
(2)従来の技術 従来、この種装置は、成形型に形成されたピン孔に、成
形型の外部より突出しピンを摺動自在に嵌合して構成さ
れる。
形型の外部より突出しピンを摺動自在に嵌合して構成さ
れる。
(3)考案が解決しようとする課題 しかしながら前記のように構成すると、成形型に存する
加熱および冷却用熱交換流体の流通部を避けて、ピン孔
を成形型に形成しなければならないので、突出しピンを
合成樹脂製品の離型に最適な位置に配設することが難し
く、また装置全体が大型化するという問題がある。前記
のように流通部を避ける理由は、ピン孔と流通部とが交
差したような場合には突出しピンに少なくとも2個のシ
ール部材を装着しなければならず、構造が煩雑になる
上、メンテナンスの頻度が増すからである。
加熱および冷却用熱交換流体の流通部を避けて、ピン孔
を成形型に形成しなければならないので、突出しピンを
合成樹脂製品の離型に最適な位置に配設することが難し
く、また装置全体が大型化するという問題がある。前記
のように流通部を避ける理由は、ピン孔と流通部とが交
差したような場合には突出しピンに少なくとも2個のシ
ール部材を装着しなければならず、構造が煩雑になる
上、メンテナンスの頻度が増すからである。
本考案は前記問題を解決することのできる前記突出し装
置を提供することを目的とする。
置を提供することを目的とする。
B.考案の構成 (1)課題を解決するための手段 本考案の合成樹脂製品用成形型の突出し装置は、成形型
(M1)の成形面(301)に付着する合成樹脂製品
(P)を突出すための突出し装置において、前記成形型
(M1)に、一端を前記成形面(301)に開口させ、
また他端を該成形型(M1)内の熱交換流体用流通部
(171,531)に連通させたピン孔(41)を設
け、該ピン孔(41)に突出しピン(42)を摺動自在
に嵌合し、該突出しピン(42)にそれを前記ピン孔
(41)内に没入させる弾性部材(43)を設け、また
前記流通部(171,531)に、該流通部(171,
531)内の熱交換流体を加圧して加圧された熱交換流
体の圧力により前記突出しピン(42)を前記成形面
(301)に突出させる加圧機構(46)を連結したこ
とを特徴とする。
(M1)の成形面(301)に付着する合成樹脂製品
(P)を突出すための突出し装置において、前記成形型
(M1)に、一端を前記成形面(301)に開口させ、
また他端を該成形型(M1)内の熱交換流体用流通部
(171,531)に連通させたピン孔(41)を設
け、該ピン孔(41)に突出しピン(42)を摺動自在
に嵌合し、該突出しピン(42)にそれを前記ピン孔
(41)内に没入させる弾性部材(43)を設け、また
前記流通部(171,531)に、該流通部(171,
531)内の熱交換流体を加圧して加圧された熱交換流
体の圧力により前記突出しピン(42)を前記成形面
(301)に突出させる加圧機構(46)を連結したこ
とを特徴とする。
(2)作用 製品成形時には突出しピンをピン孔内に没入させて正常
な合成樹脂製品(以下、製品という)を得ることができ
る。
な合成樹脂製品(以下、製品という)を得ることができ
る。
一方、製品離型時には、加圧機構(46)により流通部
(171,531)内の熱交換流体を加圧し、加圧され
た熱交換流体の圧力により前記突出しピン(42)を前
記成形面(301)に突出させて製品を成形面より迅速
に離間させることができる。
(171,531)内の熱交換流体を加圧し、加圧され
た熱交換流体の圧力により前記突出しピン(42)を前
記成形面(301)に突出させて製品を成形面より迅速
に離間させることができる。
また熱交換流体流通部による制約を大幅に緩和して、突
出しピンを製品の離型に最適な位置に容易に配設するこ
とができ、その上突出しピンを成形型内に収容して装置
全体の小型化を図ることができる。
出しピンを製品の離型に最適な位置に容易に配設するこ
とができ、その上突出しピンを成形型内に収容して装置
全体の小型化を図ることができる。
(3)実施例 第1〜第3図は本考案を適用した合成樹脂製品用射出成
形装置の第1例を示す。
形装置の第1例を示す。
その装置は、可動の第1成形型M1と固定の第2成形型
M2を備えている。
M2を備えている。
第1成形型M1は、熱伝導性の良好な金属、例えば機械
構造用炭素鋼(JIS S55C)、銅合金、アルミニ
ウム合金等より構成された成形ブロック11と、その成
形ブロック11と一体化された断熱性支持ブロック21
とよりなる。成形ブロック11は薄肉の雄状、図示例で
は頂壁3aを有する小径円筒形製品成形部31と、その
製品成形部31の基端外周に連設されたフランジ部41
と、フランジ部41に連設されて製品成形部31と逆方
向に延びる大径で薄肉の取付円筒部51とより構成され
る。また支持ブロック21は、図示しない型開閉装置に
取付けられる取付板61およびその取付板61の一面に
固定された枠材71を有する箱形本体81と、その箱形
本体81の内側面および底面に沿い成形されて凹部91
を画するコンクリート製断熱層101と、その凹部91
内に固定された取付円筒孔111を有する取付筒121
とより構成される。取付板61と取付筒121との間に
複数のカラー131が架設され、ボルト141を取付板
61およびカラー131を貫通させて取付筒121に螺
着することにより取付筒121が取付板61に固定され
る。前記断熱層101は、前記のように取付筒121を
取付板61に固定した後箱形本体81および取付筒12
1間の空間にコンクリート打ちを行うことによって成形
される。コンクリート材料としては、住友セメント社
製、商品名スミセフイルコンRプレミックスと水を5:
2の割合に混練したものが用いられ、必要に応じて防水
剤が混入される。また取付筒121は前記同様の鋼材等
より構成される。
構造用炭素鋼(JIS S55C)、銅合金、アルミニ
ウム合金等より構成された成形ブロック11と、その成
形ブロック11と一体化された断熱性支持ブロック21
とよりなる。成形ブロック11は薄肉の雄状、図示例で
は頂壁3aを有する小径円筒形製品成形部31と、その
製品成形部31の基端外周に連設されたフランジ部41
と、フランジ部41に連設されて製品成形部31と逆方
向に延びる大径で薄肉の取付円筒部51とより構成され
る。また支持ブロック21は、図示しない型開閉装置に
取付けられる取付板61およびその取付板61の一面に
固定された枠材71を有する箱形本体81と、その箱形
本体81の内側面および底面に沿い成形されて凹部91
を画するコンクリート製断熱層101と、その凹部91
内に固定された取付円筒孔111を有する取付筒121
とより構成される。取付板61と取付筒121との間に
複数のカラー131が架設され、ボルト141を取付板
61およびカラー131を貫通させて取付筒121に螺
着することにより取付筒121が取付板61に固定され
る。前記断熱層101は、前記のように取付筒121を
取付板61に固定した後箱形本体81および取付筒12
1間の空間にコンクリート打ちを行うことによって成形
される。コンクリート材料としては、住友セメント社
製、商品名スミセフイルコンRプレミックスと水を5:
2の割合に混練したものが用いられ、必要に応じて防水
剤が混入される。また取付筒121は前記同様の鋼材等
より構成される。
取付円筒部51外周面にテーパ雄ねじ151が、また取
付円筒孔111内周面にテーパ雌ねじ161がそれぞれ
刻設され、その取付円筒部51は両ねじ151,161
を介して取付円筒孔111に螺着される。これにより製
品成形部31、フランジ部41および取付円筒孔111
の協働で加熱および冷却用熱交換流体を流す流通部とし
ての流通室171が形成される。必要に応じて取付筒1
21の内面には、そのテーパ雄ねじ161を除いて断熱
性コーティング材(例えば、トーレシリコーン社製、商
品名SE1980)が塗布される。
付円筒孔111内周面にテーパ雌ねじ161がそれぞれ
刻設され、その取付円筒部51は両ねじ151,161
を介して取付円筒孔111に螺着される。これにより製
品成形部31、フランジ部41および取付円筒孔111
の協働で加熱および冷却用熱交換流体を流す流通部とし
ての流通室171が形成される。必要に応じて取付筒1
21の内面には、そのテーパ雄ねじ161を除いて断熱
性コーティング材(例えば、トーレシリコーン社製、商
品名SE1980)が塗布される。
前記のようにテーパ雄ねじ151をテーパ雌ねじ161
に螺合すると、両ねじ151,161を密合させて成形
ブロック11および支持ブロック21間のシール性を良
好にすることができる。このシール性は、流通室171
内に熱交換流体の圧力が取付円筒部51を取付円筒孔1
11に押圧するように作用するので、一層良好になる。
に螺合すると、両ねじ151,161を密合させて成形
ブロック11および支持ブロック21間のシール性を良
好にすることができる。このシール性は、流通室171
内に熱交換流体の圧力が取付円筒部51を取付円筒孔1
11に押圧するように作用するので、一層良好になる。
その上、支持ブロック21に耐する成形ブロック11の
取付けと両ブロック11,21間のシールとを一回の螺
合作業で行うことができ、また螺合式に構成することに
よって、成形ブロックに取付フランジを設ける場合に比
べて成形型の小型化を図ることができる。
取付けと両ブロック11,21間のシールとを一回の螺
合作業で行うことができ、また螺合式に構成することに
よって、成形ブロックに取付フランジを設ける場合に比
べて成形型の小型化を図ることができる。
流通室171内において、フランジ部41内面と取付筒
121内底面との間に複数のスペーサ181が配置さ
れ、各スペーサ181の一端部は取付筒121の底壁に
螺着される。これらスペーサ181は取付円筒部51の
螺合量を規制する。
121内底面との間に複数のスペーサ181が配置さ
れ、各スペーサ181の一端部は取付筒121の底壁に
螺着される。これらスペーサ181は取付円筒部51の
螺合量を規制する。
支持ブロック21において、導入孔191および導出孔
201が取付筒121の底壁、断熱層101および枠材
71を貫通して流通室171に連通するように形成さ
れ、それら導入孔191および導出孔201は接続管2
11,221を介して温度調節装置23にそれぞれ接続
される。両接続管211,221に第1,第2開閉弁2
41,242がそれぞれ介在される。
201が取付筒121の底壁、断熱層101および枠材
71を貫通して流通室171に連通するように形成さ
れ、それら導入孔191および導出孔201は接続管2
11,221を介して温度調節装置23にそれぞれ接続
される。両接続管211,221に第1,第2開閉弁2
41,242がそれぞれ介在される。
第2成形型M2は、前記同様に熱伝導性の良好な金属、
例えば機械構造用炭素鋼(JIS S55C)等より構
成された成形ブロク12と、その成形ブロック12と一
体化された断熱性支持ブロック22とよりなる。成形ブ
ロック12は薄肉の雌状、図示例では底壁3bを有する
小径円筒形製品成形部32と、その製品成形部32の開
口部外周に連設されたフランジ部42と、フランジ部4
2に連設されて製品成形部32を囲繞する大径で薄肉の
取付円筒部52とより構成される。また支持ブロック2
2は、図示しない装置フレームに取付けられる取付板6
2およびその取付板62の一面に固定された枠材72を
有する箱形本体82と、その箱形本体82の内側面およ
び底面に沿い成形されて凹部92を画するコンクリート
製断熱層102と、その凹部92内に固定された取付円
筒孔112を有する取付筒122とより構成される。取
付板62と取付筒122との間に複数のカラー132が
架設され、ボルト142を取付板62およびカラー13
2を貫通させて取付筒122に螺着することにより取付
筒122が取付板62に固定される。前記断熱層102
は、前記のように取付筒122を取付板62に固定した
後箱形本体82および取付筒122間の空間にコンクリ
ート打ちを行うことによって成形される。コンクリート
材料としては、前記と同様のものが用いられ、また取付
筒122は前記同様の鋼材等より構成される。
例えば機械構造用炭素鋼(JIS S55C)等より構
成された成形ブロク12と、その成形ブロック12と一
体化された断熱性支持ブロック22とよりなる。成形ブ
ロック12は薄肉の雌状、図示例では底壁3bを有する
小径円筒形製品成形部32と、その製品成形部32の開
口部外周に連設されたフランジ部42と、フランジ部4
2に連設されて製品成形部32を囲繞する大径で薄肉の
取付円筒部52とより構成される。また支持ブロック2
2は、図示しない装置フレームに取付けられる取付板6
2およびその取付板62の一面に固定された枠材72を
有する箱形本体82と、その箱形本体82の内側面およ
び底面に沿い成形されて凹部92を画するコンクリート
製断熱層102と、その凹部92内に固定された取付円
筒孔112を有する取付筒122とより構成される。取
付板62と取付筒122との間に複数のカラー132が
架設され、ボルト142を取付板62およびカラー13
2を貫通させて取付筒122に螺着することにより取付
筒122が取付板62に固定される。前記断熱層102
は、前記のように取付筒122を取付板62に固定した
後箱形本体82および取付筒122間の空間にコンクリ
ート打ちを行うことによって成形される。コンクリート
材料としては、前記と同様のものが用いられ、また取付
筒122は前記同様の鋼材等より構成される。
取付筒部52外周面にテーパ雄ねじ152が、また取付
円筒孔112内周面にテーパ雌ねじ162がそれぞれ刻
設され、その取付円筒部52は両ねじ152,162を
介して取付円筒孔112に螺着される。これにより製品
成形部32、フランジ部42および取付円筒孔112の
協働で加熱および冷却用熱交換流体を流す流通部として
の流通室172が形成される。必要に応じて取付筒12
2の内面には、そのテーパ雌ねじ162を除いて断熱性
コーティング材(例えば、トーレシリコーン社製、商品
名SE1980)が塗布される。
円筒孔112内周面にテーパ雌ねじ162がそれぞれ刻
設され、その取付円筒部52は両ねじ152,162を
介して取付円筒孔112に螺着される。これにより製品
成形部32、フランジ部42および取付円筒孔112の
協働で加熱および冷却用熱交換流体を流す流通部として
の流通室172が形成される。必要に応じて取付筒12
2の内面には、そのテーパ雌ねじ162を除いて断熱性
コーティング材(例えば、トーレシリコーン社製、商品
名SE1980)が塗布される。
流通室172内において、底壁3b内面と取付筒122
内底面との間にスペーサ182が配置され、そのスペー
サ182の一端部は取付筒122の底壁に螺着される。
このスペーサ182は取付円筒部122の螺合量を規制
する。
内底面との間にスペーサ182が配置され、そのスペー
サ182の一端部は取付筒122の底壁に螺着される。
このスペーサ182は取付円筒部122の螺合量を規制
する。
支持ブロック22において、導入孔192および導出孔
202が取付筒122の底壁、断熱層102および枠材
72を貫通して流通室172に連通するように形成さ
れ、それら導入孔192および導出孔202は接続管2
12,222を介して前記接続管212,222の第
1,第2開閉弁241,242上流側、したがって温度
調節装置23にそれぞれ接続される。
202が取付筒122の底壁、断熱層102および枠材
72を貫通して流通室172に連通するように形成さ
れ、それら導入孔192および導出孔202は接続管2
12,222を介して前記接続管212,222の第
1,第2開閉弁241,242上流側、したがって温度
調節装置23にそれぞれ接続される。
第2成形型M2に、それを貫通するようにスプルーブシ
ュ25が取付けられ、その第2成形型M2の裏面側にお
いてスプルーブシュ25のスプルー孔25aに射出シリ
ンダ26の射出ノズル27が連通している。断熱層10
2外端面およびフランジ部42表面に凹溝29が一連に
形成され、その一端はスプルー孔25aに、または他端
は凹状成形面302の開口縁にそれぞれ達している。こ
の凹溝29は第1成形型M1の断熱層101外端面およ
びフランジ部41表面と協働してゲート31(第2図)
を形成する。
ュ25が取付けられ、その第2成形型M2の裏面側にお
いてスプルーブシュ25のスプルー孔25aに射出シリ
ンダ26の射出ノズル27が連通している。断熱層10
2外端面およびフランジ部42表面に凹溝29が一連に
形成され、その一端はスプルー孔25aに、または他端
は凹状成形面302の開口縁にそれぞれ達している。こ
の凹溝29は第1成形型M1の断熱層101外端面およ
びフランジ部41表面と協働してゲート31(第2図)
を形成する。
第1成形型M1は、その断面層101外端面より突出す
る複数のガイドピン32(図には1本のみ示す)を有
し、そのガイドピン32は第2成形型M2内に存するス
リーブ33のガイド孔34に摺動自在に嵌合される。
る複数のガイドピン32(図には1本のみ示す)を有
し、そのガイドピン32は第2成形型M2内に存するス
リーブ33のガイド孔34に摺動自在に嵌合される。
第1,第1A図に明示するように、第1成形型M1の成
形ブロック11には、その凸状成形面301に付着する
製品を突出するための突出し装置Eが次のように設けら
れる。即ち、製品成形部11の頂壁3a内面にボス部3
5が突設され、そのボス部35外周面に雄ねじ36が刻
設される。ボス部35の雄ねじ36に、筒体37内周面
の雌ねじ38が螺着され、その筒体37内の一端はボス
部35および頂壁3aを貫通する孔部39に連通する。
流通室171に臨む筒体37の端壁に連通孔40が形成
される。
形ブロック11には、その凸状成形面301に付着する
製品を突出するための突出し装置Eが次のように設けら
れる。即ち、製品成形部11の頂壁3a内面にボス部3
5が突設され、そのボス部35外周面に雄ねじ36が刻
設される。ボス部35の雄ねじ36に、筒体37内周面
の雌ねじ38が螺着され、その筒体37内の一端はボス
部35および頂壁3aを貫通する孔部39に連通する。
流通室171に臨む筒体37の端壁に連通孔40が形成
される。
筒体37内部および孔部39はピン孔41を構成し、し
たがってピン孔41の一端は凸状成形面301に開口
し、また他端は連通孔40を介して流通室171に連通
する。
たがってピン孔41の一端は凸状成形面301に開口
し、また他端は連通孔40を介して流通室171に連通
する。
ピン孔41内に突出しピン42が摺動自在に嵌合され、
その突出しピン42は筒体37内周面を摺動する大径部
42aと、大径部42a端面に突設されて孔部39を摺
動する小径部42bとよりなる。大径部42aおよびボ
ス部35間に、突出しピン42をピン孔41内に没入さ
せる、弾性部材としてのコイルばね43が縮設され、そ
のコイルばね43の弾発力で大径部42aが筒体37の
端壁に衝合したとき、小径部42bの先端面と凸状成形
面301の頂部とが同一平面上に位置する。また大径部
42aおよび小径部42bに環状シール部材44,45
が装着される。
その突出しピン42は筒体37内周面を摺動する大径部
42aと、大径部42a端面に突設されて孔部39を摺
動する小径部42bとよりなる。大径部42aおよびボ
ス部35間に、突出しピン42をピン孔41内に没入さ
せる、弾性部材としてのコイルばね43が縮設され、そ
のコイルばね43の弾発力で大径部42aが筒体37の
端壁に衝合したとき、小径部42bの先端面と凸状成形
面301の頂部とが同一平面上に位置する。また大径部
42aおよび小径部42bに環状シール部材44,45
が装着される。
導入孔191に連通する接続管211において、第1開
閉弁241の下流に加圧機構46が接続される。その加
圧機構46は、シリンダ47と、シリンダ47に摺動自
在に嵌合されてそのシリンダ47内を加圧室48と大気
室49とに区画するピストン50と、大気室49に挿入
されるピストンロッド51をピストン50に連結した作
動シリンダ(図示せず)とよりなり、加圧室48は接続
管52を介して接続管211、したがって流通室171
に接続される。
閉弁241の下流に加圧機構46が接続される。その加
圧機構46は、シリンダ47と、シリンダ47に摺動自
在に嵌合されてそのシリンダ47内を加圧室48と大気
室49とに区画するピストン50と、大気室49に挿入
されるピストンロッド51をピストン50に連結した作
動シリンダ(図示せず)とよりなり、加圧室48は接続
管52を介して接続管211、したがって流通室171
に接続される。
次に成形作業について説明する。
第1図に示すように、第1成形型M1を第2成形型M2
より後退させて型開きを行い、また第1,第2開閉弁2
41,242を開く。温度調節装置23を作動させて温
度80〜120℃の油状熱交換流体(例えば、出光興産
社製、商品名ダフニーサーミック68)を流量6〜10
0/minの条件の下に各流通室171,172に30
秒間流し、各製品成形部31,32の表面温度を40〜
60℃にする。
より後退させて型開きを行い、また第1,第2開閉弁2
41,242を開く。温度調節装置23を作動させて温
度80〜120℃の油状熱交換流体(例えば、出光興産
社製、商品名ダフニーサーミック68)を流量6〜10
0/minの条件の下に各流通室171,172に30
秒間流し、各製品成形部31,32の表面温度を40〜
60℃にする。
この場合、各製品成形部31,32の内面全体に熱交換
流体が接触するので、熱交換効率が高く、その結果成形
作業開始までの待機時間を短縮することができる。
流体が接触するので、熱交換効率が高く、その結果成形
作業開始までの待機時間を短縮することができる。
次いで、第2図に示すように第1成形型M1を第2成形
型M2に向け前進させて型閉めを行い、また温度調節装
置23により熱交換流体の温度を20〜60℃に降下さ
せる。射出ノズル27より加熱溶融された200〜24
0℃の耐衝撃性ポリスチレン樹脂(住友化学社製、商品
名500HM)を、スプルー孔25aおよびゲート31
を通じて両製品成形部31,32により画されたキャビ
ティCに射出1次圧400〜800kg/cm2で射出し、次
いで2次圧200〜500kg/cm2を5〜10秒間加えた
状態にて10〜15秒間冷却を行った。この場合、各製
品成形部31,32と熱交換流体との接触面積が広く、
両者間の熱交換効率が高いので、製品の冷却時間を前記
のように短縮することができる。
型M2に向け前進させて型閉めを行い、また温度調節装
置23により熱交換流体の温度を20〜60℃に降下さ
せる。射出ノズル27より加熱溶融された200〜24
0℃の耐衝撃性ポリスチレン樹脂(住友化学社製、商品
名500HM)を、スプルー孔25aおよびゲート31
を通じて両製品成形部31,32により画されたキャビ
ティCに射出1次圧400〜800kg/cm2で射出し、次
いで2次圧200〜500kg/cm2を5〜10秒間加えた
状態にて10〜15秒間冷却を行った。この場合、各製
品成形部31,32と熱交換流体との接触面積が広く、
両者間の熱交換効率が高いので、製品の冷却時間を前記
のように短縮することができる。
冷却後第1成形型M1を第2成形型M2より後退させて
型開きを行う。
型開きを行う。
第3図鎖線示のように、製品Pは第1成形型M1の凸状
成形面301に付着しているので、先ず、第2開閉弁2
42を閉じ、次いで第1開閉弁241を閉じて熱交換流
体を流通室171内に密封する。そして加圧機構46を
作動してピストン50を前進させることにより流通室1
71内の熱交換流体を加圧し、その熱交換流体の圧力に
より突出しピン42を凸状成形面301の頂部から突出
させる。これにより製品Pは第3図実線示のように凸状
成形面301の筒状部を摺動してその成形面301との
付着を解除される。
成形面301に付着しているので、先ず、第2開閉弁2
42を閉じ、次いで第1開閉弁241を閉じて熱交換流
体を流通室171内に密封する。そして加圧機構46を
作動してピストン50を前進させることにより流通室1
71内の熱交換流体を加圧し、その熱交換流体の圧力に
より突出しピン42を凸状成形面301の頂部から突出
させる。これにより製品Pは第3図実線示のように凸状
成形面301の筒状部を摺動してその成形面301との
付着を解除される。
その後、順次、加圧機構46のピストン50の前進停
止、第2開閉弁242の開放、第1開閉弁241の開放
を行って流通室171に熱交換流体を流し、次いで加圧
機構46のピストン50を後退させる。
止、第2開閉弁242の開放、第1開閉弁241の開放
を行って流通室171に熱交換流体を流し、次いで加圧
機構46のピストン50を後退させる。
第4図は本考案を適用した合成樹脂製品用射出成形装置
の第2例を示す。
の第2例を示す。
その装置は、可動の雄状第1成形型M1と固定の雌状第
2成形型M2を備えている。第1成形型M1の凸状成形
面301および第2成形型M2の凹状成形面302によ
り製品用キャビティが画される。第1成形型M1に熱交
換流体を流す流通部としての流通孔531が形成され、
その流通孔531の導入口541および導出口551は
接続管211,221を介して温度調節装置23にそれ
ぞれ接続される。両接続管211,221に第1,第2
開閉弁241,242が介在される。また第2成形型M
2に熱交換流体を流す流通孔532が形成され、その流
通孔532の導入口542および導出口552は接続管
212,222を介して前記接続管221,222の第
1,第2開閉弁241,242上流側、したがって温度
調節装置23にそれぞれ接続される。
2成形型M2を備えている。第1成形型M1の凸状成形
面301および第2成形型M2の凹状成形面302によ
り製品用キャビティが画される。第1成形型M1に熱交
換流体を流す流通部としての流通孔531が形成され、
その流通孔531の導入口541および導出口551は
接続管211,221を介して温度調節装置23にそれ
ぞれ接続される。両接続管211,221に第1,第2
開閉弁241,242が介在される。また第2成形型M
2に熱交換流体を流す流通孔532が形成され、その流
通孔532の導入口542および導出口552は接続管
212,222を介して前記接続管221,222の第
1,第2開閉弁241,242上流側、したがって温度
調節装置23にそれぞれ接続される。
第1成形型M1には、その凸状形成面301に付着する
製品Pを突出すための突出し装置Eが次のように設けら
れる。即ち、第1成形型M1に凸状成形面301の頂部
に開口する孔部56が形成され、その孔部56の開口部
に中空栓体57が螺着される。孔部56および中空栓体
57内部はピン孔41を構成し、したがってピン孔41
の一端は凸状成形面301に開口し、また他端は連通孔
40を介して流通孔531に連通する。ピン孔41内に
突出しピン42が摺動自在に嵌合され、その突出しピン
42は孔部56内周面を摺動する大径部42aと、大径
部42a端面に突設されて中空栓体57内を摺動する小
径部42bとよりなる。大径部42aおよび中空栓体5
7間に、突出しピン42をピン孔41内に没入させる弾
性部材としてのコイルばね43が縮設され、そのコイル
ばね43の弾発力で大径部42aが孔部56の内端面に
衝合したとき、小径部42bの先端面と凸状成形面30
1の頂部とが同一平面上に位置する。また大径部42a
および小径部42bに環状シール部材44,45が装着
される。
製品Pを突出すための突出し装置Eが次のように設けら
れる。即ち、第1成形型M1に凸状成形面301の頂部
に開口する孔部56が形成され、その孔部56の開口部
に中空栓体57が螺着される。孔部56および中空栓体
57内部はピン孔41を構成し、したがってピン孔41
の一端は凸状成形面301に開口し、また他端は連通孔
40を介して流通孔531に連通する。ピン孔41内に
突出しピン42が摺動自在に嵌合され、その突出しピン
42は孔部56内周面を摺動する大径部42aと、大径
部42a端面に突設されて中空栓体57内を摺動する小
径部42bとよりなる。大径部42aおよび中空栓体5
7間に、突出しピン42をピン孔41内に没入させる弾
性部材としてのコイルばね43が縮設され、そのコイル
ばね43の弾発力で大径部42aが孔部56の内端面に
衝合したとき、小径部42bの先端面と凸状成形面30
1の頂部とが同一平面上に位置する。また大径部42a
および小径部42bに環状シール部材44,45が装着
される。
導入口541に連通する接続管211において、第1開
閉弁241の下流に加圧機構46が接続される。その加
圧機構46は、シリンダ47と、シリンダ47に摺動自
在に嵌合されてそのシリンダ47内を加圧室48と大気
室49とに区画するピストン50と、大気室49に挿通
されるピストンロッド51をピストン50に連結した作
動シリンダ(図示せず)とよりなり、加圧室48は接続
管52を介して接続管211、したがって流通孔531
に接続される。
閉弁241の下流に加圧機構46が接続される。その加
圧機構46は、シリンダ47と、シリンダ47に摺動自
在に嵌合されてそのシリンダ47内を加圧室48と大気
室49とに区画するピストン50と、大気室49に挿通
されるピストンロッド51をピストン50に連結した作
動シリンダ(図示せず)とよりなり、加圧室48は接続
管52を介して接続管211、したがって流通孔531
に接続される。
製品Pの成形作業および突出し作業は第1例と略同じで
あるから、それらの作業についての説明は省略する。た
ヾし、製品成形後の冷却時間は15〜25秒間に設定さ
れる。
あるから、それらの作業についての説明は省略する。た
ヾし、製品成形後の冷却時間は15〜25秒間に設定さ
れる。
C.考案の効果 本考案によれば、突出しピンを製品の離型に最適な位置
に容易に配設すると共に熱交換流体の流通部を積極的に
利用した、小型で製品の離型を確実に行うことのできる
突出し装置を提供することができる。
に容易に配設すると共に熱交換流体の流通部を積極的に
利用した、小型で製品の離型を確実に行うことのできる
突出し装置を提供することができる。
第1〜第3図は射出成形装置の第1例を示し、第1図は
型開き時の縦断正面図、第1A図は要部の一部破断斜視
図、第2図は型閉め時の縦断正面図、第3図は離型時の
要部縦断正面図、第4図は射出成形装置の第2例を示す
型開き時の縦断正面図である。 E…突出し装置、M1…第1成形型、P…製品、171
…流通室(流通部)、301…凸状成形面、41…ピン
孔、42…突出しピン、43…コイルばね(弾性部
材)、46…加圧機構、531…流通孔(流通部)
型開き時の縦断正面図、第1A図は要部の一部破断斜視
図、第2図は型閉め時の縦断正面図、第3図は離型時の
要部縦断正面図、第4図は射出成形装置の第2例を示す
型開き時の縦断正面図である。 E…突出し装置、M1…第1成形型、P…製品、171
…流通室(流通部)、301…凸状成形面、41…ピン
孔、42…突出しピン、43…コイルばね(弾性部
材)、46…加圧機構、531…流通孔(流通部)
Claims (1)
- 【請求項1】成形型(M1)の成形面(301)に付着
する合成樹脂製品(P)を突出すための突出し装置にお
いて、前記成形型(M1)に、一端を前記成形面(30
1)に開口させ、また他端を該成形型(M1)内の熱交
換流体用流通部(171,531)に連通させたピン孔
(41)を設け、該ピン孔(41)に突出しピン(4
2)を摺動自在に嵌合し、該突出しピン(42)にそれ
を前記ピン孔(41)内に没入させる弾性部材(43)
を設け、また前記流通部(171,531)に、該流通
部(171,531)内の熱交換流体を加圧して加圧さ
れた熱交換流体の圧力により前記突出しピン(42)を
前記成形面(301)に突出させる加圧機構(46)を
連結したことを特徴とする合成樹脂製品用成形型の突出
し装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988078217U JPH0620568Y2 (ja) | 1988-06-13 | 1988-06-13 | 合成樹脂製品用成形型の突出し装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988078217U JPH0620568Y2 (ja) | 1988-06-13 | 1988-06-13 | 合成樹脂製品用成形型の突出し装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH023809U JPH023809U (ja) | 1990-01-11 |
JPH0620568Y2 true JPH0620568Y2 (ja) | 1994-06-01 |
Family
ID=31303159
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988078217U Expired - Lifetime JPH0620568Y2 (ja) | 1988-06-13 | 1988-06-13 | 合成樹脂製品用成形型の突出し装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0620568Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0356341Y2 (ja) * | 1987-04-03 | 1991-12-18 |
-
1988
- 1988-06-13 JP JP1988078217U patent/JPH0620568Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH023809U (ja) | 1990-01-11 |
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