JPH0620470B2 - 眼内レンズル−プの製造方法 - Google Patents

眼内レンズル−プの製造方法

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JPH0620470B2
JPH0620470B2 JP61132039A JP13203986A JPH0620470B2 JP H0620470 B2 JPH0620470 B2 JP H0620470B2 JP 61132039 A JP61132039 A JP 61132039A JP 13203986 A JP13203986 A JP 13203986A JP H0620470 B2 JPH0620470 B2 JP H0620470B2
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真治 市原
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は眼内レンズループの製造方法に関する。さらに
詳しくは本発明はポリメチルメタクリレートを主成分と
するポリマーからなる眼内レンズループの製造方法に関
する。
[従来の技術およびその問題点] 眼内レンズはレンズ本体およびその支持部である眼内レ
ンズループから構成されている。
従来より眼内レンズループには、白金、チタンなどのよ
うな生体適合性に優れた金属材料が用いられているが、
金属材料は重いため眼内レンズ自体が重くなり、眼内で
の位置保持性がわるくなるという欠点があった。そこで
近年、金属材料よりも軽い眼内レンズループ材料として
ナイロン、ポリプロピレン、ポリメチルメタクリレート
などが用いられてきている。
しかしながら前記ナイロンやポリプロピレンからなる眼
内レンズループを眼内に装着したばあい、生体内で劣化
を生じることがあるなどの安全性面に問題があり、また
ポリメチルメタクリレートからなる眼内レンズループを
眼内に装着したばあい、かかる眼内レンズループは衝撃
強度が小さく破損しやすいので、ポリメチルメタクリレ
ートにアクリル酸メチルなどの補強性成分を共重合させ
るなどしてその改質がなされているが、まだ補強性成分
の生体適合性などの安全性面に問題があり、上記のよう
な諸問題を完全に解決しうる眼内レンズループは現在の
ところまだえられていない。
[発明が解決しようとする問題点] そこで本発明者らは、上記のような従来の技術の問題点
に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、その重量が金属性材料
よりも軽く、生体適合性および機械的強度に優れた眼内
レンズループの製造方法を見出し、本発明を完成するに
至った。
[問題点を解決するための手段] すなわち、本発明はポリメチルメタクリレートを主成分
とするポリマーを溶融紡糸したのち加熱延伸することを
特徴とする眼内レンズループの製造方法に関する。
[作 用] 本発明の眼内レンズループの製造方法によれば、ポリメ
チルメタクリレートを主成分とするポリマーは延伸され
るので、該ポリマー中のポリメチルメタクリレート分子
は配向され、その機械的強度が向上するのである。
[実施例] 本発明に用いるポリメチルメタクリレートを主成分とす
るポリマーは、従来より生体適合性が良好であり、生体
内での劣化が小さく、素材の安定性が優れているのでハ
ードタイプの眼内レンズ材として使用されているもので
ある。
本発明はポリメチルメタクリレートを主成分とするポリ
マーに関するものであるが、重合性の染料、重合性の紫
外線吸収剤などを含んでいてもよい。そのばあい、重合
性成分100重量部に対して3重量部以内とするのが安全
性の点から好ましい。
前記ポリメチルメタクリレートを主成分とするポリマー
(以下、PMMAという)を通常の方法で溶解し、ノズルか
ら噴射して空気中または水中で冷却することによりポリ
メチルメタクリレートを主成分とするポリマーからなる
紡糸(以下、PMMA糸という)がえられる。
すなわち、たとえば第1図に示されるような通常の溶融
紡糸工程によりPMMA糸が作製される。
溶融紡糸は本体(1)内にスクリュー(2)が設けられ、原料
投入口であるホッパー(3)、原料を溶融させるためのヒ
ーター(4)が装着された押出成形機(5)を用いることによ
り行なわれる。
第1図において、あらかじめたとえばペレット状に成形
された眼内レンズループの原料であるPMMAはホッパー
(3)内に投入され、投入されたPMMAはスクリュー(2)によ
って本体(1)内に搬入される。該PMMAの搬入速度および
本体(1)の周囲に設置されたヒーター(4)の加熱温度は、
本体(1)内でPMMAが溶融されるように設定される。
溶融されたPMMAは本体(1)の先端に設けられたノズル(6)
より噴出され、未延伸ループ(8)が形成され、ついで水
温0〜60℃の冷却水が注入された冷却水槽(7)内に挿入
される。ここで冷却することにより形成された未延伸ル
ープ(8)はローラー(9)および(10)を介して冷却水槽(7)
から搬出され、ついで錘(11)とローラー(12)との間を通
して運搬される。
つぎにえられた未延伸ループを加熱延伸させることによ
り、眼内レンズループが作製される。
すなわち、えられた未延伸ループはローラー(13)および
(14)を介して第1図に示されるような熱媒が注入された
延伸水槽(15)内に搬入され、ここで延伸されたのち、該
延伸水槽(15)からローラー16および(17)を介して取出す
ことによって延伸ループ(20)が形成される。形成された
延伸ループ(20)は通常、錘(18)が上面に設けられたロー
ラー(19)を介して運搬され、ついで巻取られる。
前記延伸水槽(15)に注入された熱媒は、90℃未満では延
伸を充分に施すことができず、また120℃をこえると、
未延伸ループが軟化し、流動状態となるので、90〜120
℃程度が好ましく、95〜110℃がもっとも好ましい。な
お、延伸水槽(15)に注入さぜる熱媒として沸騰水を用い
ることは、常圧でその沸点が100℃であり、温度制御が
容易であるので好ましい。
前記未延伸ループは、延伸水槽(15)で熱湯中に浸漬され
ることにより延伸されるが、適度な強度を有する眼内レ
ンズループをうるためにはその延伸倍率は約1.5〜約
3倍が好ましく、なかでも約2倍がとくに好ましい。か
かる延伸は、未延伸ループを作製し、充分に冷却させた
のちに行なってもよいが、冷却水槽でその表面は冷却さ
れているが内部が適度に暖かいものを用いたばあい、延
伸時に未延伸ループの温度が表面と内部で均一になりや
すいので、冷却水槽から取出された未延伸ループはただ
ちに延伸水槽で延伸されるのが好ましい。
かくしてえられた延伸ループは、公知の方法により眼内
レンズループに成形され、えられた眼内レンズループは
たとえば特公昭57-41946号公報あるいは特公昭58-49264
号公報に記載されているごとく眼内レンズ本体に設けら
れた孔に通され、使用に供される。
つぎに本発明の眼内レンズループの製造方法を実施例に
基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はかかる実施
例のみに限定されるものではない。
実施例 1 第1図に示される紡糸装置を用いた。本体(1)内にホツ
パー(3)より直径約2mm、高さ約4mmに成形されたポリ
メチルメタクリレートからなるペレットをスクリュー
(2)の速度が360rpmとなるように回転させながら挿入
し、ヒーター(4)で本体(1)を250℃に加熱し、ペレット
を溶融した。溶融されたポリメチルメタクリレートをノ
ズル(孔径:1mm)(6)を介して冷却水槽(7)に押出し、
水面下の長さが約2mとなるように設定した。なお、こ
のとき冷却水の水温は約10℃であった。
つぎに冷却された未延伸ループ(8)を運搬速度12.2m/分
で錘(約2kg)(11)が上面に設けられたローラー(12)、
ローラー(13)およびローラー(14)からなる巻取器(A)に
より運搬した。
つぎにえられた未延伸ループ(8)を第1図に示される延
伸水槽(15)内の沸騰水(約100℃)に浸漬し、延伸倍率
が2.00となるように調整して速度25.5m/分でローラー
(16)およびローラー(17)ならびに錘(約2kg)(18)が上
面に設けられたローラー(19)からなる巻取器(B)に巻取
った。
なお、延伸倍率は次式にしたがって求めた。
つぎに第2図に示されるように、ガラス板(厚さ2.3m
m、幅25mm)(21)の両側に直径2.3mmのステンレス棒(22)
を装着した装置(23)にえられた延伸ループ(20)を巻付
け、両端をセロハンテープ(24)でガラス板(21)に固定
し、これを100℃の乾燥器中に30分間放置した後、室温
に放置して冷却し、ついで第3図に示されるように切断
してループ(25)を作製した。
実施例 2 巻取器(A)の巻取速度を8.5m/分(延伸倍率:3.00)に
したほかは実施例1と同様に操作してループを作製し
た。
比較例 1 実施例1において延伸工程を経ずに、曲げ工程において
延伸ループのかわりに未延伸ループを用いたほかは実施
例1と同様に操作してループを作製した。
実施例 3〜5 比較例1で作製した未延伸ループを第1図に示される巻
取器(A)、延伸水槽(15)に通したのち、実施例1の曲げ
工程と同じ操作を行なってループを作製した。巻取器
(A)の巻取り速度はつぎのようであった。
実施例 6 実施例1でえられたループを第4図に示されるようにレ
ンズ本体(26)に孔をあけて挿入し、加熱して融着し、眼
内レンズ(27)を作製した。
なお、(28)は手術時に眼内でレンズを回転させる際にフ
ックを引つ掛けるための孔である。
つぎに上記でえられたループの物性を下記の方法で測定
した。その結果を第2表に示す。
(衝撃強度) えられた第3図に示される形状を有するループ(25)を用
い、該ループ(25)をセロハンテープ(24)でその粘着面を
内側として2つ折りにして挾んだ。なお、第5図ではル
ープ(25)はセロハンテープ(24)の上半分に貼り付けられ
ている。つぎに第6図に示されるような試料台(29)のチ
ャック部(30)および(31)のあいだにループ(25)をはさ
み、ネジ(32)および(33)で軽く締めた。
つぎに第7図に示されるように試料台(29)を衝撃強度試
験器の固定台(34)上に設置し、スタンド(35)に取付けら
れている落錘管(36)中の落錘(37)を10cm上方より自然落
下させた。
落錘の重さは0.18g、0.25g、0.34g、0.41g、0.58g、0.7
6g、1.45g、2.98g、6.04gの9種類を用意した。
1サンプルについて同一の重さの落錘を3回まで落下さ
せ、その間に破損しなかったら〇、破損したら×とし、
この操作を10サンプルについて行ない、〇が8つ以上の
ものを合格とし、〇が7つ以下のものを不合格とした。
なお、落錘は軽い落錘から順に重い落錘にかえながら上
記の操作を行ない、不合格結果が出るまで繰返した。不
合格が出た直前、すなわち合格したもののなかでもっと
も重い落錘の重量に高さ10cmを乗じて衝撃強度(単位:
g重・cm)とした。
(結節強度) 実施例1〜5においては第1図に示される工程により作
製されたループを、また比較例1では未延伸ループを用
いて第8図に示されるようにセロハンテープ(24)に取付
け、第9図に示されるようにループの途中に1重の結び
目(38)を作り、たるみを取るために手で軽く引っ張って
チャック(39)および(40)に取付けた。チャック(39)およ
び(40)を通常の微小引張強度試験器に取付けて5cm/分
の速度で引張り、破断時の強度と伸びを繰返し測定し、
その平均値を求めた。
結節強度は破断時の荷重(g)を断面積(mm2)で除して求
め、伸びは第9図に示されたチャック(39)および(40)間
の距離に対する伸びた長さを百分率(%)で表した。
(折り曲げ強度) 上記結節強度で用いたものと同じループを作製し、第10
図に示されるように人指し指(41)と親指(42)の間にはさ
み一気に押した。かかる操作を10箇所について行ない、
破損しなかった回数を表した。
[発明の効果] 本発明の眼内レンズループの製造方法によれば添加剤を
使用することなく金属材料よりも軽く生体適合性などの
安全性に優れるとともに衝撃強度や結節強度などの機械
的強度に優れたポリメチルメタクリレートを主成分とす
る眼内レンズループをうることができるという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
第1図〜3図は眼内レンズループの製造方法の説明図、
第4図は実施例6でえられた眼内レンズの説明図、第5
図〜第7図は眼内レンズループの衝撃強度の測定方法の
説明図、第8図および第9図は眼内レンズループの結節
度の測定方法の説明図、第10図は眼内レンズループの折
り曲げ強度の測定方法の説明図である。 (図面の符号) (8):未延伸ループ (20):延伸ループ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリメチルメタクリレートを主成分とする
    ポリマーを溶融紡糸したのち加熱延伸することを特徴と
    する眼内レンズループの製造方法。
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