JPH06203329A - 薄膜磁気ヘッド - Google Patents

薄膜磁気ヘッド

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JPH06203329A
JPH06203329A JP161193A JP161193A JPH06203329A JP H06203329 A JPH06203329 A JP H06203329A JP 161193 A JP161193 A JP 161193A JP 161193 A JP161193 A JP 161193A JP H06203329 A JPH06203329 A JP H06203329A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
magnetic
magnetic head
medium
thin
Prior art date
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Pending
Application number
JP161193A
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English (en)
Inventor
Kazuji Sato
和司 佐藤
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP161193A priority Critical patent/JPH06203329A/ja
Publication of JPH06203329A publication Critical patent/JPH06203329A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 媒体対向面での下部磁性膜と基板間の放電を
防止して、媒体を傷付けたり、磁気特性が劣化すること
を防止できる薄膜磁気ヘッドを提供することを目的とす
る。 【構成】 基板1上に下部絶縁膜18を設け、そして媒
体対向面17と反対側の端面12付近ではその下部絶縁
膜18の厚さを薄くして、段差部18aを設ける。コイ
ル膜5と接続しているリード端子19はこの段差部18
aに沿って形成され、しかも、端面12に露出している
ので、コイル膜5に静電気が溜ると、他の部分よりも先
ずこの端面12で放電が起きるので、媒体対向面17に
放電が発生しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気記録再生装置等に用
いられる薄膜磁気ヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図17は従来の薄膜磁気ヘッドを示す断
面図である。図17において1はAl 23−TiC等の
非磁性材料よりなる基板、2は基板1上に形成され、ア
ルミナ等の絶縁材料よりなる下部絶縁膜で、下部絶縁膜
2はスパッタ法等によって形成される。3は下部絶縁膜
2の上に積層された下部磁性膜で、下部磁性膜3はパー
マロイ等の磁性材料によって構成され、鍍金法やスパッ
タ法等の手段によって形成される。4は下部磁性膜3上
の少なくともギャップ形成部に設けられたギャップ膜
で、ギャップ膜4はアルミナ等の材料で構成され、スパ
ッタ法等の手段によって構成される。5は銅等の導体材
料によって螺旋状に形成されたコイル膜で、コイル膜5
は下部磁性膜3上にレジスト等の絶縁材料によって構成
された層間絶縁膜6で覆われた状態で設けられる。7は
下部磁性膜3と共に磁気回路を構成し、層間絶縁膜6の
上に形成された上部磁性膜で、上部磁性膜7はパーマロ
イ等の磁性材料で構成され、鍍金法やスパッタ法等の手
段により構成される。8は上部磁性膜7の上に設けられ
た保護膜で、保護膜8はアルミナ等の材料から構成さ
れ、スパッタ法等の手段によって構成される。9はコイ
ル層5の内端部に接続されたリード端子で、リード端子
9はパーマロイや銅等の導体材料で構成され、鍍金法や
スパッタ法等によって構成される。10はリード端子9
に接続され、銅等の導体材料からなるパッド、11はパ
ッド10に接続されたワイヤー線である。電気信号は例
えばワイヤー線11からパッド10,コイル膜5及び図
示していないが、コイル膜5の外端部に接続されたリー
ド端子,パッド,ワイヤー線を通る。
【0003】このように構成された薄膜磁気ヘッドは、
リード端子9を媒体対向面17(ここでは媒体と直接接
触する面とする)と反対側の端面12に露出させること
によって、静電破壊を防止するような構成を有してい
る。静電破壊とは例えば図17に示すようにコイル膜5
に静電気が溜り、その静電気がコイル膜5から下部磁性
膜3に矢印13で示すような放電を起し、更に下部磁性
膜3から基板1に矢印14で示すような放電を起すこと
によって、図18に示すように下部磁性膜3及び基板1
に放電による凹部15,16がそれぞれ形成されるとい
う現象である。即ち媒体対向面17にこのような凹部1
5,16が形成されることによって、磁気記録媒体に傷
を付けたり、また下部磁性膜3に凹部15が形成される
ことによって磁気特性等が劣化するという問題点があっ
た。従って図17に示す薄膜磁気ヘッドは、端面12に
コイル膜5と直接接合しているリード端子9を露出させ
ていることによって、媒体対向面17で放電が起らない
ようにしている。即ち媒体対向面17では、コイル膜5
から一旦下部磁性膜3に放電して、その後に下部磁性膜
3から基板1に放電するのに比べて、端面12ではコイ
ル膜5に直接接合したリード端子9を露出させているの
で放電し易い。従って、媒体対向面17での放電は起り
にくい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
の構成では、下部磁性膜3及びリード端子9と基板1間
の距離がそれぞれ同じであるために、コイル膜5に多量
の静電気が溜ると、端面12と媒体対向面17で同時に
放電が発生し、図18に示すような凹部15,16が生
じ、媒体を傷つけたり、磁気特性が劣化するという問題
点があった。
【0005】本発明は前記従来の課題を解決するもの
で、コイル膜に多量の静電気が溜っても媒体対向面で放
電が生じるのを防止し、媒体を傷つけたり、磁気特性の
劣化を防止できる薄膜磁気ヘッドを提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、リード端子を媒体と直接接触しない端面まで延在さ
せるとともに端面に露出させ、しかも端面付近で下部絶
縁膜の厚みを他の部分よりも薄くして段差部を設け、そ
の段差部に沿ってリード端子を設けた。
【0007】
【作用】この構成により、コイル膜に接続しているリー
ド端子を他の良導体部分よりも基板に近づかせることが
できる。
【0008】
【実施例】図1は本発明の一実施例における薄膜磁気ヘ
ッドを示す断面図である。図1において1は基板、3は
下部磁性膜、4はギャップ膜、5はコイル膜、6は層間
絶縁膜、7は上部磁性膜、8は保護膜、10はパッド、
11はワイヤー線でこれらは従来に示す構成と同じであ
る。18は基板1上に形成された下部絶縁膜で、下部絶
縁膜18には媒体対向面17と異なる端面12側に厚さ
が薄い段差部18aが設けられている。即ち媒体対向面
17側の下部絶縁膜18の厚みをL1とし、段差部18
aの厚みをL2とした時に、L1>L2となるようにす
る。また下部絶縁膜18はアルミナ等の絶縁材料によっ
て構成され、スパッタ法等の手段により形成される。L
1は通常5〜20μmの厚さであり、L2は少なくとも
1μm以上が望ましい。19はコイル膜5に接続された
リード端子で、リード端子19の端面12側の部分は段
差部18aに沿って形成されており、しかもリード端子
19は端面12に露出している。この構成によってリー
ド端子19の端面12側の部分を基板1に近づけたの
で、従来のように大量にコイル膜5に静電気が溜って
も、媒体対向面17で放電が起きず、端面12で放電を
確実に起させることができるので、媒体対向面17に凹
部が生じることはないので、媒体を傷つけたり、下部磁
性膜3に凹部が形成されることによる磁気特性の劣化を
防止することができる。なお本実施例では媒体対向面1
7と反対側の端面12に段差部18aを設けたが、媒体
対向面17以外の面、すなわち側面等に形成しても良
い。すなわち媒体と直接接触する面以外であればどこで
も良い。しかしながら媒体対向面17と反対側の端面1
2かまたは基板1の側面に段差部18aを設けることが
最も好ましい。
【0009】以上のように構成された薄膜磁気ヘッドに
おいて以下段差部18a及び段差部18a付近のリード
端子19の製造方法について説明する。
【0010】先ず図2に示すように基板1上を洗浄す
る。次に図3に示すように基板1上に厚さL1で、下部
絶縁膜18を形成する。次に図4に示すように下部絶縁
膜18上にフォトレジスト膜20を一部を除いて形成す
る。次に図5に示すようにフォトレジスト膜20で被覆
されていない下部絶縁膜18の部分をエッチングによっ
て除去する。この時、除去後の下部絶縁膜18の厚みが
L2になるようにエッチングし、段差部18aを作製す
る。また下部絶縁膜18のエッチング方法としては、水
酸化ナトリウム溶液等の強アルカリ水溶液等を用いて下
部絶縁膜18を除去するケミカルエッチング方法や、イ
オンミリング法等のドライエッチング方法が用いられ
る。次に図6に示すようにフォトレジスト膜20を現像
液等によって溶かし、下部絶縁膜18上から除去する。
次に図7に示すように段差部18a内に至るまでリード
端子19を形成し、図8に示すようにリード端子19の
上にパッド10を形成する。次に図9に示すように保護
膜8を形成し、その後に図10に示すように保護膜8の
上面の凹凸が無くなるまで保護膜8の上面を研磨する。
最後に図11に示すように段差部18aの底部付近を切
断して、図1に示すような端面12に露出し、しかも段
差部18aに沿ったリード端子19を作製することがで
きる。
【0011】次に他の製造方法について説明する。先ず
図12に示すように基板1を洗浄し、次に図13に示す
ように基板1上にフォトレジスト膜21を形成する。次
に図14に示すようにL1−L2分だけ下部絶縁膜18
を形成する。その後に図15に示すようにフォトレジス
ト膜21を除去し、凹部18bを形成する。次に図16
に示すように下部絶縁膜18及び凹部18bの上にL2
分だけ更に下部絶縁膜18を積層し、段差部18aを作
製する。そしてこれ以降は図7〜図11に示す工程と同
じ方法を用いて作製する。
【0012】以上のように本実施例では、下部絶縁膜1
8の端面12近傍部に段差部18aを設け、更に段差部
18aに沿ってリード端子19を設けるとともに、リー
ド端子19を端面12に露出させたことで、コイル膜5
に直接接合しているリード端子19と基板1間の距離を
狭めることができるので、放電を媒体対向面17の媒体
と直接接触する面以外で起させることができるので、従
来のように放電による下部磁性膜3及び基板1に凹部が
形成されるのを防止できる。
【0013】
【発明の効果】本発明は、リード端子を媒体と直接接触
しない端面まで延在させるとともに端面に露出させ、し
かも端面付近で下部絶縁膜の厚みを他の部分よりも薄く
して段差部を設け、その段差部に沿ってリード端子を設
けたことにより、コイル膜に接続しているリード端子を
他の良導体部分よりも基板に近づかせることができるの
で、コイル膜に多量の静電気が溜っても媒体対向面で放
電が生じるのを防止し、媒体を傷つけたり、磁気特性の
劣化を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における薄膜磁気ヘッドを示
す断面図
【図2】本発明の一実施例における薄膜磁気ヘッドの製
造方法を示す断面図
【図3】本発明の一実施例における薄膜磁気ヘッドの製
造方法を示す断面図
【図4】本発明の一実施例における薄膜磁気ヘッドの製
造方法を示す断面図
【図5】本発明の一実施例における薄膜磁気ヘッドの製
造方法を示す断面図
【図6】本発明の一実施例における薄膜磁気ヘッドの製
造方法を示す断面図
【図7】本発明の一実施例における薄膜磁気ヘッドの製
造方法を示す断面図
【図8】本発明の一実施例における薄膜磁気ヘッドの製
造方法を示す断面図
【図9】本発明の一実施例における薄膜磁気ヘッドの製
造方法を示す断面図
【図10】本発明の一実施例における薄膜磁気ヘッドの
製造方法を示す断面図
【図11】本発明の一実施例における薄膜磁気ヘッドの
製造方法を示す断面図
【図12】本発明の一実施例における薄膜磁気ヘッドの
他の製造方法を示す断面図
【図13】本発明の一実施例における薄膜磁気ヘッドの
他の製造方法を示す断面図
【図14】本発明の一実施例における薄膜磁気ヘッドの
他の製造方法を示す断面図
【図15】本発明の一実施例における薄膜磁気ヘッドの
他の製造方法を示す断面図
【図16】本発明の一実施例における薄膜磁気ヘッドの
他の製造方法を示す断面図
【図17】従来の薄膜磁気ヘッドを示す断面図
【図18】従来の薄膜磁気ヘッドを示す正面図
【符号の説明】
1 基板 3 下部磁性膜 4 ギャップ膜 5 コイル膜 7 上部磁性膜 18 下部絶縁膜 18a 段差部 19 リード端子

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に下部絶縁膜を介して磁気ギャップ
    を有する磁気回路を構成する磁性膜を設け、前記磁性膜
    の間に巻回されたコイル膜を設け、前記コイル膜に接続
    されたリード端子を設けた薄膜磁気ヘッドであって、リ
    ード端子を媒体と直接接触しない端面まで延在させると
    ともに前記端面に露出させ、しかも前記端面付近では下
    部絶縁膜の厚みを他の部分よりも薄くすることによって
    設けられた段差部に沿って前記リード端子を設けたこと
    を特徴とする薄膜磁気ヘッド。
JP161193A 1993-01-08 1993-01-08 薄膜磁気ヘッド Pending JPH06203329A (ja)

Priority Applications (1)

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JP161193A JPH06203329A (ja) 1993-01-08 1993-01-08 薄膜磁気ヘッド

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JP161193A JPH06203329A (ja) 1993-01-08 1993-01-08 薄膜磁気ヘッド

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JPH06203329A true JPH06203329A (ja) 1994-07-22

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ID=11506309

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JP161193A Pending JPH06203329A (ja) 1993-01-08 1993-01-08 薄膜磁気ヘッド

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JP (1) JPH06203329A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR980004377A (ko) * 1996-06-21 1998-03-30 김광호 면방향 박막 헤드의 헤드코일 연결장치
KR100346287B1 (ko) * 1998-07-02 2002-07-26 알프스 덴키 가부시키가이샤 박막자기헤드 및 그의 제조방법
KR100849447B1 (ko) * 2006-06-26 2008-07-31 후지쯔 가부시끼가이샤 자기 헤드

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KR100346287B1 (ko) * 1998-07-02 2002-07-26 알프스 덴키 가부시키가이샤 박막자기헤드 및 그의 제조방법
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