JPH0620283U - インスタント麺用容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 インスタント麺を食する際に要する一連の作
業を、少ない作業数で簡便に、かつ短時間で済ませる。 【構成】 上蓋５の一部に予じめ注湯孔６を穿設し、粉
末スープ３が封入されている包装パック２を注湯孔と実
質的に同形とし、包装パックが注湯孔を塞ぐ位置で包装
パックの外周辺７を上蓋の上面８に固着してある。 【効果】 粉末スープが封入されている包装パックをオ
ープナにより裂封し、この裂封された口から熱湯を注入
するだけで、作業が完了できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、インスタント麺用容器に関し、特に粉末スープが封入されている 包装パックを容易に裂封できるようにしたインスタント麺用容器に係わる。

【０００２】

【従来の技術】

従来から、ラーメン、そば、うどん等のインスタント麺が汎用されている。こ のインスタント麺には、発泡樹脂で形成されたカップまたはどんぶり型の容器本 体が使用されている。この容器本体には、インスタント麺と共に、風味保持のた めに真空包装パックに封入されている粉末スープが収納され、上蓋により容器本 体を開封自在に密閉して市販されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このようなインスタント麺を食するには、上蓋を半分程開け、粉末スープ が封入され風味保持のために使用されている真空包装パックを摘出し、真空包 装パックを手で開封し、真空包装パックに封入されている粉末スープをインス タント麺にふりかけ、インスタント麺に熱湯を注入し、上蓋を閉じてインス タント麺のほぐれるのを待つという一連の作業を要する。しかしながら、この一 連の作業は、インスタント麺を食するような者にとっては、意外と面倒で煩わし いものである。

【０００４】

【目的】

本考案は叙上の難点に鑑みなされたもので、その目的は、インスタント麺を食 する際に要する一連の作業を、少ない作業数で簡便に、かつ短時間で済ませるこ とができるインスタント麺用容器を提供せんとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この目的を達成するために本考案のインスタント麺用容器は、インスタント麺 および包装パックに封入されている粉末スープが収納される容器本体と、容器本 体を開封自在に密閉する上蓋とからなり、上蓋の一部に予じめ注湯孔を穿設し、 粉末スープが封入されている包装パックを注湯孔と実質的に同形とし、包装パッ クが注湯孔を塞ぐ位置で包装パックの外周辺を上蓋の上面に固着し、包装パック をオープナにより裂封し、この裂封された口から熱湯を注入するようにしたもの である。

【０００６】 また、本考案のインスタント麺用容器は、インスタント麺が収納される容器本 体と、容器本体を開封自在に密閉する上蓋とから構成され、上蓋はその一部に粉 末スープを封入する袋部と、袋部を密閉して袋部と共に包装パックを形成する包 装パックシートとからなり、包装パックをオープナにより裂封し、この裂封され た口から熱湯を注入するようにしたものである。

【０００７】

【作用】

このインスタント麺用容器では、そのインスタント麺を食するには、粉末スー プが封入されている包装パックをオープナにより裂封し、この裂封された口から 熱湯を注入するだけで、作業が完了できる。このため、インスタント麺を食する 際に要する一連の作業を、少ない作業数で簡便に、かつ短時間で済ませることが できる。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案のインスタント麺用容器の好ましい実施例を図面を参照して説明 する。 図１において、インスタント麺用容器は、インスタント麺１および子袋の包装 パック２に封入されている粉末スープ３が収納されるどんぶり型の容器本体４と 、容器本体を開封自在に密閉する上蓋５とから構成されている。なお、容器本体 ４はカップ型に構成することもできる。

【０００９】 子袋の真空包装パック２は、酸素不透過で、カッタや箸、ピン、妻楊枝などの オープナにより裂封可能の樹脂フイルムで形成され、粉末スープ３が封入される 袋部９と、これを密閉している包装パックシート１０とからなる。容器本体４は 、保温性のために発泡樹脂で形成されている。上蓋５は、薄い樹脂、紙または合 成紙で形成され、容器本体の上縁周囲に接着されて容器本体を密閉し、後で開封 自在である。

【００１０】 上蓋５の一部に予じめ注湯孔６を穿設し、粉末スープ３が封入されている包装 パック２を注湯孔６と実質的に同形とし、包装パックが注湯孔を塞ぐ位置で包装 パック２の外周辺７を上蓋５の上面８に接着または貼着により固着したものであ る。 包装パック２が固着された注湯孔６の位置の包装パックシート１０の面には、 適当な図案等１５（図３）を付して包装パック２が固着された位置を明示してい る。なお、インスタント麺用容器の全体はカバー１１で覆われている。

【００１１】 このような位置から包装パック２を裂封するには適当なオープナ、例えば箸が 使用できる。なお、包装パック２が配置する注湯孔６の位置は、電気ポットまた は魔法瓶などの注湯孔から熱湯を注ぐことができるように容器本体４の端にもた せるのが好ましい。 このように構成されたインスタント麺用容器において、インスタント麺を食す るには、カバー１１を取り去り、図案等１５（図３）を付した位置においてオー プナ、例えば箸の先端を下方に押し込んで、包装パック２の包装パックシート１ ０、袋部９を裂封すれば、この裂封された口から熱湯を注入する。熱湯の注入に よって包装パック２に封入されている粉末スープ３は洗い流されてインスタント 麺１にふりかけられる。なお、熱湯の注入によって包装パック２に封入されてい る粉末スープ３を洗い流され易くするために、粉末スープ３が封入されている包 装パック２をすり鉢状に形成することもできる。その上でインスタント麺１のほ ぐれるのを待って上蓋５を取り去ればよい。インスタント麺１を食する際には、 この手順だけで、作業が完了できる。このため、インスタント麺１を食する際に 要する一連の作業を、少ない作業数で簡便に、かつ短時間で済ませることができ る。

【００１２】 他の実施例として、図２に示すように、上蓋５は、その一部に粉末スープ３を 封入する袋部９と、袋部９を密閉して袋部と共に包装パック２を形成する包装パ ックシート１０とから構成することができる。包装パック２は、外周辺７におい て包装パックシート１０が上蓋５の上面８に接着または貼着により固着されてい る。

【００１３】 包装パックシート１０には、適当な図案等１５を付して包装パック２の位置を 明示している。なお、インスタント麺用容器の全体は図１に示すインスタント麺 用容器と同様にカバーで覆われている。なお、熱湯の注入によって包装パック２ に封入されている粉末スープ３を洗い流され易くするために、粉末スープ３が封 入されている包装パック２をすり鉢状に形成することもできる。なお、包装パッ ク２が配置する注湯孔６の位置は、電気ポットまたは魔法瓶などの注湯孔から熱 湯を注ぐことができるように容器本体４の端にもたせるのが好ましい。

【００１４】 この場合においてインスタント麺を食する際には、図１に示すようにオープナ としての箸、ピン、妻楊枝等により当該位置を明示した図案等１５に差込んで、 包装パック２の包装パックシート１０、袋部９を裂封し、その口から熱湯を注入 すれば、包装パック２に封入されている粉末スープ３は洗い流されてインスタン ト麺１にふりかけられる。インスタント麺１を食する際には、この手順だけで、 作業が完了できる。このため、インスタント麺１を食する際に要する一連の作業 を、少ない作業数で簡便に、かつ短時間で済ませることができる。

【００１５】 このように、本考案のインスタント麺用容器によれば、包装パックをオープナ により裂封し、この裂封された口から熱湯を注入するようにしたことにより、イ ンスタント麺を食する際に要する一連の作業を、少ない作業数で簡便に、かつ短 時間で済ませることができる。

【００１６】

【考案の効果】

以上の説明からも明らかなように、本考案によれば、粉末スープが封入されて いる包装パックをオープナにより裂封し、この裂封された口から熱湯を注入する ようにしたことにより、インスタント麺を食する際に要する一連の作業を、少な い作業数で簡便に、かつ短時間で済ませることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案によるインスタント麺用容器の一部破断
した説明図。

【図２】本考案によるインスタント麺用容器の他の実施
例における一部破断した説明図。

【図３】本考案によるインスタント麺用容器の斜視図。

【符号の説明】

１……インスタント麺 ２……包装パック ３……粉末スープ ４……容器本体 ５……上蓋 ６……注湯孔 ７……包装パックの外周辺 ８……上蓋の上面 ９……袋部 １０……包装パックシート

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】インスタント麺および包装パックに封入さ
   れている粉末スープが収納される容器本体と、前記容器
   本体を開封自在に密閉する上蓋とからなり、前記上蓋の
   一部に予じめ注湯孔を穿設し、前記粉末スープが封入さ
   れている前記包装パックを前記注湯孔と実質的に同形と
   し、前記包装パックが前記注湯孔を塞ぐ位置で前記包装
   パックの外周辺を前記上蓋の上面に固着し、前記包装パ
   ックをオープナにより裂封し、この裂封された口から熱
   湯を注入するようにしたことを特徴とするインスタント
   麺用容器。
2. 【請求項２】インスタント麺が収納される容器本体と、
   前記容器本体を開封自在に密閉する上蓋とから構成さ
   れ、前記上蓋は、その一部に粉末スープを封入する袋部
   と、前記袋部を密閉して前記袋部と共に包装パックを形
   成する包装パックシートとからなり、前記包装パックを
   オープナにより裂封し、この裂封された口から熱湯を注
   入するようにしたことを特徴とするインスタント麺用容
   器。