JPH06202461A - 非磁性一成分現像方法 - Google Patents

非磁性一成分現像方法

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JPH06202461A
JPH06202461A JP4358590A JP35859092A JPH06202461A JP H06202461 A JPH06202461 A JP H06202461A JP 4358590 A JP4358590 A JP 4358590A JP 35859092 A JP35859092 A JP 35859092A JP H06202461 A JPH06202461 A JP H06202461A
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Masahiro Maeda
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、非磁性一成分現像剤が層規
制部材との接触において、該層規制部材に融着せず、か
ぶりや飛散のない良好な現像性を得ることができる非磁
性一成分現像方法を提供することにある。 【構成】 非磁性一成分現像剤を現像ローラーに供給
し、層規制部材により該非磁性一成分現像剤の薄層を現
像ローラーの表面に形成するとともに電荷を与え、感光
体ドラムと現像ローラーとの電位差により該非磁性一成
分現像剤を飛翔させ静電潜像を保持する感光体ドラムに
非接触で現像し、ついで転写材に転写を行う非接触型の
非磁性一成分現像方法であって、前記非磁性一成分現像
剤が、懸濁重合法により得た非磁性トナーの表面にステ
アリン酸金属塩の微粒子、樹脂粒子及びシリコーンオイ
ルの中から選ばれる少なくとも1種を含有する外添剤が
付着されている非磁性一成分現像方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は非磁性トナーを用いて静
電潜像を現像する非接触型の非磁性一成分現像方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に電子写真法は感光体ドラム上に電
気的な潜像を形成して、ついで該潜像をトナーによって
現像し、必要に応じて紙などの転写材にトナー画像を転
写した後、加熱、加圧等の手段によって定着し複写物を
得るものである。このような電子写真法に用いられる現
像剤としては、トナーとキャリアからなる二成分現像剤
と、トナーとキャリアの機能を同時に備えた一成分現像
剤とがある。一成分現像剤は、さらに磁性一成分現像剤
と、非磁性一成分現像剤とに分類される。二成分現像剤
は、転写性、定着性、耐環境特性等の電子写真特性に優
れる反面、トナーとキャリアの混合比を制御するための
トナー濃度センサーが必要であること、現像剤の寿命が
短いこと、現像剤の攪拌機構が複雑化する等の問題点を
有する。一方、磁性一成分現像剤は、上記のトナー濃度
センサーが不要であり、現像装置の小型化が容易である
反面、磁性粒子を含むことから、定着性が劣る問題を有
する。このような背景から装置の小型簡易化と定着特性
を両立するために、近年、非磁性トナーを一成分現像剤
として用いる方法が提案、実用化されている。
【0003】非磁性トナーを用いる一成分現像方法に
は、現像剤を担持した現像ローラーを静電潜像を有する
感光体ドラムと接触させて現像する接触型の非磁性一成
分現像方法と、現像ローラーと感光体ドラムとの間に一
定の空隙ギャップを設けて現像ローラー上の非磁性トナ
ーを飛翔させて現像する非接触型の非磁性一成分現像方
法とがある。非接触型の非磁性一成分現像方法では、現
像ローラー上に現像剤の薄層を均一に形成しなければな
らないため、現像剤と層規制部材との間隔が非常に狭く
設計されている。その結果、従来の非磁性一成分現像方
法では、現像剤に与えられる機械的負担が大きく、現像
剤がその接触、摺動により発生する摩擦熱により層規制
部材に融着するという問題を発生させていた。現像剤が
層規制部材に融着すると現像剤の摩擦帯電性が損なわ
れ、現像剤は帯電しづらくなり、その結果、非画像部に
現像剤が付着する現象いわゆるかぶりや現像機から現像
剤が吹き出すいわゆる飛散の問題を生じていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来におけ
る上記の実状に鑑みてなされたものである。従って、本
発明の目的は、非磁性一成分現像剤が層規制部材との接
触において、該層規制部材に融着せず、かぶりや飛散の
ない良好な現像性を得ることができる非磁性一成分現像
方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討し
た結果、非磁性一成分現像剤として懸濁重合法による球
形トナーを用い、さらには該球形トナーの表面にステア
リン酸金属塩の微粒子、樹脂粒子あるいはシリコーンオ
イルを含有する外添剤を混合付着することにより、上記
の目的である層規制部材へのトナー融着のない現像性の
良好な非磁性一成分現像方法を提供できることを見いだ
し、本発明を完成させるに至った。すなわち、本発明
は、非磁性一成分現像剤を現像ローラーに供給し、層規
制部材により該非磁性一成分現像剤の薄層を現像ローラ
ーの表面に形成するとともに電荷を与え、感光体ドラム
と現像ローラーとの電位差により該非磁性一成分現像剤
を飛翔させ静電潜像を保持する感光体ドラムに非接触で
現像し、ついで転写材に転写を行う非接触型の非磁性一
成分現像方法であって、前記非磁性一成分現像剤が、懸
濁重合法により得た非磁性トナーの表面にステアリン酸
金属塩の微粒子、樹脂粒子及びシリコーンオイルの中か
ら選ばれる少なくとも1種を含有する外添剤が付着され
ているものであることを特徴とする非磁性一成分現像方
法である。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。図1は、
本発明の非接触型の非磁性一成分現像方法に使用する現
像装置の概略構成図である。図中1は感光体ドラム、2
はホッパー、3は非磁性一成分現像剤、4は層規制部
材、5は非磁性一成分現像剤を担持するアルミニウム製
スリーブを使用した現像ローラー、6は非磁性一成分現
像剤の漏れ防止部材、7は攪拌機である。この現像装置
においては、感光体ドラム1上には、公知の電子写真法
によって静電潜像が形成される。ホッパー2内には非磁
性一成分現像剤3が収容されており、非磁性一成分現像
剤3は、層規制部材4によって現像ローラー5上に一定
の層厚になるように担持されるとともに層規制部材4と
の摩擦により電荷が付与される。現像ローラー5は、感
光体ドラム1と120μm〜300μmの空隙を介して
設置されている。該現像ローラーには、直流または交流
電圧のバイアスを印加する。現像ローラー5に担持され
た非磁性一成分現像剤は、現像ローラー5の回転により
搬送されて、静電潜像を有する感光体ドラム1と現像ロ
ーラー5との電位差によって感光体ドラム1表面に飛翔
し、非接触で静電潜像の顕像化が行われる。
【0007】次に本発明でいう非磁性一成分現像剤を構
成する非磁性トナーについて詳述する。非磁性トナー
は、重合性単量体に着色剤を分散させた分散液に重合開
始剤を加えた後、水性媒質中で重合性単量体を懸濁重合
して得た着色粒子である。本発明に用いられる重合性単
量体としては、例えば下記の化合物があげられる。スチ
レン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−
メチルスチレン、p−メトキシスチレン、p−フェニル
スチレン、p−クロルスチレン、3,4ージクロルスチ
レン、p−エチルスチレン、2,4−ジメチルスチレ
ン、p−n−ブチルスチレン、p−tert−ブチルス
チレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オクチル
スチレン、p−n−ノニルスチレン、p−n−デシルス
チレン等のスチレン及びその誘導体;エチレン、プロピ
レン、ブチレン、イソブチレン等のエチレン不飽和モノ
オレフィン類;塩化ビニル、塩化ビニリデン、臭化ビニ
ル、フッ化ビニル等のハロゲン化ビニル類;酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニル、ベンゾエ酸ビニル等の有機酸
ビニルエステル類;メタクリル酸、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタ
クリル酸n−ブチル、メタクリル酸n−オクチル、メタ
クリル酸ドデシル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、
メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸フェニル、メタ
クリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチル
アミノエチル等のメタクリル酸及びその誘導体;アクリ
ル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル
酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸プロ
ピル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸ドデシル、
アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ステアリ
ル、アクリル酸2−クロルエチル、アクリル酸フェニル
等のアクリル酸及びその誘導体;ビニルメチルエーテ
ル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエーテル
等のビニルエーテル類;ビニルメチルケトン、ビニルヘ
キシルケトン、ビニルイソプロペニルケトン等のビニル
ケトン類;N−ビニルピロール、N−ビニルカルバゾー
ル、N−ビニルインドール、N−ビニルピロリドン等の
N−ビニル化合物;ビニルナフタリン類;アクリロニト
リル、メタクリロニトリル、アクリルアミド等。これら
のモノマーは、単独で、あるいは二種以上を組み合せて
用いられる。スチレンまたはスチレン誘導体を単独であ
るいは他のモノマーと混合して用いることが、非磁性ト
ナーの環境特性及び耐久性を高める上で好ましい。
【0008】また、着色剤としては、例えば、カーボン
ブラック、アセチレンブラック、ランプブラック、チャ
ンネルブラック、アニリンブラック等の黒色着色剤や、
有彩色であればファーナルブルー、パーマネントブル
ー、ニグロシンブルー、フタロシアニン系シアン色顔
料、ローズベンガル、キサンテン系マゼンタ色染料、キ
ナクリドン系マゼンタ色顔料、モノアゾ系赤色顔料、ジ
スアゾ系黄色顔料等があげられるが、これらに限定され
るものではない。
【0009】本発明を構成する非磁性トナーは下記の工
程を経て製造される。まず重合性単量体及び着色剤を含
む分散液を調製する。この時、着色剤を重合性単量体に
均一に分散させるため分散液に有機過酸化物を加えるこ
とが好ましい。特に最も長い炭素原子鎖の炭素原子数が
13以上のアルキル基を有する有機過酸化物が好まし
い。このような有機過酸化物としては、例えば下記の化
合物があげられる。ステアリルパーオキシド、パルミチ
ルパーオキシド、ベヘニルパーオキシド、ミリスチルパ
ーオキシド、ステアリルパーオキシフェノキシアセテー
ト、ミリスチルパーオキシフェノキシアセテート、α−
クミルパーオキシステアレート、α−クミルパーオキシ
ミリスチレート、t−ブチルパーオキシステアレート、
t−ブチルパーオキシミリスチレート、α−クミルパー
オキシベヘネート、α−クミルパーオキシセチレート、
t−ブチルパーオキシベヘネート、t−ブチルパーオキ
シセチレート等。上記の有機過酸化物の使用量は、重合
性単量体100重量部に対して0.01〜10重量部好
ましくは、0.1〜5重量部である。
【0010】着色剤を重合性単量体中に分散させる方法
としては、分散液を攪拌しながら加熱する方法が用いら
れる。その際、超音波分散機等を併用してもよい。加熱
温度は40〜140℃であり、加熱時間は30分ないし
数時間である。次いで分散液に重合開始剤を加え、水性
媒質中で重合性単量体を懸濁重合させると非磁性トナー
が得られる。本発明に用いられる重合開始剤は、重合性
単量体に可溶であることが好ましい。このような重合開
始剤としては、2,2´−アゾビスイソブチロニトリ
ル、2,2´−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニト
リル)、2,2´−アゾビス−4−メトキシ−2,4−
ジメチルバレロニトリル、その他のアゾ系またはジアゾ
系重合開始剤;ベンゾイルパーオキサイド、メチルエチ
ルケトンパーオキサイド、イソプロピルパーオキシカー
ボネート、その他の過酸化物系重合開始剤等があげられ
る。本発明においては、分子量及び分子量分布を制御す
る目的で、または反応時間を制御する目的で、上記の重
合開始剤の2種以上を組み合わせ用いることが好まし
い。また、必要に応じて過硫酸アンモニウム、過硫酸カ
リウム等の水溶性重合開始剤を併用してもよい。重合開
始剤の使用量は、重合性単量体100重量部に対して通
常0.1〜20重量部、好ましくは、1〜5重量部であ
る。重合開始剤が0.1重量部未満では、生成物重合体
の分子量が非磁性トナーとしての特性を満足しないほど
分子量が大きくなり、一方、重合開始剤が20重量部を
越えると、重合生成物の分子量が低くなりすぎるため好
ましくない。
【0011】前記の懸濁重合反応は懸濁安定剤の存在下
に行うことが好ましい。一般に懸濁重合では懸濁安定剤
として分子中に親水性基と疎水性基を有する界面活性剤
が多く用いられる。懸濁安定剤は親水性基として、水酸
基、カルボキシル基及びその塩、スルホン基及びその塩
等の極性基を有し、疎水性基として、脂肪族及び芳香族
等の無極性基で構成されており、造粒工程により形成さ
れた単量体組成物粒子の合一を防ぎ、安定化する能力を
有する。このような懸濁安定剤としては例えば、ポリビ
ニルアルコール、カゼイン、ゼラチン、メチルセルロー
ス、メチルハイドロキシプロピルセルロース、エチルセ
ルロース等のセルロース誘導体、澱粉及びその誘導体、
ポリ(メタ)アクリル酸及びそれらの塩等があげられ
る。これらの懸濁安定剤は、重合反応中は液滴表面を被
覆し液滴の合一、集塊を防止する働きをしている。
【0012】また、本発明でいう非磁性トナーの製造に
あたっては、耐ブロッキング性、耐久性改善のため、ジ
ビニルベンゼン等の架橋剤を添加し懸濁重合を行っても
よい。更に必要に応じて、電荷制御剤を添加してもよ
い。このような電荷制御剤としては、正帯電性であれ
ば、ニグロシン系染料、第4級アンモニウム塩等、負帯
電性であれば、カルボキシル基、スルホン酸エステルま
たは含窒素基を有する有機化合物の金属錯体、含金属染
料等がある。本発明において、懸濁重合反応は、通常、
重合温度50℃以上で行われ、重合開始剤の分解温度を
考慮して温度を設定する。設定温度が高すぎると、重合
開始剤の急激な分解が生じ、分子量等に影響を与えるた
め好ましくない。そのほか水性媒質中に塩化ナトリウ
ム、硫酸ナトリウム等の中性塩を乳化防止の目的で加え
てもよい。また造粒工程により形成された単量体組成物
粒子の合一を防ぐ目的で、グリセリン、エチレングリコ
ール等の増粘剤を加えてもよい。
【0013】前記の非磁性トナーは、体積平均粒子径で
12μm以下、好ましくは、3〜9.5μmの粒子径を
有するものがよい。3μm未満であると、十分な流動性
が得られない。一方、9.5μmより大きいと細線、文
字等の画素の再現性が悪くなる。
【0014】次に前記非磁性トナーの表面に付着させる
微粒子等の外添剤について詳述する。本発明を構成する
非磁性一成分現像剤においては、前記非磁性トナーの表
面にステアリン酸金属塩の微粒子、樹脂粒子あるいはシ
リコーンオイル中から選ばれる少なくとも1種を含有す
る外添剤を付着させるものである。ステアリン酸金属塩
の微粒子としては、ステアリン酸アルミニウム、ステア
リン酸バリウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン
酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸リチ
ウム、ステアリン酸鉛等の微粒子である。また、樹脂粒
子としては、ポリスチレン樹脂、アクリル系樹脂、スチ
レン−アクリル酸エステル樹脂、ポリエステル樹脂、ポ
リプロピレン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、メ
ラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、シリコーン樹脂、
ナイロン樹脂等の微粒子である。ステアリン酸金属塩の
微粒子及び樹脂粒子の粒子径は、0.1〜3μmの範囲
が好ましい。0.1μm未満であると非磁性トナーへの
混合分散性が悪く現像剤としての流動性が悪くなり、現
像ローラー表面上に薄層を形成しにくい。一方、3μm
より大きいと非磁性トナー粒子への付着性が悪く、分
離、飛散したり、かぶりの原因となる場合がある。ステ
アリン酸金属塩の微粒子及び樹脂粒子は、非磁性トナー
100重量部に対して0.05〜3重量部が好ましい。
0.05重量部未満では、上記微粒子の層規制部材に対
する潤滑効果が不十分で層規制部材に非磁性トナーが融
着しやすい。一方、3重量部より多いと添加過剰であ
り、非磁性一成分現像剤の帯電性を阻害する場合があ
る。
【0015】次に本発明で使用可能なシリコーンオイル
としては以下のものがあげられる。すなわち、モノメチ
ルシリコーンオイル、ジメチルシリコーンオイルおよび
ジメチルシリコーンオイルを変性した以下のシリコーン
オイル:メチルスチレンまたは、オレフィン変性シリコ
ーンオイル、ポリエーテル変成シリコーンオイル、アル
コール変性シリコーンオイル、フッ素変性シリコーンオ
イル、アミノ変性シリコーンオイル、メルカプト変性シ
リコーンオイル、エポキシ変性シリコーンオイル、カル
ボキシル変性シリコーンオイル、高級脂肪酸変性シリコ
ーンオイル、カルナバ変性シリコーンオイル、アミド変
性シリコーンオイル等があげられる。シリコーンオイル
は、非磁性トナー100重量部に対して0.05〜2重
量部、望ましくは0.1〜1重量部の範囲で使用するこ
とが好ましい。0.05重量部未満では、層規制部材に
対するシリコーンオイルの潤滑効果が不十分で層規制部
材に非磁性トナーが融着しやすい。一方、2重量部より
多いと添加過剰であり、非磁性トナーが凝集しやすくな
り、流動性が悪くなり、現像ローラー表面上に薄層を形
成しにくい。シリコーンオイルの粘度は1〜300CS
が適当である。1CS未満であると、層規制部材に対す
るシリコーンオイルの潤滑効果が不十分で層規制部材に
非磁性トナーが融着しやすい。一方、300CS以上で
あると、非磁性トナー粒子への付着性が悪く、分離、飛
散したり、かぶりの原因となる場合がある。また、本発
明でいう非磁性トナーの表面に付着させる外添剤は、前
記ステアリン酸金属塩の微粒子、樹脂粒子あるいはシリ
コーンオイル以外に、例えば疎水性アルミナ、カーボン
ブラック、疎水性シリカ等の他の微粒子を非磁性トナー
の摩擦帯電の制御および導電性の制御の目的で混合して
使用してもよい。但し、この場合は、微粒子全体に占め
るステアリン酸金属塩の微粒子、樹脂粒子あるいはシリ
コーンオイルからなる特定外添剤の比率は0.05重量
%以上であることが望ましい。
【0016】非磁性トナーの表面にステアリン酸金属塩
の微粒子、樹脂粒子あるいはシリコーンオイルを含有す
る外添剤を付着させる手段としては、非磁性トナーと前
記外添剤とを所定の比率で混合してタービン型攪拌機、
ヘンシェルミキサー、スーパーミキサー等の攪拌機を用
いて攪拌する方法が挙げられる。また、前記攪拌手段と
して奈良機械製作所社製のナラ・ハイブリダイゼーショ
ン・システムやホソカワミクロン社製のオングミル等の
表面改質機と呼ばれる装置を用いてもよい。なお、本発
明において非磁性トナーの表面に前記外添剤が付着され
ているとは、非磁性トナーの方面に前記外添剤がまぶさ
れて付着された状態と、非磁性トナーの表面に前記外添
剤の少なくとも一部が埋設して固着した状態をいう。こ
の場合、外添剤を埋設して固着させるには前記の奈良機
械製作所社製のナラ・ハイブリダイゼーション・システ
ムやホソカワミクロン社製のオングミル等の表面改質手
段を用いる。
【0017】
【作用】層規制部材に対し、非磁性一成分現像剤の融着
を防ぐためには、非磁性一成分現像剤は層規制部材との
接触・摺動において、滑性が良好であることが必要であ
る。本発明を構成する懸濁重合法による非磁性トナー
は、球状物であるためその形状に由来して、層規制部材
との接触時における滑性が良好であるが、さらに非磁性
トナーの表面にステアリン酸金属塩の微粒子、樹脂粒子
あるいはシリコーンオイルの中から選ばれる少なくとも
1種を混合付着することにより、非磁性トナーの層規制
部材への現像剤融着を防ぐことが可能となる。すなわ
ち、非磁性トナーの表面にステアリン酸金属塩の微粒
子、樹脂粒子あるいはシリコーンオイルが付着している
ため、ステアリン酸金属塩の微粒子、樹脂粒子あるいは
シリコーンオイルが非磁性トナーと層規制部材との間で
潤滑油的作用効果を示し、非磁性トナーの滑性が向上す
る。したがって、現像剤の融着を防ぐことが可能とな
る。
【0018】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明を説明する。な
お、実施例において部とは重量部を示す。 実施例1 スチレン800gとn−ブチルアクリレート200gの
混合液に過酸化ステアリル20gを溶解させ、さらにカ
ーボンブラック(三菱化成工業社製 #40)120g
と、ニグロシン系染料(オリエント化学社製 ボントロ
ンN04)30gを加えて攪拌した。さらに攪拌しなが
ら、この混合物を40℃で4時間加熱した。得られたス
ラリーに2,2´−アゾビスイソブチロニトリル25g
を混合溶解した。この溶液にポリアクリル酸水溶液(和
光純薬社製、約25%、8000〜12000cp、2
5℃)80gと、硫酸ナトリウム45gとを、蒸留水5
000gに溶解させた溶液を加えて、攪拌機(ホモミキ
サーM型)にて10000rpmで20分間攪拌し、重
合性単量体および着色剤を含む分散液を得た。この分散
液を、還流管を装備した5リットルのセパラブルフラス
コ容器に加えた。30分間反応容器内を窒素置換した
後、95℃まで加熱しながら直径50mmのタービン型
攪拌翼を持つ攪拌機で、300rpmで9時間攪拌し
た。その後攪拌を維持しながら、内溶液が室温になるま
で冷却し、重合粒子を濾別し、よく水洗した後乾燥させ
球形の非磁性トナーを得た。得られた球形の非磁性トナ
ーの粒子径をコールターカウンター(アパーチャー10
0μm)を用いて測定したところ、該非磁性トナーの体
積平均粒子径は、6.2μmであった。次に、この非磁
性トナー100部に対して、ステアリン酸アルミニウム
の微粒子(淡南化学工業社製 粒子径約0.5μm)
0.15を添加して、ヘンシェルミキサーで2分間攪拌
することで、本発明に用いる非磁性一成分現像剤を得
た。
【0019】実施例2 実施例1の非磁性トナーに対して、ステアリン酸アルミ
ニウムの微粒子(淡南化学工業社製 粒子径約0.5μ
m)0.35部と疎水性アルミナ(日本アエロジル社製
RFY−C)0.15部とを同時に添加した他は実施
例1と同様にして、本発明に用いる非磁性一成分現像剤
を得た。
【0020】実施例3 実施例1の非磁性トナーに対して、ステアリン酸アルミ
ニウムの微粒子(淡南化学工業社製 粒子径約0.5μ
m)0.3部とカーボンブラック(三菱化成工業社製
#40)0.1部とを同時に添加した他は実施例1と同
様にして、本発明に用いる非磁性一成分現像剤を得た。
【0021】実施例4 実施例1の非磁性トナーに対して、スチレン−メチルメ
タアクリレート共重合体樹脂(綜研化学社製 粒子径約
0.3μm)0.1部を添加した他は実施例1と同様に
して、本発明に用いる非磁性一成分現像剤を得た。
【0022】実施例5 実施例1の非磁性トナーに対して、スチレン−メチルメ
タアクリレート共重合体樹脂(綜研化学社製 粒子径約
0.3μm)0.35部と疎水性アルミナ(日本アエロ
ジル社製 RFY−C)0.25部とを同時に添加した
他は実施例1と同様にして、本発明に用いる非磁性一成
分現像剤を得た。
【0023】実施例6 実施例1の非磁性トナーに対して、スチレン−メチルメ
タアクリレート共重合体樹脂(綜研化学社製 粒子径約
0.3μm)0.35部とカーボンブラック(三菱化成
工業社製 #40)0.1部とを同時に添加した他は実
施例1と同様にして、本発明に用いる非磁性一成分現像
剤を得た。
【0024】実施例7 実施例1の非磁性トナーに対して、ジメチルシリコーン
オイル(信越シリコーン社製 KF−96−30 25
℃での粘度:30CS)0.1部を添加した他は実施例
1と同様にして、本発明に用いる非磁性一成分現像剤を
得た。
【0025】実施例8 実施例1の非磁性トナーに対して、ジメチルシリコーン
オイル(信越シリコーン社製 KF−96−30 25
℃での粘度:30CS)0.35部と疎水性アルミナ
(日本アエロジル社製 RFY−C)0.15部とを同
時に添加した他は実施例1と同様にして、本発明に用い
る非磁性一成分現像剤を得た。
【0026】実施例9 実施例1の非磁性トナーに対して、ジメチルシリコーン
オイル(信越シリコーン社製 KF−96−30 25
℃での粘度:30CS)0.35部とカーボンブラック
(三菱化成工業社製 #40)0.1部とを同時に添加
した他は実施例1と同様にして、本発明に用いる非磁性
一成分現像剤を得た。
【0027】比較例1 下記の配合で原料を混合し、エクストルーダーにて熱溶
融混練を行った後、粉砕分級して平均粒子径が6.5μ
mの非磁性トナーを得た。該非磁性トナーをそのまま比
較用の非磁性一成分現像剤とした。
【0028】比較例2 比較例1の非磁性トナー100部に対して、疎水性アル
ミナ(日本アエロジル社製 RFY−C)0.3部を添
加して、実施例1と同様の方法で混合して、比較用の非
磁性一成分現像剤を得た。
【0029】比較例3 実施例1の非磁性トナーをそのまま比較用の非磁性一成
分現像剤とした。
【0030】以上の操作で得られた非磁性一成分現像剤
を用いて、図1に示す現像機構を有する市販の磁性プリ
ンター(商品名:L−880 京セラ社製)の改造機
(現像バイアスを直流電圧−100Vおよび感光体の表
面電位を−900Vに改造したもの)を用いて、プリン
トテストを行った。実施例1から実施例9の非磁性一成
分現像剤はいずれも層規制部材に現像剤が融着しなかっ
た。これに対し、比較例1から比較例3の非磁性一成分
現像剤は、層規制部材に現像剤が融着し飛散が発生し
た。また、転写紙に感光体ドラムから転写された非磁性
一成分現像剤のベタ画像をマクベス反射濃度計で測定し
た結果と非画像部をハンター色差計で測定したかぶりの
結果を表1に示した。表1から明らかなように本発明の
非磁性一成分現像方法は、比較例と比べると十分な画像
濃度を有することとかぶりが少ないことが確認された。
【0031】
【表1】
【0032】
【発明の効果】本発明は上記のように、懸濁重合法によ
る球形状の非磁性トナーに特定の外添剤を混合付着した
非磁性一成分現像剤を用いることにより、層規制部材に
現像剤の融着がなく、良好な現像特性が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明を実施するための非接触型の非
磁性一成分現像装置の概略断面図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 ホッパー 3 非磁性一成分現像剤 4 層規制部材 5 現像ローラー 6 現像剤の漏れ防止部材 7 攪拌機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 昌宏 静岡県静岡市用宗巴町3番1号 株式会社 巴川製紙所技術研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性一成分現像剤を現像ローラーに供
    給し、層規制部材により該非磁性一成分現像剤の薄層を
    現像ローラーの表面に形成するとともに電荷を与え、感
    光体ドラムと現像ローラーとの電位差により該非磁性一
    成分現像剤を飛翔させ静電潜像を保持する感光体ドラム
    に非接触で現像し、ついで転写材に転写を行う非接触型
    の非磁性一成分現像方法であって、前記非磁性一成分現
    像剤が、懸濁重合法により得た非磁性トナーの表面にス
    テアリン酸金属塩の微粒子、樹脂粒子及びシリコーンオ
    イルの中から選ばれる少なくとも1種を含有する外添剤
    が付着されているものであることを特徴とする非磁性一
    成分現像方法。
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