JPH06202439A - 画像形成装置の帯電装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】回転タイプの帯電部材をそなえた帯電装置の願
い帯電部材のクリーニングを容易に遂行する。 【構成】回転する帯電部材の、その回転を利用して清掃
部材を作動させる手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の目的】

【産業上の利用分野】この発明は、静電複写機、同プリ
ンタなど静電転写プロセスを利用する画像形成装置、就
中、その帯電装置に関するものである。

【０００２】

【従来技術と解決すべき課題】上記のような周知の画像
形成装置ににおいては、像担持体表面を一様に帯電させ
るための一次帯電器、像担持体上のトナー像を転写材に
転移させるための転写帯電器、該転写材を像担持体から
分離させるための分離帯電器など、各所に帯電器（コロ
ナ放電器）が配置してある。

【０００３】この種の帯電器としては、像担持体側を開
放したシールドケース内に帯電ワイヤを展張し、これに
バイアス電圧を印加するように構成したものが広く知ら
れているが、帯電ワイヤは、画像形成装置内の浮遊トナ
ーによって汚染されて被帯電面の帯電不良、異常放電の
発生などのおそれを免れず、これによる画質の劣化、ジ
ヤムの発生などを招来するという問題があった。

【０００４】このため、フェルト、スポンジ等の清掃部
材で帯電ワイヤを挟持摺擦してクリーニングするような
ものが提案されている。ところがこの種の帯電ワイヤ
は、一般に線径が１００μｍ程度と細いので放電領域が
狭く、また、クリーニングのためにワイヤを挟持摺擦す
るので長期の使用によってワイヤが研削されて異常放電
を生じ、これまた画質の劣化やジャム発生の一因となっ
ていた。

【０００５】このような門体を回避するため、放電部材
を回転させるようにして、付着物が全体に均一に付着す
るとともに、放電領域を拡げるように構成したものが提
案されている。

【０００６】併しながら、このようなものも長期の間に
は放電部材への付着物の増大による画質の劣化、ジャム
の発生などの欠陥を免れなかった。そこで回転する放電
部材をクリーニングする清掃部材を設ける必要がある
が、このためには清掃手段を駆動する必要があるので、
そのための付帯機構、余分なスペースを要することにな
り、コストアップの原因となるので不都合である。

【０００７】本発明はこのような事態に対処すべくなさ
れたものであって、回転しながら帯電を行う放電部材を
備えた帯電装置において、放電部材に回転にともなって
清掃を行うようにして、構成が簡単で確実な清掃を遂行
し得るような帯電装置を提供することを目的とするもの
である。

【０００８】

【発明の構成】上記の目的を達成するため、本発明は、
回転帯電部材と、これを駆動する駆動手段とをそなえた
帯電装置において、前記帯電部材の駆動よって帯電部材
に沿ってこれをクリーニングする清掃部材をそなえてな
るものである。

【０００９】このような構成とすることによって、構成
が極めて簡単で信頼性が高く、コスト的にも有利な帯電
装置を得ることができる。

【００１０】

【実施例の説明】「図１」は本発明の実施態様を示す斜
視図であって、図には画像形成装置の像担持体１と一時
帯電器２のみを示してあり、その他の部材は省略してあ
る。なお転写、分離部位に配置されている転写分離帯電
器も、その基本的構成は上記のものと同様である。

【００１１】同図は帯電器のシールドケースを除外して
内部を露出して示したもので、放電ブザイたるスパイラ
ルスクリュー１５が帯電器内において像担持体表面に近
接して平衡に配置してある。該スパイラルスクリュー１
５は軸１６に支持されており、該軸１６の端部に取着し
たウォームホイル１７には、ＤＣモータ１９によって駆
動されるウォーム１８が噛合している。

【００１２】同図及び「図２」から判るように、前記ス
パイラルスクリュー１５には、ガイドレール２２に係合
して該スパイラルスクリュー１５に沿って移動可能のホ
ルダ２１に設けた清掃部材２０が係合している。清掃部
材としては、例えば、ポリウレタンにＳｉＣを添加した
ものを雌ねじ状にに形成したものをスパイラルスクリュ
ーに係合したものを用いることができる。

【００１３】前記スパイラルスクリュー１５の両端部近
傍には、位置検知部材たるフォトセンサ２３が配置して
ある。また、前記ホルダ２１には突部Ａが設けてあるの
で、ホルダ２１が移動してスパイラルスクリュー１５の
端部に達すると該突部がフォトセンサ２３を遮光してホ
ルダ２１停止する。

【００１４】前記スパイラルスクリュー１５は厚み２０
μｍ程度の導電性材料からなっており、これに約７、５
ｋｖ程度のＡＣ電圧を印加することにより、該スパイラ
ルスクリューの先端に電界が集中してコロナ放電が発生
して像担持体面が帯電されることになる。

【００１５】この際、モータ１９を駆動して、ウォーム
１８、ウォームホイル１７を介して軸１６、従ってスパ
イラルスクリュー１５を回転させて像担持体表面を可及
的に均一に帯電させるとともに、スパイラルスクリュー
１５の先端部分にできるだけ均一に浮遊トナーや放電生
成物などが付着するようにする。

【００１６】「図３」にしめすように、軸１６には、こ
れに設けたピン２６を介してハス歯歯車たるウォームギ
ヤ１７の回転が伝達されるとともに、一定の範囲で該ギ
ヤ１７は軸１６上を摺動できるようになっており、また
このギヤ１７と小許の間隙を存して一対のＥリング２５
が配設してストッパの作用をしている。

【００１７】まず、軸１６端部における、ホルダ２１、
ギヤ１７、ウォーム１８等の関係作動について説明す
る。「図１」において、スパイラルスクリュー１５の回
転にともなって、ホルダ２１が図示左方に移動してゆ
き、「図４」に示すように、ホルダ２１がギヤ１７に近
接する位置に至ると、前記突部Ａがフォトセンサを遮光
し始めてホルダ２１の位置が検知される。

【００１８】この際、モータ１９は図示矢印Ｆ方向に回
転しており、ハス歯ギヤ１７はスラストによって図示左
方に移動して、図示左側のリング２５に当接する。スパ
イラルスクリュー１５に係合するホルダ２１は、図示の
一よりもさらに左方に移動して該スクリュー１５から外
れ、ホルダに形成した突部Ｂがギヤ１７の端面に当接し
た状態で停止する。

【００１９】上記のような、ギヤ１７が図示左側のリン
グ２５に当接し、ホルダ２１がスパイラルスクリュー１
５から外れた位置がホルダのホームボジションであっ
て、画像形成動作はこの状態で行われるものとする。

【００２０】画像形成動作が行われている場合には、ウ
ォーム１８は図示矢印Ｅ方向に回転しており、ギヤ１７
は図示左側のリング２５に当接したまま回転して軸１
６、スパイラルスクリュー１５を回転して帯電作用を行
う。このときにはホルダ２１はスパイラルスクリュー１
５から外れているので移動することはない。

【００２１】コピー枚数が予め設定した数量に達する
と、その後適時、たとえばメインスイッチをオンして画
像形成可能になるまでのウェイトタイムに、モータ１９
を図示Ｆ方向に回転駆動する。これによってギヤ１７は
スラストによって図示右方に移動して右側のリング２５
に当接して軸１６、スパイラルスクリュー１５を回転さ
せる。ギヤ１７が上述のように右行するとき、前記突部
Ｂを介してホルダ２１も右行してスパイラルスクリュー
１５に係合し、以後これに係合する状態で移動してクリ
ーニングを行うことになる。

【００２２】ホルダ２１が反対側のセンサに達するとこ
れを検知してモータ１９を逆回転すればホルダ２１は元
の位置に戻る。このような動作を適数回くりかえしてク
リーニングを終了して画像形成動作を行う。

【００２３】「図５」、「図６」は他の実施態様を示す
要部の斜視図及び断面図である。「図５」はシールドケ
ースを除去したところを示すもので、像担持体１に近接
して平行に配置された軸２８には、ほぼ全長にわたって
放電ブラシ２７が形成してある。該ブラシ２７は、線径
２０μｍ、長さ約２ｍｍ程度の、ステンレス鋼、黄銅な
どの導電性材料で形成されており、これに７．５ｋｖ程
度のバイアス電圧を印加するとブラシ先端に電界が集中
して像担持体１側へコロナ放電が行われる。

【００２４】前記軸２８は、モータ１９に設けたウォー
ム１８、これに噛合するウォームホイル１７を介して駆
動されている。ブラシの作動時にはこれが「図５」に矢
印Ｈ方向に回転するものとし、該ブラシの全長にわたっ
て、厚み５０μｍ程度の、たとえばナイロン、ＰＥＴな
どの絶縁材料からなるクリーニングシート２９が同図に
示すように当接配置してある。

【００２５】ブラシ２７に付着したトナー、放電生成物
などの異物は前記クリーニングシート２９によって除去
され、この除去された異物は、非導電性材料で形成され
た容器３０に収容される。

【００２６】戦記ブラシは、前述の実施例装置と同様
に、非放電時に所定時間バイアスを印加しない状態で回
転させればよい。

【００２７】以上本発明を、一次帯電器に適用した場合
について説明したが、本発明がこれに限定されるもので
はなく、転写帯電器、分離帯電器など他の部位の帯電器
にも適用出来るものであることは容易に理解できるとこ
ろであろう。

【００２８】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によるとき
は、回転帯電部材を備えた帯電器において、該帯電部材
の回転を利用して清掃部材を作動するようにしたから、
別設の駆動手段やこれに付帯する機構、このためのスペ
ースなどを必要とせず、装置の信頼性の向上、コストダ
ウンに資するところが大である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施態様を示す帯電器の要部斜視図

【図２】同上断面図

【図３】及び

【図４】清掃部材を支持するホルダの端部における作動
を示す説明図

【図５】他の実施態様を示す帯電器の斜視図

【図６】同上断面図

【符号の説明】

１ 像担持体 ２ 一次帯電器 １５ スパイラルスクリュー １６、２８ 軸 １７ ウォームホイル １８ ウォーム １９ モータ ２０ 清掃部材 ２１ ホルダ ２２ ガイドレール ２３ フォトセンサ ２８ ブラシ ２９ クリーニングシート ３０ 容器

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】回転帯電部材と、これを駆動する駆動手段
   とをそなえた帯電装置において、前記帯電部材の駆動よ
   って帯電部材に沿ってこれをクリーニングする清掃部材
   をそなえた画像形成装置の帯電装置。
2. 【請求項２】回転帯電手段がスパイラルスクリューであ
   って寝清掃部材がこれに沿って走行する「請求項１」記
   載の帯電装置。
3. 【請求項３】回転帯電部材がブラシであって、清掃部材
   がこれに当接配置したクリーニングシートである「請求
   項１」記載の帯電装置。