JPH06201999A - 連続表示を提供する走査型コンフォーカル顕微鏡 - Google Patents

連続表示を提供する走査型コンフォーカル顕微鏡

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JPH06201999A
JPH06201999A JP5241627A JP24162793A JPH06201999A JP H06201999 A JPH06201999 A JP H06201999A JP 5241627 A JP5241627 A JP 5241627A JP 24162793 A JP24162793 A JP 24162793A JP H06201999 A JPH06201999 A JP H06201999A
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JP
Japan
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image data
frame
sample
data
frames
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JP5241627A
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Roger Y Tsien
ワイ. サイエン ロジャー
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University of California
Original Assignee
University of California
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Publication date
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    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
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    • G02B21/0004Microscopes specially adapted for specific applications
    • G02B21/002Scanning microscopes
    • G02B21/0024Confocal scanning microscopes (CSOMs) or confocal "macroscopes"; Accessories which are not restricted to use with CSOMs, e.g. sample holders
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    • G02B21/0004Microscopes specially adapted for specific applications
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 走査型コンフォーカル顕微鏡で得た画像デー
タを的確に処理して同データの有効活用を図る。 【構成】この顕微鏡は、紫外線照射ビームLBを用いて
ラスタ走査パターンに従いサンプル16を走査し、少な
くとも2波長で蛍光を発生させる。蛍光の一部が照射ビ
ームの光学経路をたどってダイクロイックミラー8に戻
り、そこで照射ビームと分離されて一対のフォトマルチ
プライヤ22,26で検出される。データプロセッサ3
0はフォトマルチプライヤ22,26からのディジタル
データを累算し、走査されているサンプルの一連の画像
データフレームを2つの波長において形成する。各波長
における選ばれた数のフレーム画像データは平均され
て、データ記録システム32の単一トラックに交互に記
録される。更に、2つの波長に関する平均されたデータ
の比率がディスプレイ31に与えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、一般的には走査型コ
ンフォーカル顕微鏡に係り、さらに詳しくは紫外線によ
ってサンプルを走査し、その結果発生する蛍光を検知し
て得られたデータを処理することによって、走査データ
の連続ディスプレイを提供する顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】生理学および細胞生理学等の学問分野に
おいて、カルシウム、ナトリウム、マグネシウム等の細
胞内イオンの動態を調べることは重要である。その理由
は、これらのイオンが細胞内生理活性機能と密接に結び
付いていると考えられているからである。これら細胞内
イオンの動態研究の方法としては、蛍光色素を細胞内に
注入することが一般的である。このような蛍光色素は、
細胞内で特定の種のイオンに特異的に結合し、所定波長
の可視または紫外線の励起光が照射されることによって
蛍光を発する。
【0003】例えば、カルシウムイオンの検出に用いら
れる蛍光プローブとして、インド−1(indo-1)、フラ
−2(fura-2)、フルオ−3(fluo-3)及びロッド−2
(rhod-2)等が知られている。細胞内のカルシウムイオ
ンの存在を検出するため、これらの蛍光プローブのいず
れか一つを用いることができる。例えばプローブindo-1
は、波長350ナノメータ(nm)程度の紫外光による
励起に応答して、カルシウムイオン濃度に応じて405
nmあるいは485nmいずれかの波長で蛍光を発す
る。また、プローブfura-2は、波長340nm程度ある
いは波長380nm程度の紫外光による励起に応答し
て、波長500nm近傍で蛍光を発する。
【0004】これらの蛍光プローブがカルシウムイオン
と結合して紫外光によって励起されることにより、カル
シウムイオンの濃度の大小に従って、蛍光の発光量が変
化する。従って蛍光強度を測定することによって、サン
プルの局所領域におけるカルシウムイオンの濃度を検出
することができる。励起及び蛍光の検出はサンプル表面
を横切るように行えば、二次元画像が得られる。更に複
数の画像を時系列的に得ることによって、イオンの時間
的動態を詳細に調べることが可能になる。
【0005】蛍光プローブindo-1の紫外光励起のもと
で、蛍光スペクトルの2つのピークの強度比を検出する
か、あるいは蛍光プローブfura-2の2種類の波長の紫外
光照射による交互の励起操作のもとで、蛍光スペクトル
のそれぞれのピークの強度比を検出することにより、カ
ルシウムイオンの濃度は信頼に足る程度に正確に測定で
きる。
【0006】ひとつの適当な、サンプル走査の結果生じ
た蛍光を検出する走査型コンフォーカル顕微鏡が、同時
係属中で同一人に譲渡された1992年4月1日出願の
米国特許出願第07/862,633号、発明の名称
「走査型コンフォーカル顕微鏡」に開示されている。こ
の開示された顕微鏡は2つの蛍光波長におけるサンプル
の連続した二次元画像を表す複数セットのディジタルデ
ータワードを発生する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】同時係属中の出願で開
示されている走査型コンフォーカル顕微鏡は、サンプル
の蛍光のイメージを表すデータを発生させるのに非常に
効果的である。しかし、特定の情報に対する要求に答え
るため、データを適切に処理し、サンプルについての適
切で動的な情報を最適に伝送し、ユーザーがデータを選
択的に操作できるフォーマットへとデータ変換を行うプ
ロセッサを更に含む、この種の走査型コンフォーカル顕
微鏡が依然として求められている。この発明は、この要
望を解決することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、所定の蛍光イ
ンディケータでドープされたサンプルを走査するための
コンフォーカル顕微鏡にて具体化され、この顕微鏡はオ
ペレータの選択による蛍光検出データの処理を行うデー
タプロセッサを有し、サンプルに関する選択情報を記録
し表示する。スキャナが二次元内でレーザビームでサン
プルを横切るように繰り返し走査し、それによりサンプ
ルは少なくとも第1及び第2の予め定められた周波数で
蛍光を発し、検出器はサンプルが発したこれら各波長の
光を検知して、サンプルの一連の関連した一対の二次元
画像を表す生のイメージデータを発生する。次に、この
プロセッサは、2つの蛍光波長の各々で、選択された数
の連続画像に関して生成された生の画像データの平均を
求める。これにより連続する一対の関連した平均画像デ
ータを生成し、これらはデータの永久記憶装置の単一ト
ラックに交互に連続して記録される。このように平均を
求めることにより、ノイズの低減と鋭敏さの改善が可能
になる。
【0009】さらに、このコンフォーカル顕微鏡のデー
タプロセッサは、それぞれ関連した一対の画像の平均デ
ータの比率を求める装置を含み、走査ビームの強度や蛍
光インディケータの局部的集中における変化に対して実
質的に鈍感である一連の比率による画像を生成する。こ
れらの比率による画像はビデオディスプレイ上に選択的
に表示することができる。平均を求めるべき連続画像の
数をオペレータが選択できるので、オペレータは走査中
の特定サンプルの動的な情報の可視化を最適にするよう
にプロセッサを調整することができる。
【0010】ビデオディスプレイは、比率化された画像
の連続更新表示を行い、表示された画像は平均画像デー
タに取り入れられた全てのデータを反映する。従って、
先行するデータが記憶及び/又は表示のために処理され
ている間に、検出器によって生成されたデータが失われ
たり未使用になることはない。
【0011】この発明のコンフォーカル顕微鏡は3個の
フレームメモリを含み、そのうちの2個は2つの波長に
関する平均画像データ生成用の累積を求めるために用い
られ、1個は比率データの生成に用いられる。累積を求
めるために用いられる2個のフレームメモリのうちの1
個は第2の機能として、ひとつのフレーム時間に関する
平均画像データを記憶するが、この間にこのメモリは別
途用いられない。このことにより、2つの波長に関する
平均画像データを交互にデータの永久記憶装置に記録す
ることができる。
【0012】下記の例を用いて発明の原理を示す添付の
図面と結合した、好適な実施例の説明によって、この発
明のその他の特徴及び効果を明らかにする。
【0013】
【実施例】次に、添付の図面を用いて説明する。特に図
1には、サンプル16を走査してそのサンプル中に含ま
れるカルシウムイオン濃度を測定するのに用いられる走
査型コンフォーカル顕微鏡が示されている。ここで用い
るサンプルには、例えばindo-1などの蛍光プローブがド
ープされている。この顕微鏡の光学系部分は、同時係属
中で同一人に譲渡された1992年4月1日出願の米国
特許出願第07/862,633号、発明の名称「走査
型コンフォーカル顕微鏡」(Scanning Confocal Microsc
ope)に開示されている。この同時係属中の出願も引用に
よって含まれる。
【0014】図1において、レーザ光源1は、波長35
1ナノメータ(nm)の紫外光であって平行にされたビ
ーム(a collimated beam)LBを出力する。その平行
にされたレーザビームは、凸レンズ2a、2bからなる
ビームエキスパンダによって拡張される。凸レンズ2
a、2bの間に設けられたピンホールダイヤフラム3等
の空間フィルタを通ったレーザビームは、ビームスプリ
ッタ4、シャッタ5、光量減衰器6及び絞り(開口)7
を通過して、第1のダイクロイックミラー8に入射す
る。ダイクロイックミラー8で反射されたレーザビーム
LBは、水平走査ミラー9及び垂直走査ミラー10によ
って二次元的に走査される。走査されたビームは、凹面
ミラー11、14及び凸面ミラー13によって構成され
た反射型リレー光学系を通って顕微鏡の対物レンズ15
に導入される。尚、ミラー11とミラー13との間に
は、サンプルの視野領域を制限するために視野絞り12
が設けられている。
【0015】対物レンズ15は、例えば通常の光学顕微
鏡に用いられるような、紫外線及び可視光に対して収差
補正された結像性能を有する。リレー光学系からのレー
ザビームLBは、該対物レンズ15によってサンプル1
6上に集光され、2つの走査ミラー9、10による操作
に応答してサンプル16を二次元走査する。水平走査ミ
ラー9は、図面の記載された紙面に垂直な回転軸91を
中心にその共振周波数で振動する、高速型のガルバノメ
ータスキャナ(検流計スキャナ)である。このミラー9
は、8kHz程度の周波数を有する正弦波状の入力信号
に応答して共振する。これに対して垂直走査ミラー10
は、低速型のガルバノメータスキャナである。NTSC
システムの標準飛び越し走査を実現するために、この垂
直走査ミラー10は、図面の記載された紙面と平行な回
転軸101を中心に、そして標準NTSCビデオ信号の
フィールドレートに等しい周波数である60Hzを有す
る鋸歯状波形に応答して振動させられる。
【0016】カルシウムイオンが存在するサンプル16
中に添加された蛍光プローブが、レーザビームLBによ
って照射されると、その蛍光プローブからはレーザビー
ムに反応して、カルシウムイオン濃度の大小に応じた波
長特性を有する蛍光が発生する。蛍光色素として蛍光プ
ローブ indo-1 を用いると、発せられる蛍光のスペクト
ルは405nmと485nmとに波長のピークを有す
る。サンプル16内のカルシウムまたは他のイオンの濃
度を測定するため、他の蛍光プローブも代わりに使用で
きることは自明である。それぞれの場合に、2つの蛍光
波長の強度の比率はそのようなイオン濃度の尺度を表
す。
【0017】この蛍光の一部分は、対物レンズ15によ
って外側方向に向けられて集光され、照射レーザビーム
LBと同一の経路をたどって第1のダイクロイックミラ
ー8を通過する。続いてその蛍光ビームFLは、反射ミ
ラー17で反射され、集光レンズシステム18によって
ピンホールダイヤフラム19に導かれる。
【0018】ピンホールダイヤフラム19を通過した
後、蛍光ビームFLは、第2のダイクロイックミラー2
0によって405nmの波長を含む第1の波長成分と、
485nmの波長を含む第2の波長成分とに分離され
る。分離された一方の蛍光成分はフィルタ21を通過
し、フォトマルチプライヤチューブ(PMT:光電子増
倍管)22によって光電変換され、他方の蛍光成分はフ
ィルタ25を通過し、フォトマルチプライヤ26によっ
て光電変換される。フォトマルチプライヤ22、26そ
れぞれからの光電変換出力は、A/D変換回路23、2
7において、後述するサンプリングクロックSCに応答
してディジタル化される。ここで得られたディジタルデ
ータは、データプロセッサ30内のフレームメモリに、
画像データとしてそれぞれ蓄えられる。蓄えられた画像
データは、CRTディスプレイユニット31上に表示さ
れ、データレコーディングシステム32に蓄積される。
【0019】図2に示すように、水平走査ミラー9及び
垂直走査ミラー10によって反射された照射レーザビー
ムLBは、走査線161に沿ってサンプル16の局所走
査領域160をラスタ走査する。図2に示された走査パ
ターンは、垂直走査ミラー10に従うY方向への走査位
置のシフトと、水平走査ミラー9に従うX方向の走査線
に沿う往復走査との組合せによって形成される。この走
査パターンに従う往復ラスタ走査に基づいて、局所走査
領域160を標準NTSCライン周波数である15.7
5kHzで走査することが可能である。その結果、30
フレーム/秒のビデオレートでサンプルの画像を得るこ
とが可能になる。
【0020】前述のサンプリングクロックSCを生成す
るために、水平走査ミラー9の振動をモニタする参照ビ
ームRBが利用される。図1において、参照ビームRB
は、レーザビームLBの一部をミラー41に向けて反射
するビームスプリッタ4によって生成され、一方ミラー
41は、その参照ビームRBを水平走査ミラー9に向け
て反射する。この参照ビームRBとレーザビームLBと
は、水平走査ミラー9上の同一ポイントに入射し、それ
により、ミラーの機械的な歪みにかかわらず、その二本
のビームは等量ずつ偏光される。そして垂直走査ミラー
10との干渉を避けるために、参照ビームRBは、レー
ザビームLBとは異なる角度で水平走査ミラー9に入射
する。水平走査ミラー9によって反射した参照ビームR
Bは、fθレンズ42によって集光され、ミラー43に
より反射され、ロンキ回折格子(a Ronchi grating)4
4上にビームスポットを形成する。
【0021】図3に示すように、ロンキ回折格子44に
は、透明なガラス基板上に透明な領域と不透明な領域と
が交互に設けられている。この透明な領域と不透明な領
域とは等しい幅になっている。または、その回折格子
は、不透明なフィルムで覆われたガラス基板上に、等間
隔で設けられた光透過性繰り返しパターンで形成されて
いてもよい。参照ビームRBのスポットは、水平走査ミ
ラー9の振動に応答して、ロンキ回折格子44上をパタ
ーンの繰り返し方向に往復走査する。
【0022】ロンキ回折格子44を通過した参照ビーム
RBは集光レンズ45によって集められ、フォトマルチ
プライヤチューブ46に入射する。集光レンズ45は、
ロンキ回折格子44のどの位置から射出されたビームで
あっても、常にフォトマルチプライヤチューブ46の同
一範囲にそのビームが入射するように、ロンキ回折格子
44から離して設けられるのが好ましい。そのため、参
照ビームRBは、フォトマルチプライヤチューブの空間
的感度ムラの影響を受けることなく検出される。サンプ
リングクロックSCを生成するため、フォトマルチプラ
イヤチューブ46による光電変換出力は、タイミング回
路47に入力供給される。
【0023】ここで、A/D変換回路23、27におけ
るデータサンプリング操作のタイミングについて説明す
る。前述したように、水平走査ミラー9は、正弦波状の
入力信号に応答して駆動される。単位時間ごとの振幅方
向のミラー9の位置変化量が振動の中心付近では大き
く、振動の両端付近では小さくなる。従って、サンプル
16の表面上を走査するレーザビームLBの走査速度
は、図2に示したそれぞれの走査線161の中央付近で
最も速く、それぞれの走査線161の両端付近では最も
遅くなる。そのため、歪みのないビデオ画像を得るため
には、このような走査特性に応じた時間的に不均等な間
隔のタイミングでA/D変換回路23、27におけるデ
ータサンプリング動作を実行することが必要である。
【0024】前記のように、ロンキ回折格子44には、
透明な領域と不透明な領域との交互配列が、等しく均一
な幅で設けられている。参照ビームRBのスポットは、
その幅と同一の直径になっている。その結果、フォトマ
ルチプライヤチューブ46からの信号出力は、ビームが
その格子の中間点を走査しているときの高い値から、ビ
ームがその格子のいずれかの端部を走査しているときの
低い値にわたり変化する周波数を有するクリップされた
正弦波である。
【0025】タイミング回路47(図1参照)では、フ
ォトマルチプライヤチューブ46からの出力信号は、直
流成分と様々な低周波数の成分とを除去するため、ハイ
パスフィルタにかけられ、フィルタを通った信号が閾値
と比較される。閾値を越えたことを検出するたびに、短
い固定長のパルスを含むクロック信号SCが発生され、
2つのフォトマルチプライヤー22、26をクロッキン
グ(同期化:計時)するために用いられる。このように
2つのクロックパルスがロンキ回折格子のそれぞれの透
明領域のために発生しているので、クロッキングは相異
なる反対側の走査方向についてより確実になっている。
【0026】クロック信号SCにおけるそれぞれのパル
スは、ロンキ回折格子44の不透明領域の配置に対応し
た一定量であるから、走査している参照ビームRBの動
きを表わし、従って照射レーザビームLBの動きを表わ
すことが理解できよう。これによって、フォトマルチプ
ライヤ22、26のサンプリングから得られるデータ
は、非線形的な正弦波状で走査する走査ミラー9を使用
しているにもかかわらず、サンプル16の線形走査を表
している。
【0027】走査型コンフォーカル顕微鏡のデータプロ
セッサ30を更に詳細に図4に示す。画像データはA/
Dコンバータ23及び27からデータプロセッサに供給
され、それぞれメモリ302及び304に入力される。
図2に示したように、画像データは往復ラスタ走査によ
るものであるので、それを標準のNTSCフォーマット
に変換する必要がある。そのためラインメモリ302及
び304はそれぞれ図5に示すように2個のラインメモ
リを含んでいる。第1のラインメモリ306はファース
トイン−ファーストアウト(FIFO)メモリであって、そ
の中へ奇数番号の走査線を走査したとき得られる連続し
た画像データワードが書き込まれる。第2のラインメモ
リ308はラストイン−ファーストアウト(LIFO)メモ
リであって、その中へ偶数番号の走査線を走査したとき
発生する連続した画像データワードが書き込まれる。従
って、2つのラインメモリ306及び308は、左から
右への連続走査による標準のNTSC走査パターンに従
ってデータを出力する。
【0028】再び図4を参照すると、データプロセッサ
30は、算術論理形式でメモリ302及び304から受
け取った連続するデータワードと、16ビットの深い
(deep)フレームメモリ314及び316から受け取っ
た連続するデータワードとをそれぞれ加算する加算器3
10及び312を含むように示されている。加算器31
0及び312から出た連続するデータワードは、スイッ
チ318及び320を介してそれぞれフレームメモリ3
14及び316に入力として供給される。従って、第1
セットのスイッチ位置に対して、フレームメモリは、リ
セット信号によってリセットされるまで、連続した複数
の画像フレームのためのデータワードの合計を蓄積す
る。
【0029】スイッチ318及び320の第2セット位
置は加算器310及び312による連続データワード出
力を2N−除算器(devide-by-2N device)322及び32
4にそれぞれ結合させる。整数2Nは、データが加算さ
れてフレームメモリ314及び316に蓄積されている
フレーム数に対応して選ばれる。従って、両スイッチが
それらの第2の位置にあるときは、2N−除算器はそれ
らN個のフレームの平均画素値を表す一連のデータワー
ドを出力する。N=2であれば、2N−除算器はそれぞ
れ直接的(forward)1ビットシフトレジスタで構成で
きる。
【0030】データプロセッサ30は更に、2個の2N
−除算器322および324によって出力された連続平
均データワードの比率を計算するための16ビット×1
6ビットのルックアップテーブル(look-up table)型
の比率器326を含んでいる。これらの比率は、走査さ
れているサンプル16中のカルシウムイオンの濃度を表
すもので、走査ビームLBの強度の変動あるいは各種光
学部品の透過率に対して実質的に鈍感である。計算され
た比率は、中間記憶のため、16ビットの半分の8ビッ
トワードとして二股のフレームメモリ328に供給され
る。そこから、この8ビットワードはD/Aコンバータ
330及びカラービデオディスプレイ31に供給され
る。
【0031】従って、データプロセッサ30は参照番号
314、316及び328のそれぞれ16ビットの3個
のフレームメモリを含む。それぞれにおいて、各画素に
関して記憶されたデータは、その画素に関する新しいデ
ータが書き込まれる直前に読み出される。従って、各メ
モリは、前のフレームの期間中にそれに書き込まれたも
のを読み出し、次いで現在のフレームに関する新しい入
力を受け入れる。ひとつの代替モードにおいては、各フ
レームは与えられた任意のフレームの期間中、凍結、即
ち、それ以上インプットデータを受け入れないようにす
ることができる。フレームメモリ314及び316はそ
れぞれ加算器310及び312に関連し、2N個のフレ
ームまでの合計データの累計を記憶する。ここで、Nは
8までから選ばれる整数である。
【0032】フレームメモリ328は二股に分かれてお
り、そのうちのひとつが2つの蛍光波長における2N
のフレームのブロックのための平均画素値の比率を表す
単一フレームの比率データを記憶する。二股に分けられ
たフレーム328の残りの半分は、第2の蛍光波長のた
めの平均画素値を表す、2N−除算器324により出力
される連続16ビットワードのそれぞれ8ビットを記録
するのに用いられる。この記憶されたデータは、フレー
メモリム314によって供給された第1の蛍光波長に関
する対応データとともに、スイッチ332に与えられ、
そしてD/Aコンバータ334に供給される。このスイ
ッチは各フレーム時間ごとに1回その2つの位置の間に
て切り替えられる。その結果発生するアナログデータは
次にデータ記録システム32に記録することができる。
このデータ記録システムは、例えば光ディスクレコーダ
の形を取ることができる。経済性及び両画像を表すデー
タが共に保存されることを確保するため、両構成波長に
関して単一のレコーダのみを用いることが望ましい。
【0033】データ記録システム32に記録されるのは
第1及び第2の蛍光波長に関する平均画素値であって、
そのような値の比ではないことに注目すべきである。こ
れを行うについては、いくつかの理由がある。第1に、
平均値 <N1+N2>及び <D1+D2>は必ずしも平均画素強度の
完全な尺度(基準)ではない、なぜならば、それらは蛍
光プローブが存在しない状態では、検出器26及び27
の出力に対応するベースラインレベル N0 および N1 を
取り込むことができないからである。そのようなベース
ラインレベルは、サンプル16の走査が完了するまで利
用できないことがあり、従って、それらを必要な比例公
式、すなわち[<N1+N2>-N0]/[<D1+D2>-D0]に取り込むた
めには、<N1+N2>及び <D1+D2> の値を保存しておく必要
がある。
【0034】第2に、8ビットの整数とアナログビデオ
光ディスクレコーダで表せる比率の範囲は限られてお
り、オペレータには得られる比率の範囲が予め分からな
いことが多い。生の分子及び分母を保存しておけば、オ
ペレータは2つの値相互のスケール(尺度)を適切に決
定し、エンコード可能な比の適切な範囲を選び、関連情
報を失わないようにすることができる。
【0035】第3に、ビデオ光ディスクレコーダは一般
的に、それ以前に記録用に受け取った同じ値を正確に再
生するのでなく、その線形変換値すなわち「再生値=A
x(入力値)+B」を再生する。ここで、A及びBは定
数である。もしも比率が記録されているとすれば、定数
A及びBは知られるはずである。しかし、種々の分子、
例えば<N1+N2>、及び分母、例えば <D1+D2> の記録中、
またベースライン値 N0 及び D0 の記録中にA及びBが
安定して残っている限り、再生値に基づいて最終比率の
公式 [<N1+N2>-N0]/[<D1+D2>-D0] が計算されるとき、
A及びBは相殺するであろう。従って、A及びBの値が
知られる必要はない。
【0036】図6〜図10を参照してプロセッサ30の
動作を説明する。これらの図面は、Nとして1を選んだ
場合、すなわち2つの連続する画像フレームのデータワ
ードが合算平均されるという特殊な場合を表す。1以外
の整数も代わりに選択可能であることは理解されるであ
ろう。
【0037】図6はタイムチャートであって、ライン
(a)には第1の蛍光波長に対応するラインメモリ30
2からの一連の画像データフレーム D1, D2, ... を、
ライン(e)には第2の蛍光波長に対応するラインメモ
リ304からの一連の画像データフレーム N1, N2, ...
を示す。ライン(b)には2N−除算器322による平
均データ出力を示すが、平均データの各フレームは、平
均される2つのフレームの最後(この場合第2)のフレ
ーム内の2N−除算器によって出力される。同様に、ラ
イン(d)には2N−除算器324によって出力される
平均データ出力を示すが、データの各フレームは、平均
される2つのフレームの第2のものと同時に出力され
る。従って、対応する平均データフレームの各ペアはサ
ンプル16内で同時に発生している蛍光画像を表すこと
が理解されるであろう。ひとつの比は平均データの2つ
のフレームから計算しなければならない故、それらが2
つの蛍光波長の同時画像を表していることが重要であ
る。
【0038】図6のライン(c)はデータ記録システム
32内の記録トラック上への平均データの記録のタイミ
ングを表す。第1の蛍光波長に関する平均データの各フ
レームは、その発生の1フレーム時間後にトラック上に
記録される。この遅延時間はメモリ314によって与え
られる。逆に、第2の蛍光波長に関する平均データのフ
レームは、その発生の2フレーム時間後にトラック上に
記録される。この遅延時間はフレームメモリ328によ
って与えられる。
【0039】データプロセッサ30はこのように4つの
別々のフェーズの演算を行い、各フェーズの1フレーム
時間の長さは1/30秒である。これら4つのフェーズ
におけるデータの流れを図7〜図10に示す。全てのフ
ェーズにおいて、データプロセッサの様々なコンポーネ
ントは制御システム50(図1)の指令のもとで、タイ
ミング回路47のサンプリングクロック SC に同期し
て制御される。
【0040】図7に示すフェーズ1において、第1フレ
ームの第1の画像データD1はラインメモリ302から
受取り、加算器310を通った後、フレームメモリ31
4に書き込まれる。同時に、第1フレームの画像データ
N1はラインメモリ304から受取り、加算器312を
通った後、フレームメモリ316に書き込まれる。
【0041】図8に示すフェーズ2において、第2フレ
ームの画像データD2及びN2がそれぞれ加算器310
及び312に供給される。加算器310は、供給された
画像データD2及びフレームメモリ314から読みだし
た画像データD1から加算データD1+D2を求め、2
N−除算器322は平均データ<D1+D2>を比率器
326に送る。同時に、加算器312は、供給された画
像データN2及びフレームメモリ316から読み出した
画像データN1から加算データN1+N2を求め、2N
−除算器は平均データ<N1+N2>を比率器326に
送る。比率器326は次いで、個々のデータワードの比
率、すなわち <N1+N2>/<D1+D2> を演算する。これらの
比率は、走査されるサンプル16内のカルシウムイオン
の濃度の指標である。比率データは二股に分かれたフレ
ームメモリ328の半分に保存される。
【0042】フェーズ2においてもまた、平均データワ
ード<D1+D2>及び<N1+N2>が後の記録(次
の2つのフェーズ中)のためデータ記録システム312
に保存される。特に、平均データワード<D1+D2>
はフレームメモリ314に保存され、一方、平均データ
ワード<N1+N2>は二股に分かれたフレームメモリ
328の半分に保存される。いずれの場合にも、各デー
タワードは、以前にその意図するメモリ位置に保存され
たワードが読み出された直後にメモリに入れられる。
【0043】フレームメモリ314はこのようにして2
つの別々の機能を果たす。第1の機能は第1波長に関す
る入力された作動中のデータワードの累計の保存であ
り、第2の機能は第1波長に関する平均データワードの
保存である。後者の機能は、作動中のデータワードの累
計が必要でないとき、各サイクルにおいて特定のフレー
ム時間中に作動する。
【0044】図9に示すフェーズ3においては、現在フ
レームメモリ328に保存されている比率データ <N1+N
2>/<D1+D2> がD/Aコンバータ330に供給され、次
いでカラービデオディスプレイ31に与えられる。それ
により、走査されたサンプル16の特別な疑似カラー画
像が与えられる。同時に、現在フレームメモリ314に
保存されている平均データ<D1+D2>がスイッチ3
32を介してD/Aコンバータ334に供給され、次い
でデータ記録システム32のレコーディングトラックに
書き込まれる。これと同じ期間中に、加算器310及び
312には次の画像データD3及びN3が供給される。
フェーズ1と同じ方法で、データD3はフレームメモリ
314に保存され、データN3はフレームメモリ316
に保存される。
【0045】図10に示すフェーズ4においては、比率
データ <N1+N2>/<D1+D2> から求めた比率画像がディス
プレイユニット31に表示され続け、その間に、加算器
310に供給された次の画像データD4が現在フレーム
メモリ314に保存されているデータD3に加算され
る。その結果としての合計が、フェーズ2と同じ方法で
N−除算器322内で「2」で除される。このように
して得られた平均データ<D3+D4>はフレームメモ
リ314に供給される。この平均データ<D3+D4>
はまた、比率器326にも入力される。
【0046】同様に、加算器312に供給された画像デ
ータN4は、現在フレームメモリ316に保存されてい
る画像データN3に加算され、2N−除算器324内で
「2」で除される。このようにして得られた平均データ
<N3+N4>は比率器326に入力される。比率器3
26は次いで、個々のデータワードの比率、すなわち<N
3+N4>/<D3+D4>を演算する。これらの比率は、走査され
るサンプル16内のカルシウムイオンの濃度の指標であ
る。この比率データはフレームメモリ328に保存され
る。
【0047】フェーズ4においても、平均データ<N1
+N2>はフレームメモリ328からスイッチ332を
介してD/Aコンバータ334に供給され、次いでデー
タ記録システム32の記録トラックに書き込まれる。平
均データ<N1+N2>が読み出されているとき、平均
データ<N3+N4>がメモリ328に書き込まれる。
【0048】上記のフェーズ3及びフェーズ4と同様な
演算の繰り返しにより、第1及び第2の蛍光波長の比率
画像がリアルタイムでビデオディスプレイ31に表示さ
れる。更に、第1蛍光波長に基づく平均データ及び第2
蛍光波長に基づく平均データがデータ記録システム32
の単一の記録トラックに交互に記録される。上記実施例
においては、平均された分母(即ち<D+D2>)が平
均された分子(即ち<N1+N2>)の前に保存された
が、この順序は任意であって、比率器326を構成する
ルックアップテーブルを再プログラムすることにより容
易に反転できる。
【0049】この発明によるコンフォーカル顕微鏡が、
ディスプレイ31上に現在の画像データ比率の連続的な
表示を与えるように構成されていることが理解されるで
あろう。表示されたフレームは、画像データ比率を新し
い各フレームが利用可能になり次第、繰り返し更新され
る。この顕微鏡はサンプル16を連続的に走査し、その
結果発生する全ての走査データが保存されることも理解
されるであろう。このデータは、画像データ比率の連続
ディスプレイ及びビデオディスクレコーダ32への永久
保存用平均データの計算の両方に用いられる。この特徴
により、サンプルの動態が全体的に把握される。
【0050】上記の実施例においては、2つの連続する
フレームに関する平均画像データが記録トラックに記録
される場合を述べた。代替の実施例として、連続する所
定数、例えば4フレーム、8フレーム、または16フレ
ームの平均データを記録し、各場合に第1の蛍光波長の
平均データが第2の蛍光波長の平均データと交互に入れ
替わるようにすることも可能である。
【0051】4個以上のフレームを平均するべく、Nと
して2以上の整数を選んだ場合、プロセッサ30の演算
は2つの点で上記と異なる。第1に、いくつかの時間フ
レームの間、データは「2N」で除されることなく加算
される。第2に、他のフレームにおいては、データは記
録されない。
【0052】更に特記すれば、整数Nとして2以上の値
が選ばれたときは、各データ収集サイクルの第1フレー
ムの間、演算は図7及び図9と同じである。2番目から
(2N−1)番目までのフレームの間、フレームメモ
リ314及び316に含まれる累計はそれぞれ加算器3
10及び312にフィードバックされ、入力される新し
いデータとともに加算され、この間、スイッチ318及
び320は2N−除算器322及び324をバイパスす
るようにセットされるであろう。最後すなわち2N番目
のフレームの間中、スイッチ318と320はリセット
されて最終合計を2N−除算器322及び324を通過
させるであろう。フレームメモリ314からの記録され
るべき第1の波長における平均された画像は、平均が計
算された後の第1の完全なフレームの間中、常にデータ
レコーダ32に送られ、これが通常は後続の収集サイク
ルの第1フレームとなる。フレームメモリ328の下半
分からの記録されるべき第2の波長における平均された
画像は、後続の完全なフレームの間中、常にデータレコ
ーダ32に送られ、これが通常は後続の収集サイクルの
第2フレームとなる。後続の収集サイクルの残り(2N
−2)フレームの間中、データはレコーダには記録され
ない。
【0053】この発明の代替の実施例においては、毎秒
30ペアの比率が記録されるが、このときにも、データ
のフレームでなく、データのフィールドを記録すること
により、単一の光ディスクレコーダを用いる。代替フィ
ールドの垂直飛び越し走査は無視される。従って、<N
1+N2>及び<D1+D2>はそれぞれ合算平均され
た2つのビデオフィールドに関連する。それぞれはシン
グルフレームのフィールドとしてレコーダに記録され、
それぞれはノーマルフレームの半分の数のラインしか含
んでいない。このことは垂直解像度は犠牲にするが、そ
れでもなお、局部的空間平均と同等であって、SN比を
2の平方根倍改善する。
【0054】他の実施例においては、比率器326は、
第1の蛍光波長に関する平均データ又は第2の蛍光波長
に関する平均データを通過させるような構造とすること
ができる。このようにして、第1又は第2の波長におけ
るサンプルの画像をビデオディスプレイ31に表示する
ことができる。
【0055】この発明は好ましい実施例に関してのみ詳
細を説明したが、当業者には、この発明からかけ離れる
ことなく様々な変形が行われ得ることが理解できるであ
ろう。従って、この発明は特許請求の範囲によってのみ
定義される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる走査型コンフォーカル顕微鏡
の全体的概略図である。
【図2】 図1に示したコンフォーカル顕微鏡を用いて
走査されるサンプルの局所走査領域を示す図である。
【図3】 図1に示したコンフォーカル顕微鏡に設けら
れているロンキ回折格子の斜視図である。
【図4】 図1に示したコンフォーカル顕微鏡のプロセ
ッサ部の概略ブロックダイヤグラムである。
【図5】 ビデオデータを蓄積するラインメモリの配置
の概略ブロックダイヤグラムである。
【図6】 図4のデータプロセッサによって平均されか
つ記録される画像データの配列を示す概略タイムチャー
トである。
【図7】 図4のデータプロセッサの簡略化型であっ
て、プロセッサの第1フェーズ計算の際たどられる信号
路を示す。
【図8】 図4のデータプロセッサの簡略化型であっ
て、プロセッサの第2フェーズ計算の際たどられる信号
路を示す。
【図9】 図4のデータプロセッサの簡略化型であっ
て、プロセッサの第3フェーズ計算の際たどられる信号
路を示す。
【図10】 図4のデータプロセッサの簡略化型であっ
て、プロセッサの第4フェーズ計算の際たどられる信号
路を示す。
【符号の説明】
LB…レーザビーム、RB…参照ビーム、FL…蛍光ビ
ーム、SC…クロック信号、1…レーザ光源、4…ビー
ムスプリッタ、8,20…クロイックミラー、9…水平
走査ミラー、10…垂直走査ミラー、11,14…凹面
ミラー、13…凸面ミラー、15…対物レンズ、16…
サンプル、17…反射ミラー、18…集光レンズシステ
ム、22,26…フォトマルチプライヤチューブ、2
3,27…A/D変換回路、30…データプロセッサ、
31…ディスプレイ、32…データ記録システム、4
1,43…ミラー、44…ロンキ回折格子、45…集光
レンズ、46…フォトマルチプライヤ、47…タイミン
グ回路、50…コントロールシステム、302,304
…ラインメモリ、310,312…加算器、314,3
16,328…フレームメモリ、318,320,33
2…スイッチ、322,324…2N−除算器、326
…比率器、330,334…D/A変換器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロジャー ワイ. サイエン アメリカ合衆国 カリフォルニア州 92037 ラホラ ノッティンガムプレイス 8535

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の蛍光インディケータによってドー
    プされたサンプルを走査するコンフォーカル顕微鏡にお
    いて、 サンプルをレーザビームで2次元的に繰り返し走査して
    同サンプルに第1及び第2の所定波長の蛍光を発生させ
    るスキャナと、 前記第1及び第2波長でサンプルにより放出された光を
    検出しかつ前記サンプルの一連の関連した対の同時的な
    前記第1及び第2波長に関する2次元画像を表す連続し
    た画像データフレームを発生する第1及び第2検出器
    と、 前記各第1及び第2波長のための個別フレームの画像デ
    ータをそれぞれ一時的に蓄積する第1及び第2フレーム
    メモリと、 永久的なデータ蓄積装置と、 前記第1及び第2検出器によって発生されたデータから
    引き出した画像データを前記永久的なデータ蓄積装置へ
    交互に転送する転送手段と、 前記各第1及び第2波長のための画像データの比率を繰
    り返し計算するとともに前記各第1及び第2波長のため
    の画像データの比率を一時的に蓄積して一連の画像デー
    タ比率を発生する比率手段と、 前記比率手段によって発生された一連の画像データ比率
    を受けるとともにビデオディスプレイに適合させる信号
    を供給して、走査レーザビームの強度や蛍光インディケ
    ータの局部的集中における変化に実質的に影響を受けな
    い繰り返し更新される走査されたサンプルの表示を提供
    するビデオ手段とを備えた走査型コンフォーカル顕微
    鏡。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載のコンフォーカル顕
    微鏡は、さらに各第1及び第2波長を表す選択された数
    の連続したフレームの画像データを平均化して前記比率
    手段に送るための一連の関連した対の平均画像データを
    発生する第1及び第2平均手段を含み、 前記比率手段は前記第1及び第2平均手段から受け取っ
    た平均画像データの比率を繰り返し計算するとともに蓄
    積し、かつ前記ビデオディスプレイは平均画像データの
    一連の比率の繰り返し更新された表示を提供するように
    したコンフォーカル顕微鏡。
  3. 【請求項3】 前記請求項2に記載のコンフォーカル顕
    微鏡において、 前記ビデオディスプレイは、平均画像データの次の連続
    的な比率が受け入れられるまで、比率手段に現在蓄積さ
    れている平均画像データの比率の連続的な表示を提供す
    るコンフォーカル顕微鏡。
  4. 【請求項4】 前記請求項3に記載のコンフォーカル顕
    微鏡において、 前記スキャナはサンプルをレーザビームで連続的に走査
    し、 前記第1及び第2検出器はサンプルによって連続的に放
    出される光を検出するとともに一連のフレームの画像デ
    ータを連続的に発生し、 前記転送手段によって前記永久的な蓄積装置に転送され
    た複数フレームの画像データは前記第1及び第2検出器
    によって発生された全てのデータを反映しているコンフ
    ォーカル顕微鏡。
  5. 【請求項5】 前記請求項4に記載のコンフォーカル顕
    微鏡において、 前記転送手段は、前記第1及び第2検出器が複数フレー
    ムの画像データを発生するフレームレートと同じフレー
    ムレートにて複数フレームの画像データを前記永久的な
    データ蓄積装置に転送するように適応されているコンフ
    ォーカル顕微鏡。
  6. 【請求項6】 前記請求項2に記載のコンフォーカル顕
    微鏡において、それぞれ前記第1及び第2平均手段が、 以前の画像データフレームの合計に現在の画像データフ
    レームを加算して現在の画像データフレームの合計を発
    生する加算器と、 関連する第1又は第2フレームメモリへの蓄積のために
    現在の画像データフレームの合計を転送する手段と、 関連するフレームメモリに現在蓄積されている画像デー
    タフレームを加算器に選択的に供給する手段と、 平均化されている各一連の画像フレームにおける最後の
    フレームの期間中に動作して、前記加算器によって発生
    された現在の画像データフレームの合計を予め決めた整
    数により除算して前記比率手段に転送するための前記平
    均画像データを発生する手段とを備えているコンフォー
    カル顕微鏡。
  7. 【請求項7】 前記請求項2に記載のコンフォーカル顕
    微鏡において、 前記比率手段は単一の二股に別れたフレームメモリを有
    し、 前記転送手段は前記第1及び第2波長のための複数の平
    均画像データフレームを交互に前記永久的な蓄積装置に
    転送し、 前記第1波長のための連続的な平均画像データフレーム
    はそれぞれ1フレームの期間中に前記第1フレームメモ
    リ内に蓄積され、かつ前記第2波長のための連続的な平
    均画像データフレームはそれぞれ2フレームの期間中に
    前記比率手段の二股に別れたフレームメモリの半分に蓄
    積されるようにしたコンフォーカル顕微鏡。
  8. 【請求項8】 前記請求項7に記載のコンフォーカル顕
    微鏡において、 前記第1及び第2フレームメモリと前記比率手段のフレ
    ームメモリは予め決めた同一サイズであり、 前記第1及び第2フレームメモリはそれぞれ画像データ
    の単一のフレームだけを蓄積し、かつ以前に蓄積されて
    いたデータが読み出された直後に蓄積のためのデータを
    受け入れるようにしたコンフォーカル顕微鏡。
  9. 【請求項9】 前記請求項1に記載のコンフォーカル顕
    微鏡において、 前記スキャナはラスタ走査パターンでサンプルを走査
    し、 前記第1及び第2検出器は前記第1及び第2波長のため
    のビデオ信号を表すデータを発生するようにしたコンフ
    ォーカル顕微鏡。
  10. 【請求項10】 所定の蛍光インディケータによってド
    ープされたサンプルを走査して同サンプルのビデオ表示
    を提供する方法において、 サンプルをレーザビームで2次元的に繰り返し走査して
    同サンプルに第1及び第2の所定波長の蛍光を発生させ
    るステップと、 前記第1及び第2波長でサンプルにより放出された光を
    検出しかつ前記サンプルの一連の関連した対の同時的な
    前記第1及び第2波長に関する2次元画像を表す連続し
    た画像データフレームを発生するステップと、 前記各第1及び第2波長のための個別フレームの画像デ
    ータをそれぞれ一時的に第1及び第2フレームメモリに
    蓄積するステップと、 前記検出のステップにて発生された前記第1及び第2波
    長のためのデータから引き出した画像データを永久的な
    データ蓄積装置へ交互に転送するステップと、 前記各第1及び第2波長のための画像データの比率を繰
    り返し計算するとともに一時的に蓄積して一連の画像デ
    ータ比率を発生するステップと、 前記繰り返し計算のステップにて発生された一連の画像
    データ比率を受けるとともにビデオディスプレイに適合
    させるビデオ信号を供給して、走査レーザビームの強度
    や蛍光インディケータの局部的集中における変化に実質
    的に影響を受けない繰り返し更新される走査されたサン
    プルの表示を提供するステップとを備えたサンプルのビ
    デオ表示を提供する方法。
  11. 【請求項11】 前記請求項10に記載の方法は、さら
    にそれぞれ前記各第1及び第2波長を表す選択された数
    の連続したフレームの画像データを平均化して前記繰り
    返し計算するステップにて使用するための一連の関連し
    た対の平均画像データを発生するステップを含み、 前記繰り返し計算するステップは前記平均化するステッ
    プにて提供された平均画像データの比率を繰り返し計算
    するとともに蓄積し、かつ前記画像データを受けるステ
    ップは平均画像データの一連の比率の繰り返し更新され
    た表示を提供するようにしたサンプルのビデオ表示を提
    供する方法。
  12. 【請求項12】 前記請求項11に記載の方法におい
    て、 前記画像データを受けるステップは、平均画像データの
    次の連続的な比率が受け入れられるまで、前記繰り返し
    計算するステップにて現在蓄積されている平均画像デー
    タの比率の連続的な表示を提供するようにしたサンプル
    のビデオ表示を提供する方法。
  13. 【請求項13】 前記請求項12に記載の方法におい
    て、 前記繰り返し走査するステップは連続的に実行され、 前記検出するステップは前記一連のフレームの画像デー
    タが連続的になるように実行され、 前記転送するステップにて前記永久的な蓄積装置に転送
    された複数フレームの画像データは前記検出するステッ
    プにて発生された全てのデータを反映しているようにし
    たサンプルのビデオ表示を提供する方法。
  14. 【請求項14】 前記請求項13に記載の方法におい
    て、 前記転送するステップは、前記検出するステップが複数
    フレームの画像データを発生するフレームレートと同じ
    フレームレートにて複数フレームの画像データを前記永
    久的なデータ蓄積装置に転送するステップを有するサン
    プルのビデオ表示を提供する方法。
  15. 【請求項15】 前記請求項11に記載の方法におい
    て、前記平均化する方法は、 以前の画像データフレームの合計に現在の画像データフ
    レームを加算して現在の画像データフレームの合計を発
    生するステップと、 関連する第1又は第2フレームメモリへの蓄積のために
    現在の画像データフレームの合計を転送するステップ
    と、 関連するフレームメモリに現在蓄積されている画像デー
    タフレームを加算器に選択的に供給するステップと、 平均化されている各一連の画像フレームにおける最後の
    フレームの期間中に、前記加算するステップにて発生さ
    れた現在の画像データフレームの合計を予め決めた整数
    により除算して前記繰り返し計算するステップにて使用
    するための前記平均画像データを発生するステップとを
    備えているサンプルのビデオ表示を提供する方法。
  16. 【請求項16】 前記請求項11に記載の方法におい
    て、 前記繰り返し計算するステップは単一の二股に別れたフ
    レームメモリを利用し、 前記転送するステップは前記第1及び第2波長のための
    複数の平均画像データフレームを交互に前記永久的な蓄
    積装置に転送し、 前記第1波長のための連続的な平均画像データフレーム
    はそれぞれ1フレームの期間中に前記第1フレームメモ
    リ内に蓄積され、かつ前記第2波長のための連続的な平
    均画像データフレームはそれぞれ2フレームの期間中に
    前記繰り返し計算するステップにて使われる二股に別れ
    たフレームメモリの半分に蓄積されるようにしたサンプ
    ルのビデオ表示を提供する方法。
  17. 【請求項17】 前記請求項16に記載の方法におい
    て、 前記一次的に記憶するステップにて使われる第1及び第
    2フレームメモリと前記繰り返し計算するステップにて
    使われるフレームメモリは予め決めた同一サイズであ
    り、かつ前記繰り返し蓄積するステップは以前に蓄積さ
    れていたデータが読み出された直後に前記第1及び第2
    フレームメモリへの蓄積のためのデータを受け入れるス
    テップを有するようにしたサンプルのビデオ表示を提供
    する方法。
  18. 【請求項18】 前記請求項10に記載の方法におい
    て、 前記繰り返し走査するステップはラスタ走査パターンで
    サンプルを走査するステップを有し、 前記検出するステップは前記第1及び第2波長のそれぞ
    れのためのビデオ信号を表すデータを発生するステップ
    を有するようにしたサンプルのビデオ表示を提供する方
    法。
  19. 【請求項19】 所定の蛍光インディケータによってド
    ープされたサンプルを走査するコンフォーカル顕微鏡に
    おいて、 サンプルをレーザビームでラスタ走査パターンに従って
    繰り返し走査して同サンプルに第1及び第2の所定波長
    の蛍光を発生させるスキャナと、 前記第1及び第2の波長でサンプルにより放出された光
    を検出しかつ前記サンプルの一連の関連した対の同時的
    な前記第1及び第2の波長に関する2次元画像を表す連
    続したフレームの画像データからなるビデオ信号を発生
    する第1及び第2光検出器と、 前記各第1及び第2波長のために個別フレームの画像デ
    ータをそれぞれ一時的に蓄積する第1及び第2フレーム
    メモリと、 前記各第1及び第2波長を表す選択された数の連続した
    フレームの画像データを平均化して一連の関連した対の
    平均画像データを発生するものであって、それぞれが、
    以前の画像データフレームの合計に現在の画像データフ
    レームを加算して現在の画像データフレームの合計を発
    生する加算器、関連する第1又は第2フレームメモリへ
    の蓄積のために現在の画像データフレームの合計を転送
    する手段、関連するフレームメモリに現在蓄積されてい
    る画像データフレームを加算器に選択的に供給する手
    段、及び平均化されている各一連の画像フレームにおけ
    る最後のフレームの期間中に動作し前記加算器によって
    発生された現在の画像データフレームの合計を予め決め
    た整数により除算して前記前記平均画像データを発生す
    る手段からなる第1及び第2平均手段と、 永久的なデータ蓄積装置と、 前記平均画像データを前記第1及び第2平均手段から前
    記永久的なデータ蓄積装置へ交互に転送する転送手段
    と、 前記第1及び第2平均手段から受けた平均画像データの
    比率を繰り返し計算するとともに一時的に第3のフレー
    ムメモリに蓄積して一連の画像データ比率を発生する比
    率手段と、 前記比率手段によって発生された一連の画像データ比率
    を受けるとともにビデオディスプレイに適合させるため
    の信号を供給して、走査レーザビームの強度や蛍光イン
    ディケータの局部的集中における変化に実質的に影響を
    受けない連続的かつ繰り返し更新される走査されたサン
    プルの表示を提供するビデオ手段とを備えたコンフォー
    カル顕微鏡。
  20. 【請求項20】 前記請求項19に記載のコンフォーカ
    ル顕微鏡において、前記スキャナは、 レーザビームを供給するためのレーザと、 顕微鏡の対物レンズと、 走査されるべきサンプルに隣接して顕微鏡の対物レンズ
    を位置させる手段と、前記サンプルをレーザビームでラ
    スタ走査パターンに従ってを繰り返し走査する手段とを
    有し、さらに前記ビデオ手段によって提供される信号を
    表示するビデオディスプレイを備えたコンフォーカル顕
    微鏡。
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