JPH06201024A - 駆動力伝達装置 - Google Patents

駆動力伝達装置

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JPH06201024A
JPH06201024A JP1701693A JP1701693A JPH06201024A JP H06201024 A JPH06201024 A JP H06201024A JP 1701693 A JP1701693 A JP 1701693A JP 1701693 A JP1701693 A JP 1701693A JP H06201024 A JPH06201024 A JP H06201024A
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oil
input shaft
housing
cartridge
lubricating oil
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Toshio Saito
敏夫 斉藤
Katsuya Tagami
勝弥 田上
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従動ギヤの入力軸挿嵌穴と駆動対象物の入力
軸との間のスプライン結合部を潤滑し、スプライン結合
部の摩耗や損傷を防止する。 【構成】 各カートリッジ31と油圧ポンプ20との間
に油室Dを画成し、該油室D内には、供給ホース33か
ら供給された潤滑油Gを油圧ポンプ20の入力軸20B
よりも高い位置まで貯えると共に、該油室D内の潤滑油
Gが所定量以上となったときに潤滑油Gを連通路31D
から従動ギヤ室B内に放出させるようにした。従って、
従動ギヤ15のスプライン穴15Cと油圧ポンプ20の
入力軸20Bとの間(スプライン結合部)は、油室D内
の潤滑油Gの浸入によって潤滑され、軸受16はこのス
プライン結合部を通過した潤滑油Gによって潤滑され
る。また、軸受17は油室D内から連通路31Dを介し
て流出した潤滑油Gによって潤滑される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建設機械の油圧供給源
として使用されるエンジン駆動型ポンプ装置等に用いて
好適な駆動力伝達装置に関し、特に、従動ギヤにポンプ
等の駆動対象物の入力軸がスプライン結合された駆動力
伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3ないし図5に従来技術による駆動力
伝達装置として、建設機械のエンジン駆動型ポンプ装置
を例に挙げて説明する。
【0003】図において、1は原動機としてのエンジ
ン、1Aは該エンジン1の外殻をなすフライホイールハ
ウジングを示し、該フライホイールハウジング1A内に
は、図4に示す如く、前記エンジン1の出力軸の一部を
構成する円板状のフライホイール1Bが配設されてい
る。また、該フライホイールハウジング1Aの他端側に
は、後述する駆動力伝達装置2をエンジン1側に固定す
る円筒状の中間カバー1Cが設けられている。
【0004】2はフライホイールハウジング1Aの他端
側に中間カバー1Cを介して取付けられた駆動力伝達装
置を示し、該駆動力伝達装置2は、後述するハウジング
3,カートリッジ6,駆動ギヤ8,駆動軸11,従動ギ
ヤ15等から大略構成されている。
【0005】まず、3は駆動力伝達装置2の外殻をなす
ハウジングを示し、該ハウジング3は、一端側に位置し
て中間カバー1Cに固着された接続筒部4と、該接続筒
部4の他端側に一体に成型されたハウジング本体5とか
ら大略構成され、該ハウジング本体5内は、中央に位置
して駆動ギヤ8が収容される駆動ギヤ室Aと、該駆動ギ
ヤ室Aの外周側に位置して周方向に隔設され、各従動ギ
ヤ15が収容される4個の従動ギヤ室B,B,…(2個
のみ図示)と、最下端側に位置して潤滑油Gを貯えた貯
油室Cとに分割されている。また、前記駆動ギヤ室Aの
一端側には、後述の駆動ギヤ支持部材7が挿嵌される支
持部材取付穴5Aが形成され、前記各従動ギヤ室Bの他
端側には、各カートリッジ6が挿嵌される4箇所のカー
トリッジ取付穴5B,5B,…が形成されている。
【0006】6,6はハウジング本体5の各カートリッ
ジ取付穴5Bを閉塞するように該ハウジング本体5に取
付けられたカートリッジ(2個のみ図示)を示し、該各
カートリッジ6は、内周側に位置して従動ギヤ室B内に
向けて一側に突出した支持部6Aと、該支持部6Aの他
端側を拡径した後に他側に向けて突出した円筒状の接続
部6Bとから有蓋筒状に形成され、該接続部6Bの他端
側には後述する油圧ポンプ20が取付けられるようにな
っている。
【0007】7はハウジング本体5の支持部材取付穴5
Aを閉塞するように該ハウジング本体5に取付けられた
駆動ギヤ支持部材を示し、該支持部材7は、後述する駆
動ギヤ8の中空軸8A一端側を支持するものである。
【0008】8はハウジング本体5の駆動ギヤ室A内に
配設された駆動ギヤを示し、該駆動ギヤ8は、ハウジン
グ3の軸方向に伸長した円筒状の中空軸8Aと、該中空
軸8Aの軸方向中間部に一体に固着された歯車部8Bと
から大略構成され、前記中空軸8A内は、後述する駆動
軸11の他端側に位置するスプライン軸部11Aがスプ
ライン結合されるスプライン穴8Cとなっている。そし
て、該駆動ギヤ8は、その中空軸8Aの一端側が軸受9
を介して支持部材7に、他端側が軸受10を介してハウ
ジング本体5の他端側にそれぞれ回転自在に支持されて
いる。
【0009】11は両端側がスプライン軸部11A,1
1Aとなった駆動軸を示し、該駆動軸11は、他端側の
スプライン軸部11Aが駆動ギヤ8のスプライン穴8C
にスプライン結合され、一端側のスプライン軸部11A
がフライホイール1Bに後述のハブ12,カップリング
13等を介して連結されることにより、該駆動軸11が
前記フライホイール1Bを介して回転されたときに、駆
動ギヤ8を一体に回転させるようになっている。
【0010】12は駆動軸11の一端外周側に取付けら
れた円筒状のハブを示し、該ハブ12の内周側は一端側
のスプライン軸部11Aにスプライン結合されるスプラ
イン穴12Aとなっている。また、該ハブ12の一端側
にはカップリング13が取付けられ、該カップリング1
3の一端側はプレート14を介してフライホイール1B
に固定されている。
【0011】15,15はハウジング本体5の各従動ギ
ヤ室B内に配設された従動ギヤ(2個のみ図示)を示
し、該各従動ギヤ15は、ハウジング3の軸方向に伸長
した円筒状の中空軸15Aと、該中空軸15Aの軸方向
中間部に一体に固着され、駆動ギヤ8の歯車部8Bに噛
合した歯車部15Bとから大略構成され、前記中空軸1
5A内は、後述する油圧ポンプ20の入力軸20Bがス
プライン結合される入力軸挿嵌穴としてのスプライン穴
15Cとなっている。そして、該従動ギヤ15は、その
中空軸15Aの一端側が軸受16を介してハウジング本
体5に、他端側が軸受17を介してカートリッジ6の支
持部6Aにそれぞれ回転自在に支持されている。
【0012】18は支持部材7の内周側に位置してハブ
12との間を液密にシールするオイルシール、19はカ
ートリッジ6の支持部6A内周側に位置して従動ギヤ1
5の中空軸15Aとの間を液密にシールするオイルシー
ルをそれぞれ示し、該各オイルシール18,19は、ハ
ウジング本体5内に貯えられた潤滑油Gが外部に漏洩す
るのを防止するものである。
【0013】20,20は各カートリッジ6の接続部6
B他端側に取付けられた駆動対象物としての油圧ポンプ
を示し、該油圧ポンプ20は、内部にピストン(図示せ
ず)等を収容したポンプ本体20Aと、該ポンプ本体2
0Aの一端側から外部に突出し、スプライン軸として形
成された入力軸20Bとから大略構成され、前記ポンプ
本体20Aの一端外周側には、径方向外向きに突出する
フランジ部20Cが形成されている。そして、該各油圧
ポンプ20は、入力軸20Bを従動ギヤ15のスプライ
ン穴15Cにスプライン結合させつつ、フランジ部20
Cをボルト21によってカートリッジ6の接続部6Bに
固定することにより取付けられ、この状態で、入力軸2
0Bを回転駆動することでポンプ本体20A内から圧油
を吐出するようになっている。
【0014】22はハウジング本体5の他端下側に設け
られた潤滑油ポンプ、23,23,…は、図5に示す如
く、基端側が該潤滑油ポンプ22に接続され、先端側が
ハウジング本体5の一端側に各軸受16に向けて開口す
るように取付けられた油配管としての供給ホースをそれ
ぞれ示し、該潤滑油ポンプ22は、ハウジング本体5の
貯油室C内に貯えられた潤滑油Gを該各供給ホース23
を介して各軸受16等に供給するものである。
【0015】また、24はハウジング本体5の他端側中
央に接続され、駆動軸11と駆動ギヤ8とのスプライン
結合部に潤滑油Gを給油する給油配管、25は支持部材
7に形成された油通路26を介して軸受9等に潤滑油G
を給油する給油配管をそれぞれ示し、該各給油配管2
4,25は、前記各供給ホース23と同様に潤滑油ポン
プ22に接続されている。
【0016】従来技術によるエンジン駆動型ポンプ装置
は上述の如き構成を有するもので、エンジン1の出力軸
が回転駆動されると、該出力軸の回転駆動力は、そのフ
ライホイール1B,カップリング13,ハブ12へと伝
わり、該ハブ12に駆動軸11を介してスプライン結合
された駆動ギヤ8を回転する。そして、該駆動ギヤ8が
回転されることにより、該駆動ギヤ8に噛合された各従
動ギヤ15はスプライン結合された各油圧ポンプ20の
入力軸20Bを回転駆動する。
【0017】このとき、ハウジング本体5の貯油室C内
の潤滑油Gは、下側に位置する従動ギヤ15によって掻
き上げられて各ギヤ8,15間の噛合部等を潤滑する。
一方、潤滑油ポンプ22から吐出された潤滑油Gの一部
は、各給油配管24,25を介して駆動軸11のスプラ
イン軸部11Aと駆動ギヤ8のスプライン穴8Cとの間
(スプライン結合部)や軸受9等に向けて吐出され、こ
れらを潤滑する。また、残りの潤滑油Gは、各供給ホー
ス23を介して軸受16等に向けて吐出され、これらを
潤滑する。そして、各部を潤滑した潤滑油Gは自重によ
って下側に流れ、貯油室Cに還流するようになってい
る。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術によるものでは、潤滑油ポンプ22でハウジング
本体5の貯油室C内の潤滑油Gを各供給ホース23を介
して軸受16に向けて吐出することにより、この潤滑油
Gによって該各軸受16と共に近傍に位置する軸受17
や従動ギヤ15のスプライン穴15Cと油圧ポンプ20
の入力軸20Bとの間(スプライン結合部)を潤滑する
ようにしている。
【0019】しかし、各供給ホース23から吐出された
潤滑油Gは、その大部分が軸受16の隙間から下方に流
れ落ちてしまう上に、各従動ギヤ15,軸受16等は回
転駆動されているから、残りの潤滑油Gもこのときの遠
心力によって外周側に吹き飛ばされてしまう。この結
果、前述した従動ギヤ15のスプライン穴15Cと油圧
ポンプ20の入力軸20Bとの間のスプライン結合部に
は潤滑油Gが殆ど供給されず、潤滑不足によって入力軸
20Bが早期のうちに摩耗を生じてしまうばかりか、折
損等を生じて使用不可能となることがあり、信頼性や寿
命が大幅に低下してしまうという問題がある。
【0020】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、従動ギヤの入力軸挿嵌穴と駆動対象物の
入力軸との間のスプライン結合部に潤滑油を十分に供給
することにより、潤滑不足による摩耗や損傷を防止して
信頼性を向上できるようにした駆動力伝達装置を提供す
ることを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明が採用する構成は、一端側が原動機に接
続され、他端側にカートリッジ取付穴が形成されたハウ
ジングと、他側に向けて開口する有蓋筒状をなし、前記
カートリッジ取付穴を閉塞するように該ハウジングに取
付けられたカートリッジと、前記ハウジング内に回転自
在に設けられた駆動ギヤと、前記ハウジング内を軸方向
に伸長し、一端側が前記原動機の出力軸に接続されると
共に他端側が該駆動ギヤと一体回転するように固着され
た駆動軸と、前記駆動ギヤに噛合するようにハウジング
とカートリッジとに軸受を介して回転自在に支持され、
中央に入力軸挿嵌穴が形成された従動ギヤとを備え、前
記カートリッジの他端側には入力軸が該従動ギヤの入力
軸挿嵌穴にスプライン結合されると共に該カートリッジ
との間に油室を画成する駆動対象物を設け、前記カート
リッジには該駆動対象物の入力軸よりも上側に位置して
前記油室と前記ハウジング内とを連通する連通路を穿設
し、前記カートリッジの外周側には潤滑油ポンプからの
潤滑油を前記油室に供給する油配管を接続してなる。
【0022】
【作用】上記構成により、従動ギヤの入力軸挿嵌穴と駆
動対象物の入力軸との間のスプライン結合部は、潤滑油
ポンプから油配管を介して油室内に供給されて貯えられ
た潤滑油が該従動ギヤの入力軸挿嵌穴と駆動対象物の入
力軸との隙間に浸入することにより潤滑され、ハウジン
グの一端側で従動ギヤを支持する軸受は、このスプライ
ン結合部を通過して一側に流れ出た潤滑油によって潤滑
される。また、カートリッジと従動ギヤとの間に設けら
れた軸受は、該カートリッジに穿設された連通路から溢
れ出た潤滑油によって潤滑される。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1および図2に基
づいて説明する。なお、本実施例では前述した図3ない
し図5に示す従来技術と同一の構成要素に同一の符号を
付し、その説明を省略する。
【0024】図中、31,31はハウジング本体5の各
カートリッジ取付穴5Bを閉塞するように該ハウジング
本体5に取付けられた本実施例によるカートリッジ(2
個のみ図示)を示し、該各カートリッジ31は、内周側
に位置して従動ギヤ室B内に向けて一側に突出した支持
部31Aと、該支持部31Aの他端側を拡径した後に他
側に向けて突出した円筒状の接続部31Bとから有蓋筒
状に形成されている。また、該接続部31Bの他面側に
は、図2に示す如く、油圧ポンプ20のフランジ部20
Cとの間を液密にシールするOリング32が装着される
環状のシール溝31Cが形成され、これによって該油圧
ポンプ20とカートリッジ31との間に油室Dを画成し
ている。また、該各カートリッジ31には、油圧ポンプ
20の入力軸20Bよりも高い位置に該油室Dとハウジ
ング本体5の従動ギヤ室B内とを連通する連通路31D
が穿設されている。さらに、前記接続部31Bの外周の
下端側には前記油室Dと外部とを連通する油通路31E
が径方向に穿設され、該油通路31Eには後述する供給
ホース33が接続されるようになっている。
【0025】33,33は先端側が各カートリッジ31
の油通路31Eに接続された油配管としての供給ホース
を示し、該各供給ホース33の基端側は、従来技術で述
べた各供給ホース23と同様に潤滑油ポンプ22に接続
されている。そして、該各供給ホース33は前記潤滑油
ポンプ22から吐出された潤滑油Gを前記油通路31E
を介して油室D内に供給するものである。
【0026】次に、潤滑油ポンプ22から各供給ホース
33内に吐出された潤滑油Gの流れについて説明する。
【0027】まず、潤滑油ポンプ22から吐出された潤
滑油Gは、各供給ホース33からカートリッジ31の油
通路31Eを介して油室D内に流入し、該油室D内で油
圧ポンプ20の入力軸20Bよりも高い位置まで貯えら
れ、所定量以上となったときには連通路31Dからハウ
ジング本体5の従動ギヤ室B内に放出される。
【0028】そして、この状態で油室D内の潤滑油Gの
一部は、従動ギヤ15のスプライン穴15Cと油圧ポン
プ20の入力軸20Bとの間(スプライン結合部)に浸
入して両者間のスプライン結合部を潤滑する。また、こ
のスプライン結合部を通過して従動ギヤ15の中空軸1
5A一側に流れ出た潤滑油Gは軸受16に達し、従来技
術で述べた供給ホース23と共に該軸受16の潤滑に寄
与する。一方、先に述べた連通路31Dから流れ出た潤
滑油Gは、カートリッジ31の支持部31Aの外面側を
伝って軸受17に達し、該軸受17を潤滑するようにな
っている。
【0029】本実施例によるエンジン駆動型ポンプ装置
は上述の如き構成を有するもので、その基本的動作につ
いては従来技術によるものと格別差異はない。
【0030】然るに、本実施例によれば、各カートリッ
ジ31と油圧ポンプ20との間に油室Dを画成し、該油
室D内には供給ホース33から供給された潤滑油Gを油
圧ポンプ20の入力軸20Bよりも高い位置まで貯える
と共に、該油室D内の潤滑油Gが所定量以上となったと
きには、連通路31Dからハウジング本体5の従動ギヤ
室B内に放出する構成としているから、油室D内に貯え
られた潤滑油Gが従動ギヤ15のスプライン穴15Cと
油圧ポンプ20の入力軸20Bとの間(スプライン結合
部)に浸入することにより、両者間のスプライン結合部
を確実に潤滑することができ、また、このスプライン結
合部を通過して一側に流れ出た潤滑油Gを軸受16の潤
滑に寄与させることができる。さらに、油室D内から連
通路31Dを介して流れ出した潤滑油Gをカートリッジ
31の支持部31A外面側を伝わせて軸受17に供給す
ることにより、該軸受17をこの潤滑油Gによって潤滑
することができる。
【0031】かくして、本実施例では、カートリッジ3
1と油圧ポンプ20との間に画成された油室D内に潤滑
油Gを供給、充填するとこにより、各軸受16,17に
加えて従来において潤滑油Gの供給が困難であった従動
ギヤ15のスプライン穴15Cと油圧ポンプ20の入力
軸20Bとのスプライン結合部に潤滑油Gを供給して確
実に潤滑することができ、該入力軸20B等の早期摩耗
や損傷の発生を防止して寿命を伸ばし、信頼性を大幅に
向上することができる。
【0032】なお、前記実施例では、各供給ホース2
3,33によってハウジング本体5内に設けられた各軸
受16,17等に両側から潤滑油Gを供給する場合を例
に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば一
側に接続された各供給ホース23を廃止し、他側に接続
された各供給ホース33による潤滑油Gの供給のみとし
てもよく、この場合には、部品点数を削減して生産性を
向上できる上に、メンテナンス時の作業性を向上できる
等の効果を奏する。
【0033】また、本実施例では、駆動力伝達装置2に
駆動対象物としての油圧ポンプ20を4個取付けた場合
を例に挙げて説明したが、これに替えて、油圧ポンプ2
0が3個以下または5個以上取付けられた駆動力伝達装
置に適用してもよく、また、油圧ポンプ20に替えて他
の駆動対象物を用いてもよい。
【0034】さらに、前記実施例では、原動機としてエ
ンジン1を例に挙げて説明したが、電動モータ、油圧モ
ータ等の他の原動機を用いてもよい。
【0035】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明によれば、カ
ートリッジと駆動対象物との間に油室を画成すると共
に、該カートリッジに該駆動対象物の入力軸よりも上側
に位置して該油室とハウジング内とを連通する連通路を
穿設し、前記油室には油配管を介して潤滑油を供給する
構成としているから、従動ギヤの入力軸挿嵌穴と駆動対
象物の入力軸との間のスプライン結合部に油室内の潤滑
油を浸入させてこのスプライン結合部を確実に潤滑する
ことができる上に、ハウジングの一端側で従動ギヤを支
持する軸受をこのスプライン結合部を通過して一側に流
れ出た潤滑油により潤滑し、カートリッジと従動ギヤと
の間に設けられた軸受を連通路から溢れ出た潤滑油によ
って潤滑することができ、駆動対象物の入力軸,各軸受
等の摩耗、損傷を防止して信頼性や寿命を向上すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例による駆動力伝達装置を示す縦断面図
である。
【図2】図1中のカートリッジ,従動ギヤ,油圧ポンプ
等を拡大して示す縦断面図である。
【図3】従来技術による駆動力伝達装置を用いたエンジ
ン駆動型ポンプ装置を示す側面図である。
【図4】図3中の駆動力伝達装置等を拡大して示す縦断
面図である。
【図5】各供給ホースの配管状態を示す図3中の矢示V
−V方向から見た横断面図である。
【符号の説明】
1 エンジン(原動機) 1B フライホイール(出力軸) 2 駆動力伝達装置 3 ハウジング 5 ハウジング本体 5B カートリッジ取付穴 8 駆動ギヤ 11 駆動軸 15 従動ギヤ 15C スプライン穴(入力軸挿嵌穴) 16,17 軸受 20 油圧ポンプ(駆動対象物) 20B 入力軸 22 潤滑油ポンプ 31 カートリッジ 31D 連通路 33 供給ホース(油配管) G 潤滑油 D 油室

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端側が原動機に接続され、他端側にカ
    ートリッジ取付穴が形成されたハウジングと、他側に向
    けて開口する有蓋筒状をなし、前記カートリッジ取付穴
    を閉塞するように該ハウジングに取付けられたカートリ
    ッジと、前記ハウジング内に回転自在に設けられた駆動
    ギヤと、前記ハウジング内を軸方向に伸長し、一端側が
    前記原動機の出力軸に接続されると共に他端側が該駆動
    ギヤと一体回転するように固着された駆動軸と、前記駆
    動ギヤに噛合するようにハウジングとカートリッジとに
    軸受を介して回転自在に支持され、中央に入力軸挿嵌穴
    が形成された従動ギヤとを備え、前記カートリッジの他
    端側には入力軸が該従動ギヤの入力軸挿嵌穴にスプライ
    ン結合されると共に該カートリッジとの間に油室を画成
    する駆動対象物を設け、前記カートリッジには該駆動対
    象物の入力軸よりも上側に位置して前記油室と前記ハウ
    ジング内とを連通する連通路を穿設し、前記カートリッ
    ジの外周側には潤滑油ポンプからの潤滑油を前記油室に
    供給する油配管を接続してなる駆動力伝達装置。
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