JPH06200868A - 生コンクリート圧送用ポンプ - Google Patents

生コンクリート圧送用ポンプ

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Publication number
JPH06200868A
JPH06200868A JP36012992A JP36012992A JPH06200868A JP H06200868 A JPH06200868 A JP H06200868A JP 36012992 A JP36012992 A JP 36012992A JP 36012992 A JP36012992 A JP 36012992A JP H06200868 A JPH06200868 A JP H06200868A
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JP
Japan
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valve
concrete
opening
hopper
discharge
Prior art date
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Pending
Application number
JP36012992A
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English (en)
Inventor
Shogo Kato
省吾 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHINTETSUKU KK
Original Assignee
SHINTETSUKU KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 効率のよい吸入・吐出動作の切換ができ、構
造簡単でコスト安価であり、かつ、メンテナンスが簡単
な吸入吐出弁を有するコンクリート圧送用ポンプを提供
する。 【構成】 ホッパ7に面して一対のコンクリートシリン
ダ1,2を並列して固定し、コンクリートシリンダ内に
挿入されたコンクリートパッキン8に連結したロッド9
を進退させる油圧シリンダ装置4,5を軸線を共通にし
て配置し、ホッパの底部の吸入口12に面して弁口1
4,15を上板6aに開設し、その弁口間の内部に位置
して前端開口部19,20を分離する隔壁18を有し、
その側端部に摺接して回転可能なシャフト30に弁口1
4,15を交互に開閉する水平弁31と、垂直弁32を
有する吸入吐出切換弁17を回動可能に軸支したバルブ
ボックス6を前記ホッパ7に連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は生コンクリート圧送用ポ
ンプに関し、特にはコンクリートシリンダと油圧シリン
ダ装置からなるピストン方式のポンプに生コンクリート
の吸入と吐出とを交互に行わせることにより、生コンク
リートを連続的に圧送する生コンクリート圧送用ポンプ
における生コンクリートの吸入と吐出の切換部の新規な
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ピストン方式による生コンクリート圧送
用ポンプは、生コンクリートをミキサー車から投入する
ホッパと、該ホッパの下部の吸入口に接続し、コンクリ
ートシリンダの吸入・吐出動作をさせる吸入吐出切換弁
を設けたバルブボックスと、該バルブボックスに面して
固定された一対のコンクリートシリンダと、各コンクリ
ートシリンダ内にそれぞれ挿入されたコンクリートパッ
キンと、それらのコンクリートパッキンにそれぞれ連結
されたロッドと、該ロッドを軸方向へ進退させる一対の
油圧シリンダ装置とからなり、吸入吐出切換弁を操作し
て一方のコンクリートシリンダにて生コンクリートを吸
入している間に、他方のコンクリートシリンダにて吸入
した生コンクリートを吐出することによって、連続的に
生コンクリートをコンクリート圧送管に圧送することが
できるように構成されている。そして、かかる装置は車
両に搭載した移動型或いは載置型として、各種建設・土
木等の工事に多用されている。
【0003】なお、前記一対のコンクリートシリンダか
らそれぞれ吐出する生コンクリートを一本の管にまとめ
て送るために、バルブボックスの吐出口にY字管を脱着
可能に接続して使用されている。このように、生コンク
リート圧送用ポンプは、一対のコンクリートシリンダの
交互の吸入と吐出動作により連続的な圧送ができるよう
にしたものであり、最大の構造的な問題点は吸入と吐出
の切換部、即ち吸入吐出切換弁の構造である。
【0004】吸入吐出切換弁の方式としては、板弁の上
下又は左右運動によるゲートバルブ式、板弁の回転運動
によるフラッパバルブ式、半球型バルブの回転運動によ
る半球型バルブ式、箱型バルブの左右運動による角型ス
ライドバルブ式のものが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
吸入吐出切換弁は生コンクリートの吸入性と吐出性及び
閉塞性や保守・点検、清掃等のメンテナンス性等におい
て、全てを完全に充足するというものはなく、したがっ
て、いずれもどれかについては劣る問題を有し、生コン
クリート圧送ポンプに要求される各種事項を高度に満た
すまでに至っていないのが現状である。しかも、従来の
吸入吐出切換弁は、構造が複雑であるとともに、その弁
を開閉するための駆動部が二つ必要であるからコスト高
となっている。
【0006】そこで、本発明は、生コンクリート圧送用
ポンプにおいて生コンクリートの吸入と吐出の切換部に
要求される各種事項を高度に充足し、構造簡単にしてコ
スト安価で、しかも、メンテナンスが簡単な全く新規な
吸入吐出切換弁を有する生コンクリート圧送用ポンプを
提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる生コンク
リート圧送用ポンプは、生コンクリートを吸入し吐出す
るコンクリートシリンダの開口部に面してコンクリート
シリンダと連通するバルブボックスを配置し、該バルブ
ボックスの上部に生コンクリートを投入するホッパを載
置し、該ホッパの吸入口に面して透孔からなる弁口をバ
ルブボックスに設け、該弁口を開閉する水平弁とバルブ
ボックスの吐出口を開閉する垂直弁を一体に設けた吸入
吐出切換弁を回動可能にバルブボックスに軸支してなる
構成を基本として提供する。また、生コンクリートを吸
入し吐出する一対のコンクリートシリンダの開口部に面
してコンクリートシリンダと連通するバルブボックスを
配置し、該バルブボックスの上部に生コンクリートを投
入するホッパを載置し、該ホッパの吸入口に面して前記
コンクリートシリンダにそれぞれ対応する透孔からなる
弁口をバルブボックスに設けるとともに、該弁口間に設
けられて前記コンクリートシリンダ間に位置する隔壁を
バルブボックスに設け、該隔壁の上端部に摺接して前記
弁口を開閉する水平弁とバルブボックスの吐出口を開閉
する垂直弁を一体に設けた吸入吐出切換弁をバルブボッ
クスに回動可能に軸支してなることを構成を提供する。
そして、吸入吐出切換弁はシャフトと、該シャフトの上
端部に直交して連結された板体からなる水平弁と、前記
シャフトの周面に軸方向へ連結された板体からなる垂直
弁とで構成される構成、シャフトはバルブボックスの前
記隔壁の側端部に摺接して回動可能として構成、シャフ
トが摺接する前記隔壁の側端部にシール部材を配設した
構成、前記水平弁が摺接するバルブボックスの隔壁及び
ホッパの底部外面にシール部材を配設してなる構成、垂
直弁の上下端部にバルブボックスの上板と底板に摺接す
るシール部材を配設してなる構成、水平弁と垂直弁の中
心線がシャフトの直径方向で一致する構成、及びシャフ
トに駆動装置を連結して、前記弁口を水平弁が交互に開
閉し、同時に前記吐出口を垂直弁が弁口が開のときに
閉、弁口が閉のときに開となるように交互に開閉するた
めに往復動作可能に構成を提供する。
【0008】また、コンクリートパッキンを軸方向移動
可能にそれぞれ挿入して並列した一対のコンクリートシ
リンダと、該コンクリートパッキンに連結したロッドを
進退させる駆動装置と、前記コンクリートシリンダの開
口部に脱着可能に接続でき、かつ、コンクリート圧送管
を連結可能な吐出口を有するバルブボックスと、該バル
ブボックス内において前記コンクリートシリンダの間に
位置する隔壁と、該隔壁の側端部に摺接して回動可能な
シャフトと、該シャフトの駆動装置と、該シャフトに直
交して連結された板状の水平弁と、前記シャフトの周面
に前記水平弁と相対する半径方向へ連結され、かつ、前
記吐出口を前記コンクリートシリンダ側で左右に区分す
る板状の垂直弁と、前記水平弁に面してバルブボックス
の上板に前記隔壁を境として開設された透孔からなる弁
口と、該弁口に吸入口を面してバルブボックスに連結さ
れた生コンクリートを投入するホッパとからなる構成、
及び生コンクリートを投入するホッパに面して一対のコ
ンクリートシリンダを並列して固定し、該コンクリート
シリンダ内に挿入されたコンクリートパッキンを進退さ
せる油圧シリンダ装置を軸線を共通にして配置し、交互
にコンクリートシリンダに生コンクリートを吸入して吐
出するコンクリート圧送用ポンプにおいて、ホッパ底部
の吸入口に面して弁口を上板に開設し、その弁口間の内
部に位置してコンクリートシリンダの前端開口部を分離
する隔壁を有し、該隔壁の側端部に摺接して回動可能な
シャフトに前記弁口を交互に開閉する水平弁と、吐出口
の内部左右両側部に交互に当接する垂直弁を有する吸入
吐出切換弁を回動可能に軸支したバルブボックスを前記
ホッパに連結するとともに、前記吸入吐出切換弁を回動
させる駆動装置を設けてなる構成を提供する。
【0009】
【作用】上記構成の本発明によれば、生コンクリートを
圧送する油圧シリンダ装置の吸入、吐出動作に同期して
水平弁と垂直弁を有する吸入吐出切換弁の回動動作を行
うことにより、ホッパ内に投入された生コンクリートが
バルブボックスを介してコンクリートシリンダに吸入さ
れ、かつ、吐出されて、バルブボックスの吐出口から連
続的に圧送される。即ち、水平弁にて他方の弁口を閉じ
一方の弁口を開いて一方のコンクリートシリンダとホッ
パを連通させ、同時に垂直弁を閉じて一方のコンクリー
トシリンダと吐出口の連通を閉じて、一方のコンクリー
トシリンダ内に生コンクリートを吸入する。そして、コ
ンクリートシリンダ内に吸入した生コンクリートを吐出
するときは、前記と逆に吸入吐出切換弁を回動操作し
て、水平弁にて一方の弁口を閉じて一方のコンクリート
シリンダとホッパの連通を遮蔽し、同時に垂直弁を開い
て一方のコンクリートシリンダと吐出口の連通を開く。
このとき、水平弁にて他方の弁口は開かれ他方のコンク
リートシリンダとホッパは連通され、同時に垂直弁は他
方のコンクリートシリンダと吐出口の連通を遮蔽してい
る。かくして、単一の吸入吐出切換弁を回動操作するだ
けでコンクリートシリンダの生コンクリート吸入と吐出
の切換を行うことができて、生コンクリートを連続的に
圧送できる。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例を図に基づき説明する。
図1及び図2に示すように、一対のコンクリートシリン
ダ1,2を並列して車体又は固定支持台等の適宜の支持
体(図示略)に固定し、コンクリートシリンダ1,2の
後端部にジョイントボックス3を連結し、かつ、ジョイ
ントボックス3にコンクリートシリンダ1,2に対応し
てそれぞれ油圧シリンダ装置4,5をコンクリートシリ
ンダ1,2と軸線を共通にして前記支持体に固定する。
そしてコンクリートシリンダ4,5の前端開口部に脱着
可能なバルブボックス6を設け、このバルブボックス6
の上部にホッパ7を連結する。
【0011】コンクリートシリンダ1,2内にはそれぞ
れ、図3に示すように、コンクリートパッキン8とその
コンクリートパッキン8に一端部を連結したロッド9が
軸方向へ移動可能に挿入され、そのロッド9の他端部に
はピストン10が連結され、そのピストン10は油圧シ
リンダ装置4,5のシリンダ11内に挿入されている。
ピストン10の前後のシリンダ11内には油圧制御装置
を介して圧油を注入・注出できる。ジョイントボックス
3は水又は油を流通させてコンクリートシリンダ1,
2、ロッド9とコンクリートパッキン8を洗浄すること
ができる。
【0012】バルブボックス6は、ホッパ6の底部に開
設した所定形状の吸入口12(図2)を囲んでホッパ7
を載置固定する連結部13(図1)と、その連結部13
の底部、即ちバルブボックス6の上板6aに開設された
一対の扇形の透孔からなる弁口14,15と、その弁口
14,15をそれぞれ交互に閉塞すると同時に、コンク
リートシリンダ1,2の吐出口16をそれぞれ交互に開
閉する吸入吐出切換弁17と、その吸入吐出切換弁17
と接触してコンクリートシリンダ1,2の間を仕切り、
前記弁口14,15の上板6aとの間に後述する水平弁
31が進退する隙間を有して下板6b並びにコンクリー
トシリンダ1,2間に位置する側板6cと連結した隔壁
18とを有する略六角形の箱体からなり、吸入吐出切換
弁17の収納と共に、Y字管としての作用も果たす。本
発明ではこのバルブボックス6自体がY字管を兼ねるこ
とができるため、従来のようにY字管を必要としない。
なお、吸入口12及び弁口14,15の形状は適宜のも
のでよい。特に吸入口12の形状としては丸孔のものも
適当である。
【0013】したがって、バルブボックス6の内部は隔
壁18と後述する垂直弁32によりコンクリートシリン
ダ1,2側が独立した室として画成できる。また、この
隔壁18を中心とする左右両側の側板6cにはコンクリ
ートシリンダ1,2の前端開口部と合致する開口部1
9,20が開設されている。吐出口16はバルブボック
ス6の台形部先端に開口を設けてなり、この吐出口16
には適宜のコンクリート圧送管を脱着できる。
【0014】吸入吐出切換弁17は、図8に示すよう
に、シャフト30の上端部に略扇形の板体からなる水平
弁31を直交して固定するとともに、その水平弁31の
中心線方向でシャフト30の周面に板状の垂直弁32を
軸方向へ固定してなり、シャフト30の下端部にアーム
33を連結し、図1に示すように、アーム33に揺動シ
リンダ装置34のピストンロッド35を連結してバルブ
ボックス6内で回動可能である。この水平弁31は生コ
ンクリートの詰まりや噛み込みを防止し、かつ、弁口1
4,15を閉塞してコンクリートシリンダ1,2とホッ
パ7との連通を交互に完全に遮蔽するために扇型の形状
が特に適当である。なお、生コンクリートの詰まりや噛
み込みを防止し、かつ、弁口14,15を完全に閉塞で
きる形状であれば、他の形状の板状の水平弁を選択する
ことも可能である。
【0015】水平弁31は前記弁口14,15の扇形よ
りもやや大きく形成し、垂直弁32はシャフト30を中
心とする吐出口16の左右を交互に閉塞することができ
る扉状に形成し、かつ、その吐出口16の左右に垂直弁
32の側端部が当接するストッパーを兼ねたバルブシー
ト36をバルブボックス6内に固定してある。このバル
ブシート36は生コンクリート中に含まれる骨材の噛み
込み現象を防止して、骨材の噛み込みに起因する生コン
クリートの詰まりを防止するためのものであり、垂直弁
32と相俟って骨材をはじき飛ばす如く流動させるよう
に作用して、垂直弁32の開閉操作を完全に行わしめる
ものである。実施例では断面山型であり、垂直弁32の
先端部がこのバルブシート36の頂部に当接するように
している。この垂直弁32の先端部の角部とバルブシー
ト36の頂部の角部がつきあうようにすることが骨材を
はじき飛ばし、かつ、骨材の逃げ場を確保して噛み込み
を防止するために有効である。また、断面山型のバルブ
シート36の対向する両面をなだらかな湾局部として形
成してもよく、更に垂直弁32を先端部に向けて徐々に
薄肉状になるように形成してもよい。そして、垂直弁3
2の回動動作時に先端部がバルブシート36に一定の角
度を有して当接するようになっている。また、このバル
ブシート36の形状として骨材をはじき飛ばす如く流動
させるように作用して、垂直弁32の開閉操作を完全に
行わしめるものであれば、他の形状を選択することもで
きる。
【0016】図5及び図6に示すように、垂直弁32に
はその上下端面の左右両側にそれぞれシール部材37,
38が突出するように固定されている。シール部材3
7,38は断面長方形であって、シャフト30に連結し
た本体39の上下端部を断面凸字形にして嵌め込み、こ
れらを断面コ字型のカバー40で覆ってなる。シール部
材37,38の上端部はバルブボックス6の上板6aに
摺接し、シール部材37,38の下端部はバルブボック
ス6の底板6bに摺接する。
【0017】また、図5に示すように、吸入吐出切換弁
17のシャフト30と接触する隔壁18の側端面には、
シャフト30の周面に接触するシール部材41,42が
カバー43,43にて本体に固定されている。さらに、
図7に示すように、この隔壁18の上端部に、水平弁3
1が摺接するシール部材44,45が固定されるととも
に、隔壁6aの上部における上板6aにもシール部材4
6が埋め込まれている。したがって、水平弁31はこの
シール部材44,45,46に摺接して付着した生コン
クリートを払拭できる。なお、シール部材37,38,
41,42,44,45,46は適宜の材質のものを選
択すればよく、例えばゴムなどの弾性体からなる。
【0018】ホッパ7は、図2に示すように、吸入口1
2の上部において撹拌棒50を回転可能に支承し、該撹
拌棒50はホッパ7の側部においてスプロケット51を
軸着し、スプロケット51には前記支持体の一部52に
軸支された駆動スプロケット53との間にチェーン54
が掛け回されている。したがって、駆動スプロケット5
3の回転により撹拌棒50を回転駆動でき、ホッパ7内
に投入された生コンクリートを撹拌することができる。
【0019】さらに、図2に示すように、ホッパ7は一
側部にベルクランク55が連結され、ベルクランク55
の端部には油圧シリンダ装置56のピストンロッド57
が連結されている。油圧シリンダ装置56の操作により
バルブボックス6とホッパ7は一体として、図1に仮想
線図示のように回動して、コンクリートシリンダ1,2
の前端開口部を露出させることができる。
【0020】つぎに上記実施例の作用を説明すると、図
1に実線図示の状態において、吐出口16に適宜の連結
手段を介して圧送管を連結し、ホッパ7内にコンクリー
トミキサー車等から生コンクリートを投入し、撹拌棒5
0を回転させて撹拌する。そこで、揺動シリンダ装置3
4を操作して吸入吐出切換弁17を回動させ、図3に示
すように、水平弁31でコンクリートシリンダ2側の弁
口15を開くとともに、垂直弁32でコンクリートシリ
ンダ2側の吐出口16を閉じる。このときコンクリート
シリンダ1側の弁口15は水平弁31で閉じられている
とともにコンクリートシリンダ1側の吐出口16は開か
れている。したがって、ホッパ7内の生コンクリートは
吸入口12から弁口15をへてバルブホックス6内に流
入する。
【0021】ついで、油圧シリンダ装置5を駆動してコ
ンクリートシリンダ2のロッド9を引くと、コンクリー
トパッキン8が後退してバルブボックス6内の生コンク
リート60がコンクリートシリンダ2内に吸入される。
コンクリートシリンダ2内に所定量の生コンクリート6
0が吸入されると、吸入吐出切換弁17を逆方向に回動
操作し、図4に示すように、コンクリートシリンダ2側
の弁口15を水平弁31で閉じるとともに、垂直弁32
でコンクリートシリンダ2側の吐出口16を開く。この
とき、コンクリートシリンダ1側の弁口14は水平弁3
1で開かれているとともにコンクリートシリンダ1側の
吐出口16は閉じられている。
【0022】そこで、油圧シリンダ装置5を駆動してコ
ンクリートシリンダ2内のロッド9及びコンクリートパ
ッキン8を前進させると、生コンクリート60は吐出口
16から押し出され、吐出口16に連結された圧送管に
圧入される。一方、油圧シリンダ装置4を駆動してコン
クリートシリンダ1内のロッド9及びコンクリートパッ
キン8を開口部19まで伸長した後引いて後退させる
と、コンクリートシリンダ1内に生コンクリート60が
吸入される。
【0023】ついで、吸入吐出切換弁17を回動操作し
てコンクリートシリンダ1側の弁口15を開き、コンク
リートシリンダ2側の弁口14を閉じると、コンクリー
トシリンダ2側の吐出口16が閉じ、コンクリートシリ
ンダ1側の吐出口16が開かれる。ついで、油圧シリン
ダ装置5を駆動してコンクリートシリンダ2内のロッド
9及びコンクリートパッキン8を後退させるとともに、
油圧シリンダ装置4を駆動してコンクリートシリンダ1
内のロッド9及びコンクリートパッキン8を前進させる
と、コンクリートシリンダ2内に再び生コンクリート6
0が吸入され、コンクリートシリンダ1内の生コンクリ
ート60が吐出口16から圧送管に圧入される。
【0024】かくして、上記の動作を繰り返して所要量
の生コンクリート60を圧送管に交互に圧入することに
より、連続的に生コンクリート60が圧送管に順次移送
される。したがって、吸入吐出切換弁17の往復回動操
作のみで交互にコンクリートシリンダ1,2内に生コン
クリート60を吸入し、かつ、吐出する作用を連続的に
繰り返すことができる。
【0025】そして、コンクリート圧送が終了して清掃
するときは、油圧シリンダ56を操作してバルブボック
ス6とホッパ7を回動させて、コンクリートシリンダ
1,2の開口部19,20を露出させ、水を噴射するこ
とによってコンクリートシリンダ1,2内やバルブボッ
クス6のコンクリートシリンダ接続部に付着したモルタ
ル等を洗い流すことができる。また、露出させたコンク
リートシリンダ1,2の開口部19又は20に別体の水
打設器具を装着して圧送用配管内に所定の水タンクから
水を圧送して圧送用配管内を清掃できる。
【0026】なお、上記実施例では圧送動作を連続にす
るために一対のコンクリートシリンダ1,2を用いた
が、連続圧送を目的としない場合には、単一のコンクリ
ートシリンダのみであってもよいことは明らかである。
その場合、弁口は勿論単一であり、したがって、バルブ
ボックスは前記バルブボックス6を隔壁18を中心とし
て左右対称形に二分した内の一方となる。更に、生コン
クリート以外に他の泥状物も同一の構成で圧送すること
ができ、多目的に使用することも可能である。
【0027】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、単一の吸
入吐出切換弁を回動操作して吸入口と一対のコンクリー
トシリンダの前端開口部が面する吐出口の開閉を同時に
操作すること、即ち1個の吸入吐出切換弁にて吸入と吐
出を同時に切り換えることができて、吸入吐出切換弁の
構造がきわめて単純化され、コスト低下をもたらし、し
かもメンテナンスが簡便容易となる。更に吸入吐出切換
弁が軽量、かつ、小型であるため、吸入と吐出の切換速
度を早くして圧送効率を高めることができ、又骨材を噛
み込むこともない。
【0028】しかも、生コンクリートの切り換えに、従
来の吸入吐出切換弁のように面でなく、線として断面の
変化がなく行える為に、切換が確実でスムーズとなり、
流路抵抗を少なく、よりスムーズに圧送できる。そし
て、バルブボックス内に吸入吐出切換弁を設けたので、
外部から生コンクリート内に空気が進入する余地がな
く、効率的な吸入・吐出動作をなすことができる。
【0029】また、吸入吐出切換弁をコンクリートシリ
ンダの開口部に面して回転する構造としたから、コンク
リートシリンダの間隔を密接して配置することができ
(実施例の直径200mmのコンクリートシリンダにお
いて25cm程度のピッチ間隔)、したがって、バルブ
ボックス内での生コンクリートの流れを曲げなくともよ
く、コンパクトに構成できる。また、回動動作により、
水平弁及び垂直弁はそれぞれバルブボックスやバルブシ
ートに押しつけられるため、吸入と吐出を切換るための
遮蔽を完全に行うことができる。
【0030】さらに、ホッパ内に吸入吐出切換弁が存在
しないため、切換の際にホッパ内に空間部が形成される
ことがない。また、バルブボックスに連結したコンクリ
ート圧送管は従来のY字管を用いることなく、スムーズ
な圧送ができる。
【0031】また、生コンクリートはホッパの底の吸入
口から直接吸入するため、導入管等は不要である。しか
も吸入と吐出の切換による断面の変化が少なく、曲がり
が少なく、堆積する個所が少ない。更に、吸入吐出切換
弁にはシール部材を施すことにより、生コンクリートの
骨材を噛み込むおそれがなく、スムーズな作動ができ
る。
【0032】さらに、バルブボックスに単一の吸入吐出
切換弁を設けただけなので、バルブボックスを薄型にし
てホッパの高さを低くでき、したがって、コンクリート
ミキサー車のシュートを受け易く構成できる。
【0033】また、吸入吐出切換弁にシール部材を設け
てモルタルや骨材を払拭するようにしたので、吸入吐出
切換弁は常に清掃されており、しかも、バルブボックス
内の気密性が向上する。
【0034】更に、生コンクリート中の骨材含有量が多
い土木工事等に用いた場合でも、該骨材が吸入吐出切換
弁の開閉時に吸入吐出切換弁によって噛み込まれるとい
う事故がなくなり、該骨材の噛み込み現象に起因する生
コンクリートの脱水症状及び吐出停止による目詰まり現
象をなくすことができる。従って常に骨材を含む生コン
クリートを、円滑に供給することが可能となり、効率的
な生コンクリート圧送用ポンプを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す要部側面図。
【図2】図1の平面図。
【図3】図1の断面平面図。
【図4】図1の作用を示す断面平面図。
【図5】部分断面平面図。
【図6】部分断面正面図。
【図7】部分断面正面図。
【図8】吸入吐出切換弁の斜視図。
【符号の説明】
1,2…コンクリートシリンダ 3…ジョイントボックス 4,5,34,56…油圧シリンダ装置 6…バルブボックス 6a…上板 6b…底板 6c…側板 7…ホッパ 8…コンクリートパッキン 9…ロッド 10…ピストン 12…吸入口 13…連結部 14,15…弁口 16…吐出口 17…吸入吐出切換弁 18…隔壁 19,20…開口部 30…シャフト 31…水平弁 32…垂直弁 33…アーム 35…ピストンロッド 37,38,41,42,44,45,46…シール部
材 50…撹拌棒

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生コンクリートを吸入し吐出するコンク
    リートシリンダの開口部に面してコンクリートシリンダ
    と連通するバルブボックスを配置し、該バルブボックス
    の上部に生コンクリートを投入するホッパを載置し、該
    ホッパの吸入口に面して透孔からなる弁口をバルブボッ
    クスに設け、該弁口を開閉する水平弁とバルブボックス
    の吐出口を開閉する垂直弁を一体に設けた吸入吐出切換
    弁を回動可能にバルブボックスに軸支してなることを特
    徴とする生コンクリート圧送用ポンプ。
  2. 【請求項2】 生コンクリートを吸入し吐出する一対の
    コンクリートシリンダの開口部に面してコンクリートシ
    リンダと連通するバルブボックスを配置し、該バルブボ
    ックスの上部に生コンクリートを投入するホッパを載置
    し、該ホッパの吸入口に面して前記コンクリートシリン
    ダにそれぞれ対応する透孔からなる弁口をバルブボック
    スに設けるとともに、該弁口間に設けられて前記コンク
    リートシリンダ間に位置する隔壁をバルブボックスに設
    け、該隔壁の上端部に摺接して前記弁口を開閉する水平
    弁とバルブボックスの吐出口を開閉する垂直弁を一体に
    設けた吸入吐出切換弁をバルブボックスに回動可能に軸
    支してなることを特徴とする生コンクリート圧送用ポン
    プ。
  3. 【請求項3】 吸入吐出切換弁はシャフトと、該シャフ
    トの上端部に直交して連結された板体からなる水平弁
    と、前記シャフトの周面に軸方向へ連結された板体から
    なる垂直弁とで構成される請求項1,2記載の生コンク
    リート圧送用ポンプ。
  4. 【請求項4】 シャフトはバルブボックスの前記隔壁の
    側端部に摺接して回動可能に構成した請求項1,2,3
    記載の生コンクリート圧送用ポンプ。
  5. 【請求項5】 シャフトが摺接する前記隔壁の側端部に
    シール部材を配設した請求項4記載の生コンクリート圧
    送用ポンプ。
  6. 【請求項6】 前記水平弁が摺接するバルブボックスの
    隔壁及びホッパの底部外面にシール部材を配設してなる
    請求項1,2,3,4,5記載の生コンクリート圧送用
    ポンプ。
  7. 【請求項7】 垂直弁の上下端部にバルブボックスの上
    板と底板に摺接するシール部材を配設してなる請求項
    1,2,3,4,5,6記載の生コンクリート圧送用ポ
    ンプ。
  8. 【請求項8】 水平弁と垂直弁の中心線がシャフトの直
    径方向で一致する請求項1,2,3,4,5,6,7記
    載の生コンクリート圧送用ポンプ。
  9. 【請求項9】 シャフトに駆動装置を連結して、前記弁
    口を水平弁が交互に開閉し、同時に前記吐出口を垂直弁
    が弁口が開のときに閉、弁口が閉のときに開となるよう
    に交互に開閉するために往復動作可能に構成した請求項
    1,2,,3,4,5,6,7,8記載の生コンクリー
    ト圧送用ポンプ。
  10. 【請求項10】 コンクリートパッキンを軸方向移動可
    能にそれぞれ挿入して並列した一対のコンクリートシリ
    ンダと、該コンクリートパッキンに連結したロッドを進
    退させる駆動装置と、前記コンクリートシリンダの開口
    部に脱着可能に接続でき、かつ、コンクリート圧送管を
    連結可能な吐出口を有するバルブボックスと、該バルブ
    ボックス内において前記コンクリートシリンダの間に位
    置する隔壁と、該隔壁の側端部に摺接して回動可能なシ
    ャフトと、該シャフトの駆動装置と、該シャフトに直交
    して連結された板状の水平弁と、前記シャフトの周面に
    前記水平弁と相対する半径方向へ連結され、かつ、前記
    吐出口を前記コンクリートシリンダ側で左右に区分する
    板状の垂直弁と、前記水平弁に面してバルブボックスの
    上板に前記隔壁を境として開設された透孔からなる弁口
    と、該弁口に吸入口を面してバルブボックスに連結され
    た生コンクリートを投入するホッパとからなることを特
    徴とする生コンクリート圧送用ポンプ。
  11. 【請求項11】 生コンクリートを投入するホッパに面
    して一対のコンクリートシリンダを並列して固定し、該
    コンクリートシリンダ内に挿入されたコンクリートパッ
    キンを進退させる油圧シリンダ装置を軸線を共通にして
    配置し、交互にコンクリートシリンダに生コンクリート
    を吸入して吐出するコンクリート圧送用ポンプにおい
    て、 ホッパ底部の吸入口に面して弁口を上板に開設し、その
    弁口間の内部に位置してコンクリートシリンダの前端開
    口部を分離する隔壁を有し、該隔壁の側端部に摺接して
    回動可能なシャフトに前記弁口を交互に開閉する水平弁
    と、吐出口の内部左右両側部に交互に当接する垂直弁を
    有する吸入吐出切換弁を回動可能に軸支したバルブボッ
    クスを前記ホッパに連結するとともに、前記吸入吐出切
    換弁を回動させる駆動装置を設けてなることを特徴とす
    る生コンクリート圧送用ポンプ。
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Cited By (5)

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