JPH06200813A - 内燃機関の燃料噴射方法及びその装置 - Google Patents
内燃機関の燃料噴射方法及びその装置Info
- Publication number
- JPH06200813A JPH06200813A JP4348961A JP34896192A JPH06200813A JP H06200813 A JPH06200813 A JP H06200813A JP 4348961 A JP4348961 A JP 4348961A JP 34896192 A JP34896192 A JP 34896192A JP H06200813 A JPH06200813 A JP H06200813A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fuel
- pressure
- fuel injection
- flow rate
- pulse width
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02M—SUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
- F02M63/00—Other fuel-injection apparatus having pertinent characteristics not provided for in groups F02M39/00 - F02M57/00 or F02M67/00; Details, component parts, or accessories of fuel-injection apparatus, not provided for in, or of interest apart from, the apparatus of groups F02M39/00 - F02M61/00 or F02M67/00; Combination of fuel pump with other devices, e.g. lubricating oil pump
- F02M63/02—Fuel-injection apparatus having several injectors fed by a common pumping element, or having several pumping elements feeding a common injector; Fuel-injection apparatus having provisions for cutting-out pumps, pumping elements, or injectors; Fuel-injection apparatus having provisions for variably interconnecting pumping elements and injectors alternatively
- F02M63/0225—Fuel-injection apparatus having a common rail feeding several injectors ; Means for varying pressure in common rails; Pumps feeding common rails
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】 高流量域を含む広い領域に亘って高燃圧と
し、アイドル運転付近の燃料流量が少ない領域において
も所望する噴射量にする。 【構成】 駆動パルスにより適宜開閉して所定量の燃料
を噴射する燃料噴射弁２と、燃料噴射弁２に高圧燃料を
供給する燃料供給手段たるコモンレール３及び高圧ポン
プ４と、コモンレール３の圧力を調節するための燃圧調
節手段たるアクチュエータ５と、要求される燃料流量が
大であるときに高燃圧下で燃料噴射弁２へ駆動パルス幅
を増減させて出力すると共に要求燃料流量が小であると
きに駆動パルス幅を一定としてアクチュエータ５により
燃圧を調節するコントローラ６とを備える。
し、アイドル運転付近の燃料流量が少ない領域において
も所望する噴射量にする。 【構成】 駆動パルスにより適宜開閉して所定量の燃料
を噴射する燃料噴射弁２と、燃料噴射弁２に高圧燃料を
供給する燃料供給手段たるコモンレール３及び高圧ポン
プ４と、コモンレール３の圧力を調節するための燃圧調
節手段たるアクチュエータ５と、要求される燃料流量が
大であるときに高燃圧下で燃料噴射弁２へ駆動パルス幅
を増減させて出力すると共に要求燃料流量が小であると
きに駆動パルス幅を一定としてアクチュエータ５により
燃圧を調節するコントローラ６とを備える。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料を気筒内に直接噴
射するか又は吸気マニホールドに噴射する内燃機関の燃
料噴射方法及びその装置に関するものである。
射するか又は吸気マニホールドに噴射する内燃機関の燃
料噴射方法及びその装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】火花点火式内燃機関等の燃料噴射装置
は、燃料噴射弁にコモンレールを介して燃料を圧送する
フューエルポンプが連結され、燃料噴射弁を適宜開閉さ
せるためのコントローラ（ＥＣＵ）が備えられて構成さ
れている。すなわちコントローラからの駆動パルスによ
り燃料噴射弁内のソレノイドが励磁されてニードル弁が
吸引されることで燃料通路が開き、駆動パルスのOFF に
よってニードル弁がスプリングにより押し戻されて燃料
通路が閉じることで、間欠的な燃料噴射が行われるよう
になっている。この燃料噴射量は、駆動パルスの幅によ
り開弁から閉弁までの時間を変えることで調節され、燃
料圧力はコモンレールに備えられたプッシャレギュレー
タにより調節される。また最小流量は、アイドルでの流
量消費量により決められ、燃料通路径等が決まることで
最大流量も決定される。
は、燃料噴射弁にコモンレールを介して燃料を圧送する
フューエルポンプが連結され、燃料噴射弁を適宜開閉さ
せるためのコントローラ（ＥＣＵ）が備えられて構成さ
れている。すなわちコントローラからの駆動パルスによ
り燃料噴射弁内のソレノイドが励磁されてニードル弁が
吸引されることで燃料通路が開き、駆動パルスのOFF に
よってニードル弁がスプリングにより押し戻されて燃料
通路が閉じることで、間欠的な燃料噴射が行われるよう
になっている。この燃料噴射量は、駆動パルスの幅によ
り開弁から閉弁までの時間を変えることで調節され、燃
料圧力はコモンレールに備えられたプッシャレギュレー
タにより調節される。また最小流量は、アイドルでの流
量消費量により決められ、燃料通路径等が決まることで
最大流量も決定される。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで低流量域（微
小噴射時間となる領域）では、開弁動作と閉弁動作とが
短時間に連続して行われる。そのため低流量域では、開
弁時のニードル弁の慣性、ニードル弁のバウンシング、
ソレノイドの残留磁気吸引力が閉弁時のニードル弁の作
動に影響を与え、図２に示すように非線形特性となる。
一方高流量域では噴射時間の制約により最大流量が抑え
られる。すなわち燃料供給に許される時間は、エンジン
の1 サイクルに要する時間以下であり、特に高回転にな
ると最大流量はが制限される。そして最大流量近傍で
は、閉弁動作と開弁動作とが短時間に連続して行われる
ために、閉弁時の作動が開弁時のニードル弁の作動に影
響を与え、図２に示したように非線形特性を示す。
小噴射時間となる領域）では、開弁動作と閉弁動作とが
短時間に連続して行われる。そのため低流量域では、開
弁時のニードル弁の慣性、ニードル弁のバウンシング、
ソレノイドの残留磁気吸引力が閉弁時のニードル弁の作
動に影響を与え、図２に示すように非線形特性となる。
一方高流量域では噴射時間の制約により最大流量が抑え
られる。すなわち燃料供給に許される時間は、エンジン
の1 サイクルに要する時間以下であり、特に高回転にな
ると最大流量はが制限される。そして最大流量近傍で
は、閉弁動作と開弁動作とが短時間に連続して行われる
ために、閉弁時の作動が開弁時のニードル弁の作動に影
響を与え、図２に示したように非線形特性を示す。
【０００４】以上のような理由により、高回転型のエン
ジンのように1 回の噴射に許される時間が短いと、要求
される最小流量・最大流量を満足させるダイナミックレ
ンジを確保することが困難になるという問題があった。
さらに、筒内に直接燃料を噴射するエンジンの場合、燃
料噴射は排気バルブが閉じてから火花点火までの間に行
う必要がある。特殊な場合では火花点火以降にも燃料噴
射が継続するような制御も考えられるが、それでもせい
ぜい点火後クランク角で2 〜30°程度である。このた
め、噴射に許される時間は筒外噴射の場合の1/3 以下に
なり、ダイナミックレンジの確保がより一層困難になっ
ていた。
ジンのように1 回の噴射に許される時間が短いと、要求
される最小流量・最大流量を満足させるダイナミックレ
ンジを確保することが困難になるという問題があった。
さらに、筒内に直接燃料を噴射するエンジンの場合、燃
料噴射は排気バルブが閉じてから火花点火までの間に行
う必要がある。特殊な場合では火花点火以降にも燃料噴
射が継続するような制御も考えられるが、それでもせい
ぜい点火後クランク角で2 〜30°程度である。このた
め、噴射に許される時間は筒外噴射の場合の1/3 以下に
なり、ダイナミックレンジの確保がより一層困難になっ
ていた。
【０００５】一方近来にあっては、高圧の噴射によって
高回転時の流量の確保のほか、燃料噴霧の微粒化を行っ
て、未燃物及びＨＣの低減などを図ることが求められて
いる。特に、筒内へのレイトインジェクションで成層化
リーンバーンを行って低燃費を図る際には、高圧噴射は
必須の条件となる。
高回転時の流量の確保のほか、燃料噴霧の微粒化を行っ
て、未燃物及びＨＣの低減などを図ることが求められて
いる。特に、筒内へのレイトインジェクションで成層化
リーンバーンを行って低燃費を図る際には、高圧噴射は
必須の条件となる。
【０００６】そこで本発明は、上記事情に鑑み、高流量
域を含む出来るだけ広い領域に亘って高燃圧とし、しか
もアイドル運転付近の燃料流量が少ない領域においても
所望する噴射量にできる内燃機関の燃料噴射方法及びそ
の装置を提供すべく創案されたものである。
域を含む出来るだけ広い領域に亘って高燃圧とし、しか
もアイドル運転付近の燃料流量が少ない領域においても
所望する噴射量にできる内燃機関の燃料噴射方法及びそ
の装置を提供すべく創案されたものである。
【０００７】なお本発明に関連する従来技術としては、
特開昭５９−１４７８５９号公報及び特開昭６１−１２
３７２５号公報がある。
特開昭５９−１４７８５９号公報及び特開昭６１−１２
３７２５号公報がある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は、要求される燃
料流量が大の領域においては高燃圧を維持して、燃料噴
射弁を開閉させる駆動パルス幅の増減により噴射量を制
御し、要求燃料流量が小の領域においては上記駆動パル
ス幅を一定にして、燃圧を調節することにより噴射量を
制御するものである。
料流量が大の領域においては高燃圧を維持して、燃料噴
射弁を開閉させる駆動パルス幅の増減により噴射量を制
御し、要求燃料流量が小の領域においては上記駆動パル
ス幅を一定にして、燃圧を調節することにより噴射量を
制御するものである。
【０００９】また本発明は、上記方法を実施するための
装置であって、駆動パルスにより適宜開閉して所定量の
燃料を噴射する燃料噴射弁と、燃料噴射弁に高圧燃料を
供給する燃料供給手段と、燃料供給手段の圧力を調節す
るための燃圧調節手段と、要求される燃料流量が大であ
るときに高燃圧下で燃料噴射弁へ駆動パルス幅を増減さ
せて出力すると共に、要求燃料流量が小であるときに駆
動パルス幅を一定として燃圧調節手段により燃圧を調節
するコントローラとを備えたものである。
装置であって、駆動パルスにより適宜開閉して所定量の
燃料を噴射する燃料噴射弁と、燃料噴射弁に高圧燃料を
供給する燃料供給手段と、燃料供給手段の圧力を調節す
るための燃圧調節手段と、要求される燃料流量が大であ
るときに高燃圧下で燃料噴射弁へ駆動パルス幅を増減さ
せて出力すると共に、要求燃料流量が小であるときに駆
動パルス幅を一定として燃圧調節手段により燃圧を調節
するコントローラとを備えたものである。
【００１０】
【作用】上記方法によって、高圧の燃料噴射により微粒
化及び高回転域での燃料流量を確保すると共に、アイド
ル回転等の微小な燃料流量が要求される場合には、燃圧
を下げることで燃料噴射率を低くし、安定した燃料供給
を実現する。
化及び高回転域での燃料流量を確保すると共に、アイド
ル回転等の微小な燃料流量が要求される場合には、燃圧
を下げることで燃料噴射率を低くし、安定した燃料供給
を実現する。
【００１１】また上記構成によって、機関運転から要求
される燃料流量が設定した値よりも大きい場合は、コン
トローラは燃料供給手段による高燃圧を維持しつつ、燃
料噴射弁への駆動パルス幅を増減させて、所望の燃料噴
射量を得る。要求燃料流量が設定値以下であれば、コン
トローラは駆動パルス幅を最小値等の一定にして、燃圧
調節手段を制御して燃圧を調節することで所望の燃料噴
射量とする。
される燃料流量が設定した値よりも大きい場合は、コン
トローラは燃料供給手段による高燃圧を維持しつつ、燃
料噴射弁への駆動パルス幅を増減させて、所望の燃料噴
射量を得る。要求燃料流量が設定値以下であれば、コン
トローラは駆動パルス幅を最小値等の一定にして、燃圧
調節手段を制御して燃圧を調節することで所望の燃料噴
射量とする。
【００１２】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に従って説
明する。
明する。
【００１３】まず図１によって、本発明に係わる内燃機
関の燃料噴射装置の一実施例を説明する。この燃料噴射
装置は、燃焼室１に供給される吸気に所定流量Ｑの燃料
を噴射する燃料噴射弁２と、燃料噴射弁２に高圧燃料を
供給する燃料供給手段たるコモンレール３及び高圧ポン
プ４と、コモンレール３の燃料圧力Ｐを調節するための
燃圧調節手段たるアクチュエータ（電磁弁）５と、燃料
噴射弁２及びアクチュエータ５を適宜駆動させるための
コントローラ（ＥＣＵ）６とにより主として構成されて
いる。
関の燃料噴射装置の一実施例を説明する。この燃料噴射
装置は、燃焼室１に供給される吸気に所定流量Ｑの燃料
を噴射する燃料噴射弁２と、燃料噴射弁２に高圧燃料を
供給する燃料供給手段たるコモンレール３及び高圧ポン
プ４と、コモンレール３の燃料圧力Ｐを調節するための
燃圧調節手段たるアクチュエータ（電磁弁）５と、燃料
噴射弁２及びアクチュエータ５を適宜駆動させるための
コントローラ（ＥＣＵ）６とにより主として構成されて
いる。
【００１４】燃焼室１はシリンダ７及びピストン８によ
り区画され、その上部軸心位置には点火プラグ９が備え
られている。燃料噴射弁２は、吸気マニホールド１０に
吸気ポートに臨まされて設けられ、コントローラ６から
出力される駆動パルス幅Ｔに応じて開閉することで、そ
の噴射量Ｑを増減し得るようになっている。
り区画され、その上部軸心位置には点火プラグ９が備え
られている。燃料噴射弁２は、吸気マニホールド１０に
吸気ポートに臨まされて設けられ、コントローラ６から
出力される駆動パルス幅Ｔに応じて開閉することで、そ
の噴射量Ｑを増減し得るようになっている。
【００１５】コモンレール３は燃料噴射弁２の燃料入口
に取り付けられ、高圧ポンプ４に供給用燃料パイプ１１
で連結されている。またコモンレール３には、その圧力
を検出してコントローラ６に検出信号を送るための圧力
センサー１２が設けられている。
に取り付けられ、高圧ポンプ４に供給用燃料パイプ１１
で連結されている。またコモンレール３には、その圧力
を検出してコントローラ６に検出信号を送るための圧力
センサー１２が設けられている。
【００１６】アクチュエータ５は、コモンレール３に取
り付けられた戻り用燃料パイプ１３の途中に設けられ
て、常時にあってはコモンレール３における燃圧Ｐを、
設定した最大圧力Ｐmax に維持させると共に、コントロ
ーラ６から圧力制御信号を受けたときはそのパルス信号
により開閉して燃圧Ｐを下げるようになっている。
り付けられた戻り用燃料パイプ１３の途中に設けられ
て、常時にあってはコモンレール３における燃圧Ｐを、
設定した最大圧力Ｐmax に維持させると共に、コントロ
ーラ６から圧力制御信号を受けたときはそのパルス信号
により開閉して燃圧Ｐを下げるようになっている。
【００１７】コントローラ６には、適宜設けられたセン
サー（図示せず）により機関回転数ｒ、負荷Ｌ、吸入空
気ｑ等の機関運転情報が入力されるようになっており、
これら入力値（ｒ，Ｌ，ｑ…）に基づいて、要求される
燃料流量Ｑi を算出するようになっている。そして図２
に示すように、この要求燃料流量Ｑi が、設定した値Ｑ
1 よりも大である領域では、高燃圧下において駆動パル
ス幅Ｔを最小値Ｔminから最大値Ｔmax まで変化させ
て、その値に比例する燃料噴射量Ｑを設定燃料噴射量Ｑ
1 から最大燃料噴射量Ｑmax までの範囲で得るようにな
っている。また要求燃料流量Ｑi が設定した値Ｑ1 より
も小である領域では、駆動パルス幅Ｔを最小値Ｔmin に
固定すると共に、アクチュエータ５に信号を出力して燃
圧Ｐを増減させることにより、設定値Ｑ1 から最小値
（アイドル時燃料流量）Ｑmin までの噴射量調節を行う
ようになっている。
サー（図示せず）により機関回転数ｒ、負荷Ｌ、吸入空
気ｑ等の機関運転情報が入力されるようになっており、
これら入力値（ｒ，Ｌ，ｑ…）に基づいて、要求される
燃料流量Ｑi を算出するようになっている。そして図２
に示すように、この要求燃料流量Ｑi が、設定した値Ｑ
1 よりも大である領域では、高燃圧下において駆動パル
ス幅Ｔを最小値Ｔminから最大値Ｔmax まで変化させ
て、その値に比例する燃料噴射量Ｑを設定燃料噴射量Ｑ
1 から最大燃料噴射量Ｑmax までの範囲で得るようにな
っている。また要求燃料流量Ｑi が設定した値Ｑ1 より
も小である領域では、駆動パルス幅Ｔを最小値Ｔmin に
固定すると共に、アクチュエータ５に信号を出力して燃
圧Ｐを増減させることにより、設定値Ｑ1 から最小値
（アイドル時燃料流量）Ｑmin までの噴射量調節を行う
ようになっている。
【００１８】次に本発明に係わる内燃機関の燃料噴射方
法の一実施例を、上記構成の作用として説明する（図３
参照）。
法の一実施例を、上記構成の作用として説明する（図３
参照）。
【００１９】良好な燃焼を達成すべく燃料噴射弁２を制
御するに際して、まずコントローラ６が、入力した回転
数ｒ、負荷Ｌ、吸入空気ｑ等の機関運転情報に基づい
て、要求燃料流量Ｑi を算出する。そしてこの要求燃料
流量Ｑi と予め設定した設定噴射量Ｑ1 とを比較し、要
求燃料流量Ｑi が大であれば（Ｑi ≧Ｑ1 ）、高圧ポン
プ４による最大燃圧Ｐmax を維持させておくと共に、駆
動パルス幅Ｔを最適値Ｔi にして、燃料噴射弁２の燃料
通路を開閉駆動させる。これで燃料噴射弁２は、高燃圧
（Ｐmax ）を以て最適な燃料噴射量（Ｑi ）で噴射す
る。
御するに際して、まずコントローラ６が、入力した回転
数ｒ、負荷Ｌ、吸入空気ｑ等の機関運転情報に基づい
て、要求燃料流量Ｑi を算出する。そしてこの要求燃料
流量Ｑi と予め設定した設定噴射量Ｑ1 とを比較し、要
求燃料流量Ｑi が大であれば（Ｑi ≧Ｑ1 ）、高圧ポン
プ４による最大燃圧Ｐmax を維持させておくと共に、駆
動パルス幅Ｔを最適値Ｔi にして、燃料噴射弁２の燃料
通路を開閉駆動させる。これで燃料噴射弁２は、高燃圧
（Ｐmax ）を以て最適な燃料噴射量（Ｑi ）で噴射す
る。
【００２０】また要求燃料流量Ｑi が設定噴射量Ｑ1 よ
りも小さければ（Ｑi ＜Ｑ1 ）、コントローラ６は燃料
噴射弁２に対して最小の駆動パルス幅Ｔmin を出力する
と共に、燃圧Ｐの制御を行う。すなわち最小パルス幅Ｔ
min における最適な燃圧Ｐi を算出した後、圧力センサ
ー１２で検出したコモンレール３の燃圧Ｐと比較して、
供給側圧力Ｐが最適圧力Ｐi よりも小さかったならば
（Ｐ＜Ｐi ）、アクチュエータ５を閉側に動作させて高
圧ポンプ４による昇圧で最適燃圧Ｐi に到達させる。ま
た供給圧力Ｐが最適圧力Ｐi よりも大きかったならば
（Ｐ＞Ｐi ）、アクチュエータ５を開放側に動作させて
降圧を行い、最適燃圧Ｐi にする。これで燃料噴射弁２
は、最小パルス幅Ｔmin 及び、最大燃圧Ｐmax よりも低
く調節された燃圧Ｐi により所望の燃料噴射量（Ｑi ）
の噴射を行う。
りも小さければ（Ｑi ＜Ｑ1 ）、コントローラ６は燃料
噴射弁２に対して最小の駆動パルス幅Ｔmin を出力する
と共に、燃圧Ｐの制御を行う。すなわち最小パルス幅Ｔ
min における最適な燃圧Ｐi を算出した後、圧力センサ
ー１２で検出したコモンレール３の燃圧Ｐと比較して、
供給側圧力Ｐが最適圧力Ｐi よりも小さかったならば
（Ｐ＜Ｐi ）、アクチュエータ５を閉側に動作させて高
圧ポンプ４による昇圧で最適燃圧Ｐi に到達させる。ま
た供給圧力Ｐが最適圧力Ｐi よりも大きかったならば
（Ｐ＞Ｐi ）、アクチュエータ５を開放側に動作させて
降圧を行い、最適燃圧Ｐi にする。これで燃料噴射弁２
は、最小パルス幅Ｔmin 及び、最大燃圧Ｐmax よりも低
く調節された燃圧Ｐi により所望の燃料噴射量（Ｑi ）
の噴射を行う。
【００２１】このように、コントローラ６によって算出
された要求燃料流量Ｑi が大の領域においては、最大燃
圧Ｐmax を維持しつつ駆動パルス幅Ｔの増減により噴射
量Ｑを制御し、アイドル運転時など要求燃料流量小の領
域においては、駆動パルス幅を最小Ｔmin にすると共
に、アクチェータ５を駆動させて燃圧Ｐを調節すること
により噴射量Ｑを制御するようにしたので、高流量域を
含む広い領域に亘って高燃圧（Ｐmax ）による燃料噴射
を行うことができ、しかもアイドル運転付近においても
所望する燃料噴射量Ｑi の噴射が実現されて、安定した
燃焼が得られる。すなわちダイナミックレンジの拡大が
達成される。
された要求燃料流量Ｑi が大の領域においては、最大燃
圧Ｐmax を維持しつつ駆動パルス幅Ｔの増減により噴射
量Ｑを制御し、アイドル運転時など要求燃料流量小の領
域においては、駆動パルス幅を最小Ｔmin にすると共
に、アクチェータ５を駆動させて燃圧Ｐを調節すること
により噴射量Ｑを制御するようにしたので、高流量域を
含む広い領域に亘って高燃圧（Ｐmax ）による燃料噴射
を行うことができ、しかもアイドル運転付近においても
所望する燃料噴射量Ｑi の噴射が実現されて、安定した
燃焼が得られる。すなわちダイナミックレンジの拡大が
達成される。
【００２２】なお本実施例にあっては燃圧調節手段とし
て電磁弁等のアクチュエータ５を示したが、コントロー
ラの信号でコモンレールの圧力を調節できるものであれ
ばどの様な構成でも構わない。また燃料噴射弁２を吸気
マニホールド１０に設けたものとして図示したが、筒内
に直接燃料を噴射させるものにも当然適用できる。
て電磁弁等のアクチュエータ５を示したが、コントロー
ラの信号でコモンレールの圧力を調節できるものであれ
ばどの様な構成でも構わない。また燃料噴射弁２を吸気
マニホールド１０に設けたものとして図示したが、筒内
に直接燃料を噴射させるものにも当然適用できる。
【００２３】さらに、従来の技術としてメカニカルなダ
イヤフラム式のプレッシャーレギュレータを用い、吸気
管の負圧を利用して燃料噴射弁の燃圧を下げるようにし
た提案もなされている。しかしながらこの構成によって
燃料流量をコントロールできるのは、比較的燃圧が低い
場合のみである。例えば吸気管負圧は、全閉状態でせい
ぜい-500mmHg程度であるから、およそ0.68Kgf/cm2 であ
る。従って例えば100Kgf/cm2 の燃圧で燃料を噴射する
場合、吸気管負圧程度の圧力では意図する燃圧まで下げ
ることが出来ず、微小流量の確保は不可能である。仮に
真空倍力装置を用いれば可能となるが、エンジンルーム
にはスペース上の制限があるので現実的ではない。また
吸気管負圧を用いたメカニカルレギュレータでは、この
ほかに過渡応答性の問題がある。例えば山道等でのコー
ナー走行等、鋭い立ち上がり加速が必要な場合を考える
と、アクセルオフでコーナーに進入すればスロットル全
閉であるから吸気管負圧は大きく、当然燃圧は下がる。
このとき立ち上がりで加速しようとしてアクセルを開け
ても、燃圧が足りないため必要な燃料流量に達しないの
で加速が不充分となる。このようにアクセル全閉後の急
加速のような場合に過渡応答性が問題であると共に、ノ
ッキングの原因ともなりかねない。本発明によればこの
ような問題が生じることがなく、広い運転領域に亘って
高燃圧による安定した燃焼が得られるものである。
イヤフラム式のプレッシャーレギュレータを用い、吸気
管の負圧を利用して燃料噴射弁の燃圧を下げるようにし
た提案もなされている。しかしながらこの構成によって
燃料流量をコントロールできるのは、比較的燃圧が低い
場合のみである。例えば吸気管負圧は、全閉状態でせい
ぜい-500mmHg程度であるから、およそ0.68Kgf/cm2 であ
る。従って例えば100Kgf/cm2 の燃圧で燃料を噴射する
場合、吸気管負圧程度の圧力では意図する燃圧まで下げ
ることが出来ず、微小流量の確保は不可能である。仮に
真空倍力装置を用いれば可能となるが、エンジンルーム
にはスペース上の制限があるので現実的ではない。また
吸気管負圧を用いたメカニカルレギュレータでは、この
ほかに過渡応答性の問題がある。例えば山道等でのコー
ナー走行等、鋭い立ち上がり加速が必要な場合を考える
と、アクセルオフでコーナーに進入すればスロットル全
閉であるから吸気管負圧は大きく、当然燃圧は下がる。
このとき立ち上がりで加速しようとしてアクセルを開け
ても、燃圧が足りないため必要な燃料流量に達しないの
で加速が不充分となる。このようにアクセル全閉後の急
加速のような場合に過渡応答性が問題であると共に、ノ
ッキングの原因ともなりかねない。本発明によればこの
ような問題が生じることがなく、広い運転領域に亘って
高燃圧による安定した燃焼が得られるものである。
【００２４】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、高流量域
を含む広い領域に亘って高燃圧による燃料噴射を行うこ
とができ、アイドル運転付近の燃料流量が少ない領域に
おいては燃圧制御により所望する燃料噴射量が実現して
安定した燃焼が得られるという、優れた効果を発揮す
る。
を含む広い領域に亘って高燃圧による燃料噴射を行うこ
とができ、アイドル運転付近の燃料流量が少ない領域に
おいては燃圧制御により所望する燃料噴射量が実現して
安定した燃焼が得られるという、優れた効果を発揮す
る。
【図１】本発明に係わる内燃機関の燃料噴射装置の一実
施例を示した側断面図である。
施例を示した側断面図である。
【図２】図１のコントローラによる制御内容を説明する
ための駆動パルス幅と燃料噴射量との関係図である。
ための駆動パルス幅と燃料噴射量との関係図である。
【図３】本発明に係わる内燃機関の燃料噴射方法の一実
施例を説明するためのフローチャートである。
施例を説明するためのフローチャートである。
【図４】従来技術の課題を説明するための駆動パルス幅
と燃料噴射量との関係図である。
と燃料噴射量との関係図である。
２ 燃料噴射弁 ３ コモンレール（燃料供給手段） ４ 高圧ポンプ（燃料供給手段） ５ アクチュエータ（燃圧調節手段） ６ コントローラ Ｑi 要求燃料流量 Ｑ1 設定噴射量 Ｔ 駆動パルス幅 Ｐ 燃圧
Claims (2)
- 【請求項１】 要求される燃料流量が大の領域において
は、高燃圧を維持して、燃料噴射弁を開閉させる駆動パ
ルス幅の増減により噴射量を制御し、要求燃料流量が小
の領域においては、上記駆動パルス幅を一定にして、燃
圧を調節することにより噴射量を制御することを特徴と
する内燃機関の燃料噴射方法。 - 【請求項２】 駆動パルスにより適宜開閉して所定量の
燃料を噴射する燃料噴射弁と、該燃料噴射弁に高圧燃料
を供給する燃料供給手段と、該燃料供給手段の圧力を調
節するための燃圧調節手段と、要求される燃料流量が大
であるときに高燃圧下で上記燃料噴射弁へ駆動パルス幅
を増減させて出力すると共に、要求燃料流量が小である
ときに駆動パルス幅を一定として上記燃圧調節手段によ
り燃圧を調節するコントローラとを備えたことを特徴と
する内燃機関の燃料噴射装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4348961A JPH06200813A (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 内燃機関の燃料噴射方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4348961A JPH06200813A (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 内燃機関の燃料噴射方法及びその装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06200813A true JPH06200813A (ja) | 1994-07-19 |
Family
ID=18400561
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4348961A Pending JPH06200813A (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 内燃機関の燃料噴射方法及びその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06200813A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017203417A (ja) * | 2016-05-11 | 2017-11-16 | 三菱自動車工業株式会社 | エンジンの燃料噴射装置 |
-
1992
- 1992-12-28 JP JP4348961A patent/JPH06200813A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017203417A (ja) * | 2016-05-11 | 2017-11-16 | 三菱自動車工業株式会社 | エンジンの燃料噴射装置 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5483934A (en) | Method for operating a four-stroke internal combustion engine with externally supplied ignition and direct injection, and apparatus for performing the method | |
| US5438967A (en) | Internal combustion device | |
| US6513488B2 (en) | Fuel injection control apparatus for direct injection type internal combustion engine | |
| JP2696446B2 (ja) | 筒内直接噴射型噴射弁のアシストエア供給装置 | |
| JPH10259753A (ja) | 燃料噴射制御方法及び燃料噴射制御装置 | |
| JPH0326835A (ja) | 内燃機関の燃料供給装置 | |
| JPH06200813A (ja) | 内燃機関の燃料噴射方法及びその装置 | |
| JP3897602B2 (ja) | ガス機関の燃料供給装置 | |
| JPH05263698A (ja) | 燃料噴射内燃機関の燃料圧力制御装置 | |
| JP2599953B2 (ja) | ディーゼルエンジンの燃焼制御装置 | |
| JPH0586948A (ja) | 筒内燃料噴射式エンジンの制御装置 | |
| JP2936673B2 (ja) | 直噴ディーゼルエンジンの排気還流制御装置 | |
| JP2987675B2 (ja) | 内燃機関の吸気制御装置 | |
| JPH03100361A (ja) | ディーゼルエンジンの排気ガス還流制御装置 | |
| JP3397866B2 (ja) | エンジンの燃料供給装置 | |
| JPH01267328A (ja) | エンジンの燃料噴射装置 | |
| JPS59138737A (ja) | エンジンの燃料供給装置 | |
| JP3233688B2 (ja) | エンジンの燃料供給装置 | |
| JP2846969B2 (ja) | ディーゼルエンジンの燃料噴射制御装置 | |
| JP2887685B2 (ja) | 燃料噴射装置 | |
| KR100302719B1 (ko) | 전자흡배기밸브에의해흡기량이제어되는자동차의엔진제어장치및방법 | |
| JP3228560B2 (ja) | エンジンの燃料供給装置 | |
| JPS61268842A (ja) | 電子式燃料噴射制御方法及び装置 | |
| JPH10331734A (ja) | 直噴式内燃機関の燃料供給装置 | |
| JP3763176B2 (ja) | 筒内噴射式エンジン |