JPH06200649A - 上下二段式駐車装置 - Google Patents

上下二段式駐車装置

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Publication number
JPH06200649A
JPH06200649A JP1595193A JP1595193A JPH06200649A JP H06200649 A JPH06200649 A JP H06200649A JP 1595193 A JP1595193 A JP 1595193A JP 1595193 A JP1595193 A JP 1595193A JP H06200649 A JPH06200649 A JP H06200649A
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JP
Japan
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mounting member
gear
vehicle
parking space
swing arm
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JP1595193A
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Inventor
Junji Ogawa
淳次 小川
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Abstract

(57)【要約】 〔目的〕 下段車を駐車したままで、上段車を出し入れ
できるようにし、かつ下段車の駐車スペースを掘り下げ
なくてもよいようにする。 〔構成〕 下段車Aの駐車スペース1の上方に、上段車
搭載部材2を配置する。上段車搭載部材2の両側に、揺
動アーム3を2本ずつ平行に配置し、これらの揺動アー
ム3で上段車搭載部材2を支える。2本の平行な揺動ア
ームにより、平行四辺形リンク機構4が構成される。1
本の揺動アーム3に、円弧状の従動歯車部材10を固定
する。この従動歯車部材10に、大歯車11aおよび小
歯車11bが順次噛合うようにする。大歯車11aおよ
び小歯車11bを駆動モータ14で駆動する。すると、
揺動アーム3は、路上5側に倒れる。これにより、上段
車搭載部材2は、水平のままで路上5に降ろされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乗用車等の車両を上下
二段に駐車できる上下二段式駐車装置に係り、特に下段
車を駐車したままで上段車を出し入れできる上下二段式
駐車装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上段車が搭載される上段車搭載部
材を水平状態で上下動させ、下段車の駐車スペース上
に、上段車を駐車できるようにした上下二段式駐車装置
は一般に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の上下二段式
駐車装置においては、上段車搭載部材が上下動するだけ
であるので、下段車の駐車スペースに下段車を駐車して
いる状態では、上段車を出し入れすることができないと
いう問題がある。
【0004】そこで一部では、下段車の駐車スペースを
掘り下げ、上段車も下段車も上下動させるようにした上
下二段式駐車装置が提案されているが、装置の設置工事
が大掛かりとなり、設置コストが嵩むという問題があ
る。
【0005】下段車の駐車スペースの掘り下げ量を少な
くする方法としては、上段車搭載部材をある程度下降さ
せたならば、前方に向かって下り勾配に傾斜させるよう
にすることが考えられるが、この場合でも、下段車の駐
車スペースをかなり掘り下げなければならないととも
に、車両の出し入れを坂道で行わなければならなくなる
ため、車両の出し入れが容易でないという問題がある。
【0006】本発明は、かかる現況に鑑みなされたもの
で、下段車を駐車したままで、上段車を出し入れするこ
とができるとともに、上段車の出し入れが容易であり、
しかも下段車の駐車スペースを掘り下げる必要がほとん
どない上下二段式駐車装置を提供することを目的とす
る。
【0007】本発明の他の目的は、上段車の出し入れ
を、より簡単に行なうことができる上下二段式駐車装置
を提供するにある。
【0008】本発明の他の目的は、下段車の駐車スペー
スを掘り下げる必要がまったくない上下二段式駐車装置
を提供するにある。
【0009】本発明のさらに他の目的は、より小さな力
で、しかもより速く揺動アームを作動させることができ
る上下二段式駐車装置を提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明は、
前記目的を達成する手段として、下段車の駐車スペース
上に配置され、上段車が搭載される上段車搭載部材と;
下端部を支点として、下段車の駐車スペース位置からそ
の前方の地上位置まで揺動するとともに、上端部が前記
上段車搭載部材に枢着され、上段車搭載部材の両側に少
なくとも2本ずつ配置されて平行四辺形リンク機構をそ
れぞれ構成する揺動アームと;少なくともいずれか1本
の揺動アームに固設され、歯車面が揺動アーム下端の支
点を中心とする円弧面をなす従動歯車部材と;この従動
歯車部材に噛合され、駆動源により正逆回転駆動される
駆動歯車と;をそれぞれ設け、前記上段車搭載部材が、
揺動アームの揺動に伴ない、下段車の駐車スペース上方
位置とその前方の地上位置との間を、ほぼ水平状態のま
まで移動するようにしたことを特徴とする。
【0011】そして、本発明の第1の発明においては、
上段車搭載部材に、上段車を垂直軸廻りに所要量回動さ
せる回動機構を設けるようにすることが好ましい。
【0012】また、従動歯車部材を、揺動アームの揺動
角よりも小さな円弧長に設定し、かつ駆動歯車を、従動
歯車部材に同時に噛合う状態を経て単独で噛合う2つの
歯車で構成するようにすることが好ましい。そしてこの
際、駆動歯車を構成する2つの歯車の周速を相互に異な
らしめることがより好ましい。
【0013】また、従動歯車を、揺動アームの揺動角以
上の円弧長に設定し、駆動歯車を、この従動歯車に常時
噛合わせるようにすることが好ましい。
【0014】一方、本発明の第2の発明は、前記目的を
達成する手段として、下段車の駐車スペース上に配置さ
れ、上段車が搭載される上段車搭載部材と;下端部を支
点として、下段車の駐車スペース位置からその前方の地
上位置まで揺動するとともに、上端部が前記上段車搭載
部材に枢着され、上段車搭載部材の両側に少なくとも2
本ずつ配置されて平行四辺形リンク機構をそれぞれ構成
する揺動アームと;少なくともいずれか1本の揺動アー
ムに取付けられ、駆動源により正逆回転駆動される駆動
歯車と;歯車面が駆動歯車を有する揺動アーム下端の支
点を中心とする円弧面をなし、揺動アームの揺動に伴い
駆動歯車が噛合しながら歯車面を転動する固定歯車部材
と;をそれぞれ設け、前記上段車搭載部材が、揺動アー
ムの揺動に伴ない、下段車の駐車スペース上方位置とそ
の前方の地上位置との間を、ほぼ水平状態のままで移動
するようにしたことを特徴とする。
【0015】そして、本発明の第2の発明においては、
上段車搭載部材に、上段車を垂直軸廻りに所要量回動さ
せる回動機構を設けるようにすることが好ましい。
【0016】
【作用】本発明の第1の発明に係る上下二段式駐車装置
においては、駆動源により駆動歯車を正逆回転駆動する
と、駆動歯車に噛合する従動歯車部材が、揺動アーム下
端の支点を中心として作動し、この従動歯車部材と一体
の揺動アームが揺動駆動される。ところで、各揺動アー
ムは、上段車搭載部材の両側において、それぞれ平行四
辺形リンク機構を構成しているので、上段車搭載部材
は、揺動アームの揺動に伴ない、下段車の駐車スペース
上方位置とその前方の地上位置との間を、ほぼ水平状態
のままで移動することになる。このため、下段車を駐車
したままで、上段車を出し入れすることが可能となると
ともに、上段車の出し入れが容易であり、しかも下段車
の駐車スペースを掘り下げる必要がほとんどない。
【0017】そして、本発明の第1の発明において、上
段車搭載部材に、上段車を垂直軸廻りに所要量回動させ
る回動機構を設けることにより、例えば上段車を90度
回転させて下段車の駐車スペース前方の地上に降ろすこ
とができ、上段車の出し入れがより容易となる。
【0018】また、従動歯車部材を、揺動アームの揺動
角よりも小さな円弧長に設定し、かつ駆動歯車を、従動
歯車部材に同時に噛合う状態を経て単独で噛合う2つの
歯車で構成することにより、下段車の駐車スペースを全
く掘り下げる必要がない。そして、この際、駆動歯車を
構成する2つの歯車の周速を相互に異ならしめることに
より、大きな力を必要な範囲では、揺動アームをゆっく
り揺動させるとともに、大きな力を必要としない範囲で
は、揺動アームを速く揺動させることが可能となる。
【0019】また、従動歯車部材を、揺動アームの揺動
角以上の円弧長に設定し、駆動歯車を、この従動歯車に
常時噛合わせることにより、下段者の駐車スペースを部
分的に多少掘り下げる必要はあるが、常時噛合いにより
安定した動作が得られる。
【0020】一方、本発明の第2の発明に係る上下二段
式駐車装置においては、駆動源により駆動歯車を正逆回
転駆動すると、この駆動歯車が、固定歯車部材の歯車面
上を噛合状態で転動し、この駆動歯車と一体の揺動アー
ムが、その下端を支点として揺動する。ところで、角揺
動アームは、上段車搭載部材の両側において、それぞれ
平行四辺形リンク機構を構成しているので、上段車搭載
部材は、揺動アームの揺動に伴ない、下段車を駐車スペ
ース上方位置とその前方の地上位置との間を、ほぼ水平
状態のままで移動することになる。このため、下段車を
駐車したままで、上段車を出し入れすることが可能とな
るとともに、上段車の出し入れが容易であり、しかも下
段車の駐車スペースを全く掘り下げる必要がない。
【0021】そして、本発明の第2の発明において、上
段車搭載部材に、上段車を垂直軸廻りに所要量回動させ
る回動機構を設けることにより、例えば上段車90度回
動させて下段車の駐車スペース前方の地上に降ろすこと
ができ、上段車の出し入れがより容易となる。
【0022】
【実施例】以下、本発明を図面を参照して説明する。図
1ないし図3は、本発明の第1実施例に係る上下二段式
駐車装置を示すもので、この駐車装置は、下段車Aの駐
車スペース1上に上段車Bを搭載配置するための上段車
搭載部材2を備えており、この上段車搭載部材2の両側
部には、揺動アーム3が2本ずつ配置され、これら2本
の揺動アーム3により、上段車搭載部材2の両側に平行
四辺形リンク機構4がそれぞれ構成されている。そし
て、上段車搭載部材2は、図1ないし図3に示すよう
に、揺動アーム3の揺動に伴ない、前記駐車スペース1
の上方位置と駐車スペース1前方の路上5の位置との間
を、ほぼ水平状態のままで移動するようになっている。
【0023】前記各揺動アーム3は、図4および図5に
示すように、その下端部が、ベースプレート6に支点軸
7を介して、それぞれ枢着されており、各揺動アーム3
の上端部は、図1ないし図3に示すように、上段車搭載
部材2に枢着ピン8を介して枢着されている。また、上
段車搭載部材2の各側における2本の揺動アーム3は、
図4および図5に示すように、下端寄りの部位がリンク
9を介して相互に連結されており、上段車搭載部材2を
取り付ける前の状態においても、2本の揺動アーム3が
連動して揺動できるようにし、組立の容易性を図ってい
る。
【0024】4本の揺動アーム3のうちの少なくとも1
本の揺動アーム3には、図4に示すように、歯車面が支
点軸7を中心とする円弧上をなす従動歯車部材10が固
設されており、この従動歯車部材10に噛合する駆動歯
車11を正逆回転駆動することにより、後に詳述するよ
うに、揺動アーム3が例えば112度の範囲で揺動する
ようになっている。前記従動歯車部材10は、この揺動
アーム3の揺動角よりも小さい例えば60度程度に設定
され、前記駐車スペース1を掘り下げることなく従動歯
車部材10を設置できるよう考慮されている。
【0025】一方、前記駆動歯車11は、図4ないし図
8に示すように、大歯車11aと小歯車11bの2つの
歯車で構成されており、これら各歯車11a、11bに
は、同軸のスプロケット12、13がそれぞれ固設さ
れ、これら両スプロケット12、13は、駆動モータ1
4の出力軸に取付けた駆動スプロケット15に無端状の
チェーン16を介して連動連結され、同一の回転速度で
同一方向に駆動されるようになっている。
【0026】前記各歯車11a、11bは、図1および
図3に示すように、通常は単独で従動歯車部材10に噛
合しているが、揺動アーム3の揺動範囲の一時期は、図
2に示すように同時に従動歯車部材10に噛合し、両歯
車11a、11bの間での従動歯車部材10の受渡しが
行われるようになっている。
【0027】なお、この受渡しの際に、両歯車11a、
11bは同一の回転速度で回転しているので、その周速
は、大歯車11aが速く小歯車11bが遅いことにな
る。このため、図2に示すように、両歯車11a、11
bが同時に従動歯車部材10に噛合する状態では、従動
歯車部材10両端の1 2の歯数のみが噛合するように
設定され、両歯車11a、11bの周速の相違による不
具合を解消できるようになっている。
【0028】一方、前記上段車搭載部材2は、図1、図
9および図10に示すように、揺動アーム3の上端部が
枢着される固定部2aと、上段車Bが搭載される可動部
2bとから構成されており、固定部2aと、可動部2b
との間には、可動部2bを垂直軸廻りに例えば90度回
動するための回動機構17が組付けられている。
【0029】この回動機構17は、図9および図10に
示すように、固定部2aに固定される内輪部材18a
と、可動部2bに固定される外輪部材18bと、これら
両部材18a、18b間に組付けられた鋼球18cとか
ら構成される旋回輪軸受18を備えており、この旋回輪
軸受18の外輪部材18bの外周面には、歯車が設けら
れている。そしてこの歯車には、固定部2aに固設した
旋回モータ19で駆動される駆動歯車20が噛合してい
る。
【0030】また、前記固定部2bには、図9および図
10に示すように、可動部2bの回動量を例えば90度
に規制するためのストッパ21、22がそれぞれ設けら
れており、これら両ストッパ21、22の設置位置を変
えることにより、可動部2bの回動量および停止位置を
任意に設定できるようになっている。
【0031】次に、本実施例の作用について説明する。
図1に示す状態から、上段車Bを路上5に降ろす場合に
は、まず駆動モータ14を起動して両スプロケット1
2、13を図1において反時計廻りに回転させる。する
と、これら各スプロケット12、13と一体の大歯車1
1aおよび小歯車11bも同一方向に回転し、大歯車1
1aに噛合している従動歯車部材10が、図1において
右方に送られる。これにより、各揺動アーム3が図1に
おいて時計廻りに揺動し、上段車搭載部材2が、ほぼ水
平状態を維持したままで路上5側に押出される。
【0032】揺動アーム3が所要量揺動すると、図2に
示すように、大歯車11aと11bとが同時に従動歯車
部材10に噛合した状態となり、その後小歯車11bの
みが従動歯車部材10に噛合した状態となり、従動歯車
部材10の駆動が、大歯車11aから小歯車11bに受
渡される。
【0033】これと相前後して、旋回モータ19が起動
され、上段車搭載部材2の可動部2bが、垂直軸廻りに
90度回転する。そしてこの状態で、上段車搭載部材2
が図3に示すように路上5に降ろされる。
【0034】路上5にある上段車Bを、図1の状態で駐
車する場合には、前記とは逆の操作を行えばよい。
【0035】しかして、下段車Aを駐車したままで、上
段車Bを出し入れできるので、上段車Bを出し入れする
ために、下段車Aも出し入れしなければならないといっ
た不具合が全くない。しかも、上段車Bを路上5に降ろ
した際には、上段車Bを道路と平行な向きにすることが
できるので、上段車Bが大型車輌の場合であっても、容
易に出し入れすることができる。
【0036】また、揺動アーム3の揺動範囲において、
それほど大きな力を要しない範囲では、大歯車11aで
駆動して揺動アーム3を高速揺動させ、一方大きな力を
要する範囲では、小歯車11bで駆動して揺動アーム3
を低速揺動させるようにしているので、短時間でしかも
小さな力で揺動アーム3を揺動させることができる。
【0037】また、駆動歯車11を、大歯車11aと小
歯車11bとの2つの歯車で構成しているので、従動歯
車部材10を小型化でき、駐車スペース1を掘り下げる
必要が全くない。
【0038】図11は、本発明の第2実施例を示すもの
で、前記第1実施例における従動歯車部材10および駆
動歯車11に代え、従動歯車部材30および駆動歯車3
1を用いるようにしたものである。
【0039】すなわち、本実施例における駆動歯車31
は、図11に示すように、1つの歯車で構成されてお
り、これに伴ない従動歯車部材30は、その円弧長が揺
動アーム3の揺動角以上となるように大型に設定されて
いる。そして前記駆動歯車31は、この従動歯車部材3
0に常時噛合うようになっている。なお、その他の点に
ついては、前記第1実施例と同一構成となっており、作
用も同一である。
【0040】しかして、本実施例の場合には、駆動歯車
31の回転速度を途中で変えない限り、揺動アーム3の
揺動速度を途中で変えることはできないが、その他の点
については、前記第1実施例と同様の効果が期待でき
る。また、常時噛合い構造となっているので、より安定
した作動が期待できる。なお、従動歯車部材30を大型
化したことにより、駐車スペース1の従動歯車部材30
に対応する部分に、図11に示すように掘り下げ部32
を設けなければならないが、駐車スペース1の全体を掘
り下げる必要はなく、従動歯車部材30に対応する部分
だけでよいので、それほど大工事となることはなく、ベ
ースプレート6の固定工事と同時に容易に行なうことが
できる。
【0041】図12は、本発明の第3実施例を示すもの
で、前記第1実施例における従動歯車部材10および駆
動歯車11に代え、固定歯車部材40および駆動歯車4
1を用いるようにしたものである。
【0042】すなわち、本実施例における駆動歯車41
は、図12に示すように、駆動歯車41を正逆回転駆動
する駆動モータ14とともに、揺動アーム3に取付けら
れており、この駆動歯車41の移動軌跡に倣った円弧状
の歯車面を有する固定歯車部材40は、ベースプレート
6上に固定されている。そして、駆動歯車41は、揺動
アーム3の揺動に伴ない、固定歯車部材40に噛合しな
がらその歯車面を転動するようになっている。なお、そ
の他の点については、前記第1実施例と同一構成となっ
ており、作用も同一である。
【0043】しかして、本実施例の場合には、駆動歯車
41と固定歯車部材40とが常時噛合っているにもかか
わらず、駐車スペース1を掘り下げる必要が全くなく、
安定な作動を容易に得ることができる。
【0044】なお、前記各実施例においては、上段車搭
載部材2に回動機構17を設け、上段車Bを90度回動
させて駐車スペース1の前方の路上5に降ろす場合につ
いて説明したが、回動量は90度に限定されるものでは
なく、設置場所の条件に合わせて任意に設定することが
できる。例えば、上段車Bおよび下段車Aの向きに対し
道路が直角に交叉してしていない場合には、上段車Bを
90度よりも小さな角度で回動させるだけでよい場合が
ある。また、道路の延長線上に上下二段式駐車装置が設
置されるような場合には、上段車Bを180度回動さ
せ、前進で駐車した上段車Bを、前進で排車できるよう
にした方がよい場合がある。
【0045】また、設置場所の条件によっては、回動機
構17を省略してもよい場合もある。例えば、駐車スペ
ース1の前方に広いスペースがある場合や、上段車Bを
下段車Aに対し例えば90度向きを変えて駐車できる等
の場合には、特に回動機構17は必要とならない。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明の第1の発明
は、上段車搭載部材の両側に少なくとも2本ずつ配置さ
れた揺動アームにより平行四辺形リンク機構を構成し、
少なくともいずれか1本の揺動アームに固設した従動歯
車部材を、これに噛合する駆動歯車により駆動して揺動
アームを揺動させるようにしているので、上段車搭載部
材を、下段車の駐車スペース上方位置とその前方の地上
位置との間で、ほぼ水平状態のまま移動させることがで
きる。このため、下段車を駐車したままで、上段車を出
し入れすることができるとともに、上段車搭載部材が傾
斜することがないので、上段車の出し入れが容易であ
り、しかも下段車の駐車スペースを掘り下げる必要がほ
とんどない。
【0047】そして、本発明の第1の発明において、上
段車搭載部材に、上段車を垂直軸廻りに所要量回動させ
る回動機構を設けることにより、上段車の出し入れがよ
り容易となり、大型車でも何等支障なく駐車することが
できる。
【0048】また、従動歯車部材を、揺動アームの揺動
角よりも小さな円弧長に設定し、かつ駆動歯車を、従動
歯車部材に同時に噛合う状態を経て単独で噛合う2つの
歯車で構成することにより、下段車の駐車スペースを掘
り下げる必要が全くなく、設置工事が容易である。そし
てこの際、駆動歯車を構成する2つの歯車の周速を相互
に異ならしめることにより、揺動アームの揺動時間を短
くして上段車の出し入れを迅速に行なうことができ、し
かも揺動アームの揺動に要する力を小さくすることがで
きる。
【0049】また、従動歯車部材を、揺動アームの揺動
角以上の円弧長に設定し、駆動歯車をこの従動歯車部材
に常時噛合わせることにより、下段車の駐車スペースを
部分的に多少掘り下げる必要はあるが、常時噛合いによ
り安定した動作が得られる。
【0050】一方、本発明の第2の発明は、歯車面が揺
動アーム下端の支点を中心とする円弧面をなす固定歯車
部材を設置するとともに、揺動アームに駆動歯車を取付
け、揺動アームの揺動に伴ない、駆動歯車が固定歯車部
材に噛合いながら、その歯車面を転動するようにしてい
るので、駆動歯車と固定歯車部材との常時噛合いにより
安定した動作が得られ、しかも下段車の駐車スペースを
全く掘り下げる必要がない。
【0051】そして本発明において、上段車搭載部材
に、上段車を垂直軸廻りに所要量回動させる回動機構を
設けることにより、例えば上段車を90度回動させて下
段車の駐車スペース前方の地上に降ろすことができ、上
段車の出し入れをより容易なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係る上下二段式駐車装
置を示す全体構成図である。
【図2】 上段車を途中まで降ろした状態を示す図1相
当図である。
【図3】 上段車を完全に路上に降ろした状態を示す図
1相当図である。
【図4】 揺動アーム部分の詳細を示す拡大図である。
【図5】 図4の平面図である。
【図6】 駆動歯車を駆動する駆動系を示す構成図であ
る。
【図7】 図6の平面図である。
【図8】 図6を左方から見た断面図である。
【図9】 上段車搭載部材に組込んだ回動機構の詳細を
示す平面図である。
【図10】 図9を下方から見た部分断面図である。
【図11】 本発明の第2実施例を示す要部構成図であ
る。
【図12】 本発明の第3実施例を示す要部構成図であ
る。
【符号の説明】
1…駐車スペース、 2…上段車搭載部材、 2a…固
定部、 2b…可動部、 3…揺動アーム、 4…平行
四辺形リンク機構、 5…路上、10、30…従動歯車
部材、 11、31、41…駆動歯車、 11a…大歯
車、 11b…小歯車、 14…駆動モータ、 17…
回動機構、 19…旋回モータ、 40…固定歯車部
材、 A…下段車、 B…上段車。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下段車の駐車スペース上に配置され、上
    段車が搭載される上段車搭載部材と;下端部を支点とし
    て、下段車の駐車スペース位置からその前方の地上位置
    まで揺動するとともに、上端部が前記上段車搭載部材に
    枢着され、上段車搭載部材の両側に少なくとも2本ずつ
    配置されて平行四辺形リンク機構をそれぞれ構成する揺
    動アームと;少なくともいずれか1本の揺動アームに固
    設され、歯車面が揺動アーム下端の支点を中心とする円
    弧面をなす従動歯車部材と;この従動歯車部材に噛合さ
    れ、駆動源により正逆回転駆動される駆動歯車と;を備
    え、前記上段車搭載部材は、揺動アームの揺動に伴な
    い、下段車の駐車スペース上方位置とその前方の地上位
    置との間を、ほぼ水平状態のままで移動することを特徴
    とする上下二段式駐車装置。
  2. 【請求項2】 上段車搭載部材は、上段車を垂直軸廻り
    に所要量回動させる回動機構を有していることを特徴と
    する請求項1記載の上下二段式駐車装置。
  3. 【請求項3】 従動歯車部材は、揺動アームの揺動角よ
    りも小さな円弧長に設定され、かつ駆動歯車は、従動歯
    車部材に同時に噛合う状態を経て単独で噛合う2つの歯
    車で構成されることを特徴とする請求項1または2記載
    の上下二段式駐車装置。
  4. 【請求項4】 駆動歯車を構成する2つの歯車は、その
    周速が相互に異なっていることを特徴とする請求項3記
    載の上下二段式駐車装置。
  5. 【請求項5】 従動歯車部材は、揺動角以上の円弧長に
    設定され、駆動歯車は、この従動歯車に常時噛合ってい
    ることを特徴とする請求項1または2記載の上下二段式
    駐車装置。
  6. 【請求項6】 下段車の駐車スペース上に配置され、上
    段車が搭載される上段車搭載部材と;下端部を支点とし
    て、下段車の駐車スペース位置からその前方の地上位置
    まで揺動するとともに、上端部が前記上段車搭載部材に
    枢着され、上段車搭載部材の両側に少なくとも2本ずつ
    配置されて平行四辺形リンク機構をそれぞれ構成する揺
    動アームと;少なくともいずれか1本の揺動アームに取
    付けられ、駆動源により正逆回転駆動される駆動歯車
    と;歯車面が駆動歯車を有する揺動アーム下端の支点を
    中心とする円弧面をなし、揺動アームの揺動に伴い駆動
    歯車が噛合しながら歯車面を転動する固定歯車部材と;
    を備え、前記上段車搭載部材は、揺動アームの揺動に伴
    ない、下段車の駐車スペース上方位置とその前方の地上
    位置との間を、ほぼ水平状態のままで移動することを特
    徴とする上下二段式駐車装置。
  7. 【請求項7】 上段車搭載部材は、上段車を垂直軸廻り
    に所要量回動させる回動機構を有していることを特徴と
    する請求項6記載の上下二段式駐車装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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