JPH06199616A - 害虫忌避剤 - Google Patents

害虫忌避剤

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JPH06199616A
JPH06199616A JP4361459A JP36145992A JPH06199616A JP H06199616 A JPH06199616 A JP H06199616A JP 4361459 A JP4361459 A JP 4361459A JP 36145992 A JP36145992 A JP 36145992A JP H06199616 A JPH06199616 A JP H06199616A
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composting
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insect pests
pests
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Kazuyuki Uchiyama
和幸 内山
Takehiro Nomoto
武宏 野本
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Tsurumi Soda Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 衛生害虫又は不快害虫に対して有効な害虫忌
避剤を提供すること。 【構成】 属、種が夫々Bacillus、Subti
lisの好気性の細菌であるバクテリアS−1を土壌中
に含まれる菌群の中から選択培養する。そしてこのバク
テリアS−1の培養液を鉱質粉末に吸着させることによ
り害虫忌避剤を得る。バクテリアS−1はハエ、ウジ等
の衛生害虫又は不快害虫に対して忌避効果を有すること
から、この害虫忌避剤により、衛生害虫又は不快害虫を
効率よく、しかも人体に悪影響を与えることなく安全に
忌避することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハエ、ダニ、アリ、ゴキ
ブリ、蚊等の衛生害虫あるいは不快害虫に有効な害虫忌
避剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、当社では一般家庭や飲食店等で発
生する生ゴミの有効利用法として、生ゴミの堆肥化につ
いて研究を行って来た。この生ゴミの堆肥化は、生ゴミ
に例えば各種微生物群を含む粉体からなる堆肥化促進剤
(当社製品、商品名「ニュークサミノン」)を添加し、
生ゴミを発酵させることによって堆肥とするものであ
る。実際の生ゴミの堆肥化処理では、例えば円筒状の堆
肥化容器の開方側の端部を地中に5〜10cmの深さで
埋め、この堆肥化容器内に、容器の上端部に形成された
生ゴミ投入口から生ゴミを投入して、この生ゴミの上へ
堆肥化促進剤を散布した後、放置して堆肥化させる方法
を用いている。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら上述の
生ゴミの堆肥化処理では、放置中は堆肥化容器を密閉し
ていても、生ゴミや堆肥化促進剤を投入する際に、例え
ばハエ等の害虫が堆肥化容器内に侵入し、そこで産卵す
る。この結果、堆肥化容器内ではウジが発生するが、こ
のウジはさなぎになる時に水のない所へ移動するという
性質があり、堆肥化容器の内壁面を生ゴミ投入口側へ登
ってくるため、作業者に不快感を与えると共に、ハエの
大量発生の原因となり非衛生的であるという問題があっ
た。
【0004】またこのウジは、化学薬品系の殺虫剤の使
用により駆除することはできるが、上述の堆肥化処理に
よって得られた堆肥は、農業用又は園芸用に用いられる
ものであるため、作物の中に有害物質が蓄積するおそれ
があり、人体にも有害な殺虫剤の使用は適切ではないと
いう問題もあった。
【0005】本発明はこのような事情のもとになされた
ものであり、その目的は安全でしかも衛生害虫又は不快
害虫に対して有効な害虫忌避剤を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】バクテリアS−1を有効
成分とする害虫忌避剤。
【0007】
【作用】属、種が夫々Bacillus、Subtil
isの好気性の細菌であるバクテリアS−1を土壌中に
含まれる菌群の中から選択培養する。そしてこのバクテ
リアS−1の培養液を鉱質粉末に吸着させることによ
り、害虫忌避剤を得る。バクテリアS−1はハエ、ウジ
等の衛生害虫又は不快害虫に対して忌避効果を有するこ
とから、この害虫忌避剤により上述の害虫を効果的に忌
避することができる。
【0008】
【実施例】本発明の害虫忌避剤は、受託番号(微工研菌
寄第13347号)バクテリアBacillus Su
btilis SP S−1(以下バクテリアS−1と
いう。)の培養液を例えばゼオライトからなる鉱質粉末
に吸着させた後乾燥させて得られるものである。
【0009】このバクテリアS−1は、属、種が夫々B
acillus、Subtilisである好気性の細菌
であり、肉エキス、ペプトンの0.5〜1.0重量%溶
液を含む寒天培地を用いて、土壌中に含まれる菌群の中
から選択培養して得たものである。またこのバクテリア
S−1を培養するための好適な温度及びpHは夫々20
〜40℃及び5.5〜8.0であった。
【0010】次にこの害虫忌避剤の効果を確認するため
に行った2つの実験例について説明する。このうち実験
例1は害虫忌避剤のハエに対する忌避効果を確認する実
験であり、実験例2は堆肥化促進剤との併用による堆肥
化への影響と、ウジに対する忌避効果を確認する実験で
ある。
【0011】〔実験例1〕 (実験方法)直径15cmの円筒形容器内に生ゴミを入
れ、生ゴミ上に上述の害虫忌避剤を散布し、30分間の
ハエの誘引数を調べた。これを5回繰り返しその平均値
を求めた。また、比較実験として害虫忌避剤を散布しな
い場合についても同様に実験を行った。 (実験結果)害虫忌避剤を散布した場合はハエの誘引数
は0.5匹、また無散布の場合は4.25匹であった。
【0012】〔実験例2〕 (実験方法)図1に示すように、円筒状の堆肥化容器1
の開方側の端部11を地中に5〜10cmの深さで埋
め、この堆肥化容器1内に、容器1の上端部12に形成
された生ゴミ投入口13から生ゴミ1kgを投入して、
この生ゴミの上へ当社製品、商品名ニュークサミノンか
らなる堆肥化促進剤と、上述の害虫忌避剤を1対1の割
合で混合したもの10〜30gを散布した。この作業を
2日毎に行ない、堆肥化容器の内壁面100cm2 中に
つくウジの数、堆肥化による発熱及び堆肥化によるゴミ
の体積減少について、時間の経過と共に測定した。ま
た、比較実験として、堆肥化を行なわない場合と、害虫
忌避剤を使用しない従来の堆肥化処理を行った場合につ
いても同様の実験を行った。尚、図中14は蓋部を示
す。 (実験結果)堆肥化容器の壁面につくウジの数を表1
に、堆肥化による発熱を表2に堆肥化による体積減少を
表3にそれぞれ示す。尚、表中の「混合品」は害虫忌避
剤と堆肥化促進剤との混合物を散布した場合、「従来
品」は堆肥化促進剤のみを散布した場合、「無処理」は
堆肥化を行わない場合をそれぞれ意味する。
【0013】
【表1】
【0014】
【表2】
【0015】
【表3】 以上の実験結果により以下のことが確認された。即ち
〔実験例1〕からは、害虫忌避剤を散布した場合は無散
布の場合に比べてハエの誘引数が極端に少いことから、
害虫忌避剤がハエに対する忌避効果を有することが認め
られた。また〔実験例2〕からは、従来品では時間の経
過に伴ってウジの数が増加するのに比べて、混合品では
時間が経過してもウジがつかないことからこの害虫忌避
剤はウジに対する忌避効果も有することが認められた。
【0016】これらにより、害虫忌避剤を構成するバク
テリアS−1はハエやウジの嫌いな成分を分泌するので
はないかと推察される。また〔実験例2〕において、ウ
ジが容器の内壁面につかない原因としては、〔実験例
1〕により確認されたように容器内に侵入するハエの数
が減少して産卵数も少くなり、この結果ウジの発生が抑
えられたため、また生ゴミの表面には害虫忌避剤が散布
されているので、ウジはこれを避けて害虫忌避剤が散布
されていない方向、即ち地中へ移動するため等が考えら
れる。
【0017】また〔実験例2〕の堆肥化による発熱と体
積変化の測定は、実際に堆肥化が進行しているかどうか
を確認する実験であり、実際に堆肥化が進行している場
合には、発酵熱の発生により温度は上昇し、また発酵に
よって体積も減少する。尚、本実験では体積の変化は容
器中のゴミの深さを測定することによって確認した。そ
してこの結果は〈表2〉、〈表3〉より明らかなよう
に、無処理の場合との比較により従来品、混合品は共に
堆肥化によって発熱し、体積減少していることが認めら
れ、即ち堆肥化が進行していることが確認できた。そし
てこのことより本発明の害虫忌避剤は生ゴミの堆肥化に
対して悪影響を与えることなく、本発明の害虫忌避剤を
堆肥化促進剤と併用しても順調に生ゴミの堆肥化が進行
することが確認できた。
【0018】このように本実施例の害虫忌避剤は、土壌
中に含まれる菌群の中から選択培養して得たバクテリア
S−1の培養液を鉱質粉末に吸着させてなる粉体である
ので、作業を簡便に行うことができる他、化学薬品から
なる殺虫剤のように人体に悪影響を与えることなく安全
であり、しかも堆肥化を順調に進行させながら、ハエ又
はウジ等の害虫に対して高い忌避効果を発揮する。
【0019】なお以上において本発明の害虫忌避剤は、
ハエやウジ以外の衛生害虫又は不快害虫に対しても使用
することができ、また生ゴミの堆肥化処理時の害虫忌避
以外の場合についても適用することができる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、ハエ、ウジ等の衛生害
虫又は不快害虫に対して非常に強い忌避効果を有するバ
クテリアを見出し、このバクテリアの培養溶液を鉱質粉
末に吸着させることにより害虫忌避剤を構成しているた
め、衛生害虫又は不快害虫を効率よく、しかも人体に悪
影響を与えることなく安全に忌避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の害虫忌避剤の効果を確認する実験例の
説明図である。
【符号の説明】
1 堆肥化容器 13 生ゴミ投入口 14 蓋部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バクテリアS−1を有効成分とする害虫
    忌避剤。
JP4361459A 1992-12-29 1992-12-29 害虫忌避剤 Expired - Lifetime JP2805426B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP4361459A JP2805426B2 (ja) 1992-12-29 1992-12-29 害虫忌避剤

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JPH06199616A true JPH06199616A (ja) 1994-07-19
JP2805426B2 JP2805426B2 (ja) 1998-09-30

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011022790A2 (en) 2009-08-28 2011-03-03 Rudiger Cruysberghs Mosquito repellent
WO2018168581A1 (ja) * 2017-03-14 2018-09-20 イビデン株式会社 害虫忌避剤および害虫忌避剤の製造方法

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