JPH06199120A - タイヤ滑り止め装置及びタイヤ滑り止め装置用サイド連結具 - Google Patents

タイヤ滑り止め装置及びタイヤ滑り止め装置用サイド連結具

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JPH06199120A
JPH06199120A JP34941492A JP34941492A JPH06199120A JP H06199120 A JPH06199120 A JP H06199120A JP 34941492 A JP34941492 A JP 34941492A JP 34941492 A JP34941492 A JP 34941492A JP H06199120 A JPH06199120 A JP H06199120A
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JP
Japan
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hook
tire
closed position
tip
circumferential direction
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JP34941492A
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Noboru Sekine
関根  登
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Original Assignee
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 サイド連結にあたって、連結作業を容易かつ
迅速に行え、かつ確実な連結を実現する。 【構成】 滑り止め本体16をタイヤ14外周に巻き掛
けた状態では、フック支持体36は、これのタイヤ14
との対向面(背片38の一方の面38A)を変えること
なく姿勢が保持される。従って、フック48の開位置か
ら閉位置への回動方向(矢印C)は、その回動がタイヤ
14によって邪魔されることのないように、常時タイヤ
外方とされ、フック48の開位置で、フック48を、第
2ループ30内に挿通し、この挿通した状態で、タイヤ
外方に回動すれば、第2ループ30がフック支持体36
側に引き寄せられる。フック48が閉位置にくると、ロ
ックピン54の突出他端のフック48の係合孔74との
係合状態が自動的に得られ、フック48の回動が阻止さ
れる。一方、連結を解除するには、タイヤ外方から操作
レバー58を操作すればよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タイヤへ装着されるタ
イヤ滑り止め装置及びタイヤ滑り止め装置用サイド連結
具に関する。
【0002】
【従来の技術】積雪時等に使用される車両用のタイヤ滑
り止め装置としては、金属チェーンの他に、タイヤ外周
に巻き掛けられる滑り止め本体をゴムやプラスチック素
材で形成した、いわゆる非金属チェーンも知られてい
る。
【0003】非金属チェーンの場合、滑り止め本体がゴ
ム製であるとき、図6に示すように、タイヤ滑り止め装
置の装着にあたって、タイヤ裏側では、滑り止め本体1
04のタイヤ幅方向(タイヤ表裏方向)端部に沿って環
状に支持されたロープ106の長手方向両端が連結され
る。
【0004】この連結には、連結具としての金属フック
108が用いられる。すなわち、ロープ106両端を手
で引き寄せ、そして、ロープ106一端を折り返して形
成したループ110内に、ロープ106の他端に取り付
けた金属フック108を引っ掛ける。
【0005】このような連結具の他に、ロープ一端に取
り付けた舌片を、ロープ他端に取り付けたソケット内に
挿入して係止する連結具(実開平4−9307号公報を
参照)が公知である。
【0006】また、滑り止め本体がウレタン製である場
合には、図7に示すように、チェーンの装着にあたっ
て、滑り止め本体120のタイヤ周方向両端に対向して
それぞれ開口形成された開孔122間に、金属フック1
24の両端を引っ掛けるようにする。
【0007】一方、金属チェーンの場合に、チェーンの
一端側に接続したケース外に突出形成したリングにフッ
クの基端を嵌め、フックを回動自在とし、フックの先端
をチェーンの他端側の環部内に挿通できるフックの開位
置からフックの先端をケース内に挿入して得られるフッ
クの閉位置への回動に伴いチェーンの他端を引き寄せ、
フックの閉位置でフックの回動を阻止するようにフック
の先端を係止する連結具(実開平1−63504号公報
を参照)が公知である。
【0008】また、金属チェーンのフック(ペリカンフ
ックと通称される)を用いた連結具も公知である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
タイヤ滑り止め装置において、金属フック108では、
ロープ106両端の連結状態でロープ106を緊張状態
とすべくロープ106の全長寸法が設定されるので、金
属フック108をロープ106一端のループ110内に
引っ掛けるのに、ロープ106を緊張方向に長く引き寄
せる必要がある。
【0010】この引き寄せを、滑り止め本体104の剛
性や、タイヤと滑り止め本体104との間の摩擦が邪魔
して、引き寄せ作業は容易でない。
【0011】また、タイヤ裏側は、目視できず、ロープ
106両端の連結作業は面倒である。
【0012】特に、滑り止め本体104をタイヤ外周へ
巻き掛けるときに滑り止め本体104のタイヤ幅方向端
部を、タイヤ裏側へ十分な量、落とし込めなかったよう
な場合、ロープ106両端の連結にあたり、ロープ10
6を緊張方向により長く引き寄せる必要がある。
【0013】また、金属フック108をロープ106一
端のループ110内に引っ掛けるだけでは、ロープ10
6に、この緊張方向と逆の弛緩方向に外力が加わった場
合、金属フック108がループ110から外れる恐れが
ある。
【0014】滑り止め本体がウレタン製であるタイヤ滑
り止め装置に用いられる連結具でも金属フック124を
滑り止め本体120の開孔122に引っ掛けるとき、滑
り止め本体120の両端を引き寄せる必要があり、上記
と同様な問題が生ずる。
【0015】一方、舌片をソケット内に挿入して係止す
る連結具によれば、ロープの緊張方向への引き寄せ長さ
は金属フックに比して少なくて済むが、舌片とソケット
との位置関係が不安定であるので、舌片のソケットに対
する所定の挿入位置を得るのは容易でない。
【0016】また、フックを開閉自在とし、フックの先
端をケース内に挿入して係止する連結具によれば、ロー
プの緊張方向への引き寄せ長さが金属フックに比して少
なくて済むのに加え、フックのケースに対する所定の挿
入位置が比較的容易に得られるが、ケースは、タイヤに
対する姿勢が不安定であるので、フックの開位置から閉
位置への回動方向が、タイヤ側へとなる場合があり、こ
の場合、フックの回動は困難となる。更に、ケースのタ
イヤに対する姿勢が不安定であることにより、フックの
閉位置での係止の解除も、タイヤ側から行わざる得ない
場合があり、その操作が困難となる。
【0017】また、金属チェーンのフックでは、金属同
志の擦れ合う部位が多く、耐久性に劣り、更に、連結部
が緩んだときに、連結が解除されてしまう恐れもある。
【0018】本発明は上記事実を考慮し、サイド連結に
あたって、連結作業を容易かつ迅速に行え、かつ確実な
連結を実現するタイヤ滑り止め装置及びタイヤ滑り止め
装置用サイド連結具を提供することを目的とする。
【0019】また、本発明の他の発明では、それに加
え、耐久性を向上させるタイヤ滑り止め装置及びタイヤ
滑り止め装置用サイド連結具を提供することを目的とす
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係るタイヤ滑り止め装置では、タイヤ外
周へ巻き掛けられタイヤ周方向で両端が出合う滑り止め
本体と、この滑り止め本体のタイヤ幅方向端部において
滑り止め本体のタイヤ周方向両端を連結するための、フ
ック支持体と、このフック支持体のタイヤとの対向面を
変えることなくフック支持体の姿勢を保持してフック支
持体を滑り止め本体のタイヤ周方向一端に取り付ける取
り付け部と、前記フック支持体に基端が支持され先端が
滑り止め本体のタイヤ周方向他端に設けられるフック挿
通孔内に挿通される開位置からフック挿通孔を形成する
孔形成部をフック支持体側へ引き寄せて先端のフック挿
通孔外への脱出を阻止する閉位置へ回動するとともに開
位置から閉位置への回動方向がタイヤ外方となるフック
と、前記フック支持体に設けられフックの開位置から閉
位置への回動に伴いフックの閉位置でフックの先端と係
合してフックの回動を阻止する係合状態からタイヤ外方
からの操作によりフックの先端と離脱してフックの回動
を許容する離脱状態を得るロック手段とを有するサイド
連結具と、を備えたことを特徴とする。
【0021】請求項3に係るタイヤ滑り止め装置用サイ
ド連結具では、タイヤ外周へ巻き掛けられタイヤ周方向
で両端が出合う滑り止め本体を備えたタイヤ滑り止め装
置に用いられ、前記滑り止め本体のタイヤ幅方向端部に
おいて滑り止め本体のタイヤ周方向両端を連結するため
の、フック支持体と、このフック支持体のタイヤとの対
向面を変えることなくフック支持体の姿勢を保持してフ
ック支持体を滑り止め本体のタイヤ周方向一端に取り付
ける取り付け部と、前記フック支持体に基端が支持され
先端が滑り止め本体のタイヤ周方向他端に設けられるフ
ック挿通孔内に挿通される開位置からフック挿通孔を形
成する孔形成部をフック支持体側へ引き寄せて先端のフ
ック挿通孔外への脱出を阻止する閉位置へ回動するとと
もに開位置から閉位置への回動方向がタイヤ外方となる
フックと、前記フック支持体に設けられフックの開位置
から閉位置への回動に伴いフックの閉位置でフックの先
端と係合してフックの回動を阻止する係合状態からタイ
ヤ外方からの操作によりフックの先端と離脱してフック
の回動を許容する離脱状態を得るロック手段と、を備え
たことを特徴とする。
【0022】また、上記いずれの構成においても、前記
孔形成部が有機材料で形成されるのが好ましい。
【0023】
【作用】上記構成によれば、滑り止め本体をタイヤ外周
に巻き掛けた状態では、フック支持体は、これのタイヤ
との対向面を変えることなく姿勢が保持される。従っ
て、フックの開位置から閉位置への回動方向は、その回
動がタイヤによって邪魔されることのないように、常時
タイヤ外方とされ、フックの開位置で、フックを、フッ
ク挿通孔内に挿通し、この挿通した状態で、タイヤ外方
に回動すれば、孔形成部がフック支持体側に引き寄せら
れる。この際、フックの引き寄せ長さは、所定の緊張状
態を得るのに足る長さでよく、過度の引き寄せは不要と
なる。
【0024】フックが閉位置にくると、ロック手段のフ
ックの先端との係合状態が自動的に得られ、フックの回
動が阻止される。ロック手段とフックの先端との係合位
置を合致させるための位置合わせ作業が不要となる。フ
ックの閉位置では、フックの先端のフック挿通孔外への
脱出が阻止される。これによって、緊張方向と逆の弛緩
方向に外力が掛かっても、フックの先端がフック挿通孔
から外れることはない。
【0025】そして、滑り止め本体のタイヤ幅方向端部
において、滑り止め本体のタイヤ周方向両端が連結され
る。
【0026】一方、連結を解除するには、タイヤ外方か
らロック手段を操作すればよく、これにより、ロック手
段のフックの先端との離脱状態が得られ、フックの回動
が許容される。上述したように、フック支持体は、これ
のタイヤとの対向面を変えることなく姿勢が保持される
ので、ロック手段の操作も、その操作がタイヤで邪魔さ
れないように、常時タイヤ外方から可能とされる。
【0027】このように、サイド連結にあたって、連結
作業が容易かつ迅速に行われ、かつ確実な連結が実現さ
れる。
【0028】特に、目視し難いタイヤ裏側では、効果的
である。また、孔形成部を有機材料で形成する構成によ
り、フックが金属である場合、サイド連結にあたって、
金属同志の擦れるようなことが回避され、耐久性が向上
される。
【0029】
【実施例】本発明の第1実施例に係るタイヤ滑り止め装
置について、図1乃至図3に基づき説明する。
【0030】図2に示すように、タイヤ滑り止め装置1
2では、タイヤ14外周に、タイヤ周方向で両端が出合
うように長尺な滑り止め本体16が巻き掛けられる。滑
り止め本体16は、薄肉のゴム素材やプラスチック素材
で形成され、多数の開口を備えている。滑り止め本体1
6の幅方向中央には、菱形開口18が周方向に並設され
るとともに、隣合う菱形開口18間には、滑り止め本体
16の幅方向左右両側に、菱形開口18と同様の菱形開
口20と、三角形開口22とがタイヤ周方向に沿って交
互に並設され、菱形開口20の縁部は、滑り止め本体1
6の幅方向端部から突出形成されている。すなわち、ネ
ット型のものである。
【0031】タイヤ裏側(矢印Aで示す)の滑り止め本
体16の幅方向の端部には、これに沿って長く延びる有
端のサイドロープ24が設けられる。サイドロープ24
と滑り止め本体16との間には、これらの長手方向に沿
って所定間隔をおき、複数のフック金具26が設けられ
ている。各フック金具26の一端は、滑り止め本体16
の菱形開口20内に挿通され、菱形開口20の縁に折り
返されるようにして加締められ、他端は、サイドロープ
24の外周に沿って折り返されるようにして加締められ
る。滑り止め本体16がタイヤ外周に巻き掛けられた状
態では、サイドロープ24は、環形状に配置される。
【0032】図1(図1には、滑り止め本体16のタイ
ヤ周方向各端において対向位置する菱形開口20、20
が示されている)及び図3に示すように、滑り止め本体
16のタイヤ周方向一端と対応するサイドロープ24の
長手方向一端は折り返されて、そこには、第1ループ3
2が形成されるとともに、滑り止め本体16のタイヤ周
方向他端と対応するサイドロープ24の長手方向他端も
折り返されて、そこには、フック挿通孔28を形成する
孔形成部となる第2ループ30が形成される。
【0033】サイドロープ24の両端間は、スナップシ
ャックル式のサイド連結具34を用いて連結される。
【0034】サイド連結具34は、フック支持体36を
備えている。フック支持体36は、長手方向一端が第1
ループ32に、長手方向他端が第2ループ30にそれぞ
れ対向する長板状の背片38を備え、背片38のやや一
端側からは、取り付け部を構成する丸棒40が、背片3
8の長手方向と直交する方向に突出されている。丸棒4
0の基端は、背片38に固着され、突出先端は、これに
対向する滑り止め本体16の一方の端部にある菱形開口
20に向けて延び、菱形開口20内に挿通された後にU
字型に折り返されるようにして菱形開口20の縁にプレ
スで加締められる。これにより、滑り止め本体16がタ
イヤ外周部に巻き掛けられた状態で、背片38は、その
一方の面38Aがタイヤ側面と対面するように配置され
る。
【0035】背片38の第1ループ32と対向する一端
には、背片38の他方の面(タイヤ側と反対側の面)
に、環部42が突出形成され、環部42内にはその第1
ループ32が嵌まってサイドロープ24の一端のフック
支持体36への接続がなされている。
【0036】また、背片38のやや一端側からは、背片
38の他方の面に、L字型の枝片44が突出されてい
る。
【0037】一方、フック支持体36には、フック46
が支持される。フック48は、この基端がU字型に屈曲
されて、背片38の第2ループ30と対向する他端に、
軸ピン50により軸支される。軸ピン50は、上記丸棒
40の突出方向と平行に配設される。これにより、フッ
ク48は、先端が第2ループ30に到達して第2ループ
30内に挿通される開位置(図3の鎖線位置)と、この
挿通された状態で第2ループ30をフック支持体36側
に引き寄せて先端が上記枝片44の背片38と平行な平
行部52に当接する閉位置(図3の実線位置)との間で
回動自在となるとともに、開位置から閉位置への回動方
向(図3に矢印Cで示す)が、略タイヤ幅方向となり、
すなわち、タイヤ側面から離れる方向、ないしタイヤ外
方となる。閉位置では、フック48の先端部は、背片3
8と平行となる。
【0038】また、フック支持体36には、ロック手段
を共に構成するロックピン54、コイルばね56及び操
作レバー58がそれぞれ設けられている。
【0039】ロックピン54は、一端が、背片38に開
口したピン孔60内に嵌合し、他端が、枝片44の平行
部52に開口したピン孔62内に嵌合して平行部52と
背片38との間に渡るように設けられ、それらピン孔6
0、62でロックピン54の軸方向に沿ってスライド移
動自在に案内される。
【0040】操作レバー58は、段部64を介して逆方
向に延びる延出部66、68とよりなるクランク形状と
され、一方の延出部66は、平行部52の背片38側の
面に沿って位置する。
【0041】また、延出部66は、案内孔70を備え、
案内孔70は、ロックピン54の中間部に形成された小
径部72の外周に嵌合して、ロックピン54のスライド
移動と、平行部52の先端を中心とする操作レバー58
の回動とが連動する。
【0042】なお、案内孔70は、先割れ形成され、ロ
ックピン54の小径部72は、その先割れ部70Aを弾
性的に拡大変形させて先割れ部70A内を通り、案内孔
70内に挿入される。また、延出部66の先端は枝片4
4の屈曲部位に当接しており、これにより、操作レバー
58のロックピン54回りの回動が規制される。
【0043】コイルばね56は、操作レバー58の一方
の延出部66と、背片38との間において、ロックピン
54の外周に嵌合し、その一方の延出部66を平行部5
2に押し付ける方向に、常時付勢している。これによ
り、ロックピン54は、背片38から平行部52へ向け
て常時移動付勢される。
【0044】ロックピン54の他端は、平行部52のピ
ン孔62から外方へ突出され、この突出他端に対応して
フック48の先端には、係合孔74が開口されている。
フック48が開位置から閉位置に向けて回動するのに伴
い、フック48の係合孔74がロックピン54の突出他
端に到達すると、ロックピン54の突出他端が押され
て、ロックピン54は、上記コイルばね56の付勢力に
抗して平行部52のピン孔62内に引っ込むようにスラ
イド移動し、フック48が平行部52に当接すると、係
合孔74とロックピン56との軸線が一致し、ロックピ
ン54の突出他端が、係合孔74内に入り込む。これ以
降、フック48の回動が阻止される係合状態が得られ
る。
【0045】ここで、ロックピン54の軸方向、ないし
スライド移動方向は、閉位置のフック48の先端部に対
して、90°より小さな角度αで傾斜され、係合以降
は、不慮の係合解除動作の防止が確実に図られている。
また、ロックピン54の突出他端の端面は膨出球面状と
されて、フック48の回動に伴う係合孔74のロックピ
ン54の突出他端との係合の円滑化が図られている。
【0046】操作レバー58の他方の延出部68を背片
38に向けて押して、操作レバー58を、図3の矢印B
方向に回動すれば、これに伴い、ロックピン54が平行
部52から背片38に向けてスライド移動して、ロック
ピン54の突出他端が、ピン孔62内に引っ込んでフッ
ク48の係合孔74から離脱し、フック48の回動が許
容される離脱状態が得られる。なお、図中90は、操作
レバー58の背片38に向けての回動を当接規制する規
制部であり、ロックピン54の他端が、平行部52のピ
ン孔62から抜けてしまうのが防止される。
【0047】一方、滑り止め本体16のタイヤ幅方向の
他端部、ないしタイヤ表側では、図示を省略するが、タ
イヤ周方向に沿って所定間隔をおき複数のフック金具が
設けられ、各フック金具の一端は、菱形開口20の縁部
に係合され、他端には、ゴムリングやロープが環状に掛
け渡される。
【0048】次に、本実施例の作用を説明する。上記構
成によれば、滑り止め本体16をタイヤ14外周に巻き
掛けた状態では、フック支持体36は、これのタイヤ1
4との対向面(背片38の一方の面38A)を変えるこ
となく姿勢が保持される。従って、フック48の開位置
から閉位置への回動方向(矢印C)は、その回動がタイ
ヤ14によって邪魔されることのないように、常時タイ
ヤ外方とされ、フック48の開位置で、フック48を、
第2ループ30内に挿通し、この挿通した状態で、タイ
ヤ外方に回動すれば、第2ループ30がフック支持体3
6側に引き寄せられる。この際、フック48の引き寄せ
長さは、所定の緊張状態を得るのに足る長さ(図3の
L)でよく、過度の引き寄せは不要となる。
【0049】フック48が閉位置にくると、ロックピン
54の突出他端のフック48の係合孔74との係合状態
が自動的に得られ、フック48の回動が阻止される。ロ
ックピン54の突出他端のフック48の係合孔74との
係合位置を合致させるための位置合わせ作業が不要とな
る。フック48の閉位置では、フック48の第2ループ
30外への脱出が阻止される。これによって、緊張方向
と逆の弛緩方向に外力が掛かっても、フック48の先端
が第2ループ30から外れることはない。
【0050】そして、滑り止め本体16のタイヤ幅方向
端部において、滑り止め本体16のタイヤ周方向両端が
連結される。
【0051】一方、連結を解除するには、タイヤ外方か
ら操作レバー58を操作すればよく、これにより、ロッ
クピン54のフック48の係合孔74との離脱状態が得
られ、フック48の回動が許容される。上述したよう
に、フック支持体36は、これのタイヤ14との対向面
を変えることなく姿勢が保持されるので、操作レバー5
8の操作も、その操作がタイヤ14で邪魔されないよう
に、常時タイヤ外方から可能とされる。
【0052】このように、サイド連結にあたって、連結
作業が容易かつ迅速に行われ、かつ確実な連結が実現さ
れる。
【0053】特に、目視し難いタイヤ裏側では、効果的
である。また、第2ループ30をゴムやプラスチック製
等の有機材料で形成することにより、フック48が金属
である場合、サイド連結にあたって、金属同志の擦れる
ようなことが回避され、耐久性が向上される。
【0054】なお、上記実施例においては、取り付け部
を丸棒40で構成しているが、軸ピン50を延長して、
この延長部を取り付け部とすることも可能である。ま
た、丸棒40でなくても、平板状のもの等、任意の形状
が可能であり、更に、取り付け部をフック支持体36に
固着するのに、例えば、背片38に対してプレスで加締
めるようにしてもよい。
【0055】また、上記実施例のサイド連結具34を得
るのに、フック支持体36を合成樹脂で一体成形し、フ
ック48、操作レバー58も合成樹脂でそれぞれ成形す
ることが可能である。
【0056】更に、フック支持体を取り付け部と共に合
成樹脂で一体成形することが可能であり、この場合、取
り付け部の突出先端を滑り止め本体16側へスナップ係
合させることができる。
【0057】また、環部42と丸棒40とをそれぞれ4
mmφ程度の鋼線で形成し、これらをインサート金具と
して、フック支持体の他の部位をインジェクション成型
するときに、インサート成型することも可能である。
【0058】更に、フック支持体の各構成部品の全て
を、あるいは、フック等の一部の部品をアルミダイキャ
スト製等の金属で製造することができる。
【0059】次に、第2実施例を説明する。本実施例の
サイド連結具150では、図4に示すように、係合レバ
ー154がフック支持体152に回動自在に軸支され、
先端には、爪156が形成されている。この爪156に
対応してフック158には、係合凹部160が形成さ
れ、また、フック支持体152には、操作ロッド162
がスライド移動自在に設けられている。操作ロッド16
2の中間部には、コイルばね164が嵌合し、コイルば
ね164の付勢力によって、操作ロッド162の一端が
係合レバー154と当接して、爪156を係合凹部16
0との係合方向へ移動付勢する。フック158の開位置
から閉位置への回動に伴い、爪156は係合凹部160
と係合でき、それ以降は、フック158の回動が阻止さ
れ、また、操作ロッド162の他端を掴んで操作ロッド
162を外方(図4で矢印D)へ引くことにより、爪1
56の係合凹部160との離脱が可能となる。なお、図
中、166は、サイドロープの第1ループが嵌まる環部
である。
【0060】次に、第3実施例を説明する。本実施例の
サイド連結具170では、図5に示すように、フック1
72において、係合孔174が、ピン軸50の貫通する
軸孔176と平行とされている。そして、フック支持体
180には、図示を省略するロック手段が設けられ、こ
のロック手段では、フック172の開位置から閉位置へ
の回動に伴い係合孔174と係合状態となり、また、係
合孔174の方向と同一方向にスライド移動する操作ロ
ッド178を図5で矢印Eの方向へ引き、あるいは、逆
方向へ押すことにより、係合孔174との離脱状態が得
られる。
【0061】この構成によれば、フック172の製造に
あたって、その軸孔176と係合孔174とが同一方向
となり、一方向に抜け、アンダーカットがなくなる。
【0062】第2及び第3実施例共に、そこで省略した
構成は、第1実施例と同様であり、また、第1実施例で
述べたのと同様の作用効果を奏することができるのは勿
論である。
【0063】本発明は、上記各実施例に限定されるもの
ではなく、種々の変更が可能である。例えば、上記各実
施例では、いわゆる、非金属チェーンのなかでも、ネッ
ト型のタイヤ滑り止め装置について説明したが、滑り止
め本体の素材や形状等は、問わないものであり、更に、
サイドロープの長手方向両端を連結するようにしてある
が、サイドロープでなくて、滑り止め本体にフック挿通
孔を形成して、このフック挿通孔で滑り止め本体と、サ
イドロープの一端とを連結してもよく、また、滑り止め
本体がウレタン製である場合、滑り止め本体に、フック
挿通孔に加え、第1ループ内の孔に相当する孔も形成
し、滑り止め本体のタイヤ周方向両端を直接的に連結す
るようにしてもよい。
【0064】また、上記実施例では、タイヤ裏側につい
てのサイドの連結について説明したが、タイヤ裏側に限
定されるものでもない。
【0065】
【発明の効果】本発明に係るタイヤ滑り止め装置及びタ
イヤ滑り止め装置用サイド連結具では、サイド連結にあ
たって、連結作業が容易かつ迅速に行なわれ、かつ確実
な連結が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るサイド連結具を、一
部分解して示す斜視図である。
【図2】図1のサイド連結具を用いたタイヤ滑り止め装
置の、タイヤに装着した状態を示す斜視図である。
【図3】図1のサイド連結具の一部破断正面図である。
【図4】第2実施例に係るサイド連結具を示す一部破断
正面図である。
【図5】第3実施例に係るサイド連結具を一部分解して
示す斜視図である。
【図6】従来の連結具を示す図である。
【図7】他の従来の連結具を示す図である。
【符号の説明】
12 タイヤ滑り止め装置 14 タイヤ 16 滑り止め本体 28 フック挿通孔 30 孔形成部 34 サイド連結具 36 フック支持体 40 丸棒(取り付け部) 48 フック 54 ロックピン(ロック手段) 56 コイルばね(ロック手段) 58 操作レバー(ロック手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤ外周へ巻き掛けられタイヤ周方向
    で両端が出合う滑り止め本体と、 この滑り止め本体のタイヤ幅方向端部において滑り止め
    本体のタイヤ周方向両端を連結するための、 フック支持体と、このフック支持体のタイヤとの対向面
    を変えることなくフック支持体の姿勢を保持してフック
    支持体を滑り止め本体のタイヤ周方向一端に取り付ける
    取り付け部と、前記フック支持体に基端が支持され先端
    が滑り止め本体のタイヤ周方向他端に設けられるフック
    挿通孔内に挿通される開位置からフック挿通孔を形成す
    る孔形成部をフック支持体側へ引き寄せて先端のフック
    挿通孔外への脱出を阻止する閉位置へ回動するとともに
    開位置から閉位置への回動方向がタイヤ外方となるフッ
    クと、前記フック支持体に設けられフックの開位置から
    閉位置への回動に伴いフックの閉位置でフックの先端と
    係合してフックの回動を阻止する係合状態からタイヤ外
    方からの操作によりフックの先端と離脱してフックの回
    動を許容する離脱状態を得るロック手段とを有するサイ
    ド連結具と、を備えたことを特徴とするタイヤ滑り止め
    装置。
  2. 【請求項2】 前記孔形成部が有機材料で形成される請
    求項1記載のタイヤ滑り止め装置。
  3. 【請求項3】 タイヤ外周へ巻き掛けられタイヤ周方向
    で両端が出合う滑り止め本体を備えたタイヤ滑り止め装
    置に用いられ、 前記滑り止め本体のタイヤ幅方向端部において滑り止め
    本体のタイヤ周方向両端を連結するための、 フック支持体と、このフック支持体のタイヤとの対向面
    を変えることなくフック支持体の姿勢を保持してフック
    支持体を滑り止め本体のタイヤ周方向一端に取り付ける
    取り付け部と、前記フック支持体に基端が支持され先端
    が滑り止め本体のタイヤ周方向他端に設けられるフック
    挿通孔内に挿通される開位置からフック挿通孔を形成す
    る孔形成部をフック支持体側へ引き寄せて先端のフック
    挿通孔外への脱出を阻止する閉位置へ回動するとともに
    開位置から閉位置への回動方向がタイヤ外方となるフッ
    クと、前記フック支持体に設けられフックの開位置から
    閉位置への回動に伴いフックの閉位置でフックの先端と
    係合してフックの回動を阻止する係合状態からタイヤ外
    方からの操作によりフックの先端と離脱してフックの回
    動を許容する離脱状態を得るロック手段と、を備えたこ
    とを特徴とするタイヤ滑り止め装置用サイド連結具。
  4. 【請求項4】 前記孔形成部が有機材料で形成される請
    求項3記載のタイヤ滑り止め装置用サイド連結具。
JP34941492A 1992-12-28 1992-12-28 タイヤ滑り止め装置及びタイヤ滑り止め装置用サイド連結具 Pending JPH06199120A (ja)

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