JP3965463B2 - 首輪用紐体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、犬その他のペットに使用されるる首輪用紐体、特に首輪と引き紐とが一体になった首輪用紐体に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、従来より汎用される犬の首輪と引き紐は、それぞれが別個の製品として市販されておる。しかるに、このような首輪と引き紐では、使用に際し、一般的にベルト状をなす首輪を犬の首に巻いて輪状に留め付け、この首輪に引き紐を繋ぐことになるため、二段階の操作を必要として手間がかかる。また、首輪の方は、犬の首に殆ど着けっ放しにしておくのが普通であるため、汚くなって長持ちしにくく、また犬にストレスを与えることにもなる。
【0003】
そこで、本発明者は、先に特願20020110022として、紐本体の一端側をループに形成して、このループを固定金具によって任意の大きさに固定可能な首輪とし、この首輪から延びた紐本体の残り部分を引き紐とする首輪用紐体を提案している。すなわち、この首輪用紐体では、そのループ部分を犬等のペットの首に嵌めるだけで首輪と引き紐となるから、ペットに対する着脱操作が極めて簡単であり、しかも必要時以外は首輪を外してやれるため、汚れが少なくなって長持ちさせることができると共に、ペットのストレスも軽減できるという利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記提案に係る首輪用紐体は、上述のように優れた利点を有するものであるが、提示した固定金具が構造的にやや複雑であり、その作動の信頼性、耐久性、製作コスト等の面で多分に改良の余地を残していた。本発明は、この提案に係る首輪用紐体の先行技術を基礎として、更に改良を重ねる過程で得られた着想から、非常に巧妙な仕掛けを採用することにより、作動が確実で故障しにくく、耐久性に優れる上に極めて簡素で機能的な首輪用紐体を実現したものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち、請求項1に係る発明の首輪用紐体は、図面の参照符号を付して示せば、紐本体1と、該紐本体1の一端に取り付けられる角環2と、該紐本体1の中間部の任意位置に止着される固定金具3とを有し、前記角環2に紐本体1を他端側から通して形成されるループLを首輪11とし、このループLから延びた紐本体1の残り部分を引き紐12とする首輪用紐体において、前記固定金具3は、前記引き紐12側に開いた側面視略C字形の角環掛止部4を備え、該角環掛止部4の入口開き幅dが内奥幅cよりも小さく設定され、前記角環2は、その一辺2aを紐本体1の一端に形成された輪状部1aに挿通することにより、紐本体1の一端に該一辺2aを中心に揺動自在に取り付けられ、該一辺2aと対向する遊端側一辺2bに異形断面部20が形成され、前記異形断面部20は、前記固定金具3の角環掛止部4内に納まる大きさであって、且つその長径aが該角環掛止部4の入口開き幅dより大きく、短径bが同入口開き幅dと同じ又は小さく設定されると共に、前記角環掛止部4の入口4aに対して、角環2が固定金具3止着部分の紐本体1と前記首輪11側へ鋭角をなす姿勢では短径b側が臨んで通過可能になる一方、角環2が同引き紐12側へ鋭角をなす姿勢では長径a側が臨んで通過不能になるように構成されてなる。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1の首輪用紐体において、前記角環2の遊端側一辺2bの異形断面部20は、丸軸20aの径方向両側を切除して短径b部を形成したものとしている。
【0007】
請求項3の発明は、請求項1又は2の首輪用紐体において、前記角環2は、紐本体1の一端に取り付けられた状態で、その内側に前記固定金具3の全体を通過させ得る大きさを有してなるものとしている。
【0008】
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかの首輪用紐体において、紐本体1の引き紐12側が所要箇所で分離され、その分離された端部同士が連結具5を介して相対回転及び着脱可能に連結されてなるものとしている。
【0009】
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれかの首輪用紐体において、前記固定金具3の角環掛止部4に、その断面C字形の曲がり方向に沿う補強リブ6を有してなるものとしている。
【0010】
請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれかの首輪用紐体において、前記固定金具3は、紐本体1に跨嵌させるコ字枠状の金具本体30と、該金具本体30の両側脚片30a,30a間に揺動自在に枢着された板状のロックレバー31と、このロックレバーをロック状態に保持するロック保持手段とを備え、金具本体30には前記角環掛止部4が一体形成されると共に、ロックレバー31の一端側31aには鋸刃状係止歯7が形成され、該鋸刃状係止歯7を金具本体30とロックレバー31との間に通した紐本体1に食い込ませて該紐本体1に止着するように構成されてなる。
【0011】
請求項7の発明は、請求項6の首輪用紐体において、前記金具本体30の両側脚片30a,30aの内面に凸部8が形成され、両凸部8,8間の間隔sが前記ロックレバー31の他端側対応部の幅よりも若干狭く設定され、前記ロック保持手段は、金具本体30の両側脚片30a,30aの弾性を利用して、ロックレバー31の他端側31bを外側から両側脚片30a,30a間の内側へ両凸部8,8間を越えて強制的に嵌入させるようにしたものとしている。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1(A)は本発明の一実施形態による首輪用紐体Tの使用状態を示す斜視図、図1(B)は該首輪用紐体Tの首輪11部分の斜視図である。この首輪用紐体Tは、紐本体1と、該紐本体1の一端に取り付けられた角環2と、該紐本体1に嵌装されて当該紐本体1の任意位置に止着される固定金具3とを有し、前記角環2に紐本体1を他端側から通して形成されるループLを首輪11とし、このループLから延びた紐本体1の残り部分を引き紐12とするものであり、引き紐12の末端に輪状の把手13が形成されている。
【0013】
紐本体1は、皮革、合成皮革、太い紐編等よりなる偏平なベルト状であり、中間部で首輪側紐12aと末尾側紐12bとに分離され、その分離された端部同士が連結具5によって相対回転及び着脱可能に連結されており、これによって使用中の捩じれが防止される。
【0014】
前記固定金具3は、紐本体1に跨嵌するコ字枠状の金具本体30と、該金具本体30の側脚片30a,30a間に枢着された略矩形板状のロックレバー31との、いずれも金属板を打抜き及び曲げ加工した2部材からなり、金具本体30には側面視略C字形の角環掛止部4が一体形成されている。しかして、図3に示すように、角環掛止部4は、金具本体30の基板部30bの一端側から延出して、両側脚片30a,30aとは反対側へアール状に折り返してC字形嵌合部40を形成すると共に、端縁部41が基板部30bと平行に延出し、この端縁部41と基板部30bとの間でスリット状の入口4aを構成している。そして、金具本体30の基板部30bと角環掛止部4のC字形嵌合部40には、それぞれ前後方向に沿って外向きに突出した2本の補強リブ6,6が形成されている。また金具本体30の両側脚片30a,30aには、角環掛止部4側の端部に下縁の曲げによって凸部8が形成されると共に、反対側の端部に枢支孔9が穿設され、また中間部に矩形の切欠部10が設けられている。
【0015】
ロックレバー31は、図2に示すように、内向きに折曲した一端側に、その端縁に沿う鋸刃状係止歯7と左右両側の突片31a,31aとが設けられ、突片31a,31aを金具本体30の両側脚片30a,30aの枢支孔9,9に内側から挿嵌することにより、金具本体30に両突片31a,31aを中心に揺動自在に枢着されている。そして、図示の如く該ロックレバー31が開いた状態では、鋸刃状係止歯7が金具本体30の基板部30bと略平行になるように設定されている。また、ロックレバー31の左右両側には前記折曲した一端側寄りの位置に耳部31b,31bが突設されると共に、他端側は内側へアール状に曲げられて湾曲端部31cを構成している。
【0016】
一方、金具本体30の凸部8,8の間隔sは、ロックレバー31の他端部32b側つまり遊端側の幅wよりも若干狭く設定されている。これより、ロックレバー31は、図2に示す開いた状態から上向きに回動させて金具本体30側に強く押し付けた際、両側脚片30a,30aの弾性変形を伴って凸部8,8を乗り越えて両側脚片30a,30aの内側へ入り込み、以降は図4(C)(D)に示すように、凸部8,8がストッパーとなって自然には外側へ離脱できない状態になり、この閉じた姿勢で鋸刃状係止歯7が金具本体30の基板部30bに対して略垂直な向きになる。従って、紐本体に嵌装された固定金具3は、ロックレバー31が開いた状態で該紐本体1に沿って移動可能であると共に、該ロックレバー31を強制的に押圧して閉じることにより、鋸刃状係止歯7が紐本体1に喰い込んで当該紐本体1に移動不能に止着される。なお、ロックレバー31は、閉じた状態で耳部31b,31bが金具本体30の両側の切欠部10,10に臨むと共に、湾曲端部31cが金具本体30の両側脚片30a,30aの側端よりも突出するように設定されており、これら耳部31b,31b及び湾曲端部31cが閉じた状態から開く際の手掛かりになる。
【0017】
角環2は、図3に示すように、金属丸棒材を四角形に折り曲げて端部同士を突き合わせて環状にしたものであり、これに通した紐本体1の一端部を折り返して糸で縫合することにより、形成された輪状部1aに突き合わせ端部のある一辺2aを挿通した状態で、紐本体1の一端に該一辺2aを中心に揺動自在に取り付けられている。そして、紐本体1の輪状部1aに挿通した該一辺2aと対向する遊端側一辺2bには、その丸軸の径方向両側を切除することにより、切除面20a,20a間を短軸として、長径a方向が左右両辺2c,2cの軸方向に対して30〜45度程度に傾斜した略小判形の異形断面部20を形成している。
【0018】
ここで、図4(A)〜(D)に示すように、角環2の異形断面部20は、その長径固定金具3の角環掛止部4内に納まる大きさ、つまり長径aが角環掛止部4のC字形嵌合部40の内径cより小さく、且つその長径aが該角環掛止部4の入口開き幅dより大きく、短径bが同入口開き幅dと同じ又は小さく設定されている。すなわち、c>a>d、b≦dである。また、角環2の全体は、紐本体1の一端に取り付けられた状態で、その内側を固定金具3が通過し得る大きさに設定されている。すなわち、角環2の左右内幅をw1 、同内側高さをh1 、紐本体1の厚みをt、固定金具3の幅をw2 、同高さをh2 として、w1 >w2 、(h1 −t)>h2 である。
【0019】
しかして、固定金具3は、図1(B)及び図5(A)(B)に示すように、固定金具3は、角環掛止部4の入口4aが首輪11側とは反対側つまり引き紐12側に開く向きとして、紐本体1に嵌装されている。一方、角環2は、紐本体1にループLを形成した状態において、図5(B)に示すように、異形断面部20を有する遊端側の一辺2bが枢着側の一辺2aよりもループL先端側から遠く位置する姿勢で、該異形断面部20の長軸a方向が当該角環2に挿通した紐本体1の挿通方向に対して垂直になり得る向きとして、該紐本体1の輪状部1aに枢着されている。
【0020】
図6(A)(B)は、紐本体1の分離した首輪側紐12aと末尾側紐12bとの連結具5による連結部分を示す。図示のように、この連結具5は、一端側にC字形のフック部51を備えたフック金具5aと、その後端側に相対回転自在に嵌着した環状金具5bと、これら両金具5a,5bとは別体の金属リング5cとで構成されており、環状金具5bを末尾側紐12bの先端に取り付けると共に、金属リング5cを首輪側紐12aの末端に取り付け、フック金具5aのフック部51を金属リング5cに係合させることにより、首輪側紐12aと末尾側紐12bとを相対回転及び着脱可能に連結している。
【0021】
しかして、フック金具5aは、その軸部50の中心孔50aに、フック部51の開裂部51aに対して出退自在なロックピン52と、このロックピン52を突出方向に付勢するコイルスプリング53とが装填されると共に、該ロックピン52に止着された操作摘み52aが軸部50のガイド溝より外側へ突出しており、常時は突出状態にあるロックピン52がフック部51の開裂部51aを閉鎖して金属リング5cの離脱を防止する一方、金属リング5cとの着脱を行う際には、操作摘み52aをコイルスプリング53の付勢に抗して引いて引戻し操作することにより、ロックピン52が退入してフック部51の開裂部51aを開放するようになされている。また、フック金具5aと環状金具5bとは、フック金具5aの他端の突軸部54を環状金具5bに設けた連結穴55に挿通して、該突軸部54をかしめ潰すことにより、相対回転自在で且つ離脱不能に連結されている。なお、首輪側紐12aへの金属リング5cの取り付け、ならびに末尾側紐12bへの環状金具5bの取り付けは、既述の角環2と同様に、それぞれに通した紐端部を折り返して縫合するようにしている。
【0022】
上記構成の首輪用紐体Tを例えば犬Dに用いる場合、その犬Dの首の太さに応じて、角環2と固定金具3との係合位置で形成されるループLが首輪11として適する大きさになるように、予め紐本体1における固定金具3の止着位置を設定しておく。しかして、犬の散歩等で該首輪用紐体Tを使用するには、角環2を固定金具3よりも手前側(引き紐12末尾側)にしてループLを大きくし、このループLを犬Dの頭から首に通した上で、一方の手で角環2を保持した状態で他方の手で引き紐12を引いてループLを縮小させ、角環2が固定金具3に接近すれば、図5(A)に示すように、該角環2を固定金具3止着部分の紐本体1に対して首輪11側へ鋭角をなす姿勢として、その遊端側一辺1bを角環掛止部4の入口4aに合わせる。これにより、角環2の遊端側一辺1bは、異形断面部20の短径b側が角環掛止部4の入口4aに臨む形になるため、そのまま引き紐12を引っ張ることにより、該入口4aを通過して角環掛止部4内に嵌入する。従って、ループLは予め設定しておいた首輪11の大きさに保持される。
【0023】
かくして犬Dに装着した首輪11は、引き紐12に引張力が働いている状態では角環2が固定金具3止着部分の紐本体1に対して首輪11側へ鋭角をなす姿勢を保ち、該引張力が角環2と角環掛止部4との掛合方向に作用するため、設定した首輪11の大きさが適切である限りは当然に犬Dの首から抜けることはないが、引き紐12に引張力が働かない状態での犬Dの動き等により、角環2を取り付けた紐本体1の一端(輪状部1a)が掛合の離脱方向に変位しても、該角環2が角環掛止部4から離脱しないため、やはり犬Dの首から抜けることはない。すなわち、図5(B)に示すように、角環2を取り付けた紐本体1の一端が図示矢印の如く離脱方向に変位すると、角環2は引き紐12側へ鋭角をなす姿勢に傾動変位し、この傾動に伴って遊端側一辺1bの異形断面部20が長径a側で角環掛止部4の入口4aに臨む形になり、もって該一辺1bは角環掛止部4の入口4aを通過不能となるため、当該角環2が角環掛止部4から外れることはない。
【0024】
角環2を角環掛止部4から離脱させるには、該角環2を固定金具3止着部分の紐本体1に対して首輪11側へ鋭角をなす姿勢にし、この状態のままで離脱方向に力を加える必要があり、操作的には極めて簡単であるが、必ず人の手を要することになる。従って、犬Dの散歩等で引き紐12を人が手にしている場合は無論のこと、所用等で引き紐12を適当な箇所に繋ぎ留めて放置しておいても、犬Dが首輪11から抜けて離れる懸念はない。
【0025】
このような首輪用紐体Tでは、一本の該紐体Tで首輪11と引き紐12を構成できる上、首輪11はループLを犬等のペットの首に嵌めて角環2を固定金具3の角環掛止部4に掛合させるだけで装着でき、この装着状態から外す際にも上記掛合を容易に解除できるから、ペットに対する着脱操作が極めて簡単であり、取り扱い性に優れる。しかも、角環2と固定金具3との掛合部は構造的に非常に簡素で且つ機能的であり、作動が確実で故障しにくいため、首輪用紐体Tとして高い信頼性及び耐久性が得られ、また安価に製作できるという利点がある。しかして、引き紐12はペットの散歩時以外は殆ど使用する必要がなく、その不要時には首輪11ごと外すことになるため、必然的に首輪11の着用期間が少なくなり、それに伴って汚れが少なくなって長持ちさせることができると共に、ペットのストレスも軽減されることになる。
【0026】
しかして、上記実施形態では、角環掛止部4がその断面C字形の曲がり方向に沿う補強リブ6を有することから、使用中に角環4との掛合部に外力が加わっても、当該角環掛止部4が入口4cの開きを大きくするように変形しにくく、もって角環2が不用意に角環掛止部4から外れるのを確実に防止でき、それだけ作動の信頼性が高くなると共に、耐久性も向上することになる。また、角環2における遊端側一辺2aの異形断面部20は、単に丸軸の径方向両側を切除して短径b部としたものであるから、その形成加工が非常に容易であり、もって角環2を安価に製作できるという利点がある。
【0027】
また、上記実施形態では、角環2が紐本体1の一端に取り付けられた状態で内側に固定金具3を通過させ得る大きさを有することから、該角環2を固定金具3の角環掛止部4に掛合させず、図1(B)の仮想線で示すように固定金具3を該角環4に潜らせてループLから外れる位置として、このループLを犬等の首に掛けることができる。すなわち、この状態ではループLの大きさが可変であり、犬等が無理に引っ張ろうとすると、ループLの縮小によって首を締め付けて苦しくなるから、例えば引っ張り癖のある犬等に適用し、その引っ張り癖を治すように躾けることができる。
【0028】
更に、上記実施形態では、紐本体1が首輪側紐12aと末尾側紐12bとに分離し、この分離された端部同士が連結具5によって相対回転及び着脱可能に連結しているため、使用中の引き紐12の捩れが防止され、もって捩れによって引き紐12が短くなったり、引き紐12を掴んでいる手を痛めたりする懸念がないと共に、首輪側紐12aと末尾側紐12bの一方が汚損、傷損、切断等で使用不能になっても、その一方のみを取り替えできるから、使用勝手がよい。なお、末尾側紐12bについては、図示の如き把手9を有するものに限らず、例えば長尺のものや末尾に繋ぎ止め手段を有するもの等、必要に応じて他のものと付け替えでき、また形状も例示したベルト状に限らず、ロープ状やチェーン状等の種々の形状のものを使用できる。
【0029】
なお、本発明の首輪用紐体Tに使用する固定金具3としては、例示したロックレバー31を有するものに限らず、紐本体1に対する止着機構が種々異なるものを同様に採用できる。だだし、前記ロックレバー31に止着構造は、ズボン等に使用する皮ベルトのべルト金具に汎用されている一般的な止着構造と同様であるから、作動の信頼性が高く、且つ該べルト金具の製作工程の適用によって容易に且つ安価に製作できるという利点がある。また、紐本体1の首輪側紐12aと末尾側紐12bとの連結に使用する連結具5としては、両紐12a,12bを相対回転自在に連結できればよく、例示した以外の種々の構造及び形態のものを使用多能である。更に、角環2や連結具5の紐本体1に対する取り付けは、前記実施形態では紐端部の折り返し部分を糸で縫合するようにしているが、縫合に代えてリベットによるかしめやビス止めを採用してもよい。
【0030】
【発明の効果】
請求項1の発明に係る首輪用紐体は、紐本体の一端に設けた角環に該紐本体を他端側からループを形成し、該角環と紐本体に止着した固定金具の角環掛止部に該角環を掛合することにより、該ループを首輪として該紐本体の残り部分を引き紐とするものであり、首輪と引き紐が別体である場合の両者を繋ぐ手間が省けて製作コストも低減できることに加え、前記角環掛止部が引き紐側に開いた側面視略C字形をなすと共に、これに掛合させる前記角環の遊端側一辺が異形断面部をなし、通常の使用状態で紐本体に加わる引張力が掛合側に作用し、また紐本体に加わる引張力が働かない状態において角環を取り付けた紐本体の一端が前記掛合の離脱側に変位した場合には、角環の傾動によって前記異形断面部の長径側がこれより狭い角環掛止部の入口に臨む形になり、いずれにしても角環が角環掛止部から離脱しないため、使用中に首輪がペットの首から外れることはなく、所用等で引き紐を適当な箇所に繋ぎ留めて放置しておいてもペットが首輪から抜け出す懸念はない。
【0031】
一方、角環を角環掛止部に対して角環を着脱する際には、該角環を固定金具止着部分の紐本体に対して首輪側へ鋭角をなす姿勢にすれば、前記異形断面部は角環掛止部の入口に対して通過可能な短径側が臨む形になるため、極めて簡単に着脱操作を行える。また、このような首輪用紐体では、角環と固定金具との掛合部が構造的に非常に簡素で且つ機能的であり、作動が確実で故障しにくいため、高い信頼性及び耐久性が得られ、且つ安価に製作できるという利点がある。しかして、引き紐はペットの散歩時以外は殆ど使用する必要がなく、その不要時には首輪ごと外すことになるため、必然的に首輪の着用期間が少なくなり、それに伴って汚れが少なくなって長持ちさせることができると共に、ペットのストレスも軽減されることになる。
【0032】
請求項2の発明によれば、上記の首輪用紐体において、角環の遊端側一辺の異形断面部が丸軸の径方向両側を切除して短径部を形成したものであるから、該角環の製作加工を低コストで容易に行えるという利点がある。
【0033】
請求項3の発明によれば、上記の首輪用紐体において、角環が紐本体の一端に取り付けられた状態で内側に固定金具の全体を通過させ得る大きさであり、角環を固定金具の角環掛止部に掛合させずに、該固定金具をループから外れる位置として該ループの大きさを可変にできるから、この状態のループを例えば引っ張り癖のある犬等の首に掛け、引っ張った際にループの縮小によって首が締め付けられるようにし、もって引っ張り癖を治すように躾けることができる。
【0034】
請求項4の発明によれば、上記の首輪用紐体において、紐本体の引き紐側が所要箇所で2つに分離され、その分離端部同士が連結具を介して相対回転及び着脱可能に連結されてなる構成としているから、使用中の引き紐の捩れが防止され、もって捩れによって引き紐が短くなったり、引き紐を掴んでいる手を痛めたりする懸念がないと共に、首輪側紐と末尾側紐の一方が汚損、傷損、切断等で使用不能になっても、その一方のみを取り替えできて使用勝手がよく、また必要に応じて末尾側紐を例えば長尺のものや末尾に繋ぎ止め手段を有するもの等に付け替えできるという利点がある。
【0035】
請求項5の発明によれば、上記の首輪用紐体において、固定金具の角環掛止部に、その断面C字形の曲がり方向に沿う補強リブを有することから、使用中に角環4との掛合部に外力が加わっても、当該角環掛止部が入口の開きを大きくするように変形しにくく、もって角環が不用意に角環掛止部4から外れるのを確実に防止でき、それだけ作動の信頼性が高くなると共に、耐久性も向上するという利点がある。
【0036】
請求項6の発明によれば、上記の首輪用紐体において、固定金具は、紐本体に跨嵌させるコ字枠状の金具本体と、該金具本体の両側脚片間に揺動自在に枢着された板状のロックレバーと、このロックレバーをロック状態に保持するロック保持手段とを備え、金具本体には前記角環掛止部が一体形成されると共に、ロックレバーの一端側には鋸刃状係止歯が形成され、該鋸刃状係止歯を金具本体とロックレバーとの間に通した紐本体に食い込ませて該紐本体に止着するように構成され、この止着構造はズボン等に使用する皮ベルトのべルト金具に汎用されている一般的な止着構造と同様であるから、作動の信頼性が高く、且つ該べルト金具の製作工程の適用によって容易に且つ安価に製作できるという利点がある。
【0037】
請求項7の発明によれば、金具本体にロックレバーを有する上記の首輪用紐体において、金具本体の両側脚片の内面に凸部が形成され、両凸部間の間隔が前記ロックレバーの他端側対応部の幅よりも若干狭く設定され、前記ロック保持手段は、金具本体の両側脚片の弾性を利用して、ロックレバーの他端側を外側から両側脚片間の内側へ両凸部間を越えて強制的に嵌入させるようにしたものであるから、紐本体に対する固定金具の固定と固定解除操作を容易に行えるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による首輪用紐体を示し、(A)は使用状態の斜視図、(B)は首輪側を拡大した斜視図である。
【図2】 同首輪用紐体に使用される固定金具をロックレバーが開いた状態で示す斜視図である。
【図3】 同首輪用紐体に使用される角環の一部を切断した状態で示す斜視図である。
【図4】 同角環及び固定金具を示し、(A)は角環の縦断側面図、(B)は同正面図、(C)は固定金具の縦断側面図、(D)は同正面図である。
【図5】 同角環の固定金具への掛止状態を示し、(A)は角環を掛止方向に作用させた状態を、(B)はその反対方向に作用させた状態を示す。
【図6】 連結具の使用状態を示し、(A)は斜視図、(B)は縦断面図である。
【符号の説明】
T 首輪用紐体
L ループ
a 長径
b 短径
c 内奥部幅
d 入口開き幅
1 紐本体
1a 輪状部(一端)
11 首輪
12 引き紐
12a 首輪側紐
12b 末尾側紐
2 角環
2a 一辺
2b 遊端側一辺
20 異形断面部
3 固定金具
30 金具本体
31 ロックレバー
4 角環掛止部
4a 入口
5 連結具
6 補強リブ
7 鋸刃状係止歯
8 凸部
9 把手

Claims (7)

  1. 紐本体と、該紐本体の一端に取り付けられる角環と、該紐本体の中間部の任意位置に止着される固定金具とを有し、前記角環に紐本体を他端側から通して形成されるループを首輪とし、このループから延びた紐本体の残り部分を引き紐とする首輪用紐体において、
    前記固定金具は、前記引き紐側に開いた側面視略C字形の角環掛止部を備え、該角環掛止部の入口開き幅が内奥幅よりも小さく設定され、
    前記角環は、その一辺を紐本体の一端に形成された輪状部に挿通することにより、紐本体の一端に該一辺を中心に揺動自在に取り付けられ、該一辺と対向する遊端側一辺に異形断面部が形成され、
    前記異形断面部は、前記固定金具の角環掛止部内に納まる大きさであって、且つその長径が該角環掛止部の入口開き幅より大きく、短径が同入口開き幅と同じ又は小さく設定されると共に、該角環掛止部の入口に対して、角環が固定金具止着部分の紐本体と前記首輪側へ鋭角をなす姿勢では短径側が臨んで通過可能になる一方、角環が同引き紐側へ鋭角をなす姿勢では長径側が臨んで通過不能になるように構成されてなる首輪用紐体。
  2. 前記角環の遊端側一辺の異形断面部は、丸軸の径方向両側を切除して短径部を形成したものである請求項1記載の首輪用紐体。
  3. 前記角環は、紐本体の一端に取り付けられた状態で、その内側に前記固定金具の全体を通過させ得る大きさを有してなる請求項1又は2に記載の首輪用紐体。
  4. 紐本体の引き紐側が所要箇所で2つに分離され、その分離端部同士が連結具を介して相対回転及び着脱可能に連結されてなる請求項1〜3のいずれかに記載の首輪用紐体。
  5. 前記固定金具の角環掛止部に、その断面C字形の曲がり方向に沿う補強リブを有してなる請求項1〜4のいずれかに記載の首輪用紐体。
  6. 前記固定金具は、紐本体に跨嵌させるコ字枠状の金具本体と、該金具本体の両側脚片間に揺動自在に枢着された板状のロックレバーと、このロックレバーをロック状態に保持するロック保持手段とを備え、金具本体には前記角環掛止部が一体形成されると共に、ロックレバーの一端側には鋸刃状係止歯が形成され、該鋸刃状係止歯を金具本体とロックレバーとの間に通した紐本体に食い込ませて該紐本体に止着するように構成されてなる請求項1〜5のいずれかに記載の首輪用紐体。
  7. 前記金具本体の両側脚片の内面に凸部が形成され、両凸部間の間隔が前記ロックレバーの他端側対応部の幅よりも若干狭く設定され、前記ロック保持手段は、金具本体の両側脚片の弾性を利用して、ロックレバーの他端側を外側から両側脚片間の内側へ両凸部間を越えて強制的に嵌入させるようにしたものである請求項6記載の首輪用紐体。
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