JP2000158924A - タイヤ用滑り止め装置の締め付け用ロープ用連結具 - Google Patents

タイヤ用滑り止め装置の締め付け用ロープ用連結具

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JP2000158924A
JP2000158924A JP10340191A JP34019198A JP2000158924A JP 2000158924 A JP2000158924 A JP 2000158924A JP 10340191 A JP10340191 A JP 10340191A JP 34019198 A JP34019198 A JP 34019198A JP 2000158924 A JP2000158924 A JP 2000158924A
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shaft
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JP10340191A
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Kazuo Kunii
和男 國井
Tomohisa Ishida
智久 石田
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Okamoto Industries Inc
Original Assignee
Okamoto Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 合成樹脂製のタイヤ用滑り止め装置の締め付
けローブ用連結具に対して、より高い連結強度を具備せ
しめる。 【解決手段】 締め付け用ロープa1の一端に取り付
ける挿嵌体c1と、同締め付け用ロープa1の他端に取
り付ける受嵌体c2とから構成し、挿嵌体c1は、取っ
手部10と、挿嵌部11と、掛止軸12とを具備し、受
嵌体c2は、取っ手部20と、該取っ手部の先端部に凹
設する嵌入部21と、掛止片23とを具備し、上記掛止
片23は、受嵌体c2に軸支し、その先端部側にフック
部23bを構成し、同掛止片23は、弾性体27の付勢
力により、フック部23bを嵌入部21内に向けて常時
付勢し、同掛止片23に解除用レバー26を形成し、フ
ック部23bの先端部に押圧傾斜面23cを形成して成
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、タイヤ用滑り止
め装置に設けられる締め付け用ロープの両端部同士を着
脱可能に接続する連結具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のタイヤ用滑り止め装置の中には、
図14にて示すもののように、滑り止め装置本体100
の内側縁部に沿って締め付け用の締め付け用ロープ10
1を設けたものがある。上記した締め付け用ロープ10
1は、タイヤ用滑り止め装置100をタイヤの外周に巻
回して装着する際に、滑り止め装置本体100の内側縁
を所定の直径に維持するように締め付ける非伸縮製のロ
ープであり、その両端部には同ロープ101の両端部を
着脱自在に連結する連結具103を設けてある。
【0003】図10〜図13にて示すように、上記した
連結具103は、締め付け用ロープ101の一端に取り
付ける挿嵌体103aと、同締め付け用ロープ101の
他端に取り付ける受嵌体103bとから構成される。ま
た、上記した挿嵌体103aと受嵌体103bとはポリ
アセタ−ル等の合成樹脂により構成してある。上記挿嵌
体103aは、受嵌体103bに対して嵌挿する板状の
連結片111を備え、該連結片111の先端部に掛止部
112を一体に突出形成してある。また、上記連結片1
11の両側には、案内片113を並設してある。一方、
受嵌体103bは、上記挿嵌体103aの連結片111
を嵌挿する受嵌穴121を備え、該受嵌穴121内に上
記連結片111の掛止部112を掛止する被掛止部12
2を設けてある。
【0004】上記挿嵌体103aと受嵌体103bとを
連結する際には、挿嵌体103aの連結片111及び両
案内片113を受嵌体103bの受嵌穴121内に挿入
し、連結片111を肉厚方向に弾性変形させながら、同
片111先端の掛止部112を受嵌穴121内部の被掛
止部122に掛止する。また、挿嵌体103aと受嵌体
103bとの連結を外す際には、受嵌体103b表面の
開口部123に覗く連結片111を押し込み、上記掛止
部112と被掛止部122との掛止関係を外して、連結
片111を受嵌穴121内から引き抜くことになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した連結具103
は、挿嵌体103aと受嵌体103bを共にポリアセタ
−ル等の合成樹脂を用いて一体成形しているので、大量
生産が可能であると共に、製造コストも安価に抑えるこ
とができる利点がある。また、上記連結具103は、挿
嵌体103aの連結片111を受嵌体103bの受嵌穴
121内に挿嵌することで両部材103a,103bを
接続できると共に、使用後には、上記開口部123に覗
く連結片111を押し込むことにより上記嵌挿体103
aと受嵌体103bとを分離することができ、初めての
使用者でも簡単に接続,分離作業を行うことができる利
点を有している。さらに、上記した連結具103は、使
用規定により定められた範囲内で正しく使用する場合に
おいては、十分な強度を有し、耐久性にも優れている。
【0006】しかし、実際の使用におては、使用規定に
より禁止されている急発進や急ブレーキ、また、速度の
出しすぎ等が行われる場合が少なくなく、このように禁
止されている行為が行われると、上記連結具103に過
剰な荷重が加わり、その結果として、強度の低下しがち
な板状の連結片111に応力が集中して破損してしまう
可能性もあった。よって、上記した如き連結具は、使用
規定を超える異常負荷を考慮して、出来る限り高い連結
強度を具備せしめることが望ましい。
【0007】本発明の目的は、上記した如き合成樹脂製
のタイヤ用滑り止め装置の締め付けローブ用連結具に対
して、より高い連結強度を具備せしめることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明のタイヤ用滑り止め装置の締め付け用ロ
ープ用連結具は、タイヤ用滑り止め装置が具備する締め
付け用ロープの一端に取り付ける挿嵌体と、同締め付け
用ロープの他端に取り付ける受嵌体とから構成し、上記
挿嵌体は、上記締め付け用ロープの一端部に止着する取
っ手部と、該取っ手部の先端部に突出せしめる挿嵌部
と、該挿嵌部の先端に設ける掛止軸とを具備し、一方、
受嵌体は、上記締め付け用ロープの他端部に止着する取
っ手部と、該取っ手部の先端部に凹設して上記挿嵌体の
挿嵌部を嵌入せしめる嵌入部と、該嵌入部に嵌入された
挿嵌体の挿嵌部の掛止軸に対して着脱可能に掛止せしめ
る掛止片とを具備し、上記掛止片は、基端部を受嵌体の
適宜箇所に軸支して回動可能に支持すると共に、その先
端部側をフック状に屈曲形成せしめてフック部を構成
し、同掛止片の回動に伴って上記フック部の先端が上記
嵌入部内に進入及び退出可能に支持せしめ、同掛止片
は、上記フック部の所定箇所と取っ手部の所定箇所との
間に弾装した弾性体による付勢力により、同フック部
を、嵌入部内に進入する閉方向に常時付勢せしめると共
に、同掛止片の適宜位置に取っ手部の外縁から突出する
解除用レバーを突出形成し、且つ上記挿嵌体の挿嵌部を
上記嵌入部に嵌入した際に、同挿嵌部の掛止軸からの押
圧力によって同フック部の先端を退出方向へ回動せしめ
る押圧傾斜面を、上記フック部の先端部から屈曲外周に
亘って形成し、上記挿嵌体の挿嵌部を、上記弾性体の付
勢力に抗して受嵌体の嵌入部内に嵌入しつつ、同挿嵌部
の掛止軸をフック部の押圧傾斜面に押圧せしめた際に、
上記フック部が開方向へ移動し、該フック部の先端を同
掛止軸が乗り越えて上記嵌入部の最深部の掛止位置まで
嵌入し、上記弾性体の付勢力により閉側に復帰したフッ
ク部が、上記掛止軸に対して嵌入部の入口側から掛止さ
れ、該フック部における上記掛止軸との掛止位置から先
端側が、同掛止片の軸支側へ湾曲するように構成したも
のである。
【0009】上記した手段によれば、タイヤ用滑り止め
装置の締め付け用ロープを連結する連結具は、締め付け
用ロープの一端に取り付ける挿嵌体と、同締め付け用ロ
ープの他端に取り付ける受嵌体とから構成してある。
【0010】上記挿嵌体は、締め付け用ロープの一端部
に止着する取っ手部と、該取っ手部の先端部に突出せし
める挿嵌部と、該挿嵌部の先端に設ける掛止軸とを具備
している。また、受嵌体は、上記締め付け用ロープの他
端部に止着する取っ手部と、該取っ手部の先端部に凹設
した挿嵌体の挿嵌部を嵌入する嵌入部と、該嵌入部に嵌
入した挿嵌部の掛止軸に対して着脱可能に掛止せしめる
掛止片とを具備している。上記掛止片は、基端部を取っ
手部に軸支されて回動可能に支持してあり、また、その
先端部側にはフック部を構成してある。そして、上記掛
止片の回動に伴ってフック部の先端が受嵌体の嵌入部内
に進入及び退出するように支持してある。
【0011】上記掛止片は、弾性体による付勢力によ
り、フック部を嵌入部内に進入する閉方向に常時付勢さ
れている。即ち、掛止片はフック部を嵌入部内に進入し
た状態を維持する。また、上記掛止片には、取っ手部の
外側に突出する解除用レバーを突出形成してあり、この
解除用レバーを手動により作動させることにより、上記
掛止片を開方向へ回動せしめることができる。
【0012】また、上記掛止片には押圧傾斜面を形成し
てある。押圧傾斜面は、上記挿嵌体の挿嵌部を上記嵌入
部の入り口から嵌入した際に、同挿嵌部の掛止軸の押圧
力によって上記嵌入部の入り口を塞ぐフック部を退出方
向へ回動せしめるように作用する。即ち、上記挿嵌体の
挿嵌部を、受嵌体の嵌入部内に嵌入しつつ、同挿嵌部の
先端に設けた掛止軸をフック部の押圧傾斜面に押圧せし
めると、上記したフック部が開方向(退出方向)へ移動
する。そして、同フック部の先端部を掛止軸が乗り越え
た時点で(反対にフック側に視点を置くと、フック部の
先端部が掛止軸の最大突出部分を乗り越えた時点で)、
同掛止軸がフック部の先端を通過して嵌入部の最深部の
掛止位置まで嵌入する。
【0013】これと同時に、開位置まで押動された掛止
片のフック部が、弾性体による付勢力により閉側に復帰
し、同フック部が上記掛止軸に対して嵌入部の入り口側
から掛止される。また、この際、上記フック部における
上記掛止軸との掛止位置から先端側が、同掛止片の軸支
側へ湾曲しているため、挿嵌体と受嵌体との間を引き離
す方向に荷重が加わっても、上記掛止片を開方向へ回動
せしめる力は作用せず、上記した掛止状態を維持する。
よって、上記掛止片を閉方向へ付勢する弾性体は、比較
的小さな付勢力のものでよい。
【0014】然るに、挿嵌体と受嵌体とは、受嵌部の嵌
入部内に嵌入された挿嵌体の掛止軸を、掛止片のフック
部が上記嵌入部の入り口側から掛止することにより強固
に連結される。また、上記掛止片に設けた解除用レバー
を手動で作動して、同掛止片を回動させることにより、
掛止軸に対するフック部の掛止が外れて挿嵌体と受嵌体
が分離する。
【0015】請求項2記載のタイヤ用滑り止め装置の締
め付けロープ用連結具は、上記挿嵌体の挿嵌部を、受嵌
体の嵌入部内に嵌入し、掛止片と掛止軸との掛止関係に
より、挿嵌体と受嵌体とが連結した状態において、上記
掛止片におけるフック部の掛止位置より先端側の押圧傾
斜面と、同掛止位置を挟んで反対側に位置する外周面と
が、受嵌体の嵌入部の入り口の両側に設けた両当接部に
内側から当接するように構成したものである。この場
合、上記した如く、掛止片と掛止軸との掛止関係によ
り、挿嵌体と受嵌体とが連結した状態において、これら
挿嵌体と受嵌体とを引き離す方向へ荷重が加わると、上
記掛止片のフック部の掛止位置を挟んで、フック部先端
側とその反対側に位置する外周面とが、受嵌体嵌入部の
入り口の両側に設けた両当接部に対して内側から当接す
ることになる。上記掛止片のフック部は、荷重が加わる
掛止軸の掛止位置を中間とし、その両側の部位が受嵌体
嵌入部の入り口の両側に設けた当接部に当接した状態と
なる。その結果、上記掛止位置に加わる荷重を両持ち状
態で支持することとなるので、掛止片のフック部に加わ
る負荷を低減することができる。
【0016】請求項3記載のタイヤ用滑り止め装置の締
め付け用ロープ用連結具は、上記挿嵌体及び受嵌体を合
成樹脂により構成したものである。尚、上記した受嵌体
とは、同受嵌体の各構成部材の内、弾性体を除いたもの
を言う。即ち、上記弾性体は合成樹脂であっても、合成
樹脂以外の材質にて構成してもよい。受嵌体は、例えば
強靭性に優れるポリアミド,ポリアセタ−ル,ポリカ−
ボネ−ト,変性ポリフィニレンエ−テル,熱可塑性ポリ
エステル,ポリウレタン等が好ましく、この中でも、吸
水率が低く、耐クリ−プ性が良好で且つ耐摩耗性にも優
れたポリアセタ−ルが特に好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
基づいて説明する。図3にて示すAはゴム製のタイヤ用
滑り止め装置である。タイヤ用滑り止め装置Aは、網目
状パターンに構成する外形略帯状の装置本体aを具備
し、該装置本体aのタイヤ内側縁に沿って非伸縮性の締
め付け用ロープa1を沿設すると共に、同装置本体aの
外側縁に沿って等間隔をおいて掛止金具a2を取り付け
固定してある。
【0018】上記したタイヤ用滑り止め装置Aをタイヤ
Bに装着する際には、同タイヤ用滑り止め装置Aを図4
にて示すようにタイヤB外周に巻回した後、締め付け用
ロープa1の両端部一対の連結具cにより連結して、タ
イヤ外側の締め付けを行う。そして、装置本体a外側縁
に沿って取り付けた各掛止金具a2に、締め付け用のゴ
ムバンドとアタッチメントを順次掛止し、装置本体aの
内側縁をタイヤ中心へ向けて引き込むことにより、装置
本体aをタイヤ外周面に対して圧着させる。
【0019】上記したように、締め付け用ロープa1の
両端を連結する連結具cは、締め付け用ロープa1の一
端に取り付ける挿嵌体c1と、同締め付け用ロープa1
他端に取り付ける受嵌体c2とから構成してある(図
1、図4)。挿嵌体c1及び受嵌体c2は、それぞれポ
リアセタ−ル樹脂等の高強度の合成樹脂を用いて成形し
てある。
【0020】締め付け用ロープa1の一端に取り付ける
挿嵌体c1は、締め付け用ロープの一端部に止着する取
っ手部10と、該取っ手部10の先端部に突出せしめる
挿嵌部11と、該挿嵌部11の先端に設ける掛止軸12
とを具備している。挿嵌体c1は、取っ手部10から挿
嵌部11を突出させた外形状の2枚の板状部を所定の間
隔を置いて重ね合わせると共に、これら板状部の間を連
絡部10a,掛止軸12,及び締め付け用ロープa1の
止着軸10bの各部によって一体に連絡する構成に一体
成形してある(図2,図5−c)。
【0021】挿嵌体c1の取っ手部10の基端面には、
上記した如く断面略半円弧形の止着軸10bを設ける共
に、該止着軸10bの周囲に締め付けロープa1の一端
部を巻回する空間部10cを形成してある。そして、上
記空間部10cに締め付け用ロープa1の一端部を挿通
して止着軸10bに巻き付ける形で止着する。また、止
着軸10bと隣接する一側部には、装置本体aと挿嵌体
c1とを連結する固定金具a3の取り付け孔10dを開
設してある。
【0022】上記した如く構成した挿嵌体c1の取っ手
部10の先端面からは、先細状で且つ先端が円形である
外形の板状部を突出せしめると共に、該板状部の先端部
間を掛止軸12によって一体に連絡することにより、後
述する受嵌体c2に嵌挿せしめる挿嵌部11を突出形成
してある(図1,図2)。また、挿嵌部11の掛止軸1
2と取っ手部10の連絡部10aとの間には、後述する
受嵌体c2の掛止片23が挿入される空間部10eを設
けてある。
【0023】締め付け用ロープa1の他端に取り付ける
受嵌体c2は、締め付け用ロープの他端部に止着する取
っ手部20と、該取っ手部20の先端部に凹設して挿嵌
体c1の挿嵌部11を嵌入せしめる嵌入部21と、該嵌
入部21に嵌入した挿嵌部11の掛止軸12に対して着
脱可能に掛止せしめる掛止片23とを具備している。受
嵌体c2は、取っ手部20と嵌入部21とを組み合わせ
た外形の2枚の板状部を所定の間隔を置いて重ね合わせ
ると共に、これら板状部の間を取っ手部20の連絡部2
0aと、嵌入部21側の連絡部20g,20h及び締め
付け用ロープa1の止着軸20bにより一体に連絡する
構成に一体成形してある(但し後述する掛止片23と支
軸24,及びコイルスプリング27を除く)(図2,図
5)。
【0024】上記した受嵌体c2の取っ手部20の基端
面には、挿嵌体c1の取っ手部10と同様に、断面略半
円弧形の止着軸20bを設ける共に、該止着軸20bの
周囲に締め付けロープa1の他端部を巻回する空間部2
0cを形成してある。そして、空間部20cに締め付け
用ロープa1の他端部を挿通して上記止着軸20bに巻
き付ける形で止着するように構成してある。また、上記
止着軸20bと隣接する一側部には、装置本体aと受嵌
体c2とを連結する固定金具a3の取り付け孔20dを
開設してある。
【0025】受嵌体c2の先端部には、上記した挿嵌体
c1の挿嵌部11を嵌入する嵌入部21を凹設してある
(図1,図2)。嵌入部21は、挿嵌体c1の挿嵌部1
1を嵌入させる同挿嵌部11と一致した形状の凹部であ
り、最深部が円弧状のV形凹部として構成してある。嵌
入部21は、挿嵌体c1の挿嵌部11のテーパーよりも
幾分広角なテーパーにて形成し、同嵌入部21内に挿嵌
体c1の挿嵌部11を嵌入した際に、これら21,11
の間に若干の隙間を生じるように構成してある(図
1)。そして、挿嵌体c1と受嵌体c2とを連結した状
態において、挿嵌部11が掛止軸12を支点として嵌入
部21内において若干量回動して、連結具cの連結部と
なる掛止軸12と後述する掛止片23との間に異常な負
荷が加わることを防止するように構成してある。
【0026】上記した受嵌体c2は、取っ手部20の連
絡部20aと嵌入部21側の連絡部20g,20hとの
間に掛止片23を内設する空間部20eを形成してあ
る。掛止片23は、受嵌体c2の嵌入部21内に挿嵌体
c1の挿嵌部11を嵌入した状態において、挿嵌部11
の先端の掛止軸12に掛止することにより、挿嵌体c1
と受嵌体c2とを着脱可能に連結せしめるものである。
掛止片23の基端部には、支軸24を嵌挿すると共に、
受嵌体c2取っ手部に貫通形成した軸孔25に同支軸2
4の両端部を嵌入することにより、受嵌体c2の空間部
20e内にて両側面を挟持される形で回動するように内
装せしめてある。
【0027】尚、上記した如く受嵌体c2に穿設した支
軸24の軸孔25と、挿嵌体c1の掛止軸12の掛止位
置となる嵌入部21の最深部との位置関係は、図1にお
いて、嵌入部21の最深部の円弧中心と軸孔25の軸芯
とが略同じレベルに位置するように設定してある。
【0028】掛止片23は、挿嵌体c1及び受嵌体c2
と同様に合成樹脂を用いて一体成形するものであり、そ
の基端部に支軸24を嵌挿する軸孔23aを貫通形成す
ると共に、その先端側をフック状に屈曲形成せしめて、
挿嵌体c1の掛止軸12に対して掛止せしめるフック部
23bを構成してある。即ち、上記掛止片23の回動に
伴ってフック部23bの先端23b’が受嵌体c2の嵌
入部21内に進入及び退出するように支持してある。
【0029】また、掛止片23の背面側と受嵌体c2の
連絡部20aとの間には、コイルスプリング27を弾装
し、掛止片23のフック部23bの先端部23b’が、
受嵌体c2の嵌入部21に向けて常時進入する方向(閉
方向)へ向けて付勢されるように構成してある。尚、本
実施例は、弾性体としてコイルスプリング27を用いた
が、本発明の主旨によれば、上記弾性体は、掛止片に対
して弾性的に付勢力を与え得るものであれば、既存のど
のようなものを用いてもよい。
【0030】上記フック部23bの先端部23b’から
屈曲外周に亘っては、押圧傾斜面23cを形成してあ
る。この押圧傾斜面23cは、受嵌体c2の嵌入部21
内に挿嵌体c1の挿嵌部11を嵌入する際に、挿嵌部1
1先端の掛止軸12を押圧することにより、コイルスプ
リング27の付勢力に抗して、フック部23bを嵌入部
から退出する方向(開方向)へ向けて回動せしめるよう
に機能する。
【0031】上記掛止片23の装置本体a側の外周部に
は、解除用レバー26を突出形成し、該解除用レバー2
6が受嵌体c2の外縁部から装置本体a側へ向けて突出
するように構成してある。解除用レバー26は、挿嵌部
11の掛止軸12に掛止して連結状態にある掛止片23
を手動により開方向へ回動せしめ、掛止軸12と掛止片
23との掛止関係を解除するためのものである。
【0032】上記した如く構成した掛止片23は、コイ
ルスプリング27により常時閉方向へ向けて付勢され
る。解除用レバー26の基端部が受嵌体c2の連絡部2
8cに当接して停止するように構成してある。この状態
において、掛止片23のフック部23bの先端部は、受
嵌体c2の嵌入部21内に挿入された状態となる(図
1,図4)。また、フック部23bの先端部23b’か
ら屈曲外周に亘って設けた押圧傾斜面23cは、フック
部23bの先端部23b’側が軸孔23aへ向けて傾斜
するように設定してある(図4)。これにより、上記し
た如く挿嵌体c1の挿嵌部11の掛止軸12を押圧傾斜
面23cに押圧した際に、掛止軸12の押圧力が、掛止
片23のフック部23bを開方向へ向けて回動せしめる
ように作用する。
【0033】上記したように閉じる掛止片23は、フッ
ク部23bに挿嵌体の掛止軸12が掛止された状態と、
掛止されない状態とで、同じ状態を維持する。即ち、掛
止片23は、コイルスプリング27による付勢力によ
り、フック部23bが受嵌体c2の嵌入部21内に進入
するように(閉状態となるように)常時付勢している。
したがって、掛止片23のフック部23bは嵌入部21
内に進入した状態を維持し、同嵌入部21の入り口に挿
入された状態となっている。また、掛止片23は、解除
用レバー26を手動により受嵌体c基端側に作動するこ
とにより、掛止片23を開方向へ回動せしめる。
【0034】上記した如く構成した連結具cを連結する
際には、タイヤBの外周にタイヤ用滑り止め装置Aを巻
回した状態において、図4にて示すように、挿嵌体c1
と受嵌体c2を向かい合わせ、挿嵌体c1の挿嵌部11
を受嵌体c2の嵌入部21内に挿入する。すると、上記
挿嵌体c1の挿嵌部11の先端部に設けた掛止軸12
が、前記したように受嵌体c2の嵌入部21の入り口部
を塞ぐ掛止片23の押圧傾斜面23cを押圧する。これ
により、掛止軸12は、押圧傾斜面23cに沿ってこれ
を押し上げ、その結果、掛止片23は支軸24を支点と
して開方向へ向けて回動する(図5−a)。
【0035】上記した挿嵌体c1の挿嵌部11をさらに
押し込むと、掛止軸12はフック部23bの先端部23
b’を乗り越える(図5−b)。その瞬間、挿嵌部11
先端の掛止軸12はフック部23bの先端を通過して嵌
入部21の最深部の掛止位置まで嵌入される(図5−
c)。これと同時に、一瞬の間開位置まで移動したフッ
ク部23bが、コイルスプリング27の付勢力により再
び閉位置に復帰し、これにより、掛止片23のフック部
23bが掛止軸12に対して嵌入部21の入り口側から
掛止される。
【0036】また、上記した掛止片23フック部23b
の内周部は、コイルスプリング27の付勢力により開位
置から復帰して掛止軸12に掛止された状態において、
同掛止軸12に対して嵌入部21の入口側から掛止す
る。上記フック部23bと掛止軸12との掛止構造をさ
らに詳細に説明すると、フック部23bにおける掛止軸
12との掛止位置から先端側が、同掛止片23の軸支側
へ湾曲するように構成してある。然るに、フック部23
bと掛止軸12との掛止構造にあっては、走行中にお
て、挿嵌体c1と受嵌体c2との間を引き離す方向に荷
重が加わっても、掛止片23を開方向へ回動せしめる力
は作用せずに、上記した掛止状態を確実に維持すること
ができる。
【0037】さらに、掛止軸12は、掛止片23のフッ
ク部23b内周と、受嵌体c2の嵌入部21の最深部の
凹状円弧部とにより全周面を保持されることになる。そ
の結果、走行中において、挿嵌体c1と受嵌体c2とを
引き離そうとする荷重や振動が加わった場合にも、掛止
軸12がフック部23b内から外れることを確実に防止
することができる。上記連結体cの構造では、連結部材
となる掛止体23のフック部23bや掛止軸12を余裕
を持って肉厚状に構成することができる。よって、規定
外の使用が行われて連結具cに多少の過負荷が加わった
場合にも、その連結が外れたり、連結部材が破損してし
まうことはなく、締め付け用ロープa1を介して加わる
引っ張り荷重に対して充分な連結力を持って対応するこ
とができる。
【0038】また、上記したように連結した連結具cの
挿嵌体c1と受嵌体c2とを分離させる際には、掛止片
23に設けた解除用レバー26を取っ手部20基端側へ
向けて手動で作動し、同掛止片23を回動せしめること
により、掛止軸12に対するフック部23bの掛止を外
すことができる。
【0039】次ぎに、図6にて示す連結具c’について
説明する。この連結具c’は、前記した連結具cと同様
に構成されるが、掛止片23から一体に突出形成する解
除用レバー26’の突出量を、前記したものの半分程度
になるように形成したものである。上記した解除用レバ
ー26’のように、レバーの突出量を低く抑えることに
より、走行中においてタイヤハウス内に跳ね上げられる
小石等により解除用レバー26’が押されて連結具c’
の連結が外れてしまう可能性を低減できる利点がある。
また、解除用レバー26’の突出端部の面には、滑り止
め26aを細かく凹凸形成してあり、この滑り止め26
aにより、同解除用レバー26’の操作性を向上せしめ
ることができる。
【0040】また、本発明の連結具は、図7にて示す連
結具c’’のように構成してもよい。この連結具c’’
は、上記した解除用レバー26’’の突出量をさらに抑
えると共に、その突出先端部に滑り止め26cを設けた
指当て板26bを一体に形成して構成してある。上記し
た連結具c’’は、解除用レバー26’’の突出量を低
く抑えると同時に、該解除用レバー26’’の突出先端
に指当て板26bを設け、指の引っ掛かりと操作性とを
向上させたものである。
【0041】図8にて示す連結具c’’’は、前記した
連結具cと同様に構成してあるが、挿嵌体c1と受嵌体
c2とを連結せしめた状態において、掛止片23のフッ
ク部23bの掛止位置Pより先端側(図8中下側)の押
圧傾斜面23cと、上記掛止位置Pを挟んで反対側(図
8中上側)に位置する掛止片23の外周面とが、受嵌体
c2嵌入部21の入り口の両側に設けた当接部20
g’,20h’に対してそれぞれ内側から当接するよう
に構成してある。
【0042】上記したように構成した連結具c’’’
は、図8にて示すように、挿嵌体c1と受嵌体c2とを
連結した状態において、この挿嵌体c1と受嵌体c2と
を引き離すように荷重が加わると、掛止片23のフック
部23bの掛止位置Pを挟んで、フック部23b先端側
(図8中下側)とその反対側(図8中上側)に位置する
外周面とが、両当接部20g’,20h’に対して内側
から当接する。即ち、掛止片23のフック部23bは、
引っ張り荷重が加わる掛止軸12の掛止位置Pを挟んで
両側の当接部位が受嵌体c2嵌入部21の入り口の両側
に設けた両当接部20g’,20h’に内側から当接し
た状態となる。その結果、掛止位置Pに加わる荷重を両
持ち状態で支持することができる。これにより、掛止片
23の開きを防止して同掛止片23のフック部23bに
加わる負荷を大幅に低減し、連結強度の向上に寄与す
る。
【0043】上記実施例の連結具c〜c’’’は、基本
部材となる挿嵌体c1,受嵌体c2,掛止片23,掛止
軸12の形状や材質を略共通せしめる形で構成したが、
本発明の連結具は、上記基本部材、即ち、挿嵌体,受嵌
体,掛止片,掛止軸,弾性体等の形状や材質等を設計の
範囲内で任意に変更してもよい。例えば、図9(a),
(b)にて示す連結具c.IVは、挿嵌体c1と受嵌体c
2の形状を幾分変更すると共に、掛止片23’の厚みを
強度の許す範囲で薄く形成して肉抜きを施してある。ま
た、掛止片23’を付勢する弾性体として、略V字形に
屈曲形成せしめた板ばね27’を使用している。板ばね
27’は、掛止片23の背面と連絡部20a’に凹設し
た止着溝27’aとの間に装着することにより、同掛止
片23’を常時閉方向へ付勢せしめている。一方、挿嵌
体c2先端の掛止軸12’は、前面を斜めに傾斜した状
態で形成し、これにより、挿歓体c1の挿嵌部11を受
嵌体c2の嵌入部21内に挿入する際に、上記掛止軸1
2’の傾斜面が掛止片23の押圧傾斜面23cに当接し
て同掛止片23を開方向へ向けて円滑に回動するように
構成してある。尚、上記挿嵌部11先端の両側部は掛止
軸12’よりも幾分先端側へ突出形成し、その両側部の
間によって上記掛止片23を挟持して同掛止片23の回
動をガイドするように構成してある。
【0044】本願の実施対象となるタイヤ用滑り止め装
置は、上記実施例の如く締め付け用ロープa1を装置本
体aの内側縁に沿って設けたものに限定するものではな
く、締め付け用ロープを装置本体の外側に沿設したもの
であっても、さらには、装置本体の内外両側縁部に沿設
したものであってもよい。また、本願の主旨によれば、
上記した連結具は、合成樹脂以外の材料、例えばアルミ
等の金属を用いて構成しても良いし、金属と合成樹脂の
双方を用いて構成してもよい。さらに、上記タイヤ用滑
り止め装置の締め付け用ロープ用連結具は、タイヤ用滑
り止め装置以外のものにも使用することが可能である。
例えば、特願昭61−234473号の床走行用タイヤ
カバーのように、構内の床面上を走行する車両のタイヤ
に巻回装着するもの等に、上記タイヤ用滑り止め装置と
同様な形で使用することができる。
【0045】
【発明の効果】以上の如く構成した本発明のタイヤ用滑
り止め装置の締め付け用ロープ用連結具は、締め付け用
ロープの一端に取り付ける挿嵌体と、同締め付け用ロー
プの他端に取り付ける受嵌体とから構成し、上記挿嵌体
は、締め付け用ロープの一端部に止着する取っ手部と、
該取っ手部の先端部に突出せしめる挿嵌部と、該挿嵌部
の先端に設ける掛止軸とを具備し、且つ、上記受嵌体
は、締め付け用ロープの他端部に止着する取っ手部と、
該取っ手部の先端部に凹設した挿嵌体の挿嵌部を嵌入す
る嵌入部と、該嵌入部に嵌入した挿嵌部の掛止軸に対し
て着脱可能に掛止せしめる掛止片とを具備するものであ
る。また、上記した挿嵌体と受嵌体とを連結して締め付
け用ロープの両端部を接続する際には、挿嵌体から突出
せしめた挿嵌部を、受嵌体の嵌入部内に嵌入して、同挿
嵌部の掛止軸をフック部の押圧傾斜面に押圧し、フック
部を開方向(退出方向)へ回動せしめて通過させて、嵌
入部の最深部の掛止位置まで嵌入する。すると、開位置
まで押動されたフック部が、弾性体による付勢力により
閉側に復帰し、同フック部が、掛止軸に対して嵌入部の
入口側から掛止され、該フック部における掛止軸との掛
止位置から先端側が、同掛止片の軸支側へ湾曲するよう
に構成してある。即ち、上記挿嵌体と受嵌体とは、受嵌
部の嵌入部内に嵌入された挿嵌体の掛止軸を、受嵌体の
フック部で嵌入部の開口側から掛止することにより連結
してある。
【0046】上記した如く構成したタイヤ用滑り止め装
置の締め付け用ロープ用連結具にあっては、挿嵌体と受
嵌体との連結を、掛止片のフック部と、挿嵌部の先端に
設けた掛止軸との掛止関係により連結せしめたものであ
るから、前述した従来の合成樹脂製の締め付け用ロープ
用連結具のように、略薄板状に成形した挿嵌体の連結片
を受嵌体の受嵌穴内に挿入し、同連結片を肉厚方向に弾
性変形させながら、同片先端に設けた掛止部を受嵌体の
受嵌穴の内部の被掛止部に掛止するものと比較すると、
連結部として特に負荷の加わる掛止片のフック部の肉厚
を十分に確保することが可能となる。その結果、例え
ば、連結具の各部材を合成樹脂にて構成しても十分な強
度を維持することが可能となり、走行中において使用規
定にて禁止されている行為等により、連結状態の掛止片
のフック部と挿嵌部の掛止軸とに大きな荷重が集中して
加わった場合にも、上記連結部分の破損を回避し得ると
共に、十分な耐久性も具備することができる。
【0047】上記連結具は、挿嵌体の挿嵌部を受嵌体の
嵌入部内に嵌入し、該挿嵌部の掛止軸をフック部の押圧
傾斜面に押圧しつつ、同フック部を回動して嵌入部の最
深部まで嵌入し、該掛止軸にフック部を嵌入部の開口側
から掛止せしめることにより、挿嵌体と受嵌体とを簡単
且つ確実に連結し得る。また、上記した連結状態におい
て、フック部における掛止軸との掛止位置から先端側
が、同掛止片の軸支側へ湾曲する形態であるため、走行
中において挿嵌体と受嵌体との間を引き離す方向に荷重
が加わっても、掛止片を開方向へ回動せしめる力が作用
することを防止し、上記した掛止状態を常時維持するこ
とが可能となる。また、これにより、掛止片を閉じ方向
へ付勢する弾性体は、付勢力の比較的小さなものでも十
分に機能するようになり、その結果、受嵌体の小型化や
コストの低減を図ることができる。
【0048】上記掛止片に設けた解除用レバーを手動で
作動して、同掛止片のフック部を回動せしめることによ
り、掛止軸に対するフック部の掛止を外して挿嵌体と受
嵌体を分離することができる。よって、初めての使用者
でも連結具の接続,分離作業を簡単に行うことができ
る。さらに、上記した如く、機能的に異なる、掛止片の
フック部(連結を保持する部分)と、同掛止片を閉方向
へ回動する解除用レバー部(連結を解除する操作をする
部分)とを、別々に設けたので、従来のもののように
(本願の掛止片となる)連結片を直接的に押して掛止関
係を解除するものと比較すると、挿嵌体と受嵌体とを分
離する際の操作を極めて容易に行なうことができる。
【0049】請求項2記載のタイヤ用滑り止め装置の締
め付けロープ用連結具は、挿嵌体と受嵌体とが連結した
状態において、掛止片におけるフック部の掛止位置より
先端側の押圧傾斜面と、同掛止位置を挟んで反対側に位
置する外周面とが、受嵌体の嵌入部の入り口の両側に設
けた両当接部に対して内側から当接するように構成した
ものである。したがって、上記した如く、掛止片と掛止
軸との掛止関係により、挿嵌体と受嵌体とが連結した状
態において、これら挿嵌体と受嵌体とを引き離す方向へ
荷重が加わると、掛止片のフック部は、荷重が加わる掛
止軸の掛止位置を中間とし、その両側の部位が受嵌体嵌
入部の入り口の両側に設けた当接部に当接した状態とな
る。即ち、掛止位置に加わる荷重を両持ち状態で支持す
ることとなるので、掛止片のフック部に加わる負荷を大
幅に低減し、掛止片と掛止軸との掛止関係により得られ
る連結強度を効果的に向上せしめることができる。
【0050】請求項3記載のタイヤ用滑り止め装置の締
め付け用ロープ用連結具は、上記した挿嵌体及び受嵌体
を合成樹脂により構成したものであるから、型成形によ
る大量生産により低コスト化が可能である共に、連結具
自体を効果的に軽量化することが可能となる。また、上
記した如き連結具の構造においては、挿嵌体及び受嵌体
を合成樹脂により構成しても、連結具として十分な強度
を維持することが可能であり、その結果、走行中におい
て使用規定にて禁止されている行為等により、連結具の
連結部分に大きな荷重が加わった場合にも、上記連結部
分の破損を回避し、且つ、十分な耐久性も具備し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 連結状態の連結具を示す使用面図。
【図2】 同連結具の分解斜視図。
【図3】 本発明の連結具を具備するタイヤ用滑り止
め装置を一部省略して示す正面図。
【図4】 上記タイヤ用滑り止め装置をタイヤの外周
に巻回した状態を示す正面図。
【図5】 (a)は、本発明の連結具の挿嵌体を受嵌
体の嵌入部に嵌入する状態を示す縦断正面図,(b)
は、挿嵌体の挿嵌部の掛止軸により、受嵌体の掛止片の
フック部を押し上げる状態を示す縦断正面図。(c)挿
嵌体の挿嵌部を受嵌体の嵌入部に嵌入して掛止軸に掛止
片のフック部を掛止した状態を示す縦断正面図。
【図6】 解除用レバーの突出量を低く抑えて構成し
た連結具を示す正面図。
【図7】 解除用レバーの突出量を低く抑えて指当て
板を設けた連結具を示す正面図。
【図8】 掛止片フック部を受嵌体の嵌入部の入り口
の両側に設けた両当接部に対して内側から当接するよう
に構成した連結具を示す縦断正面図。
【図9】 挿嵌体,受嵌体,掛止軸,掛止片等の形状
を変更した連結具を示す縦断正面図であり、(a)は挿
嵌体と受嵌体とを接続する前の状態を示し、(b)は接
続した状態を示す。
【図10】 従来の連結具を示す正面図。
【図11】 従来の連結具の挿嵌体を示す背面図。
【図12】 図11におけるX−X線断面図。
【図13】 同連結具の受嵌体の先端面を示す正面
図。
【図14】 従来のタイヤ用滑り止め装置を一部切欠
して示す正面図。
【符号の説明】
A・・・タイヤ用滑り止め装置 a・・・装置本体 B・・・タイヤ c,c’,c’’,c’’’・・・連結具 c.IV・・・連結具 c1・・・挿嵌体 c2・・・受嵌体 10・・・取っ手部(挿嵌体) 11・・・挿嵌部 12,12’・・・掛止軸 20・・・取っ手部(受嵌体) 20g’,20h’・・・当接部 21・・・嵌入部 23,23’・・・掛止片 23b・・・フック部 23b’・・・先端部(フック部) 23c・・・押圧傾斜面 24・・・支軸 26・・・解除用レバー 27・・・コイルスプリング(弾性体) 27’・・・板ばね

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤ用滑り止め装置が具備する締め
    付け用ロープの一端に取り付ける挿嵌体と、同締め付け
    用ロープの他端に取り付ける受嵌体とから構成し、上記
    挿嵌体は、上記締め付け用ロープの一端部に止着する取
    っ手部と、該取っ手部の先端部に突出せしめる挿嵌部
    と、該挿嵌部の先端に設ける掛止軸とを具備し、一方、
    受嵌体は、上記締め付け用ロープの他端部に止着する取
    っ手部と、該取っ手部の先端部に凹設して上記挿嵌体の
    挿嵌部を嵌入せしめる嵌入部と、該嵌入部に嵌入された
    挿嵌体の挿嵌部の掛止軸に対して着脱可能に掛止せしめ
    る掛止片とを具備し、上記掛止片は、基端部を受嵌体の
    適宜箇所に軸支して回動可能に支持すると共に、その先
    端部側をフック状に屈曲形成せしめてフック部を構成
    し、同掛止片の回動に伴って上記フック部の先端が上記
    嵌入部内に進入及び退出可能に支持せしめ、同掛止片
    は、上記フック部の所定箇所と取っ手部の所定箇所との
    間に弾装した弾性体による付勢力により、同フック部
    を、嵌入部内に進入する閉方向に常時付勢せしめると共
    に、同掛止片の適宜位置に取っ手部の外縁から突出する
    解除用レバーを突出形成し、且つ上記挿嵌体の挿嵌部を
    上記嵌入部に嵌入した際に、同挿嵌部の掛止軸からの押
    圧力によって同フック部の先端を退出方向へ回動せしめ
    る押圧傾斜面を、上記フック部の先端部から屈曲外周に
    亘って形成し、上記挿嵌体の挿嵌部を、上記弾性体の付
    勢力に抗して受嵌体の嵌入部内に嵌入しつつ、同挿嵌部
    の掛止軸をフック部の押圧傾斜面に押圧せしめた際に、
    上記フック部が開方向へ移動し、該フック部の先端を同
    掛止軸が乗り越えて上記嵌入部の最深部の掛止位置まで
    嵌入し、上記弾性体の付勢力により閉側に復帰したフッ
    ク部が、上記掛止軸に対して嵌入部の入口側から掛止さ
    れ、該フック部における上記掛止軸との掛止位置から先
    端側が、同掛止片の軸支側へ湾曲するように構成したタ
    イヤ用滑り止め装置の締め付け用ロープ用連結具。
  2. 【請求項2】 上記挿嵌体の挿嵌部を、受嵌体の嵌入
    部内に嵌入し、掛止片と掛止軸との掛止関係により、挿
    嵌体と受嵌体とが連結した状態において、上記掛止片に
    おけるフック部の掛止位置より先端側の押圧傾斜面と、
    同掛止位置を挟んで反対側に位置する外周面とが、受嵌
    体の嵌入部の入り口の両側に設けた両当接部に対して内
    側から当接するように構成した請求項1記載のタイヤ用
    滑り止め装置の締め付け用ロープ用連結具。
  3. 【請求項3】 上記挿嵌体及び受嵌体を合成樹脂によ
    り構成した請求項1又は2記載のタイヤ用滑り止め装置
    の締め付け用ロープ用連結具。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010084557A1 (ja) * 2009-01-26 2010-07-29 株式会社カーメイト タイヤ滑り止め装置の接続機構
JP2013231499A (ja) * 2012-04-27 2013-11-14 Pei Chuan Lin 安全フック

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