JPH06198767A - 帯状部材のセンターラインペイント装置 - Google Patents

帯状部材のセンターラインペイント装置

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JPH06198767A
JPH06198767A JP4348912A JP34891292A JPH06198767A JP H06198767 A JPH06198767 A JP H06198767A JP 4348912 A JP4348912 A JP 4348912A JP 34891292 A JP34891292 A JP 34891292A JP H06198767 A JPH06198767 A JP H06198767A
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center
line
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image
groove
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JP4348912A
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English (en)
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Yoshihiro Takuri
義広 田栗
Yohachiro Nakagawa
洋八郎 中川
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 帯状部材のセンターラインをラインマーカの
脱線を防止しつつ自動的にペイントする装置を得る。 【構成】 コンベア2で搬送されている押出トレッド1
のセンター溝内の異物を画像として検出するテレビカメ
ラ4を設ける。ペイント機構6のラインマーカには例え
ばエア作動のチャックを取付け、これに対する制御を行
う。画像処理・制御系5では、検出画像を処理し、異物
の大きさを演算して求め、この大きさと予め設定した基
準値とを比較し、基準値を越える異物と判定した場合に
はラインマーカを固定する。マーカの固定は、マーカ先
端が溝内の異物に乗り上げるため起こる脱線を防止し、
溝外へ飛び出てラインをペイントすることも防げ、練り
返しゴムの増加も抑制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、帯状部材のセンターラ
インペイント装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】帯状部材に対しその中央部にラインをペ
イントする装置として、押出トレッドのセンターライン
をトレッドセンター溝の中にペイントするための設備に
用いられるものがある。このものでは、押し出された長
物のタイヤトレッドの搬送路に臨んでペイント装置を配
し、その装置部分を通過して搬送されていくトレッドの
センター溝中にラインマーカによりセンターラインを引
いていく。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のように
してセンターラインのペイントが行われていくとき、例
えば図10(a),(b) に示すように、トレッドセンター溝内
に、エア入りによる突出部や焼けゴム等の異物が存在す
る場合があり、このときラインの脱線が発生する問題が
ある。同図(b) には、センター溝内へセットするマーカ
先端としてパイプ状のノズル形式による場合のラインマ
ーカでのペイントの様子を併せて例示するが、ラインマ
ーカの脱線はかかる異物にマーカ先端が乗り上げるため
起こり、塗料を吐出している先端がセンター溝から外
れ、溝外へと飛んでしまう。溝外へ先端部が飛び出たラ
インマーカは、搬送中のトレッドに対し、そのセンター
溝内以外の個所にラインを引いてしまうことになる。
【0004】上記のような場合、作業者はこれを手で元
の状態へ戻す作業をすることになるが、かかる手直しを
含んで、従来は、ラインの脱線をセンサ (光電素SW) で
キャッチする他は、押出トレッドのセンターラインのペ
イントにおいては、人の手で装置を移動させており、か
つまた、マーカも人の手でトレッドセンター溝内へセッ
トするようにしていた等、専ら人的作業に依存してい
る。従って、工数がかかり、作業者の負担も大きい一
方、多くを人的作業にたよらざるを得ない結果、本設備
に関連するセット人員の少人化、合理化への妨げの一部
となっているのが実情である。
【0005】また、ラインの脱線をセンサでキャッチ
し、ブザーによる警報を出しても、前述のようにその手
直しは作業者自身の手で行われていることから、それに
気付くのが遅れると、その遅れた分だけ、センターライ
ンの脱線による練り返しゴムの増加を招くことにもな
り、このようなコスト面での問題もある。
【0006】更にまた、トレッドセンター溝に焼けゴム
等の異物がなくても、マーカ先端部が溝から外れる場合
もある。即ち、長物のトレッド自身が蛇行する場合があ
るが、その場合、蛇行の程度如何によっては、たとえ異
物がない状態であっても、マーカ先端が飛んでしまう場
合があり、従って、このときも前記の脱線と同様の問題
が生ずる。
【0007】本発明は、上述のような問題を解消し、搬
送される帯状部材のセンター溝内にラインマーカでライ
ンをペイントする場合に、たとえセンター溝内に異物が
あってもラインマーカの脱線を防止し、もって容易に自
動化も可能で、安定してかつ正確にセンターラインをペ
イントすることができる帯状部材のセンターラインペイ
ント装置を提供しようとするものである。また、他の目
的は、帯状部材の蛇行にも影響されずにそれに起因する
ラインマーカの脱線をも適切に防止し得て、上記を実現
できるセンターラインペイント装置を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の帯状部材のセン
ターラインペイント装置は、コンベアで搬送されている
帯状部材のセンター溝内の異物を画像として検出する検
出器と、検出した画像を処理し、異物の大きさを演算し
て求め、この大きさと基準値とを比較して、基準値を越
える異物と判定した場合にはラインマーカを固定する固
定手段とを備えて成ることを特徴とするものである。ま
た、上記帯状部材のセンターラインペイント装置におい
て、検出器を、コンベアで搬送されている帯状部材のセ
ンター溝を画像として検出する検出器として用いると共
に、その検出した画像を処理し、帯状部材のセンター溝
の重心位置を演算して求め、ラインマーカを常に同部材
のセンター溝の重心位置にセットするように制御する制
御手段と、同制御手段からの指示により、ラインマーカ
を帯状部材のセンター溝の重心位置へ移動させる移動手
段とを含んで成ることを特徴とするものである。
【0009】
【作用】本発明の帯状部材のセンターラインペイント装
置においては、コンベアで搬送されている帯状部材のセ
ンター溝内の異物を画像として検出し、検出した画像を
処理し、異物の大きさを演算して求め、この大きさと基
準値とを比較して、基準値を越える異物と判定した場合
にはラインマーカを固定する。これにより、異物にライ
ンマーカが乗り上げるため起こる脱線は防止され、従っ
て、脱線時に従来必要であった作業者による手直し作業
も排除できて工数削減が図れ、容易に自動化の進展を可
能にし、少人化、合理化に寄与する。また、これに加え
て、帯状部材のセンター溝を画像として検出し、その検
出した画像を処理し、帯状部材のセンター溝の重心位置
を演算して求め、ラインマーカを常に帯状部材のセンタ
ー溝の重心位置にセットするように制御する制御手段、
及び制御手段からの指示により、ラインマーカを帯状部
材のセンター溝の重心位置へ移動させる移動手段を備え
るようにすることにより、帯状部材の蛇行に合わせて自
動的にラインマーカの位置を修正しつつペイントするこ
とができ、センター溝内の異物のみならず帯状部材の蛇
行にも影響されずにそれに起因するラインマーカの脱線
をも適切に防止することを可能とする。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図1 は本発明のよる帯状部材のセンターライ
ンペイント装置の一実施例の基本的な全体構成図であ
る。本例は、帯状部材は長物のタイヤトレッドであっ
て、その押出トレッドのセンター溝に対しラインを引く
ようにするための押出トレッドセンターライン自動ペイ
ント装置として実施した場合を示す。
【0011】同図において、押出トレッド1 は、図中左
側から右側へと矢印A 方向にコンベア2 により所定速度
で搬送される。トレッド1 は、図2 に示すような断面形
状を有し、その輪郭形状で長手方向 (搬送方向) に連続
して形成されている。トレッド1 の幅方向の中央部部分
には、長手方向に沿って 2条の小突出部11,12 が形成さ
れており、その 2条の小突出部により、両者の間に凹溝
条としてトレッドセンター溝13が形成されている。
【0012】搬送路上の上流側 (図1 中左側) には、照
明装置3 による照明下で当該部分を通過していくトレッ
ド表面の光学像を真上から撮像するテレビカメラ4 を配
置する。照明装置3 は、本実施例では、図2 に示すよう
に、トレッド1 、テレビカメラ4 の間にリング状照明3
を配設してトレッド1 の上方から照明を行う構成のもの
とし、これらにより所要の明るい光をもってトレッド1
の表面を照明し、テレビカメラ4 がセンター溝13を含む
中央部付近のその光学像を撮像する。
【0013】テレビカメラ4 は、適宜の支持体 (図示せ
ず) を用いてこれを所要高さH(例えば 500mm等) に配設
する。カメラ視野は例えば50mm×50mmとすることができ
る。テレビカメラ4 の画像出力は、画像処理・制御系5
に供給される。
【0014】テレビカメラ4 側より下流側 (図1 中右
側) には、撮像位置から所定距離をおいた位置に、当該
位置を通過していくトレッド1 のセンター溝13内にセン
ターラインをペイントするためのペイント機構部6 が設
置されている。ペイント機構部6 は、図3 及び図4 にそ
の構造の一例を示すように、ノズル型式のマーカ (ペ
ン) としてのラインマーカノズル21と、これを固定する
のに用いる例えばエア作動のチャッカー22とを備える。
エアチャッカー22は、その爪部22a によりラインマーカ
ノズル21の基部を図3の状態から挟持することによっ
て、通常の或る程度余裕をもったフリーの状態からライ
ンマーカノズル21をライン脱線防止のための固定状態に
切り換えることができる。
【0015】エアチャッカー22を取付けたアーム23は本
体24下部に枢着し、本体24はコンベア両サイドのフレー
ム25,25 間に取付け支持するが、本例においては、更
に、本体24をトレッド幅方向に移動可能とするよう、ペ
イント機構部6 を構成する。例えば、フレーム25,25 間
にはボールネジ26をベアリング部材27,27 を介して回転
自在に取り付けると共に、ガイドシャフト28を装架し、
これらに上記本体24を装着しボールネジ26の回動により
図4 中矢印B で示す方向 (トレッド1 の幅方向) に移動
させるようになす。ボールネジ26の正逆転駆動は、例え
ばその一端側に連結部材29を介して位置決めが可能な可
逆モータ (サーボモータ)30 を取り付けて行うことがで
き、モータ30の駆動制御によりボールネジ26を駆動し、
ガイドシャフトの支持の下、本体24を水平に移動させる
と、これに伴いラインマーカノズル21はトレッド幅方向
に移動することになる。なお、エアシリンダ31は昇降用
のもので、必要に応じ、非使用時にはマーカ先端を引き
上げておくことができる。
【0016】エアチャッカー22の作動、モータ30の駆動
は画像処理・制御系5 によりコントロールする。画像処
理・制御系5 では、テレビカメラ4 からの出力を基に、
コンベア2 で搬送されている押出トレッド1 のセンター
溝13内の異物検知並びにその場合の制御に関しては、検
出した画像を処理し、異物の大きさを演算して求め、そ
の大きさと予め設定した比較値としての基準値とを比較
して、当該基準値を越える異物と判定したときにはライ
ンマーカノズル21を固定するようエアチャッカー22に対
する制御を行う。
【0017】また、上記に加えて、搬送中の押出トレッ
ド1 のセンター溝13を画像として検出して得たその画像
を処理し、トレッド1 のセンター溝13の重心位置 (中
心) を演算して求め、ラインマーカ21を常にトレッド1
のセンター溝13の重心位置にセットするようにする制御
をも行う。かかる自動追従制御はモータ30系に対するも
ので、制御指示に従い、ラインマーカ21はトレッド1 の
センター溝13の重心位置へ移動せしめられる。
【0018】図5 は本実施例に従う動作原理を機能ブロ
ックとして表すもので、図1 の画像処理・制御系5 は、
画像処理演算システム50と、異物検出の場合のエアチャ
ッカ22のチャックのよるラインマーカ21の固定制御のた
めのシーケンサ61及びエア源からのエアの切換え制御用
の電磁弁62と、モータ30によるラインマーカ21の自動追
従制御のための位置情報検出用のエンコーダ63及びモー
タ, エンコーダコントローラ64とを含んで構成される。
画像処理演算システム50は、視覚センサとしての前記テ
レビカメラ4 、及び画像取り込み、画像処理、異物の大
きさの演算やトレッド1 のセンター溝13の重心位置の演
算等の所要の演算並びに異物の大きさと基準値との比較
の各処理を実行させる視覚装置CPU51 を含んで構成さ
れ、視覚装置CPU51 には、異物検知の場合の異物の大き
さの基準値を前もって入力しておくものとする。
【0019】ラインマーカ21を固定する制御システム系
の電磁弁62はエア配管を通してエアチャッカ22と接続さ
れる。また、コントローラ64とモータ30とエンコーダ63
はこれらでサーボ系を構成し、ラインマーカ21をセンタ
ー溝13の重心位置に移動セットする制御システム系を構
成する。
【0020】以下、図6以降をも参照し、異物検出の方
法及びラインマーカ位置の自動修正の内容をも含めて説
明する。図6はウインドウを用いた異物検出の手法を示
し、図7はその場合の押出トレッドのセンター溝部分と
黒白反転像との関係の説明図である。
【0021】まず、カメラ4で画像を取り込み、画像処
理をする。ここに、画像処理は、黒白反転処理と2値化
処理から成る。タイヤトレッド1の中央部を照明装置3
による照明下で撮像すると、トレッドセンター溝13を形
成する小突出部11,12の各斜面部からの光はカメラレン
ズに戻ってきにくく(即ち、暗くみえる)、一方、平面
状の部分では散乱光によってレンズに戻ってくる光の割
合が多くな(即ち、明るくみえる)。生画像では上述の
ような関係となるが、本実施例ではこれを図7に示すよ
うに黒白反転して所定のレベルで2値化する。
【0022】図7において、中央の縦の4本の白い線状
の部分が黒白反転後の小突出部の各斜面11a,11a,12
a,12aに相当するものであり、図中ハッチングを施し
た部分が黒白反転で黒い部分(生画像では、明るくみえ
る部分)を表わす。このようにして黒白反転処理及び2
値化処理を施すよう画像を処理すれば、4本の白い線状
の部分が得られ、かつ真中の2本の白い線部分間の黒い
線状の像部分がセンター溝13内部に相当するものとな
る。
【0023】更に、溝13内に異物があった場合のその異
物の像との関係では、異物は通常、ゴム焼けなどにみら
れるように表面形状は雑多でそこからの光はカメラレン
ズに戻りにくく、従って、生画像であれば周囲に比し暗
くうつり、黒白反転では白の像として扱うことができ
る。
【0024】本実施例では、上述のような関係を利用
し、押出トレッド1のセンター溝13の位置、及びそのセ
ンター溝13内の異物の検出を3つのウインドウを用いて
行う。図6において、参照符号11w,12wを付して示す
ものは、前述の各斜面11a,12aによる4本の白い線状
部分であり、また、符号13Bはトレッドセンター溝13に
相当する黒い線状部分である(いずれも黒白反転処理後
のものである)。ウインドウは、図示の如くに第1、第
2及び第3のウインドウW1,W2,W3 を設定する。
【0025】第1のウインドウW1 は、センター溝13の
重心位置(中心)を求めるためのウインドウであって、
これにより重心計測により当該位置を求める。一方、ウ
インドW1 と同様に横方向に設定した第2のウインドウ
2 、及び縦方向に設定した第3のウインドウW3 は、
センター溝13内の異物を検出し、異物像Pのウインドウ
3 の範囲内での白の部分PW ( 図中、ドットを付した
領域の部分) の面積を求めるためのウインドウである。
ここに、第2のウインドウW2 は第1のウインドウW1
の重心位置に第3のウインドウW3 を常に設定していく
ようにするためのもので、設定方向を縦方向とした当該
第3のウインドウW3 が、絶えず4本の白い線状部分11
w,12wの中央に、従ってセンター溝13に相当する黒い
線状部分13Bの領域に、くるように位置修正を行うのに
用いることができる。
【0026】搬送中の押出トレッド1のセンター溝13の
中央部(底部)は、実際上は絶えず変動するので、画像
を取り込んで処理を行う場合、第3のウインドウW3
固定的に設定してあると、その両側の白い線状部分11w,
12wがウインドW3 範囲内に入ってくるなどして異物検
出の誤検知を招くことになるが、第2のウインドウW 2
を使用することによって、常にそのような変動に対応さ
せて、第1のウインドウW1 に基づいて算出される中心
値に対し、その結果をみながら第2のウインドW2 をも
って第3のウインドウW3 を中心にもっていくように適
切に調整していくことができる。
【0027】図5のCPU51による演算処理では、上記
のような処理を行いつつ、異物検出に関しては縦方向の
ウインドウW3 内の白の部分の面積の計測を行う。セン
ター溝13内に異物があると、既述のようにそれは白い像
となるので、その白に相当する部分の面積を演算で求め
るのである。かかる演算は白の部分における画素数の個
数を数えることにより行い、図6のようなPw のケース
では合計して大きさの算出する。次に、上記面積の演算
後は、予め異物判定に関し設定した基準値との比較を
し、基準値を越える値が算出されたときは、ラインマー
カノズル21の脱線を招く異物が存在するとみて、異物有
りの比較結果を出力する。
【0028】ここで、設定基準に関しては、例えば、カ
メラ視野50mm×50mm(512pix ×484pix) で、10pix とし
た場合なら、第3のウインドウW3 内に33pix の白い部
分があれば異物ありと判定する(白い部分があってもそ
れが7pix 程度で設定値10pix を越えないなら異物あり
の出力は送出しない) ような態様で実施できるが、勿論
これに限られるわけではない。また、処理スピードは、
出力まで約100ms 程度とすることができ、従って、画像
取り込みに基づく1演算処理サイクルはこのような時間
間隔で実行させる。
【0029】上記異物有りの比較結果が得られた場合
は、シーケンサ61、電磁弁62及びエアチャッカー22の系
により脱線を防ぐべくラインマーカの固定を行う。かか
る固定制御は、テレビカメラ4による撮像位置での上記
手法に基づく異物検出より所定時間経過後に行うものと
する(カメラ4は手前側にあり、従って、撮像位置とラ
インマーカノズル21間の間隔とコンベア2の搬送速度に
応じて決定される時間が経過した後に、検出異物部分が
ノズル部分へと至ることとなるので、それを考慮しシー
ケンサ61等で所定時間経過後のタイミングで固定す
る)。これにより、異物によりラインマーカノズル21が
押し上げられてのラインの脱線、即ちトレッド1のセン
ター溝13より外れることを防止することができ、安定し
て正確にセンターラインのペイントを行うことができ
る。かかる脱線防止は、センターラインの脱線による不
良の発生を防いで練り返しゴムを少なくすることもでき
る。異物を脱線せずに乗り越えた後は、通常の通りにラ
インマーカノズル21はフリーの状態に復帰させ、その状
態でペイントを継続させていくことができる。
【0030】次に、ラインマーカノズル21のモータ30に
よる自動追従制御について説明する。本制御は、押出ト
レッド1のセンター溝13の位置を検出し、ボールネジ26
に本体24を介し取り付けたラインマーカノズル21を、モ
ータ30でボールネジ26を駆動することによって移動さ
せ、マーカを自動的にトレッド1のセンター溝13へセッ
トするものであるが、トレッドセンター位置検出のため
の視覚センサとしてのテレビカメラ4や、必要な演算処
理の一部は、前述の異物検出の場合のものを共用するこ
とができる。即ち、図8に示すように、2値化によって
センター溝13の位置を求め、重心計測により重心の位置
(X,Y座標)を求め、モニタのセンターからのずれX
(モニタのセンターラインから溝幅のセンターラインま
での距離)を、演算で求めて測定し、これを本制御での
制御情報とするが、前記図6で説明したウインドウによ
る手法で求められている算出中心値を利用し、モニター
のセンターから重心までの距離(X)、即ちずれを求め
ることができる。
【0031】ラインマーカノズル21に対する自動追従制
御を組合せた場合の装置では、使用に先立ち、モニター
のセンターに合わせて押出しトレッド1のセンター溝13
の中心がくるようにスタート時に初期設定し(X=
0)、その状態のトレッド1のセンター溝13に対してペ
イント機構6側も本体24を介し全体を移動させ、ライン
マーカノズル21をセンター溝13へセットする。このよう
にして、予めマーカノズル21とモニタセンターを同じ位
置関係になるようにセットする。
【0032】しかして、セット後は、前記した固定制御
を除き、基本的にはトレッド1が搬送過程で多少蛇行し
てもこれに追従し、脱線しないようにフリーとするが、
これで吸収できないような蛇行が生ずる場合もあること
から、常にモニタのセンターからセンター溝13に相当す
る部分の重心の位置がどの程度ずれているかを監視す
る。そのため、前記CPU51による演算処理では、異物
の面積計測に加えて、ずれXについての算出をも実行
し、スタート時に合わせておいてもズレが生じてきた場
合には、それを自動的に修正するようラインマーカノズ
ル21をトレッド幅方向へ移動させる。
【0033】即ち、ずれXの分だけ、対応する方向性を
もって移動せしめるのであり、モータ30系に対しずれX
に応じた制御量を指示する。コントローラ64、モータ3
0、エンコーダ63は既述のように位置決め制御が可能な
サーボ系を構成しており、制御量に応じてモータ30が駆
動され、ボールネジ26の正逆転によりラインマーカノズ
ル21を絶えずトレッドセンター溝31の中心に正対させる
ようにすることができる。
【0034】このようにして本制御も加味したときは、
蛇行に起因する脱線もこれを適切に防止することがで
き、従って、より正確かつ安定してセンター溝13からの
脱線を防止しつつ、自動的にセンターラインをペイント
することができる。
【0035】なお、本発明は上述した実施例のみに限定
されるものではなく、幾多の変更や変形が可能である。
例えば、押出トレッドのセンター溝内の異物を画像とし
て、またセンター溝を画像として検出する場合における
照明装置としてはリング状ライトの照明に限らず、図9
に示すような横方向からの照明をあてるようにしてもよ
い。なお、この場合、テレビカメラの取付け高さH、即
ち測定距離はテストでは約1500mmとして、黒白反転及び
2値化による良好な結果が得られたものである。また、
実施例では、ウインドウは 3つ用いたが、横方向のウイ
ンドウを一つと縦方向のウインドウを一つの計 2つのウ
インドウを用いる態様でもよい。
【0036】また、テレビカメラ側の取付け支持はペイ
ント機構部とは別個独立したものとしたが、カメラ側を
ペイント機構部側と一体的に取り付けるようにしてもよ
い。カメラ側を独立して取付け支持する構成の場合は、
特に既述したラインマーカの自動修正制御をも加味した
ときでさえ、制御指示に基づきラインマーカをセンター
溝へと合わせるように機構を駆動し移動させるのに伴っ
て生ずる振動があっても、その振動がテレビカメラ側へ
伝わらないことから、ぶれなく良好にセンター溝及び異
物を画像としてとらえられて、その後の必要な画像処理
も容易かつ適切に行え、かかる点で、実施例のように両
者は離した方がより好ましいが、一体に取り付けるよう
にして実施することも妨げるものではない。
【0037】更に、ペイントのためのラインマーカは、
実施例ではパイプを通して塗料を出すノズル型式であっ
たが、これでなくてもよく、例えばローラで塗布する型
式その他のものであってもよい。また、押出トレッドの
トレッドセンター溝にセンターラインを引く場合を説明
したが、センター溝を有してその溝内にラインを脱線す
ることなく自動的にペイントしたい搬送帯状部材に対し
本発明は広く適用できるものである。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、搬送される帯状部材の
センター溝内にラインマーカでラインをペイントする場
合に、センター溝内の異物によるラインマーカの脱線を
防止しつつ安定してかつ正確にセンターラインをペイン
トすることができ、センター溝外にラインがペイントさ
れる事態を防止して、製品品質、歩留りの向上が図れ、
従って、押出トレッドの場合には、練り返しゴムの増加
を抑制することが可能である。しかも、従来人の手で行
われてきた脱線時の手直しなどの人的作業の工数も減ら
せて容易に自動化ができ、少人化、合理化を促進するこ
とができる。また、帯状部材のセンター溝を画像として
検出し、その検出した画像を処理し、帯状部材のセンタ
ー溝の重心位置を演算して求め、ラインマーカを常に帯
状部材のセンター溝の重心位置にセットするように制御
し、その制御指示により、ラインマーカを帯状部材のセ
ンター溝の重心位置へ移動させるようにすれば、帯状部
材の蛇行に合わせた自動的なラインマーカの位置補正も
可能で、帯状部材の蛇行にも影響されずにラインマーカ
の脱線も防止することができ、従って、より適切に上記
を実現することができ、その効果は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による帯状部材のセンターラインペイン
ト装置の一実施例の全体構成を示すもので、押出トレッ
ドセンターラインペイント装置の場合の全体構成図であ
る。
【図2】テレビカメラ、照明装置を含む視覚装置部分と
押出トレッドとの関係の一例を示す図である。
【図3】ペイント機構部の具体的な構成に一例を示す側
面図である。
【図4】同正面図である。
【図5】実施例装置の動作原理を機能ブロックとして表
すブロック図である。
【図6】異物検出の方法の一例の説明に供する図であ
る。
【図7】押出トレッドのセンター溝部分と黒白反転像と
の関係の説明に供する図である。
【図8】トレッドセンター位置の検出の態様の一例を説
明する説明図である。
【図9】照明装置の他の例を示す図である。
【図10】押出トレッドのセンター溝内の異物に起因す
るラインマーカの脱線の説明に供する図である。
【符号の説明】
1 押出トレッド 2 コンベア 3 照明装置 4 テレビカメラ 5 画像処理・制御系 6 ペイント機構部 11,12 小突出部 11a,11b,12a,12b 斜面 13 トレッドセンター溝 21 ラインマーカノズル 22 エアチャッカー 23 アーム 24 本体 25 フレーム 26 ボールネジ 28 ガイドシャフト 30 モータ 50 画像処理演算システム 51 視覚装置CPU 61 シーケンサ 62 電磁弁 63 エンコーダ 64 モータ, エンコーダコントローラ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンベアで搬送されている帯状部材のセ
    ンター溝内の異物を画像として検出する検出器と、 検出した画像を処理し、異物の大きさを演算して求め、
    この大きさと基準値とを比較して、基準値を越える異物
    と判定した場合にはラインマーカを固定する固定手段と
    を備えて成ることを特徴とする帯状部材のセンターライ
    ンペイント装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の帯状部材のセンターライ
    ンペイント装置であって、 前記検出器を、コンベアで搬送されている帯状部材のセ
    ンター溝を画像として検出する検出器として用いると共
    に、 その検出した画像を処理し、帯状部材のセンター溝の重
    心位置を演算して求め、ラインマーカを常に同部材のセ
    ンター溝の重心位置にセットするように制御する制御手
    段と、 同制御手段からの指示により、ラインマーカを帯状部材
    のセンター溝の重心位置へ移動させる移動手段とを含ん
    で成ることを特徴とする帯状部材のセンターラインペイ
    ント装置。
JP4348912A 1992-12-28 1992-12-28 帯状部材のセンターラインペイント装置 Pending JPH06198767A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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