JPH06198500A - クランクプレスのコネクティングロッド用軸受装置 - Google Patents

クランクプレスのコネクティングロッド用軸受装置

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JPH06198500A
JPH06198500A JP5001554A JP155493A JPH06198500A JP H06198500 A JPH06198500 A JP H06198500A JP 5001554 A JP5001554 A JP 5001554A JP 155493 A JP155493 A JP 155493A JP H06198500 A JPH06198500 A JP H06198500A
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press
eccentric
connecting rod
load
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Takashi Yagi
隆 八木
Shozo Imanishi
詔三 今西
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C9/00Bearings for crankshafts or connecting-rods; Attachment of connecting-rods
    • F16C9/04Connecting-rod bearings; Attachments thereof
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Abstract

(57)【要約】 【目的】耐荷重能力を高めつつプレス荷重方向の移動量
を最小化する。 【構成】内径中心Ob(軸線Z11)が偏心部2の軸線
Z1に対して所定量e2だけ偏心装着されたすべり軸3
1と、内径中心Oj(軸線Z12)が偏心部2の軸線Z
1に一致されかつその両側に装着された一対のころがり
軸受(41,41)とから構成され、すべり軸受31の
最小隙間(h0)の位置をプレス荷重方向に最大油膜圧
力を発生できる位置に決定するとともに、最小隙間の値
h0をころがり軸受41の残留ラジアル方向クリアラン
スδcと転動体43の静定格荷重Wに基づく変形量δr
との合計値(δc+δr)以下に形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クランクプレスのコネ
クティングロッド用軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的なクランクプレス50は、
図9に示す如く、クラウン51とベッド52とを複数の
コラム53で連結してフレームを構成し、上型を取付け
るスライド54は上下往復移動可能に装着されている。
下型を取付けるボルスタ55はベッド52に固着され
る。クラウン51内には複数のプレス軸受装置10Pで
軸線Z0を中心に回転可能に保持されたクランク軸1が
配設され、偏心部2,2とスライド54とを一対のコネ
クティングロッド3,3で連結している。なお、偏心部
2の中心(軸線Z1)は軸線Z0から所定量だけ偏心さ
れている。したがって、クランク軸1を回転させれば、
スライド54を上下往復移動させつつプレス加工を行え
る。なお、30Pはコネクティングロッド用軸受装置,
57はフライホイール,58はクラッチ,59はブレー
キである。
【0003】ここに、従来のプレス軸受装置10Pは、
図10に示す如く内径中心(軸線Z01)をクランク軸
1の中心(軸線Z0)と同芯としかつクランク軸1の外
周面との間に潤滑油(OIL)を供給する一定のクリア
ランスC1を設けて配設された円筒状すべり軸受11
や、図11に示す如く内径中心(軸線Z02)をクラン
ク軸1の中心(軸線Z0)と同芯として配設した一対の
ころがり軸受21から構成されている。
【0004】したがって、クランク軸1を回転させてス
ライド3を上下動させる無負荷状態では、プレス軸受装
置10Pには図9に示すようにスライド54等の重量が
下向きの静定格荷重Wとして加わる。一方、プレス加工
時にはプレス荷重の反力としての上向きの100TON
以上にも及ぶプレス荷重Fが加わる。
【0005】このように、クランク軸1のプレス軸受装
置10Pは耐荷重条件が厳しいことから、すべり軸受1
1を用いる場合には、軸受内径とクランク軸外形とのク
リアランス、給油条件、油溝等を工夫し、また、ころが
り軸受21を用いる場合には一般的なものに比較して非
常に堅牢な構造としている。
【0006】しかし、図10の単独すべり軸受11を採
用した場合、その耐荷重能力を高めるために油膜厚さす
なわちクリアランスC1を大きくすると、すべり軸受1
1に対するクランク軸1の上下方向の相対位置が変動
し、スライド54の下死点位置精度つまりダイハイトが
変化してしまう。かかるダイハイトの変化は、一層の高
精度が望まれる今日では許され難くなっている。一方、
図11の一対のころがり軸受21を用いる場合、単独で
は大型クランクプレスの荷重能力に耐えられない場合が
多い。また、小型クランクプレスに適用した場合でも非
常にコスト高となる。
【0007】かくして、本出願人は、図12に示すよう
に、すべり軸受11と一対のころがり軸受21とを併設
したいわゆるコンバインド軸受装置10P1を開発し提
案(例えば実開昭63−89425号公報)している。
すなわち、コンバインド軸受10P1は、主にクランク
軸1の移動量を一定範囲内に規制することを目的とする
一対のころがり軸受21と、主に耐荷重能力を高めるこ
とを目的とするすべり軸受11とを、各内径中心(軸線
Z02,Z01)をクランク軸1の中心(軸線Z0)と
同一として配設した構成とされている。したがって、一
対のころがり軸受21によりクランク軸1の移動量を規
制し、かつすべり軸受11で耐荷重能力を高めることが
できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、プレス軸
受装置については、クランク軸1の移動量規制によるダ
イハイト変化の極小化および耐荷重能力を一段と高める
観点から、種々(10P,10P1)に改良されている
が、コネクティングロッド用軸受装置(30P)につい
ては関心が薄かったと言わざるを得ない。
【0009】すなわち、従来のコネクティングロッド用
軸受装置30Pは、図13に示す如く偏心部2(軸線Z
1)とコネクティングロッド3の大端部3Uとの間に、
クリアランスC2をもって配設された円筒状すべり軸受
31から形成されている。したがって、クランク軸1に
関する図10に示した従来のプレス軸受装置10Pと同
様な問題が内在する。また、図14に示すように一対の
ころがり軸受41Pを配設してコネクティングロッド用
軸受装置30Pを形成した場合でも、図11に示した従
来のプレス軸受装置10Pの場合と同様な問題が発生し
てしまう。
【0010】ここに、スライド54側からのプレス荷重
Fがコネクティングロッド3,偏心部2を介してクラン
ク軸1に伝達されるものであることからすれば、プレス
軸受装置をいかに工夫改善しても、コネクティングロッ
ド用軸受装置30Pにおいてダイハイトに影響を与える
程の大きな移動量が発生してしまうならば、クランクプ
レス50全体としての加工精度を一段と高めることは難
しくなる。特に、コネクティングロッド用軸受装置30
Pに加わる荷重の向きと大きさが時事刻々に変化する固
有的事情を考えると、コネクティングロッド用軸受装置
の移動量を最小化することはプレス軸受装置10Pの最
小化を図ることと同等若しくはそれ以上に重要であると
いって過言でない。耐荷重能力についても同様である。
【0011】また、コネクティングロッド用軸受装置の
耐荷重能力を一段と向上できかつ移動量を一層小さくで
きるなら、プレス軸受装置をさらに改善することによっ
てプレス加工精度を従来に比較して飛躍的に向上できる
と考察する。つまり、従来の最善と考えられている図1
2に示すコンバインド軸受装置10P1においても、
すべり軸受11に発生される油圧は、全周的に一定で
ある。クリアランスC1が全周に亘って均一とされてい
るからである。しかも、プレス荷重Fが被駆動時重量W
より著しく大きい。したがって、油圧値をプレス荷重F
に耐えるものとして高くする必要があるので、潤滑油
(OIL)の供給手段を高圧大容量としなければならな
い等の無駄が多い。 ころがり軸受21の変形量増加
等の処置により耐荷重能力を上げる構造とすることは、
特殊なころがり軸受を採用しなければならないのでコス
ト高となる。しかも、転動体の大きな変形量を是認した
のでは、クランクプレスの一層の高精度化要求を満たす
ことができなくなる。すなわち、クランク軸1の上下方
向の移動量がそのままダイハイトの変化として現われて
しまうからである。 クランク軸1の特定ラジアル方
向のみの耐荷重能力を大きくかつ移動量を小さくする場
合でも、全周方向的に対策しなければならないので、装
置過大化を招く。というような解決すべき課題が残って
いるからである。
【0012】本発明の目的は、積極的に油膜圧力を高め
て耐荷重能力を強化しつつプレス荷重による軸の全周方
向移動量を最小に抑えることができるクランクプレスの
コネクティングロッド用軸受装置を提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】図13に示す従来のコネ
クティングロッド用軸受装置30Pでは、偏心部2の中
心(軸線Z1)がすべり軸受31の揺動速度よりも小さ
い速度で揺れ廻るという固有的技術事項から、くさび膜
作用による油膜圧力発生が極めて小さいために大きな耐
荷重能力を持たせることが難しく、かつその油膜の厚さ
もプレス速度(クランク軸1の回転速度)およびブレー
クスルーの慣性力によって変化してしまうので、ダイハ
イトに大きな影響を与えプレス加工精度を低下させる要
因となっている。
【0014】そこで、本発明は、クランク軸(偏心部)
の回転運動を利用して潤滑油のくさび膜作用を積極的に
強化しつつ、これにより発生される最大的油膜圧力がプ
レス荷重方向と合うようにすべり軸受を偏心配設すると
ともにその内径中心を偏心角だけ回転方向に位置ずれさ
せ、かつプレス荷重側のすべり軸受の最小間隙の値をこ
ろがり軸受の転動体の静定格荷重による変形量ところが
り軸受の組込後の残留ラジアル方向クリアランスの合計
値(和)よりも小さく形成し、前記目的を達成する。な
お、本発明における最大的油膜圧力とは、最大油膜圧力
または最大油膜圧力に近い圧力をいう。
【0015】すなわち、本発明に係るクランクプレスの
コネクティングロッド用軸受装置は、複数のプレス軸受
装置に回転支持されたクランク軸の偏心部とスライドと
をコネクティングロッドを介して連結し、クランク軸を
回転させてスライドを上下往復移動させるように構成さ
れたクランクプレスのコネクティングロッド用軸受装置
であって、内径中心が前記偏心部の軸線に対して偏心装
着されたすべり軸受と、内径中心が前記偏心部の軸線に
一致されかつ該すべり軸受の両側に装着された一対のこ
ろがり軸受とから構成され、該すべり軸受の偏心装着に
よって前記偏心部との間に形成される最小隙間を前記ク
ランク軸の回転運動を利用してプレス荷重方向に最大的
油膜圧力を発生できる位置に決定するとともに、該最小
隙間の値を該ころがり軸受の組込後の残留ラジアル方向
クリアランスと転動体の静定格荷重に基づく変形量との
合計値以下に形成したことを特徴とする。
【0016】
【作用】上記構成によるクランクプレスのコネクティン
グロッド用軸受装置では、一対のころがり軸受がクラン
ク軸の偏心部とコネクティングッドの大端部との全周方
向の相対移動量を所定範囲内に規制する。一方、すべり
軸受はころがり軸の内径中心と偏心されかつその最小隙
間がプレス荷重方向に最大的油膜圧力を発生できる位置
に決定されているので、プレス荷重に対する耐荷重能力
を大幅に増大できる。また、最小隙間の値が、ころがり
軸受の組込後の残留ラジアル方向クリアランスと転動体
の静定格荷重に基づく変形量との合計値以下とされてい
るので、ダイハイトに影響を与える移動量を最小化する
ことができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は全体構成図、図2は縦断面図、図3は要部
の拡大断面図である。図1において、クランクプレス5
0の基本的構成は、従来例(図9)と同様とされるが、
クランク軸1は4つのプレス軸受装置10で保持されそ
の軸線Z0を中心として回転される。また、偏心部2,
2とコネクティングロッド3,3の大端部3U,3Uと
は、本コネクティングロッド用軸受装置30,30を介
して連結されている。各偏心部2の中心(軸線Z1)
は、クランク軸1の中心(軸線Z0)に対し所定量Eだ
け偏心されている。なお、56は、フライホイール57
にベルト掛けされたメインモータである。
【0018】さて、本コネクティングロッド用軸受装置
30は、図2に示す如く、内径中心(軸線Z11)が偏
心部2の中心(軸線Z1)に対して偏心装着されたすべ
り軸受31と、内径中心(軸線Z12)が偏心部2の中
心(軸線Z1)に一致されかつすべり軸受31の両側に
装着された一対のころがり軸受41,41とから構成さ
れている。つまり、各ころがり軸41は、コネクティン
グロッド3の大端部3Uと偏心部2との全周方向的相対
移動量を規制するために、偏心部2の中心と同芯とされ
ている。一方のすべり軸受31は、クランク軸1(偏心
部2)の回転運動を利用してプレス荷重Fに抗する大き
な油膜圧力を発生できるように両ころがり軸受41,4
1と偏心配設されている。
【0019】すべり軸受31は、この実施例の場合、製
作,組立および偏心配設の便宜から、図4に示す偏心部
2に被嵌される偏心変形ブッシュ32と、この偏心変形
ブッシュ32に被嵌されかつ大端部3Uに嵌挿される真
円ブッシュ33とから形成されている。一方の各ころが
り軸受41は、図2,図3に示す如く、偏心部2に被嵌
されるインナーレース42,リテーナー44で保持され
た複数の転動体43およびアウターレース45とから形
成され、ラジアル方向クリアランスδCを確保して組込
まれる。なお、転動体43の静定格荷重による変形量を
δrと定義する。
【0020】ここに、すべり軸受31の偏心方向とこの
偏心配設により形成される最小隙間(ho)とは、次の
ような技術的根拠により決定されている。すなわち、図
4,図5において、クランク軸1の回転によって偏心部
2が偏心回転された場合に、すべり軸受31の各部位に
発生される油膜圧力Pは、式1で求められる。 P=Kp(ηUr/C2 )・・・・式1 但し、各記号は下記内容を意味する。 η:潤滑油の粘度 U:偏心部(軸)2の周速度 r:偏心部(軸)2の半径 C:半径隙間で、(D−d)/2として現される周方向
各部位によって異なる変数である Kp:圧力係数で、図6のように、軸受角度θと偏心率
ε(=e2/C)とによって決まる e2:偏心量
【0021】また、油膜形状(油膜厚さ)hは、h=C
(1+ε・COSθ)として求まる。最小隙間の値をh
0とすると、その反対側の最大隙間の値h1は、h1=
2C−h0となる。したがって、図5に示すくさび膜作
用(油膜圧力上昇)域35は、偏心部2の回転方向にお
いて最大隙間(h1)から最小隙間(h0)の間に形成
される。36は、逆くさび膜作用(油膜圧力下降)域で
ある。
【0022】ここにおいて、プレス荷重(F)方向に最
大的油膜圧力Pを発生できるように最小隙間(h0)の
位置を決定するため、偏心量e2と偏心角φ(例えば、
15度〜45度)とを設定している。この偏心量e2
は、偏心部2の中心Oj(軸線Z1)に対して、図4で
上方にe11だけ位置ずれさせかつ中心Ojを通る垂直
軸線に対して右側にe12だけ位置ずれさせることによ
り得られる。具体的には、偏心変形ブッシュ31の組込
角度を調整することにより行われる。
【0023】このように、プレス荷重方向に最大的油膜
圧力Pを発生して耐荷重能力を高めても、移動量が大き
くてはいま一方の高精度化を達成できない。そこで、最
小隙間の値h0を、0<h0<δr+δcとなるように
定めている。これは、偏心変形ブッシュ32を偏心角度
φだけ回転方向に傾けかつ偏心量e2となるようにして
組立することによって、確立することができる。因に、
e2=C+δc−δrとなる。
【0024】したがって、かかるコネクティングロッド
用軸受装置30を用いて各偏心部2とコネクティングロ
ッド3の大端部3Uとを連結すれば、一対のころがり軸
受41,41が偏心部2の全周方向的な移動量を所定範
囲内に規制する。特に、ブレークスルー発生時のプレス
荷重Fと逆方向の慣性力に対して有効に規制作用する。
また、一対のころがり軸受41,41と偏心配設された
すべり軸受31の最小隙間(h0)の位置に基づき、ク
ランク軸1(2)の回転運動を利用してプレス荷重
(F)方向に最大的油膜圧力Pを発生できるから、耐荷
重能力を大幅に増大できるとともにプレス荷重方向の移
動量を非常に小さくできる。つまり、ダイハイト変化に
及ぼす影響を最小化できる。
【0025】さらに、この実施例では、本コネクティン
グロッド用軸受装置30の耐荷重能力の増大とともに全
周方向的移動量を小さく特にプレス荷重方向の移動量を
最小化できる機能・性能に着目し、クランクプレス全体
の高精度化と耐荷重能力を一段と向上させるために、各
プレス軸受装置10に図7,図8に示す複数のすべり軸
受方式を採用している。すなわち、プレス軸受装置10
は、クランク軸1の軸線Z0方向に列配された3つのす
べり軸受11A,11B,11Cからなり、各すべり軸
受11A,11B,11Cは円筒形とされている。
【0026】ここに、図1に示すプレス荷重Fに対して
スライド下死点時におけるクランク軸1の上方向移動量
を小さくするために中間の軸受11Bを幅広として、か
つ上部側の隙間C3を小さく下部側の隙間4を大きくす
るために、軸受11Bの内径中心(軸線Z02)をクラ
ンク軸1の中心(軸線Z0)に対し下側に所定量e01
だけ偏心させている。
【0027】一方、他の軸受11A,11Cの内径中心
(軸線Z01,Z03)は、その偏心量e01を中央軸
受11Bの偏心量e01と同じくしながら、図8に示す
ようにクランク軸1の中心(軸線Z0)に対して偏心方
向を異なるものとしてセットされている。つまり、各す
べり軸受11A,11B,11Cの内径中心(Z01,
Z02,Z03)を異なる方向に同一量だけ偏心させて
いる。
【0028】この実施例では、偏心作用による除々に挟
まる隙間C3の変化とクランク軸1の回転力との関係か
ら油圧上昇を誘発させる油圧上昇部12A,12B,1
2Cが等間隔(120度)となるように、各軸受12
A,12B,12Cを偏心配設している。したがって、
クランク軸1に加わる荷重を全周方向から均一的に保持
できる。また、中央軸受12Bが上方の隙間C3を小さ
くするように偏心されているから、一番大きな荷重つま
りプレス荷重Fに対して必要十分な耐荷重能力を発揮で
きる。
【0029】かかる構成のプレス軸受装置10では、す
べり軸受11A〜11Cの内径中心(軸線Z01〜Z0
3)の偏心方向によっていろいろな特性を持たすことが
できる。例えばすべり軸受11Bの場合には上方側の隙
間C3つまり油膜厚を小さくすることによって、クラン
ク軸1のプレス荷重方向の移動量を最小化できる。ま
た、クランク軸1の回転運動によって隙間が除々に狭ま
ることにより油圧が上昇されるので、最小隙間C3の少
し手前側に高油圧を発生できる。すなわち、隙間C3を
小さくすることにより供給油圧力が高められ耐荷重能力
を大幅に増大できる。
【0030】しかして、この実施例によれば、内径中心
Ob(軸線Z11)が偏心部2の軸線Z1に対して所定
量e2だけ偏心装着されたすべり軸31と、内径中心O
j(軸線Z12)が偏心部2の軸線Z1に一致されかつ
その両側に装着された一対のころがり軸受41,41と
から構成され、かつすべり軸受31の偏心装着によって
形成される最小間隙(h0)をクランク軸1の回転運動
を利用してプレス荷重(F)方向に最大的油膜圧力Pを
発生できる位置に決定するとともに、その最小間隙の値
h0をころがり軸受41の組込後の残留ラジアル方向ク
リアランスδcと転動体43の静定格荷重Wに基づく変
形量δrとの合計値(δc+δr)以下に形成されたコ
ネクティングロッド用軸受装置30であるから、全周方
向的な移動量を所定範囲内に規制できかつ耐荷重能力を
大幅に増大でき、しかもプレス荷重方向の移動量を最小
化できる。よって、ダイハイトを一定とした高精度のプ
レス加工を確実かつ円滑に行える。
【0031】また、すべり軸受31が偏心変形ブッシュ
32と真円ブッシュ33とから形成されているので、製
作・組立が容易で低コストとなり、最小間隙(h0)の
位置も正確に決定できる。
【0032】また、すべり軸受31が耐荷重能力を増大
するので、両ころがり軸受41,41を簡素化でき経済
的である。
【0033】さらに、各プレス軸受装置10が、3つの
すべり軸受11A,11B,11Cの各内径中心(軸線
Z01,Z02,Z03)をクランク軸1の内径中心
(軸線Z0)に対して所定量e01だけそれぞれに異な
る方向に偏心させた構成とされているので、クランクプ
レス全体の耐荷重能力を増大できる。かつ移動量を小さ
くできるから、コネクティングロッド用軸受装置30の
作用効果と相俟って一段と高精度で安定したプレス運転
ができる。しかも、各すべり軸受11A,11B,11
Cが円筒形状とされているので、加工容易で低コストで
組立も簡単となる。
【0034】また、中央のすべり軸受11Bの偏心方向
を上方側の間隙C3が小さくかつ軸線Z02方向の幅寸
法を他のすべり軸受11A,11Cの幅寸法より大きく
してあるので、プレス荷重Fに対向する部位の油圧発生
能力を高くできる、つまり、スライド下死点時における
クランク軸1の上方向耐荷重能力を充分なものとし、偏
心方向の異なるすべり軸受11A,11Cにより下方向
からも拘束することにより、クランク軸1の全方向移動
量を小さくできる。
【0035】
【発明の効果】本発明に係るコネクティングロッド用軸
受装置によれば、内径中心(軸線)が偏心部の軸線に対
して偏心量だけ偏心装着されたすべり軸と、内径中心
(軸線)が偏心部の軸線に一致されかつその両側に装着
された一対のころがり軸受とから構成され、かつすべり
軸受の偏心装着によって形成される最小間隙をクランク
軸の回転運動を利用してプレス荷重方向に最大的油膜圧
力を発生できる位置に決定するとともに、その最小間隙
の値をころがり軸受の組込後の残留ラジアル方向クリア
ランスと転動体の静定格荷重に基づく変形量との合計値
以下に形成されているから、軸の全周方向的な移動量を
所定範囲内に規制できかつ耐荷重能力を大幅に増大で
き、しかもプレス荷重方向の移動量を最小化できる。よ
って、ダイハイトを一定とした高精度のプレス加工を確
実に安定して行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す全体構成図である。
【図2】同じく、コネクティングロッド用軸受装置の縦
断面図である。
【図3】同じく、ころがり軸受の要部の拡大断面図であ
る。
【図4】同じく、すべり軸受の横断面図である。
【図5】同じく、すべり軸受の油膜圧力発生原理を説明
するための図である。
【図6】同じく、圧力係数の求め方を説明するための図
である。
【図7】同じく、プレス軸受装置の縦断面図である。
【図8】同じく、プレス軸受装置の横断面図である。
【図9】従来例を説明するための全体構成図である。
【図10】従来のプレス軸受装置(すべり軸受型)を説
明するための縦断面図である。
【図11】従来のプレス軸受装置(ころがり軸受型)を
説明するための縦断面図である。
【図12】従来のプレス軸受装置(コンバインド軸受
型)を説明するための縦断面図である。
【図13】従来のコネクティングロッド用軸受装置(す
べり軸受型)を説明するための縦断面図である。
【図14】従来のコネクティングロッド用軸受装置(こ
ろがり軸受型)を説明するための縦断面図である。
【符号の説明】
1 クランク軸 2 偏心部 3 コネクティングロッド 3U 大端部 10 プレス軸受装置 11,11A〜11B すべり軸受 21 ころがり軸受 30 コネクティングロッド用軸受装置 31 すべり軸受 32 偏心変形ブッシュ 33 真円ブッシュ 35 くさび膜作用域 36 逆くさび膜作用域 41 ころがり軸受 42 インナーレース 43 転動体 44 リテーナー 45 アウターレース 50 クランクプレス 51 クラウン 52 ベッド 53 コラム 54 スライド 55 ボルスタ 56 メーンモータ 57 ブライホイール 58 クラッチ 59 ブレーキ Z0 クランク軸の軸線(中心) Z1 偏心部の軸線 Oj 偏心部の中心(ころがり軸受の内径中心) Ob すべり軸受の内径中心 P 油膜圧力 h0 最小隙間の値 δC 組込後の残留ラジアル方向クリアランス δr 転動体の静定格荷重に基づく変形量 F プレス荷重

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のプレス軸受装置に回転支持された
    クランク軸の偏心部とスライドとをコネクティングロッ
    ドを介して連結し、クランク軸を回転させてスライドを
    上下往復移動させるように構成されたクランクプレスの
    コネクティングロッド用軸受装置であって、 内径中心が前記偏心部の軸線に対して偏心装着されたす
    べり軸受と、内径中心が前記偏心部の軸線に一致されか
    つ該すべり軸受の両側に装着された一対のころがり軸受
    とから構成され、該すべり軸受の偏心装着によって前記
    偏心部との間に形成される最小隙間を前記クランク軸の
    回転運動を利用してプレス荷重方向に最大的油膜圧力を
    発生できる位置に決定するとともに、該最小隙間の値を
    該ころがり軸受の組込後の残留ラジアル方向クリアラン
    スと転動体の静定格荷重に基づく変形量との合計値以下
    に形成したことを特徴とするクランクプレスのコネクテ
    ィングロッド用軸受装置。
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