JPH06198251A - 無静電型振動流送式選別機 - Google Patents

無静電型振動流送式選別機

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JPH06198251A
JPH06198251A JP3021071A JP2107191A JPH06198251A JP H06198251 A JPH06198251 A JP H06198251A JP 3021071 A JP3021071 A JP 3021071A JP 2107191 A JP2107191 A JP 2107191A JP H06198251 A JPH06198251 A JP H06198251A
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plate
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electrostatic
free vibration
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JP3021071A
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Tadashi Kiyokawa
忠 清川
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Kiyokawa Plating Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来、物品の形状による選別に際して、静電
気の発生が物品の流送を滞らしめ選別障害となっていた
ので、静電気の発生を極力抑えた選別機を提供して、選
別効率を高めることを目的とする。 【構成】 傾斜した選別プレートの上方にむけて物送波
を送って、プレート上の角状物を登攀させ球状物を転落
させると共に、同プレートに多孔性陽極酸化処理したア
ルミニウムなどを採用することによって、静電気の発生
を抑えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電気による選別ミス
を起こすことなく形状選別を行える、無静電型振動流送
式選別機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、自動的に物の選別を行う際、
対象物の大きさによって物を選別するのは比較的容易だ
が、対象物の形状によって物を選別することは大変困難
であると考えられている。というのも、物体の大きさが
異なれば、重量、外寸など機械的に選別処理し易い差異
が生じるのに対し、形状が異なるのみでは、重量、外寸
などに目立った差異が顕れないことも多く、その場合は
物品の形状そのものを認識選別するための物理的基準を
得るのが困難だからである。
【0003】かつて、本発明者は、振動移送式粒状物選
別装置(実開平2-133484号)を提案して、球形粒状物と
角形粒状物とを機械的に選別することに一定の成果を収
めた。しかし、かかる振動移送式粒状物選別装置におい
ては、傾斜したプレートを振動させてプレート上の対象
物を選別するものであったために、物体とプレートの間
に静電気の発生が不可避で、この静電気によって選別対
象物がプレートに張り着いてしまい、選別に支承を来す
という欠点があったのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、振動移送式
粒状物選別装置に上記の欠点があったことに鑑みてなさ
れたもので、静電気による選別障害を起こすことなく、
適正に形状選別のできる装置を提供することを技術的課
題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明においては、表面
に多数の小孔が形成されるか、有孔陽極酸化被膜を形成
されるか、アルミニウムの陽極酸化処理による有孔被膜
を形成されるかした選別プレートを採用し、このプレー
トを傾斜させた上で、かかるプレートにバイブレータに
よって、斜面上方へ向けて流送波が進行するように選別
プレートを振動させ、以て、略球形物は重力に従って前
記選別プレートを転がり落ち、略平板形物は流送波に乗
ってプレート上を登攀するようにしたことにより、静電
気による選別障害を起こすことなく、適正に形状選別の
できる無静電型振動流送式選別機を提供したのである。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。なお、図
1は本実施例の斜視図であり、図2は断面図、図3〜図
5は部分拡大図である。
【0007】750mm×280mm×10mmのアルミニウム板表面
に陽極被膜処理を施す。陽極被膜処理は、しゅう酸、硫
酸などの混酸電解液中で行われ、アルミニウム板を電極
にセットした後、電解液を比較的低温に保ちながら所定
の電圧を印加して行う。かくして、アルミニウム板表面
には、厚さ30μの多孔酸化アルミニウム被膜が形成され
る。この被膜の孔は、酸素原子がアルミニウム原子と反
応する際に、既に形成されている被膜層を破壊しつつ形
成するもので、本実施例においては、1平方センチメー
トル当り約130×108個の微細な孔が形成されている。
【0008】このアルミニウム板を、支持台2上に載せ
て長辺を約5度傾斜させて支持し、バイブレータ3を跨
がせる。このバイブレータ3(神鋼電機社製)は、支持
台2の脚の間に配設されるもので、上方に被さる板に振
動を与えて波を生起させることができ、この波によっ
て、板上の物体を傾斜上方へ送り出すことができる。
【0009】傾斜したアルミニウム板は、選別プレート
1を構成する。この選別プレート1の下端からおよそ15
cm上ったところの上方に、投下器4を配置する。この投
下器4は、投下器4下に設けられた、選別プレート1の
下のバイブレータ3とは別の振動発生器43によりその通
路41を振動され、振動によって選別対象物を流送する通
路41上に、複数の投下孔41a・41a・…を流送方向に末広
がりのV形状に配置して構成されるもので、貯蔵ホッパ
ー42内に蓄えられる選別対象物が、ターンテーブル44の
回転に伴って通路41上に送られると、該通路41上を進み
ながら、通路41の幅方向中央付近にあるものから両端に
あるものへと順番に投下孔41a・41a・…から落としなが
ら、選別プレート1の全幅に亙って万遍なく選別対象物
を投下する。
【0010】一方、投下器4の選別プレート上方には、
磁気選別域が設けられている。この磁気選別域は、選別
プレートの幅方向に掛け渡される7本のプラスチック磁
石5・5・…によって形成される。このプラスチック磁
石5・5・…は角棒形状であって、棒の両端にではな
く、棒の下面に一様に分散して磁力が有る。プラスチッ
ク磁石は、選別プレート1との間隔が上にいく程小さく
なるように配置されており、選別プレート1を選別対象
物が上っていくと、磁性の強いものが上から下へ順に磁
石に捕捉される。
【0011】さて、貯蔵ホッパー42内に収められるの
は、セラミック固定抵抗器の中間製品Mと鍍金球Bの混
合物である。この鍍金球Bは、セラミック固定抵抗器の
中間製品をメッキ加工する際に、メッキ対象部分と陰極
電極とを電気的に接続するためにどうしてしも混合しな
ければならないものであるが、セラミック固定抵抗器の
中間製品(0.5mm×0.5mm×0.3mmの略方形)と鍍金球
(直径約0.8mmの球体)とは大きさがほぼ同じであって
篩などでは選別できないために、従来はメッキ後の分離
選別に苦労していたのである。
【0012】しかるに、本実施例においては、これら中
間製品Mと鍍金球Bの混合物を貯蔵ホッパー42内に収め
ておき、本機全体を始動させ、ターンテーブル44を回転
させて投下器4の通路41上に選別対象の混合物を移し替
え、通路41を振動させて通路41上の選別対象物を投下孔
41a・41a・…方向へ送り出し、投下孔41a・41a・…から
選別対象物を選別プレート1上に落下させるのである。
【0013】一方、選別プレート1上では、約5度の傾
斜が設けられていると共に傾斜上方へ流送波が進行して
いる。このため、直方体形状のものが選別プレート1上
に落ちると、傾斜を下ることなく流送波に乗って傾斜上
方へ移動していくが、球形のものが選別プレート上に落
ちると、プレートの振動によって転動し、それと同時に
転がり摩擦係数が極めて小さいために5度の傾斜を下っ
て落ちていくのである。今、球形のものは鍍金球Bであ
り、直方体形状のものはセラミック固定抵抗器の中間製
品Mである。
【0014】直方体形状のものは選別プレートを上り、
球形のものは下っていく。更に、正二十面体形状のもの
は下り、正四面体形状のものは上っていくだろう。正二
十面体形状のものは現在の選別対象物の中には混合され
ていないが、正四面体形状に近いものは混合されてい
る。これは4つの鍍金球がメッキ工程で凝集してできた
ものであり、これは本来プレート上を下り落ちて選別さ
れるべきものである。また、鍍金球が3つあるいは5つ
凝集したものも同様にプレートを上るものと考えられ
る。
【0015】そこで、選別プレート1を上っていった先
には、磁気選別域が設けられている。鍍金球Bは純ニッ
ケル製であり、かなり磁性が強く、磁気選別域でプラス
チック磁石に捕捉される。これに対し、セラミック固定
抵抗器の中間製品Mは金属ニッケルを含んでいるもの
の、その量が全体からみて僅かであるために、プラスチ
ック磁石に引き付けられる力よりも重力の方が大きく、
プレート表面から離脱上昇することがないので、そのま
まプレートを上っていく。
【0016】しかして、プレート最上部でセラミック固
定抵抗器の中間製品Mを回収すれば、選別が終了する。
【0017】本実施例は以上のように構成されるが、本
発明は上記実施例にのみ限定されるものではなく、特許
請求の範囲で種々の変更が可能である。特に、選別プレ
ートへの選別対象物の投下の仕方を変えるといったこと
は、当然に本発明の範囲内に含まれる。
【0018】
【発明の効果】以上、実施例を以て説明したとおり、本
発明によれば、選別プレート上を選別対象物を上り下り
させることによって、形状による選別が行える。このと
き、斜面上で振動が連続して起き、静電気の発生し易い
状態になっているもかかわらず、プレートとして、小孔
を多数有したものや陽極酸化処理されたアルミニウムな
どを採用することにより、静電気の発生・貯留を極力防
止することができる。本発明における静電気発生防止の
主因は、選別プレートに多孔性材料を用いて選別対象物
と選別プレートとの接触面積を減らしたこと、あるい
は、この他の原因、例えば孔内に残留した硫酸基などが
帯電防止効果を奏するなどといったことであろうと推測
される。
【0019】また、磁気選別域が設けられていれば、磁
性の強度による選別も同時に行える。このように、本発
明の無静電型振動流送式選別機は、産業上の利用価値が
高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例品の斜視図である。
【図2】実施例品の断面図である。
【図3】実施例品の部分拡大図である。
【図4】実施例品の部分拡大図である。
【図5】実施例品の部分拡大図である。
【符号の説明】 1 選別プレート 2 支持台 3 バイブレータ 4 投下器 5 プラスチック磁石 M セラミック固定抵抗器の中間製品 B 鍍金球

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その傾斜したプレート表面に多数の小孔
    が形成された選別プレートと、プレート上方へ向けて流
    送波が進行するように斜面を振動させるバイブレータを
    含むことにより、略球形物は重力に従って前記選別プレ
    ート上を転がり落ち、略平板形物は流送波に乗って前記
    小孔面を弾みながらプレート上方へと登攀するようにな
    っていることを特徴とする無静電型振動流送式選別機。
  2. 【請求項2】 その傾斜したプレート表面に有孔陽極酸
    化被膜を形成された選別プレートと、プレート上方へ向
    けて流送波が進行するように斜面を振動させるバイブレ
    ータを含むことにより、略球形物は重力に従って前記選
    別プレートを転がり落ち、略平板形物は流送波に乗って
    プレート上を登攀するようになっていることを特徴とす
    る無静電型振動流送式選別機。
  3. 【請求項3】 その傾斜したプレート表面にアルミニウ
    ムの陽極酸化処理による有孔被膜を形成された選別プレ
    ートと、斜面上方へ向けて流送波が進行するように選別
    プレートを振動させるバイブレータを含むことにより、
    略球形物は重力に従って前記選別プレート上を転がり落
    ち、略平板形物は流送波に乗ってプレート上を登攀する
    ようになっていることを特徴とする無静電型振動流送式
    選別機。
  4. 【請求項4】 プレート表面に設けられた多数の孔が、
    1平方センチメートル当り40×108〜1000×108個の密度
    で分布していることを特徴とする請求項1記載の無静電
    型振動流送式選別機。
  5. 【請求項5】 選別プレート上に選別対象物を撒布する
    投下器を含むことを特徴とする請求項1〜4の何れかに
    記載の無静電型振動流送式選別機。
  6. 【請求項6】 投下器が、前記選別プレート上に位置す
    る振動流送式の通路を含むと共に、当該通路面には複数
    の投下孔が開設されていることを特徴とする請求項5に
    記載の無静電型振動流送式選別機。
  7. 【請求項7】 投下孔が、通路面の幅方向位置と長手方
    向位置にある相関的関係をもって配置されていることを
    特徴とする請求項6に記載の無静電型振動流送式選別
    機。
  8. 【請求項8】 選別プレートの投下器上方に、磁気選別
    域が設けられていることを特徴とする請求項5または6
    に記載の無静電型振動流送式選別機。
  9. 【請求項9】 磁気選別域が、選別プレート上方に配設
    されるプラスチック磁石によって形成されることを特徴
    とする請求項7に記載の無静電型振動流送式選別機。
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