JPH06198047A - パチンコ機 - Google Patents

パチンコ機

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JPH06198047A
JPH06198047A JP4361141A JP36114192A JPH06198047A JP H06198047 A JPH06198047 A JP H06198047A JP 4361141 A JP4361141 A JP 4361141A JP 36114192 A JP36114192 A JP 36114192A JP H06198047 A JPH06198047 A JP H06198047A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 遊技者に有利な権利の発生有無を明確にす
る。 【構成】 識別情報制御装置13は識別情報を左列3,7、右
列5,9 および中列4,6,8の順序で停止表示し、同一停止
識別情報が上行、下行および対角線の合計4種類に表示
された場合を特別組合せの成立に定め、リーチ表示中に
停止表示される左列3,7 および右列5,9 には、その列内
で同一な識別情報を他の列とは独立に表示し、リーチ表
示中に停止表示されない中列4,6,8 にはその列内で互い
に異なる識別情報を表示することにより、リーチ表示の
終了時期および特別組合せの成立有無を容易に予測させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は始動入賞口への入賞に応
じて所定の識別情報を表示するパチンコ機の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】パチンコ機には所定条件が満足されたと
きに発射球の入賞確率が一定時間だけ拡大させ、上記条
件をパチンコ機の動作に依存させる機種がある。このよ
うな機種は、いわゆる第1種および第3種と呼ばれ、パ
チンコ機の遊技盤に可変表示装置を設けたものがある。
【0003】この種のパチンコ機は可変表示装置に複数
種の識別情報を表示し、遊技盤面に発射されたパチンコ
球(以下、発射球という)が遊技盤面の始動入賞口に入
賞すると、可変表示装置が起動されてゲームを開始させ
る。
【0004】このゲームは、一般に複数種の識別情報が
複数行で可変表示装置によって所定の変動表示時間だけ
変動表示されたのち、この変動表示の終了に基いていず
れかの識別情報が所定の停止表示時間だけ停止表示され
るのである。
【0005】そして可変表示装置に停止表示された停止
識別情報が予め定められた特別組合せである場合、遊技
盤面の可変入賞球装置は起動されて遊技者に有利な権利
は発生されるのである。
【0006】この可変入賞球装置は発射球を受け入れ易
い第1状態と受け入れない第2状態とを取り、通常時に
おいては第2状態を、特別組合せが可変表示装置に表示
されたときに可変入賞球装置は第2状態から第1状態に
移行するのである。
【0007】これにより発射球は可変入賞球装置に受け
入れられ易くなり、この入賞球に対しては所定数の賞品
球が払い出されるので、遊技者にとって有利な権利を発
生させることになる。
【0008】上述した可変表示装置には識別情報を複数
列・複数行で表示する機種があり、遊技盤面に設けられ
た始動入賞口への入賞に基いて識別情報を所定の変動表
示時間だけ複数行複数列で変動表示させる。
【0009】以下、始動入賞口に入賞したパチンコ球は
始動入賞球といい、一般の入賞口に入賞したパチンコ球
は単に、入賞球ということにし、いずれの入賞球に対し
ても所定数の賞品球が払出される。
【0010】この変動表示は始動入賞口への入賞に基い
て複数種の識別情報をたとえば上方から下方にスクロー
ルを繰り返すことによって変動表示させる。このスクロ
ールは、識別情報を3行3列で表示する場合、左列、中
列および右列の各列単位で制御され、変動表示の開始か
ら上記変動表示時間が経過すると、可変表示装置は識別
情報の変動表示を終了させて各列単位で停止表示に移行
させる。
【0011】一般に識別情報の変動表示から停止表示へ
の移行の際し、左列、中列および右列の各列が同時に停
止表示されることはまれで、各列が所定順序にしたがっ
て1列づつ停止表示に移行する機種が主流を占めてい
る。
【0012】上述した特別組合せは、各列の停止識別情
報が行方向にすべて同じ種類のものが並んだ場合、ある
いは特定の識別情報が特別の法則にしたがって並んだ場
合、を定めていることが多く、上記3行3列の識別情報
を表示する場合、各行方向に3種類、対角線の方向に2
種類の合計5種類の組合せが成立することになる。
【0013】また可変表示装置の変動表示から停止表示
への移行中、複数列の停止表示済の識別情報が特別組合
せの一部を形成いいかえれば特別組合せが成立する可能
性を備えている場合、通常表示の態様から態様とは異な
る態様のリーチ表示に移行する可変表示装置を設けた機
種がある。
【0014】このリーチ表示には、リーチ表示時におけ
る識別情報の変動表示速度がリーチ表示時ではない場合
の変動表示速度よりも遅い機種がある。このように構成
することによって特別組合せの成立可能性があることを
表示すると同時に上記有利な権利の発生に対する期待感
を遊技者に起こさせるのである。
【0015】このリーチ表示のためのリーチ時間は予め
1種類または複数種類に定められ、複数種類に定められ
ている場合であっても、リーチ時間の種別はそれほど多
く定められてはおらず、リーチ表示の終了時に現ゲーム
によって上記有利な権利が発生するか否かを容易に予測
できる程度に定められている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】このため変動表示がリ
ーチ表示に移行された場合、遊技者は、リーチ表示の終
了時期および特別組合せの成立有無を容易に予測できる
のである。
【0017】このためリーチ表示の終了時期が近づいた
ときに特別組合せが成立しないことを認識した場合、上
記スクロールの繰り返しによる特別組合せの再度の成立
可能性は皆無である。とくに1コマないし3コマの違い
で特別組合せが成立しない場合には遊技意欲が減退し易
い。
【0018】そこで本発明は、特別組合せが成立するか
否かをリーチ表示の終了時期において明確にしたパチン
コ機の提供を目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するための手段として、リーチ表示中に停止表示される
可変表示装置の列にはその列内で同一な識別情報を他の
列とは独立に表示しリーチ表示中に停止表示されない列
にはその列内で互いに異なる識別情報を表示する識別情
報制御装置を設けた構成としている。
【0020】可変表示装置は変動表示中およびリーチ表
示中に識別情報を列方向にスクロールさせる構成として
いる。
【0021】リーチ表示時における識別情報の変動表示
速度がリーチ表示時ではない場合の変動表示速度よりも
遅い構成としている。
【0022】可変表示装置は識別情報を3行3列で表示
するとともに中央行には中央列のみに識別情報を表示す
る構成としている。
【0023】
【作用】このような構成としたことにより、識別情報制
御装置はリーチ表示の終了時期に特別組合せの一部を構
成する識別情報が可変表示装置にリーチ表示されている
場合には有利な権利を発生させ、そうでない場合には有
利な権利を発生させることがない。
【0024】可変表示装置が変動表示中およびリーチ表
示中に識別情報を列方向にスクロールさせる構成では、
識別情報は行方向に特別組合せの成立を順次移行させ
る。
【0025】リーチ表示時における識別情報の変動表示
速度がリーチ表示時ではない場合の変動表示速度よりも
遅い構成では速度の変動によってリーチ表示を表示す
る。
【0026】可変表示装置が識別情報を3行3列で表示
するとともに中央行には中央列のみに識別情報を表示す
る構成では、特別組合せが上行、下行および対角線の合
計4種類成立する。
【0027】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を図面に基いて詳
細に説明する。図1は本発明に係るパチンコ機の要部構
成を表わしており、1は可変表示装置を示し、可変表示
装置1はパチンコ機10の遊技盤11面のほぼ中央に配置さ
れている。
【0028】本実施例において可変表示装置1は図2お
よび図3に示すように、7つの7セグメントLCD表示
素子3〜9からなる特別図柄表示素子2で構成されてい
る。すなわち可変表示装置1は識別情報を3行(横方
向)3列(縦方向)で表示するとともに中央行には中央
列のみに識別情報を表示する構成になっている。
【0029】また可変表示装置1の特別図柄表示素子2
が7セグメントLCD表示素子3〜9からなる構成なの
で、外形はブラウン管およびLED表示素子で構成した
場合と比較して小さく、しかも消費電力もブラウン管お
よびLED表示素子と比較して小さく、可変表示装置1
の外形および消費電力の省力化は容易に図られる(図4
および図5参照)。
【0030】特別図柄表示素子2に変動表示、停止表示
およびリーチ表示される識別情報は、本実施例にあって
は0〜9の数字およびP,H,F,のアルファベットか
ら構成されている(図6ないし図8参照)。
【0031】そして遊技盤(図2参照)11面に設けられ
た始動入賞口12にパチンコ球が入賞すると、ゲームが開
始される。
【0032】このゲームの詳細は後述するが、可変表示
装置1が起動されて本実施例にあっては、所定の変動表
示時間だけ複数種の識別情報を上方から下方すなわち列
方向にスクロールを繰り返すことによって変動表示およ
びリーチ表示させる。
【0033】この変動表示およびリーチ表示の終了に基
いて、いずれかの識別情報を所定の停止表示時間だけ停
止表示する。なお本実施例ではリーチ表示時における識
別情報の変動表示速度がリーチ表示時ではない場合の変
動表示速度よりも遅く定められている。
【0034】図1に戻り、可変表示装置1は特別図柄表
示素子2のほかに、識別情報制御装置13を備え、識別情
報制御装置13は図示を省略したROMに予め格納された
制御プログラムに基いて特別図柄表示素子2を表示制御
する。また特別図柄表示素子2に表示される各種識別情
報のデータは上記ROMに格納されている。
【0035】識別情報制御装置13は第2識別情報選択回
路14、第2識別情報発生回路15、第1識別情報選択回路
16、第1識別情報発生回路17および第2識別情報判定回
路18から構成されている。
【0036】また識別情報制御装置13は識別情報を左
列、右列および中列の順序で停止表示し、同一停止識別
情報が上行、下行および対角線の合計4種類に表示され
た場合を特別組合せの成立に定める。
【0037】そしてリーチ表示中に停止表示される左列
および右列には、その列内で同一な識別情報を他の列と
は独立に表示し、リーチ表示中に停止表示されない中列
にはその列内で互いに異なる識別情報を表示する。
【0038】すなわち変動表示から停止表示への移行時
にリーチ表示が形成された場合には上行、下行および対
角線の特別組合せのうち、いずれの左列および右列にも
同一の識別情報が停止表示されることになる。
【0039】第2識別情報発生回路15および第1識別情
報発生回路17は無限カウンタ(または乱数表)からな
り、始動入賞口12の入賞タイミングに応じて任意の停止
識別情報を選択する。そして第2識別情報選択回路14は
第2識別情報発生回路15から、第1識別情報選択回路16
は第1識別情報発生回路17から停止識別情報に相当する
停止数値データを左中右の各列毎に選択する。
【0040】また上記制御プログラムは、スタートから
エンドまでの1サイクル実行に要する処理時間TP が、
4msecを越えないように構成され(TP <4msec)いい
かえれば識別情報制御装置13はおよそ4msec毎にリセッ
トされることになる。
【0041】そして第2識別情報発生回路15および第1
識別情報発生回路17は上記制御プログラムの一連の処理
終了後、4msec毎のリセット信号が入力されるまでの時
間を利用して、停止数値データをカウントアップ(更
新)させる。
【0042】詳しくいえば第2識別情報発生回路15は4
msec毎に停止数値データを「0」ないし「9」までカウ
ントアップさせる一方、第1識別情報発生回路17は、第
2識別情報発生回路15が一巡する毎に停止数値データを
「0」ないし「21」までカウントアップさせる。
【0043】そして第2識別情報判定回路18は、始動入
賞口12への入賞時点で第2識別情報選択回路14が第2識
別情報発生回路15からたとえば「7」を選択した場合、
さらに第1識別情報選択回路16は第1識別情報発生回路
17から、その時点の停止数値データを選択する(図14の
c参照)。
【0044】この停止数値データは特別組合せ判定回路
19に入力され、第1識別情報選択回路16が第1識別情報
発生回路17から「7」を選択したことを特別組合せ判定
回路19によって判定した場合、有利な権利を発生するた
めの大役信号を大役制御回路20に入力する。これにより
大役制御回路20は大役処理として、可変入賞球装置21を
駆動制御することによって遊技者に有利な権利を発生さ
せる(後述)。
【0045】このように大役信号が特別組合せ判定回路
19から大役制御回路20に入力される確率は、第1識別情
報発生回路17から22種類の停止数値データが発生さ
れ、第2識別情報発生回路15からは10種類の停止数値
データが発生されるので、220分の1になる。
【0046】なお本実施例では第2識別情報選択回路14
が第2識別情報発生回路15から「7」以外を選択した場
合、第1識別情報選択回路16は第1識別情報発生回路17
から停止数値データを選択しない。
【0047】始動入賞口12には始動入賞球を検出するた
めに始動スイッチ22が設けられ、始動スイッチ22は第2
識別情報選択回路14に接続されている。始動スイッチ22
は近接スイッチからなり、始動入賞球の検出時に検出信
号を第2識別情報選択回路14に入力するので、第2識別
情報選択回路14は始動入賞球の有無を検出できる。
【0048】また特別組合せ判定回路19には無限カウン
タが内蔵され、特別図柄表示素子2に表示される識別情
報の組合せに相当する数を常時カウントしており、は、
特別組合せと非特別組合せ(リーチ表示を含む)とを別
個にカウントしている。
【0049】特別組合せ判定回路19は第2識別情報選択
回路14が第2識別情報発生回路15から「7」を選択した
場合、特別組合せのいずれかの数値を選択する一方、そ
うでない場合には非特別組合せのいずれかの数値を選択
する。
【0050】そして選択された数値に応じてメモリ23に
予め格納された特別組合せまたは非特別組合せに相当す
る停止識別情報の組合せを特別図柄表示素子2に表示す
るのである。
【0051】なお第2識別情報選択回路14が第2識別情
報発生回路15から「7」を選択し、かつ、第1識別情報
選択回路16が第1識別情報発生回路17から「7」を選択
しない場合、特別組合せ判定回路19は変動表示からリー
チ表示するための非特別組合せ用の数を上記無限カウン
タから選択する。
【0052】すなわち特別組合せ判定回路19は識別情報
制御装置13から入力される信号および種別に応じて特別
図柄表示素子2を表示制御する。
【0053】特別組合せ判定回路19は始動記憶装置24に
も接続されており、始動記憶装置24には4個の始動表示
素子25が備えられている。始動記憶装置24は識別情報制
御装置13を介して始動スイッチ22によりカウントされた
始動入賞球数を始動表示素子25によって点灯表示する。
【0054】始動表示素子25によって点灯表示される始
動入賞球数データは、最大値が4球に定められ、始動記
憶装置24は5球目以降の始動入賞球に対する表示を行わ
ない。
【0055】ここでゲーム中に始動入賞球が5球以上あ
った場合、識別情報制御装置13は4球目までの各始動入
賞球についてはゲーム開始に係る権利を保持し、この権
利が保持されている各始動入賞球に対応した停止数値デ
ータを識別情報制御装置13によって決定し、5球目以降
の始動入賞球に対応する停止数値データの決定は行わな
い。
【0056】すなわち識別情報制御装置13は5球目以降
の始動入賞球をゲームの始動について無視することにな
り、この始動入賞球に対しては通常の入賞処理のみが施
されることになる。
【0057】また始動記憶装置24は可変表示装置1を起
動いいかえれば停止表示状態から変動表示状態に移行さ
せゲームを最初に開始させた始動入賞球数を始動表示素
子25によって表示しない。
【0058】さらに詳しくいえば始動記憶装置24はゲー
ム中すなわち特別図柄表示素子2が識別情報を始動表示
素子25によって変動表示させてから、停止表示するまで
の始動入賞球数データを1ゲーム毎に点灯表示するもの
で、この点灯表示時点の停止数値データを識別情報制御
装置13によって決定し、決定した停止数値データをメモ
リ23に格納する。
【0059】そして特別図柄表示素子2が変動表示中の
識別情報を停止表示させた時点で、始動記憶装置24によ
って始動入賞球数データを始動表示素子25に点灯表示し
ている場合、始動記憶装置24は始動入賞球数データを始
動表示素子25から1球分減じるのである。
【0060】可変表示装置1の特別図柄表示素子2は図
4および図5に示すように主枠体26および飾枠体27内に
収容されており、制御基板28と特別図柄表示素子2とは
リボンケーブル29によって接続されている。
【0061】大役制御回路20は図2および図9に示した
可変入賞球装置30を制御するためのもので、大役処理と
して大入賞口31を開放させることによって遊技者にとっ
て有利な権利を発生させる。
【0062】大入賞口31内に配置された継続入賞口32に
発射球が入賞したときに、継続入賞球の検出信号を大役
制御回路20に入力する。この継続入賞口32には継続入賞
球検出スイッチ33が設けられている。継続入賞球検出ス
イッチ33は大入賞口31への入賞球を検出したときに、す
でに実行されている大役処理を継続させるためのもので
ある。また大入賞口31には入賞球数検出スイッチ34が設
けられ、この入賞球数検出スイッチ34は大役制御回路20
に接続されている。これにより大役制御回路20は大入賞
口31内への入賞球をすべて検出することができる。
【0063】なお継続入賞球検出スイッチ33および入賞
球数検出スイッチ34は近接センサから構成され、図1で
は継続入賞球検出スイッチ33および入賞球数検出スイッ
チ34の図示が省略されている。
【0064】可変入賞球装置21は大入賞口31を開閉する
開閉板(図10および図11参照)35を開閉制御するための
大入賞口ソレノイド36と、大役を効果音で報知する大役
音発生装置37と、大役を光で報知する大役表示装置38と
を主構成する。
【0065】開閉板35は図示を省略したピンによって前
後方向に回動自在に連結され、図示を省略したリンク機
構を介して大入賞口ソレノイド36に連結されている。大
入賞口ソレノイド36は大役制御回路20によって制御され
る。
【0066】そして大役制御回路20が大入賞口ソレノイ
ド36を励磁すると、大入賞口31が開放され、発射球は大
入賞口31に入賞し易くなる。
【0067】大入賞口31への入賞球は入賞球数検出スイ
ッチ34によって検出され、その入賞球数は大役制御回路
20からの入力信号に基いてカウントされると同時に大役
制御回路20は特別組合せ判定回路19を介して特別図柄表
示素子2に入賞球数を表示する(図13のa参照)。
【0068】そして入賞球数検出スイッチ34によって検
出された入賞球数データが所定数(本実施例においては
10球〜図13のb参照)に達したとき、大役制御回路20
は大入賞口ソレノイド36に開閉板35を閉鎖させるための
信号を発生させる。これにより励磁状態にある大入賞口
ソレノイド36は解磁され、開放されている大入賞口31は
閉止されて発射球を入賞させない(図13のc参照)。
【0069】また大役制御回路20は、入賞球数検出スイ
ッチ34が10球の入賞球をカウントしない場合には、大
入賞口31を開放してからおよそ29.491sec 経過するま
で、大入賞口31の開放を継続させる。
【0070】このような大役処理中、大役制御回路20が
継続入賞球検出スイッチ33入賞球を検出した場合、継続
モードがセットされる。そして大役制御回路20は大役処
理開始から大役時間経過後または10球入賞後、大入賞
口ソレノイド36を駆動して開閉板35を一旦閉鎖させてか
ら、入賞球数データにかかわらず大役処理はふたたび1
回のみ継続(再開)されると同時に(図13のd参照)、
すでにセット済の上記継続モードが解除される。
【0071】この継続モードは、継続入賞球検出スイッ
チ33が入賞球を検出しないときにはセットされず、大役
処理が予め定められた回数まで継続したときにおいても
ふたたびセットされることはない。本実施例において、
上記継続モードがセットされる回数の最高値は15回に
定められている。
【0072】なおパチンコ球は図2に示した上皿39から
投入されると、図示を省略した投入球供給装置から上記
打球装置(図示省略)に供給される。そして40で示した
ハンドル装置を操作することによって、パチンコ球は遊
技盤11に向かって打ち出される。また図2に示した41は
下皿である。
【0073】つぎに上記構成に係るパチンコ機の使用手
順を図について以下に説明する。まず図示を省略した電
源回路から電力が供給されると、パチンコ機10全体が初
期化される。識別情報制御装置13はゲームの開始までウ
エイト状態にあり、いいかえれば始動入賞球の検出待ち
状態になっている。
【0074】ついで上記初期状態から始動入賞球が入賞
球数検出スイッチ22によって検出されると、識別情報制
御装置13は図14のaに示す検出パルス信号の立ち上がり
の時点で、停止識別情報に相当する停止数値データを取
り込む。
【0075】これにより右中左各列の停止識別情報が決
定され、この時点では複数種の識別情報が特別図柄表示
素子2において上方から下方にスクロールを繰り返さ
れ、識別情報の変動表示がすでに開始されている(図14
のb参照)。
【0076】この変動表示は図14のaに示す検出パルス
信号の立ち下がりの時点から5.693secが経過するまで継
続され(図14のc参照)、図14のcの時点から897.024m
secが経過するまで、識別情報制御装置13によって比較
的低速度で変動表示されたのちに左列の識別情報は停止
表示される(図14のd参照)。
【0077】この図14のdの時点においては右列の識別
情報が比較的低速度で変動表示され、図14のdの時点か
ら897.024msec が経過するまで、識別情報制御装置13に
よって比較的低速度で変動表示されたのちに右列の識別
情報は停止表示される(図14のe参照)。
【0078】この図14のeの時点で左列および右列の停
止識別情報が同一でない場合、リーチ表示はされず、そ
の場合、この図14のeの時点で中列の識別情報が比較的
低速度で変動表示され、図14のeの時点から897.024mse
c が経過するまで、識別情報制御装置13によって比較的
低速度で変動表示されたのちに中列の識別情報は停止表
示される(図14のf参照)。
【0079】図14のfの時点では図示を省略したランダ
ム時間カウンタの数値が読み出され、その数値に応じた
ランダム時間rtが決定される。そして図14のfの時点か
ら0.098secとランダム時間rtとの和が経過した時点で
(図14のg参照)、特別組合せ判定回路19は、第1識別
情報選択回路16が第1識別情報発生回路17から「7」を
選択したか否かを判定する(図14のg参照)。
【0080】他方、図14のeの時点で左列および右列の
停止識別情報が同一である場合にはリーチ表示が形成さ
れる。この場合、図14のe(破線)の時点で中列の識別
情報が比較的低速度で9998.336msecが経過するまで、識
別情報制御装置13によってきわめて低速度で上方から下
方に向かってスクロールされる(図14のh参照)。
【0081】これにより遊技者はリーチ表示を容易に認
識することができる。そしてリーチ表示は、上述した図
14のaにおいて取り込んだ停止数値データに相当する中
列の識別情報が表示されるまで継続される。なお図14の
hの時点から中列の識別情報が停止表示されるのに要す
る時間は0〜4952.064msecに定められている(図14のi
参照)。
【0082】また上述した図14のc時点で、第1識別情
報選択回路16が第1識別情報発生回路17から「7」を選
択している場合、識別情報制御装置13は図14のhおよび
図14のi間または図14のh直前であるところのリーチ表
示の終了時期に特別組合せが形成される。
【0083】図6ないし図8は図14のc時点で、第1識
別情報選択回路16が第1識別情報発生回路17から「7」
を選択し、特別組合せの識別情報が「7」である場合を
示している。
【0084】また図8が図14のiすなわちリーチ表示の
終了時期であり、図6および図7が図14のhおよび図14
のi間または図14のhの直前の場合である。
【0085】このような状況において遊技者は図6ない
し図8のいずれの状況においても特別組合せが成立する
ことを確信できるので、上記権利の発生に対してきわめ
て大きな期待感を抱かせることができる。
【0086】これに対してリーチ表示の終了時期が近づ
いているにもかかわらず、特別組合せの一部を構成する
識別情報が可変表示装置にリーチ表示されていない場合
には有利な権利を発生させることがないので、大きな失
望感を感じることもない。
【0087】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、リーチ表
示の終了時期が近づいた時点で特別組合せが成立するか
否かをリーチ表示の終了時期において明確に予測でき
る。これにより1コマないし3コマの違いで特別組合せ
が成立しない場合にあってもその旨を容易に予測できる
ので、特別組合せすなわち遊技者に有利な権利の不成立
に起因した遊技意欲の減退を抑止できる。
【0088】可変表示装置が変動表示中およびリーチ表
示中に識別情報を列方向にスクロールさせる構成では、
識別情報は行方向に特別組合せの成立を順次移行させる
ので、遊技者に有利な権利の成立有無を列方向のスクロ
ールによって認識できる。
【0089】リーチ表示時における識別情報の変動表示
速度がリーチ表示時でない場合の変動表示速度よりも遅
い構成では速度の変動によってリーチ表示を認識でき
る。
【0090】可変表示装置が識別情報を3行3列で表示
するとともに中央行には中央列のみに識別情報を表示す
る構成では、特別組合せが上行、下行および対角線の合
計4種類成立するので、特別組合せの組合せによって遊
技変化を遊技者に付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す要部ブロック図であ
る。
【図2】図1の装置を設けたパチンコ機の正面図であ
る。
【図3】図2の可変表示装置を示す正面図である。
【図4】図3の可変表示装置の一部を示す正面図であ
る。
【図5】図4の可変表示装置の一部を示す側面図であ
る。
【図6】図5の可変表示装置の動作を示す要部正面図で
ある。
【図7】図6と異なる状態を示す可変表示装置の要部正
面図である。
【図8】図7と異なる状態を示す可変表示装置の要部正
面図である。
【図9】図3の可変入賞球装置を示す正面図である。
【図10】図9の可変入賞球装置の動作を示す斜視図であ
る。
【図11】図10の可変入賞球装置の動作を示す側面図であ
る。
【図12】図2の遊技盤の裏面を示す要部背面図である。
【図13】図1の装置の制御タイミングを示す図である。
【図14】図2と異なる状態を示す図である。
【符号の説明】
1 可変表示装置 10 パチンコ機 11 遊技盤 12 始動入賞口 30 可変入賞球装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技盤面に設けられた始動入賞口と、該
    始動入賞口への入賞に基いて複数種の識別情報を複数行
    複数列に所定の変動表示時間だけ変動表示させ該変動表
    示の終了に基いていずれかの識別情報を列単位に所定順
    序で所定の停止表示時間だけ順次停止表示する可変表示
    装置と、該可変表示装置に停止表示された停止識別情報
    の行方向の複数種の組合せのいずれかが予め定められた
    特別組合せである場合に遊技者に有利な権利を発生させ
    る可変入賞球装置とを備えており、前記可変表示装置の
    変動表示から停止表示への移行中に複数列の停止表示済
    の識別情報が前記特別組合せの一部を形成している場合
    に通常表示の態様から該態様とは異なる態様のリーチ表
    示に移行するパチンコ機において、前記リーチ表示中に
    停止表示される前記可変表示装置の列には該列内で同一
    な識別情報を他の列とは独立に表示し前記リーチ表示中
    に停止表示されない列には該列内で互いに異なる識別情
    報を表示する識別情報制御装置を設けたことを特徴とす
    るパチンコ機。
  2. 【請求項2】 可変表示装置は変動表示中およびリーチ
    表示中に識別情報を列方向にスクロールさせることを特
    徴とする請求項1に記載のパチンコ機。
  3. 【請求項3】 リーチ表示時における識別情報の変動表
    示速度がリーチ表示時ではない場合の変動表示速度より
    も遅いことを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    のパチンコ機。
  4. 【請求項4】 可変表示装置は識別情報を3行3列で表
    示するとともに中央行には中央列のみに識別情報を表示
    することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれ
    かに記載のパチンコ機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005034231A (ja) * 2003-07-16 2005-02-10 Olympia:Kk 遊技機、プログラム及び記憶媒体

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