JPH0951980A - パチンコ機 - Google Patents

パチンコ機

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JPH0951980A
JPH0951980A JP7205799A JP20579995A JPH0951980A JP H0951980 A JPH0951980 A JP H0951980A JP 7205799 A JP7205799 A JP 7205799A JP 20579995 A JP20579995 A JP 20579995A JP H0951980 A JPH0951980 A JP H0951980A
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JP7205799A
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Inventor
Masahiro Takeuchi
正博 竹内
Yoshio Wakana
芳生 若菜
Makoto Tayui
誠 田結
Hidekatsu Takeuchi
英勝 竹内
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Takeya Co Ltd
Original Assignee
Takeya Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パチンコ機において、表示装置に表示される
当り態様を増やしながらも、当り態様を覚える必要がな
いようにする。 【解決手段】 当該パチンコ機においてなされる中図柄
変動処理は、右図柄が停止されるまで中図柄を変動させ
る(S410〜S420)。右図柄が停止すると、リー
チ状態であって(S430)且つそのとき発生された乱
数値が所定の条件を満たすか(S440)を判定する。
満たしていなければS490〜S500の通常の停止手
順を踏んで当該処理を終了する。満たしていれば、停止
図柄の7つ手前の図柄を表示させ(S450)、その図
柄の輝度を徐々に落とす(S460)。以下、表示図柄
を次々と変更し、停止図柄が表示されるまで繰り返す
(S460〜S480)。こうしてリーチ状態になった
ことが、輝度の変化によって報知されるので、遊技者
は、当り態様を覚える必要がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技域に画像表示
装置を備え、この画像表示装置に出力される画像に応じ
て、入賞確率が変動されるパチンコ機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりパチンコ機においては、その遊
技域に、液晶ディスプレイ等の画像表示装置及び始動口
を備えたものがある。始動口に遊技玉が入る(入賞す
る)と、パチンコ機内部に内蔵されたコンピュータが、
画像表示装置に画像を出力する処理を開始し、例えばス
ロットマシンのドラムが回転する様子を示す擬似的な画
像(以下、単にスロットという)が表示される。この画
像においては例えば、図柄が上から下へと流れるように
表示され、所定時間経過すると静止される。そして静止
時の図柄の組み合せに応じて、遊技上の特典が得られる
ようにされている。特典としては、当該パチンコ機の入
賞確率を飛躍的に高くする大入賞口を形成するものが典
型である。また、パチンコ機によっては、特定の入賞口
(普段は閉じておく)への入賞を大入賞口を形成する条
件としておき、スロットの図柄が特定の組み合せ(例え
ば”7,7,7”)になると、その特定の入賞口が開口
する、という機種もある。何れにしても、遊技者にとっ
て有利な状態(いわゆる大当り状態。以下、単に大当り
ともいう)が創出されることとなる。
【0003】ところで、パチンコ機を人気のある機種に
するための方法として、大当り状態に移行するための図
柄の組み合せ(以下、当り態様ともいう)を増やすとい
うものがある。当り態様が増えれば、スロットを見てい
るだけでも楽しく、また、全ての当り態様を実際に見た
い、という新たな興味を遊技者に抱かせることができ
る。
【0004】当り態様を増やすために、図柄の種類を増
やして、当り態様は全て”V,V,V”や”Y,Y,
Y”のようなゾロ目の態様とすると覚え易いが、これで
は変化に乏しいものとなり、また、当り態様になる確率
が急激に減少してしまう。例えば、15種類の図柄を3
個並列させる場合には、15/(15×15×15)=
約0.004であるが、図柄を30種類に増やすと、3
0/(30×30×30)=約0.001になってしま
う。従い、当り態様を増やすには、例えば”A,B,
C”や”3,5,7”のような、ゾロ目よりも複雑な配
列も当り態様としなければならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、複雑な
配列にすると、2図柄が表示された段階で、当り態様の
内の2図柄と一致している状態(いわゆるリーチ状態)
になっても、遊技者がこれに気付かない場合がある。逆
に、リーチ状態でない2図柄を、リーチ状態と勘違いさ
せ、いらぬ期待を抱かせてしまうことも有り得る。つま
り、遊技者にとっては、全ての当り態様をしっかりと把
握した上で遊技することが肝要である。そこで、パチン
コ機には、その遊技域の下方等に当り態様が掲示されて
いるが、これを注視する遊技者は少なく、また一旦遊技
を始めてしまうと、この掲示を見ている余裕はなくな
る。
【0006】本発明はかかる課題に鑑みなされたもの
で、当り態様を増やしながらも、当り態様を覚える必要
がないパチンコ機を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】係る目的を達成するため
になされた本発明の請求項1に記載されたパチンコ機
は、図1に例示するように、複数の図柄を表示するため
の表示手段と、遊技域に設けられた始動口に遊技玉が入
ったことを検出する始動入賞検出手段と、該始動入賞検
出手段によって前記検出がなされると、乱数を出力する
乱数発生手段と、該乱数発生手段によって出力された乱
数の値に基づいて、前記表示手段に表示するための図柄
を設定する図柄設定手段と、前記表示手段に、様々な図
柄を表示させ、該表示された各図柄を次々と別の図柄に
変更させる変動表示を行なった後、前記図柄設定手段に
よって設定された前記図柄を表示させるものであって、
しかも前記設定された図柄の内、少なくとも1つの図柄
については、他の図柄よりも前記変動表示の終了を遅ら
せる図柄制御手段と、を備え、前記図柄設定手段によっ
て設定された図柄が、前記表示手段に出力され、しかも
該出力された複数の図柄が、予め設定された特定の配列
になったときには、入賞確率が変動されるパチンコ機に
おいて、前記少なくとも1つの図柄が表示される前であ
って、且つ前記他の図柄が既に表示された時点におい
て、該前記他の図柄が前記特定の配列の一部となってい
るか否かを判定するリーチ判定手段と、該リーチ判定手
段によって、前記他の図柄が前記特定の配列の一部とな
っていると判定されると、その時点にて変動表示が続行
されている、図柄の輝度を漸次変化させる輝度制御手段
と、を備えたことを特徴とする。
【0008】また請求項2に記載の発明は、請求項1に
記載のパチンコ機において、前記輝度制御手段が、前記
変動表示によって表示される各図柄毎に、輝度を漸次変
化させることを特徴とする。
【0009】また更に、請求項3に記載の発明は、請求
項1または請求項2に記載のパチンコ機において、前記
図柄制御手段が、前記変動表示を、各図柄について時間
差をおいて終了させることにより前記図柄設定手段によ
って設定された複数の図柄を一つずつ表示させ、前記リ
ーチ判定手段が、前記図柄設定手段によって設定された
複数の図柄の内、前記図柄制御手段によって一つの図柄
を除いて全て表示されたときに、残る一つの図柄として
所望の図柄を補うと前記特定の配列となるか否かを判定
することを特徴とする。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求
項3に何れか記載のパチンコ機において、前記乱数発生
手段とは独立に乱数を出力する第2乱数発生手段を更に
設け、輝度制御手段が、前記第2乱数発生手段により出
力された乱数を参照し、該乱数の値が予め設定された条
件を満たす場合であって、且つ前記リーチ判定手段によ
って、前記他の図柄が前記特定の配列の一部となってい
ると判定された場合にのみ、その時点にて変動表示が続
行されている、図柄の輝度を漸次変化させることを特徴
とする。
【0011】
【発明の実施の形態】請求項1に記載のパチンコ機にお
いて、始動口に遊技玉が入る(入賞する)と、始動入賞
検出手段がこれを検出し、乱数発生手段が乱数を出力す
る。この乱数に基づいて、図柄設定手段が表示手段に表
示するための図柄を設定する。ここで、表示手段は複数
の図柄を表示可能にされており、図柄設定手段は乱数発
生手段により出力された乱数に対応して、複数の図柄を
設定するのである。例えば、表示手段が3つの図柄を表
示させるもののとき、乱数の値が「50」であれば”
4,5,C”、「120」であれば”B,4,5”のよ
うに設定する。こうして設定された図柄は、図柄制御手
段によって変動表示が行なわれた後、同じく図柄制御手
段によって表示手段に表示される。変動表示とは、表示
手段に様々な図柄を表示させ、表示された各図柄を次々
と別の図柄に変更させるものであって、例えば、初めに
表示装置に”A,2,6”と表示させた後、この3つの
図柄を夫々A→B→C→…→、2→3→4→…、6→7
→8→…等と変動させて行く。この変動表示を行なって
から、図柄設定手段によって設定された複数(上記の例
では3個)の図柄、例えば”4,5,C”を表示する。
但し、設定された図柄”4,5,C”は一度に表示され
るのではなく、少なくとも1つの図柄については、他の
図柄よりも前記変動表示の終了を遅らせて、表示され
る。例えば、”4,5”のみが一度に表示されて(この
とき、右図柄は変動表示を続行中)、後から”C”が表
示されたり(これを甲パターンということにする)、左
図柄”4”がまず表示され、次に”5、C”が同時に表
示されたり(これを乙パターンということにする)、或
は、左中右の3図柄が一つずつ表示される(これを丙パ
ターンということにする)といった具合である。
【0012】そして更に、当該パチンコ機においては、
遅れて表示される図柄(甲パターンならば”C”)が表
示される前に、先んじて表示された他の図柄(甲パター
ンならば”4、5”)が、当り態様の一部となっている
か否かをリーチ判定手段が判定し、なっているときに
は、輝度制御手段が、その時点において変動表示が続行
されている図柄の輝度を漸次変化させる。例えば、当該
パチンコ機において”4,5,6”が当り態様であるな
らば、”4,5”は当り態様の一部となっているので、
右図柄(変動表示中)の輝度が漸次変化される。つま
り、当該パチンコ機によれば、表示手段に出力される複
数の図柄の内、先んじて表示される幾つかの図柄(前記
表現では「他の図柄」)が、当り態様の一部となってい
るときには、変動表示中の図柄の輝度が変化される。こ
れにより遊技者に、遊技中のパチンコ機の表示手段に出
力されている図柄が当り態様に近いこと、より詳しく
は、そのとき変動中の図柄の如何によって当り態様にな
りうることを知らせる。
【0013】従い、請求項1に記載のパチンコ機によれ
ば、表示手段の出力内容が、当り態様になりうるもので
あるときには、その時点で変動表示が継続されている図
柄の輝度を変化させるので、遊技者に明確に知らせるこ
とができ、且つ当り態様の一部となっていない状態にて
表示された場合には、輝度を変化させないので、遊技者
にいらぬ期待を抱かせることも防止できる。たとえ当該
パチンコ機を、複雑な当り態様を有する機種として構成
しても、遊技者は全ての当り態様を記憶する必要がな
く、輝度が変化されるのを待ちつつ遊技をすれば良い。
【0014】また、一旦、当り態様の一部として出力さ
れた図柄が、再び図柄の変動がなされたり輝度が変化さ
れたりすると、せっかく当り態様に近いものが表示手段
に出力されたのに、異なる図柄に変わってしまうかもし
れないという不安感を遊技者に与える恐れがある。この
点、当該パチンコ機においては、先んじて表示された図
柄については、輝度を変化させたり変動表示を再開させ
たりせず、出力された状態を保持するので、遊技者は安
心して遊技することができる。
【0015】なお、1回の始動入賞に対して、乱数発生
手段が出力する乱数は一つとは限らない。例えば、2つ
の乱数を出力させて、その1つめで当り態様にするか否
かを決定して、2つめで具体的にどんな図柄を表示させ
るかを決定したり、或は表示させる図柄の数(前記例で
は3個)に対応した個数の乱数を出力させて、各乱数に
て、例えば左中右の図柄を別々に決定しても良い。
【0016】請求項2に記載のパチンコ機においては、
輝度制御手段が、輝度の漸次変化を、変動表示によって
表示される各図柄毎に行なう。つまり、例えば前記の甲
パターンにて”4,5”と表示され、右図柄が1→2→
3→…と変動表示が続行されているときには、これら
「1」「2」「3」…毎に輝度が変化される。
【0017】このように各図柄毎に輝度を変化させず、
例えば「1」「2」「3」…と徐々に輝度が低下されて
「6」は全く見えなくなり、「7」「8」「9」…と徐
々に明るくされる、という輝度変化でも、遊技者に既に
変動表示が終了されている”4,5”が当り態様に極め
て近いもの(この場合はリーチ状態)であることを知ら
せることができるが、これでは、「4」「5」「6」等
は暗くて殆ど見えず、図柄を変動させる価値が低下す
る。
【0018】これに対し、当該パチンコ機のように、各
図柄毎に輝度を漸次変化させれば、例えば、「1」が明
るく表示された後、徐々に暗くされ、続いて「2」が明
るく表示された後、段々暗くされる、というように、明
るく表示されて図柄を視認できる瞬間が、各図柄毎に存
在する。これ以外の変化パターンにて輝度が変化される
場合にも、最も明るくされるときの輝度をある程度明る
くしておくことにより視認できる。従い、図柄を変動さ
せる意味を低下させることなく、遊技者に当り態様に極
めて近い図柄が表示手段に出力されていることを報知で
きる。
【0019】請求項3に記載のパチンコ機においては、
図柄制御手段が、変動表示を、各図柄について時間差を
おいて終了させることにより図柄設定手段によって設定
された複数の図柄を一つずつ表示させ、且つリーチ判定
手段が、図柄設定手段によって設定された複数の図柄の
内、図柄制御手段によって一つの図柄を除いて全て表示
されたときに、残る一つの図柄として所望の図柄を補う
と特定の配列となるか否かを判定する。つまり、当該パ
チンコ機における図柄制御手段は、前記の丙パターンに
て変動表示を終了させていくものとなっている。そして
変動表示が最後の1枚を除いて全て終了されて、そのと
きに表示されている図柄が特定の配列、つまり当り図柄
の配列の一部となっているとき(いわゆるリーチ状態の
とき)のみ、残る1枚の図柄の輝度が漸次変更される。
【0020】従い、請求項3に記載のパチンコ機におい
ては、リーチ状態になったときにのみ、最後の1図柄
(変動表示中)の輝度が変更されるので、この輝度変更
という報知動作の発生回数が必要最小限に抑えられ、遊
技者がこの報知動作に慣れてしまうのを防止できる。ま
た、まさにあと1図柄そろえば、当り態様となるときに
報知するので、報知動作がなされれば、極めて当り態様
になる確率の高い状態ということになるので、遊技自体
を非常に楽しいものとすることができる。
【0021】請求項4に記載のパチンコ機においては、
輝度制御手段が、変動表示の輝度を漸次変化させるの
を、次のような場合に行なう。すなわち、既に変動表示
を終了された図柄が、特定の配列の一部になっていると
リーチ判定手段によって判定された場合であって、且つ
新たに設けられた第2乱数発生手段により出力された乱
数の値が予め設定された条件を満たす場合に輝度を漸次
変化させる。つまり、たとえ変動表示を終了された図柄
が、特定の配列の一部になっていても、輝度の漸次変化
が行なわれない場合がある。
【0022】従い、請求項4に記載のパチンコ機におい
ては、当り態様になりうる図柄が表示されたことを遊技
者に明確に知らせることができるという、請求項1に記
載の発明による効果を、やや損ねることになる。しか
し、輝度の変更という報知動作が行なわれなかったにも
拘らず、当り態様になるという、意外性を備えた機種と
することができる。
【0023】なお、第2乱数発生手段は、乱数発生手段
とは独立に乱数を出力するものであるが、この「独立
に」とは、乱数発生手段によって出力される乱数の値
(以下、第1の乱数と言う)をそのまま用いない、とい
う意味であり、第1の乱数に所定の演算を施してこの演
算結果を乱数として出力するものや、第1の乱数として
所定の値が出力されたときに更新されていくループカウ
ンタ、を第2乱数発生手段としてもよい。
【0024】また、報知動作がなされるために、この乱
数の値が満たすべき条件としては、例えば、第2乱数発
生手段が0〜7の乱数を出力させるものならば、出力さ
れた乱数が「4以下である」や、「ゼロである」等が考
えられる。従って、前記説明で「請求項1に記載の発明
による効果を、やや損ねる」と記したが、この条件を緩
くする(例えば、「乱数の値がゼロでない」とする)こ
とにより、損ねる度合を縮小すれば、請求項1に記載の
発明による効果とほぼ同等の効果を有し且つ、意外性の
あるパチンコ機とすることができる。
【0025】
【実施例】以下に本発明の一実施例について図面と共に
説明する。まず、図2は本発明の一実施例であるパチン
コ機2の前面を表す構成図である。図2に示すように、
パチンコ機2では、遊技盤面に設けられた遊技域4の中
央上部には、様々な画像を表示する、表示手段としての
ドットマトリクス表示装置(以下、表示装置という)6
が配設されており、その下方には遊技玉を受け入れ易い
開き状態に変化可能な変動入賞装置8が配設されてい
る。
【0026】表示装置6は、発光ダイオード(LED)
を縦9個、横19個のマトリクス状に並べて表示画面を
構成したもので、所定のLEDのみを点灯させることに
より、様々な文字、図形等を表示することができる。パ
チンコ機2では、表示装置6と変動入賞装置8との間に
設けられた始動口10a及び変動入賞装置8自身の左右
に設けられた始動口10b,10cの何れかに遊技玉が
入賞すると、例えば図3(a)に示すような、3個の数
字が表示される。そして更に、点灯させるLEDを現時
点にて点灯しているものからその下にあるLEDに変更
し、表示画面の上部から、新たに表示すべき文字の下端
に相当するLEDを点灯させて行くことにより、上から
下へと移動される様子を擬似的に表示する(スクロール
表示)。図3(b)は中央の図柄”1”が移動され
て、”2”が表示される途中の様子を示している。
【0027】図2に戻り、表示装置6の下部には、図柄
の変更表示中に、更に始動口10a〜10cへ発射玉が
入賞すると、その入賞回数に応じた数(最大4個)だけ
点灯する4個のLEDからなる始動記憶表示器12が設
けられており、当該パチンコ機2においては、表示装置
6の図柄の変化が停止したときに、始動記憶表示器12
を形成するLEDが点灯していれば、その点灯が1つ消
されて、表示装置6での図柄の変更表示が再度なされる
ようになっている。
【0028】なお、図2において、14は表示装置6の
上部に設けられた天入賞口(一般入賞口)、16a,1
6b及び18a,18bは、夫々、表示装置6及び変動
入賞装置8の左右に設けられた袖入賞口(一般入賞
口)、20a〜20fは発射玉の転動誘導部材としての
風車、22は遊技域4へ発射するパチンコ玉を貯留する
と共に入賞に応じた景品玉が排出される上部受け皿、2
4は入賞状態に応じた発音がなされるスピーカである。
また、26はパチンコ玉を発射するために回動操作され
る発射ハンドルであり、図示しない発射装置によって1
分間に100個の割合でパチンコ玉が発射されるように
設定されている。
【0029】一方、変動入賞装置8は、パチンコ機2の
遊技盤面に取り付けられたものであり、前面の中央上部
に、ソレノイド(図示せず)によって開閉される開閉板
28が設けられている。そして、表示装置6に停止して
表示された3つの図柄の組み合わせが特定の当り態様の
組み合わせ(例えば、”7,7,7”)の時に、図2に
示すように開閉板28が前方に開かれ、これによって特
別入賞口としての大入賞口30が形成されて、当該パチ
ンコ機2が通常状態よりも入賞確率の高い大当り状態と
なる。そして開閉板28は、表示装置6に表示される図
柄が揃ってから所定時間経過するか、或いは大入賞口3
0に発射玉が10個入賞したと検出されるかのどちらか
が成立すると閉じるようにされている。
【0030】また、大入賞口30はその内部が3つに仕
切られており、その中央部は大当り状態を継続させるた
めの特定領域32となっている。特定領域32を遊技玉
が通過した場合には、開閉板28を閉じた後に再び開閉
板28を開放して大当り状態が継続するようになってい
る。なお、このパチンコ機2において、大当り状態の間
に開閉板28が開閉する最大回数は16回に設定されて
いる。
【0031】次に、パチンコ機2の遊技盤裏面に設けら
れた制御装置34について、図4を用いて説明する。制
御装置34は、始動口10aに入賞した発射玉を検出す
る始動入賞スイッチ36a,始動口10bに入賞した発
射玉を検出する始動入賞スイッチ36b,始動口10c
に入賞した発射玉を検出する始動入賞スイッチ36c,
大入賞口30に入賞した発射玉を検出する大入賞口用カ
ウントスイッチ38,大入賞口30の特定領域32を通
過した発射玉を検出する継続入賞スイッチ40,及び発
射ハンドル26が回動操作されてパチンコ玉が発射され
ているときにオンする発射ハンドルスイッチ42からの
各検出信号を入力する入力回路44と、入力回路44を
介して取得した前記各検出信号に基づいて表示装置6や
変動入賞装置8等を制御するための制御プログラムを実
行するCPU46と、CPU46が実行する制御プログ
ラムを格納するROM48と、CPU46が処理するデ
ータを一時記憶すると共に電源が切られた場合でも記憶
内容を保持可能なバックアップ機能を有するRAM50
と、CPU46が表示装置6に表示させる画像の画像デ
ータを格納する画像ROM52と、CPU46からの指
令に基づいて、表示装置6,始動記憶表示器12,変動
入賞装置8の開閉板28を開閉させるためのソレノイド
54,及びパチンコ機2の遊技域4に設けられたランプ
からなる電飾装置56へ、夫々駆動信号を出力すると共
に、図示しないホール管理コンピュータに接続された外
部情報端子58へ当該パチンコ機2が大当り状態である
ことや大当り状態の継続回数等を表す情報信号を出力す
る出力回路60と、表示装置6の表示画面において指定
された位置のLEDを、指定された輝度にて発光させる
表示装置コントローラ61と、アンプ62を介してスピ
ーカ24から発音させるサウンドジェネレータ64と、
前記各部を接続するバス66と、を備えている。
【0032】なお、パチンコ機2の遊技盤裏面には、各
入賞口に入賞した発射玉を回収するための回収路(図示
せず)が設けられており、始動入賞スイッチ36aと大
入賞口用カウントスイッチ38は、夫々、始動口10a
の下部と変動入賞装置8の下部とに夫々配置された回収
路に取り付けられている。そして、始動入賞スイッチ3
6b,36cは、変動入賞装置8の内部において始動口
10b,10cの周囲に夫々設けられており、継続入賞
スイッチ40は、変動入賞装置8の内部において大入賞
口30の下部に設けられている。
【0033】また、画像ROM52には、表示装置6に
様々な画像を表示させるための画像データが格納されて
いる。このように構成された制御装置34において、C
PU46は、後述する遊技処理を実行することにより、
当該パチンコ機2の全体制御を行い、更に後述するスロ
ット表示処理を実行することにより、遊技の進行に応じ
た様々な画像を表示装置6に表示させる。
【0034】そこで以下、CPU46が実行する遊技処
理について説明する。まず、図5は、遊技処理を表すフ
ローチャートである。この遊技処理の実行が開始される
と、まずステップ(以下、単にSと記す)110にて、
始動口10a〜10cに入賞があったか否かを判定す
る。つまり、始動入賞スイッチ36a〜36cがONさ
れたか若しくは始動記憶表示器12のLEDが既に点灯
されていかるどうかをチェックし、少なくとも一方がな
されていなければ同判定を繰り返し、なされるまで待機
する。このS110の処理が本発明の始動入賞検出手段
としての処理に相当する。
【0035】なされていればS120に進んで、乱数を
出力させる。乱数は、ここではCPU46が具備するク
ロックに基づいて駆動される5つのループカウンタ(以
下、単にカウンタともいう)の値から抽出される5個の
数値である。より詳しくは、例えば2msec毎にタイ
マー割り込みを掛け、その都度、第1のカウンタの値を
1増加させる。第1のカウンタの値は400になる毎に
ゼロに戻されて、0〜399の400個の値を出力させ
る。第2及び第3のカウンタも略同様のものであり、こ
ちらは夫々0〜24及び0〜15の値を出力させる。第
4のカウンタは、第3のカウンタの値がゼロになる毎に
1増加されて0〜16の値を出力させ、第5のカウンタ
は、第4のカウンタの値がゼロになる毎に1増加されて
0〜15の値を出力させる。つまりこの乱数出力も、C
PU46が行なうプログラムにて行なわれている訳であ
るが、ここでは その説明を省略する。そしてこのS1
20の処理が本発明の乱数発生手段としての処理に相当
する。
【0036】続いてS130に進み、S120にて出力
された乱数に基づいて、表示装置6に出力する図柄を設
定する。パチンコ機2においては、上記乱数値に対応し
て3個の図柄が横一列に並列されて表示装置6に表示さ
れる。これら3個の図柄の内、左に表示される図柄(以
下、単に左図柄という)及び右に表示される図柄(以
下、単に右図柄という)は、共に16種類の図柄からな
り、第3のカウンタ及び第5のカウンタの値に対応して
表示される図柄が決定する。この対応関係を[表1]に
示す。
【0037】
【表1】
【0038】また、表示装置6の中央に表示される図柄
(以下、単に中図柄という)は、17種類の図柄からな
っており、第4のカウンタの値に対応して表示される図
柄が決定する。この対応関係を[表2]に示す。
【0039】
【表2】
【0040】但し、第1のカウンタの値が100若しく
は300のときには、当り態様にて表示させるものと
し、第2のカウンタの25種類の値に対応して表示され
る図柄が決定する。この対応関係を[表3]に示す。
【0041】
【表3】
【0042】このようにパチンコ機2においては、当り
態様は”1,1,1”や”¥,¥,¥”といったゾロ目
だけでなく、「*」が付いた図柄がそろったものも当り
態様とされ、計25種類がある。そして、これらの内の
1つが表示装置6に出力されると、開閉板28が開かれ
る。なお、第1のカウンタの値が100でも300でも
ないときに、第3〜第5カウンタが、当り態様の組み合
せにする値を出力させる場合(第3〜第5カウンタの値
が全て2のとき等)があるが、この場合は、本来設定さ
れるべき図柄を差し替えて、当り態様にならないように
する。例えば、第3〜第5カウンタの値が全て2のと
き、[表1]によれば右図柄として「2」が設定される
筈であるが、差し替えて「3」を設定する。以上のS1
30の処理が本発明の図柄設定手段としての処理に相当
する。
【0043】こうして図柄の設定が完了すると、S14
0に進み、この設定された3つの図柄(以下、単に設定
図柄と言う)を表示装置6に出力するスロット表示処理
を行なう。前記したように、表示装置6はLEDをマト
リクス状に並べたものであって、スロットマシンのよう
なドラムも停止ボタンもないが、スクロール表示によっ
て上方から下方に多数の図柄を流れるように表示した
後、設定図柄を表示して行く様子が、スロットマシンを
髣髴とさせるので、こう呼ぶことにする。このスロット
表示処理の内容を図6に示す。
【0044】図6は、スロット表示処理の内容を示すフ
ローチャートである。本処理は、主に左図柄変動処理
(S210)、右図柄変動処理(S220)、中図柄変
動処理(S230)の各内容は、いずれも、1回の処理
にて夫々の図柄を少しずつ変化させ、複数回夫々の処理
を繰り返すことによりスクロール表示等を行ない、最終
的に設定図柄の内の一つを表示するというものになって
いる。すなわち、本処理が起動されるとまずS210に
て左図柄変動処理を行ない、次にS220の右図柄変動
処理を行ない、続いてS230に示す中図柄変動処理を
行ない、S240にて設定図柄が全て表示されたか否か
を判定し、されていればスロット表示処理を終了し、表
示されていなければ、S210に戻って、S210〜S
230の処理を設定図柄が表示されるまで繰り返す。
【0045】ここで、これら3つの図柄変動処理につい
て詳しく説明する。但し、左図柄変動処理及び右図柄変
動処理については殆ど同じ処理となるため、図7に示し
た共通のフローチャートにて説明する。図7は、左図柄
変動処理及び右図柄変動処理(以下、左(右)図柄変動
処理という)が図6に示した流れに従って夫々繰り返し
実行される結果、行なわれていく処理を一つのフローチ
ャートにして表したものである。左(右)図柄変動処理
が起動されると、まず、S310初期変動を終らせるか
否かを判定する。初期変動とは、複数の図柄をスクロー
ル表示させることであり、判定方法は左図柄変動処理の
場合には30図柄スクロールさせたこと、右図柄変動処
理の場合には左図柄のスクロール表示が終了して左の設
定図柄が表示されたこと、とされているものとする。各
処理における条件が成立していないときには、S320
に進んで、もう1図柄スクロールさせ、再びS310に
戻り、条件が成立するまでスクロール表示をする。な
お、このスクロール表示は、[表1]に示した図柄を、
0→1→2→…→萬→円→0→…の順序にてスクロール
させ、1図柄分、スクロールさせる時間が0.1sec
というスピードにて目まぐるしく行なわれる。
【0046】条件が成立するとS330に分岐して、ス
クロール中の図柄を停止して表示させる図柄の3つ手前
の図柄まで変動させる。例えば、設定図柄が「£」であ
れば、「£」の3つ手前の図柄である「¥」まで更にス
クロールさせる。従い、S330の処理に入った時点に
てスクロール表示されている図柄によってスクロールさ
れる量が異なる。例えば、スクロール表示されている図
柄が「4」であれば、「4」から「¥」までの6図柄
分、スクロールさせることになり、「¥」がスクロール
表示されていれば、一切変動は行なわれず次のステップ
に進む。
【0047】こうして、3つ手前の図柄までスクロール
されると、S340に進み、3図柄ゆっくりとスクロー
ルさせて、設定図柄にて停止させる。このときのスクロ
ール速度は1図柄あたり約1secにされている。つま
り左(右)図柄変動処理は、左(右)図柄のスクロール
表示を行なった後、図5のS130にて設定された図柄
を夫々表示装置6に出力する処理となっている。なお、
図柄が停止されるタイミングは、前記説明より明らかな
ように、左図柄の方が右図柄よりも先となる。
【0048】次に、中図柄変動処理について図8に示
す。図8は中図柄変動処理を、図7の左(右)図柄変動
処理と同様、図6に示した流れに従って夫々繰り返し実
行される結果、行なわれていく処理をフローチャートに
して表したものである。この中図柄変動処理が起動され
ると、まず、S410にて右図柄のスクロール表示が停
止されたか否かを判定する。なお、右図柄が停止される
のは、図7を右図柄変動処理として読んだときに、S3
10からS330に分岐する場合であるから、左図柄も
停止されていることになる。右図柄が停止していないと
きには、S420に進んで更に1図柄スクロールさせ再
びS410に戻り、停止されるまでスクロール表示をす
る。なお、このスクロール表示は、[表2]に示した図
柄を、0→1→2→…→萬→円→*→0→…の順序にて
スクロールさせ、1図柄分、スクロールさせる時間が
0.1secというスピードにて行なわれる。
【0049】右図柄が停止されると、S430に分岐し
て、既に停止されている左図柄及び右図柄がリーチ状態
になっているかどうかを判定する。リーチ状態とは、
[表3]に示した25種類の各当り態様から、中図柄を
取り除いてなる配列になっている状態を言う。例えば、
左図柄及び右図柄が共に「0」ならば、当り態様”0,
0,0”のリーチ状態であり、左図柄及び右図柄が共に
「3*」ならば、”3*,3,3*”若しくは”3*,*,3*”
のリーチ状態となる。
【0050】リーチ状態であれば、S440に進み、中
図柄の輝度を漸次変化させるフェード表示(以下、単に
フェードともいう)を行なうか否かを判定する。この判
定は、第6のループカウンタの値が6以下のときにフェ
ードさせるとする。第6のループカウンタとは、第1の
ループカウンタと同様の原理によって乱数を出力するも
ので、一定時間毎のタイマ割り込みにて値が0から1ず
つ増加されていき、8になると、0に戻される。つま
り、第6のループカウンタは、本発明の第2乱数発生手
段に相当するもので、0〜7の乱数を出力する。この8
個の値が一様に出力されるとすると、6以下のときにフ
ェード表示させるということは、87.5%の確率にて
フェード表示させることを意味している。
【0051】フェードさせると判定されると、S450
に進み、スクロール中の図柄を、停止して表示させる図
柄の7つ手前の図柄を表示させる。この表示はスクロー
ルではなく、表示装置6の中央に図柄全体が収まるよう
に表示される。続いてS460に進み、その図柄の輝度
を0.6秒間かけて段階的に落としていく。この様子を
図9に示す。
【0052】図9は、S460の処理において表示装置
6に供給される電圧が変化される様子を示している。す
なわち、まずt1secの間(例えばt1=0.1)、
最大電圧V0(例えばV0=10[V])が、表示装置
6の中図柄の部分を表示するための部分であって、且つ
図柄を表示させるために本来発光されるLEDに印加さ
れる。その後、例えば0.05sec毎に1[V]ずつ
印加電圧が低下され、Tsec(例えばT=0.55)
の時点でゼロにされる。この状態を0.05sec保っ
て、S460の処理が終了する。これにより、表示装置
6の中央には、設定図柄の7つ前の図柄がt1secの
間、はっきりと表示された後、T−t1secかけて徐
々に暗くされ、遂には消される、といういわゆるフェー
ドアウト表示(以下、単にフェード表示ともいう)がな
される。
【0053】図8に戻り、S470に進み、次の図柄
(ここではS450にて表示装置6に出力された図柄の
次の図柄)を表示する。この表示も、スクロールではな
く、表示装置6の中央に図柄全体が収まるように表示さ
れる。そして続くS480にてこの図柄が設定図柄とし
て停止させるべき図柄であるかを判定し、そうであれ
ば、当該中図柄変動処理を終了する。異なる図柄であれ
ば、S460に戻り、この図柄を再びフェード表示させ
る。S450にて表示された図柄は停止させる図柄の7
つ前の図柄であるから、S460及びS470の処理は
7回繰り返されることになり、その図柄毎にフェード表
示がなされ、最後に設定図柄が表示される。
【0054】なお、S430の判定にて、リーチ状態で
はない(左図柄が「1」、右図柄が「5*」等)とき、若
しくはS440の判定にて第6のループカウンタの値が
7であったときにはS490に進み、スクロール中の図
柄を、停止して表示させる図柄の3つ手前の図柄まで変
動させる。続いてS500に進み、3図柄ゆっくりと
(1図柄あたり約1sec)スクロールさせて、設定図
柄にて停止させ、当該左図柄変動処理を終了する。
【0055】つまり中図柄変動処理は、左図柄及び右図
柄が停止される前の時点においては、中図柄のスクロー
ル表示を行ない、左図柄及び右図柄が停止されると、そ
の2図柄の組み合せがリーチ状態となっているか否かに
応じて、中図柄の変動のさせ方を変えていき、最後に遊
技処理のS130にて設定された図柄を出力する処理と
なっている(但し、左図柄及び右図柄の組み合せがリー
チ状態となっていても、第6のループカウンタの値が6
以下でないと、変化させない)。そしてその変化のさせ
方は、それまでは図柄を上方から下方へ流れるように表
示(スクロール)させていたのを、図柄の全体を表示装
置の中央に表示させるようにし、しかもその表示輝度を
図柄毎に変化させていく、というものである。
【0056】このように左図柄変動処理、右図柄変動処
理、及び中図柄変動処理が時分割処理にて行なわれるが
如く、段階的に少しずつ行なわれていくことにより、表
示装置6には、あたかもスロットマシンが稼働している
かのような表示がなされる。そして、図柄のスクロール
が左図柄→右図柄→中図柄の順に停止されて、設定図柄
が表示される。このタイミングを図10に示す。
【0057】図10は、左図柄、右図柄、中図柄が変動
表示された後に静止される様子を示すタイミングチャー
トである。図10(a)が左図柄、図10(b)が右図
柄、図10(c)が中図柄のフェード表示をしない場
合、図10(c’)が中図柄のフェード表示をする場
合、を表している。そして各グラフの、方形波状に高く
なっているところが図柄が変動されている期間を表して
いる。
【0058】始動入賞が発生すると、3つの図柄は略同
時にスクロール表示が開始される(時点O)。そして
(a)に示した左図柄は、30図柄スクロール表示をし
た時点(時点A)から、更に設定図柄の3つ前の図柄を
表示するまで幾つか図柄をスクロール表示させた後、ゆ
っくりと3図柄スクロールさせて、設定図柄を表示させ
て停止する(時点B)。
【0059】右図柄は、時点Bにおける左図柄の停止を
検知した上で、更に設定図柄の3つ前の図柄を表示する
まで幾つか図柄をスクロール表示させた(時点C)後、
ゆっくりと3図柄スクロールさせて、設定図柄を表示さ
せて停止する(時点D)。中図柄は、更にこの時点Dに
おける右図柄の停止を検知した後、既に時点B及び時点
Dにて停止された左図柄及び右図柄がリーチ状態である
か否かを判定する。リーチ状態ではないか若しくは第6
のループカウンタの出力値が7であったときには、更に
設定図柄の3つ前の図柄を表示するまで幾つか図柄をス
クロール表示させた(時点E)後、ゆっくりと3図柄ス
クロールさせて、設定図柄を表示させて停止する(時点
F)。一方、リーチ状態であって且つ第6のループカウ
ンタの出力値が6以下であったときには、(c’)のよ
うに、時点Dにおける右図柄の停止を検知した後、設定
図柄の7つ前の図柄を表示させ、以下、図柄を一つずつ
計7個表示し、最後に設定図柄を表示して終了する(時
点G)。そして、この7個の図柄の表示は、明るくはっ
きりと図柄を表示させた後、徐々に暗くしていくフェー
ド表示とする。
【0060】このように、左図柄と右図柄との表示結果
や、第6のループカウンタの値に関わらず、左図柄→右
図柄→中図柄の順にて設定図柄が表示装置6に出力され
る。なお、期間D→Eが、期間B→Cに比べて長いの
は、設定図柄の3つ手前の図柄を表示するために更にス
クロールしなければならない図柄の数が、右図柄の方が
左図柄よりも、この場合は多かったことを示している。
つまりこの両期間の時間幅は変わりうる。この時間幅が
変わっても設定図柄が表示される順序は左図柄→右図柄
→中図柄であって、変わらない。
【0061】図5に戻り、こうして設定図柄が表示装置
6に出力されると、S150に進み、その表示された図
柄が[表3]に示した25種類の当り図柄の内のどれか
になっているか否かを判定する。なっていなければS1
10に戻って再び始動入賞が起こるのを待ち、なってい
れば、S160の大当り処理を行なう。この大当り処理
の内容を図11に示す。
【0062】図11は、大当り処理を示すフローチャー
トである。当該処理が起動されると、まずS610にて
ソレノイド54を駆動し、開閉板28を開放する。続く
S620にて、表示装置6に動画を出力する。この動画
は、始動入賞と共に表示されたスロット及びメッセージ
表示の画像に代わり、大当り状態の間中、表示装置6に
出力されるもので、パチンコ機2では、宝探しの物語を
文章にしてスクロール表示する。
【0063】動画出力が終了すると、S630に進み、
開閉板28の開放を中断するかどうかを判定する。この
判定基準は、前記したようにパチンコ機2では2つあ
り、その一つは開閉板28が開かれてから所定時間(こ
こでは25秒)経過したこと、もう一つは大入賞口30
に遊技玉が10個入賞したことである。この少なくとも
一方が成立した際に、S640に進み、開閉板28を閉
じる。どちらも成立しない場合には、S620に戻る。
【0064】S640にて開閉板28を閉じると、続く
S650及びS660にて、大当り状態を終了させるか
否かの判定を行なう。まずS650では継続入賞スイッ
チ40に基づき、特定領域32を遊技玉が通過したかど
うかを判定し、通過していなければ当該大当り処理を終
了させ、大当り状態を終了させる。通過していれば、S
660にて、この大当り処理が起動されてから開閉板2
8が16回開かれたかどうかを判定する。まだ16回に
達していなければS610に戻って大入賞口30を再び
形成し、16回開いたならば、当該大当り処理を終了さ
せる。
【0065】つまり、大当り処理では、パチンコ機2を
大当り状態にし、また大当り状態においては表示装置6
に動画を出力し、上記条件に基づいて大当り状態を終ら
せて通常状態に戻す処理を行なう。以上のような構成か
らなり、図5〜図8、及び図11に示したような処理を
行なうパチンコ機2によれば、遊技者は当り態様を覚え
る必要がない。そして遊技者は、当り態様を覚えなくと
も、[表3]に示した25種類もの当り態様に成りうる
図柄にて、左図柄及び右図柄が表示されていること(つ
まりリーチ状態になっていること)を認識できる。つま
り、始動入賞が発生して、表示装置6に左図柄及び右図
柄が表示され、これがリーチ状態になっていると、中図
柄の表示状態がそれまでのスクロール表示からフェード
表示に改められるので、当り態様の図柄を覚えなくと
も、リーチ状態になっていることを知ることができる。
逆に、リーチ状態以外の表示がなされた場合には、フェ
ード表示させないので、遊技者にいらぬ期待を抱かせる
ことも防止できる。
【0066】しかもフェードという報知動作は、表示装
置6内にて行なわれるので、遊技者は、例えばスピーカ
24から発せられる音や、電飾装置56の光に注意を払
うことなく、これに気付くことができる。また、一旦、
リーチ状態として出力された左図柄及び右図柄が、再び
変動されたりフェード表示されたりすると、せっかくリ
ーチ状態になったのに、異なる図柄に変わってしまうか
もしれないという不安感を遊技者に与える恐れがある。
この点、パチンコ機2においては、一旦、スクロールが
停止された左図柄及び右図柄については、フェードさせ
たりスクロールを再開させたりせず、出力された状態を
保持するので、遊技者は安心して遊技することができ
る。
【0067】そして更に、パチンコ機2においては、リ
ーチ状態になっても、第6のループカウンタ(0〜7の
値を出力)の値が6以下の場合でないと、フェード表示
を行なわない。つまり、リーチ状態になっても12.5
%の確率でフェード表示を行なわない場合がある。すな
わち、フェード表示が行なわれなかったにも拘らず、当
り態様になるという、遊技者にとって意外性を備えた機
種となっている。
【0068】なお、前記の説明では、図柄を表示するタ
イミングを規定するものとして「30図柄スクロールさ
せたら」「7つ手前の図柄を…」等と記したが、これら
の数値には限定されない。以上、本発明の一実施例であ
るパチンコ機2について説明してきたが、本発明はこの
実施例に限定されるものではなく様々な態様で実施しう
る。
【0069】例えば、パチンコ機2においては、表示装
置6に3つの図柄を表示させていたが、4つ以上の図柄
を表示させるようにしても良い。こうすると、当り態様
を更に複雑なもの(例えば、”4,4,8,8”や”3
*,3*,3*,*”等)にすることができるが、その場合
にも、リーチ状態になったことをフェードさせることに
より報知すれば、パチンコ機2と同様、当り態様を覚え
る必要がないパチンコ機となる。
【0070】また、フェード表示は図9に示したよう
な、初めは明るく表示させて徐々に暗くしていく、とい
うものでなくても良い。例えば、初めは暗くて、徐々に
明るくなって再び段々暗くなって消えるというものでも
良く、図9のフェード表示と略同じ効果を得ることがで
きる。また、このように時間的に輝度の変化のさせ方を
変えるだけでなく、表示装置6の画面内の位置に応じて
変化させても良い。この例を示すのが図12である。
【0071】図12は、表示装置6と同様なドットマト
リクス表示装置にて数字の「8」を表示させ、その
「8」が左右から徐々に暗くされていく途中の状態を示
している。つまり、初めにこの「8」が表示されたとき
には、図12において消灯されているドット以外のドッ
トが同じ明るさで点灯されているが、例えば0.1se
c経過後に左右方向の端の列a1,a2を少し暗くし、
更に0.1sec経過後に列a1,a2を一層暗くする
と共に列a3,a4を少し暗くする。これが丁度、図1
2の状態である。以下、(例えば)1.0secかけて
列a1〜a4のドットの輝度をどんどん暗くして行き、
列a5のみが光っている状態になると、列a5の輝度を
少し落した後、次に表示すべき図柄(例えば「9」)を
明るく点灯させ、以下、同様に輝度を変化させていく。
【0072】このようにすると、図9のフェード表示と
略同じ効果を得られるだけでなく、表示された図柄(こ
こでは「8」若しくは「9」)が、まるで列a5に位置
する軸の回りに回転しているかのように見えるという、
視覚的に極めて興味深い表示となる。従い、遊技者に、
リーチ状態になったことをより強く喚起することができ
る。もちろん、列にそって左右から暗くしていくのでは
なく、行b1〜b7にそって上下から暗くして行っても
良い。また、第6のループカウンタの値に応じて、フェ
ードの方法を、図9の方法や図12に示した方法等、様
々に変化させても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のパチンコ機を例示するブロック図で
ある。
【図2】 実施例のパチンコ機の前面を表す構成図であ
る。
【図3】 実施例のパチンコ機に設けられた表示装置の
表示状態を説明する説明図である。
【図4】 実施例のパチンコ機に設けられた制御装置の
構成を表すブロック図である。
【図5】 実施例のパチンコ機で実行される遊技処理を
表すフローチャートである。
【図6】 実施例のパチンコ機で実行されるスロット表
示処理を表すフローチャートである。
【図7】 実施例のパチンコ機で実行される左図柄変動
処理及び右図柄変動処理を表すフローチャートである。
【図8】 実施例のパチンコ機で実行される中図柄変動
処理を表すフローチャートである。
【図9】 中図柄をフェードさせる際に表示装置に供給
される電圧が変化される様子を示す説明図である。
【図10】 スロット表示処理によって左、中、右の各
図柄が変動されるタイミングを示すタイムチャートであ
る。
【図11】 実施例のパチンコ機で実行される大当り処
理を表すフローチャートである。
【図12】 他の実施例として中図柄の輝度を変動させ
る様子を示す説明図である。
【符号の説明】
2…パチンコ機 4…遊技域 6…表示装置 8…変動入賞装置 10a〜1
0c…始動口 12…始動記憶表示器 24…スピーカ 26…発
射ハンドル 28…開閉板 30…大入賞口 32…特
定領域 34…制御装置 36a〜36c…始動入賞スイ
ッチ 38…大入賞口用カウントスイッチ 40…継続入賞
スイッチ 42…発射ハンドルスイッチ 44…入力回路 46…CPU 48…ROM 50…R
AM 52…画像ROM 54…ソレノイド 56…電
飾装置 58…外部情報端子 60…出力回路 61…表
示装置コントローラ 62…アンプ 64…サウンドジェネレータ
66…バス

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の図柄を表示するための表示手段
    と、 遊技域に設けられた始動口に遊技玉が入ったことを検出
    する始動入賞検出手段と、 該始動入賞検出手段によって前記検出がなされると、乱
    数を出力する乱数発生手段と、 該乱数発生手段によって出力された乱数の値に基づい
    て、前記表示手段に表示するための図柄を設定する図柄
    設定手段と、 前記表示手段に、様々な図柄を表示させ、該表示された
    各図柄を次々と別の図柄に変更させる変動表示を行なっ
    た後、前記図柄設定手段によって設定された前記図柄を
    表示させるものであって、しかも前記設定された図柄の
    内、少なくとも1つの図柄については、他の図柄よりも
    前記変動表示の終了を遅らせる図柄制御手段と、 を備え、前記図柄設定手段によって設定された図柄が、
    前記表示手段に出力され、しかも該出力された複数の図
    柄が、予め設定された特定の配列になったときには、入
    賞確率が変動されるパチンコ機において、 前記少なくとも1つの図柄が表示される前であって、且
    つ前記他の図柄が既に表示された時点において、該前記
    他の図柄が前記特定の配列の一部となっているか否かを
    判定するリーチ判定手段と、 該リーチ判定手段によって、前記他の図柄が前記特定の
    配列の一部となっていると判定されると、その時点にて
    変動表示が続行されている、図柄の輝度を漸次変化させ
    る輝度制御手段と、 を備えたことを特徴とするパチンコ機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のパチンコ機において、 前記輝度制御手段が、 前記変動表示によって表示される各図柄毎に、輝度を漸
    次変化させることを特徴とするパチンコ機。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のパチン
    コ機において、 前記図柄制御手段が、 前記変動表示を、各図柄について時間差をおいて終了さ
    せることにより前記図柄設定手段によって設定された複
    数の図柄を一つずつ表示させ、 前記リーチ判定手段が、 前記図柄設定手段によって設定された複数の図柄の内、
    前記図柄制御手段によって一つの図柄を除いて全て表示
    されたときに、残る一つの図柄として所望の図柄を補う
    と前記特定の配列となるか否かを判定することを特徴と
    するパチンコ機。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3に何れか記載のパチ
    ンコ機において、 前記乱数発生手段とは独立に乱数を出力する第2乱数発
    生手段を更に設け、輝度制御手段が、 前記第2乱数発生手段により出力された乱数を参照し、
    該乱数の値が予め設定された条件を満たす場合であっ
    て、且つ前記リーチ判定手段によって、前記他の図柄が
    前記特定の配列の一部となっていると判定された場合に
    のみ、その時点にて変動表示が続行されている、図柄の
    輝度を漸次変化させることを特徴とするパチンコ機。
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