JPH06197879A - 生体磁界測定装置 - Google Patents

生体磁界測定装置

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JPH06197879A
JPH06197879A JP4349539A JP34953992A JPH06197879A JP H06197879 A JPH06197879 A JP H06197879A JP 4349539 A JP4349539 A JP 4349539A JP 34953992 A JP34953992 A JP 34953992A JP H06197879 A JPH06197879 A JP H06197879A
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JP
Japan
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field measuring
magnetic field
measuring means
support
main body
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Application number
JP4349539A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Takae
勉 高江
Itsuro Tamura
逸朗 田村
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Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 生体磁界を測定する磁界測定手段の不所望な
振動を抑制して、正確に生体磁界の測定を可能にするこ
と。 【構成】 一対の支柱とその上下の各端部を連結部材に
よって連結して縦の枠体を構成して支持体を作り、支柱
間に磁界測定手段を配置し、この磁界測定手段には、水
平な一直線上に軸線を有する支軸を設け、この支軸が角
変位可能に挿通する移動部材を、支柱に形成した案内溝
に沿って上下に変位可能とし、支柱には索条の一端部を
連結し、この索条をプーリに巻掛け、他端部を流体圧シ
リンダに連結し、こうして磁界測定手段を上下の希望す
る位置に正確に調整して保持することが可能となり、さ
らに減速歯車列を用いて磁界測定手段を水平軸線まわり
に角変位駆動してチルト操作を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人体である被検体の
脳、腕、眼球および心臓などの生体から発生される微弱
な磁界の強さを高精度で測定する生体磁界測定装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】或る提案された生体磁界測定装置は、図
13および図14に示されている。被検体の脳の生体磁
界を検出する検出手段1は、一対のアーム2の先端部に
水平な軸線まわりに角変位可能に取付けられており、そ
のアーム2の基端部は、建屋の内の磁気遮蔽装置の側壁
3にブラケット4によって、水平軸線まわりに揺動可能
に設けられる。アーム2の揺動角度、したがって磁界検
出手段1の上下の位置を設定するために、ベルト5の一
端部がアーム2の先端部に連結されており、そのベルト
5は天井板6に設けられたプーリ7にベルト5が巻掛け
られ、ベルト5の他端部は側壁3に取付けられているウ
インチ8によって巻取りおよび巻ほどきが可能となって
いる。ウインチ8は、爪と爪車とを備え、巻取ドラムの
回転を制御する構成を有する。このアーム2の揺動角度
をウインチ8によって調整した後、保持するために、一
対の支柱9には、そのアーム2の位置を保持するための
ピン10が設けられる。磁界測定手段1の水平軸線まわ
りの角変位操作、すなわちチルト操作は、手動によって
行われ、そのチルト角度は、ロック手段11によってア
ーム2に保持される。支柱9を補強するために、側壁3
との間に連結板13が取付けられる。支柱9の上部は天
井板6に固定され、またその支柱9の下部は床板14に
固定される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような図13およ
び図14に示される或る提案された技術では、側壁3に
揺動可能に設けられたアーム2に磁界測定手段1が取付
けられているので、アーム2の厚み方向、すなわち図1
3の左右方向および図14の紙面にほぼ垂直方向に磁界
測定手段1が振動しやすい。先行技術では、アーム2に
よって磁界検出手段1を支持するので、たとえば床面ま
たは天井面の振動の約10倍もの大きな振幅で、磁界検
出手段1が振動することになる。一般的に、生体磁界
は、微弱であって、たとえばfT(=10-12 T)程度
であり、そのためこのような磁界測定手段の微小な振動
によって、測定誤差が大きくなるという問題がある。
【0004】またこのような技術では、磁界測定手段1
を水平軸線まわりにアーム2に対して角変位してチルト
操作を正確に行うことが困難であり、操作性の向上が望
まれている。
【0005】本発明の目的は、磁界測定手段の不所望な
振動を防ぎ、またその操作性の向上を図ることができる
ようにした生体磁界測定装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、一対の支柱と
その上下の各端部間をそれぞれ連結する連結部材とによ
って縦の枠体を構成し、各支柱には、上下に延びる案内
部が形成される支持体と、支柱間に配置され、案内部に
沿って昇降可能に設けられ、被検体の生体磁界を測定す
る磁界測定手段と、磁界測定手段を昇降駆動する手段
と、磁界測定手段を水平軸線まわりに角変位駆動する手
段とを含むことを特徴とする生体磁界測定装置である。
【0007】また本発明は、磁界測定手段は、水平な一
直線上に軸線を有する一対の外側方に延びる支軸と、各
支軸が、その支軸と相対的に角変位可能に挿通し、案内
部に沿ってそれぞれ移動する移動部材とを有し、角変位
駆動手段は、ハウジングと、ハウジングに設けられ、支
軸が減速出力軸である減速歯車列と、減速歯車列の入力
軸に連結される手動操作ハンドルとを有し、前記ハウジ
ングは支柱と相対的に角変位することなく昇降可能に支
柱に沿って案内されることを特徴とする。
【0008】また本発明は、昇降駆動手段は、一端部が
支軸または移動部材に連結される索条と、支持体に回転
可能に設けられ、索条が巻掛けられ、索条によって磁界
測定手段を吊上げることができるためのプーリと、索条
の他端部に連結される流体圧シリンダとを有することを
特徴とする。
【0009】また本発明は、索条に関連して重錘が設け
られ、この重錘によって磁界測定手段の重力を平衡する
ことを特徴とする。
【0010】また本発明は、磁界測定手段は、磁界測定
手段本体と、磁界測定手段本体に形成される外向きフラ
ンジと、磁界測定手段本体を外囲し、フランジが乗載さ
れ、フランジと着脱可能である支持リングとを有し、支
持リングに前記支軸が固定されていることを特徴とす
る。
【0011】
【作用】本発明に従えば、一対の支柱を含む枠体である
支持体の前記支柱間に被検体の生体磁界を測定する磁界
測定手段を配置し、この磁界測定手段は、支柱に設けら
れた案内溝などのような案内部に沿って昇降可能に設け
られ、昇降駆動手段によって磁界測定手段を上下に昇降
変位駆動し、またその磁界測定手段を、角変位駆動手段
によって水平軸線まわりに角変位してチルト操作を可能
とする。このように本発明では前述の図12および図1
3に関連して述べた技術のアーム2を用いておらず、し
たがって磁界測定手段の振動を防ぎ、生体磁界を高精度
に測定することが可能になる。
【0012】また本発明に従えば、磁界測定手段は、磁
界測定手段本体に外向きフランジが形成され、その外向
きフランジが乗載されるリングには、水平な一直線上に
軸線を有する一対の外側方に延びる支軸が固定され、こ
の支軸が、移動部材を角変位可能に挿通し、この移動部
材が案内部に沿って移動し、こうして磁界測定手段を上
下に円滑に案内することができる。
【0013】さらに本発明に従えば、減速歯車列の減速
出力軸を支軸とし、その減速歯車列の入力軸には手動操
作ハンドルを取付け、ハウジングが支柱と相対的な角変
位が阻止された状態で上下に移動可能に案内され、こう
して手動操作ハンドルを回転して、大きなトルクで磁界
測定手段を正確に角変位してチルト操作を行うことが可
能である。こうして操作性が向上される。
【0014】さらに本発明に従えば、ワイヤロープであ
る索条の一端部を支軸または移動部材に連結し、この索
条を、支持体に回転可能に設けられるプーリを介して、
その索条の下端部を流体圧シリンダに連結し、こうして
流体圧シリンダによって索条を移動し、磁界測定手段を
昇降することができる。このような流体圧シリンダを用
いる構成は、前述の図12および図13に示されるウイ
ンチ8を用いる構成に比べて騒音の発生を防ぎ、また希
望する位置に磁界測定手段の上下の位置を調整すること
ができ、したがって微細な生体磁界を高精度で測定する
環境において、本発明を有利に実施することができる。
【0015】さらに本発明に従えば、索条に関連して重
錘を取付け、この重錘によって磁界測定手段の重力を平
衡させ、したがって流体圧シリンダの駆動力を減少させ
ることが可能である。
【0016】さらに本発明に従えば、磁界測定手段本体
に形成されている外向きフランジと、そのフランジが乗
載される支持リングとは、着脱可能であるので、支持リ
ングと磁界測定手段本体とを取外して交換、修理などの
メンテナンスを行うことが容易に可能である。このこと
は特に、磁界測定手段本体が、たとえば200kgであ
って大重量であることに鑑み、メンテナンスを容易にす
ることは重要なことである。
【0017】
【実施例】図1および図2は、本発明の一実施例の生体
磁界測定装置の斜視図である。この生体磁界測定装置2
0は基本的には、縦の枠体を構成する支持体21に、磁
界測定手段22が矢符23のように昇降変位可能に、ま
た矢符24のように水平軸線まわりに角変位して揺動可
能に設けられる。さらに磁界測定手段22を構成する磁
界測定手段本体34は、その軸線26まわりに矢符27
で示されるように回転することもまた可能である。
【0018】支持体21は、上下に延びる一対の支柱2
8,29と、その上下の各端部間をそれぞれ連結する天
井板である連結部材30および床板である連結部材31
とによって起立した縦の枠体を構成している。このよう
な枠体である支持体21によって磁界測定手段22を支
持することによって、その磁界測定手段22の不所望な
振動を防ぎ、人体である被検体32の脳の生体磁界を高
精度に測定することが可能である。被検体32は、リク
ライニングシートを構成するベッド33に座り、または
寝ることができる。このような支持体21は、ガラス繊
維強化プラスティック(略称GFRP)などの非金属製
である。磁界測定手段22は、一対の支柱28,29間
に配置される。
【0019】図3は、磁界測定手段22の分解斜視図で
ある。被検体32の脳の生体磁界を検出する磁界測定手
段本体34には外向きフランジ35が形成されている。
この磁界測定手段本体34に固定されているフランジ3
5は、そのフランジ35と着脱可能である環状である支
持リング36のフランジ支持面37上に固定することが
できる。この支持リング36には、水平な一直線38上
に軸線を有する一対の外側方に延びる支軸39,40が
固定される。支軸39,40は、移動部材41,42の
挿通孔43,44を挿通し、これによって支軸39,4
0は移動部材41,42と相対的に前記軸線38まわり
に角変位可能である。移動部材41,42は、大略的に
直方体である。
【0020】図4は、移動部材41付近の水平断面図で
ある。支軸39は吊輪45を挿通し、またもう1つの支
軸40もまた吊輪46を挿通する。こうして支軸39,
40と吊輪45,46とが相対的に角変位可能である。
吊輪45,46には索条47,48の一端部が固定さ
れ、こうして索条47,48によって吊輪45,46、
したがって支持リング36および磁界測定手段本体34
が昇降変位される。
【0021】移動部材41,42は、一対の各支柱2
8,29の対向する側にそれぞれ上下に延びて形成され
る案内溝49,50に嵌り込み、これによって移動部材
41,42が円滑に昇降可能に案内される。
【0022】磁界測定手段22を前記軸線38まわりに
角変位駆動してチルト操作を可能とするために角変位駆
動手段51が設けられる。この角変位駆動手段51は、
ハウジング52と、このハウジングに設けられる減速歯
車列53と、この減速歯車列の入力軸54に連結される
手動操作ハンドル55とを有する。手動操作ハンドル5
5は、ストッパ56によって希望する角度位置でハウジ
ング52に固定され、これによって支軸39,40の角
度位置を正確に保持することができる。
【0023】図5は角変位駆動手段51の断面図であ
る。減速歯車列53は、支軸39が減速出力軸となるよ
うにして固定される歯車57と、この歯車57に噛合う
歯車58、歯車58に一体的に固定される歯車59、歯
車59に噛合する歯車60およびこの歯車60に一体的
に固定される歯車61とを有し、さらに歯車61に噛合
する歯車62を有する。歯車62は、入力軸54に固定
される。ハウジング52は支柱28に設けられた案内溝
63に沿って円滑に昇降可能に設けられ、したがってこ
のハウジング52は、支柱58とは相互に角変位するこ
とは阻止されている。
【0024】図6は、磁界測定手段22を昇降駆動する
ための昇降駆動手段64の断面図である。吊輪45に一
端部が固定されている索条47は、支柱28内で連結部
材30に回転可能に設けられているプーリ65,66に
巻掛けられ、その他端部は、ピストン67に固定され
る。ピストン67は鉛直に設けられたシリンダ68内に
収納されており、その下方の部屋69には、管路70か
ら、作動油が供給、排出される。ピストン67は、スト
ッパ96によって移動範囲が制限される。管路70は切
換え弁を介して、作動油を圧送する油圧ポンプまたは作
動油を吸引するポンプに切換えて接続される。これによ
ってピストン67が昇降可能に駆動される。作動油に代
えて、空気圧などの気体が設けられてもよい。索条47
のプーリ66から吊下げられた部分には重錘71を固定
し、この重錘71の重量を、磁界測定手段22の重量と
ほぼ等しく選び、こうして重錘71によって磁界測定手
段22の重力を平衡させ、油圧シリンダ68の部屋69
に供給する作動油の正または負の圧力を低減して、磁界
測定手段22を昇降を容易に行うことができるようにす
ることができる。
【0025】図6に示される昇降駆動手段64を用いる
ことによって、支持リング36をたとえば床板31上に
下降させることが可能になり、したがって磁界測定手段
本体34を支持リング36から離脱して運搬することが
容易である。このような昇降駆動手段64および角変位
駆動手段51は、支柱28内に収納されているので、小
形化が可能であり、高価な磁気遮蔽室内でのスペースを
有効に活用することができるようになる。もう1つの支
柱29内には、角変位駆動手段51は省略され、昇降駆
動手段64と同様な構成を有する昇降駆動手段が、索条
48に関連して設けられる。
【0026】さらに索条47に関して動滑車を用いてピ
ストン67の駆動のための流体圧の低減を図ることもま
た可能である。
【0027】図7は、支持リング36の平面図である。
支持リング36には、周方向に等間隔をあけて少なくと
も3つ、この実施例では90度の間隔をあけて合計4つ
のローラ72が設けられる。
【0028】図8は、このローラ72付近の斜視図であ
る。ローラ72はU字状の支持台73にその軸線74ま
わりに回転可能に設けられる。このローラ72の軸線7
4は、支持リング36の中心75(図7参照)を通る一
直径線上にあり、水平である。支持台73は、空気圧を
用いるアクチュエータ75によって昇降駆動される。こ
のアクチュエータ75は、蛇腹状の気密性の可撓性を有
する袋体である。アクチュエータ75は、空気圧シリン
ダであってもよい。このアクチュエータ75には、可撓
性を有する管路76から圧縮空気が供給され、あるいは
またそのアクチュエータ75内の圧縮空気が排出される
ことができる。大略的にU字状の支持部材77は、ロー
ラ72、支持台73およびアクチュエータ75を覆う。
この支持部材77の上面78は、支持リング36のフラ
ンジ支持面37と同一平面内にある。ローラ72の上面
は、アクチュエータ75が伸長されることによって、フ
ランジ支持面37よりも上方に突出し、またそのアクチ
ュエータ75内の空気圧が排出されることによってロー
ラ72の上面はフランジ支持面37よりも下方に没入す
ることができる。
【0029】図9は、アクチュエータ75に関連する油
圧回路を示す。管路76には、圧縮機または圧力容器な
どからの圧縮空気が管路79を介して排出され、三方コ
ックであってもよい切換え弁80を介して、管路76に
圧縮空気が供給され、あるいはまた管路76の圧縮空気
を大気へ放散することができる。前述のようにローラ7
2は合計4つ設けられており、各ローラ72毎に、同一
構成を有し、各ローラ毎の圧縮空気の供給排出は、管路
76に接続される。
【0030】アクチュエータ75内から圧縮空気が排出
されている状態は、図10(1)に示されている。この
とき磁界測定手段本体34に固定されているフランジ3
5はリング36のフランジ支持面37上にある。この状
態で、図10(2)に示されるようにボルト81はフラ
ンジ35に形成されたボルト挿通孔82を挿通し、支持
リング36のねじ孔83に螺合され、こうしてフランジ
35を支持リング36に固定することができる。
【0031】磁界測定手段本体34をその軸線26(前
述の図1および図3参照)の矢符27方向に角変位して
位置決めを行う必要があるときには、先ずボルト81は
取外され、図11に示されるように、アクチュエータ7
5に圧縮空気を供給し、ローラ72の上面を支持リング
36の上面37よりも上方に突出させる。これによって
フランジ35の下面と支持リング36のフランジ支持面
37との間に間隔84が形成され、これによってローラ
72に支持されるフランジ35、したがって磁界測定手
段本体34をその軸線26まわりに矢符27のように角
変位して位置決めすることができる。このようにフラン
ジ35と支持リング36とを分離して取外すことができ
るようにすることによって、磁界測定手段本体34だけ
を取外して交換または修理のために運搬することが容易
となり、メンテナンスが容易になる。
【0032】磁界測定手段22、角変位駆動手段51お
よび昇降手段64などは、非金属製であり、たとえばガ
ラス繊維強化プラスティックなどの材料から成る。これ
によって微弱な生体磁界の誤差をなくし、高精度で生体
磁界を測定することができる。
【0033】図12は、磁界測定手段本体34の簡略化
した断面図である。液体ヘリウム85を貯留するクライ
オスタッドと呼ばれている極低温容器86はガラス繊維
強化プラスティックから成り、内部の真空層87内に
は、アルミ蒸着されたポリエステルフィルムが、たとえ
ば30〜40層にわたって巻回されて収納されており、
その内側には、気相部88を低温に保つために、アルミ
ニウムまたは銅などの筒体89が配置される。容器86
は、ガラス繊維強化プラスティックから成る蓋90によ
って気密に閉じられる。液体ヘリウム85の中には、軸
線26のまわりに周方向に間隔をあけてたとえば60個
設けられた多チャネル検出素子91が設けられる。各チ
ャネル毎の検出素子91は、ピックアップコイル92
と、このピックアップコイル92に接続される結合コイ
ル93と、結合コイル93に磁気結合するSQUID素
子94とを含む。このSQUID素子94は、結合コイ
ル93に磁気結合している。SQUID素子94は、超
電導リングに1つまたは2つのジョセフソン接合を組合
わせた構成を有する。2つのジョセフソン接合を有する
直流形SQUID素子では、外部から直流電流を流して
直流電圧特性と外部検出磁界との対応関係を検出する。
また1つのジョセフソン接合を有する交流形SQUID
素子では、それに磁気結合した共振コイルとコンデンサ
との並列共振回路に高周波電流を与えて共振回路からの
外部検出磁界に対応した電圧を得る。こうして得られた
生体磁界の強さに対応した電気信号はライン95から導
出される。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、一対の支
柱を有する縦の枠体を構成する支持体の前記支柱間に被
検体の生体磁界を測定する磁界測定手段を配置し、この
磁界測定手段を、支柱に設けられている案内溝などのよ
うな案内部に沿って、昇降駆動手段によって昇降し、そ
の磁界測定手段を水平軸線まわりに角変位駆動してチル
ト操作を行い、こうして測定手段の不所望な振動を抑制
して、高精度で微小な生体磁界を正確に測定することを
可能にする。
【0035】また本発明によれば、磁界測定手段本体に
形成される外向きフランジは、支持リングに乗載され、
このリングには、水平な一直線上に軸線を有する一対の
支軸が固定され、この支軸は、案内部に沿ってそれぞれ
移動する移動部材に挿通し、支軸は移動部材と相対的に
角変位可能であり、こうして磁界測定手段を円滑に昇降
することができる。
【0036】さらに本発明によれば、磁界測定手段を角
変位駆動する手段は、減速歯車列が設けられるハウジン
グを有し、この減速歯車軸の減速出力軸は支軸とされ、
その入力軸には手動操作ハンドルが設けられ、ハウジン
グは支柱と相対的な角変位をすることなしに上下に案内
され、こうして手動操作ハンドルを回転して磁界測定手
段を水平軸線まわりに角変位し、チルト操作を良好な操
作性で達成することができる。
【0037】さらに本発明によれば、昇降駆動手段の支
軸または移動部材、さらには、その他の個所には索条の
一端部を支軸または移動部材に連結されており、この索
条は、支持体に設けられるプーリに巻き掛けられ、これ
によって磁界測定手段を吊上げることができ、索条の他
端部は流体圧シリンダに連結され、こうして流体圧によ
って磁界測定手段を昇降変位調整することが可能とな
る。このような構成は、爪車およびその爪車に係止する
爪などを備えるウインチとは構成が異なり、騒音を発生
せず、索条の変位を希望する位置に正確に設定すること
ができ、これによって生体磁界の高精度の測定を可能に
する。
【0038】さらに本発明によれば、索条に関連して磁
界測定手段の重力を平衡するための重錘が設けられ、こ
れによって流体圧シリンダの駆動力を低減することがで
きるという優れた効果が達成される。
【0039】さらに本発明によれば、磁界測定手段本体
に形成された外向きフランジは、支持リングに乗載され
ており、このリングとフランジとは着脱可能であるの
で、磁界測定手段本体を取外してメンテナンスを行うこ
とが容易となる。特に磁界測定手段本体は、たとえば2
00kgであって大重量であり、そのためリングから磁
界測定手段本体を取外して交換および修理などを行う作
業が容易となって、効率がよくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の生体磁界測定装置20の斜
視図である。
【図2】図1に示される生体磁界測定装置20の他の方
向から見た斜視図である。
【図3】磁界測定手段22の分解斜視図である。
【図4】移動部材41付近の断面図である。
【図5】角変位駆動手段51の断面図である。
【図6】昇降駆動手段64の断面図である。
【図7】支持リング36の平面図である。
【図8】ローラ72付近の斜視図である。
【図9】アクチュエータ75に関連する空気圧回路を示
す図である。
【図10】アクチュエータ75に圧縮空気を供給してい
ない状態における支持リング36の一部の断面図であ
る。
【図11】アクチュエータ75に圧縮空気を供給した状
態を示す支持リング36付近の断面図である。
【図12】磁界検出手段本体34の簡略化した断面図で
ある。
【図13】先行技術の簡略化した斜視図である。
【図14】図13に示される先行技術の他の方向から見
た斜視図である。
【符号の説明】
20 生体磁界測定装置 21 支持体 22 磁界測定手段 26 軸線 28,29 支柱 30,31 連結部材 32 被検体 33 ベッド 34 磁界測定手段本体 35 外向きフランジ 36 支持リング 37 フランジ支持面 38 一直線 39,40 支軸 41,42 移動部材 45,46 吊輪 47,48 索条 49,50 案内溝 51 角変位駆動手段 52 ハウジング 53 減速歯車列 54 入力軸 55 ハンドル 63 案内溝 64 昇降駆動手段 65,66 プーリ 67 ピストン 68 シリンダ 69 部屋 71 重錘 72 ローラ 73 支持台 75 アクチュエータ 77 支持部材 76 可撓性管路 79 空気圧源 80 切換え弁

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の支柱とその上下の各端部間をそれ
    ぞれ連結する連結部材とによって縦の枠体を構成し、各
    支柱には、上下に延びる案内部が形成される支持体と、 支柱間に配置され、案内部に沿って昇降可能に設けら
    れ、被検体の生体磁界を測定する磁界測定手段と、 磁界測定手段を昇降駆動する手段と、 磁界測定手段を水平軸線まわりに角変位駆動する手段と
    を含むことを特徴とする生体磁界測定装置。
  2. 【請求項2】 磁界測定手段は、 水平な一直線上に軸線を有する一対の外側方に延びる支
    軸と、 各支軸が、その支軸と相対的に角変位可能に挿通し、案
    内部に沿ってそれぞれ移動する移動部材とを有し、 角変位駆動手段は、 ハウジングと、 ハウジングに設けられ、支軸が減速出力軸である減速歯
    車列と、 減速歯車列の入力軸に連結される手動操作ハンドルとを
    有し、 前記ハウジングは支柱と相対的に角変位することなく昇
    降可能に支柱に沿って案内されることを特徴とする請求
    項1記載の生体磁界測定装置。
  3. 【請求項3】 昇降駆動手段は、 一端部が支軸または移動部材に連結される索条と、 支持体に回転可能に設けられ、索条が巻掛けられ、索条
    によって磁界測定手段を吊上げることができるためのプ
    ーリと、 索条の他端部に連結される流体圧シリンダとを有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の生体磁界測定装置。
  4. 【請求項4】 索条に関連して重錘が設けられ、この重
    錘によって磁界測定手段の重力を平衡することを特徴と
    する請求項3記載の生体磁界測定装置。
  5. 【請求項5】 磁界測定手段は、 磁界測定手段本体と、 磁界測定手段本体に形成される外向きフランジと、 磁界測定手段本体を外囲し、フランジが乗載され、フラ
    ンジと着脱可能である支持リングとを有し、 支持リングに前記支軸が固定されていることを特徴とす
    る請求項2記載の生体磁界測定装置。
JP4349539A 1992-12-28 1992-12-28 生体磁界測定装置 Pending JPH06197879A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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