JPH07333307A - スクイッド架台装置のデュワー部支持構造 - Google Patents

スクイッド架台装置のデュワー部支持構造

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JPH07333307A
JPH07333307A JP6127575A JP12757594A JPH07333307A JP H07333307 A JPH07333307 A JP H07333307A JP 6127575 A JP6127575 A JP 6127575A JP 12757594 A JP12757594 A JP 12757594A JP H07333307 A JPH07333307 A JP H07333307A
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慶太 山崎
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健一 海野
Hajime Tominaga
元 富永
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、デュワー部を支持するためのスク
イッド架台装置、およびデュワー部のスクイッド架台装
置への装着等に使用される昇降装置に関し、スクイッド
架台装置へのデュワー部の着脱を容易に行うことができ
る支持構造を提供すること、スクイッド架台装置にデュ
ワー部を安全,容易に装着することができる装着方法を
提供すること、昇降対象物を傾斜することなく確実に昇
降することができる昇降装置を提供することを目的とす
る。 【構成】 本発明のスクイッド架台装置のデュワー部支
持構造は、内側ホルダーの貫通穴の上縁に沿って形成さ
れる支持穴に一対の半割リングを着脱自在に嵌挿して構
成される。また、本発明の昇降装置は、昇降部材により
支持される回動軸の両側に固定されるピニオンと、昇降
部材の両側に垂直に配置されピニオンが歯合されるラッ
クとを有して構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デュワー部を支持する
ためのスクイッド架台装置、およびデュワー部のスクイ
ッド架台装置への装着等に使用される昇降装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近時、医療関係では、脳から発生する微
弱な脳磁波を検出し、脳卒中,てんかん等の病気の解明
を図ることが進められており、脳から発生する微弱な脳
磁波を検出するために、患者を磁気シールドルーム内に
収容し、例えば、液体ヘリウムを用いた超電導量子干渉
素子〔以下スクイッド(SQUID)素子という〕セン
サーにより、脳から発生する微弱な脳磁波を検出するこ
とが行われている。
【0003】そして、従来、プローブ,スクイッド素
子,検出コイル等が収容される計測部(以下デュワー部
という)を、磁気シールドルーム内の空間において移動
できるように支持するためにスクイッド架台装置が使用
されている。
【0004】一方、一般に、デュワー部には、デュワー
部内を超伝導状態にするために液体ヘリウムが充填され
ており、この液体ヘリウムは、時間の経過により蒸発す
るため、定期的に液体ヘリウムを充填する必要がある。
【0005】また、人体の測定個所により使用するデュ
ワー部が異なるため、測定個所に応じてデュワー部を交
換する必要がある。そして、従来、例えば、液体ヘリウ
ムの充填作業は、磁気シールドルーム内のスクイッド架
台装置からデュワー部を取り外し、デュワー部を磁気シ
ールドルーム外に運搬し、液体ヘリウムを充填した後、
デュワー部を磁気シールドルーム内に運搬し、デュワー
部をスクイッド架台装置に取り付けることにより行われ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、数十チ
ャンネルを有するデュワー部では、その重量が、例えば
80kg程度と非常に重くなり、かつ、その直径が大きく
なるため、デュワー部を安全,確実にスクイッド架台装
置に着脱することが非常に困難になるという問題があっ
た。
【0007】請求項1の発明は、かかる従来の問題を解
決すべくなされたもので、スクイッド架台装置へのデュ
ワー部の着脱を容易に行うことができるスクイッド架台
装置のデュワー部支持構造を提供することを目的とす
る。
【0008】また、請求項2の発明は、スクイッド架台
装置にデュワー部を安全,容易に装着することができる
スクイッド架台装置へのデュワー部装着方法を提供する
ことを目的とする。
【0009】さらに、請求項3および4の発明は、昇降
対象物を傾斜することなく確実に昇降することができる
昇降装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1のスクイッド架
台装置のデュワー部支持構造は、所定間隔を置いて対向
配置される一対の垂直部材と、前記一対の垂直部材の間
に支持され下端開口に向けて狭まる球面穴が形成される
外側ホルダーと、前記外側ホルダーの球面穴に摺動自在
に嵌合され中心に貫通穴が形成される内側ホルダーと、
前記内側ホルダーの貫通穴の上縁に沿って形成される支
持穴に嵌挿される一対の半割リングと、前記内側ホルダ
ーの貫通穴に挿通され外周に固定される支持部材が前記
一対の半割リングに支持されるデュワー部とを有するも
のである。
【0011】請求項2のスクイッド架台装置へのデュワ
ー部装着方法は、請求項1記載のスクイッド架台装置の
デュワー部支持構造を有するスクイッド架台装置に、前
記デュワー部を装着するためのスクイッド架台装置への
デュワー部装着方法において、昇降装置の昇降部材上に
載置されるデュワー部を、前記内側ホルダーの貫通穴の
下方に位置させた後、前記昇降部材を上方に移動し、前
記デュワー部の前記支持部材を前記貫通穴の上方に位置
させ、この状態で、前記デュワー部の前記支持部材に前
記一対の半割リングを固定し、この後、前記昇降部材を
下方に移動させ、前記半割リングを前記内側ホルダーの
支持穴に嵌合させ、前記デュワー部を前記内側ホルダー
に支持させるものである。
【0012】請求項3の昇降装置は、基台上に所定間隔
を置いて対向配置される垂直支柱と、前記垂直支柱の間
に水平に配置され昇降対象物を載置する昇降部材と、前
記昇降部材の両側に垂直に配置され前記垂直支柱に支持
される一対のロッドレスシリンダーと、前記ロッドレス
シリンダーの移動ベースに前記昇降部材を連結する連結
プレートと、前記昇降部材の下方に昇降部材に支持され
て水平に配置される回動軸と、前記回動軸の両側に固定
されるピニオンと、前記昇降部材の両側に垂直に配置さ
れるとともに、前記垂直支柱に支持され前記ピニオンが
歯合されるラックとを有するものである。
【0013】請求項4の昇降装置は、請求項3におい
て、前記回動軸が水平方向に所定間隔を置いて一対配置
されるとともに、これ等の回動軸の両側に固定されるピ
ニオンが相互に歯合され、これ等のピニオンの両側に前
記ラックが配置されているものである。
【0014】
【作用】請求項1のスクイッド架台装置のデュワー部支
持構造では、一対の垂直部材の間に支持される外側ホル
ダーの球面穴に、内側ホルダーの外周が摺動自在に嵌合
されるため、外側ホルダーに対して内側ホルダーが任意
の角度で傾斜され、これにより、内側ホルダーの貫通穴
に挿通支持されるデュワー部が、任意の角度で支持さ
れ、デュワー部の先端が所定の位置に位置される。
【0015】そして、この支持構造では、昇降装置の昇
降部材上に載置されるデュワー部を、内側ホルダーの貫
通穴の下方に位置させた後、昇降部材を上方に移動し、
デュワー部の支持部材を貫通穴の上方に位置させ、この
状態で、デュワー部の支持部材に一対の半割リングを固
定し、この後、昇降部材を下方に移動させ、半割リング
を内側ホルダーの支持穴に嵌合させ、デュワー部を内側
ホルダーに支持させることにより、スクイッド架台装置
へのデュワー部の装着が行われる。
【0016】一方、スクイッド架台装置からのデュワー
部の取り外しは、内側ホルダーに支持されるデュワー部
の下方に昇降装置を位置させ、昇降装置の昇降部材上に
デュワー部を載置し、昇降部材の上方への移動によりデ
ュワー部を上方に移動させ、この状態で、デュワー部の
支持部材から一対の半割リングを取り外し、この後、昇
降部材を下方に移動させ、デュワー部を内側ホルダーか
ら抜き去ることにより行われる。
【0017】請求項2のスクイッド架台装置へのデュワ
ー部装着方法では、デュワー部の支持部材に一対の半割
リングが固定されない状態では、内側ホルダーの貫通穴
をデュワー部が通過可能なため、昇降装置の昇降部材を
上方に移動することにより、デュワー部の支持部材が貫
通穴の上方に位置される。
【0018】そして、この状態で、デュワー部の支持部
材に一対の半割リングを固定し、この後、昇降部材を下
方に移動させ、半割リングを内側ホルダーの支持穴に嵌
合させることにより、デュワー部が内側ホルダーに支持
される。
【0019】請求項3の昇降装置では、昇降部材に昇降
対象物を載置した状態で、一対のロッドレスシリンダー
を作動すると、一対のロッドレスシリンダーの移動ベー
スが、ロッドレスシリンダーに沿って上方あるいは下方
に移動され、この移動ベースの移動に伴い、両側を連結
プレートを介して移動ベースに連結される昇降部材が移
動される。
【0020】そして、この時に、昇降部材の下方に支持
される回動軸の両側に固定される一対のピニオンが、昇
降部材の両側に垂直に配置されるラックに歯合して回転
されるが、一対のピニオンが同一の回動軸の両側に固定
されているため、一対のピニオンの回転速度が同一にな
り、一対のロッドレスシリンダーへの圧力流体の流入圧
力あるいは流出圧力が異なった場合にも、一対のピニオ
ンが、常に、ラックに対して同一の高さに位置すること
になる。
【0021】従って、昇降部材の両側の位置が常に同一
の高さを有しながら昇降部材が上下移動され、昇降部材
が一方のロッドレスシリンダー側あるいは他方のロッド
レスシリンダー側に傾くことがなくなる。
【0022】請求項4の昇降装置では、回動軸が水平方
向に所定間隔を置いて一対配置され、これ等の回動軸の
両側に固定されるピニオンが相互に歯合され、これ等の
ピニオンの両側にラックが配置されているため、一対の
回動軸の一側に配置される一対のピニオン、および一対
の回動軸の他側に配置される一対のピニオンが、常に、
ラックに対して同一の高さに位置することになる。
【0023】従って、水平方向に所定間隔を置いて配置
される一対の回動軸が、常に同一水平面上に位置され、
これにより、一対の回動軸の上方に位置される昇降部材
が、一方の回動軸側あるいは他方の回動軸側に傾くこと
がなくなる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の詳細を図面に示す実施例につ
いて説明する。図1は、本発明のスクイッド架台装置の
デュワー部支持構造の一実施例を示すもので、図におい
て符号11は、天井13から垂下され所定間隔を置いて
対向配置される一対の垂直柱を示している。
【0025】この垂直柱11には、垂直部材15が上下
方向に移動自在に配置されている。これ等の垂直部材1
5の間には、外側ホルダー17が支持されている。外側
ホルダー17には、下端開口に向けて狭まる球面穴19
が形成されている。
【0026】外側ホルダー17の球面穴19には、外周
に球面穴19に対応する球面21が形成される内側ホル
ダー23が摺動自在に嵌合されている。なお、この内側
ホルダー23は、図2に示すように、外側ホルダー17
に螺合される押しボルト25により、外側ホルダー17
に対して任意の角度で固定可能とされている。
【0027】内側ホルダー23の中心には、貫通穴27
が形成されている。そして、内側ホルダー23の貫通穴
27の上縁に沿って支持穴29が形成されている。
【0028】この支持穴29には、半円環状の一対の半
割リング31が嵌挿されている。内側ホルダー23の貫
通穴27には、デュワー部33が挿通されている。そし
て、デュワー部33の外周に固定される支持部材35が
一対の半割リング31に支持されている。
【0029】なお、図において符号37は、2分割され
た化粧カバーを示している。そして、この実施例におい
て、支持構造を構成する各部材は、全てアルミニュウ
ム,樹脂等の非磁性材料により形成されている。
【0030】上述したスクイッド架台装置のデュワー部
支持構造では、一対の垂直部材15の間に支持される外
側ホルダー17の球面穴19に、内側ホルダー23の外
周が摺動自在に嵌合されるため、外側ホルダー17に対
して内側ホルダー23が任意の角度で傾斜され、これに
より、内側ホルダー23の貫通穴27に挿通支持される
デュワー部33が、任意の角度で支持され、デュワー部
33の先端が所定の位置に位置される。
【0031】そして、この支持構造では、スクイッド架
台装置へのデュワー部33の装着が以下述べるようにし
て行われる。すなわち、先ず、図3に示すように、昇降
装置39に載せられたデュワー部33が、内側ホルダー
23の貫通穴27の下方に位置される。
【0032】なお、昇降装置39の昇降部材41上に
は、円筒部材43が固定されており、この円筒部材43
の上端に、デュワー部33に固定される支持部材35が
載置されている。
【0033】この後、昇降部材41が上方に移動され、
図4に示すように、デュワー部33の支持部材35が貫
通穴27の上方に位置される。そして、この状態で、デ
ュワー部33の支持部材35に一対の半割リング31が
固定される。
【0034】この固定は、支持部材35の両側から一対
の半割リング31を嵌合し、図2に示したように、半割
リング31の上面に、取付金具45をビス47により固
定することにより行われる。
【0035】この後、昇降部材41を下方に移動させ、
半割リング31を内側ホルダー23の支持穴29に嵌合
させ、デュワー部33を内側ホルダー23に支持させる
ことにより、スクイッド架台装置へのデュワー部33の
装着が完了する。
【0036】一方、スクイッド架台装置からのデュワー
部33の取り外しは、内側ホルダー23に支持されるデ
ュワー部33の下方に昇降装置39を位置させ、昇降装
置39の昇降部材41上にデュワー部33を載置し、昇
降部材41の上方への移動によりデュワー部33を上方
に移動させ、この状態で、デュワー部33の支持部材3
5から一対の半割リング31を取り外し、この後、昇降
部材41を下方に移動させ、デュワー部33を内側ホル
ダー23から抜き去ることにより行われる。
【0037】図5ないし図7は、上述した昇降装置39
の詳細を示すもので、これ等の図において、符号51
は、板材からなる基台を示している。この基台51上に
は、図7に示すように、所定間隔を置いて垂直支柱53
が対向配置されている。
【0038】この実施例では、基台51は矩形状をして
おり、その四隅に垂直支柱53が立設されている。垂直
支柱53は、断面コ字状の補強フレーム54により、上
部および下部を連結されている。
【0039】垂直支柱53は、外側に開口する断面コ字
状をしており、隣接する垂直支柱53との間には、間隙
部55が形成されている。垂直支柱53の間に形成され
る間隙部55の間には、昇降対象物であるデュワー部3
3を載置する昇降部材41が水平に配置されている。
【0040】この実施例では、昇降部材41は、下方に
向けて開口する断面コ字状をしている。そして、昇降部
材41の上面には、図6に示すように、デュワー部33
の支持部材35を載置して支持するための筒状部材43
が固定されている。
【0041】昇降部材41の両側、すなわち、間隙部5
5には、それぞれロッドレスシリンダー57が垂直に配
置されている。これ等のロッドレスシリンダー57は、
垂直支柱53に固定される取付部材59にビス61によ
り固定されている。
【0042】ロッドレスシリンダー57には、図6に示
すように、ロッドレスシリンダー57への圧力流体、例
えば、空気の供給,排出により、ロッドレスシリンダー
57に沿って上下に移動する移動ベース63が配置され
ている。
【0043】そして、この移動ベース63には、連結プ
レート65を介して昇降部材41の端部が連結されてい
る。昇降部材41の下方には、図8に示すように、回動
軸67が水平方向に所定間隔を置いて一対配置されてい
る。
【0044】これ等の回動軸67は、図9に示すよう
に、昇降部材41の下面にボルト69により固定される
受け部材71に回動自在に支持されている。回動軸67
の両側には、それぞれピニオン73が固定されており、
図5に示したように、隣接するピニオン73が相互に歯
合されている。
【0045】一方、垂直支柱53の内側面には、ラック
75がボルト77により垂直に固定されている。そし
て、このラック75に、ピニオン73が歯合されてい
る。
【0046】なお、この実施例において、昇降装置39
を構成する各部材は、全てアルミニュウム,樹脂等の非
磁性材料により形成されている。上述した昇降装置39
では、昇降部材41にデュワー部33を載置した状態
で、一対のロッドレスシリンダー57を作動すると、一
対のロッドレスシリンダー57の移動ベース63が、ロ
ッドレスシリンダー57に沿って上方あるいは下方に移
動され、この移動ベース63の移動に伴い、両側を連結
プレート65を介して移動ベース63に連結される昇降
部材41が移動される。
【0047】そして、この時に、昇降部材41の下方に
支持される回動軸67の両側に固定される一対のピニオ
ン73が、昇降部材41の両側に垂直に配置されるラッ
ク75に歯合して回転されるが、一対のピニオン73が
同一の回動軸67の両側に固定されているため、一対の
ピニオン73の回転速度が同一になり、一対のロッドレ
スシリンダー57への圧力流体の流入圧力あるいは流出
圧力が異なった場合にも、一対のピニオン73が、常
に、ラック75に対して同一の高さに位置することにな
る。
【0048】従って、昇降部材41の両側の位置が常に
同一の高さを有しながら昇降部材41が上下移動され、
昇降部材41が一方のロッドレスシリンダー57側ある
いは他方のロッドレスシリンダー57側に傾くことがな
くなる。
【0049】また、この昇降装置39では、回動軸67
が水平方向に所定間隔を置いて一対配置され、これ等の
回動軸67の両側に固定されるピニオン73が相互に歯
合され、これ等のピニオン73の両側にラック75が配
置されているため、一対の回動軸67の一側に配置され
る一対のピニオン73、および一対の回動軸67の他側
に配置される一対のピニオン73が、常に、ラック75
に対して同一の高さに位置することになる。
【0050】従って、水平方向に所定間隔を置いて配置
される一対の回動軸67が、常に同一水平面上に位置さ
れ、これにより、一対の回動軸67の上方に位置される
昇降部材41が、一方の回動軸67側あるいは他方の回
動軸67側に傾くことがなくなる。
【0051】しかして、上述したスクイッド架台装置の
デュワー部支持構造では、デュワー部33の支持部材3
5を内側ホルダー23の貫通穴27の上方に位置させ、
この状態で、デュワー部33の支持部材35に一対の半
割リング31を固定し、この後、デュワー部33を下方
に移動させ、半割リング31を内側ホルダー23の支持
穴29に嵌合させることによりスクイッド架台装置への
デュワー部33の装着が可能になり、一方、デュワー部
33を上方に移動させ、この状態で、デュワー部33の
支持部材35から一対の半割リング31を取り外し、こ
の後、デュワー部33を下方に移動させることにより、
デュワー部33を内側ホルダー23から抜き去ることが
可能になるため、スクイッド架台装置へのデュワー部3
3の着脱を容易に行うことができる。
【0052】そして、半割リング31の幅等を調節する
ことにより、複数種類のデュワー部33を容易に装着す
ることができる。また、上述したスクイッド架台装置へ
のデュワー部装着方法では、昇降装置39の昇降部材4
1を上方に移動することにより、デュワー部33の支持
部材35を貫通穴27の上方に位置させ、この状態で、
デュワー部33の支持部材35に一対の半割リング31
を固定し、この後、昇降部材41を下方に移動させ、半
割リング31を内側ホルダー23の支持穴29に嵌合さ
せることにより、デュワー部33を内側ホルダー23に
支持することが可能になるため、昇降装置39を使用す
ることによりスクイッド架台装置にデュワー部33を安
全,容易に装着することができる。
【0053】さらに、昇降装置39によりデュワー部3
3を確実に支持しているため、デュワー部33の支持部
材35に半割リング31を時間的余裕を持って確実に装
着することができる。
【0054】また、昇降装置39に台車等を取り付ける
ことにより、デュワー部33を容易に運搬することがで
きる。さらに、上述した昇降装置39では、ピニオン7
3とラック75とにより昇降部材41の両側の位置が常
に同一の高さを有しながら昇降部材41が上下移動され
るため、昇降部材41が一方のロッドレスシリンダー5
7側あるいは他方のロッドレスシリンダー57側に傾く
ことがなくなり、デュワー部33を傾斜することなく確
実に昇降することができる。
【0055】また、上述した昇降装置39では、ピニオ
ン73とラック75とにより水平方向に所定間隔を置い
て配置される一対の回動軸67が、常に同一水平面上に
位置されるため、一対の回動軸67の上方に位置される
昇降部材41が、一方の回動軸67側あるいは他方の回
動軸67側に傾くことがなくなり、デュワー部33を傾
斜することなく確実に昇降することができる。
【0056】そして、上述した昇降装置39では、例え
ば、500mm以上の長さにわたって、例えば、80kg以
上の重量を有するデュワー部33を傾斜することなく確
実に昇降することができるため、デュワー部33内の液
体ヘリウムが揺れることがなくなり、スクイッド素子等
に悪影響を与えることを防止でき、また、傾斜によりデ
ュワー部33が落下することを確実に防止できる。
【0057】また、筒状部材43の径を変更することに
より、複数種類のデュワー部33を容易に載置すること
ができる。なお、以上述べた実施例では、昇降装置39
をデュワー部33の昇降に使用した例について説明した
が、本発明はかかる実施例に限定されるものではなく、
昇降時に傾斜することを嫌う昇降対象物の昇降に広く適
用することができる。
【0058】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1のスクイッ
ド架台装置のデュワー部支持構造では、デュワー部の支
持部材を内側ホルダーの貫通穴の上方に位置させ、この
状態で、デュワー部の支持部材に一対の半割リングを固
定し、この後、デュワー部を下方に移動させ、半割リン
グを内側ホルダーの支持穴に嵌合させることによりスク
イッド架台装置へのデュワー部の装着が可能になり、一
方、デュワー部を上方に移動させ、この状態で、デュワ
ー部の支持部材から一対の半割リングを取り外し、この
後、デュワー部を下方に移動させることにより、デュワ
ー部を内側ホルダーから抜き去ることが可能になるた
め、スクイッド架台装置へのデュワー部の着脱を容易に
行うことができる。
【0059】請求項2のスクイッド架台装置へのデュワ
ー部装着方法では、昇降装置の昇降部材を上方に移動す
ることにより、デュワー部の支持部材を貫通穴の上方に
位置させ、この状態で、デュワー部の支持部材に一対の
半割リングを固定し、この後、昇降部材を下方に移動さ
せ、半割リングを内側ホルダーの支持穴に嵌合させるこ
とにより、デュワー部を内側ホルダーに支持することが
可能になるため、スクイッド架台装置にデュワー部を安
全,容易に装着することができる。
【0060】請求項3の昇降装置では、ピニオンとラッ
クとにより昇降部材の両側の位置が常に同一の高さを有
しながら昇降部材が上下移動されるため、昇降部材が一
方のロッドレスシリンダー側あるいは他方のロッドレス
シリンダー側に傾くことがなくなり、昇降対象物を傾斜
することなく確実に昇降することができる。
【0061】請求項4の昇降装置では、ピニオンとラッ
クとにより水平方向に所定間隔を置いて配置される一対
の回動軸が、常に同一水平面上に位置されるため、一対
の回動軸の上方に位置される昇降部材が、一方の回動軸
側あるいは他方の回動軸側に傾くことがなくなり、昇降
対象物を傾斜することなく確実に昇降することができる
という利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスクイッド架台装置のデュワー部支持
構造の一実施例を示す断面図である。
【図2】図1の支持構造の要部を拡大して示す断面図で
ある。
【図3】図1のスクイッド架台装置の下方に昇降装置を
位置させた状態を示す断面図である。
【図4】図1のスクイッド架台装置の内側ホルダーの貫
通穴の上方にデュワー部の支持部材を位置させた状態を
示す断面図である。
【図5】本発明の昇降装置の一実施例を示す縦断面図で
ある。
【図6】図5の縦断面図である。
【図7】図5の上部の横断面図である。
【図8】図5の下部の横断面図である。
【図9】昇降部材への回動軸の支持構造を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
15 垂直部材 17 外側ホルダー 19 球面穴 23 内側ホルダー 27 貫通穴 29 支持穴 31 半割リング 33 デュワー部 35 支持部材 39 昇降装置 41 昇降部材 51 基台 53 垂直支柱 57 ロッドレスシリンダー 63 移動ベース 65 連結プレート 67 回動軸 73 ピニオン 75 ラック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 倉田 勇雄 富山県婦負郡山田村清水1979

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定間隔を置いて対向配置される一対の
    垂直部材と、 前記一対の垂直部材の間に支持され下端開口に向けて狭
    まる球面穴が形成される外側ホルダーと、 前記外側ホルダーの球面穴に摺動自在に嵌合され中心に
    貫通穴が形成される内側ホルダーと、 前記内側ホルダーの貫通穴の上縁に沿って形成される支
    持穴に嵌挿される一対の半割リングと、 前記内側ホルダーの貫通穴に挿通され外周に固定される
    支持部材が前記一対の半割リングに支持されるデュワー
    部と、を有することを特徴とするスクイッド架台装置の
    デュワー部支持構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のスクイッド架台装置のデ
    ュワー部支持構造を有するスクイッド架台装置に前記デ
    ュワー部を装着するためのスクイッド架台装置へのデュ
    ワー部装着方法において、 昇降装置の昇降部材上に載置されるデュワー部を、前記
    内側ホルダーの貫通穴の下方に位置させた後、前記昇降
    部材を上方に移動し、前記デュワー部の前記支持部材を
    前記貫通穴の上方に位置させ、この状態で、前記デュワ
    ー部の前記支持部材に前記一対の半割リングを固定し、
    この後、前記昇降部材を下方に移動させ、前記半割リン
    グを前記内側ホルダーの支持穴に嵌合させ、前記デュワ
    ー部を前記内側ホルダーに支持させることを特徴とする
    スクイッド架台装置へのデュワー部装着方法。
  3. 【請求項3】 基台上に所定間隔を置いて対向配置され
    る垂直支柱と、 前記垂直支柱の間に水平に配置され昇降対象物を載置す
    る昇降部材と、 前記昇降部材の両側に垂直に配置され前記垂直支柱に支
    持される一対のロッドレスシリンダーと、 前記ロッドレスシリンダーの移動ベースに前記昇降部材
    を連結する連結プレートと、 前記昇降部材の下方に昇降部材に支持されて水平に配置
    される回動軸と、 前記回動軸の両側に固定されるピニオンと、 前記昇降部材の両側に垂直に配置されるとともに、前記
    垂直支柱に支持され前記ピニオンが歯合されるラックと
    を有することを特徴とする昇降装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の昇降装置において、 前記回動軸が水平方向に所定間隔を置いて一対配置され
    るとともに、これ等の回動軸の両側に固定されるピニオ
    ンが相互に歯合され、これ等のピニオンの両側に前記ラ
    ックが配置されていることを特徴とする昇降装置。
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CN114192205A (zh) * 2021-12-07 2022-03-18 北京吉艾姆仪器有限公司 一种有机溶液蒸发装置

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