JPH06197654A - 換気手段を有する鶏の飼育装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 長い鶏舎の温度むらを少なくして快適な温度
環境で鶏を飼育する。 【構成】 鶏の飼育装置は、内部に多数の鶏を飼育する
細長い鶏舎１を備える。鶏舎１は、壁面に空気の排気口
２を開口し、天井１３と屋根との間に天井裏ダクト４を
設け、屋根には所定の間隔だけ離して、縦方向に並べ
て、外気を吸入する吸気口３を開口している。吸気口３
には、強制吸気扇５を配設し、天井１３を貫通して縦方
向に入気口６を開口している。強制吸気扇５は、吸気制
御手段７によって運転を制御し、吸気制御手段７は、鶏
舎１内の複数点の温度を検出する複数の温度センサー８
を備える。温度センサー８が鶏舎１内の複数点の温度を
検出し、吸気制御手段７が温度センサー８の検出温度を
演算して、それぞれの強制吸気扇５の運転を制御して鶏
舎１内の温度を一定に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は多数の鶏を飼育する装置
に関し、とくに、鶏舎の温度むらを少なくできる飼育装
置に関する。

【０００２】

【従来の技術】鶏舎は、細長くすることで、１棟で飼育
する鶏の数を多くすることができる。全長を長くして飼
育数を増加させると、設備コストの増加を少なくして、
飼育数を多くできる。とくに、１０万羽以上の鶏を飼育
する装置は、給餌・集卵等を自動化しているので、鶏舎
を長くすることによって設備コストの上昇を少なくし
て、飼育する鶏を多くできる。このため、１０万羽以上
の鶏を飼育する鶏舎は相当に細長くなる。

【０００３】さらに、多数の鶏を飼育する鶏舎は、内部
温度を一定の範囲に制御して、鶏を快適な環境で飼育す
ることが大切である。このことを実現するために、細長
い鶏舎は、長手方向の一端に吸気口を、他端に排気口を
開口している。吸気口から外気を吸入し、排気口から排
気して、鶏舎内に強制的に換気している。強制換気する
ために、吸気口と排気口のいずれか、または両方に換気
扇を設けている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】この構造の飼育装置
は、吸気口から外気を吸入し、他端から排気することに
よって、鶏舎内を空気ダクトのように換気できる特長が
ある。しかしながら、吸気口の近傍と排気口の近傍で
は、相当に温度差ができる弊害がある。吸気口側は、吸
入された空気によって低温になり、排気側は鶏舎内で加
温された空気が通過して温度が高くなる欠点がある。こ
の欠点は、鶏舎の全長が長くなるにしたがって甚だしく
なる。とくに、鶏舎内の温度が上昇する夏期に鶏に温度
障害を与える。このため、鶏舎内の温度むらが、鶏舎の
最大全長を制限している。いいかえると、鶏舎の排気側
の温度が異常に高くなることが、鶏舎を長くすることを
制限している。

【０００５】本発明は、この欠点を解決することを目的
に開発されたもので、本発明の重要な目的は、鶏舎の全
長を長くして、温度むらを少なくして快適な温度環境に
できる換気手段を有する鶏の飼育装置を提供するにあ
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の換気手段を有す
る鶏の飼育装置は、前述の目的を達成するために、下記
の（ａ）ないし（ｉ）の全ての構成を備えている。 （ａ） 飼育装置は、内部に多数の鶏を収納して飼育で
きる細長い鶏舎１を備える。例えば、鶏舎１の全長は３
０ｍ〜３００ｍの範囲に設計される。 （ｂ） 鶏舎１の壁面には、空気の排気口２が開口され
ている。 （ｃ） 鶏舎１は天井１３と屋根との間には天井裏ダク
ト４を設けている。 （ｄ） 鶏舎１の屋根には、所定の間隔だけ離して、縦
方向に並べて、外気を吸入する吸気口３を開口してい
る。 （ｅ） 天井１３を貫通して、縦方向に所定の間隔で複
数の入気口６を開口している。 （ｆ） 天井１３の入気口６と、屋根の吸気口３には、
いずれかまた両方に、強制吸気扇５を配設している。 （ｇ） 強制吸気扇５は、吸気制御手段７に接続されて
おり、吸気制御手段７によって運転が制御される。 （ｈ） 吸気制御手段７は、鶏舎１内の複数点の温度を
検出する複数の温度センサー８を備える。 （ｉ） 温度センサー８が鶏舎１内の複数点の温度を検
出し、吸気制御手段７が温度センサー８の検出温度を演
算して、それぞれの強制吸気扇５の運転を制御して鶏舎
１内の温度を一定に制御するように構成されている。

【０００７】

【作用】本発明の換気手段を有する鶏の飼育装置は、下
記の動作をして、鶏舎１内の温度を均一に保持する。 複数の温度センサー８は、鶏舎１内の各点の温度を
検出する。 温度センサー８の出力信号は、吸気制御手段７に演
算処理される。 吸気制御手段７は、設定温度よりも高いと判断した
温度センサー８の近傍にある強制吸気扇５を運転する。 強制吸気扇５が運転されると、鶏舎１内よりも低温
の外気が、天井裏ダクト４に強制的に吸入される。 天井裏ダクト４の外気吸入部分の空気温度は、他の
部分よりも低温になる。すなわち、強制吸気扇５で吸入
された外気は、天井裏ダクト４でもって吸入部分の近傍
に拡散される。 近傍に拡散された低温空気は、天井裏ダクト４の入
気口６から鶏舎１内に流入される。このとき、外気は、
天井裏ダクト４で多少拡散されて鶏舎１内に流入される
ので、鶏舎１の極めて限られた局部を冷却することな
く、所定の領域の空気温度を低下させる。天井裏ダクト
４において空気を拡散して、鶏舎１内に流入させる状態
は、入気口６の大きさや数と、天井裏ダクト４の形状で
調整できる。 鶏舎１内の温度が低下すると、このことが温度セン
サー８に検出され、温度センサー８の出力信号を吸気制
御手段７が演算して、強制吸気扇５の運転を停止する。

【０００８】すなわち、本発明の鶏の飼育装置は、鶏舎
の温度が高い部分の強制吸気扇５を運転して外気を吸入
し、温度が低い部分の強制吸気扇５は運転を停止して、
鶏舎１内の温度を一定に制御する。

【０００９】細長い鶏舎１は、空気の排気側、すなわち
排気口２の近傍の空気温度が高くなる傾向がある。この
欠点は、排気側の近傍にある強制吸気扇５から外気を吸
入し、吸入した低温の空気を天井裏ダクト４から鶏舎１
内に流入することによって解消できる。それは、吸入し
た空気が鶏舎１の排気側の室内温度を低くするからであ
る。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。但し、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を
具体化する為の飼育装置を例示すものであって、本発明
の飼育装置は、構成部品の材質、形状、構造、配置を下
記の構造に特定するものでない。本発明の飼育装置は、
特許請求の範囲において、種々の変更を加えることがで
きる。

【００１１】更に、この明細書は、特許請求の範囲を理
解し易いように、実施例に示される部材に対応する番号
を、「特許請求の範囲」、および「課題を解決する為の
手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許
請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定する
ものでは決してない。

【００１２】図１の垂直縦断面図に示す換気手段を有す
る鶏の飼育装置は、細長い鶏舎１を備える。鶏舎１は、
上部に水平に固定された天井１３でもって、天井裏ダク
ト４と飼育室９とに区画されている。飼育室９には、２
列の飼育ケージ１０を配設している。飼育ケージ１０の
間は、図２に示すように隙間を設けて空気ダクト１１と
している。空気ダクト１１を通過する空気は、飼育ケー
ジ１０に流入される。

【００１３】天井裏ダクト４は、屋外空気の緩衝室の働
きをする。すなわち、屋外の空気は、天井裏ダクト４を
介して飼育室９に流入される。天井裏ダクト４に外気を
吸入するために、鶏舎１の屋根には、一定の間隔だけ離
されて、複数の吸気口３を開口している。吸気口３の間
隔は、例えば１ｍ〜数ｍに設計される。

【００１４】さらに、天井裏ダクト４から飼育室９に外
気を流入するために、天井１３を貫通して、縦方向に所
定の間隔で複数の入気口６を開口している。入気口６
は、吸気口３と同じように、１ｍ〜数ｍの間隔で開口さ
れる。入気口６には強制吸気扇５を配設している。入気
口６は、図２に示すように、飼育ケージの間に設けられ
た空気ダクトの真上に位置して配設される。それは、天
井裏ダクト４から入気口６を通過して飼育室９に流入し
た空気を、飼育ケージ１０の間の空気ダクト１１に流入
させるからである。入気口６から空気ダクト１１に流入
した外気は、空気ダクト１１で室内空気と混合されて飼
育ケージ１０に流入される。このため、外気と室内空気
との温度差が大きくとも、空気ダクト１１で室内空気と
外気とを混合することによって、温度差を少なくして飼
育ケージに供給できる特長がある。

【００１５】図２に示す強制吸気扇５は、天井裏ダクト
４の空気を入気口６から飼育室９に吸入すると共に、飼
育室９の内部で空気を循環できる構造をしている。この
強制吸気扇５の拡大図を図４と図５とに示している。こ
れ等の図に示す強制吸気扇５は、入気口６から吸入した
空気を下向きに吹き出すために垂直ダクト５Ａを有す
る。垂直ダクト５Ａは、天井１３の下面に垂直に固定さ
れる。この強制吸気扇５は、垂直ダクト５Ａでもって、
上から吸い込んだ空気を下方に加速して吹き出す。垂直
ダクト５Ａの上端は、天井１３に開口した入気口６に連
結している。また、垂直ダクト５Ａは、側面を開口して
循環口５Ｂとし、循環口５Ｂを介して飼育室９に連結さ
れている。

【００１６】天井１３を貫通して設けた入気口６の上面
には、入気口６を開閉するダンパー５Ｃを配設してい
る。ダンパー５Ｃは板状で、入気口６の両側に配設した
溝に沿って摺動して、入気口６を開閉する。ダンパー５
Ｃは駆動部材（図示せず）に連結され、駆動部材は吸気
制御手段７に連結されて開閉状態が制御される。ダンパ
ー５Ｃを開いた状態で、強制吸気扇５が運転されると、
入気口６を通過して天井裏ダクト４の空気が飼育室９に
吸入される。ダンパー５Ｃを閉じた状態で強制吸気扇５
を運転すると、強制吸気扇５は飼育室９の空気を強制的
に対流させる。

【００１７】垂直ダクト５Ａは、ファンモーターを固定
し、上部に循環口５Ｂを開口している。循環口５Ｂに
は、ここを開閉する自動開閉扉５Ｄを設けている。自動
開閉扉５Ｄは、ダンパー５Ｃを閉じた状態で強制吸気扇
５が運転されると循環口５Ｂを開き、ダンパー５Ｃを開
いた状態で強制吸気扇５を運転すると、循環口５Ｂを閉
じるようになっている。このように動作するために、自
動開閉扉５Ｄは、上端を回転軸を介して垂直ダクト５Ａ
に連結し、下端を内側に折曲して、垂直ダクト５Ａを通
過する風で、循環口５Ｂを閉塞する風受部１４を設けて
いる。

【００１８】この構造の自動開閉扉５Ｄは、ダンパー５
Ｃを開いて強制吸気扇５を運転すると、垂直ダクト５Ａ
通過する風が風受部１４を押圧して、循環口５Ｂを閉塞
する。ダンパー５Ｃを閉じて強制吸気扇５を運転する
と、ファンの吸入側が負圧になって循環口５Ｂの自動開
閉扉５Ｄが開かれ、飼育室９の空気を強制的に対流させ
る。

【００１９】この構造の強制吸気扇５は、飼育するヒヨ
コが小さいときには、ダンパー５Ｃを閉じて飼育室の空
気を強制的に対流させる。ヒヨコは小さくて体重も軽い
ので、発生熱が少なく、要求酸素量も少ない。このた
め、ヒヨコを飼育するときは、飼育室に多量の外気を吸
入する必要がない。ます、孵化して数日は空気温度を約
３０℃に加温する必要がある。この状態で多量の外気を
吸入する必要はなく、飼育室９の空気を強制的に対流し
て全体を均一な温度とするのが良い。したがって、この
状態では、ダンパー５Ｃを閉じて強制吸気扇５を運転す
る。

【００２０】ヒヨコが成長して出荷するときの体重は約
３０００ｇ、ヒヨコの約７５倍になる。したがって、要
求酸素量も多く、また、発生熱量も相当に多くなる。し
たがって、成鳥を飼育するときに、飼育室９の温度が上
昇すると、ダンパー５Ｃを開いて強制吸気扇５を運転し
て、多量の外気を吸入して飼育室の温度を調整する。

【００２１】細長い鶏舎１の両端部分には排気口２を開
口している。図３は図１に示す鶏舎１の側面図である。
この図に示す鶏舎１は、飼育室９の端面に位置する壁面
を開口して排気口２としている。排気口２には、上下各
段に多数の強制排気扇１２を設けている。このように、
排気口２に多数の強制排気扇１２を設けた鶏舎１は、運
転する強制排気扇１２の数を調整して、換気量を調整で
きる。運転する強制排気扇１２の台数を多くすると、換
気量は多くなり、運転する強制排気扇１２の台数を少な
くすると、換気量は少なくなる。強制排気扇１２は、運
転しない状態で閉じられるシャッター（図示せず）を備
えている。夏期は換気量を多くして、冬期には換気量を
少なく調整する。冬期は、鶏が呼吸する必要酸素量のみ
で、通常は夏期の５分の１〜１０分の１に調整する。

【００２２】排気口２に設けた強制排気扇１２の運転
は、吸気制御手段７に制御される。吸気制御手段７は、
鶏舎１内の複数点の温度を検出する複数の温度センサー
８を備える。温度センサー８は、各吸気口３の下方に位
置する飼育室９に配設される。温度センサー８は、飼育
室９の各点の温度が、設定温度よりも高いか低いかを検
出して出力信号を吸気制御手段７に入力する。

【００２３】吸気制御手段７は、温度センサー８の入力
信号を演算処理して、各強制吸気扇５の運転を制御す
る。温度センサー８から、設定温度よりも高い信号が吸
気制御手段７に入力されると、その温度センサー８の上
方に配設された強制吸気扇５が運転される。温度センサ
ー８が設定温度よりも低い信号を吸気制御手段７に入力
すると、その温度センサー８の下方に位置する強制吸気
扇５は運転されない。

【００２４】この構造の換気手段を有する鶏の飼育装置
は、下記の状態で運転される。 例えば図１に示す飼育室９のＡ点の空気温度が、設
定温度より高くなったと仮定する。 Ａ点の近傍に配設された温度センサー８は、設定温
度が高いことを示す信号を吸気制御手段７に入力する。 吸気制御手段７は、温度センサー８からの信号でＡ
点の上方にある強制吸気扇５の運転を開始する。このと
き、強制吸気扇５のダンパー５Ｃは開いておく。 Ａ点の上方の強制吸気扇５は、外気を、天井裏ダク
ト４を通過して、飼育室９に流入させる。 天井裏ダクト４に流入された外気は、天井裏ダクト
４でその近傍に拡散され、入気口６から飼育室９に流入
する。 飼育室９に流入した空気は、飼育室９の温度を低く
する。それは、外気が飼育室９の室内温度よりも低いか
らである。 強制吸気扇５が所定時間運転されて、飼育室９のＡ
点の温度が設定温度になると、温度センサー８は空気温
度が設定温度になったことを示す信号を出力する。 温度センサー８の出力信号は、吸気制御手段７に演
算され、吸気制御手段７はＡ点の上方にある強制吸気扇
５の運転を停止する。

【００２５】このように、多数の強制吸気扇５を備える
鶏の飼育装置は、飼育室９の各部分の空気温度を温度セ
ンサー８で検出し、空気温度が設定温度よりも高くなる
と、その近傍の強制吸気扇５を運転して、室内温度を低
下させる。飼育室９の温度が設定温度よりも低くなる
と、強制吸気扇５の運転は停止される。強制吸気扇５の
運転が停止されると、飼育室９の温度は次第に上昇す
る。ところで、強制吸気扇５が強制的に吸入する外気
は、直接には飼育室９に流入されず、天井裏ダクト４で
多少拡散された後、飼育室９に流入される。

【００２６】以上の実施例は、天井１３の入気口６に強
制吸気扇５を配設している。本発明の鶏の飼育装置は、
図１の破線で示すように、吸気口３に強制吸気扇５を設
けることもできる。吸気口３に設けた強制吸気扇５は、
外気を天井裏ダクト４から飼育室９に供給する。吸気口
に強制吸気扇を設けた飼育装置は、入気口の強制吸気扇
を省略することができる。また、吸気口と入気口の両方
に強制吸気扇を設けることもできる。吸気口に設けた強
制吸気扇は、吸気制御手段でもって、入気口の強制吸気
扇と同じように制御して、飼育室に外気を吸入する。

【００２７】

【発明の効果】本発明の飼育装置は、極めて多数の鶏を
飼育する鶏舎として、温度むらを少なくできる特長があ
る。それは、本発明の装置が、細長い鶏舎の屋根に縦に
並べて吸気口を開口し、天井には入気口を開口し、この
入気口と強制吸気扇のいずれか、または両方に強制吸気
扇を設け、各々の強制吸気扇の運転を、飼育室に設けた
複数の温度センサーと吸気制御手段とで制御しているか
らである。とくに、本発明の飼育装置は、強制吸気扇が
吸入する外気を直接には飼育室には流入させない。強制
吸気扇が吸入する外気は、天井裏ダクトを介して飼育室
に流入される。天井裏ダクトは外気の緩衝室の役目をす
る。緩衝室である天井裏ダクトは、ここに流入された外
気を拡散し、あるいは、内部に蓄える空気と混合して飼
育室に流入させる。このため、天井裏ダクトに吸入され
た外気は、飼育室に比較して著しく低い温度で飼育室に
流入されることがない。外気を直接に飼育室に流入する
と、外気の流入部分の温度が局部的に著しく低下するこ
とになる。低温部分で飼育される鶏は、体温を上昇する
ために、多くの餌を食い、飼料の利用効率が低下する。
本発明の装置は、この欠点を避けるために、外気を天井
裏ダクトに流入し、ここで温度調整した後飼育室に流入
させる。このため、飼育室の温度むらを少なくして、適
温に温度制御できる特長がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す鶏舎の垂直縦断面図

【図２】図１に示す鶏舎の垂直横断面図

【図３】図１に示す鶏舎の側面図

【図４】強制吸気扇の一例を示す断面図

【図５】図４に示す強制吸気扇の断面図

【符号の説明】

１…鶏舎 ２…排気口 ３…吸気口 ４…天井裏ダクト ５…強制吸気扇 ５Ａ…垂直ダクト ５Ｂ…循環口 ５Ｃ…ダンパー ５Ｄ…自動開閉扉 ６…入気口 ７…吸気制御手段 ８…温度センサー ９…飼育室 １０…飼育ケージ １１…空気ダクト １２…強制排気扇 １３…天井 １４…風受部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 下記の（ａ）から（ｉ）の全ての構成を
   有する換気手段を有する鶏の飼育装置。 （ａ） 飼育装置は、内部に多数の鶏を収納して飼育で
   きる細長い鶏舎(1)を備える。 （ｂ） 前記鶏舎(1)は天井(13)と屋根との間には天井
   裏ダクト(4)を備える。 （ｃ） 前記鶏舎(1)の壁面には、空気の排気口(2)を開
   口している。 （ｄ） 前記鶏舎(1)の屋根には、所定の間隔だけ離さ
   れて、縦方向に所定の間隔で複数の吸気口(3)を開口し
   ている。 （ｅ） 前記天井(13)を貫通して、縦方向に所定の間隔
   で複数の入気口(6)を開口している。 （ｆ） 天井(13)の入気口(6)には、強制吸気扇(5)を配
   設している。 （ｇ） 前記強制吸気扇(5)は、吸気制御手段(7)に接続
   されており、吸気制御手段(7)によって運転が制御され
   る。 （ｈ） 前記吸気制御手段(7)は、鶏舎(1)内の複数点の
   温度を検出する複数の温度センサー(8)を備える。 （ｉ） 前記温度センサー(8)が鶏舎(1)内の複数点の温
   度を検出し、前記吸気制御手段(7)が温度センサー(8)の
   検出温度を演算して、それぞれの強制吸気扇(5)の運転
   を制御して鶏舎(1)内の温度を一定に制御するように構
   成されている。
2. 【請求項２】 下記の（ａ）から（ｉ）の全ての構成を
   有する換気手段を有する鶏の飼育装置。 （ａ） 飼育装置は、内部に多数の鶏を収納して飼育で
   きる細長い鶏舎(1)を備える。 （ｂ） 前記鶏舎(1)は天井(13)と屋根との間には天井
   裏ダクト(4)を備える。 （ｃ） 前記鶏舎(1)の壁面には、空気の排気口(2)を開
   口している。 （ｄ） 前記鶏舎(1)の屋根には、所定の間隔だけ離さ
   れて、縦方向に並べて、外気を吸入する吸気口(3)を開
   口している。 （ｅ） 前記吸気口(3)には、強制吸気扇(5)を配設して
   いる。 （ｆ） 前記天井(13)を貫通して、所定の間隔で入気口
   (6)を開口している。 （ｇ） 前記強制吸気扇(5)は、吸気制御手段(7)に接続
   されており、吸気制御手段(7)によって運転が制御され
   る。 （ｈ） 前記吸気制御手段(7)は、鶏舎(1)内の複数点の
   温度を検出する複数の温度センサー(8)を備える。 （ｉ） 前記温度センサー(8)が鶏舎(1)内の複数点の温
   度を検出し、前記吸気制御手段(7)が温度センサー(8)の
   検出温度を演算して、それぞれの強制吸気扇(5)の運転
   を制御して鶏舎(1)内の温度を一定に制御するように構
   成されている。