JPH0619738U - 薫香用香炉カバー - Google Patents

薫香用香炉カバー

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JPH0619738U
JPH0619738U JP1532691U JP1532691U JPH0619738U JP H0619738 U JPH0619738 U JP H0619738U JP 1532691 U JP1532691 U JP 1532691U JP 1532691 U JP1532691 U JP 1532691U JP H0619738 U JPH0619738 U JP H0619738U
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smoke
incense
scent
smoky
burner cover
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JP1532691U
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Inventor
和夫 中造
Original Assignee
株式会社玉初堂
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Abstract

(57)【要約】 [目的]薫香の薫焼によって生ずる香煙を、煙のコアン
ダ効果を利用して香煙の流れを制御し、上昇状態に変化
を与えてこれを視覚的に楽しみ、また必要に応じて香煙
の流れを自己の方向に向けさせて、効果的な香の聞きを
楽しむことができる薫香用香炉カバーの提供を目的とし
ている。 [構成]金属部材で形成され、周囲が側壁1で囲まれそ
の一部に通気孔2を形成した水平断面矩形の中空体3の
上部に、表面が平滑な曲面となった香煙沿上壁4を形成
した頭部5を一体に構成し、中空体3と頭部5の境界部
であって香煙沿上壁4の下端部に沿う水平方向に、上方
に向けてスリット状に開口する香煙排出口6を形成した
構造となっている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、各種の薫香材を薫焼させてその香煙によって香りを楽しむ香道にお いて使用する薫香用香炉に関し、さらに詳しくは、薫焼により生ずる香煙の上昇 を制御して香煙の立ち上る状態を視覚的に楽しむ薫香用香炉カバーに関するもの である。
【0002】
【従来の技術】
従来の薫香用香炉としては、単に薫香を灰受のあるスタンドに立てて薫焼させ その香煙を直接立ち上らせる形式のものや、薫焼材を薫焼させる器に網状の蓋を 被せてその香煙を網目から上昇させる構造のものが公知となっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記のような構成の薫香用香炉では、その香煙が単に垂直上方へ自 然に立ち上るだけで、香煙の立ち上る状態に変化を与えることができないもので あり、また薄い香りの場合には、香煙の流れを自己の方向へ向けるために手で煽 ぐようにしなければならなず、香の薫りの判別がむつかしいものであった。
【0004】 本考案は薫香の薫焼によって生ずる香煙を、吐き出される上昇気流が壁面に引 き寄せられるコアンダ効果を利用して香煙の流れを制御し、ひれによって上昇状 態に変化を与えてこれを視覚的に楽しみ、また必要に応じて香煙の流れを自己の 方向に向けさせて、効果的な香の聞きを楽しむことができる薫香用香炉カバーの 提供を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記課題を解決するために、薫香用香炉カバーを、周囲が側壁で囲ま れその一部に通気部を形成した中空体の上部に、所定形状の香煙沿上壁を形成し た頭部を一体に構成し、中空体と頭部の境界部であって香煙沿上壁の下端部に沿 う水平方向に、上方に向けて開口する香煙排出口を形成したことを特徴とするも のである。
【0006】
【作用】
上記のように構成した薫香用香炉カバーは、各種の香炉のカバーとして或は香 炉の一部として使用されるのであるが、側壁に開設された通気部からの空気の供 給により、薫香用香炉カバー内において薫焼する薫香は消火することなく香煙を 発生し中空体内を充満し、香煙排出口から外部に噴出する。この場合、香煙排出 口は香煙沿上壁の下端部に開口しているから、香煙は直上へ立ち上らずコアンダ 効果により香煙沿上壁に沿って上昇するように自然制御され、香煙沿上壁の上端 部から上方へ立ち上るようになり、香煙沿上壁の形状又は断面形状によってその 香煙の上昇形態は情緒のある雅趣に富んだ優雅なものとなる。
【0007】
【実施例】
図1は本考案を実施した薫香用香炉カバーの斜視図、図2は断面図、図3、図 4及び図5は図2のC−C線における香煙沿上壁の断面を示す部分断面図であっ て、金属部材又は耐熱性樹脂材で形成され、周囲が側壁1で囲まれその一部に通 気孔2を形成した水平断面矩形の中空体3の上部に、表面が平滑な曲面となった 香煙沿上壁4を形成した頭部5を一体に構成し、中空体3と頭部5の境界部であ って香煙沿上壁4の下端部に沿う水平方向に、上方に向けてスリット状に開口す る香煙排出口6を形成した構造となっている。
【0008】 上記のように構成した薫香用香炉カバーは、図1に示すように、薫香立てAに 薫香Bを支持させる形式の香炉或は図示しなかったが、薫焼材を薫焼させる器に 網状の蓋を被せてその香煙を網目から上昇させる香炉に被せて、または香炉主体 と薫香用香炉カバーとを一体とした香炉として使用する。この場合、側壁1に開 設した通気孔2からの空気の供給により、薫香用香炉カバー内において薫焼する 薫香Bは消火することなく香煙を発生して中空体内に充満した後、香煙排出口6 から外部に噴出する。そして、香煙排出口6は曲面を形成した香煙沿上壁4の下 端部に開口しているから、香煙は直上へ立ち上らずコアンダ効果により曲面とな った香煙沿上壁4に沿って上昇するように自然制御され、香煙沿上壁4の上端部 から上方へ立ち上るようになる。この場合上記実施例のように香煙沿上壁4が平 滑な曲面の時には、香煙は薄い真綿状になって香煙沿上壁4上を滑動するように 移動し、香煙沿上壁4の上端部から上方へ立ち上るようになるが、香煙沿上壁4 の曲面が図3の実施例に示すように細い溝の多数の整列により誘導溝7が形成さ れている場合には、香煙は細い溝を埋めるように香煙沿上壁4上を移動し、上端 部から濃淡から形成される縞のある膜状となって上昇するようになる。また図4 の実施例に示すように香煙沿上壁4に直角の断面を波状とした誘導溝7を形成し た場合は、オーロラ状に香煙が立ち上るようになる。
【0009】 尚、上記実施例においては香煙排出口6をスリット状としたものであるが、図 5に示すように、細孔8の多数を列設した場合にも同様の作用効果を期待するこ とができることはいうまでもない。また上記実施例は、香煙沿上壁4を曲面とし た場合について説明したが、図6の断面図に示すように香煙沿上壁4を垂直とし た場合も同様の効果がある。したがって、図7の斜視図に示すように、垂直な香 煙沿上壁4に縦方向のウェーブを形成すれば、オーロラ状に香煙が立ち上るよう になり、その香煙沿上壁4の形態又は香煙排出口6の形態とコアンダ効果による 上昇形態制御によって垂直上方へ優雅な香煙を立ち上らせることができる。
【0010】
【考案の効果】
以上説明したように本考案の薫香用香炉カバーは、周囲が側壁で囲まれその一 部に通気部を形成した中空体の上部に、香煙沿上壁を形成した頭部を一体に構成 し、中空体と頭部の境界部であって香煙沿上壁の下端部に沿う水平方向に、上方 に向けて開口する香煙排出口を形成したから、香煙沿上壁を曲面又は垂直面とす るとともにその直角断面形状を任意に形成すれば、香煙の上昇はコアンダ効果に より曲面となった香煙沿上壁に沿う方向に自動的に制御されて、香煙沿上壁の上 端部より、真綿状の香煙、多数の細糸状の香煙、縞模様のある膜状態の香煙、オ ーロラ状の香煙等各種形態となって立ち上るようになり、本来の香りを楽しむと 共に、香煙の上昇形態を楽しむことができる。しかも必要に応じて香煙の流れを 自己の方向に向けさせて、効果的な香の聞きと香煙の様子を楽しむことができる とともに、香煙に色をつければ上昇形態はより一層優雅となり、香煙の上昇を視 覚を通して観察する視覚鑑賞効果は一段と向上することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る薫香用香炉カバーの斜視図であ
る。
【図2】実施例に係る薫香用香炉カバーの断面図であ
る。
【図3】図2のC−C線における香煙沿上壁の断面を示
す部分断面図である。
【図4】図2のC−C線における香煙沿上壁の他の実施
例の断面を示す部分断面図である。
【図5】図2のC−C線における更に他の実施例に係る
香煙排出口部分の部分断面図である。
【図6】他の実施例に係る薫香用香炉カバーの断面図で
ある。
【図7】さらに他の実施例に係る薫香用香炉カバーの斜
視図である。
【符号の説明】
1 側壁 2 通気孔 3 中
空体 4 香煙沿上壁 5 頭部 6 香
煙排出口 7 誘導溝 8 細孔 A 薫
香立て B 薫香

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周囲が側壁で囲まれその一部に通気部を
    形成した中空体の上部に、所定形状の香煙沿上壁を形成
    した頭部を一体に構成し、中空体と頭部の境界部であっ
    て香煙沿上壁の下端部に沿う水平方向に、上方に向けて
    開口する香煙排出口を形成したことを特徴とする薫香用
    香炉カバー。
  2. 【請求項2】 香煙沿上壁の表面が上方に向かって曲面
    となっている請求項1記載の薫香用香炉カバー。
  3. 【請求項3】 香煙沿上壁の表面が垂直である請求項1
    記載の薫香用香炉カバー。
  4. 【請求項4】 香煙沿上壁の曲面又は垂直面に沿って誘
    導溝が形成されている請求項2又は請求項3記載の薫香
    用香炉カバー。
  5. 【請求項5】 誘導溝が多数の細い溝から形成されてい
    る請求項2記載の薫香用香炉カバー。
  6. 【請求項6】 香煙排出口は細孔の多数を列設したもの
    である請求項1記載の薫香用香炉カバー。
JP1991015326U 1991-03-15 1991-03-15 薫香用香炉カバー Expired - Lifetime JPH0746265Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1991015326U JPH0746265Y2 (ja) 1991-03-15 1991-03-15 薫香用香炉カバー

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Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0619738U true JPH0619738U (ja) 1994-03-15
JPH0746265Y2 JPH0746265Y2 (ja) 1995-10-25

Family

ID=11885654

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015518380A (ja) * 2012-02-03 2015-07-02 アキダ ホールディングス, エルエルシーAkida Holdings, LLC 空気処理システム

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56138635U (ja) * 1980-03-24 1981-10-20
JPS58126829U (ja) * 1982-02-22 1983-08-29 大日本除蟲菊株式会社 燻煙剤容器

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Publication number Publication date
JPH0746265Y2 (ja) 1995-10-25

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